ヤンデレ化するオペレーターを選択肢で回避してハーレムを作る 作:黒縫
今回はリクエストのロサ編です。ただ次回がドロドロしてるので今回は別キャラのヤンデレ具合を見せてフラットにしました。
後書きに話しておきたいこともあるのでそちらも読んでくださると嬉しいです。
あとなんで投稿したら登録者消えちゃうの?心当たり多すぎてへこむ()
ま、そんなことより。
では、本編をどうぞ。
ロドスアイランド 執務室にて a.m.11:30
「ドクターに報告!巡回完了!異状なし!」ニカッ
彼女は扉をガタッと勢いよく開けて笑顔で敬礼をし、こちらに報告をしてきた。
扉の半分より背丈の小さくこちらから見るとこじんまりとしているがフェイスシールドのような日差しを防げない、多分雨よけ用のキャップのみの帽子からクランタ種族特有の獣耳がピコピコと自己主張している。
ボーイッシュかと思いきや、その陽光が当たれば反射して艷やかさと美しさを強調する銀髪は後ろに纏められてポニーテールになっている。
銀色の瞳、彼女の体格には一回り大きめのジャケット、それに誇りである警官勲章と腕章。
そう彼女はグラニ。ロドスでは警備担当として任務に準じているがその類まれなる身体能力の高さ、鉱石病の圧倒的耐性から戦火でも味方を守るために先陣を切って行動をする勇敢な戦士だ。
「お勤めご苦労さま、怪しい人とか大丈夫だったかな?」
「んーんー、今日は怪しい人はいなかったし。むしろ平和すぎてあたしの出番はなかったよ。会うたび子供達は遊ぼうって誘ってきて本当あたしはお姉さんだっていうのにさー。よいっしょ。」ポスッ
子供達から同年代と見間違えられていることに不満を垂らすが実際グラニの顔からは不満そうな表情ではない。
彼女も子供達と良好な関係で特にトラブルもなかったためか平和な日常に安堵している。
……、にしても…。
「ねぇ、グラニさんや。どうして私の膝下に座って胸元を背もたれとして使っているのかな。」
グラニは喋りながら当然かのように私の膝下に座っていた。このときは被っていた帽子を脱いで彼女のポニーテールが見えている。少し汗ばんだのか、うなじが見えるが普段の言動から想像つかない色気を纏っている。
あと女性特有の甘くて少しヘアスプレーの柑橘系の匂いが漂ってくる。それがヤバい。
もしこれを嗅いで何も思わないなんて男じゃないだろう。情欲を掻き立てる。ハッキリ言って目の毒だ。
「いいじゃん、ドクター。減るもんじゃないし。むしろ労いの意味も含めてナデナデしてもいいんじゃないかなぁ〜?」
身長差が激しいため、たとえ膝下に座っても顔の位置は私の目線より低いのだが返ってそれが上目遣いをする形になってしまう。しかし上目遣いといってもニヤニヤと煽るような目つき。
舐められてる。
少し前まではこんなふうに甘えることしなかったのだが最近の私と他オペレーター達の関係が親密になってきたことに『ズルいよ!なんで私もしてくれないの?!』と執務室を突撃してきたことに始まった。
「あれ?グラニは頭撫でられるのは子供っぽいからやめてとか前言ってなかったかなぁ?もうオトナの女性だししなくていいんじゃない?」
とりあえずメスガキになってしまったグラニの願いをあげ足を取るように却下する。
むやみやたらにスキンシップをとって痛い目はよくあってきたからね。控えなくちゃ。
まぁ、グラニは撫でなくても駄々をこねるような子じゃないし大丈夫だろう。
そう考えているとグラニの銀色の瞳からハイライトが消えた。シュン…と周りの温度差が急激に変わり笑みも消えて無表情でこちらを覗き見てくる。
あ、あれ…?もしかしてグラニさんもそういう感じですか…?
