※この作品はR-18です。

蛇獣書房   作:ヘビとマングース

13 / 95
 全くエロが書けないスランプとなっていたので、リハビリ的に。
 正直一騎当千ってそんな詳しくないんだよ……。


憤怒と欲求

 室内は暗く、閉じられていた。窓や扉は施錠され、内側から鍵を開けない限り外へは出られないだろう。かといって内側に居るのは、俺と彼女のみ。どちらもそれをする気はないのだから、結局は外へ出ることはできないということになる。

 否、正しく言うなら、その気がないのは彼女のみ。俺は出たいと思う心も一部あるが、それができないだけ。

 小さなライトで照らされて、ここはぼんやりと薄暗い。そこに彼女が立っていた。

 肌にぴったり張り付き、体のラインがはっきり見える黒いボンテージ姿。腰に手を当てて、右手には鞭。俺の肌を打つそれが握られている。

 もうすでに数度、俺は胸から腹にかけてをその鞭で打たれていた。痛いけれど、耐えられないわけでもない力。計算されつくしたそれで何度も何度も。

 かくいう俺はイスに座らされて腰と足首の辺りで固定され、腕は両方上げた状態で手首を縛られて身動きが取れない状態。もちろんと言うべきか、裸だ。

 幸いにも視界は奪われずにそのままだが、口には猿ぐつわ用のアダルトグッズをはめ込まれて、自由に話せるわけでもない状況。

 そんな空間で、俺をそんな状態にした彼女、呂蒙は楽しげに笑っていた。

 

 「ふ、ふふふ。なんだこれは? 鞭で叩かれているのにこんなに勃起するなんて……本当に変態だな」

 

 手に持った鞭の先で、ぐいっと、俺のイチモツが強く押される。我慢できるはずもなく、体がびくっと跳ねるように動いた。

 薄暗くてもよくわかる。目で見える顔が、耳に届く声が、どうしようもなく嬉しそうだ。

 そのボンテージもよく似合っていた。生来のいじめっ子気質らしい彼女にはこれ以上なく似合ってる。手に持った鞭も、サディスティックな笑みも、そう思わされるだけの雰囲気と共に俺の目に映っていた。

 だから、仕方のないことである。

 俺のイチモツが興奮に従って、いつものようにやさしく触られたわけでもないのに、痛いほど固くなってしまっているのは。

 

 「ふっ、ぐっ」

 「ん? 違うって? 違わないだろう……痛みを与えられているのに、こんなにだらだら我慢汁出すほど感じて、興奮してるじゃないか。この、変態」

 「ふぅぅ、ふっ……」

 

 腰がびくんと反応してしまう。そんなつもりはないのに、体が勝手に反応していた。

 俺は別に、そっちの趣味があるわけじゃない。痛いことは嫌いだし、喧嘩は殴り合うどころか口喧嘩だってしたくない。できればどんな悪人とだって仲良くしていたいのだ。

 けれど呂蒙の色気のある声が耳をくすぐる度、鞭でぐりぐりと勃起したイチモツの先端を押される度、体が震えて電流に似た何かが走りまわる。

 自然と呼吸が乱れていたようだ。呂蒙はくすくす笑いながら俺の耳元に顔を寄せ、囁くようなさらに小さな声で呟く。

 

 「どうしたいんだ? ちゃんと言わないとわからないだろう。何をして欲しいか言ってみろ、ん?」

 「んんぐっ、んぐっ」

 「聞こえないな。声が小さいんじゃないか」

 「んんんっ! んんっ、ふぅっ」

 「ああ、やっぱりだめだな。わからない。それじゃあ、仕方ないからもう少し素直になってもらう必要があるかな」

 

 頬を紅潮させながら笑って、呂蒙がまた背筋を伸ばした。それだけで大きな胸がぶるんと揺れる。

 彼女のボンテージは、胸の部分がざっくり開けられている。だからその大きな胸は全く隠されず、ピンと立った乳首も、柔らかそうな乳房も、すべて俺の目で確認できた。

 下に目を向ければ、長い脚の、むっちりとした太ももが薄暗い中でも白く見え、股の部分は今にも見えそうなほど際どい。先程見た尻に至っては、半分ほど出てしまっている。

 こんな美少女が目の前にいて、勃起しないわけがない。興奮しないわけがない。俺が何をしたいかなんて、言わなくたって彼女は理解しているだろう。

 それなのに呂蒙は鞭を振り上げ、全力ではないにしても思い切り振り下ろす。

 肩に当たったそれはやはり痛く、思わず悲鳴を上げてしまう。でも猿ぐつわのせいで自分の耳にもくぐもった悲鳴しか聞こえなかった。

 

 「んんぐっ!?」

 「ハァ、なんだ、嬉しいのか? んっ、またチンポが嬉しそうに震えたぞ……ハァ、た、叩かれて喜ぶなんて、なんていやらしい……」

 

 呂蒙の目がうっとりと細められているのが見えた。頬は真っ赤に染まって、呼吸も乱れている。興奮のせいなのか、自分の左手で自分の胸を揉んですらいた。

 下から掬いあげるように揉んだり、乳首を摘んだりして、動きには慣れが見えて。全裸で痛がる俺を見ながら興奮を高めている。

 またも鞭が何度か振られ、自分の胸を弄りながら俺を痛めつけてくる。俺も悲鳴を堪えられず、何度も呻く。

 目で見るだけでもますます彼女の興奮が高まっていくのがわかって、俺は呂蒙から目が離せなかった。どれほどの痛みに襲われても、目を閉じられるわけがない。

 なにせ目の前では俺をオカズに、卑猥な格好をした美少女が胸を弄ってオナニーしていたのだから。

 

 「んんっ、ハァ、あっ……ま、また固くなってる。我慢汁垂れ流して、金玉まで濡らして……ふふふふ。もう出したいんだな」

 「んっ、ふぅ」

 「でもまだだめだ。いいか? 私が出していいと言うまでだ。それまではずっと我慢しろ」

 

