※この作品はR-18です。

『最低』な彼は何でもお見通し   作:輝く羊モドキ

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プロヒーローともえっちしたいという願望に執筆能力が追い付けねぇんだ……。追い付いた時に書くね。


期末テスト・まえに・お茶子ちゃんえっち

「職場体験は……大変でしたね……」

 

「だ、大丈夫か八雲。なんか萎れてるぞ……?」

 

「大丈夫じゃぁねぇわ」

 

 体育祭準優勝の俺にとって職場体験先は選り取り見取りうひょー!……そう思っていた時期もありました。もうね、終わり良ければすべて良しって言うじゃん?終わりが良くなければすべてダメなんだわ。女性ヒーローからの指名が、リカバリーガール並みのお年寄りか既婚者、もしくは聞いたこともない調べても良く分からないみたいな指名しかなかってん。

 だからせめて……せめてサイドキックに可愛い女性が居る所を探した。探しまくった。調べても分からなさすぎワロタと知恵熱出すほど調べた。最終的に運否天賦に任せて決めたが……

 

「そんなにガンヘッドの所は厳しかったのか?」

 

「厳しかったぁ……(むさ苦しい的な意味で)」

 

 ゴツいおっさん、筋肉に囲まれて死ぬかと思った。お茶子ちゃん居なかったら死んでた。

 ……まあ、オーラに頼りきった近接戦闘技術を磨けたと思えば……いややっぱ挫けそう。

 

「や、やべぇなガンヘッド。あの八雲がこ(・)う(・)なって、麗日はあ(・)あ(・)なるんだから……」

 

「お茶子ちゃんは……なんか、突然覚醒したんだ……」

 

 ある日突然、不安定ながらもオーラ操作技術の一部を体得したお茶子ちゃん。格闘の技術はまだまだだけど、急に強くなったお茶子ちゃんにガンヘッドも首をかしげていた。

 

「ねえ、魔眼くん。私、この感覚を忘れない内にしっかり身に付けておきたいんだ……」

 

「おぅ……そう言うと思って、狭いけど訓練室予約してるぞ……」

 

「ありがとう魔眼くん……」

 

 コォォォォと息を吐きながら、目からオーラを出すお茶子ちゃん。有り体に言って怖い。

 

「……私、気になったことは何でも口に出しちゃうんだけど」

 

「どうしたん梅雨ちゃん……」

 

 目の保養……筋肉で受けたダメージは女体で回復……。梅雨ちゃんの身体はえちえちですなぁ。

 

「お茶子ちゃんと八雲ちゃん、距離近くない?」

 

「そうかな……そうかも……」

 

 なんというか……最終的にガンヘッドの所でお茶子ちゃんとばかり組み手してたから自然とこの距離感になってたというか……。

 

「物理的な距離もそうなんだけど、お互いの心の距離も……名前で呼び会う仲だったかしら?」

 

 ふむ、言われてみれば……なんというかあまりにも自然過ぎて自分でも気づかなかった。……そういえばお茶子ちゃんの性欲値が一気に下がった日があったが、あれは何だったのだろうか。オナニーカウントが増えてた訳でもなかったし。

 

 

 

 ◼️

 

 

 

 放課後、訓練室。

 そこで俺とお茶子ちゃんは組み手を行っていた。見学に耳郎、梅雨ちゃん、透、芦戸の四人が座って見ている。女子ばかりなのが気になるが、まあいい匂いが狭い訓練室に充満して頭がハッピーセット。

 ジャージ姿の俺と、黒いインナーシャツと短パン姿のお茶子ちゃんが向かい合う。G・M・A(ガンヘッド・マーシャル・アーツ)の基本は、自身の個性を使いながら相手を拘束する動きだが、場合によっては拘束ではなく気絶を狙うことも視野に入れている。相澤先生が大好きな合理性を突き詰めていく武術だ。

 

 俺は、すこしでも相手の衣服に指が引っ掛かればオーラ操作技術による怪(・)力(・)で相手を地面に投げ飛ばし、寝技に持ち込んで拘束する動きを。

 お茶子ちゃんは、相手の素肌に触れられれば発動する無(・)重(・)力(・)を狙いながらも、一撃で相手を昏倒あるいは間接技を狙って立ち回る動きを。

 各々狙っている為にお互いは最小限の防具で最大限相手を防ぐ服を着ている。故に俺は暑い中ジャージフル装備だし、お茶子ちゃんは女子にあるまじきノーガード装備。ものすごい物言いたげな観客席の視線を敢えて無視する。

 

「行くよ魔眼君!!」

 

「いつでもどうぞ」

 

 この組み手において、挑戦者はいつだってお茶子ちゃん側だ。俺の方が強いから……というのもあるが、俺の戦闘スタイルは相手のオーラの流れを視て対応する後(・)の(・)先(・)。お茶子ちゃんはその素早い動きと個性を使って予想外の動きで相手を倒す先(・)の(・)先(・)を得意としてるからだ。

 故にいちいち先攻後攻を決めることなんてしない。

 

「やぁぁぁッ!!!」

 

 気合一閃。俺よりも低い身長を生かし、狼の様に手足で地を蹴りながらの突進。こと、『触れる』という目的に対して、これ以上無い正解であろう低(・)姿(・)勢(・)の(・)タ(・)ッ(・)ク(・)ル(・)。顔が地面に近付くということは、相手の強力な『足技』を顔に喰らうリスクが高い。だがそのリスク以上のリターンが狙える。人は二本の脚で自身を支えている以上、片足を攻撃に使えばもう片足は地を踏み締めてなければバランスが取れず転んでしまう。必然、支えとなっている脚は動(・)か(・)せ(・)な(・)い(・)。

 

 だからこそ敢えて俺は、限りなく地面スレスレを駆けるお茶子ちゃんの顔に向けて足を突き出す。

 

「うひぃッ!!?あ、当たったら麗日の顔が潰れるよ!?」

 

「でも、お茶子ちゃんはしっかり回避してるわ」

 

 バッ、とジャージが空気を叩く音と共に、お茶子ちゃんの手は俺の軸足に触れようとしていた。

 しかしお茶子ちゃんの手が俺の軸足に触れる前に、俺は軸(・)足(・)だ(・)け(・)で(・)跳(・)ん(・)で(・)い(・)た(・)。

 

「え、ええええ!!?何であの体勢から跳べるの!?八雲の脚の筋肉どうなってるの!!?」

 

 普通の人間は蹴り出した脚をそのままに片足で跳ぶなんてことは出来ない。しかし俺は普通の人間ではない。勿論タネとなるのは俺のオーラ操作技術だ。

 軸足の裏からオーラを放出する勢いで、全身を支えて尚超過したエネルギーが『跳躍』という結果に結び付いた。

 

 そうしてお茶子ちゃんの『掴み』を避けた俺は、地面に降りる前に『オーラ放出』によって空気を踏み締め、二度目の蹴りを敢行。空中でグルリと景色が回り、お茶子ちゃんの背中に踵を落とす。

 お茶子ちゃんはその両手脚で床を叩き、弾かれるように踵落としを避けた。

 

 勢いそのまま離れ、一度仕切り直しとばかりに狼の様な姿勢から普通に立ち上がった。

 

「凄……麗日の機動力が格段に上がってるし……」

 

「っていうか、八雲さっき空中で急に姿勢を変えた気がするんだけど」

 

