魔法少女リリカルなのは 愚王シリーズ R-18 作:ヒアデス
健斗がリインフォース・アインスに告白している頃とほぼ同時刻。
はやては今年で9年来の友人となるカリム・グラシアとともに、ベルカ自治領にある店で自身の誕生会――とは名ばかりのヤケ飲みに興じていた。
「うい~、いまごろ、健斗君はリインのたわわな胸を揉んだり吸ったりしてるんやろうな~。んぐんぐ」
人目もはばからず卑猥な単語を口にしながら、はやてはグラスを傾け薄黄色の飲料をあおる。それを前にしてカリムは生真面目なシャッハを連れてこなかったことと、私服に着替えてきて正解だったと思っていた。
聖職者がこんなところで友人と猥談にふけっていたなんて、敬虔な信者やお偉方に知られたらスキャンダルどころの話ではない。
一方、そんなことなどお構いなく、はやては瞬く間に飲料を飲み干して……
「ぷは~! お姉ちゃん、生チューハイもう一杯! そっちの姉ちゃんにはワインで!!」
近くにいた店員を呼び止めて、空になったグラスを掲げながらはやては追加を注文し、その隣でカリムは小さく「ノンアルで」と付け足す。もう十杯目となる注文に、店員は慣れた様子で注文内容を端末に打ちこんだ。
ミッドチルダでも地球にある日本同様、酒が飲めるのは20歳からである。それに加えてカリムは聖王教会に名を連ねている聖職者で、月に二度だけある『教会感謝日』以外は飲酒を禁じられている。しかしノンアルコールならば問題はない……と思いたい。
とにかくそういうわけで、仕事や健斗の愚痴を肴に二人はノンアル酒を飲み交わしていた。
「ほんで、健斗君ってばいつもは『俺はリイン一筋だ』とか言ってるくせに、かわいい女の子にコナかけられた途端その子に手出しよるねん! 昨日なんていたいけな中学生二人をベッドに連れ込んどったし!」
「……それは、最低ね」
はたから聞けば女たらし以外のなにものでもない所業に、カリムも思わず悪態を漏らす。夜天の書による
(伝承とは違って誠実そうな人なんだけど、彼も結局男ってことか。まあそんな予測を防ぐために、アインスを彼のもとに送る手伝いをしたり、はやてのヤケ酒にも付き合っているんだけど)
そう考えながら、カリムもノンアルワイン入りのグラスを傾ける。
この誕生会という名のヤケ飲みにカリムが付き合っているのは、一回り離れた妹分に泣きつかれたからだけではない。グランダム王ケントの再来たる、御神健斗には是が非でもミッドチルダに来てもらわなければならないからだ。
(聖王陛下に弓を引いた《愚王》とはいえ、ベルカ王族に関わりがあるものはできるだけ傍においておきたい。そうでなくとも、古代ベルカ語が読める人材を手放すわけにはいかないわ……
数年前から出てくるようになった“預言”を思い出し、カリムは顔を固くする。
ちょうどその時、背後から伸びた手が彼女の胸を鷲掴みにした。
「――きゃあ! ちょっとはやて何してるのよ!?」
「カリムええ乳してんなぁ。もうあんな浮気もんなんか忘れてカリムと結婚しよっかな。カリムも聖職者なんやし、男の人と無縁な方がええやろう」
「うちは代々技能持ちだから事情が違うのよ! 今は結婚している司祭も多いし――っていうかあなた酔ってるの?」
「そうかもなぁ~。カリムの胸見てたら体が火照ってきて――これが揉まずにいられますか!!」
「――やあんっ! それはノンアルよ! お願いだから正気に戻って!!」
声を張り上げながらカリムは必死ではやてから逃れようとする。しかし、戦闘能力に乏しいカリムでははやてに敵わず、ついにはやてはカリムをねじ伏せ、彼女の胸を思う存分揉みしだく。
それから数分後、警邏隊に通報されそうになっていることに気付いてはやての酔いもさめ、平謝りとカリムのとりなしによってなんとか通報と逮捕は免れた。当然誕生会はこの場でお開きになり、しばらくの間この店は出入り禁止にされてしまったが。
さらに余談だが、二人の最後の会話から、聖王教会には女色の聖職者がいるという噂が流れ、百合好きな男や女色の女が十人以上入信したという。
◇
俺たちがいたレストランのすぐ近くに、赤色の看板を立てたホテルがある。
性行為をするのが目的のカップルや夫婦が利用する、いわゆるラブホテルだが、部屋全体が赤く染まっていたりベッドが回転したりなどということはなく、見た目はシティホテルと変わりない。
気分を高めるためのアダルト動画が観れたり、部屋の片隅に避妊具が置かれてたり、
