※この作品はR-18です。

辺境領主は銀髪ロリエルフをprprしたい   作:名もなきrlkn

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性欲を持て余す

 

 

 

 

 

 さて、朝である。一晩寝ながら考えたが正攻法で問題を解決するのはやはり難しいだろうと結論付ける。あった事もない国王様に泣きながら土下座すれば減税なり分割なりにして貰えるかもしれないが、それで他の貴族になめられていらぬちょっかいを受けても面倒だ。

 この件についてはあまり力技で解決するのは気が進まないのだが、どうしたものか。

 

 それにしてもまずは実際の収穫量を把握せねば始まらない。たしか暫く前に農作管理官であるピエールが回収しに村を回っていたはずだ。村は4つとはいえ規模も大きくはなく、距離もそれほど離れていない。

 順調に進んでいればそろそろ終わる頃だろうか。不作についても視察の時に軽く聞いただけで、その原因等は調査中だった。担当者と一緒に調べればわかる事もあるかもしれないし、戻るのを待つよりも現場に飛んだ方が速いだろう。

 

 

 

 聞きなれない農作管理官という役職だが、ウォルダーによると初代が設立したらしい。当時まだベルト砦ができたばかりの頃、領主といえど後方でふんぞり返っている事も出来ず前線で戦い詰めだった初代。

 当然新しい開拓村の様子なんて気にしている余裕はなく、門外漢故口出しできる知識もない。たいていの貴族は農作業なんて平民にやらせるだけで税さえ納めさせられれば気にも留めないが、初代は何か力になれないかと動いた。

 まぁ入植が進まなくては税収もままならないという切実さも当然あったのだろうが。

 

 そこで出来たのが農作管理官という訳だが、突然任命された方はとんだ迷惑である。

 なにせ前例が無かったし仕事の内容もふわっふわで担当者は途方に暮れたに違いない。しかし彼は諦めなかった。初代当主の、領地をより良い物にしたいという気持ちを叶えたかったのだ。

 

 初め彼は農民に交じって土をいじり、麦をまき、育て、収穫した。そうして得た知識を新たな開拓村で広め、時に新しい発見をしては村同士で共有し安定させていった。

 基本的に村同士の連携など、精々お互いの村長が行き来して情報交換する程度だ。その上村の外は危険も多く、行き来する頻度が少ないのは当然だろう。そこを管理官が間に入り、村同士のパイプ役を果たした。

 武官を護衛役として連れる彼は村人に比べれば格段に危険が少ない。彼は定期的に村々を行き来し、情報を共有し、時に競争心を煽りながらその発展に努めた。

 

 素晴らしい働きをした農作管理官だが、その割に役職としての人気は低かった。主な仕事は村同士の橋渡し、重要な仕事ではあったが端から見ると農民の使い走りにされているようにしか見えなかったのだ。

 領主館で働く彼らの多くは魔力持ちであり、実力相応にプライドも高く、彼以外にやりたがる者はいなかった。

 

 その後初代当主が病没。二代目が台頭すると、ようやく安定してきていた領内はまた荒れ始めた。そして管理官であった彼も初代が亡くなって少し後に退職。一応形ばかりの引継ぎが行われ、農作管理官という役職は残ったものの、その役割を果たす者はいなくなった。

 

 

 

 そして件のピエールだが、なんと十数年前に自ら立候補して農作管理官の役職に就いたそうだ。そのモチベーションは高く、就任直後から精力的に働き、村人からの受けもよかった。

 その成果もすぐに出始め収穫量は少しずつ上がっていった。しかしここ数年だんだんと収穫量に陰りが見え始め、今年ついにがっくりと落ち込んだ。

 ロイド曰く、見るからに焦燥しており本人もだいぶ気にしているようだったと言う。悪事に手を染める事もなく、責任感もある善人のようだ。さっさと合流して話を聞くとしよう。

 

 村を巡回する順番は決まっていたため見つけるのは簡単だった。ちょうど最後の村での回収を終えたようで、出立の準備をしていたようだ。そのすぐそばに降り立ち一団を眺めるが、何も乗せていない荷馬車が目立つ。