 コォォォォ……と排気し、息を整える。ガンヘッドの所で学んだ呼(・)吸(・)法(・)はわりとしっかり身に付いているようだ。火のついたエンジンのように吸った酸素が肺の中でオーラと結び付き、全身の血管を通して身体を巡っている感覚が視ずとも分かる。

 

「相変わらず奇怪な動きでらっしゃる」

 

「魔眼君ほどやあらへん」

 

 軽口を叩きながら組み手を再開。拳と腕、脚と足が交差し、ぶつかり合う。僅かな隙を狙ってお茶子ちゃんが触れてこようと手のひらを伸ばすが肘で弾き、その流れで返すように伸ばした指(・)がお茶子ちゃんの着ているインナーシャツの裾を掴(・)み(・)、引き倒す。

 床に手を突いて倒れたお茶子ちゃんの背後に回り、首に腕を回した『裸締め』を完全にキメる直前で止まる。

 

「うぐぐ……また負けたぁ……」

 

「早々に負けたら俺のプライドが立たん」

 

 後ろから覗くおっぱい……良き……。

 と、勃起しない内にお茶子ちゃんを解放し、立ち上がる。

 

「……と、こんな感じで相手を締め上げ、意識を落とす。『個性』を使わない決め技は一つでも多い方が良いからな」

 

「おぉぉ……なんか体育の先生みたい!」

 

「非力でも使える絞め技みたいなのは無いの?」

 

「基本的に絞め技が決まれば体格差とかは関係無いけど……そうだなぁ。脚の力は腕の三倍以上とかよく言うし、脚を使った絞め技なら隙は大きいけど決まれば大抵抜け出せないと思うぞ。お茶子ちゃん、俺に技掛けてみ」

 

「ん、ええけど……」

 

 お茶子ちゃんも立ち上がり、互いに向き合う。

 

「相手がこう……襲いかかってきたら―――」

 

 俺はお茶子ちゃんに向けて拳を振り上げ、殴りかかる。

 

「―――こう跳んで」

 

 お茶子ちゃんは拳を受け流しながら腕を極め、跳躍。

 

「―――こう脚を掛けて」

 

 お茶子ちゃんの脚が俺の首に回り、体重を掛けながら床に引き倒す。

 

「そんでコレでおしまい。簡単やろ?」

 

 俺を下敷きにするように押さえ込みながら脚で首を締め、ついでに腕の関節を極めるお茶子ちゃん。

 

「どこが簡単なの!?」

 

「やってみれば案外簡単やで?」

 

「けろっ……八雲ちゃん、痛くないの?」

 

「これね、見た目以上に痛いんだわ」

 

「痛いのかよ!」

 

 関節技ってそういうモンだし。

 ただお茶子ちゃんの汗でじんわり濡れた脚で締められるの、悪くないかも。あと腕がおっぱいに当たってぐへへ。

 

「魔眼?」

 

「ッという訳で透に色々教えながらお茶子ちゃんと組み手を続けるつもりだがどうすんだ?梅雨ちゃんはともかくとして、芦戸と耳郞は個性的に近接戦闘鍛えるより他の事鍛えた方が良いんじゃないか?」

 

 透の冷たい視線が俺を射抜くがあえて気が付かないフリをしながら、若干早口で三人に聞く。

 そう、そもそも訓練室を借りたのだってお茶子ちゃんとの組み手を行うこともそうだが、攻撃方法がどうしても素手で殴るオンリーになってしまう透明人間な透の可能性を広げる為に借りたのだ。

 色んな女の子の好感度を荒稼ぎしてるとはいえ、『彼女』とそうでない子のどちらを優先するかと言われたら……ねえ。

 

「あ、あぁそのー……アレだよ!アタシの個性だと決め手に欠けるっていうか、相手に致命傷与えがちだから加減のしやすい格闘を覚えたい……的な!?」

 

「う、ウチも中距離はともかく至近距離の手数の少なさがネックだし……横で見てるだけで良いから!」

 

「けろっ!」

 

「……?まあ、見てるだけなら別にいいが」

 

 はて、女子三人の興奮度が軒並み高いのはなんで?まるで『顔は可愛いけど性格堅物な超真面目委員長がドすけべスケスケ黒パンツを履いているのを風のイタズラで目撃してしまった男子中学生』並みに興奮してるんだが。謎だ。お茶子ちゃんの汗まみれ黒インナーに興奮してる俺ではあるまいし……。

 

「(B組の子と付き合ってるってのにも関わらず葉隠と学校でセッ……セッ……アレする奴が、職場体験先でナニやったか知らないけど滅茶苦茶仲良くなってる麗日と三人だけにするとかあり得ないから!!)」

 

「(八雲ちゃんが複数の人と付き合うのは当人達の問題……でも、学校の中でそ(・)う(・)い(・)う(・)事(・)をするのは間違ってるわ。……もし次同じようなことしてたら……わ、私が止めないと……)」

 

「(うぅ……も、もしかして、もう皆八雲に手(・)を(・)出(・)さ(・)れ(・)て(・)る(・)の?だから皆八雲と……?なんでぇ?なんでアタシだけぇ……?)」

 

 更に興奮度が上昇し、性欲値も高まってく女子三人。ははぁんつまり……どういう事だってばよ!?

 いや、流石に俺と会話してるだけで性欲値が高まってくのは切奈だけだと思ったんだが……それにしたって切奈と交際を始めてからの話だし、付き合ってもない女の子と会話してるだけで性欲値が上昇するのは……。なんだお前ら!?俺の事好きか!?好きすぎか!?(好感度を見ながら)

 ジャージの上のファスナーを開けて『暑っちぃー』とインナーの首もとを使ってパタパタ扇ぐ。女子三人……透とお茶子ちゃんも、その性欲値の上昇を確認。あっ、ふーん(察し)つまりお前ら、俺の事をオカズにしてんのね……なんだお前ら!?俺の事好きか!?好きすぎか!?(好感度再確認)

 仕方ないにゃあ……ちょっとだけサービスしてやるか!

 雄英指定ジャージを脱ぎ捨て、無地のシャツ姿に換装。

 

「見てるだけで良いってんなら、じゃあ続きをやるかお茶子ちゃん」

 

「えっ!?あっ、そ、そうやね!!」

 

 ようやく再開する組み手だが……服の裾がチラチラする度動きに精彩を欠くお茶子ちゃんだが、そんなでもより露出(的)が増えた俺と互角の勝負になっていた。なにせお茶子ちゃんの手に触れられたら終わりだ。肌を触れられ、宙に浮かぶ俺。その際服が大きく捲れ上がり、俺の胸くらいまで晒すのはもうわざとじゃないんで許してくれませんかね。

 

 

 そうしてお茶子ちゃんと組み手をしながら透に指導していた中……事故は起きた。

 

「ッ、はっ!」

 

「つぁッ!?しまっ―――『ビリリィィィッ』―――は?」

 

 俺の抜き手を払いきれず、黒いインナーシャツに指が引っかけられて投げられる……その瞬間。お茶子ちゃんのインナーシャツの耐久力が限界を迎えた。結果、インナーシャツはビリビリに裂け、豊満な胸を包むスポーツブラが現れた。

 ずっと前から使い続けてたのか、お茶子ちゃんのおっぱいの大きさに対しワンサイズ程小さく思える上に色もかなり落ちている。要するに、お茶子ちゃんのおっぱいがボーンと強調されている上に、汗によってその内(・)側(・)が大変なスケスケ。あーいけません!これはいけません!!これはとてもいけません!!!きれいなビーチクカラーですね!