借りたばかりの部屋の中で、俺はバスローブを羽織った格好で椅子に腰掛けていた。
BGMに流している流行りの音楽に混ざって、彼女が浴びているシャワーの音が室内に響き渡る。
しばらくしてシャワーの音が止まり、ガララとバスルームの扉が開く音と、ぺたぺたという水気を含む足音が耳に届いてきた。彼女も体の汚れを落とし終えたようだ。
それからさらにしばらく経って……。
「健斗、待たせたな……」
スリッパの音とともに、バスローブを着たリインが現れる。
その姿を見て、劣情感とともに緊張感まで湧いてきた。
あれから300年……もう一度リインを抱く時が来たんだ。
そんな内心を誤魔化すように、俺は彼女に返事を返す。
「いや、音楽を聴いていたから待ったという気はしなかったよ」
「そうか……え、エッチな動画を見たりはしなかったのか?」
何も映っていないテレビ画面を見ながら、リインは顔を赤くして尋ねる。俺は首を横に振りながら――
「リイン以外の女の裸を見る気になれなくてな……リインは?」
「私も見てない……健斗以外の男の裸を見る気はしなくて……」
そう言ってリインはベッドの傍に立ち尽くす。
俺は椅子から立ち上がって彼女の傍まで寄り、その細い肩に手を置いた。
「……リイン」
「健斗……んっ」
これ以上抑えられず、彼女の瑞々しい唇に自分の唇を重ねる。彼女も唇を開き、舌を入れてくる。それを受け入れるように彼女の舌に自身の舌を絡ませた。
「ちゅる、はぷ、あむ……はぁ、ちゅぱ」
「あむ、ちゅる……ふぅ、ちゅっ」
舌を絡ませ、口内を舐めまわし、むさぼるように互いの味を確かめ合う。相手の口の味なんてもうすっかり忘れていたはずなのに、こうして味わっているとはっきり思い出せる。
でも、これだけじゃ満足できない!
「……リイン、動画なんかより久しぶりに君の身体が見たい」
彼女の身体を覆うバスローブに手をかけながら言う。リインも俺が羽織ってるバスローブに手をかけて……
「私もだ……早く今の健斗を見せてくれ」
俺もリインもそれ以上の言葉は出てこなかった。互いに相手のローブを剥ぎ取り、そのままベッドに倒れ込む。
ベッドの上で俺とリインは少しの間相手の身体を眺めるが、それは五秒も経たないうちに触れたいという欲求に代わり、俺は誰よりも豊満なリインの乳房を、リインは俺の逸物を掴み取った。
「リインの胸、相変わらず大きくて柔らかい……どれだけ揉んでも絶対飽きない」
「健斗のは、ガチガチに硬くなってるな。でも私が触れた途端ビクビクするくらい繊細で……強がりで少し臆病だった、あの時のケントみたいだ」
これまで触れ合えなかった分を取り戻すように、互いの局部を思うがまま揉みしだく。
それだけでも足りず、俺は口を広げながら彼女の胸のあたりまで顔を下げ……
「あむっ――」
「――はんっ! そこは――んんっ」
視界一面に広がる肌色の山に遠慮なくむしゃぶりつく。シャワーを浴びたばかりの肌はほんのり温かくて、わずかに残った湯で湿っていた。
さらに顔を動かし、山の中心にある赤い突起まで舌を這わせる。そして下から突起をぺろりと舐めあげた。
「――ひゃあああんっっ!」
「あううううん――そ、そんなところ、いくら吸ってもお乳は出ない――んんんんっ!」
わかり切った忠告を聞き流しながらしばらく突起を味わい続ける。
舐められるのに慣れて、リインの反応が弱くなったところで、突起から口を離した。
「はぁ、はぁ……胸が好きなのは生まれ変わっても変わらないな。……じゃあこういうのも好きだろう」
リインは荒い息をつきながらそう言って、俺の足元まで下がり、真上を向いている逸物の上に来たところで自らの胸を持ち上げる。まさかこれは……。
「“夢”では大丈夫だったが、痛かったらすぐ言ってくれ」
そう言ってリインはたわわな乳房で竿を包み込み、乳房をこねくり回す。その感触と柔らかさが竿から伝わって、手で揉むのとは違った快感が湧いてきた。
「はぁ……どうだ、胸で逸物を揉まれる感触は。ケントはあの“夢”で、三回に一度はこれをねだっていたんだぞ」
「ああ、そういえば……」
初めてだけど懐かしい感じもするパイズリに、口から快感の混じった声が漏れる。
「とても気持ちいい……もっと強くしごいてくれ」
そう頼むと、リインは「ああ」とうなずいて、激しく胸を動かして逸物を揺さぶる。
その刺激にこらえきれなくなったように、亀頭の割れ目から透明な汁が漏れた。