 意識しなくても腰が小刻みに動きだす。それはもう自分自身が我慢できないと悟っているからの自然な反応だった。

 俺はもう、今すぐに射精したくてたまらない。呂蒙の痴態を見せつけられて、痛みまで快感なんじゃないかと錯覚しかけて、頭がどうにかなりそうだった。勃起したまま放っておかれてるイチモツがなんとも辛い。

 いつもならやさしく扱かれて、とっくに出してる時間である。なのに癖をつけておいて急に我慢させるだなんて、こんなにひどいことはない。

 俺は懇願する意味も込めて、必死に呂蒙の顔を凝視した。もういつも通りに接して欲しい、そう伝えるために心を込めて。

 しかし呂蒙は、俺の顔を見返し、にやりと笑ってまた顔を寄せてきた。

 

 「いいか、これはおまえへの罰なんだ。私というものがありながらあっちで浮気、こっちで浮気。そんなことを許した覚えはない。嫌なら嫌とはっきり言っておけば、あんな痴女どもと関係を持つこともなかったのに」

 「ふぐぅん、んんぐっ」

 「だから今日は徹底的に罰を与える。その上で、私がいればそれだけでいいということをわからせてやろう。それまで、私の許可なく射精するな」

 

 左手の指先がイチモツの先端に当てられ、ぐりぐりと指の腹で押さえられる。そんな感触だけでも途方もない快感だった。

 本心では、その刺激だけでも出してしまいたい。我慢さえしなければ、いつだって暴発しそうなのだから。

 でもそんなことをすれば後で何をされるかわからない。そのため俺は必死に耐えた。与えられる快感を無視するため、必死に目を閉じて全身に力を入れる。

 視界がゼロになっても、呂蒙の声は耳元で聞こえていた。

 

 「そうだなぁ、もし出してしまった場合は……ふふ、おまえの教室のど真ん中でレイプしてやろう。他の男に裸を見られるのは嫌だが、そうしておけば、おまえが誰のものなのかよくわかる。もう他の女どもに目をつけられることもないだろう」

 「ふっ、ふぅ、うぅっ……」

 「あぁ、それはそれで楽しみだ。きっと全校生徒が覗きに来るだろうな。全生徒に見守られながら犯されるんだぞ。私に力ずくで押さえつけられて、服を脱がされて、裸になって騎乗位で何度もイカされるんだ。男も女も見ている前で、みっともなく何度も私に中出しして、子宮を精液で満たして……んんっ、私たちの子供を作る。はぁ、それはそれで、んっ、楽しそうだな……」

 

 どうやら鞭を置いたらしい。かすかに目を開けて確認してみると、呂蒙は左手の指先で俺のモノを弄りながら、右手でまた胸を揉んでいる。

 いやらしく指先が乳房に埋まって、乳首を捻る。それを見ているとやっぱり、射精したくてたまらない。だけどそれはできるわけがない。もしここで出してしまったら、呂蒙は今言ったことを実行してしまうだろう。

 何が何でも我慢しなければならなかった。俺は尻の穴に力を入れて、尚も耐えようと力を込める。

 

 「んっ、はぁ。くっ、どうやら私も、もう我慢が――あぁっ」

 

 呂蒙の唇から嬌声が洩れる。自分で胸を弄って高まってきたのだろうか。

 彼女はおもむろに俺の下半身へ胸を寄せると、右手で俺のイチモツを握って、左手は自分の胸へ添える。そして、自分の乳首をイチモツの先端へ当て始めたのである。

 コリコリとした固い感触が、敏感な先端へ触れて確かな快感を与えてきた。俺は腰が抜けそうになりながらも、突然の感触に全力で耐えることとなる。

 

 「んんっ、はぁ、あぁいいっ。チンポで乳首オナニーするの、気持ちいい……!」

 「ふぐっ、ぐっ、うぅっ」

 

 ぐりぐりと力強く押しつけられ、小刻みに体を揺すって更なる感覚を与えてくる。彼女はどうやら俺を使ってオナニーしているようだが、それはこっちにとって地獄にも等しい。

 こんなにも気持ちいいのに、イッてはいけないなんて。思わず天を見上げて神を呪ってしまうほど、押しつけられる呂蒙の乳首が気持ちよかった。

 ぐりぐり、こりこりと、連続して感触が襲い掛かってくる。しかも少しすれば、その感触は二つ分に変わった。

 慌てて呂蒙を見ると、彼女は両方の乳首を俺のイチモツに擦りつけ、快楽を貪っている様子だ。耐えなければならないのに快感が強くなり、俺はいよいよ覚悟を決めようかと逡巡してしまう。それでも死力を尽くして我慢した。

 

 「あぁっ、いいっ、チンポオナニーいいっ。乳首こりこりって、亀頭固くてぇぇ……! んんっ、んんっ、あはぁっ――」

 

 あくまで楽しそうに、呂蒙の嬌声が耳に入る。けれど俺はそれを聞いて悦に入る余裕もなかった。

 拷問にも等しい環境だ。イッたらダメ、だけど気持ちいい。いよいよ頭がおかしくなりそうになる。

 

 「くぅ、気持ちいっ……あっ、だめだ、イキそうっ。イクイクっ、あぁ、チンポに乳首擦りつけるだけでイッちゃう……」

 

 さっきよりも強く押しつけられる。呂蒙は腰をかくかく震わせ、目を閉じて必死に乳首を擦りつけてきた。

 まずい、とは思うのだがどうすることもできず。だが結局は事なきを得た。

 

 「あっ、あっ、あぁっ、イク、イクっ、イクぅぅっ……!」

 

 俺がイッてしまう前に呂蒙はイッてしまったらしく、ふいに乳首が離れて体が俺の方へ倒れ込んできた。胸が俺のモノを挟みこんでむにゅりと潰れ、息も絶え絶えに目を閉じて上半身を預けてくる。

 イッた直後で疲れた様子。彼女は少しの間黙りこんで動かなくなってしまう。

 一方で俺は射精せずに済んだことを安心し、しかし同時に胸の谷間に挟まれたことでこれまた危機を迎えてしまったようだ。ピンポイントで乳首を押しあてられるよりマシだが、だからって我慢の限界となった今じゃ柔らかい乳房に挟まれているだけでも地獄。天国が故に地獄なのだ。