こちらに向き直りハグをしてきた。そのときに控えめだが柔らかいその感触は言うまでもないアレだがそんなことより抱き着く締め付けがとても強く軽くミシッっと骨の音が聞こえそうだ。
彼女の顔は私の耳元横にあり、囁くように話しかけてくる。
「ねぇ、なんでそんな上げ足を取るようなことを言うのかな。オトナの女性だって甘えたいときだってあるし、ドクターは釣った魚に餌を上げないタイプなのかな…?」ボソッ
ハァッ…と吐息が聞こえる距離で怒気を含んだ声は私の軽薄な発言を取り消すには容易かった。
「……ッ…!ごめん、ほらいつも警備してくれてありがとうね、よしよし〜。」ナデナデ
「そうそう、これでいいんだよ〜。」ムフー
素早く彼女の首後ろから頭に手をおいて髪を梳くように撫でる。サラサラとしていて絡まることはない。獣耳はモフモフした毛先でこそばゆかった。
ようやく撫でられたとグラニは満足げな表情で顎を肩に置いて笑みをうかべる。
マジか、グラニもそういう気質を持っていたなんて…()
まだ信頼してくれて好意を持っているとは思っていたがアーミヤやスカジのような重量があるなんて思わなかった。
重量ってどっちの意味なのかしら…?
「なんでうちのロドスの女性の殆どが脳内に干渉できるのかな?!」
スカジの声が頭の中で響く。いやエコーもかかってるのはなんで!?
今サメとカジキとカラオケ中なの。ドクターもくる?
あら、ドクターですわね……ウフフ……。
もはやプライベートとか皆無だな脳内干渉。また今度行こうね。今は無理だから。
わかったわ。また今度行きましょう?
はいはい。
勝手な脳内干渉のせいで話が脱線した。まったく……。もしかして誰かが勝手にそういった装置でも製作したのか…?ライン生命に聞いてみるか。
いや、もしかしたらどこぞのニートと化したニェンなのかもしれい。
ひとまず閑話休題。
「ドクター急に叫びだしたけど大丈夫?」
グラニは身体を離して心配したように首を傾げる。
まぁ急に意味不明なことを叫びだしたらそりゃ不安になるよな…。
「大丈夫じゃないけど、まぁ何ともないよ。」
「そうなの?ならいいんだけ…ど…。」グゥ…
その瞬間執務室にグラニのお腹の音が響き渡った。
時計を見ると時刻はお昼時。
目の前の彼女は「ぅぁ…///」と顔を赤くしているが確かに私もお腹が圧迫されたような感覚がある。
お腹と背中がくっつくという表現では、いささか『お腹減りすぎて死にそう』とか誇大表現になってしまうが、実際のところお腹が減っているのだろう。
「グラニもお腹が減ったのか…?よければ一緒に食堂に行かないか…?私もお腹が減ってるみたいだしさ。ほらご飯おごるよ?」
私はすかさず彼女がお腹を鳴ったのを別の話題に変えて共感しつつご飯を奢るとメリットを提示する。
こんなときだけ女の子扱いが上手くなっていくのはどうだろうか…。財布と毎回反省会が開かれるがこれで殴られないだけマシだと思う。
「……、うん…///さっきのは誰にも言わないでよ…?///」
「わかったから、さぁ早くそこから退いてくれないか?食堂に行けないから。」
「わ、わかったよ。」
そう私とグラニの執務室の会話は終わる。
勿論その後食堂に向かうまでの通路で隣を歩く彼女と喋るのだが、さほどこのストーリーには関係がない。ネタにもならないし他愛のない話で読者が聞くにはつまらないだろう。
………、いや実のところは覚えていないだけ。長ったらしくなってすまないが本当に次の出来事でその日の記憶が霞むぐらい私は食堂でのきっかけに気づけてよかったと後々思った。
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ロドスアイランド 食堂にて p.m.12:24
グラニ視点
あたしはドクターと食堂の扉前に立て掛けてあるメニュー看板を見ていた。
『オススメ』と白チョークで書かれていて、その隣にはグムの似顔絵とマッターホルン?の角が書いてあった。
はっきり言ってメニュー表よりそっちが気になる。
「ドクターは何にするの?私はこの季節限定三種チーズのサンドイッチにするけど。」
ドクターに視線を向けた。彼は真剣な表情で「ん〜…。」とうなりながら考えている。
そういえばドクター、少し太っちゃったかもって言ってたっけ。
見た限り筋肉質なんだけどなぁ。オペレーターのようにムキムキではないんだけど腹筋は割れてるし。
シデロカが秘書のときに無理やり筋トレさせられてるんだっけ?