リインはそれを見つけて――
「――くちゅ、もうこんなにしょっぱい先走り出して……もっと気持ちよくなってほしい――はむっ!」
先走りを呑むだけでは足りないとばかりに、リインは逸物をくわえ、唾液で湿った舌で亀頭を舐め始める。
「くちゅ、ちゅる、あふ……健斗の逸物、唇や他の肌と違って苦酸っぱい味がする……じゅぷ、はむっ」
感想とともに唾液を垂らしながら、彼女はカリ首に舌を這わせ、そこからツツーと裏筋をなぞる。その間もリインは自分の胸を逸物に押し付けるように揺らしていた。
舌と胸からの刺激に、腰から一度目の射精感がこみあげてくる。ちょうどそこでリインは逸物から口を離しながら声をかけてきた。
「イキそうだったら遠慮なくイッてくれ。もう受け止める準備はできている――じゅぷぷぷぷぷっ」
再び逸物を口に含んだと思ったら、リインは口をすぼめて吸い出すような音を立てる。
その瞬間、腰の奥で何かが決壊し、逸物から大量の精液が吹き出してくる。
「ごきゅごきゅごきゅ……んくっんくっ…………ふうっ」
何度も嚥下しながら溢れ出る精液のほとんどを飲み干した途端、リインは大きく息をついた。
「相変わらず大量に出す息子殿だな……まだこんなに元気なようだし」
あれだけ精液を吐き出しておきながら少しも萎える様子を見せない逸物を握ったまま、リインは笑みを作る。そんな彼女を見てると、ますます欲求が強くなる。
「多分、リインの中に出さない限りこのままだと思う。だから……」
「ああ……私をもう一度、あなたのものにしてくれ」
俺の求めにリインは大きく両手を広げて応じる。俺は迷いなくそこに飛び込み、最愛の婚約者を抱きしめた。
「リイン……」
「健斗、そこはまだ――んっ、ちゅ、はむ、ちゅるる」
フェラの直後にキスを求められ、リインはわずかに抵抗するが、俺は構わず唇を奪い、彼女の口の中を丹念に舐める。
その合間に片手を彼女の股の方へもっていき、閉じたままの入り口に指を差し入れる。
「んんっ――あむっ、へんと――ちゅくる、はうむ」
指を入れられ身じろぐ彼女と口付けを続けながら、秘所を搔き回す。膣口の周りに膜は張ってあるものの、湿り気は十分で、すぐに挿れられそうだ。
俺は口を離し、彼女の身体をベッドに倒す。……もう何をするかは言うまでもない。
「リイン……いくぞ」
「……ああ、きてくれ」
彼女の求めに俺はうなずきを返す。そして、愛液が漏れる
「――ん゛ん゛ん゛んんんんっ!!」
前世のような絶叫こそ上がらなかったものの、二度目の処女喪失にリインはこらえるような声を漏らしながら俺の背中を強く抱きしめる。
「そのまま、続けてくれ……もっと強く感じていたいんだ…………二度目のはじめてで、おそらく最後の痛みだから――もっと感じたい!」
「リイン…………わかった。んっ――」
「ああああっ! 健斗、けんと――んんっ!!」
激痛に喘ぎ、目に涙を浮かべながらも彼女は俺を求めてくる。俺はそのまま下半身を打ち付け、己の分身を彼女の中へ埋没させた。
「健斗、きす、キスしたい――はむっ!」
胡乱な声でリインは口付けをねだる。返事など返さず、注送を続けたまま彼女の口を奪い、さらに胸を揉みしだく。
最愛の人の口と胸と中を同時に味わう。これ以上の快楽と幸福がこの世のどこにあるだろうか。
「んっ、ちゅっ、健斗――ああんっ!」
彼女が俺の名を呼ぶと同時に、逸物と奥の壁がぶつかり、痺れるような快感が伝わってきた。
前世で一度、“夢”の中では何度も経験しているが、この快感に飽きるなんて絶対ありえない。
「健斗、ケント! けんと――もっと、もっと突いて! 私の一番奥、破るつもりで突いて!!」
「りいん――リイン!!」
互いの名を呼びながら腰を振るい、何度も何度も己のモノで彼女の奥を突き刺す。
そのうち下半身にも快感が集まってきた。
「リイン――出すぞ」
「ああ、出してくれ。健斗の精子、私の中にいっぱい、あああ――――ああああああんっ」
俺たちは同時に達し、俺はリインの
◆
その後、俺たち二人はベッドに横になっていた。
心地よい雰囲気の中、リインはこちらに体を向けて声を零す。
「……初めての時より熱くなってしまったな。喪失の痛みなんて途中から感じなかったほどだ」
「そうか。最後の痛みってやつ、もっと感じたかったか?」
茶化すように聞くと、リインは「バカ」とつぶやきながら口をへの字に曲げる。
