・・・ある疑問ー1話
結花が特殊な設定で弦太のインターネット環境を整えてから、早いもので約1ヶ月が過ぎた。
結花は勤務先での残業や外出を極端に減らし、弦太が部屋にいる時間帯は、出来る限り自分も自宅にいるようにした。
そして、弦太が自室に入る度に、結花は彼のインターネット使用状況を確認し、弦太がオナニーする姿を覗き見た。
いつしか、弦太のプライベートを覗くことに対する罪悪感が、ほとんど無くなってしまっていた結花。
むしろ、弦太の秘密の行為を知ることに性的な興奮さえを覚え始めていた。
弦太は毎日オナニーしていた。
1日に数回する時もあり、結花は思春期男子の性欲の強さに正直驚いていた。
驚くと同時に、結花にはどうしても気になることが出てきた。それは、弦太がオナニーに使用している写真集について。
弦太はオナニーする際、ほとんど毎回、部屋のどこからか写真集らしきものを取り出してくる。
その写真集をパソコンのキーボードに載せたり付近に置いたりしている。
それだけなら気にも留める必要がないのだが・・・。写真集にペニスを擦りつけたり、そのまま写真集に向けて射精をしている。
結花は、最初のうちは、その行為自体が驚きだったが、やがて、写真集の中身が気になるようになってしまった。
ただ、今のノートパソコンに内蔵されているウェブカメラの性能では、キーボード付近に置いたものを鮮明に映すことは不可能だった。
結花は写真集の正体を知りたいという欲求が日増しに強くなっていった。
知りたいという欲望に負けた結花は、弦太が外出している時に部屋を探し、写真集らしきモノを見つけることにした。
ベッドの布団を持ち上げマットとの隙間に隠してはいないか?または机の裏側に張り付けてはいないか、部屋のあちこちを探していた結花は、ようやく、お目当てのものを見つけることができた。
(あったわ・・・。多分、これね・・・)
ウェブカメラを通して結花が写真集だと思っていたものは、実際は写真集ではなく、1冊のクリアファイルだった。
透明な袋状のポケットの中にいくつものファイルが入れられていた。
(一体、どんな写真を入れているのかしら・・・?)
新しいモノを発見するように、結花はドキドキしながらファイルを開けてみた。
(えっ!? なに、これ・・・?)
結花は衝撃を受けた。
ファイルされていたのは、芸能人のヌード写真ではなく結花の写真だった。
正確には、結花の写真をA4タイプの大きさにプリントアウトされたものらしい。
(これ、私・・・よね?・・・弦太は、これを見てオナニーしてるの?・・・・つまり、私の写真に、いつ も射精してるってこと?弦太ったら、どこでこんな写真を・・・?)
結花はあれこれ考えているうちに、弦太がよくスマホで写真を撮っていることを思い出した。外出した時は当たり前のように、そして自宅にいる時も、何かにつけて写真をよく撮っていた。
結花がパソコン設定をする以前の事だった。
「結花 叔母さん、写真撮るよ~。こっち向いて〜。ハ~イ、笑って~」
と弦太に笑顔で言われ、結花も気軽に応じていた。
まさか!弦太がこういう使い方をしているとは思ってもいなかった結花。
改めてファイルの中身を調べていくと、中から、ファイリングされていない用紙が数枚でてきた。
その用紙はA3タイプの用紙が半分に折り畳まれていた。広げてみれば、結花の顔から胸辺り、上半身の写真を拡大し印刷されたものなど幾種類かの写真だった。
それらの写真のところどころが茶褐色に変色している。精液が乾燥した跡に違いなかった。
弦太にとってはお気に入りの写真なのだろう。
特に顔や胸の辺りには何度も出しているらしく、精液が乾いた跡で紙がパリパリに固くなっている。
(弦太ったら、こんなになるまで・・・。そんなに私のことを・・・)
嬉しい反面、裸を覗かれているような不思議な感情だった。
これまでの弦太との会話や行動を思い起こし、結花は弦太が本当にこのファイルを使っているのかを確かめたくなった。
つづく