 荷を載せているのは全体の半分程か、どう計算しても納税分には足りないだろう。それにパッパが課した重税で村の取り分は収穫量の1割。ここにある分で9割というのなら、到底村に残された分で次の収穫まで食つなぐ事はできないだろう。

 

 少しするとこちらに気付いたらしいピエールがすごい速さで走り寄ってくるとそのまま見事なジャンピング土下座をかましてきた。余りに見事なそのフォームに驚いていると、そのまま静かに謝罪と嘆願を述べ始めた。

 

 なんでも農民たちは彼の指示に従い仕事をしただけであって、今回の凶作は農民たちの責任ではない。まともな対策を実施する事もできなかった自分の無能が招いた結果であり、責は自分にある。怒りはもっともだが農民達に怒りをぶつけず、どうか自分一人の首で納めてほしいとの事だ。

 

 ちらちらとこちらを窺う農民達だが、ピエールに対する心配そうな気配が伺える。農民達からすればピエールだって重い税を課した領主側の人間であり、ともすれば恨まれていてもおかしくない立場であろうに。

 それだけでそれを覆すだけの彼の尽力とその人柄の良さがわかるようだ。というか別に俺は怒ってないし誰かに責任を押し付けるような真似をする気もない。

 

 そもそも気になるのはなぜ凶作になったのかだ。一連の様子を見るにピエールは真面目に仕事に取組み、村人達は重要な働き手である男達を砦に取られながらも懸命に働いていた。

 今年は例年よりも気温が高くなっているとはいえそこまで大きな影響が出る程とは思えないし、水源も潤沢にある。天災や蝗害があった訳でもない。ピエールを立たせると色々と質疑を重ねていった。

 

 

 

 立ち話も何だからと近くの村長宅を借りてピエールに話を聞いた。彼の今まで行ってきた施策を聞いてわかったが、今回の凶作の原因は連作障害が顕在化したのだろうという事だ。

 

 彼が農作管理官になってから重要視したのは作業の効率化だった。4つの村で作る作物を制限し、特定の種類のみを作るようにしたのだ。税として納めるのは麦がメインとなる。

 2つの村に麦を中心に作らせ、残りに大豆や他の野菜を作らせた。そうして4つの村を一つのグループとして扱い、ピエールが収穫された作物を各村に割り振る事でバランスを取った。

 問題は大小起きたものの、この試みは一応成功した。一つの事だけに集中する事でよりその作業に熟練し、全体の収穫量は上がっていった。そもそも一年中麦が育つ物なのかと疑問に思ったが、育つタイミングの異なる別種の麦がいくつかあるらしい。

 

 だがまぁ当然ずっと作物を作り続けていれば土地は痩せていく。人手を取られて畑を広げる事も難しく、同じ作物を作り続けていたのでそれが育つために必要な栄養ばかり土からなくなっていった。

 ここ数年でその影響が広がっていたところに、今年の気温上昇がとどめとなってしまったようだ。

 

 軽く連作障害についての話をするとピエールは酷くショックを受けたようだ。良かれと思ってやったことが結果的に首を絞める事になってしまったのだから仕方ない。

 しかし彼が行った内容が一概に悪かったわけではないのだ。一つの事柄に集中して専業すれば、その作業への慣れ、ノウハウの蓄積など様々な利点がある。実際にそれで途中までうまくいっていたのだ。

 特に農作物を育てるには時間がかかり、何が成功して何が失敗したのかを知るのは難しい。そうそうトライ&エラーなど出来ず、それこそ何十年と村で生きた者の経験則くらいしか頼れるものがない。今回の失敗を活かし、次に繋いでいくしかない。

 

 しかし次に繋げるためには今をどうにか乗り切らなくてはいけない。仮に村にある分も全て徴収しても納税分には足りそうになし、よしんば足りたとしても村人は全滅しそうだ。

 そしてピエールも責任感じて自刃しそうな勢いである。ここまできては仕方ない、気は進まないがあれをやるしかないだろう。

 

 項垂れるピエールと村長を促し、次の開墾予定地に案内してもらう。予定地とはいえしばらく手も加えられておらず、石などもまだそのままの荒れ地のようなものではあるが。

 