…今度執務室にカメラ設置しておこうかな…。
汗だくのドクターも…いいなぁ…。グヘヘ
そうこう考えていたら隣のドクターはようやく決めたらしく
「おーい、グラニそろそろ入ろう。私はオムライスにした。」
オムライスが好物だもんね。彼らしいな。
「いいね!そうだ、私が頼んだサンドイッチ一口あげるからオムライスも一口頂戴?あたしも少しだけオムライス食べたいな。」
「わかったよ、じゃあ早く頼んで席を確保しないとね。」
「うん!」
そのときにオムライスと一緒に彼の間接キスを味わえるとあたしは考えて提案したが、恥ずかしさで味がしなくなったことを後悔したのは少し経った後だった。
食堂内にて
「あれ?ドクターもお昼〜?おいらも一緒に食べたいな〜!」
食堂の扉を開けるとお昼ご飯を食べに来たオペレーター達がガヤガヤと賑わう。
ケオベが身体に抱き着いて無邪気に擦り寄ってきた。
遠く離れたところでは
『やぁ!テキサス!一緒に食事でもどうかい?』ガバッ
『おい離れろ、くっつくな!エクシア、引き離すのを手伝ってくれッ!!』
『面白いからパスで。』ニヤリ
とペンギン急便が騒がしくしていたり…、あ、ラップが殴られた。
まぁ、騒々しいロドスだが案外みんながのびのびと休憩を取れていると思うと悪くはない。
「ねぇ〜、ドクター!聞いてるの?!お〜い!」パタパタ
「あぁ、無視してごめんよ。ケーちゃんもいいなら一緒に食べようか!」
私はケオベが呼びかけていることに気付く。
心配したような表情だったので謝罪と食事の申し出に賛同する。するとパァァとプレゼントを貰った子供のように口角を上げて八重歯が見えるぐらい口を開く。
これがロドスの癒やし枠か…()眩しい笑みで浄化されそうだ…()
まぁケーちゃんが可愛いのは当たり前なので置いといて、勝手に隣にいるグラニの許可を得ずケオべを誘ったのは先程知った嫉妬深さで機嫌悪くしていることだろう。
隣を見るのが怖い。けれど私はゆっくりと横目で確認しながら彼女の顔色をうかがう。
こういうときに限ってフェイスシールドのようなキャップ帽のせいで陰って見づらい…。
いや陰っているのはハイライトもかって!バカヤロウ…ハハハ…(棒読み)
一人、脳内ツッコミが繰り広げられる。ただ虚無感で胃が痛くなった。いやこれはグラニに対するプレッシャーだろう。
食事前なのにお腹痛くなってきちゃったなぁ。……、はぁ…。
自然とため息がでてしまう。
覚悟を決めてグラニに声をかける。
相変わらず顔は直接見れないが。
「なぁグラニさんや、ケーちゃんも一緒に食事とってもいいかな…?駄目なr「いいよ?」えっ…?」
すんなりとグラニからのYesサインに私は驚きで彼女に向き直る。見ると『何?ドクター?そんなおかしなこと言ってる?』とばかりに怪訝そうな顔をしていた。
えぇぇ…?さっきの執務室の嫉妬深さはどこに消えたのだろう。以前エクシアと食事したときは他の人誘って横腹を殴られたが、アレはヤンデレ気質な彼女達だけであってグラニは違うのだろうか…?
