秘密のパソコン設定ー1話
次の日の朝。
「いってきまーす」
弦太が学校に出掛けると結花はパソコンの設定を始めた。
結花は仕事柄パソコンには結構詳しいつもりだ。
まずは、明らかに安全な検索サイト等を幾つか許可サイトに登録した。だが、次に「穏やかなレベルのサイト」を選ぼうとして、結花の設定作業はサイトの選定の段階で止まってしまった。
(どこを登録すればいいの?)
初めて見にするアダルトサイトの数は膨大。
穏やかな感じのサイトと思われるリンクを実際にクリックすると、男女の激しい絡みや、海外の無修正サイトに接続されてしまうことが多い。
(う、むう・・・・・・)
結花は途方に暮れてしまった。
(もう、こうなったら・・・、私が選んだ画像だけを見せることにする!)
そう決めた結花は、クラウド上の個人ドライブ内に弦太専用のフォルダを作り、その中に彼女が選んだソフトなヌード画像を入れることにした。
ところが、画像を選ぶところで、結花の作業が再びストップしてしまった。
(弦太って、一体どんなのが好みなのかしら?)
インターネットを弦太に自室で使わせる目的は、講演会の講師が話していた「健康的なオナニー」を弦太にしてもらうこと。
どうせなら、弦太の好みの画像にしてあげたいと思う優しい叔母としての気配りだった。
結局、結花は弦太の好みが分からず、様々なタイプの女性のヌード画像を選んでフォルダに入れた。
顔、髪型、表情、体つき、ポーズ。
どれも、結花が考えるソフトなものに選別はしたが、かなりの数になった。
そして、結花はこのフォルダを許可したサイトに設定し、いろいろあるブックマークの一番下に登録しておいた。
これで、弦太がこのブックマークを選ぶと、結花の個人ドライブ内の専用フォルダが開かれることになる。
ただし。このままだと、弦太がどの画像をよく見たのかが分からない。
今後、個人フォルダ内に弦太の好みのものを多く入れておくには、結花が彼の好みを知る必要があった。
そこで、結花は弦太には悪いとは思ったが、弦太に使わせるノートパソコンのデスクトップのモニターを、結花の部屋のパソコンにもリアルタイムで表示されるように設定した。
もちろん、このことは弦太には内緒だった。
(これでよしっ! あとは・・・、これね)
結花は一点を見つめた。
結花の視線の先には、一連の作業中ずっと気になっていたものがある。それは、ノートパソコンのウェブカメラ。
モニター上部には内蔵のウェブカメラが付いている。
(これを使うのはさすがにやり過ぎかなぁ? でも・・・、でも・・・どうせやるなら、徹底した方がいい)
結花は決断した。
弦太のパソコンのウェブカメラが映すものを、結花が専用で使っているパソコンでも見られるように設定した。
さらに、ウェブカメラのスイッチを入れても、カメラの横にあるライトが点灯しないように特殊な調整をしておいた。
また、念の為にカメラのスイッチが入れられている時は、音声が拾えることを結花は確認しておいた。
これで、ウェブカメラを結花がリモートでスイッチを操作すれば、ノートパソコンを操作している最中の弦太の表情や音声を、彼に気づかれることなく結花は自由に見聞きすることができる。
今回設定したことを結花は振り返ってみた。
弦太のノートパソコンのモニターを、結花はリアルタイムで見られる。そして、弦太が見る性的な画像は、彼女がセレクトしたものだけ。
またパソコンのウェブカメラで、結花は弦太の様子を見聞きすることができる。
どれもこれも、弦太に健康的なオナニーをしてもらうため・・・と、結花は繕うように自分に言い聞かせた。
つづく