 麦を載せた荷馬車を連れてくるよう指示し、大地の状態を確かめる。土壌の状態は問題なし、むしろかなり恵まれた状態のようだ。無理な連作でも数年は豊作を維持していただけの事はある。

 そのまま一定の範囲まで魔力を浸透させ、土魔法で一気に土をひっくり返して耕す。雑草も石も地中の岩もまとめて粉々にしておく。

 

 次に持ってこさせた麦をまいていく。と言っても範囲が広すぎるので風を使って散らしていくのだが。本当は適度な間隔をあけてまくべきなのだが、今は人力でどうにかする余裕はない。

 隣ではせっかく収穫した麦をぶちまけられたのを見て村長はじめ村人が固まっている。お前らいいかぁ、見てろよ見てろよ~。

 

 まいた麦に土をかぶせ、麦へと促成魔法をかける。すると瞬く間に大地から芽が出てきて、葉が茂り、花が咲き、実をつけて穂が膨らんでいく。

 少し前まで荒れ地だった場所が、わずかな時間で一面の麦畑となった。たわわに実った穂は頭を垂れ、一目でその中身がぎっしりと詰まっている事を示している。

 

 村人達は先ほどとは違う意味で固まっているし、村長やピエール等は神の奇跡だと呟きながら膝をつき、涙を流しながら祈りを捧げている。いやいや、神じゃないから、張本人ここにいるから。何もしてくれないおたくらの神様なんか祈らなくてもいいぞ。

 

 さて、十分育った所で魔法を解除。そして大地を調べてみるが、やはり生き生きとした作物と対照的にひび割れその養分の殆どを失っていた。

 これがあまりこの方法を取りたくなかった理由である。促成魔法で無理やり成長を促された作物は、その魔力で強化された生命力に任せて大地からあらゆる養分を吸い取って成長する。

 そのためその味や品質は良くなるが、短時間で無理やり養分を奪われた土地はほぼ死んだも同然になる。少なくとも数年は休ませないとまともに植物が育つことはないだろう。

 

 前世でもガキの頃、とある理由でこの魔法を使い土地をダメにしたことがある。その当時姉のように慕っていたウカミタ姉さまに懇々と諭され、二度とこのようなことはすまいと心に誓ったのだ。

 普段から優しく甘やかしてくるばかりだったウカミタ姉さまが、怒るでもなくむしろ悲しそうに切々と語る様は、幼心に自分がどれだけいけない事をしてしまったのかと感じさせたものだった。館に帰ったら神棚を作ってお揚げを奉納して許しを請おう。

 

 幼少期のトラウマを思い出して凹んだが、すぐに気持ちを切り替える。風魔法で麦を一気に刈り取ると、村人達に収穫を指示する。

 

 とりあえずこれだけの量があれば荷馬車にあった収穫分と合わせてどうにかなるはずだ。まずは急ぎ脱穀して状態を整えなければならない。魔法でやると全部吹き飛ばしてしまいそうなのでそこは村人に任せてしまおう。

 といっても量が量だ、ここだけでは難しいだろう。空いたままの荷馬車に積んで他の村にも手伝わせよう。ついでに脱穀用の道具として千歯扱きもどきも作っておくか。知識が曖昧なんでそれっぽい物でしかないが、原案があればだれか改良するはずだ。

 

 という訳でピエール、後の事は任せるぞ。脱穀の終わった麦は全て領主館に運ばせるように。納税分を抜いて余ったものを村に再分配するから手伝うんだぞ、村人の数とか把握出来てないからな。ひと段落したら今後の計画も立てたいから各村の資料をまとめておいてくれ。

 何?自分を首にしないのかだと。ただでさえ人手が足らないのにそんな事するかっ、むしろ死ぬほど働いて貰わないと困る。うぉ、泣くな、縋るな、崇めるな!ええい、とっとと働け!

