※この作品はR-18です。

ヤンデレ化するオペレーターを選択肢で回避してハーレムを作る   作:黒縫

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おまたせ


ロサは駄弁りたくない 後編 a√

「ナターリア」

 

病室の月明かり指す部屋で、君は相変わらずその痩けた頬に涙を流す。

純粋さで満たされたその感情は、私にはあまりにも眩い。

 

 

「どくたー…?」ポロポロ

 

驚いているが、少し安堵したような顔で君は私を見る。

震えている肩を落ち着かせようと、触った。

 

冷たい。

身体の熱が全て、冷たい夜風に吸い取られたように。

君の心も冷えきってしまった。

 

 

なぁ、私よ。

 

 

…嫌なこと全部、忘れられたら。

きっと彼女は彼女自身を許せたのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

『いや…、それは違う』

 

 

 

 

 

 

 

否定的な言葉が脳を支配する。

 

何も上手くいかない。

それは私自身、良く理解している。

 

どうやったら君の涙を止めれるのだろう。

 

それはおこがましいのか。

私には、分からない。

わからないよ。

頭をかきむしったって分からないんだ。

だって。

君の涙の理由さえ知らない…。

君に…、必要な言葉さえ。

かけてあげられる言葉が分からない。

 

でも、それでも尚更君と向きわなければ。

どうにかして、君の蟠りを取らなきゃ。

磨り減った魂じゃ、辛いときに上手く笑えない。

 

 

ふとしたときに見せてくれたあの眩い彼女の笑顔を奪うのはお前のせいだ。

ここにつれてきた自分のせいだ。

最後まで責任を取らず、見てやれなかったのは。

 

…逃げるなよ、彼女から。

 

君から逃げようとする私の退路をここで立ちきらなければ。

 

 

 

 

 

「…ぁ…、ッ…話があるんだ….。」

 

 

 

 

私はもう…立ち止まる勇気を認めない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???『…そう、貴方はいつでも自分と向き合うのね…。』 

 

 

 

 

『 全部を掴めるわけないのに。』

 

 

 

『 けれど…、、貴方は…。いいえ。 』

 

 

 

『 私は 貴方に未来を与える。』

 

 

 

『 選んで 君だけの選択肢 』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

――選択肢――

 

A√ 彼女を受け入れる

 

B√ 彼女を見放す

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A√

 

ロサ視点

 

 

愛しい人が『私のせい』で辛そうに俯いている。

その事実は、とても耐え難かった。

眉間にシワを寄せて、その瞳には哀愁の色。

それも今にでも泣き出しそうで。

 

 

どれだけ、私は他人を傷つければ済むのだろう?

 

存在しているだけで誰かを苦しませる。

 

 

私は、ワタシは…!

 

 

「どくたー、私死にたくて仕方がありません…。」ポロポロ

 

つい胸の内を吐露しまう。

 

貴方は驚き、酷く辛そうに唇を噛み締めて俯いてしまった。

 

本当は心配されたくない。

何があっても自分の弱みなんて見せたくなかった。

ただでさえ、悩みの種を増やすのは胸が苦しかった。

 

本当に、本当の本当に。もし叶うのなら。

もう一度、もう一度この我が儘を通してくれるのなら。

 

 

『私はここから消えてなくなりたい。』

 

 

ねぇ…、どくたー?この願い。

 

 

 

 

 

叶えてくれないかしら…。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

ドクター視点

 

 

「どくたー、私死にたくて仕方がありません…。」ポロポロ

 

 

彼女の悲痛な心の叫びは、私の心さえも穿つ。

 

苦しい。

 

そう思わせてしまったこと。

君の言葉が、私の胸をまっすぐと貫いて。

君の目を見ていられない。

 

ただ、君のことを思うがよりも、先に言葉がでる。

 

「…死ぬなんて絶対に、駄目だ。」

 

それだけは否定しなければ。

私が、彼女が、辛くても苦しかろうと死ぬことよりも救われないことはない。

 

「私は死にたくて仕方ない人の味方にはなれないよ。」

 

「じ、じゃあ私はどうしたらいいの…??この生きているだけで胸が締め付けられる痛みにひたすら耐えろっていうの?」

 

「ムリ…、無理よ!…もう生きていけない。殺してくれるならなんでもするわ。」

 

 

「ふざけるな!私は絶対に君を殺さない!」

 

彼女の言葉に苛立つ。

絶対に死なせない。

死なせるものか。

死んで許される?