 

「っキャァァァ!!!」

 

「おゴぶッ!!?」

 

 お茶子ちゃんの全力アッパーが大命中。俺の顎を綺麗にかち上げ、足が地面から浮く程度の高威力。お茶子ちゃんの透け透けスケベっぱいが脳裏に焼き付きながら、俺は意識を飛ばした。

 

「……あっ!!?魔眼君!!?」

 

 

 

 ◼️

 

 

 

「麗日、その……大丈夫?」

 

「だっ……大丈夫……や。上に魔眼君のジャージ羽織れば端から見ても分からへんし」

 

「と、いうか……その、麗日……あんまこういうこと言いたくないけど……そのスポブラはどうかと思う」

 

「これは……その、オハズカシイ話やけど……新しいのを買うお金が無い……から……」

 

「ふーん……魔眼に買って貰えば良いんじゃない?きっとノリノリで選んでくれるよ?」

 

「ええええ!?なんで魔眼君が私の下着選ぶん!!?」

 

「えっ?だってもうヤ(・)ッ(・)た(・)仲なんじゃないの?」

 

「「「……へっ?」」」

 

「えっ、あっ、あの……な、なんで?」

 

「なんでってそりゃ分かるよー。魔眼を見る『目』が私(・)達(・)とおんなじなんだもん♥」

 

「「「……えっ?」」」

 

「わ、私(・)達(・)?えっ、というか、な、なんのこと?よく分からへんなぁ……」

 

「……ふーん?すっとぼけるんだぁ……ッ!」

 

「ッ!?あっぶなッ!?ちょ、なんで急に殴り掛かってくるん!?」

 

「えっ?う、麗日?葉隠は此(・)処(・)か(・)ら(・)動(・)い(・)て(・)な(・)い(・)よ(・)?」

 

「……えっ?」

 

 気絶している八雲を介抱している葉隠と、八雲が投げ捨てたジャージを取りに一度その場を動いた麗日。互いの距離は3メートル程離れており、当然腕を伸ばした程度では絶対に届かない距離だ。更に言って、八雲の介抱をするために床に座っている葉隠が、い(・)く(・)ら(・)透(・)明(・)人(・)間(・)だ(・)か(・)ら(・)と(・)い(・)っ(・)て(・)も(・)離れている麗日に殴り掛かる事はまず出来ないだろう。

 そう、葉隠から放たれた特(・)定(・)の(・)人(・)間(・)以(・)外(・)感(・)知(・)す(・)る(・)事(・)が(・)出(・)来(・)な(・)い(・)『オーラ』を見えない者にとっては、それが普通なのだ。

 

 だが気絶している八雲と、オーラを飛ばした張本人である葉隠以外のオ(・)ー(・)ラ(・)を(・)感(・)知(・)出(・)来(・)る(・)者(・)が居たのなら……葉隠の挑(・)発(・)を『視て』、『反応出来る』者が居たのなら、普(・)通(・)に当てはまらない『行動』をする事になる。つまり……

 

「……麗日、貴方が『コレ』を視れるって事はつまり、魔眼とヤ(・)ッ(・)た(・)って事なの」

 

「い……いやいやいや、言いがかりやん!『ソレ』が見えただけで魔眼君とシ(・)た(・)ってのは無理がある!わ、私は魔眼君と一緒にガンヘッドの所で組み手し続けてたから、た(・)ま(・)た(・)ま(・)見えるようになったってだけで……」

 

「『コレ』はた(・)ま(・)た(・)ま(・)で見えるようになるものじゃないって魔眼は言ってたよ。……まぁ、た(・)ま(・)た(・)ま(・)の(・)で見えるようになるんだけど」

 

「急にド下ネタかますの止めぇ!!?」

 

「あれー?なんで今ので下(・)ネ(・)タ(・)って分かったのー?偶然って意味のた(・)ま(・)た(・)ま(・)にの(・)が着いただけじゃん。『たまたまの』がナニを差すのか理解してないと下(・)ネ(・)タ(・)って発想に至るのは……ちょっとドスケベ過ぎないかなぁ?」

 

「ッ―――!!!」

 

「……あの、さぁ」

 

「そろそろ私たちにも説明してほしいわ透ちゃん」

 

「って言うか、『ヤッた』とか『シた』とか……あ、あはは、まるで八雲と麗日がエッチしたみたいじゃん……じょ、冗談きついなー!」

 

「そうだよ」

 

「……えっ」

 

「『魔眼と麗日がエッチした。でも麗日はその事を隠して、嘘吐いてる』って事。だからこうして追及してるの。魔眼はそ(・)う(・)い(・)う(・)事(・)に関しては嘘吐かないからねー。『麗日とヤッた』ってんなら八雲は自分から私達に伝えるし、何か事情があって隠してるとしても態度に出ちゃうからねー……まあ、それが可愛い所なんだけども。だから、魔眼が知らない内に麗日とエッチしたんだろうなって……予測出来るんだなー。そう、例えば……眠ってる魔眼を麗日がこっそりレイプした……って、予想してるんだけど。どうかな?」

 

「……」

 

「と、透ちゃん?なんか……怖いわ……」

 

「ふふ、怖い?怖いかー。なんなんだろうねー……私にもこの感情は分からないかな。切奈や、ヤオモモが魔眼とエッチしたって聞かされてもこ(・)う(・)はならなかったんだけどなー。……麗日だから?いや、多分きっと他の人でもこ(・)う(・)なってる気がするなー。……ああ、そうか。私は魔眼のモノだけど、魔眼は私だ(・)け(・)のモノじゃない……だから、横(・)か(・)ら(・)割(・)り(・)込(・)ん(・)で(・)掻(・)っ(・)攫(・)っ(・)て(・)く(・)ヤ(・)ツ(・)が許せないのかなぁ。まあ、極論私(・)の(・)感(・)情(・)な(・)ん(・)て(・)ど(・)う(・)で(・)も(・)い(・)い(・)ん(・)だ(・)け(・)ど(・)。ねえ麗日。どうやって魔眼をレイプしたの?レイプしてる時どう思った?ねえ、ねえ」

 

「は、葉隠!落ち着きなって!」

 

「落ち着いてるよ。私は至極落ち着いてるよ。ねえ麗日、私……きっと今ならまだ許(・)せ(・)る(・)と思うんだよね、麗日のこと。正直に、素直に、思った事を、感じた事を、有りのままに、話してくれれば」

 

「……許(・)せ(・)る(・)?許されたら……何なん?許(・)さ(・)れ(・)な(・)か(・)っ(・)た(・)ら(・)、何だって言うん?」

 

「う、麗日!?何そんな挑発みたいな事言ってんの!?」

 

「んー……別(・)に(・)?ただ私が貴方を許さないだけ。勿論、今日の事は私(・)達(・)の中で共有するし、その時どうなるかは知らない。まあ、麗日が魔眼に近づくのを皆で阻害しましょう、って結論になるような気がするけど」

 

「……なんやん……なんやそれ……ッ!そんなアホな話は無いやろッ!!!!」

 

「麗日ッ!?」

 