「ケーちゃんも一緒に席見つけようか!ほら、ドクターも急いでー!席埋まっちゃうよー!」
意外にも不機嫌にならず、むしろケオべと手を組みながら空いている席を探しに行っている。
よそから見たら仲睦まじい関係だろう。
けど私は経験上グラニの行動パターンが掴めずにいた。不思議に感じる。
するとグラニがちっとも近づこうとしなかった私を連れにトコトコと近づいてきた。
あぁ、マズイ。最近考え込みすぎて注意されることだらけだな。申し訳ない。
『ごめん』と一度謝罪の言葉を述べようと口を動かしたとき、グラニはその低い身長で腕を私の後ろに回してグッと強制的にかがみこませるような形にしてきた。
自然と足は床につき、彼女と同じ目線の高さになる。
瞬間グラニは私の顔横で、耳元で囁く。
「今回はケーちゃんだから許すけど…、あたしがいるのに他の女の人誘ったらーーーーーー怒るからね…?」
その言葉を聞いたとき私は心の底からブルッと震えるような彼女の恐ろしさを思い知った。
さっきまでの様子は、ケオべだから許されていた。
ケオベは私に対して好意的だが、それはファミリーのような愛であって異性としての愛があるかと言われると疑わしい。
だから、先程の言葉でわかった。
グラニはケオベのことを恋敵と認識していない。
むしろ、グラニを都合のいい恋の手助け仲間とでも思っているのだろう。
ケオべを利用をすることで恋敵達に敵じゃないアピールをしてチャンスがくるのを目を光らせて待っている。
「……、わかったよ…。以後気をつける。」ボソッ
「うん!じゃあ、ドクターこんなことしといて悪いけど他の人の目もあるから早く立ち上がって。ケーちゃんがそこの席取ってるから行こうよ!あ、あと!」
先程までの威圧的な雰囲気は抜け早く立つように促す。確かに他オペレーター達から見たら何かあったのかと心配を煽るような状況に見えるかもしれない。
私は急いで立ち何事もなかったように彼女についていく。しかし何かを伝え忘れていたのか、グラニは再度静止してこちらに振り向き口を動かす。
スローモーションに感じるほど空気はまたしてもゆっくりと流れていくように周りの喧噪よりハッキリと聞こえた。
「………無視したら妬いちゃうからね…?」
ハイライトを消し、少し微笑みながら発言した彼女に私は一生女性には敵わないと思った。
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ロドスアイランド 食堂 食事後
3人で一つのテーブルに座り食事をして15分後、私は頼んでいたオムライスを食べ終えていた。
隣にグラニ、私の前にケオベがまだ食事をしている。
途中、皆で各々頼んでいた食べ物を食べさせ合うなどをしていたが何故かグラニだけが恥ずかしそうに頬を紅潮させていた。
案外ウブなんだな。
まぁ、女性と男性の一口が違うわけで食事のペースが他の二人より早くなり完食して後は食器を元の場所に返すだけなのだが。
流石に早めに返してしまうと二人が『急いで食べないと』と思い喉をつまらせてしまうかもしれない。
それは気が引けるので私は彼女の食べている様子を見ていた。
ケオベは食事を頼むとき、まだ読み書きを習っている最中なのでメニュー表を読み、頼むのが苦手だ。
彼女の保護者のような立ち位置にいるヴァルカンはそれを知っている。なので忙しくて世話ができないときに一人で食堂に行かせる場合いつも代わりに頼んでいるケオベの好物をメモ用紙に書いて『コレとこの硬貨をグムに渡せばご飯が出てくるから』と言っているらしい。
ちなみに目の前で黙々と骨つき肉に食いついているがその隣には申し訳程度のサラダが置いてある。
