ヤンデレ化するオペレーターを選択肢で回避してハーレムを作る 作:黒縫
正直、スズラン編B√はヤンデレ成分ありません。
気づいたら甘々になってました。いや、本当は病ませたかったですよ?ですが、やっぱりたまにはね。普通のスズランもみたいわけで…、って言いわけですね、普通にネタが思いつきませんでした。すみません。まぁ、本編をどうぞ。
B√ ドクター視点
やはり、ここはファミリー向けメニューにしよう。
流石の私でも、このような幼い子に彼女役してもらうのは恥ずかしいし体裁が悪い。
「ファミリー向けメニューにしようかな。」
「…………。」
「ん?どうかしたのか?ッ…!?痛っ…!」
黙り込んだスズランがこちらを向いて小さい指で私の太腿あたりをつねってくる。少し怒ったらしい。
頬を膨らませて怒ってる様子は年相応に思う。
「ドクターさんの…ばか…。」ボソッ
「ごめん…、なんて言ったの…?」
スズランは不機嫌な様子を変えず手を引っ張り、
「何でもございませんッ!行きますよ!」
と食堂の扉を開けた。
「いらっしゃいませー」
「らっしゃいませ」
そこにいたのは、ここの料理長と言っても過言じゃないグムとジェイだった。
「お、大将じゃありませんか。なににいたしやしょうか。」
ジェイが近寄りオーダーをとる。気怠そうな格好とは違い、ジェイはよく働くし料理が得意。そして誰かが働いてると夜食を持って来てくれたりと気遣いができ、そのことを聞くと『こんぐらいのことしかできないのは理解してやして、もう癖なんすよ。』と謙虚さも見せるという良心さで他オペレーターから人気がある。
そんなジェイはよく、食堂で料理を手伝ってるので見慣れている風景だろう。
「あぁ、それなんだかファミリー向けメニューが気になってね。お願いできるかい?」
「わかりやした。ちなみにファミリー向けメニューといたして、そこのお嬢さんも同じメニューいいんでしょうか?」
ジェイはスズランに対しての目線を合わせるために膝を曲げて手に持ってるメモ帳を取り出す。
「はい、お願いします」
「よし、注文も聞けたんで俺が席まで案内しやす。どぞ。」
そう言いジェイは歩き出した。
30分後
料理は素晴らしかった。ジェイが得意としている海鮮類のフルコース。特にサーモンのカルパッチョなんて、龍門市街で料理店が多いが負けず劣らず。食材の良さを強調し、隠し包丁で切れ込みを入れているのか噛む前に口の中で溶ける錯覚を覚えた。
同じ席で食事しているスズランも先程の不機嫌な様子から料理を食べてるときは機嫌がすっかり元通りし、目を細めて美味しいと傍から見てもわかるぐらい満足しているようだった。
「ドクターさん!このガーリックシュリンプ美味しいですよ!」
目を輝かせているスズランを見ると、頬が緩む。
すると、ジェイが近寄ってきて、
「どうだったでしょうか?美味しくいただけてるのであれば俺も作った甲斐がありやす。」
「あぁ、ジェイの料理はやっぱり美味しいな。それとありがとう。とても楽しい雰囲気になったよ。」
「どういたしやして」
ジェイは耳元に近づき、
「まるで本当に親子みたいすね。微笑ましいです。」
と言い厨房に立ち去っていった。
確かに、私に大事な者ができたらこんな感じなのだろう。こんな風に食べさせあったり、食べたら感想を言い合って自分の皿の料理を子供のために差し出したり。束の間の幸せだと理解していたが、こんな幸せが続けばいいなと思った。
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3時間後 ロドス内図書館にて
スズラン視点
食事を済ませて食休みとして図書館に訪れていた。
ロドス内の図書館はとても広く、多くの蔵書だらけで全て読み切った人はいないらしい。
私の隣でドクターさんは数冊の本を積み上げて読んでいる。その顔は真剣なときもあったり涙目のときもあったりと、表情がコロコロ変わる。
