今回は花騎士の知り合い目線から団長と花騎士の交わりを見るお話。
NTRというよりBSS、失恋ものの方が近いかも知れません。
団長以外を主人公に出来るのなら、お話のバリエーションはぐっと増しますね。
「あっ、タケル君、おはよー!」
元気な声が背中越しに聞こえてきた。その声の主は、顔を見ないでもすぐに分かる。
「おはよう、リクニス。朝練?」
「うん! 体力作りは基本だって、お師様も言ってたから」
それだけ言うと、彼女は手を振って走り去っていった。もう少しだけ話していたいなんて、こっちの気持ちも知らずに。
リクニスと俺は幼馴染。本当にそれだけの関係。
彼女は剣の修行で忙しいし、俺も最近は両親が経営している旅館の手伝いをさせられていて、中々話す機会がない。
それでも、たまに挨拶を交わすと、胸が高鳴って来るのが分かる。この気持ちが何なのか、最近分かった。リクニスの徐々に成長していく身体を、多分俺は意識しているんだと思う。
「リクニス……リクニス……うぅ……」
だからこうして、夜になるとリクニスを思って自慰行為をしてしまう。駄目だと分かっていても止まらなくなる。
あの小さな身体、仄かな身体の凹凸、サラサラの髪の毛。
そして、彼女の匂い。香水のようなものじゃなくて、もっと自然で優しい香り。あれを嗅ぐと堪らなくなる。
「くっ……うぅっ!」
出してしまった。妄想の中で、可愛いあの子を汚してしまった。
一瞬の快楽のために、永遠とも思える嫌悪感が付き纏う。それでも、俺は毎日自慰をしていた。そうしなければ、あの子への思いを抑えられそうになかったから……。
「……え? 一か月も?」
「うん」
リクニスは愛染一刀流の剣士だけど、同時に花騎士でもある。
彼女が所属しているブロッサムヒルの騎士団で長期任務の依頼があったらしい。
この話を聞いた時、俺はどんな顔をしていたんだろう。少なくとも好意的ではなかっただろうな。
「お土産買ってくるからね!」
「べ、別にいいよ……」
努めて素っ気なく返した。
俺の気持ちを知らないで楽しそうに話す彼女に苛立ったし、そんな自分にも苛立ってしまったから。
「でもタケル君と一カ月も会えないのは寂しいな」
そう言って振り返った彼女の髪からは、優しい香りがした。
≪一カ月後≫
(……そろそろリクニスが帰ってくるころか)
ソワソワした気持ちを抑えるように旅館の庭を掃除をしていた。そんな時、
「タケル君、ただいま」
「!」
聞き慣れた声が聞こえてきた。
あまりはしゃいでも恥ずかしいし、飽くまで冷静に彼女の方へ視線を向けた。
しかし、そこにあったのは俺の予想だにしない、最悪の光景だった。
「やあ、初めまして。リクニスの幼馴染の……タケル君だね?」
「っ!? あ、あんたは……」
リクニスの隣には長身の、体格の良い男が立っていた。
「私の所属してる騎士団の団長さんだよ」
「長期任務が終わったし、折角だからリクニスの故郷を見てみたいと思って」
にこりと笑う男。そこには敵意も何も感じない。それでも、俺の心臓は破裂しそうな程暴れていた。
リクニスが他の男と一緒にいるのは問題じゃない。リクニスは明るく老若男女に好かれる性格だから、彼女の周りには色々な人が集まってくる。
問題は、リクニスが今まで見たことのない表情をしていることだ。
頬は赤く染まり、潤わせた瞳はある一点を幸せそうに見つめている。そう、騎士団長の方を。
(リクニス……まさかこいつのことが……)
「えへへ、タケル君の所の旅館に少しお邪魔するんだ。団長さんも……それに、私も」
「そ、そうか……」
声が上擦る。心臓音で、自分の声がよく聞こえない。
「あ、そうだ。お土産買ってきたよ」
(さっきからおかしい……この子、こんなに静かに喋ってたか……?)
俺の知ってるリクニスは、子供みたいに元気で明るくて、そして優しい匂いがしていた。
でも、そんな彼女はもういないんだと、次の瞬間思い知らされた。
「っ!?」
「どうかした?」
「い、いや……」
土産を手渡される時に、香水の匂いが漂ってきた。それは、彼女が少女から女になったことの証だった。
「はぁ……はぁ……くそっ!」
毛穴から冷たい汗が滴っている。
リクニスから逃げるように離れ、旅館の中へ入ってきた。何とか平静を装えただろうか。気取られなかっただろうか、泣いているのを……。
「タケル~、そんなとこで何やったんのさ? リクニスちゃんが帰ってきたんだから、ちゃんとおもてなししないと駄目だろう?」
母が口を尖らせていた。
「か、母さん……今日リクニス、うちに泊まるの?」
「あぁ。それに団長さんもね」
団長。その名前を聞いただけでドキリとしてしまう。
「それにしても、リクニスちゃんも良い男捕まえてきたね。今日は同室だってさ」
「っ!?」
その夜、
(くそ……何やってんだ俺は……)
気が付くと俺は押し入れの中に隠れていた。その襖を少しだけ開けると、中の様子は丸見えになる。
(二人とも風呂か……?)