何だかんだヴァルカンもケオベが健康でいてもらいたいらしく、こっそりと野菜を付け合わせにするように書いてあった。
……親子みたいだなぁ。面倒見も良いお母さんみたいだ。
ふと私は記憶にない母親の像をヴァルカンに当てはめ感情に浸る。記憶が戻れば思い出すのだろうか?大切な人も。
だといいな…。
そんなたらればを考えるうちに二人も皿には残り僅かになっている。
これなら食器を片付けても大丈夫だろう。
「そろそろ食器片付けてくるよ。二人ともも食べ終えたら食堂前に集合しよう。先にいってるから。」
「「わかった!(よ)」」
了承を得て私は席を立ち少し離れた置き場に歩いていく。
他のオペレーターも食事を済ませていたり食事時から少し時間も過ぎてか食器を返すために少し列ができていた。
ちょっとの待ち時間、私は周りを眺める。
暇があれば色々と観察してしまう私の悪癖だ。
こればっかりは無意識にやってしまうから改善しようがない。
そう私は食堂を見渡した。
そこで私は気になることを発見する。
ある席で一人、食事をしている女性がいる。
いや別にボッチだとかそんな馬鹿にするようなことではなくてその彼女の腕が両手とも手首を包帯で巻かれていたことに疑問を抱いただけだ。
よく見ると彼女は私と面識ある人物だった。
彼女は『ロサ』。始めはある有名な凄惨な事件の関係者として療養のために職員としてサポートする仕事をしていたが、あるきっかけで狙撃オペレーターとして転向した。
そこで本来携えていた才覚を発揮し一躍買ってくれている。
普段から会話したり、たまに食事や買い物に付き合うなどフレンドリーな関係だ。
しかし、ここ最近私はロサを出撃させて怪我を負ったという報告を聞いていない。
いつも頑張ろうとする姿に私は彼女に感心を覚えるが。ただ今はそんな姿もどこか淡い寂寥感を覚えた。
目元はよく眠れていないのか薄くクマができている。
何かあったのだろうか…?
私はどこか胸騒ぎがした。
ただ確信もなく、私が想像することが事実と確かめる立場ではない。
どうしようか迷っているうちに、後ろから声をかけられていた。
「ドクター何してるの?早く戻って執務作業しないと終わらないよ?」
とグラニが言ってくる。
私はモヤモヤとした気持ちを抱えながら食堂を後にした。
思えば、このときでも一早く彼女に声をかけるべきだったと後悔はするのだが気付けたきっかけになったことは不幸中の幸いだったと今は感謝している。
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ロサ視点
目の前の光景を私は何度嘘だと思い込もうとしたのでしょう。ここは見慣れた風景、ウルサス学友自治団、学園の屋上。封鎖された校門やグラウンドに放り出された机。
そこに差し込む夜明けどきの日の出から全てが包み込まれそうな膨大の光。
それは彼らの鋭く悦に入り瞳の奥をギラギラと輝かせた。
勿論、その光景を見ていた私にもオッドアイが彼らを見据えて酷く輝かせていたでしょう。
私はそれを見るのも見せるのも嫌いだった。
恐怖に過ぎなかった。
人の目が怖い。
夜明けが来なければ、今日を平穏に過ごせるのに。
自分らの正義を振りかざして庶民派を下す。
それを罪悪感もなく、ただただ積み木で遊ぶ子供みたいに息絶えた遺体を使ってナニをしていたときには同じ人とは思えず個室トイレで吐いてしまいました。
その彼らを同じ視点で間近で見てきて、指導してきて。何が間違いだったのだろう。
もう私には倫理観も無くなって、今じゃ彼ら同様目元にはクマもでき悪逆非道な行為に笑みを浮かべるようになって…。
『もう限界です。』
誰か…、誰か助け…ッ…。
その言葉が祈る前に噤んでしまう。
私に誰かに助けを乞う資格はあるのだろうか…?