 呂蒙が安心していても俺は安心できず、まだしばらく我慢しなければならないらしかった。

 

 「はぁ、ん……ふふ、軽くイッてしまった。案外いいものだな、おまえを使ったオナニーというのは。触ったのは乳首だけなのに、これまで経験したどんなオナニーより気持ちよかった気がする」

 

 へたり込んで俺の太ももに頭を預けていた呂蒙が、上体を起こす。そうして改めて俺のイチモツを胸で挟み、眼前にそれを置いた。

 むっとした表情でじろりとモノを睨み、低く唸る。どうしてそんな顔になったのかわからないが、何かが気に入らないらしい。

 かといって俺は猿ぐつわで質問することもできないため、黙って見守るしかないまま、呂蒙が俺のモノを指先でピンと弾いた。少しの痛みを伴うその動作だけで、気持ちがいい。

 

 「まったく、悪いチンポだ。これだけ気持ちいいんだから私の膣内(なか)にだけ入っておけばいいものを、あちこち色んな女の中に……チッ、思い出すだけでムカムカする」

 「んんっ、んふ」

 「そろそろ挿入しようかとも思ったが、まだ早いな。罰を与えるなら、たっぷりわからせないと」

 

 そう言って呂蒙は、大口を開けて俺のモノを口に含んだ。先端の部分がぱくりと銜えられ、舌でちろちろと舐められたかと思えば、頭が上下に動いて唇をすぼめ、強く吸いついてくる。

 何度か繰り返されるものの、果てなかったのは奇跡だ。俺はたまらず体を揺らして抗議の姿勢を見せる。このまま我慢できるわけがない。

 すると彼女は思った以上にあっさりと口を離して、下から俺の顔を見上げてきた。上目遣いなその表情はなんとも可愛らしく、にやりと口角が上がって意地悪そうなのも心をときめかせる。

 ただそれだけで思い切り射精し、このまま汚してしまいたいと思ったほど、きれいな顔だった。

 

 「ふふふ、ガチガチだな。いつも早漏な癖によく暴発しなかったもんだ――さて、次はどこを使ってオナニーしようか」

 「んん、んんんっ」

 「ん? もうイカせて欲しいのか? だがだめだ。まだ私が満足してないからな」

 

 呂蒙は地面に膝をついたまま、するりと俺の体にすり寄ってきて、至るところに舌を這わせ始める。それが妙に色気のある仕草と表情なのだ。

 イチモツだけじゃなく、自分が鞭で打ったところや、するすると肌を伝って俺の上半身まで。舌が俺から離れることはなく、ゆっくりと楽しそうに、上へ向かってくる。

 焦らすようにしながら彼女はついに、俺の胸を通ると脇へ口を寄せ始めた。汗を掻いたし、シャワーもまだ。最も触れられたくない場所を狙って、しかも拘束されてるから逃げることもできないし、そこに舌を伸ばされる。毛までそのままなのに。

 呂蒙が楽しげに俺の脇まで舐め始める。同時に手は俺の乳首を弄っていて、気を抜けばすぐ出てしまいそうな状態だった。

 その時、膝に呂蒙の股が擦りつけられる。どうやら俺を使ってオナニーというのは本気のようで、彼女は自分だけ純粋に気持ちよくなろうとしていた。

 

 「んっ、あっ、膝も気持ちいい……あぁでも、だめ。私もそろそろ、限界……」

 

 俺の脇に顔を埋めて、荒く息を吐きながら呂蒙が呟く。それはこっちが言いたいセリフだが、どうせ言ってもわからないため黙っているしかない。

 しばらくすると呂蒙は、少しだけ体を離して俺の顔を真っ正面から覗き込んできた。

 片目は眼帯に隠され、片目はきれいな青にも近い薄緑。端整な顔立ちは今日も可愛らしく、見ていて惚れ惚れするほど。

 それなのになぜ、これほどまでにサディスティックなのか。それが似合ってもいるのだが、俺自身縛られている状況でふと不思議に思ってしまうほど、彼女は美しく、同時にエロかった。

 

 「なぁ……もう、したいんだろう? 私の子宮に、ザーメンたくさん注ぎこみたいんじゃないか?」

 

 聞かれて、迷いもなく全力で頷いた。わかりやすいように何度も、何度も。

 すると呂蒙は嬉しそうに微笑み、俺の首に腕を回してさらに顔と顔との距離を詰め、命令するように囁いてきた。

 

 「だったら、まず、これを解いてやる。でも勝手なことはするな。もし私の命令に従わなかったら、その時も白昼堂々学校の中で犯してやる。いいな?」

 

 確認されて、強く頷く。俺だって学校に友達くらいいるのだ、こんな姿見られたいとは思わない。そんな趣味だってないのだから。

 呂蒙は満足げに微笑んで俺の拘束を解いてくれる。縛られていた箇所には革製のベルトの痕が少し残り、自分の手で触って確認してもそれは同じだ。

 さらにもう一つ、猿ぐつわも外された。これで俺はもっと呼吸がしやすくなったし、自分の意思を言葉として伝えることもできるようになった。

 相変わらず俺の太ももの上に座っている呂蒙は、ベルトをその辺に投げ捨てると再び俺の首に腕を回し、また顔を近付けてくる。

 

 「それじゃあまず最初の命令だ。私が言ったことをそのまま復唱しろ――俺には呂蒙様しか必要ありません。もう金輪際他の女とは寝ません。呂蒙様、愛しています」

 「え、い、いや、それって――」

 「言えないのか? じゃあ、仕方ないな」

 「ま、待って待って。わかったから。え、ええと……お、俺には呂蒙様しかいません。もう、金輪際、他の女の人とは、ね、寝ません。呂蒙様、愛してます」

 「ふ、ふふふふ。そうかそうか。ようやく素直になったか」

 

 さっきより頬を赤く染めて、嬉しそうに呂蒙が俺の唇を塞いでくる。柔らかな彼女の唇はちゅっと弱く吸いついてきて、それだけで嬉しい気持ちになった。

 しかし、今言わされた言葉は。別に俺だって嬉しいことなわけだから否定する気もないのだが、今は他にも親しい女性たちが数人いる状況。もしそんな言葉を口走った日には、彼女たち全員からどんな目に遭わされるかわかったもんじゃない。主に性的な意味で。

