【AKUMA】に随伴して向かった先は教会の外だった。
『へへへ。俺ガワザワザ言ワナクテモ、犬ミタイニ四ツン這イデ歩クトハ……偉イゾリナリー』
「…………」
『シッカシ良イ月ダナ』
天を仰ぐ【AKUMA】の頭上には雲一つない満月があった。
街灯はあるが、月明かりのみで十分な程の光量。そこに照らされている四つん這いの可憐な少女は非常に映え、まるで絵画のような美しさと妖艶さがあった。
『リナリー。ソコニ寝ソベッテ足開ケ』
「はい……」
生気の消えた、どす黒い死んだ魚の目になっていたリナリーは抵抗も躊躇いもなく【AKUMA】の言う通り行動した。
冷たい地べたに仰向けで寝そべり、股を向けると足をゆっくり開いた。
ダークブーツで戦っている上に、女性特有の柔軟性があるリナリーの開脚はほぼ180度開き、拷問で陰毛が全て消え去った陰部は全て丸見えとなって、【AKUMA】の前に露わになった。
『綺麗ナマンコダナ……』
「ありがとうございます……」
『新品ミタイダナ……モシカシテ初物カ?』
「はい……処女です……」
若干頬を赤らめながら、膣の入り口を広げ、微笑みながらリナリーは言葉を続けた――
「初めてがご主人様で……嬉しいです……」
その瞬間――【AKUMA】の中で何かがはじけた。
いままで自我を押し付けて我慢していたものが――
能力を使わないで努力した労力が――
滅茶苦茶に犯してやりたいという気持ちが――
その全てが吹き飛んだのだ。
人間を殺し、千年伯爵の為に尽くすという本能も消え去り、今は目の前の【エクソシスト】を……最高の女を……極上の性奴隷の膣に自分のモノを突っ込みたい。そんな機械仕掛けの体に芽生えた動物的本能が【AKUMA】の思考を支配し、体を動かさせた。
体毛に覆われ隠れていたペニスが一瞬にして膨張し、亀頭からはカウパーが溢れペニスから浮き出た血管は今にも血を噴き出そうな程膨れ上がっている。
一方のリナリーの膣は愛液を滴らせ、少しピクピクと痙攣しており速く欲しいと催促しているように待ち受けている。
そして――
『オオ……!』
「ああっ!」
【AKUMA】のペニスがリナリーの膣内に入れられた。
暴力的な勢いで挿入されたイチモツは、あっという間に根元まで突き刺さり、肉と肉のぶつかり合う音が響いた。
通常の人間のよりも大きいソレは、子宮内に入るのではないか? という程深く侵入しリナリーの膣内を侵食した。
『リナリー! リナリー!』
様々な卑猥な言葉に陥れる言葉を用意して、言葉責めをしながら堪能しようと考えていた【AKUMA】だったが、その計画の全てが頭から消え去り、リナリーの膣にペニスを抜き差しすることで頭がいっぱいだった。
一突きするたびに膣内は痙攣し、抜こうとすると肉壁が物欲しそうに絡み、圧迫し、いつまでも絡みついてくる。
少しでも油断するとあっという間に射精してしまう。
どうせならもう少し楽しみたい。この最高の性奴隷を―‐
「ご主人様……? 出して……」
『ッ!』
首の後ろに手を回され抱きしめられた。程よく発育したリナリーの乳房が自分の胸に当たり、更にはお互いの乳首が擦れ合う。
耳元でささやかれたその言葉を聞いて、興奮しないわけがない。
自らもリナリーを強く抱きしめ、拘束具のようにがっちりと掴みかかる。
より大きくなったペニスはもう我慢の限界を迎えていた。
『イクゾリナリー……!』
「はい……! 来てください……!」
『オオオオオオオオ!!』
ラストスパートをかけた――
先程よりも速く、強くピストン運動をする――
そして遂に――
『アアアアアア!!』
「ああああああ!!」
ペニスから精液が噴き出した。
通常の人間の射精よりも勢いよく、熱く、濃い精液がリナリーの膣内に流れ込んでくる。
リナリーの膣もそれに堪えるように、まるで飴玉をしゃぶる口内のように【AKUMA】のペニスに絡みつき、ビクビクと痙攣しながら絶頂を迎えていた。
『アア! アア!』
【AKUMA】は根元に力を入れ、尿道に残った精液を吐き出していた。
『フゥ……良カッタゾリナリー……』
一瞬意識が飛びそうな程の快感を味わった。これ程の名器は中々味わえないだろう。その余韻に浸りながら【AKUMA】はペニスをゆっくり引き抜いた。
引き抜いた膣はビクビクと痙攣し、大量に満たされた精液が泡を立てながら膣内からゆっくりと溢れた。
「は……い……」
目の焦点の合っていない、糸の切れた人形のように地面に倒れこんでいるリナリーは、両手を広げる。
「ご主人様……? 一回で満足なんですか……?」
そこからは速かった。
その言葉に触発された【AKUMA】は盛った獣のようにリナリーを犯した。
