辺境領主は銀髪ロリエルフをprprしたい 作:名もなきrlkn
気がついたら転生していた。
そう、転生である、はずだ。クリストファー・エディルナとして五年間生きてきた訳だが、今日目が覚めて唐突に自覚するに至った。
今までは曖昧な意識の中フィルターを何重にも通して霧の中をもがくような感覚だったように思う。それが唐突に晴れた。
前世の自分から自己認識の連続性を保っており、当然今世の記憶も保持しているので憑依ではなく転生だろう。あるいは憑依先の記憶を有したままのパターンも考えられるがそれはひとまず置いておく。
さて、問題はなぜどうして転生するに至ったのかだ。夢の中で謎の人物にあった覚えもないので神様転生ではない。むしろ神様ぶちのめしてたのであんまり好かれる要素もないだろうし。
最後の記憶は天照様の荒魂を鎮めたはいいけど全身傷だらけの致命傷のオンパレード、俺の人生オワタって思いながら意識がフェードアウトしていく所までだ。ばっちり覚えてる。
それがどういう分けかひと眠りして目が覚めたら転生してて草、というのが今の状況。ワケガワカラナイヨ……
まぁ超自然的でエキサイティングなミラクルパワーが奇跡を起こしたのだろう。日頃の行いの賜物だな。
さて、転生してからの記憶はあるとはいえものすごく曖昧なものだ。ここは一つ改めて現状を確認するために動くとしよう。
寝起きの頭でつらつらと考え事をまとめると、俺はベッドからはい出して行動を開始した。
三日後、現状を把握し俺は頭を抱えていた。
まずこの世界は前世とは違う異世界であるようだ。獣人やエルフ、モンスターなんかもいるらしくテンションが上がった。生まれた家は貴族のようでヘルゲン辺境伯家と呼ばれるらしい。
貴族の位はよく知らないが辺境伯って結構高位だった気がするし、人生勝ち組キタコレ、と喜んだのもつかの間。俺氏圧巻の4男である。
しかもただの4男ではない、妾の子で4男である。完全にみそっかすだ。
さ、ら、に!さらにですよ、パッパと本妻とその息子ABCは本邸と呼ばれるでっかいお屋敷に住んでるが、俺は敷地の隅っこのほうに申し訳なさそうに立ってる別邸に妾であるマッマと一緒に暮らしていた。過去形である。マッマ去年病気で亡くなってるのよね……ぴえん。
そのうえパッパは俺の事完全に興味ないらしくマッマが亡くなってから一度も会った覚えがない。ついでに本妻の方は妾であるマッマの事が嫌いで色々いびっていたらしく当然俺の事もノーセンキュー。
そんな両親だからその子供たちも俺の事を下僕扱いで事あるごとにいじめてくる。今度あったら泣かしたるからなてめぇ。
思わず頭を抱えてしまう四面楚歌な状態ではあるが貴族としての体面を気にしてか一応放り出されたりはしていない。まぁそれも時間の問題なようなきがするし、少なくともこの国で成人の基準となる15歳にはなれば蹴りだされる事は確実である。
敵だらけな現状であるが一応少ないが味方もいる。マッマ付きのメイドをしていたマンサさん、気の良いおばさんである。今では俺付きのメイドとして身の回りの世話をしてくれている。大変ありがたい存在なのだが欲を言えばメイドは綺麗なお姉さんがよかったです。
もっといえばロリロリな美少女にかいがいしくお世話してもらいたかったです。コッコ〇ちゃんみたいな!……失礼欲望が漏れた。
そしてもう一人、片眼鏡が似合うイケメン老執事のウォルダーさんだ。ウォルターではない、ウォルダーだ。
本来は家令として本邸を差配していたそうだが、現当主であるパッパにもう年だから後任に譲れと言われ執事として別邸を見る事となったらしい。まぁ体の良い厄介払いですな、とは本人の言である。
たしかに見た目は老齢だがその体幹の良さと動きの切れ、話をしてわかる知識の深さと冴えは年齢を感じさせないものである。俺が得た知識の殆どはウォルダーから聞いたものであり、話の流れも理路整然としてわかりやすい。
世代交代が必要なのはわかるが、これだけの人物をこっちに追いやるとか考えられない事だ。ありがたい事だが。
嫌われ者同士仲良くいたしましょうとウィンクとともに言ってくるおちゃめさもある。心強い味方だ、と言いたい所だが正直得体のしれない所も多く、ウォルダーは俺が変な行動を起こさないようにするための監視役なのではないかと疑っている。
家の事を把握したあとは外の事である。これはウォルダーに聞いたり本邸の書庫に忍び込んで知識を集めた。
まず一番重要なのはこの世界には神様がいない事だ。いや、信仰はされているし居るのかもしれないが少なくとも地上に顕現してたりはしないらしい。