 嬉しい気持ちと怖いのが混じり合ってなんとも言えない気分になる。複雑な心中のまま、俺は呂蒙に唇を吸われ続けた。

 

 「ん――言ったからにはちゃんと守れよ。嫌なら嫌だとちゃんと言えばいいんだ。それなのにおまえはいつもいつも……」

 「うぅ、いや、だってさ。そう言ったら言ったで絶対問題起きるだろうし……俺は拉致監禁された経験があるんだぞ」

 「バカ。だったらもっと私を頼れ。私なら、いや、私だけがおまえを守ってやれるんだから」

 

 再び唇を塞がれ、今度はするりと舌が入り込んでくる。俺の口の中なのに、まるで自分の居場所のように。

 簡単に舌が絡め取られて、一方的に蹂躙される。もはやいつものこと、歯列を丹念に舐められ、舌が唇で吸われ、しばらくすれば今度は彼女の口内へ導かれる。いつものことながら、時を忘れるほどハマってしまう感触だ。

 俺たちはしばらくキスに没頭し、ねっとりと舌を絡め続けた。しかしそもそもは下半身の方が限界だったため、同じ考えで唇を離す。

 真っ正面から見つめ合い、お互い真っ赤になった顔を見せて。今度こそと呂蒙が口を開いた。

 

 「ん、よし。それじゃあ、床に寝るんだ。仰向けだぞ」

 「わ、わかった」

 

 呂蒙がまず俺の上から立ち上がり、言われた通り俺が床の上で仰向けに寝転がる。勃起したイチモツは、いい加減痛みすら感じてまずかった。

 早く彼女のなかに入りたい。頭の中にあるのはもうそればかり。他のことを考える余裕なんてなかった。

 一刻も早く射精することばかりを考え、俺は大きな期待を胸に床の上で気をつけをする。すると呂蒙は俺の姿を見下ろし、またしてもにやりと笑ったのだ。

 

 「今すぐ挿入してもどうせ長くは持たないだろう。だったら――」

 

 なんだか失礼なことは言われたが、多分事実だろう。すでに俺の息子は限界だった。今なら先端が入った瞬間に出せる自信がある。

 そんなバカなことを考えていると、呂蒙がおもむろに右足を上げた。まさか、と嫌な予感がよぎる。

 しかし抗議する暇もなく、ゆっくりとではあったが、呂蒙の足が俺のイチモツを踏みつけたのである。俺はそれを快感と取るべきか痛みと取るべきかもわからず、自然な反応で腰がびくりと跳ねあがった。

 

 「う、あっ……くぅっ」

 「まずは一回イッておけ。ほらほら、私の足も気持ちいいだろう」

 

 踏まれたまま、擦るように足が動かされる。それだけでもうダメだった。

 柔らかい感触に少し強めの力。刺激は十分すぎるほどにある。

 俺は促されることに抗おうともせず、許可が出たこともあって、今度こそ我慢しなかった。そのためすぐに先端の割れ目から異常な量の精液が飛び出す。

 腹や胸、どころか俺の顔にまで。勢いが強すぎたせいで精液が俺の体へと降り注いだ。でもそんなこと気にしていられないほど気持ちよ過ぎて、俺はしばらく目を閉じ、歯を食いしばったまま固まってしまった。

 ようやく射精が終わった後も全身の力が抜けて動けず、呆然としてしまう。乱れた呼吸を落ちつけながらよく考えてみれば、股間から上の俺の全身が大量の精液で濡れていた。

 正直、あまりいい気分はしない。でも普段からわりとこういうことが多い上、これはこれでなんとなく卑猥なことをしている気にもなり、股間のイチモツがすぐに元気を取り戻し始める。

 俺がようやく自分の頭上を見れるようになった時、その時ようやく気付いた。俺の顔を跨いで立つ呂蒙がにんまりと楽しそうに笑っていることに。

 

 「またこんなに出して……すごい匂いだな。はぁ、次は私だ。ちゃんと、気持ちよくするんだぞ」

 

 俺の頭上で、ボンテージの股間にあるチャックを開く。するとそこから呂蒙の秘所が見え、尻の方まで開いたところで徐々に腰を下ろし始めた。

 そのまま、俺の顔の上に秘所が乗せられる。狙った通りなのだろう、ちゃっかり俺の唇に宛がう位置だ。

 どうすべきかはわかっていたが、一応約束なのでそのまま動かず黙っていると、呂蒙の手が俺の頭へ添えられ、さらに強く股を押しつけられて、ようやく命令が出る。

 

 「さぁ、舐めろ。舌だけで私をイカせられたら、挿入させてやるぞ。それまではどれだけ勃起していようとお預けだ」

 「むぅっ、ふむぅん」

 

 想像通りの命令だった。なので別に抵抗感もなく、舌を伸ばす。

 舌先で触れたそこはひどく潤んでいる。柔らかい肉を押し開いて、目で見なくてもわかるくらい、そこに舌を差し込んできたのだ。俺は迷いもせずに呂蒙の秘所を舐め始める。

 できるだけゆっくり、時間をかけて焦らすように。力の入れ具合にも気をつけながら、ひたすら彼女の大事な場所に触れ続けた。

 

 「んっ、あっ――いいぞ、上手だ。そのまま、クリの方まで……ひぅっ」

 

 命令通りに舐める場所を変え、今度は上の方に。包皮に包まれたクリトリスへと触れる。

 できるだけやさしく、強い刺激を与えないよう、でも感じることのできる力で。顔に乗られたままだが、むしろそれを良しとして、そちらにばかり集中していた。

 どれほど舐めていたかは自分でもわからない。それほど熱中していたのだろう。

 しかし気付けば呂蒙が小さな声で喘ぎ、体を震わせていたことだけは確かだ。俺はラストスパートをかけるべく彼女の尻を掴んで、力強く揉みながらさらに舌先に力を込める。

 膣の中へと舌先を入れて、小刻みに頭を振った。それだけで呂蒙は声を高くし、いよいよその時を迎えようとしていたのである。

 