「ほ(・)ぼ(・)毎(・)日(・)ッ!!ほぼ毎日や!!!夜遅くまでッ!!次の日の朝までッ!!!酷い時は、一(・)日(・)中(・)やで!!!ずぅっっっっと横で聞いてて、そんなん頭おかしなるわッ!!!!」

 

「お、落ち着いてお茶子ちゃん!」

 

「落ち着いてられるかっ!!梅雨ちゃんだって私と同じ立場なら魔眼くんをレイプするっ!!!絶対にするッ!!!早いか、遅いかだけの違いやねん!!!」

 

 ゼェゼェと息を切らしながら叫ぶ麗日の形相を見て、とんでもない事が今起きている……と思いながらも三人がかりで麗日を抑える蛙吹、芦戸、耳郎。

 

「……ちゃんと、全部話してくれるよね、麗日」

 

 自身の内面に潜む怪(・)物(・)が表に出ようとしているのを抑えながら、気絶している八雲の頭を撫でる事で気を紛らわせている葉隠。

 その様子を、しっかりと『視て』いた麗日は荒ぶる気が少し落ち着いた。

 

「……一から、順番に話すと長くなるけど……聞いてくれる?」

 

「勿論」

 

「……まあ、なるべく掻い摘んで話すけど……分からんトコあったら最後に聞いてな……」

 

 そうして麗日お茶子は語り出す。

 今住んでいるマンションに引っ越し、憧れていたヒーローになる……その第一歩を踏み出した直後。その住む隣の部屋から聞こえてくる、色事の音。壁はしっかりと作られている筈なのに、その行(・)為(・)の激しさを前に壁の防音機能など取るに足らないモノであった。

 ほぼ毎日、毎日。激しすぎる喘ぎ声と、肉と肉がぶつかり合う音が漏れ聞こえる。そんな音が夜遅くまで、日によっては朝日が昇り出す時間まで。

 最初の内はまだ良かった。漏れ出る音をオカズに、火が付いた性欲を指で鎮めている内に眠りの世界に行くことが出来たのだから。

 だが、それが一ヶ月、二ヶ月と続いたある日。いくら指で鎮めても、火が付いた性欲はずぅっとくすぶり続けたままだった。日が昇っても、学校に向かっても、それから家に帰っても。ず~っと己の身体でジワジワと燃え続けていた。睡眠欲が無くなっていき、代わりに性欲が増大していった。

 深く眠る事より、絶頂する方がス(・)ッ(・)キ(・)リ(・)するようになった。

 

「頭がおかしくなりそうやった……目を閉じて眠るより、布団の中でずっとオナニーしてる方が身体が休まるんなんてどっかオカシイに決まってる」

 

 そんな身体になったのは、お(・)隣(・)さ(・)ん(・)のせいだと考えるのは当たり前だった。

 そして、そんなお(・)隣(・)さ(・)ん(・)の彼氏が、八雲魔眼だと気が付いた。

 

「こ(・)ん(・)な(・)身(・)体(・)になったんは、魔眼君のせいや……でも、魔眼君はエッチやけど真面目やし……本当に好き同士ならそれでええかなって……思ってたのに……ッ!」

 

 そう思った次の日の朝。その想いは裏切られた。

 

「他のっ……あんな可愛い子が彼女なのにっ、八雲君、他の子ん所で朝(・)帰(・)り(・)するんや、って……思ったら……じ(・)ゃ(・)あ(・)私(・)も(・)ってなるやろッ!!!」

 

 ああ、そうだ。八雲魔眼、貴方のせいで私の身体はおかしくなった。なら、その責任は取るべきじゃないか。

 

「……でも、それを直接言う勇気は無かった。悶々とした日々を過ごしてたら……職場体験先が一緒になるなんて思いもしなかった……」

 

 そんな偶(・)然(・)があるだろうか。もしかして、八雲君はこ(・)う(・)な(・)る(・)事(・)を(・)見(・)越(・)し(・)て(・)……?なんて詮無き事まで考えて。

 それでウジウジと考えてる間に、あっという間に職場体験期間が始まり、ガンヘッドの所でお世話になっていた。そのまま、真面目に終わるんだろうな……と、思っていた職場体験四日目の事―――

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

「睡眠薬?」

 

「まあ、似たようなモノかな。正確には『短時間超効率休眠改善薬』の試供品。お世話になってる医薬品会社があってね、そこで研究開発してる薬なんだよ」

 

「はぁ……この『二時間眠っただけで八時間睡眠並の超休息率!!!』ってなんです?」

 

「書いてある通りだよ。二時間眠れば、八時間眠ったのと同じだけ休める。ただ、その二時間は絶(・)対(・)に(・)何(・)が(・)あ(・)っ(・)て(・)も(・)起(・)き(・)ら(・)れ(・)な(・)い(・)副作用があるんだ。忙しいプロヒーローにとって夢のような薬……なんだけど、その『二時間は起きられない』ってのがネックでね。休日でも緊急で出動要請なんてプロヒーローにとってはよくある事だし、人間だから仕方ない所もあるけど『寝てたから間に合いませんでした』なんていうのは良くない事だからね」

 

「成程……」

 

「……欲しいの?」

 

「欲しいです!!」

 

「正直だねー」

 

「そりゃぁいつ何があるか分からないプロヒーローにとっては『二時間は起きられない』のは凄いネックなのは分かります。しかし出勤時間がほぼ決まってるサラリーマンや俺達学生は『二時間起きられない』のは大したこと無いですからね。試供品……と言う事は、使用感を纏めてレポート提出すれば俺でも使って良いですよね!?」

 

「そうだね。先方も薬のデータが欲しいだろうし、そもそも僕達じゃぁその副作用のせいで使えないから……大丈夫だと思うよ」

 

「やったぜ!」

 

「……ところで、『睡眠薬を他人に盛った場合の刑法』は勿論知ってるよね?」

 

「どうしてそんなこときくんですかガンヘッド」

 

「ははは……君がこの短い期間で築き上げた信頼の証さ」

 

「しんらいってすげぇ」

 

「……ウラビティちゃん、彼が悪い事しないようにしっかり見張っておくんだよ」

 

「は、ハイ!」

 

 それから夜になり、本日の職場体験は終了。ヒーロー科の二人は近くに借りてもらったホテルへ戻る。

 

「……で、真面目な話なんやけど八雲君……ソレ、どうするつもりなん?」

 

「麗日さんまで俺を疑うのかっ!」

 

「むしろ疑わん要素があると。ふーん……自己評価ずいぶん高いんやねぇ」

 

「ねえ待って麗日さんご出身京都でしたっけ?違う、そんな事はどうでも良い。勿論普通に俺が使ってみて、その使用感を確かめてみるのさ」

 

「その心は?」

 

「いきなり切奈に使って万が一があったら大変だろっ!」

 

「……ホンマに正直やな……」

 

「じゃあとりあえず使ってみるけど、本当に二時間起きないかどうか色々試していいよ」

 

「……えっ?」

 

「あっ、叩いたりするのはいいけど軽くね!怪我が残るみたいな強さで殴ったりしたら嫌だからね!?」

 

「しないよ!?」

 

「ほんとに~?……まあ叩かないならそれでいいけど。じゃあ『短時間超効率休眠改善薬』を試してみるとしますか……あっ、錠剤じゃなくてコレ、座(・)薬(・)タ(・)イ(・)プ(・)なんだ……えぇ……?」

 