異世界である事を確信した一番の理由がここだ。前の世界でははるか昔から人と神は共に生きる存在だった。
時に和魂として人々に恵みを与え、時に荒魂として試練を与える。俺は荒魂となった神を鎮める役割を持つ一族だったわけだが、今は関係ないのでおいておく。
重要なのは酔っぱらって酌をしろと迫ってきたり暇だから戦えと襲い掛かってきたりちょっとむらむらしてきたから相手してと夜這いしてきたりするフリーダム厄介者共の相手をしなくてよくなった事だ。ここが楽園か。
次にこちらの世界にも魔法が存在するようだ。まぁこれだけ世界にマナが満ちていて魔物もいるのだからあって当然ではあるのだが。前世とは違う体系の魔法があるようで、今後詳しく調べるのが楽しみである。
そして前世で俺が生まれた時にはすでに絶滅して久しかった魔物という存在。前世と今世の魔物が同一の存在かはわからないが、こちらも折を見て調査をしてみたい。
ちなみに前世で魔物が絶滅した理由だが、本家の書物を調べてみたところ「美味しかったからつい狩りすぎたらいなくなっちゃた(てへぺろ)次があったら気を付けまーす」と書いてあった。昔は動植物の品種改良などされておらず、美味しいものが少なかったらしい。
美味しかったなら仕方ないね、おちゃめなご先祖様だったようだ。
種族についてもおおよその事が分かった。大別して人間族、獣人族、エルフ族、ドワーフ族、魔人族あたりが代表的なようだ。それぞれの種族中にもまた士族が分かれていたり、少数しか確認されていない種族もいたりするらしい。
ハーピィとか人魚とかも居るんだろうか。夢がひろがりんぐ。いつか猫耳メイドさんを雇ってもふもふしてやるからなお前見てろよ見てろよ。
種族としては分かれているが、それぞれ交配も可能らしく全部統合して人族とも呼ばれる。基本的にハーフはほぼ生まれる事はなく、両親のどちらかの特徴を受け継いで生まれるらしい。
しかし片親が人間族の場合ハーフが生まれる確率が多少高くなり、ハーフは雑種(ミックス)と呼ばれ蔑まれる傾向にあるようだ。
そういえば天照様はエルフとドワーフの種族を超えたカップルが特に好きだと言っていた。
なんでも「最初は種族的なしがらみからいがみ合う二人だけど幾多の戦場を超えてはぐぐまれる友情そして気が付くと芽生える愛に戸惑いながらも二人は手を取り合って周囲の反対を押し切りながら一緒になり幸せに暮らすのよ萌え」と。
まぁ天照様の読んでいた本の二人は両方男だったからハーフの子供が生まれる心配はないだろうが。
この神は人が瞑想していると寄ってきた傍らで「今度の合同誌のカップリングなんだけどやっぱスサ×ツクよりも、ツク×スサがいいと思うのよね。一見ありきたりな誘い受けと見せかけてノンケのスサを食べちゃう展開とかいいと思うんだけどどう思う?」等と修行の手伝いをしてくれるのだ。ひたすら無心になり無視してると「ちょっとー無視しないでよー。これだから真性のロリコンは困るのよね。今度あなたを題材にした本書いてやるからね、×カグっちで燃え上がる灼熱プレイ……案外いいネタかも」などとのたまう。本気のぐーぱんで黙らせた俺は悪くない。閑話休題
さて、人族の中で一番弱いのが人間族である。そして数が一番多いのも人間族だ。
これは種族の特徴として繁殖力が高いためであるそして人が増えれば群れになり、群れが大きくなれば国が出来る。国が出来れば当然支配階級ができるわけだが、この支配階級たる王侯貴族になったのが当時の魔力持ちだ。
他の種族はおおよそ大なり小なり魔力を持つが、人間種には魔力持ちが少なかった。むしろ大多数が魔力無しだったのだ。そして魔力なしの人間は魔物にとっては良い餌でしかない。
だが人間種もただ食われるばかりではなく少数ながらも生まれる魔力持ちがどうにか抵抗していた。そして魔力持ち同士が子を作ると高確率で魔力持ちの子供が生まれる事がわかると少しずつその数を増やしていく。
当然魔力持ちは最前線での戦いを強いられるためその数を減らすことになるが、そこで生き残った高い魔力持ち達が子をなし、その保有魔力量を上げていきやがて魔物をおしのけて人族の領土を広げられるようになっていった。
魔力持ちが戦線を維持し、魔力無しが食べ物を作りそれを支えるという構図が出来たのだ。やがてある程度の領土を獲得し国が出来たとき、だれが支配者階級になるかなど明らかだろう。
そういった歴史背景があり、貴族は全員魔力持ちの魔法使いであり、有事の際には国を守るために戦う者であるという共通認識がある。