 「んっ、んんんっ、はぁ、あぁぁっ――い、イクぅっ」

 

 小さく叫んでぐっと腰を下ろし、彼女の膣内が震えた。どうやら本当にイッてしまったらしい。

 俺は目で確認することはできなかったが、彼女の荒い息遣いだけが室内に広がり、ぐったりと体の力を抜いたまま動かなくなる。当然、俺の顔に座ったままだ。

 何気なく俺は舌を動かし続けていた。非常に濡れそぼったそこはまだ熱く、淫らなうねりを感じさせる。

 呂蒙は俺の髪をくしゃりと撫でた後、ゆっくりと俺の顔の上から立ち上がる。再び、立った状態で上から見下ろされた。

 

 「い、いつまで舐めてるんだ、まったく……はぁ、よし。合格だ。それじゃあそろそろ」

 

 呂蒙が立ち位置を変えて、俺の腰の辺りを跨いだ。濡れそぼった秘所が俺のイチモツの真上にある。

 自分の指で濡れたそこを見せつけるように開き、挑発的に笑いかけてきた。

 

 「さぁ入れるぞ。今度はすぐにイクなよ」

 「は、はい。努力します」

 

 ゆっくりと腰を下ろして股間が触れ合う。そしてそのまま、大した抵抗もなく受け入れられる。

 徐々に、ゆっくりと奥まで呑みこまれていって、最後にはコツンと何かに当たった。すでに俺自身、確かな快感と心地よさを感じていた。

 自然とため息がこぼれ出る。しかしそれは彼女も同じようで、うっとりとした表情がはっきりと目に映った。

 幸せそうとも取れる顔。彼女は俺の股間の上に腰を下ろし、M字に脚を開いてその場所を見せつけ、両腕を上げて脇を見せていた。

 

 「んっ、良いことを思いついたぞ。少しゲームをしようか」

 「う、はぁ、ゲームなんかする余裕は……」

 「まぁ聞け。これから私が、全力でおまえのチンポを締めあげて動く。ゆっくり動いて、十回耐えられればおまえの勝ちだ。その前に出してしまったらおまえの負け。どうだ、簡単だろう?」

 「それって、メリットとかあるのか? あんまり良い予感はしないけど」

 「ふふ、罰ゲームは当然あるさ。まぁ、それは追々だ――行くぞ」

 

 俺が承諾する前に、呂蒙がぐっと腹筋に力を入れたらしい。それだけで膣の中がぎゅううと締まって、中にある俺自身が強く囚われる。これは簡単に抜けない状態だ。

 途端に凄まじい快感が襲ってきた。これで射精するなというのは、あまりに厳しい。まだ一回も動いてないのにこれが凄まじい感触だった。

 歯を食いしばって耐え、一方で縋る気持ちで呂蒙の胸を掴む。彼女の嬉しそうな顔が見えた。

 

 「はぁ、固さは相変わらずだな……んんっ、動くぞ。一回目……」

 

 ずるずると肉が動く感触がして、いつもとは違う感覚だと理解する。全力で締めつけられるこの感じは普段滅多に味わえないものだ。

 それだけに我慢できるわけがない。きつく締められた後でずるずると引き抜かれていき、柔らかさと力強さが同時に襲い掛かってくる。

 ため息が抑えきれず、力を入れていなければ今にも達してしまいそう。

 俺がそうして我慢していると、呂蒙の動きが止まって抜けてしまうギリギリで、先端だけが締めつけられる。これはこれで気持ちいいが、次に奥へ進む時が怖くもある。気持ちいいのに射精してしまってはいけないのだから、まだ気を抜くわけにはいかなかった。

 彼女は、再び腰を落としてくる。またあの気持ちいい感触で、俺自身を強く締めつけるために。

 

 「二回、目……」

 「うぅ、くっ、うあっ……!」

 

 ずるりと奥まで呑みこまれる。俺の意思とは関係なく、彼女の動きによって刺激が与えられた。

 もしもこれで自分から動いていれば、それこそ耐えられないだろう。だから俺は棒のようにじっとしたまま、耐えていることしかできない。

 その間にも呂蒙は汗を掻きながら大股を開いて、ゆっくり腰を上下させる。三回、四回と慈悲なく続けられた。赤くなった顔は明らかに緩んでいて、彼女もまた快感に包まれて耐えているだろうことがわかる。

 とはいえ、どう考えても辛いのは俺の方だ。なんせ、いつイクのも自由な彼女と違い、よしと言われるまで我慢しなければならないのだから。

 

 「くぅ、五回目……ふ、ふふふ。そろそろ辛いんじゃないか? 別に、出したいなら出してもいいんだぞ。その場合は、はぁっ、当然、罰ゲームだが」

 「うぅぅ、あっ、ま、まずいって……あっ」

 

 罰ゲームだけは避けなければならなかった。これが相手が関羽なら、俺が罰ゲームとなってもどちらかと言えば関羽が罰ゲームを受けているような状況となるので安心できるが、相手が呂蒙なら何をされるかわかったもんじゃない。

 言葉にせずそんなことを考えていると、唐突に呂蒙が勢いよく腰を下ろしてきた。叩きつけるような勢いで、尻が太もも辺りに当たってパンっと鳴る。

 当然、俺はあまりの衝撃に一瞬呼吸を忘れ、大口を開けて舌を伸ばした。

 

 「こら、今誰のことを考えていた? 私を抱いているのに他の女のことか?」

 「ち、ちがっ……ば、罰ゲームとか言われたから、それが怖くてっ」

 「ふん、どうだか」

 

 どうやら機嫌を損ねてしまったらしい。目を合わせた呂蒙はさっきまでと一転して不機嫌そうな顔をしていた。

 今度は俺の腹に両手を置いて、前かがみの体勢。嫌な予感がした。

 

 「さぁ、これで七回目だ。んっ、まだ我慢できるかな」

 「ふっ、うぅぅ」

 