「……私本当に居なきゃダメ?」

 

「ちょっとだけ待ってて!トイレでサッと入れてくるから待ってて!!!」

 

 そうして、ちょっとの間。

 

「お、おまたせ……」

 

「……ホンマに入れて来たん?」

 

「ん、ぉう……粘膜吸収だからか、効くのがクソ早いんだね……ぇ」

 

「あー……無理せず寝たら?」

 

「そう、する……うぉぉ……視界が揺れる……なんで座薬タイプなん!?」

 

「ほら、さっさと寝ぇ」

 

「ん、ぃ……おやすみ……」

 

「ん、おやすみ、八雲君……」

 

 そして、八雲はあっという間に眠りの世界へ落ちていき、部屋には一人の男の寝息が静かに響き渡った。

 

「……八雲君?」

 

「すぅ……ぷすぅ……」

 

「寝息可愛いっ……八雲君、起きないと……ちゅー……するよ……?」

 

「ふすぅ……すぅ……」

 

「……ふー……」

 

 その後、麗日は思いつく限りの行動を起こして眠っている八雲を起こそうとするも、薬の説明通りに全く起きる気配が無かった。

 

「……これ、ホンマに大丈夫な奴なん?」

 

「すぅ……くぅ……」

 

 八雲が眠りについて、早くも20分近く経過した。色々と弄ってみたが、本当に起きる気配が無さそうだ。

 麗日は、そのタイミングで魔が差したのか……八雲が眠る布団を捲り上げた。

 

「…………」

 

 そこには、思わず無言になってしまう程に大きなテ(・)ン(・)ト(・)が張ってあった。

 

「……そういえばほぼ毎日ヤ(・)っ(・)て(・)たし、四日もそ(・)う(・)い(・)う(・)事(・)しなければ溜まるモン……なんやろうな……」

 

 麗日は、女性が自分一人しか居ない事をいい事に風呂場で声を抑えながら鎮(・)め(・)て(・)い(・)た(・)が、八雲は同性が非常に多く、『裸の付き合い』とばかりにガンヘッドを始めサイドキック達と風呂に入っていたからそ(・)う(・)い(・)う(・)事(・)をするタイミングは無かっただろう。そして部屋にはそ(・)う(・)い(・)う(・)匂(・)い(・)は感じられなかった。

 まあ、八雲からしてみれば『外のそ(・)う(・)い(・)う(・)場(・)所(・)に彼女と来てるならともかく、普通のホテルでソロプレイを行う』事に忌避感を覚え、更に職場体験期間という事も加味して我慢しているだけなのだが。

 

「……っ」

 

 思わず、喉が鳴る。そう、今まで散々、お隣の切奈ちゃんをヒィヒィ言わせていたモ(・)ノ(・)。それだけじゃなく、切奈ちゃん以外の女の子も泣かせてきたであろうモ(・)ノ(・)が、今目の前にある。彼(・)女(・)以(・)外(・)の(・)女(・)の(・)子(・)にも手を出してしまうのなら、自分だって手(・)を(・)つ(・)け(・)て(・)良(・)い(・)筈だ。

 テントを張っている布を、ずり降ろす。そこには、指なんかよりも遥かに大きく、太く、ゴツゴツして硬いモノがあった。

 

「ふ、ぁぁ……」

 

 言葉通り、夢(・)に(・)ま(・)で(・)見(・)た(・)大きなイチモツ。指で散々掻き回した膣内を、一撃で抉りぬいていく事間違いなしな生(・)デ(・)ィ(・)ル(・)ド(・)。

 顔を近づけ、しっかりと観察する。硬いのに、骨があるような芯は感じられない。でも硬い。両手で挟むように優しく触る。火傷するんじゃないかと思う程に熱い。そしてその匂いも……。

 

「……ぁ、好きぃ♥」

 

 一瞬で脳汁が溢れてくるような多幸感。アブナイ薬をキめた人はこの楽しさがクセになってしまうのだろうと思ってしまう程に幸(・)せ(・)にされた麗日は、そのイチモツに顔をくっつける程にメロメロになってしまった。

 

「あはっ……顔熱ぅっ♥こんなん反則っ……♥卑怯やん……♥」

 

 眠りについている八雲の腰に抱き付きながら、文句を言って顔で(・)擦る麗日。深く眠っている八雲でも溜(・)ま(・)っ(・)て(・)る(・)からか、それだけの刺激でも我慢汁がとろとろ出てきていた。

 カウパー液を指先で掬い、にちょにちょと弄くり回す。いやらしい知識は、こっそり拾ったエロ本による偏(・)っ(・)た(・)知識しか持っていないが、それでも最近は擦りきれる程読み更け、お(・)隣(・)から聞こえてくる声と音を頼りに知識を補(・)完(・)してきた。

 ちゅっ……とキスするように鈴口に吸い付く麗日。自らが持つ知識を実践していく度、自身の秘部から熱い粘液が分泌される。

 

「ん……八雲君……きもちええん?」

 

 ちゅっ♥ちゅっ♥と啄むようなキスを繰り返し、同時にカウパー液を吸い上げていく。だんだん濃い匂いが漂ってきた……ということは

 

「出しそうなん?いいよ……私に射精するとこ見せて……♥」

 

 再び顔にイチモツを擦りつけながら、手で竿をしごく。その脈動を顔で感じながら、間近で観察し続けた。

 

 ビュルルッ!!ビュブルルルルッ!!!

 

「あっ♥あっ♥射精ッッッ♥射精したぁッッッ♥」

 

 四日モノのオナ禁精液が麗日の顔と髪をベトベトに汚す。部屋に広がる特有の生臭い匂いが、麗日の残された理性を完全に溶かしてしまった。

 びゅるびゅると震えながら精液を放つチンポにしゃぶりつき、吸いつき、貪り喰らう。

 

 ズボボッ♥ブボッ♥ブブヂュボボッ♥

 

 正気の欠片も感じられないような表情で精液を吸い出す麗日。荒い呼吸と共にイチモツを咥えこみ、頭にベットリと着いた精液を一切気にせず何度も何度も頭を動かし、更なる射精を強くねだる。

 幸か不幸か、八雲魔眼は未だに深い眠りの中。もし八雲が目覚め、寝ぼけ頭のまま自身の股ぐらに顔を埋める麗日の顔を見てしまったら、絶叫しながら発狂し、再び意識を失うだろう。それほどまでに今の麗日の表情は淫欲に満ち溢れたフ(・)ェ(・)ラ(・)顔(・)を晒していた。

 

「(精液っ♥射精っ♥だせっ♥ひりだせっ♥精液漬けにしろっ♥♥♥)」

 

 ブボボッ♥ヂュルブブプっ♥グブブポッ♥

 

 すやすや安らかな表情で眠っている八雲とは対称的に、正気を失った魔物と化した麗日は更なる快楽を望んだ。

 その吸引力によって、ただでさえ大きなイチモツが更に真っ赤になるほど腫れ上がる事すら気にしない麗日は、再びびくびくと震え出したイチモツに気が付いて口を離した。

 

「だせっ♥だせっ♥だせっ♥だせっ♥精液っ♥精液っ♥」

 

 ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ♥

 

 バキバキのパンパンに勃起したチンポの先っぽに両手のひらを当て、唾液と精液と新たに分泌されたカウパー液を激しく泡立てるように擦り上げる。

 

 ビュブルルルッ!!!ビュブッ!ビュルルルルッ!!!