王国法でも貴族家の当主は必ず魔法使いでなければならないという決まりが定められており、仮に嫡男であっても魔力が無ければ家を継ぐ事はできない。
とはいえ木っ端貴族でもなければ基本的に高魔力者同士の子供のため、大貴族の嫡男が魔力無しで問題になるという事は歴史的に見ても稀なようだが。
貴族は全員魔法使いであるが、魔法使いが全員貴族、という訳では当然ない。あまり裕福でない貴族家の次男三男などが家を出ることもあれば、片親が魔力持ちであればたまには魔力持ちの子供が生まれる。
稀にではあるが、魔力無し同士からも生まれる事がある。そういった者たちはだいたい騎士を目指す事になる。
国に属するか貴族に属するか等の違いはあるが、有事の際の先兵として駆り出されるのだ。逆に言えば何か起きなければそれほど危険も大きくなく、魔力持ちとして優遇された扱いを受けるので人気が高いそうな。
知識が多少集まった所で今後の身の振り方を考えなければならない。
まず第一にこのまま家に残る、というのは難しいだろう。俺の持つ知識や力を振るえば割とどうにか出来る自信はあるが、あえて今の家族に歩み寄ろうという気も起きない。
だからといってすぐに出ていくという選択肢も無しだ。辺境伯家という看板は大きく得られる恩恵もそれに比例する。たとえ家の中ではみそっかす扱いだとしても、外からすればそれなりに扱わなくてはならないはずだ。貴族という枠組みの中でもそのアドバンテージは大きい。
また市街に降りたとしてその生活に馴染めるかという問題もある。
転生当初は割と原始的な生活を予想していたが、ここに関しては良い意味裏切られた。なんと魔物から取れる魔石を動力として動くマジックアイテムが存在しているのだ。それを利用した様々な便利アイテムが貴族の暮らしを支えている。
そう、支えているのは貴族の暮らしだ。後はせいぜい一部の金持ちが利用しているくらいであり、庶民が使うにはどうしたって高価に過ぎる。
また貴族の屋敷で働く者には魔力持ちも多く、それを前提とした道具が多数あり、魔力持ちとそうでない者では力だけでなく生活環境でも大きな隔たりがある。
ここら辺をふまえて考えると、確実に追い出されるであろう15歳まではなんとか家に寄生して知識と可能であれば人脈を得る。うまく伝手ができればそれを使って他の貴族家の騎士なり文官なりに就職、ダメなら冒険者となって巨大魔石で一攫千金でも狙おう。
そう冒険者だ。主に魔獣や魔物を狩りその素材や魔石を得、人族の版図を増やすために開拓を行う者たちの総称だ。物語でよくある何でも屋のような側面も持ち、冒険者ギルドや冒険者ランクもあるらしい。正直前世で戦いには飽きているが、冒険者というのはロマンがある。悩みどころだ。
なお、冒険者には魔力無しも多い。昔に比べ戦闘技術の体系化や武具の改良が進み、下位の魔物であれば人間族でも倒せるレベルにはなってきている。戦いにおいて魔力持ちが有利なのは間違いないが、中には技術と戦術で魔力持ちを凌ぐほどの傑物もいるらしい。何事にも例外はいるものだ。
そんな将来の事を考えながら、時にマンサに料理を教わり、時に兄達をけたぐり回し、時に誰も使ってない様子の書庫に入りびたり、時に兄達を落とし穴にハメ、時にウォルダーに教えを請い、時に兄達をうんこをもって追い掛け回す。
そして気が付けば更に5年の月日がたち俺は10歳になっていた。
始めまして、投稿作品としては処女作になります。あふれ出るリビドーを形にしてみたいと思い書き始めてみました。
ただ御覧の通り無駄に凝る質でヒロインの登場もしばらく先になります、本当に申し訳ない。
尚注意点として本作ヒロインは可哀想な設定上処女ではありません。かなりニッチな方に向けた作品となる予定ですので、もし処女ヒロイン以外受け付けない正道なるロリコーンの方は回避推奨です。新たな扉に挑戦してみたい方はよければお付き合いください。
07/16追記
人物設定を練り直していた所物語の都合上処女だけどもっと可哀想だと思えるルートが生えてきたのでその方面に修正したいと思います。作者としても非処女より処女の方が好きなので。ちなみにダルマとかではありませんので、四肢欠損は苦手という方も大丈夫……だと思います。
本来であれば物語の中で語る事であり、このような場でネタバレすべきではないと考えておりますが、読者として突然受け入れられない性癖を突き尽きられるとショックを受けるという経験があるため書かせていただきました。
特にヒロインの処女性というのは重要視される傾向にありますし。恐らく他には強烈なショックを受ける要素はないと良いなと思っています。