 またしてもゆっくりと引き抜かれて、入れられる。さっきの勢いのいい一発があっただけに、なんだかやさしくなった印象すらあって困ってしまう。一度緊張した以上、その後の緩和がなんとも恐ろしかった。

 このじっくり味わうような速度が卑怯だ。これなら確かな快感がありながらも、もっと早くして欲しいという欲求まで生まれてくる。完全に手玉に取られているらしい。

 けれど俺には余裕もなく、今となっては胸を揉むことすらできていない。ただ必死に両手を握りしめ、襲い掛かる波が過ぎるのを待つしかない。

 また、呂蒙の下半身が上がっていった。

 

 「はぁっ、んっ、固い……先走りが、私の膣を汚して――んああっ」

 

 呂蒙も相当来ているらしい。でもそれは俺も同じだった。

 うねうねと動く内部が常に刺激を与えて、締めつけられるのに揉みほぐすようでもある。止まっていることは決して救済ではなかった。

 呂蒙はついに地面へ手をつき、さらに前かがみになって、四つん這いに近い体勢となった。がくんと頭を振ったことで髪が揺れ、大粒の汗が俺の胸へと落ちる。

 そのまま腰が上下にゆっくりと動く。

 

 「きゅう、かいめ……」

 「おおおっ……やば、むり、もうむりだって……!」

 

 声が抑えられなくなる。もういい加減限界だった。

 よくやった、と自分で思う。慣れているとはいえ今日はやけに呂蒙の気合いが入っていた。だからここまで我慢できたのはむしろよくやった方だろう。いつもならもっと早かったかもしれない。

 そんな声が頭の中に聞こえてきた途端、全く同じタイミングで俺の胸に汗とは違う物が落ちてきた。どうやら結びが弱まっていたらしい、落ちてきたのは眼帯だ。

 いつも彼女が外さないそれ。思わずふと、上へ視線を向ける。

 右目とは違う、きれいな金色。竜を想わせるその目を見た瞬間、自分でも不思議だが、俺の全身がぶるりと震えた。

 

 「じゅっ、かいめ――あっ」

 「うぅぅっ、ああぁぁぁっ!」

 

 気付いた時には射精が始まっていて、凄まじい快感が全身を駆け巡っていた。いっそ暴力的なそれは電流にも似て、俺自身、何がなんだか何もわからなくなる。

 ただ気持ちいい。そのことだけは確かで、尿道を通って精液が呂蒙の子宮へ注ぎこまれていくのもよくわかった。

 後から後から出てくるそれらはいつまで経っても止まる様子がなく、途中からあまりにも量が多すぎて、快感が大きすぎるため、イッているはずの俺まで不安になってくる。ひょっとして俺はこのまま、狂ってしまうんじゃないかと。

 俺はついに心細さから呂蒙の体を抱きしめ、縋りつくように胸の間へ顔を埋めた。大きなそれに包まれても、やっぱり射精は止まらない。

 聞こえてくる声で呂蒙も戸惑っているらしいことが伝わった。俺の頭を抱き締めつつ、彼女も悲鳴に近い嬌声を発している。

 

 「うああっ、すごいっ……お、多い、多すぎるっ。ひぃんっ、やっ、こんなの、初めてぇぇぇっ……!」

 「ああぁぁっ、呂蒙、りょもうっ……!」

 「ひぃぃ、またイクっ。私も、何回もイッてる――あぁぁっ、すごいのぉ! こんな、こんなきもちいいのおかしくなるぅ!」

 

 俺たちが繋がっている部分からは異常なほど、バシャバシャと大きな音が聞こえた。逆流した精液がそれだけ出ているのだろう。

 ようやく射精が止まった時、俺も呂蒙も息が絶え絶えで、繋がったまま重なり合って倒れた。体に力が入らず、目の焦点が合ってないことが自分でわかる。

 部屋の中に荒い呼吸音だけが広がる。いつまで待っても体の感覚がなんとなく戻らず、これまで感じたことのない大きな疲労だけが体に纏わりついていた。

 呂蒙の顔が俺を見上げ、視線がぶつかる。そのままなんとなく、唇を触れ合わせた。

 

 「んっ――」

 

 彼女の息遣いが疲れた体に心地よく、触れるだけのキスが途方もなく嬉しい。

 結局俺たちはそのまま、少し眠って体力を回復することにした。というよりもむしろ、二人揃って気を失うように眠り始めてしまったのである。

 腕の中に抱き締めた、柔らかくて温かい感触を離さないよう、俺もゆっくりと目を閉じる。

 さっきまでの痴態が嘘のように、俺たちは落ち着いた眠りの中に吸い込まれていった。

 

 

 

 ◆

 

 

 

 目が覚めた後、俺はボンテージを脱ぎ去った呂蒙に連れられてベッドの上へ陣取り、何度も何度も体を重ねた。

 さっきまでの焦らすようなプレイとは一転、ただ激しく突いて腰を動かす、ただそれだけの簡単な動作。無心になってそれを繰り返し、俺は求められるがままに何度も射精して、彼女はそれを膣で受け止めた。

 どうして二人揃って必死になってるのかわからない。でも、気絶する寸前の絶頂が凄まじかったことだけは確かだった。

 呂蒙は眼帯をつけ直すことすら忘れているらしく、俺の首に腕を回して離さない。何度出しても「もっと、もっと」とせがんでくる。

 だがそれは俺も望むところだった。不思議とひと眠りしたら今度はどうしようもなく体が元気になってしまって、何度出しても出し足りないと思ってしまうせいだ。

 俺は呂蒙に覆いかぶさり、右手では胸を揉んで、左手はくびれた腰に添え、何度も首の角度を変えてキスをしながらイチモツを膣へと出し入れさせていたのだ。

 

 「あぁぁっ、すごい、きもちいいっ! うんんっ、だめ、またイク、またイッちゃうぅ!」

 「くぅ、呂蒙、俺もまたいく! 中に出すぞ!」

 「はぁぁっ、きて、もっと深くに! んんっ、んくっ――あっ、あぁぁぁっ!」

 