 

 射精して手のひらを押し上げようが、麗日は止めずに更に刺激を続ける。

 

 ビュルルルル!!!ビュクッ!ビュクビュクビュルッ!!!

 

 噴き出す精液のシャワーを浴びながら、麗日は自(・)身(・)で(・)慰(・)め(・)る(・)よりも遥かに『深い快楽』を感じている事に気がついた。

 しかしそれでも亀頭を擦り上げる事は止めない。

 

 ブビュビュッ!!!ブシッ!!ブシュビュルル!!!

 

 ついにはドロッとした精液でなく、透明なさらさらした体液がイチモツから噴き出すようになり、ようやく麗日は八雲のイチモツを解放し……その口に再び納めた。

 

 ずじゅるるるるるるッッッ♥

 

 噴き出した精液でベトベトになった竿を綺麗にするように。僅かに萎んだイチモツに活を入れるように。

 性豪である八雲以外に行えば、たちまちタマの中にある精液全て吸いとられてしまいそうなバキュームフェラ。もちろん、麗日は自身の知っている性知識に則った行動をしているのだが、いかんせん『拾ったエロ本』以外の性知識を教えてくるような悪友を麗日は持っていなかった。

 

 内出血で真っ赤に腫れ上がったイチモツが再びその硬度を保つ頃になってようやく激しい吸い付きを止めた。

 

「はぁーっ♥はぁーっ♥あ、あかん……こんな、こんなん永(・)遠(・)に(・)ヤれてまうやんっ♥本(・)番(・)もまだやのにっ♥」

 

 自身の頭のみならず、前面全てが噴き出た精液で汚れている事に頓着せずに、眠っている八雲に股がり、自身の股間をさらけ出す。

 もはや漏(・)ら(・)し(・)た(・)と言っても過言ではない程に生暖かい粘液でびちゃびちゃに濡れた衣服を脱ぎ捨て、その剛直と擦り合わせる。それだけで腰が砕けそうな程気持ちよいのなら、生(・)で(・)セ(・)ッ(・)ク(・)ス(・)を(・)し(・)た(・)の(・)な(・)ら(・)ど(・)れ(・)だ(・)け(・)気(・)持(・)ち(・)よ(・)い(・)か(・)!!

 

「はぁーっ♥あはぁーっっっ♥ゴメンな八雲君っ♥勝手にチンポ借りて処女喪失っ♥♥♥大事にしてた処女を眠ってるクラスメイトチンポに勝手に押し付けっ♥♥♥」

 

 性行為によって子を孕む、という事は当然知識では知っている麗日。しかしそ(・)ん(・)な(・)些(・)細(・)な(・)事(・)よりも、自分が気持ち良くなる事にしか考えが向かない。

 あっという間もなく。一切の躊躇もなく。自分の指なんかよりも遥かに巨大なチンポを膣内へ受け入れた。

 

「ほォッッッ♥♥♥♥♥」

 

 ここ最近の激(・)し(・)い(・)自(・)慰(・)行(・)為(・)によって処女膜なんてすりきれて失くなってると思っていた麗日は、ブチッと脳内で弾けるような音が聞こえた瞬間に僅かに残っていた理性を手放した。

 

「おッッッ♥♥♥んォォォっ♥♥♥ひぃぁあぁあっ♥♥♥」

 

 ここがホテルだという事すら頭になく、ただひたすらに腰を八雲に打ち付ける。自分の指では絶対に届かない所が、ただひたすらに気持ちいい。

 あー、こんなことならもっと早くディルド買えば良かった。

 そんな事を本能で考えながら、パンパンごりゅごりゅと激しい自慰行為に浸り続けた。

 

「あひっ♥♥♥はヒィぁっ♥♥♥んああああっ♥♥♥」

 

 一心不乱に腰を打ち付ける。自身の体重によってイチモツが折れる……なんて一切考慮していないかのように激しく腰を落とす。荒々しく腰を落とす。ガムシャラに腰を落とす。その際に勢い余ってイチモツが膣から抜けようが、再度激しく入れ直して腰を振り続けた。

 

「(チンポ♥♥♥チンポ気持ちええっ♥♥♥チンポチンポチンポ♥♥♥ずっとおまんこしてたいっ♥♥♥チンポぉ♥♥♥チンポハメる為に産まれたんやっ♥♥♥チンポチンポチンポぉ♥♥♥)」

 

 膣内の入口側だろうが奥だろうが容赦なく痛め付けるように勃起チンポを突き刺す麗日だが、実際には痛みなど一切感じておらずただただ気が狂う快楽全てを貪っていた。

 もっと。もっとだ。更にもっと。もっと凄い快楽があるはずだ。

 お(・)隣(・)さ(・)ん(・)の(・)喘(・)ぎ(・)声(・)を子守唄に眠っていた麗日は、『気が狂う』程度で済まないPlus Ultraがあることを知(・)っ(・)て(・)い(・)た(・)。

 

「ぁ」

 

 くぅくぅと可愛い寝息をたてる八雲の顔を見て……悪魔の囁き声そのままに口に出してしまった。

 

「魔(・)眼(・)君(・)」

 

 その瞬間。脳裏だけでなく全身が雷に撃たれたかのような衝撃と共に絶頂の更(・)に(・)向(・)こ(・)う(・)へ突き飛ばされた。

 言葉通りに天(・)国(・)が見えた麗日は、Plus Ultraの正体を知った。

 

「あ……は♥八雲君……や、なくて……魔眼君っ♥♥♥」

 

 八雲魔眼の名を呼んだ。ただそれだけなのに、脳内に幸せ物質が駆け巡り全身から火花が散ったかのような快楽を受ける。

 眠っている八雲に覆いかぶさり、僅かに空いている口へ舌を捻じ込む麗日。

 

「んーっ♥んふーっ♥ごめんなっ♥ごめんなぁっ♥口じゃなくてチンポにファーストキスしちゃうビッチでごめんなぁ魔眼君ッッッ♥♥♥でも今だけっ♥♥♥今だけやからッ♥♥♥今だけ私の彼氏チンポになってぇな♥♥♥」

 

 むにゃむにゃと寝言を言う八雲の姿に、更に燃え上がる麗日。激しく腰を振りながら、その口を貪り続け、息継ぎついでに名を呼んで愛を嘯く。

 

「魔眼君っ♥♥♥好きっ♥♥♥好きッ♥♥♥だーいすきっ♥♥♥チンポおっきいところとかっ♥♥♥しゃせーかっこいいところとかっ♥♥♥精液びゅぅぅぅってするところとかぁっ♥♥♥」

 

 自身のヨダレや髪から垂れてきた精液によって八雲の顔もべちょべちょに変えていく。そんな姿すらも『マーキング』しているように見えて、限界を超え続けている興奮度が更に上昇した。

 

「あっ♥♥♥」

 

 限界の限界。激しく犯され続けた八雲のイチモツがぷくぅーっと膨らんだことで『射精の瞬間』を感じた麗日は、自(・)身(・)の(・)腹(・)ご(・)と(・)両手で強くイチモツを締め付ける。

 

ブビュルルルッ!!!ブビュビュルルビュルルッ!!!

