『マズハフェラカラダナ』
「ふぇ……ら……?」
初めて聞く単語にリナリーは疑問符を浮かべていた。
当然と言えば当然の反応だ。彼女は自慰と言うものすらしたことがないのに、フェラチオという単語とその行為について知るはずもなかった。
『ナンダ? フェラヲ知ラナイノカ?』
「すみません……知りません……」
『ハハハ! 人生初フェラカ!』
【AKUMA】はおもむろに立ち上がり、リナリーに近づいた。
リナリーまだ【AKUMA】が自分に何をさせたいのかわからないでいた。
疑問渦巻く中、【AKUMA】は更に歩みを進め、リナリーの鼻先に股間が擦れる程接近すると――
『ココヲ口デシャブルンダ』
「……え? えぇ!?」
その言葉に赤面して口元を抑えるリナリー。初めて見せる年相応の反応だった。
ここ? ここってまさか、おち……おちんちんの事……?
【AKUMA】はリナリーの反応を楽しみながら、次の指示を出した。
『オレノ股間ノ毛ヲドケテ、チンコヲ出シテミロ』
「ち……!? おちんちんを……!?」
グイっと顔に密着する股間を凝視するリナリー。興味があるとかではなく、単純に思考が停止したと言った方が正しいか。
立て続けに起こる新しい情報、この世にそんな行為があるのかという驚きなど、リナリーの頭はパンクしていたのだ。
『ホラ! 早クシロヨ!』
「……は……い……」
目が回り、頭がクラクラした状態でリナリーは【AKUMA】の股間に手を伸ばした。
【AKUMA】はズボンや下着というものを身につけておらず、下半身は毛で覆われているだけだった。
リナリーが股間に触れると、若干体が小刻みに震える。どうやら感覚があるようだ。
まるで宝探しのように、恐る恐る毛をかき分けて【AKUMA】のペニスを探し――
「あ……あぁ……!」
【AKUMA】のペニスが露わになった。
まだ勃起をしていないため、大きさはそれ程ではないが、リナリーの鼓動は速くなり、頬も火照り、汗が頬を流れ、思わず生唾を飲み込む。
子供の頃、兄さんと風呂に入った時に見たモノにそっくり……
リナリーは異性のペニスなど見たことが無かった為、知識がまるでなかったが、今視界の九割近くを占めている【AKUMA】のイチモツは包茎で、大きさは彼女の親指くらいだろうか。
リナリーは命令も忘れ、ある種の好奇心に支配されながらマジマジと【AKUMA】のペニスを見ていると、それに気が付いた【AKUMA】がリナリーに問いかける。
『ナンダ? ソンナニチンコ気ニナルノカ?』
「ち、違っ……!」
『ギャハハハハハ! ソウ否定スルナ! 俺ノチンコハ包茎ッテ言ウンダ!』
「包茎……ですか?」
『アア! 普通ハ皮ガ剥ケテルンダガ、包茎ハ皮ヲ被ッテイルンダ!』
彼女の人生の中で恐らく一生使うことのない知識を吹き込まれる。
何で今こんな知識を私に教える必要があるのだろうか?
答えはすぐに訪れた。
『ナアリナリー? 俺ノチンコハドウダ?』
「へぇ……?」
『可愛イダロ? 皮被ッテルンダゼ?』
「は、はぁ……」
それが狙いだったのか……。リナリーは大きなため息を吐き、呆れた表情で【AKUMA】のペニスを見つめた。
可愛い? 冗談じゃない。【AKUMA】のペニスなど汚物の中の汚物でしかない。こんな醜悪なイチモツに愛情感情など抱くわけがない。
しかし、自分の置かれた状況忘れたわけではない。リナリーは若干引きつった笑顔を浮かべ、出来る限りの慈愛に満ちた声で――
「わ、わぁ! 皮被ってるなんて可愛いおちんちんですね! とってもシャイなおちんちんさん!」
『プッ! ギャハハハハハ!!』
「っ!」
いくら本心ではなく言わされた言葉だったとはいえ、恥ずかしさを通り過ぎて死にたいと思う程の羞恥心がリナリーを襲った。
その時――蝋燭の灯よりも真っ赤になった顔をした彼女の言葉に反応してか、【AKUMA】のペニスが大きくなり始めた。
風船のように膨張し、下を向いていた亀頭がリナリーの口元にいざなわれるかのように反り返り、元の大きさの三倍近いサイズにまで勃起した。
『オ前ノ反応ト言葉ヲ聞イタラ大キクナッチマッタゼ!』
「…………」
『アトハ……ワカルナ?』
「…………はい」
心臓の鼓動のように脈打つペニスを視界にとらえたリナリーは……さらに一歩前に出た。
ここまで読んでくださり誠にありがとうございます。
本当はこの話から行為をおっぱじめたかったのですが、予想以上に前振りに時間を持っていかれてしまいました。
なので、今度こそ、今度こそ次回から事が始まりますので、お楽しみに!!