死んでも許されない。

私は、私は。

彼女が死んだら許さない。

 

「じゃあ…、ッ…じゃあ!!本当にどうすればいいのよッ!!!」ポロポロ

 

先程の弱々しげな彼女とうってかわって、憤った怒りをぶつける。

 

「存在しているだけで、私はッ!!!私は…、誰かを傷つけてきたわ…。」ポロポロ

 

 

「そんなことはない…!」

 

 

「じゃぁ…知ってるかしら?ドクター。私はチェルノボーグでたくさんの庶民派の人間を生け贄にしたことを。」ポロポロ

 

 

「私は、人殺しになる覚悟がなかった。」

 

吐き捨てられる言葉の数々が、彼女の心を締め付けさせる。

あまりにもその様子が痛々しくて、口をつぐんでしまう。

 

「民意なら正しいわ。皆が賛成してくれるなら、きっと全て正しいもの。それも手だと貴族側の人間と結託した…。」

 

「たとえ薄汚い野良犬がドブに落ちようと、皆で袋叩きにしようと。正しいと思えたの…。

それが、私の手で間接的に人を殺そうと…、罪を感じなくさせるには十分だった」ポロポロ

 

 

 

 

 

「…、冗談じゃないわ。」ポロポロ

 

 

 

 

 

「冗談じゃないッッ…!!!!!」ポロポロ

 

 

 

 

 

「その冗談で済まないってことを、私は知っていたのにも関わらず、見て見ぬふりをして!!」

 

 

 

彼女の赤く腫れた目からは、もう涙は出ない。渇れた瞳はそれでも後悔と自責の念に苛まれている。

 

 

「…もう、っ…もうっ…!どうしようもないのッ…!!私が許されるすべなんてないっ…。」

 

 

 

息を飲む。

 

彼女のその罪の重さは、どれほど徳を積みようと、人一人殺した分の重さに自分を押し潰すのは容易だろう。

 

 

 

どれだけ…、どれだけの日々を君は。

自分を責め続けたのだろう。

確かに許されない。

優しい慰めなんて、なんの役にも立たないことを私は知っている。

 

 

けど、本当は。

 

 

「…それでも、私は君にだけは死んでほしくない。」   

 

 

そうだ。

たとえ業が深く、今だに君の足を引っ張り、自分自身を許せそうにないとしても。

 

 

死んで、誰が救われようか。

 

 

『君のせいで死んでいった人々の無念か?』

 

違う。

 

『未だに君のことを許せずにいる彼女らか?』

 

違う。

 

『死んで自らの罪を償おうとしている彼女自身だろうか?』

 

絶対に、違う。

 

 

 

それじゃあ、誰も救われない。

現状に、何の兆しも訪れない。

君が変えなくては。

君だけしか。

君じゃないと変えられない。

私ではないんだ。

 

 

だから、聞いてほしい。

たとえ、耳が痛く堪えがたいとしても。

 

 

 

君がまず救われるように。

 

 

 

「なぁ…ナターリア。…君の過去はあまりにも強大で、苦しみの濁流に苛まれ、息をすることさえ困難だ。過去は鋭く古傷をエグり、未来は君の足を引っ張り、億劫にする。けど、ナターリア。」

 

 

 

たとえ過去が君を責め立てようとも。

 

「人助けをしよう。償いを求め続ける君ならば、きっと辛い誰かの手を取ってあげられる。その人の運命は変えられるんだ。きっと、自分の運命だって。」

 

 

「………………。」

 

 

「そんなの…。可能性は…、0に近いわ。」

 

見つめている目には、まだどこか信じきれていないように感じる。

 

 

分かっている。当たり前だ。

それが微弱なもので、人一人の言葉ではどうにもならないときを。

でも。

 

 

 

 

 

「ーーーでも、きっと0じゃない。」

 

 

 

 

 

そう。

完璧さにすがらなくても良い。

君の行いが、たとえ可能性0に近いとしても、無駄なことだったとしても。

たった一つの雫が、岩をも砕くように。

君のその覆したいという想いは、きっと君自身の弱さを打ち負かすときがくるのだから。

 

「だから、ナターリア。」

 

寂しくないように。

独りじゃないんだと思ってくれるように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…死なないでくれ。君がいないと私は寂しいよ。」

 

 

 

 

 

 

私は君を抱き締めた。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

ロサ視点

 

 

わたしが、だれかをたすける?

できるの…?

 

考えが巡っても、それが実現できるか不安で仕方なくなる。

愚かさをどうしても拭えない。

 

でも。でも…、そうアレたら。

私はきっと、私を助けられるのだろうか。

 

そして、貴方の隣にいることが許されるのだとしたら。

 

 

もう、あなたから離れることなんて考えられなくなってしまう。

もっとあなたをしりたい。

吐きそうなほどにあふれでる愛を。

私は貴方に伝えたい。

 

 

 

 

だから、「あなたのそばに居させてください…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もっと、もっとわたしだけをみて。

 

 

 

 

あなた以外….いらないから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

ドクター視点

 

 

 

「あなたのそばに居させてください…。」

 

 

君はそう泣きながら言った。

私の肩を濡らしながらも強く、強く抱き締めて。

 

 

 

 

「うん、側にいるよ。君がどれだけ嫌になろうと。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「好きだよ。愛してる。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

???視点

 

 

 

 

『 良かったね 』

 

 

 

 

 

『 ドクター 』

 

 

 

 

 

君はまた一人を救い上げた。

 

 

 

 

 

 

『 君の選択は分岐していく たとえ、悲惨な末路を選んでも 』

 

 

 

『 この後に続く彼女を見放す未来も 』

 

 

 

『 全ては君が選んだ未来 』

 

 

 

だから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『 次は間違えないでね ドクター 』

 

 

 

 

 




ばいばい、ドクター

次回が終わってからのキャラ候補

  • ホルン
  • リィン
  • ケオベ
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