 

 限界までイジメられた上に、射精の瞬間出口を絞るかのような締め付けによって鉄砲水のような勢いで精液が子宮へ叩き付けられる。その瞬間、麗日お茶子は今まで感じた絶頂の遥か上を征く快楽の極地へ飛ばされた。

 

「―――~~~ぉ♥♥♥♥♥」

 

 先程は天(・)国(・)が見えたが、今度は『神』を見たような気分だ。天上の更に向こうへ誘われた麗日お茶子は、そのままぐったりと八雲の身体の上に倒れ込んだ。

 

「ほ……ォ……んひ……♥♥♥♥♥」

 

 たっぷりと極(・)地(・)を堪能した麗日は、自身を優しく抱きしめる腕に気が付いた。

 

「ぁ……♥」

 

 深い眠りにつきながらも、『自身と愛し合った女の子』が何処かにトんでいかないように行う、無意識的行動。とくんとくんと鳴る鼓動のリズムが麗日の耳に届き安らぎを与える。

 その瞬間、麗日は自身の狂気すら八雲にオ(・)ト(・)さ(・)れ(・)た(・)事を自覚した。

 

「(あぁっ……♥こんなん……ダメになるっ♥八雲君……いや、魔眼君ナシじゃ生きられんくなるぅっ♥)」

 

 無意識の中で激しく犯されていたというのに、行為が終わった直後に見せる優しさが快楽のひいた脳内に染み込んでいく。

 もはやそういうプ(・)レ(・)イ(・)としてではなく、本気で八雲魔眼の事を好きになってしまった。

 

「……まだ、まだ起きるまで時間があるし……♥今度はもっとゆっくり、たっぷり、ねぇっとり愛し合おうな♥♥♥」

 

 八雲の優しい鼓動を聞いて、再び獣欲が燃え上がり出した麗日は舐るようなキスを交わす。

 結合部から漏れ出る精液すら愛しく思える麗日は、腰を前後にグラインドさせながら何度も何度もキスを交わした。

 

「んっ♥♥♥んふぅ♥♥♥んふーっ♥♥♥キスきもちええなっ♥♥♥魔眼君ももっともっときもちよくなろっ♥♥♥」

 

 腕を首に回しながら、べろちゅーセックスを続ける麗日。先ほどのような一気にトぶような快楽ではなく、ジリジリと火に炙られているような快楽を受ける。しかしそれもまた気持ち良い。

 

「んふーっ♥♥♥射精したい?したいっ?♥♥♥ええよっ♥♥♥魔眼君専用浮気まんこに精液捨ててってっ♥♥♥」

 

 ちゅぅっ♥ちゅぅぅぅっ♥と精液をねだるように腰を動かす。

 今度はうってかわって、漏れ出るような射精が麗日の膣内で行われた。

 

「えへっ♥♥♥えへ~っ♥♥♥可愛い射精っ♥♥♥おチンポ漏れ出ちゃったなぁっ♥♥♥好きっ♥♥♥これも好きっ♥♥♥全部好きになるっ♥♥♥魔眼君の全部大好きになるっ♥♥♥」

 

 漏れ出るような射精もきっちり受け止める麗日は、繋がったまま両脚で強く八雲に抱き付く。

 

「今度は奥っ♥♥♥一番奥に押し付けるように射精しようなっ♥♥♥私も魔眼君チンポ奥で受け止めるからなっ♥♥♥」

 

 そうして、ずっとくっ付いたまま時間は過ぎて行く……

 

 

 

 

 八雲が眠りについて、1時間55分経過した。

 

「あかんっ♥♥♥あかんてぇっ♥♥♥起きちゃうっ♥♥♥魔眼君起きちゃうってぇッッッ♥♥♥」

 

 ぱんっ♥ぱんっ♥ぱんっ♥ぱんっ♥

 

 全身に精液を浴びながら、尚眠っている八雲の上で腰を振り続けてしまっている麗日。

 今までため込み続けた性欲は、たった二時間ぽっちで収まる事は無かった。

 

「お”っ♥♥♥♥♥イっちゃうッ♥♥♥♥♥魔眼君チンポ突かれながらクリちゃんイっちゃうッ♥♥♥♥♥ンおッ♥♥♥♥♥」

 

 盛大な潮を八雲に噴き掛けながら、自身も膣奥で射精を受け止める麗日。バチバチと視界が弾ける感覚すら、八雲魔眼から与えられるモノと思えば愛しく思える。

 自(・)身(・)と(・)八(・)雲(・)の(・)身(・)体(・)か(・)ら(・)湧(・)き(・)出(・)る(・)よ(・)う(・)な(・)靄(・)が見える事なんて気にも止まらない。

 

「片さんとっ♥♥♥♥♥片付けしないとバレるっ♥♥♥♥♥ド変態まんこで犯してた事バレちゃうっっっ♥♥♥♥♥足りひんっ♥♥♥♥♥まだチンポ欲しいっ♥♥♥♥♥魔眼君もっと寝ててほしいっ♥♥♥♥♥ッッッ♥♥♥♥♥」

 

 もはや完膚なきまでに手遅れな事に気が付いているが、そんな思考さえも快楽の前に屈してしまう。そう、全部八雲魔眼が悪い。ドスケベまんこに何度射精してもビンビンガチガチに勃起し続ける超絶倫チンポが悪い。

 悪いヤツは懲らしめなければならない。

 

「ああああああ♥♥♥♥♥まんこイクっ♥♥♥♥♥魔眼君チンポでイクっ♥♥♥♥♥魔眼君っ♥♥♥♥♥魔眼君ッッッ♥♥♥♥♥まな―――ッ!!!」

 

 八雲の名を呼びながらイき続ける麗日の視界にあるモノが入り込んだ。ソレに気が付いた瞬間、自身の悪魔が再び囁いた。

 

「魔眼君……も(・)う(・)少(・)し(・)寝ててなっ♥」

 

 麗日はベッドの横に転がっていた『短時間超効率休眠改善薬』を手に取り、ソレを八雲の尻穴の中へ挿入した。

 

 

 

 ■

 

 

 

 結局、麗日は次の日の朝になるまで複数回薬を投与し、八雲は体調不良に陥った。

 

「えーっと……大丈夫かい?」

 

「なんでぇ……なんでぇ……」

 

「薬の副作用?でも一応薬効試験はしてある筈なんだけど……あー……身体を起こす事は出来そうかな?」

 

「指一本うごかせましぇん……」

 

「そうかぁ……病院、行こうか」

 

「申し訳ない……申し訳ない……」

 

 病院に行っても原因不明、しかし午後になる頃には完全に復活した八雲であった。

 

「うーん……何か原因は分かるかいウラビティちゃん?」

 

「さ、さあ分からんですねー……八雲君が特異体質だったとか?」

 

「そっかー」

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

「……なるほどねー」

 

「その時から、ずっと『魔眼君』って言うようになっちゃった……かな」

 

 麗日の話を聞いていた葉隠以外の三人は、あまりの衝撃に腰が抜けてしまっていた。

 

「……ねえ、麗日。最終確認なんだけど……『魔眼の事が本気で好き』なの?」

 

「っ……それは……分からへん。好き……と言えば好き、なんやけど……それが性欲から来る『好き』なのか、魔眼君の人柄に惹かれての『好き』なのかは分かんない……」

 

「……ふぅん…………うん、良し!私、麗日の事許せそう!」

 

「……えっ?な、なんで?自分で言うのもなんやけど、私かなりヤバい事してる自覚あるで!?」

 