 がしがしとイチモツを突っ込んで強い刺激を与え続け、先に呂蒙がイッた。びくんびくんと腰を大きく跳ねさせながら潮を吹き、それが俺の下腹部に当たる。ただ、すでにお互いが何度となく出しているため、そこはもう何がどうなっているかわからないほど混じり合っているのだが。

 ぎゅううと強く締められ、俺も射精する。やはり量は多いのだが、気絶する前の一発に比べればまだ健全だろうか。それでも常人が引くほどの量なのに変わりはないのだけれど。

 すべて呂蒙の膣の中へ発射し、しかし当然もう何発も出したため入りきらず、外へ逆流してくる。

 シーツの上には異常な量の精液と、呂蒙が出した少量の潮が混じって広がっている。冷静になってこれを全部自分が出したのかと思えば、ちょっと我ながら怖くなるが、もはやそんなこと気にならないくらい二人共全身がどろどろだ。

 どれが唾液で、どれが精液で、どれが愛液かもわからない。俺たちはそんな状態のまま、絶頂後の余韻を連れてシーツの上へと倒れ込む。

 お互い肌を合わせて、呼吸を乱しているというのにまた深くキスをする。この瞬間、とても落ち着く。それはお互いが思っていたことだろう。

 しばらく疲れにまみれたままキスを続けてから、ようやく落ち着いて話をすることができた。

 呂蒙は片手でまた少しだけ元気になろうとするイチモツを根元から扱き、笑みを見せつつ、俺の顔の目の前で話しだす。

 

 「もう、またこんなになってる……一体何度出せば気が済むんだ。ベッドもこんなにしておいて」

 「う、ご、ごめん。でもなんか、さっきのあれから治まりがつかなくなってさ」

 「まったく、仕方ないな。ほら、しばらく手でしてやるから、出したい時に出せ」

 「うん……」

 

 やさしく微笑んでくる彼女に、どうしても見とれてしまう。彼女は怒るとものすごく怖いが、笑っていれば驚くほどきれいだ。きれいで、可愛くて、守りたいと思ってしまう。結局俺の方が弱いんだから守られるのが当たり前なんだろうけど。

 彼女が手で扱いてくれるので、俺も彼女の胸に両手を伸ばし、柔らかな乳房を揉み始めた。そこも当然どろどろだが、どうせ全身がこうなのだから気にならない。

 そんな風にまどろむ時間が心地よかった。いつも行為後の疲労は大きく、今日など特別凄かったが、やっぱりこうしていると相手の女の子が愛おしくて仕方ない。みんな、本当に俺を愛してくれているのだと感じる。ちょっと表現の方法は問題があるとも思うが。

 特に呂蒙は、俺の初めての相手で、確かに最初こそレイプまがいだったかもしれないがその後は大切にしてくれた。こういう時間、そのことをよく思い出す。

 呂蒙の表情は柔らかい。そしてその笑みは、今日も俺にだけ向けられていた。

 

 「呂蒙の左目、こんな色だったんだな。なんか……きれいだ。俺はこの目、好きだな」

 「な、何を急に……別にきれいでもなんでもない、こんな物」

 「いいや、きれいだよ。どうして隠す必要があるのか、わからないくらい……なぁ、たまにでいいからさ、俺にだけ見せてよ。知られたくないなら、絶対誰にも言わないって約束するから」

 「う、くっ」

 

 自分でも何を口走ってるのかいまいちわからない。でも本心だった。初めて見た瞬間から、俺はその呂蒙の左目がきれいだと想い、どうしようもなく惹かれてる。

 ひょっとして、その目を見たから体の調子が良くなって、射精が止まらなくなったのかとも思ったが。バカバカしい。そんなはずがないだろう。

 だけどやっぱり何度見てもきれいで、目が離せなくなる。

 そうしていると呂蒙が恥ずかしがったようで、俺の目から逃げるために俺の首筋へ顔を埋めてきた。そこだって色んな体液がべったりついてるのに。

 

 「ば、バカなことを言うなっ。……まぁその、なんだ……ど、どうしてもと言うなら、見せてやらんこともないが……」

 「あーうん、どうしても。今が嫌なら今度でいいから」

 「あ、ああ。そういうことなら、まぁ……また今度、な」

 

 怒ったような口調だったが、耳は赤いし、恥ずかしがってるだけなのは目に見えてる。そんなに嫌がっていないようで、よかった。

 そうこうしている内に、扱かれたままだったため、イキそうになってきた。今はお互い落ちついてるし、隠す必要もなく伝える。

 

 「呂蒙、俺イキそう……両手でしてくれる?」

 「ん。腹の辺りにかけてくれ」

 

 またぐいっとさらに近付いて、先端が呂蒙の下腹部に当てられた。同時に彼女の細い指が竿へ絡みつき、両手で力強く扱かれる。

 上から下へ、ゴシゴシと、体液を塗りつけるような動作で。呂蒙の手の動きでさらに気持ちよくなる。

 俺は今度こそ我慢せず、射精を始める。大量の精液が呂蒙の腹へぶつけられ、またシーツに大きな水たまりを作った。

 

 「ん……またこんなに。一体どれだけ出せば枯れるんだ」

 「か、枯らそうとしないでくれよ。俺だってまだ元気でいたいんだから」

 「だからってこれは、出しすぎだろう。いつにも増して多いようだし、またすぐに大きくなっている。さすがにここまでだと呆れてくるな」

 「うぅ、面目ない……でもこればっかりは俺でも制御できないから」

 

 射精が終わってからも呂蒙は俺のイチモツをシコシコと扱いて、少しため息を吐きながら俺の目を見つめてくる。やっぱりきれいな薄緑と金だが、さすがに責められる色が見えて呆けているわけにもいかなかった。

 俺もお詫びの意味を込めて、呂蒙の胸と、秘所の辺りへ手を伸ばす。軽く触れただけでも彼女は体をぴくんと反応させて、性欲の旺盛さは俺とそう変わらないじゃないか、と思う。

 お互いに相手の体へ触れて手を動かす。指を動かし、手首を捻って、慣れた様子で微弱な快感を与え続けた。

 一方で呂蒙がまた声をかけてくる。今度は少し楽しげな、わずかに口元が弧を描く笑みと共に。

 