中に出しては休むことなく再開し、何度も何度も膣内で射精し、子種を注いだ。
リナリーは嫌がりもせず、むしろそれを望むように、全てを受け止め、性奴隷の仕事をこなしていった。
それから一時間。中に出された回数は一〇回に及んだ。
流石の【AKUMA】も意気が上がり、肩で呼吸をしていた。
一方のリナリー。いくら鍛えているとはいえ、性行為の鍛錬などしたこともなく、息も絶え絶えに、意識を保っているのが精いっぱいだった。
『フゥ……! フゥ……! 中々良カッタゾ……』
「あ、ありがとう……ございます……ん……」
仰向けに倒れ、膣から精液を噴き出しているリナリーに近づいてしゃがみこむと、彼女は無言で【AKUMA】のペニスを咥え込んだ。
まるで溶けかけて地面に落ちそうになっているアイスキャンディを舐めとるかの如く、優しく丁寧に口に含んで【AKUMA】のペニスを綺麗にするリナリー。
【AKUMA】は優しくその頭を撫でながら激励の言葉を投げかけた。
「ん……ん……」
『フフフ……良イゾリナリー』
【AKUMA】の中にはある感情が芽生え始めていた。
懸命に……健気に……まるで我が子のように自分のペニスを舐めているリナリーを見ていると、血圧が上がり、心拍数も上がり、背中がむず痒くなる。
それは小動物を愛でる飼い主だとか、大好きな人形を手放さない子供ような感覚ではない。
恋――この女に恋をしているのだ――
「ぷはぁ……ご主人様? 満足して頂けたでしょうか……?」
『アア。大分満足デキタゾ』
「それは何よりです……」
舐めとった後、体を起こして【AKUMA】の胸元に体を預けてくるリナリー。
【AKUMA】もそれを受け入れ、優しく抱きかかえる。
「ご主人様……? これからどうしますか……?」
『ソウダナ……二人デ何処カニ隠レテ暮ラソウカ……』
「それは名案ですね……」
優しく問いかけてくるリナリーの言葉を聞いて、【AKUMA】の心も安らいでいた。
『ソウダ……少シ待テ』
「なんでしょうか……?」
『【協力者】達ノ洗脳ヲ解ク。アル言付ケヲシテイタンダガ、不要ニナリソウダカラナ』
「言付け……ですか……」
『アア……』
【AKUMA】の頭部の光が弱まった。
距離の離れた【協力者】達への催眠を解こうとしているのだ。
このままいけば【協力者】の洗脳が解ける――
『オイオイ! チョット待テヨ!』
『?』
「っ!」
突如、背後から野太い声をかけられる。
人間の声……というよりは、機械音の混じった音声のような声質だ。
【AKUMA】とリナリーが振り返ると、そこにいたのは――数十体にも及ぶ、レベル2の【AKUMA】達だった。
首のないピエロや無数の手を生やした骸骨といった人型。
前足が異常に発達した犬に首が異常に太い亀といった生き物型。
人間サイズの蟻やイボの多いミミズのような虫型など、見た目もバラバラ、多種多様の機能を思わせる【AKUMA】がリナリー達を取り囲んでいた。
『チッ! モウ来タノカ』
『オイオイ! 自分デ呼ンデオイテ、ソレハネェダロ!』
『ソウソウ! 独リ占メハ無シダゼ!』
後から来た【AKUMA】達の手に握られていたのは――紙切れだった。
『ヘヘヘ……「エクソシストを性奴隷にした。お前達にも味合わせてやる。異端審問所に来い」』
『嘘カト思ッタガ、本当ダッタミタイダナ!』
『ベッピンダナァ! ウマソウダ!』
『チッ!』
思わず舌打ちをしてしまった。
理由は簡単――リナリーを独り占めにしていたかったからだ。
勿論手紙を出したのは【AKUMA】本人なので、自分が全面的に悪いのはわかっている。
だがそれは数時間前の話。今は真逆で、心から後悔していた。
優雅に話している暇があったらさっさと洗脳を解いてトンズラしておけばよかった。
その結果自然に舌打ちが零れていた。
『オイオイ! テメェデ誘ッテオイテ舌打チスンナヨ!』
『独リ占メハダメダロ!』
『ソウソウ! ソレニ、俺達ガ来ナカッタラ、オ前死ンデタゾ!』
『何?』
『ホラァ!』
「ああっ!」
【AKUMA】の後方で鈴の音のような悲鳴が上がった。
振り返り事態を確認してみると、別の【AKUMA】がツインテールの根元を掴み、引っ張り上げていた。
だが【AKUMA】の視線は別のところに向いていた。
それはリナリーの足――
『【イノセンス】……?』
いつの間にかリナリーは黒いブーツのようなものを穿いていた。
それは対AKUMA武器で、【エクソシスト】の代名詞である【イノセンス】だ。
一体いつの間に起動していたんだ? というか、なぜ【イノセンス】を発動している?