 

 

 

 

 

 

 

「そういえばピエールさんからの嘆願書が届いていたと思いますが、あちらはどうなさいますか?」

 

 あれなー。農作地を広げるために村の拡張したいって書いてあったが、そのための人員がまだ足りないんだよな

 

「はい、領内の人口は増えてきておりますが、まだまだ不十分です。大幅な減税をしてからは入植希望者も増えてはいますが、その数も多いとは言えませんからね」

 

 だよな。新しい農法が上手くいったから早く広げたいという気持ちはわかるんだが、今はまだ無理だ。もうちょい待てと伝えておいてくれ

 

「かしこまりました」

 

 

 

 どうにかその年の税を国から来た徴税官に納めた後。領内に課せられた税の一覧を作らせ必要な分を除き後は無くすことにした。そして国に納税するための分と部下に払う給金を賄える程度を残し、後は政策に使い領内に還元していく。

 しかしその程度の対処でどうにか出来る状態ではない。ヘルゲン領のあちこちに開いた傷口をどうにか塞ぐため、とにかく大量の金が必要だった。

 

 政務の時間を縫って魔領で魔物狩りをしたり、他領のダンジョンに潜りお宝を探したりととにかく金策に奔走したりもした。そうして得たお金で職人を雇い、様々な資材を輸入し、人を集め、そしてまた金策に励む。

 

 だが金ばかりに気を取られていては意味がない。これはあくまで対処療法であり、俺がいなくなればすぐに破綻する。なので文官に交じって政策の立案、組み立て、実施を行ったり、領民からの嘆願に対しての対応策と判断基準を教える。

 時に武官に交じって調練を行い、対人、対魔物、集団戦の方法を叩きこみ、定期的に砦の防衛戦に参加させて実践を積ませた。場合によっては新人の商人を引き連れ他領に赴き販路を広げ、領内の活性化の一助とする。

 とにかく人に教え、育て、それを別の誰かに伝えさせ、人材育成に注力した。ここに住む者たち自身の手で領を維持できなければ意味がないと考えたからだ。例えば村を廃統合し、一度規模を縮小すればもう少し楽だったのかもしれないが、この時はそんなこと考えつきもしなかった。

 

 そんな事をしていれば当然貴族の社交なんて気にしている余裕はない。パッパの書斎で見かけた文書のやり取りを見るに、そこまで懇意にしていた所が有るわけでもないようで、そこにあまり意義を見つけられなかったのでバッサリ切り捨てた。

 他領の情報はウォルダーの謎の情報網で知ることが出来たためというのも大きい。おかげで今では誘いの手紙すら届かなくなって久しい。べ、別にさみしくなんて思ってないんだからね!

 

 

 

 けどまぁこまごました問題は抱えつつ、それもおおよそは解決の目処がついてきた。しかしな、最近になって1つ大問題が浮上してきたんだ

 

「大問題、ですか。クリス様がそう仰られるのであれば、相当なのでしょうね。ですが心配いりませんよ、我々もいつまでもクリス様に頼りきりになっているつもりはありません。どうぞ、仰ってください」

 

 

 

 俺の真剣な様子を感じ取ったのか、ロイドはそう言って居住まいを正した。まったく、頼もしい限りだ。

 

 

 

 あぁ、ありがとう。それでその問題なんだがな……性欲を持て余す

 

「………」

 

 アツゥイ!お前バッカ、無言でお茶浴びせる奴があるか!俺じゃなかったら火傷してたぞ

 

「クリス様だからに決まっているでしょう。はぁ、真剣な話かと思えば急に何を言い出すんですか……」

 

 僕領主なんだけど?きみの上司なんだけど?

 

「はい、良く存じております。私の自慢の主です」

 

 もう許せるぞオイ!

 

 

 

 めちゃめちゃ呆れられているが俺としては大問題なのだ。中身の年齢は別として、体はぴっちぴちの15歳。精通はとうに済ませ、これまでは忙しさから抑えていたものの、最近は暇も出来てきたのでふとした拍子になんだかムラムラしてくるのだ。

 性欲の制御も出来るとはいえ、無理に押さえつけていればその反動も大きい。

 

 

 

「そもそも何故我慢なさっているんです?」

 

 何故って……何故だろうな。言われてみれば特に我慢する必要も無かったわ

 

「はぁ……なら歓楽街の娼館にでも行ってくればよろしいかと。そもそも建てられたのご自分でしょうに」

 