他人を蹴落としてきた私には『自分だけ助かる』ことが許されるのだろうか。
…………、いやきっと…ないんでしょうね…。
今までの行いの全てを天秤にかけたところで諦観の境地に至りどうしようもなさに涙が溢れる。
生まれ変わりたい。これが逃げだとしても。
私は飛び降りるために屋上端に近づいて手をかける。
屋上の危険を表す白ラインが私の人生を明確に区分しているように感じた。
自責の念が自戒へと進ませる原動力。
命を絶つのなんて簡単だって飛び降りる際に感じた浮遊感に思った。
『グシャリ』
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「………ッ…!ハァッ…!…」
息が激しく肺が酸素を多く吸込もうと動かす。
チカチカと暗闇に慣れようと目は光を認知する。
身体がジメっと汗ばんで着ていたシャツが濡れて心臓はバクバクと音を出しながら動いていた。
夢だったのかと就寝前の何も変わらないベット上で確認するが私は安堵ともに何故死ねなかったのかと強迫観念に押しつぶされそうになってしまう。
またしても息苦しさと先程の夢の彼らの顔が脳裏に焼き付いて離れない。
死にたい…、死のう。死なないと苦しくて辛い。
頭の中でグルグルとネガティブな考えが溢れ出る。
とにかく今あるこの苦しみから開放されたいと私は近場にある机からカッターナイフを取り出す。
「きょうは…治りかけの左で…。」ボソッ
左手首の包帯を乱暴に引き剥がし、その赤黒く爛れ切り傷だらけの手首を持っていたカッターナイフで押し当てる。
俗に言うリストカットだが、世間で認知されているリストカットとはまた違う。
本当のリストカットは、手首の肉を抉りながら傷をつける。
私は少しずつ血管から遠く離れたところを削ぐように斬りつけた。
痛みで意識が寝起きの状態よりはっきりとして脳が止めるように電気信号を送るが手は止まらない。
痛い…痛い…痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い?…痛い……?気持ちいい気持ちいい気持ちいい気持ちいい気持ちいい気持ちいい気持ちいい気持ちいい気持ちいい気持ちいい!!
頭がアドレナリンを出して痛みを和らげようと脳内麻薬を出し続ける。痛みが快感に変わるこの瞬間が依存してしまい、この状態になるまでやめる事をしない。何故かはじめに感じていた苦しみは消えてなくなっている。
気づけば手首は真新しい切り傷と血塗れのカッターナイフ、削いだ肉片がベット上で張り付いている。
血が溢れ出てその光景を数分間、じっと見つめていた。面白くもなければ何がしたいかもわからない。
ただ、見つめていると安心した。
意識が戻ると涙する。
何をやっているのだろうと後悔がきて、次に死ねなかったとまた涙した。
血管を無意識に外してリストカットをしているのはきっと本能は生きたがっている証拠だと認識したためだった。
こんな私は生きてていいのかしら…?
ふと疑問が頭の中で出るが、そんな簡単なことさえも今じゃ処理しきれず答えが見つからない。
私は机の引き出しから一枚の写真を取り出して眺める。
『ドクターとの写真』
私と彼の写真。初めての出撃で頬に汚れをつけて困った様子で帰ってきた私を笑いながら、本人もその場の土を頬に塗り『これで一緒だね』と笑顔にさせようとしてきたときの思い出の写真。
彼を見ると心があたたまる。
もう彼なしでは生きていけない。
ドクターはズルい人。
ただでさえ折れた心に優しくされたら寄りかかるしかできない。
これはもう、依存しているのだろう。
でも、私にはこれしかないのだから。
「たす…けて…、…どくたー…」ポロポロ
ロサの印より
一本のペーパーナイフ。
彼女は厳かにあなたに差し出したが、あなたにはその理由がわからない。
どうでしたか?次回は後編を投稿します。
では、時間もないので簡単に用件を言います。
前日、運営から警告が来ましてR-18タグをつけてしました。
3度目の注意喚起ですので大分ヤバいです。
あちゃーぁって頭抱えました。
もしかしたらがあるので避難用にpixivでも投稿してます。
最悪消えたらそっちを見てください。
詳しくは、ってまぁ謝罪や何故こうなったかの経緯は活動報告にて書いてありますのでそちらを見てください。
(※読者必読 と書いております。)
それではまた。
感想や評価お待ちしております。
モチベーションアップに関わります。
次回が終わってからのキャラ候補
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ホルン
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リィン
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ケオベ
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シュウ