混乱で黙りこくる【AKUMA】を見て、周りの【AKUMA】達が答えを言った。
『オ前、俺達ガ来ナカッタラ殺サレテタゾ』
『………………』
そう。彼らの言う通り、あのままだったら【AKUMA】は完膚なきまでに破壊し尽くされていただろう。
だがなぜ? 完全に心は折れていたはずだし、リナリーだって俺と共に生きていくことを望んでいたはずなのに……
『ア~ア。完全ニ止マッチマッタナ』
『ナラ俺達ガ教エテヤルヨ! 【エクソシスト】ハ、俺達【AKUMA】ニ屈シタリ、戦ウ事ヲ放棄スルト【イノセンス】ガ暴走スルンアダ!』
『何……?』
『ニモカカワラズ、コノ女ノ【イノセンス】ガ暴走シテナカッタトイウ事ハ、心ガ完全ニ折レテナカッタトイウ事!』
『ソシテ理由ハ解ランガ、従順ナ態度ヲ辞メテ、オ前ヲ破壊シヨウトシテイタ所ヲ俺達ガ助ケタッテ事サ!』
理由――
その答えは簡単だ。俺が【協力者】の洗脳を解こうとしていたからだ。
もしあの時洗脳を解いていたら――
もしあの時仲間がこの来なかったら――
『ハッ!』
俺は何を勘違いしていたのだろうか。
本当に【AKUMA】と【エクソシスト】が共存できると思っていたのか。
本当にリナリーが自分の物になると思っていたのか。
本当に――本当に――
「ご、ご主人……っ!? ああああああああ!!??」
リナリーの下腹部に激痛が走り、たまらず絶叫してしまう。
苦悶の最中、何とか視線を下ろしてみると、自分の膣内に【AKUMA】の拳が入り込んでいた。
【AKUMA】は大声を上げるリナリーの事などお構いなしに、力任せに拳を埋め込んでいき、終いには拳は完全に膣内に収まり、手首まで入り込んだ。
「んぎぃいいいい!! ああああああ!!」
『コノクソ女ァ! 主人ニ手ヲ上ゲルトハ何様ダァ!』
「ああああああああああ!!」
『オラァ! オラァ! オラァ!』
「ゆ、許し! ああああああああ!!」
膣内で手を広げたり、ドリルのようにねじったりと【AKUMA】の行為はより一層エスカレートしていく。
『許スワケネェダロ! コノゴミガァ!』
「ああああああああ!!!!」
『ウヒョ! 容赦ネェナ!』
『ウヒヒ! 面白レェ!』
当然誰も止めるわけがない。それどころか『もっとやれ』だの『もっと激しく』だの、行為を助長させる言葉を投げかける。
だがそれはごく当たり前の事だった。
目の前にいるのは仲間を屠ってきた憎き【エクソシスト】。そんな女が無抵抗でなされるがままなのだ。同情もない。むしろ今すぐ殺してやりたいと思うくらいなのだから。
「ごわれるぅ! アソコ壊れじゃうぅ!! ああああああああ!!」
『壊レチマエ! テメェナンゾ死ンジマエ!』
【AKUMA】はリナリーにかけていた催眠を解いていた。痛みが快楽に変わるという慈悲など無用だからだ。今リナリーが感じているのは苦痛のみ。その事実が【AKUMA】の心を踊らせていた。もはや【温情】など微塵もない本来の行動原理に忠実な【AKUMA】の性格が戻っていたのだ。
『オイオイ! オ前ダケ楽シンデンジャネェヨ!』
『俺達ニモヤラセロヨ!』
そんな様子に我慢しきれなくなった周りの【AKUMA】達がリナリーに群がり始めた。
『イイゼ。ヘヘヘ……覚悟ハ良イナ?』
『オ前、モウ無事ジャ済マナイゼ!』
『ゲヘヘヘヘ! ソレジャヤロウカ!』
「いや……! いやぁああああああ!!」