 いや、あれはあくまで労働者のために誘致したものだからな。別に自分で使うつもりはなかった。それにせっかくの初エッチだしお店のお姉さんに優しく奪ってもらうのもいいけど、どうせなら自分の好みの子を見つけていたしたいなって

 

「めんどくさい方ですねぇ」

 

 うるせぇよ

 

 

 

 そういえばなんとなく我慢していたが、言われてみればその必要もなかった。前世と違って別に誰かに許可を取る必要もなかったんだった。ついでに言えば今は貴族の領主様だ、俺が誘えば嫌とは言えまい。

 街なり村なりで可愛い子を見つけて無理やり致す悪徳領主プレイも今なら出来るのだ。み な ぎ っ て き た。

 

 まぁやらないけどさ。俺は女の子を鳴かせるのは好きだが、泣かせる趣味はないのだ。いやしかし最初は嫌々泣いてる子を無理やり快楽堕ちさせるのもそれはそれでそそるな……

 

 

 

「クリス様、顔が変態になってますよ。ただでさえ怖い顏なんですから、そんな表情してたら声かける前に逃げられますよ」

 

 怖い顏って言うんじゃないよ。精悍と言え、精悍と

 

「まぁ見ようによっては精悍と言えなくもないですけど、体格の厳つさも相まって圧迫感がすごいですからね」

 

 それな。この前子供にガチ泣きされて悲しかったわ。まじぴえん

 

 

 

 そう、10歳の頃は年相応だったのだが、この5年ですくすく成長し今では15歳にして身長180を超え今なお伸びている。体も鍛えているためがっしりと筋肉が付き大人顔負けどころの話ではない。

 まぁ15歳なのですでに大人ではあるのだが、パッパの遺伝で顏の堀が深いためかすでにおっさんの風格を漂わせている。

 これでまだ線が細ければ母親譲りの黒髪でオリエンタルな雰囲気と言えなくもなかったかもしれないが、現状どう見てもヤクザかそれに類する用心棒。お陰で取引の際に相手になめられないという利点はあるものの、日常生活では一部の腹心を除いてビビられまくっているのが現状だ。

 

 

 

 と言う訳で俺は娼館のお姉さんにビビられながら接待みたいなおセックスしたいわけじゃないの。可愛い女の子とラブラブいちゃらぶっくすしたいの

 

「らぶらぶ……まぁ理由はどうあれそろそろエディルナ家の後継者問題のためにもクリス様には結婚をして頂こうと思っていた所ですからね。現状家の繋がりは無いに等しいので難しいですが、どうにか伝手がないかナタリアにも聞いてみましょう」

 

 あー、後継者か。そういやそんな事も考えないといけなかったな。ていうかナタリアって誰?ずいぶん親しそうだけど

 

「えぇ、ナタリアは私の婚約者ですよ。近々結婚する予定ですので、クリス様には是非式にご出席して頂きたく」

 

 まってまってまって、いや式にはもちろん出させてもらうけどさ。婚約者って言った君?なにそれ初耳なんだけど

 

「そうでしたか?まぁ特に重要な話という訳でもありませんでしたのでもしかしたら伝えていなかったかもしれませんね。私ももう20歳を過ぎますし、そろそろ身を固めてもよい頃かと思いまして」

 

 

 

 ナタリア嬢は商家の娘さんで、ある取引の際にたまたま知り合いその才覚に一目ぼれしたそうだ。そうしてロイドの方からアプローチし始め、相手の親もこれを快諾。しばらく婚約者として愛を育んでいたらしい。

 

 言われてみればある時期から仕事を早く済ませて早くに上がるような場面が多々あった。ロイドも働き詰めで疲れているんだろうと気にもしていなかったというか、しっかりと休み入れているようで安心していたのだが、まさか女の所に通っていたとは……お前の事が好きだったんだよ!

 

 何にせよめでたい、めでたいがなんだか裏切られたようなこの感じいったいどうしてくれようか。

 

 そのあと後継者云々の話はうやむやとなり、その日の仕事を片付けるとその場はお開きとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 




 評価、ブクマありがとうございます。
 そしてまさかの日間ランキングに載ってましたね。そのおかげか一気に閲覧数伸びたようで嬉しいのと同時に申し訳なさが……もうちょいだからっ
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