そこでふと……。
「ところでリイン、お前も“あの夢”を覚えているのか? 胸で挟む時に“あの夢”って言ってたよな。前回はフェラやパイズリなんてやってなかったのに上手かったし……」
その問いに、リインは首を縦に揺らした。
「ああ、ケントが書の中で眠っている間、“もしもの可能性”を夢として見せていたことはもう知っているだろう?」
その言葉に俺はうなずいて答える。リインや守護騎士とともに《ゆりかご》を止めてオリヴィエを救い、その後、平和になった世界で過ごす“夢”だ。
300年の間に俺の意識が消失しないように、あるいは再び過酷な現実に挑むことになる俺を書の中に押しとどめるために、夜天の書とリインが見せていたものらしい。
「実は私もその“夢”の中にいたんだ。魔導書の休眠期間や400頁集まって実体化するまでの間などに時々な。そこでケントと何度もしたし、さっきのような手管も身につけた」
言葉の後半からリインの顔が赤くなる。一方、俺の方は真っ青な顔になっていただろう。なぜなら……
「他にも色々覚えているぞ。私の他にエリザとフィーを交えて四人でセックスしたことも、バニーガールの衣装を着せてしたことも、私たちに百合プレイさせて眺めていたこともあったな――このスケベ♪」
リインはニヤニヤしながら最後の言葉を付け足す。
途中から夢だと気付いていたから調子に乗って色々させてたんだよなぁ……まさか本物のリインまで入り込んでいたとは。
そこでリインは笑みを微笑み程度に薄めて……
「まあ、あの時は身分や世継ぎの問題もあったし、あれが現実で私以外に妻を迎えることになっても反対しなかったと思う。現代でも私を妻にするとなったら問題が出てくるだろうしな。……そこであらためて聞きたいが、
「…………」
真剣な表情で発せられた問いに、俺は沈黙を保つ。
リインはさらに言った。
「こんな
「……ふさわしいって、例えば?」
わかっていながらあえて聞き返す。リインは何でもない風を装った口調で言った。
「主はやてだ。私などと付き合うより、あの方を選んだ方がより幸福な未来を送れる可能性が高い。“新部隊”に関してもあの方の力を借りた方がいい。何よりも主はやては魅力的な女性だ。幼い頃からずっと主と過ごしていた健斗ならわかるだろう」
リインは上半身を起こし、真剣な表情で俺を見つめる。俺も上半身を起こしながら彼女を見つめ返すが、返事を言う前にまたリインが口を開いた。
「私自身、自分の想いより主の想いを優先させるべきではないかと思っている。健斗が主はやてを選んでも恨みはしない……主と一緒になれば、私のことも従者として好きにできるかもしれないしな」
そう付け足してリインは乾いた笑みを漏らす。その瞳に涙を浮かべて。
俺はその瞳に手を伸ばし……
「リインへの気持ちは変わらないよ……J・D事件が解決した時にも言っただろう。俺は今度こそ本当の意味でリインと添い遂げたい。妾や従者なんかじゃなく、生涯を共にする夫婦として」
「健斗……」
彼女の眼からこぼれかけていた涙をぬぐい取りながら、改めて気持ちを打ち明ける。彼女の頭を撫でながらさらに続けた。
「それにリインほどの優良物件は滅多にいないぞ。ずっと若いままの嫁なんて男の夢じゃないか。胸だって俺が知ってる女の子の中じゃ一番大きいし。お前と付き合うことを悪く言う奴なんてひがんでるだけだよ。ほっとけばいい」
「……」
リインはもう何も言わない。借りてきた猫のようにおとなしく頭を撫でられている。
「――ただまあ、ずっと二人じゃ寂しいし、そのうち子供が欲しくなるかもしれないけど、その時は養子を迎えるのも悪くないと思ってる。母さんが俺を引き取ってくれたように、今度は俺とリインで誰かを救い出してやりたい……昔の俺のように、自分が何者かわからなくて困ってる奴を」
「……健斗らしい夢だな」
そう言ってリインはようやく笑みを浮かべる。俺は彼女の肩を掴んでこちらを向かせ――
「だからリイン――俺と結婚してくれ! すぐにとはいかないけど、はやてのこと、カリムさんが言っていた“新たな預言”のこと、その他の色々な問題、すべて片付いた後で俺と夫婦になろう!」
二度目の告白にリインはとうとうぼろぼろ涙を零し。
「はい。私もあなたのことが好きです。私を健斗の恋人にしてください!」
その返事を聞いて、俺はたまらず彼女を抱きしめる。
気が付けば俺とリインは深い口づけをし、二度目の行為を始めていた。