 「そういえばすっかり忘れていた。罰ゲームがまだだったな」

 「へ? 罰ゲーム……?」

 「たった十回でイッたことへの罰だ。まだ早漏を返還するには早かったようだな」

 「あ」

 

 にたにたと悪戯っぽく楽しそうに。呂蒙は俺の頬をぺろりと舐めながら言い放った。

 罰ゲーム。性欲に負けてすっかり忘れていた。そういえばそんなことをしていたと覚えている。

 そう聞いてから一気に顔から血の気が引いてきた。一体何をされるのだろう。相手は俺の知り合いの中でも極端にドSな呂蒙。もっと前に言っていたように、俺のクラスのど真ん中で俺をレイプすることすら躊躇わなさそうでひどく恐ろしい。

 俺が恐怖におののいてがくがく震え始めると、呂蒙はその反応でさらに気分を良くしたらしく、俺の玉を揉みながら尻まで揉み始めた。

 おのれサディストめ。好き勝手しやがって。こんなこと言ったら俺の人生が終わるので、口が裂けても言えないけど。

 

 「あのー、それってどうにかなりませんか……? ほ、ほら、カウント途中で出しちゃったわけだから、状況としてはイーブンだと思うし。俺の成長具合を考えれば、五分五分ということで終わらせてもいいかと思いますが……」

 「ふふふ、だめだ。ルールはルール。十秒数え終わる前に出したんだから、勝負は私の勝ち。それともまだ文句が?」

 「うぅ、いいえ、ありません……何言ってもどうせ勝てる気はしないし」

 「よろしい。ふむ、そうだな。それじゃあ罰ゲームを……」

 「あ、あの、せめてあんまり重い物にはしないで。さくっと簡単に終わるようなやつを」

 

 呂蒙は真剣な顔で考え始めた。でも両手を巧みに動かして俺を射精に導こうとしている辺り、かなりの慣れが見える。それだけ俺は彼女に抱かれていたということか。

 ここで俺が呂蒙を抱いたと言えないのが辛いところ。正直パワーバランスは出会った頃から一ミリも変わってない。

 だからたとえどれだけ辛いことであっても、俺が彼女の命令に逆らえるわけがなかったのである。

 

 「そうだ、面白いことを考えた。確か明日は、関羽の担当の日だったな?」

 「え? あぁまぁ、そうだけど。……まさか」

 「ふふふ。それじゃあ明日も私の担当にしてもらおうか。もちろん、関羽へはおまえの口から説明してもらう。ゲームをして、自分が負けたからそうなったと。悪いのはすべて俺だ、とな」

 「なっ、なっ、なっ――」

 

 とんでもないことを言い渡された。そんなこと、できるはずがない。

 俺は呂蒙の胸を両手でぎゅっと掴み、顔を近くして抗議を始める。しかし呂蒙は気持ちよがって声を洩らすだけで、痛そうとか怯えているとか、そういう表情は微塵も見せなかった。

 

 「何言ってんだよ、絶対無理だってっ。まずオーケーしてくれないだろうし、もし納得してくれたとして、そんなことしたら次の回にどんなことを要求されるか――」

 「そもそも、私はおまえが他の女と寝ることを認めてない。だがどうせおまえのような尻軽では断り切れないだろうともわかっているし、本気で腹が立つがあいつらだけは目をつむってやろうと言ってるんだ。これが最大の譲歩だぞ。本当なら連中を全員その辺の山にでも埋めて、おまえを独占したいところなんだから」

 「う、うぅ、うぅぅ……確かにその点は感謝してる、けどもっ。やっぱりそればっかりはどうやったって悪い方向に――」

 「もう命令は決定だ。それとも、私に逆らってみるか? 別に嫌なら嫌でいいんだぞ。その代わり明日の授業中にでも私が教室に乗り込んで、全力でおまえをレイプするかもしれないが」

 

 今度こそ顔から血の気が引く。もうだめだ、俺は後にやってくる波乱を理解した上で地雷を踏まねばならない。

 やっぱり勝てなかったか、と少し落ち込みつつ、頭を垂れる。すると呂蒙の楽しげな笑い声が聞こえてくる。

 

 「わ、わかりました……じゃあ、俺の口からちゃんと説明するので、お願いですから俺のことを守ってください、お願いします……」

 「ふふふ、いいぞ。素直になったおまえは可愛いなぁ。今日はたくさんおっぱい吸ってもいいぞ」

 

 体液にまみれた胸の谷間に頭を抱き締められるが、嬉しいのやら悲しいのやら。明日には激怒する関羽の顔を見なければならないというのに。

 しかし珍しく呂蒙から甘えていいと言われたので、これ幸いと胸にしがみつき、可愛らしい乳首を口に含んで吸いつきながら考えることをやめる。色んな体液にまみれていたが、彼女の胸に触れているとやっぱり安心した。

 同時に、呂蒙の手によって再び射精する。今度は呂蒙も呆れず、全部を掌で受け止めて指を動かし、ぐちゃぐちゃと音を鳴らす。

 明日もあるのに、今日はまだまだ続きそうだ。

 

 余談にはなるが。

 翌日、放課後に意気揚々と俺の家へ来た関羽へ腕に呂蒙がしがみついたまま事情を説明してみれば、予想していた通り怒髪天を突く勢いで烈火の如く怒りまくった。順番の変動はなく、次に関羽と二人きりになれるのは次回の自分の番まで待たなければならないため、それは当然だろう。

 とにかく怒りまくった彼女を説得するのには骨が折れたが、「次の関羽の時はなんでもする。絶対言われたことを断ったりしない」と約束をつけることで納得してもらった。涙目で吠えまくり、今にも薙刀を使って呂蒙に襲いかかろうとしたのは危なかった。

 正直なんとかなるにはなったが、あの関羽の様子から察するに次回はすごく荒れそうなので、なんとなく怖い気持ちになる。

 しかし原因たる呂蒙は上機嫌そうに微笑んでいて、我が物顔で俺の腕にしがみついていた。

 その後、前日と同じように、我を忘れるまで色んな体液にまみれながら激しくセックスしたのである。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。