「勘違いしないでね!『許せる』じゃなくて『許せそう』だから!それに―――そもそも魔眼がエロすぎるのが悪いッ!!!」

 

 そんなミもフタも無い!?と叫びそうになる麗日だったが、魔眼がエロすぎるというのは全面的に同意だ。

 

「……うん。だから、麗日は魔眼に正直に言う事。そりゃ、魔眼はエロいけど……それでも私(・)達(・)み(・)ん(・)な(・)に『誠実』であろうとしてるんだよ。だから抜け駆けしても、みんなに平等で居ようとする魔眼の意志に反するのはダメだよ」

 

「……み(・)ん(・)な(・)って、やっぱり魔眼君は―――」

 

「うん。切奈ちゃんだけじゃなくて、私と、ヤオモモと、それと最近だとB組の子とも『お付き合い』してる。でもそれは『浮気』とか『不倫』みたいな関係じゃなくて……なんて言うのかなぁ。魔眼は『ポリアモリー』って言うけど、まあ実質ハーレムみたいなモノだよね。だって私達、みんな魔眼以外の男子と付き合う気ないから」

 

「お、思った以上に多かった……」

 

「……幻滅した?魔眼とそ(・)う(・)い(・)う(・)事(・)してる女の子の多さに。それを『許容』してる私達に」

 

「……幻滅……は、しない……かな。ただ、その―――……一人くらい『身体目的』でも、いいよね?」

 

「―――……うん、やっぱ私、麗日の事許せそう。大丈夫だよ、麗日って可愛いし、魔眼もきっとすぐ許してくれるよ!」

 

「そ、そう?……良かった」

 

 

 

「―――まあオ(・)シ(・)オ(・)キ(・)は覚悟してもらいたい所だがなお(・)茶(・)子(・)ち(・)ゃ(・)ん(・)?」

 

 

 

「ほひゅっ!?まっ、魔眼……君……お、起きてたん!?」

 

「『なるべく掻い摘んで話すけど、分からんトコあったら最後に聞いてな』の所から起きてたぞ」

 

「ほぼ最初からやん」

 

「……まあ、なんだ?俺も不用心だった所もあるから、強くは言わん。ただこれだけは覚えていてほしい」

 

「な、ナンデショウカ……」

 

 

 

「えっちな事が好きな女の子は、大好きだぞ」

 

「っ―――」

 

 

 

「……とりあえず、今日はもういい時間だ。お茶子ちゃん、服、悪かったな」

 

「……ぇあ!?あ、ええよ別に!?古いモンいつまでも着てた私だって悪いんやから!」

 

「服なんて使い古してナンボのもんだろ。……まあ、アレだ。今度一緒に買い物行こうぜ。『デート』だ」

 

「あっ……ひゅう……う、うん……行く」

 

「え~ズルーい!」

 

「分かってるよ。透もまた別の日にでも行こうな」

 

「約束だからねっ!」

 

「はいはい。……さあ、今日は帰るか。お茶子ちゃん、ジャージは貸すから、今度返してくれ」

 

「え、あ、うん。分かった」

 

「おっと、洗う前にスンスン匂いを嗅ぐのは止めろよ?俺だって恥ずかしいと思う心は持ってるんだぜ?」

 

「せぇへんわ!!」

 

「えっ、しないの麗日?魔眼の私物だよ?」

 

「だからしなぁ…………やっぱ、する……かも」

 

「……ほどほどにな」

 

「うぅ……こんな恥ずかしい思いすんの初めてや……」

 

 そうして会話しながら訓練室から出て行く麗日、葉隠、八雲。

 残されたのは、腰が抜けてずっと気配が消えていた芦戸、蛙吹、耳郎の三人だった。

 

「……」

 

「……」

 

「……マジ?」

 

「マジ……なのかしら……ね……ケロっ」

 

「……ぅ」

 

「……三奈ちゃん?」

 

「アタシも……」

 

「?」

 

 

 

「アタシも……八雲にお願いしたら……抱いて、くれるのかな……?」

 

「「!?」」

 

 波乱の時は、わりと近いかもしれない。




毎日投稿は流石にね、無理。仕事もあって……休みが欲しいですっ!
でもR-18日間・週間ランキング1位ありがとうございました。感謝感激雨あられ、ところにより槍が降るでしょう。駆け抜けたかいがありますね。
しかも月間ランキングにまで名前が載って……2位……?……??
……ま、毎日投稿は無理なんでどうか命だけは許してください(震え声)


麗日さんは是非とも趣味:オナニーってなるくらいのオナニストでいてもらいたい。


―以下思いつきのエロ無し駄文―

「ねえ八雲くん。八雲くんの個性『魔眼』って生き物の生命力が見える……で合ってるよね?」

「ん?ああ、まあ(対外的には)そうだな」
※色々な数値等が見える事は基本的に八雲の彼女勢しか知らない

「生命力ってどういう風に見えるの?」

「そうだなぁ……ドラゴンボールで言えばスーパーサイヤ人になる時の金色の靄のような気、もしくはハンターハンターで言うと『練』をしてる時のオーラみたいに見えるぞ。大抵の場合、その人の感情によって身体の外に出てる生命力の量が違う」

「見ただけで強い、弱いとか分かるモノなの?」

「ああ、まあな。と言っても出てる生命力の量じゃなく、密度の違いというか……まあ、基本的に見えてる俺しか分からん感覚だな」

「へぇー……その生命力って、例えば壁の裏とか、柱の向こうに隠れていても見える?」

「場合によるとしか。柱の向こうに隠れている場合なら、柱で隠れるよりも広く生命力が放出されてりゃぁ其処に居るってのは分かるし、壁の裏に居たとしても壁が薄けりゃ壁超えて生命力が見える時もある。それに、滅茶苦茶集中すれば壁だろうが床だろうが超えて見通す事も出来るぞ」

「凄い!災害が起きた時に、例えば建物の下敷きになった人とかを探し出す事も出来るんだ!!」

「ん、まあな」

「……ちなみに、その個性を持ってて『困った事』ってあったりする?」

「んん……まあ、便利な個性だが割と『困った事』ってのはある。……聞きたいのか?」

「え、まあ……差し支えなければ」

「……俺の『眼』は『生き物の生命力が見える』。生き物ってのは人に限らず、小型のペットや虫、その気になれば微生物もだ。んで、この『眼』はON/OFF切り替えられるようなモンじゃない……ってのを前提においておけ」

「うん」

「……そう、例えば……だ。例えばだぞ?学校に来る時、当然道を歩いてくるよな?その道には、色々なモノがある。植木だったり、塀だったり、側溝だったり、マンホールだったり、まあ色々。……仮に、道を歩いてる際に、目の前にマンホールがあるとしよう。……そのマンホールの、小さい穴から、絵の具をグチャグチャに掻き混ぜたみたいな色した生命力がモヤモヤ出てきてるんだ」

「……想像、したくないね……」

「さらにだぞ、友達ん家に遊びに行ったとする。チラッと見えた台所の排水口から、玉虫色した生命力がもわぁ~っと広がって―――

「止めて!!?」

「そしてソイツん家のエアコンのフィルターから毒々しい色した生命力が―――

「うわああああ!!!!」

 緑谷は家に帰ったら、台所やお風呂の排水口とエアコンの掃除を滅茶苦茶頑張った。

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