誰もいない部屋の中、本来居るはずのない者の息の音だけが虚しく響く。
ガチャリとドアが開いた。
「えへへ、良いお湯でしたね、団長さん」
リクニスは部屋に入るなり団長の胸に頭を預けた。
(リクニスのあんな姿初めて見る……)
彼女はいつも明るくて強くて凛々しくて、むしろ誰かに頼られてる側だった。そんな彼女が、今は団長に思い切り甘えている。まるで、今まで甘えられなかった分を清算するように。
「今回の任務、大変だっただろう? まだ花騎士になって長くないのに、君はよくやったよ」
「えへへ……ありがとうございます」
団長も応えるように彼女の髪を撫でる。
(何だよ……これじゃまるで……)
恋人みたい、という言葉を喉の奥に押し込む。
押し入れに入ってまで見ようとしているのに、俺にはその先を想像する覚悟が無い。出来ればこのまま終わって欲しいとすら思っている。
団長は飽くまでリクニスの上官で、そこに男女関係はない。同じ部屋に泊まってそんなはずもないのに、そんな淡い期待を抱いてしまう。
そして俺の淡い期待は、一瞬のうちに崩れ去ってしまう。
「ん……」
リクニスと団長の唇がそっと触れ合う。
(き、キス……!)
恋人同士キスをしているのを初めて見た。それがまさか初恋の人と、その恋人だなんて。悪夢だ。悪夢でしかない。
「んっ……団長さん……今日はたくさん可愛がって下さい」
「あぁ、リクニス」
二人は再び口づけをする。しかも今度はより深く、舌と舌、身体と身体を絡ませながら。そして、リクニスの着物は畳の上に落ちていった。
(嘘だ……嘘だ……)
露わになるリクニスの白い身体。小さいが、確かに「女」を主張する身体の凹凸。
初恋の人が他の男に抱かれようとしているのに、俺は無意識に自分のペニスを扱き始めていた。あまりにも惨めだ。惨めだが、止めることが出来なかった。
「綺麗だよ、リクニス」
「だ、団長さん……恥ずかしいです。やっ♡」
団長がリクニスの柔らかそうな腹にキスをすると、今まで聞いたことのないような甘い声が静かな部屋に響いた。そして彼の手はリクニスの白いパンティへ。それがゆっくりと脱がされ、彼女の一番大切な部分が晒された。
「あっ♡ 団長さんの、凄く大きくなってる……♡」
自らも下着を脱いだ団長のペニスに、リクニスの目線は釘付けになった。
流石騎士団長をやっているだけあって、彼の身体は彫刻のように整っている。ペニスも、俺よりもずっと大きい。男として、俺とは比べ物にならない。リクニスにお似合いなのは俺よりも騎士団長だ。裸を見ただけでそう思わされた。
(くそ……くそ……)
ペニスを扱く手が速さを増していく。こんな吐き気すらするような最悪な状況でも、いや、だからこそ今まで以上の性欲が湧いてくる。
やがて団長の逞しいソレは、ゆっくりとリクニスの太ももを這っていく。リクニスは耳まで赤くなり、息も荒くなる。そして秘部から大量の愛液が太ももを伝って行った。発情しているんだ。
「だ、団長さん……♡ んっ♡」
「ん? どうした?」
「焦らさないで下さい……」
「はは、すまない。焦らしているつもりはなかったんだが、リクニスの太ももがあまりにも気持ち良くてね」
団長は笑顔でリクニスの頭を撫でると、ペニスを更に上の方へ這わせていった。そこは……
「さて、リクニスは本当はどこを苛めて欲しいのかな?」
「もう……団長さんの意地悪……♡」
アイツの黒くて太いイチモツは、遂にリクニスの割れ目へ。擦っているだけなのに、くちゅりと卑猥な水音を滴らせた。
「団長さん……♡」
リクニスは奴の身体に抱き付き、耳たぶを甘噛みした。そして蕩けた顔でその言葉を囁いた。
「リクニスは団長さんだけのものです。今日はたくさん……私のおマンコを可愛がって下さい♡」
(くっ……あっ……!)
その言葉を聞いただけで絶頂してしまった。今まで出したことのないような量の精液が飛び散っていく。
息が荒くなり、心臓がドカドカと暴れ出す。そしてまた俺のペニスは勃起を始める。交わる相手はいないのに、どうせ自分の手の中で射精させられるだけだと分かっているのに……。
「団長さん……来てぇ♡」
リクニスの身体は白い布団の上に寝かされた。団長の大きく筋肉質な身体はその上に覆いかぶさり、そして……
(くそっ! 挿入れるな! 俺の初恋の人に挿入れるな!)
「あっ……♡ あぁっ……♡ 入ってきたぁ……♡」
俺の心の叫びも虚しく、アイツの巨根はリクニスのまだ未熟な、可愛らしいおマンコにずっぷりと埋め込まれていった。
(あぁ! 入ってる! 俺がずっと挿入れてみたかったおマンコに!)
俺は、どれだけあの子のマンコを思って自慰してきたんだろう。どれだけの精子を無駄に撃ってきたんだろう。全てが虚しく感じる。所詮、リクニスが自分のものになるわけがないのに……。
「今日は……特に締め付けが強いね」
「えへへ、久しぶりだから……団長さんのこと、放したくないんです♡」
「ふふ、それは私もだよ。好きだリクニス、大好きだ」
アイツの腰の動きが激しくなる。あんなに太いモノを咥え込んでいるのに、リクニスはよだれと愛液を飛び散らせて悦んでいる。手足を奴の身体に絡ませて放そうとしない。
「あぁっ♡ 団長さん、好きぃ♡ いっぱい、いっぱい愛して下さい♡」
(ぐっ……!)
再び射精。そしてまた勃起。一体何発出せば、この惨めな性欲は終わるのだろうか。
「あぁん♡ んぅっ♡」
少なくとも、彼らの行為が終わるまで、俺の勃起も収まりそうにないなと思った……。
続く
展開が色々強引か……?
まあ一番書きたいのは片思い童貞の惨めさですからね。
恐らく次回でリクニスちゃん編は終わると思います。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
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