ドクターさんに『どのような本を持ってきたんですか?』と読む前に聞いたのだが、『あはは…少し恥ずかしいから言えないかなぁ〜…』と言っていた。
まぁ、こちらが下から覗けばタイトルで分かります。タイトルは…『エーギルの狩人』…?正直予想できません。
「ふぅ…。」
私は本を読み終わりドクターさんの表情を観察する。私が物心ついたときはパパはよく本を見せてくれた。文字も読めなかったため、パパが話しをしている言葉を拙い口数で反復して言葉にしていた。その様子を見てパパとママは笑って見ていて私は馬鹿にされてると勘違いした。そのたびによくパパの膝下を手をグーにして叩いていた記憶がある。
それでも笑っていましたが。
ドクターさんの笑顔を見ていつも思う。
『あ、パパだ。』と。背格好はパパより低いしガタイも違います。ですが、なぜでしょう。
似ているのです。表情が豊かなのも、心配したとき走って駆けつけてくれる様子も。
何かも懐かしいのです。
隣にいるだけで落ち込んでいても元気になれます。
手を握るだけで心がポカポカして嬉しさがこみ上げてきます。今も貴方の様子を見ると口角が上がり、幸せを感じます。
なので、もう少しだけ。この時間が長く続きますように。
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ロドスアイランド p.m.6:00
ドクター視点
本を読み終え、上を向いて目を瞑り休ませる。
すると近くでスゥ…スゥ…と寝息が聞こえた。
隣を見るとスズランが机に伏せて寝ている。
少し退屈だったのだろう。ちょっとだけ待たせたことに罪悪感を覚えたが彼女の無防備な寝顔を見ると自然と心が暖かくなった。
キョロキョロとあたりを見渡して、今からすることを誰にも見られないように確認し、スズランのほっぺたに人差し指で抑える。
プニッと柔らかい感触が指に伝わり、彼女の顔が少しだけ歪む。
「んんっ…」
「ふふ…」
私は可笑しいと少し笑ってしまった。
少し起こすのは悪いなと思い、彼女をお姫様だっこして図書館から出た。すれ違う職員の方から『可愛らしいですね、お子さんですか…?』とからかわれたりもしたが彼女の部屋の前に来た。
子供とはいえ女性の部屋に入るのは紳士としてどうかと思いスズランを起こそうとするが、私の腕の中が心地良いのか小さな手で私の服を無意識でつかみ、離れようとはしない。
「まぁ…親御さんから離れて幼いながらに一人で生活してるもんな…。」
自分で寂しさを紛らわせているのだろうが、無防備な今は顕著に甘えたい気持ちがあるのだろう。
それに気づいてしまうと無理に離すことが悪い気がしてしまった。
「仕方ない。」
私は再び歩き出す。
目的地は私の書斎、そこなら一緒にいられるし毛布があるから風邪を引く心配はない。
そういえば、ここに来る前にスズランのお父さんから『病気にかかったら許さない』と釘を刺されたことを思い出した。
「本当に…愛されているんだな。」
私は一人、記憶のないせいで人生で愛された記憶もない。だから羨ましく思う。
それを愚痴るように声に出したが、腕の中のスズランは気にも止めず笑みを浮かべながら寝ている。
その様子は愛おしかった。
あの後、スズランは起きて、寝ていたときの話をしたら顔を赤くしてポカポカと私の背中を叩く。
そして私を責めるように言葉を出した。
「もうッ…!ドクタぁーさん!!////」
どうでしたでしょうか。甘々で落ち着いたスズラン編もいいでしょ?そして次回はマドロック編です。楽しみにしていてください。あとは…、R-18の後日談(BADEND√)は執筆作業をすると、本編のコッチも遅れてしまうので考えてます。とりあえず、まずはマドロック編を書き切れればと思ってます。では、また会いましょう。
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