でもほとんどエロいことしてます。
ここ最近、幸か不幸か、俺の周りから争いは消えていた。
何をきっかけにしたのかもわからない、俺の生活の急変はここに来てようやくの落ち着きを見せ始めていて、ようやく穏やかになりつつある。と言ってもいいだろう。
まぁそうは言ってもそれはやっぱり麗しき女性たちに深く愛され、囲われて、半ば動物よろしく飼育されているような気もするので、純粋に喜んでいいものかはわからないが。
とある出来事をきっかけにすっかり様変わりしてしまった俺の日常は、毎日が淫らな行為で埋め尽くされている。原因は俺を深く愛してくれているらしい美少女たち以外に考えられなかった。
朝起きた時から夜眠る瞬間まで。気付けば俺を囲っていた六人の美少女が抜け目なく、隙間なく俺を脱がすため、一日の大半を裸で過ごしていると言っていい。というか実際そうだ。
そしてそんな生活が続く中、俺の対応力もずいぶん上がってきたと思う。ひとえに俺が彼女たちに飽きられないのはそのためではないかと自惚れてしまうくらい。いや、本当はもうちょっとくらい飽きてくれてもいいのかな、と思う瞬間もあるけれど。
例えばそれは、彼女たち一人一人の趣味趣向に対する反応について。当然六人も居ればそれぞれ好みも違うわけで、他の男子諸君に知られれば滅多打ちにされること間違いなしだろうが、そんなハーレム状態にある俺は彼女たちを満足させるためにも日々頑張っているのだ。時に俺の意思とは関係なく無理やりだったりすることがあったとしても。今日まではとりあえず平穏にやってこれた。
呂蒙なんかはわかりやすくドSなわけだから俺は受け身になって彼女の責めに耐えるし、趙雲は俺に敬意を払っているもののセクハラが後を絶たず、でもやっぱりやさしくて、劉備とはとにかく甘くイチャイチャしてる。
俺がした初体験の大半は呂布の手によるもので、どことなくプロっぽさすらある彼女に甘えることはすごく多かったし、陳宮とはいまだにぎくしゃくしながらもやっぱりお互いに興味があるわけだし、一応やることはやってる。
他人、特に男が知ればまず間違いなく俺を殺しに来るだろう幸せな日常は、ひとまずの平穏を保っているわけだ。が、実はこれが薄氷の上を歩むが如く、女性陣のけん制し合いが絶えなかったりする。
一応は仲良くしている風な彼女たちも、実際には俺を独占しようとあれこれ手を尽くそうとしてたり、頭の中で考えてたりするわけで、きっかけ一つあればこの環境すべてが壊れかねないギリギリの状態にあると言っていい。少なくとも俺は毎日向けられる嫉妬や独占欲やねっとりした愛情を感じてそう思っていた。
そしてようやく本題。今日、たった今、この非常に危険でギリギリな状況の導火線に火を点けられ、後は爆発するのを待つのみとなってしまったらしい。おかげで俺は今からその時を想って冷や汗を掻いているわけだ。
何を隠そう、不思議と俺は今朝からかつてと同じように関羽によって再び誘拐されてしまい、着の身着のままの私服と彼女が用意した鞄一つを手に、どこへ向かうかもわからない電車に乗せられていたのである。
「あのー、関羽さん。そろそろ教えてほしいんだけど……俺たちどこ行こうとしてるんだ?」
「ふぅーっ、ふぅーっ……」
ガタンゴトンと揺れる電車はすでに走り出していて、俺たちが乗り込んだ駅からはすでに七つほど離れた駅を出発したところだ。
おそらく田舎に向かってるのだろう。窓の外に見える風景は徐々に自然が多くなり、今や高い山々がそびえ、田んぼが所せましとあるのが見える。人の姿もまるで見えない。
静かな緑の風景へ向かう旅路。見ようによっては駆け落ちと思えなくもない。
なぜか俺たちが居る車両に他の乗客の姿はなく、今は二人掛けの席に俺たち二人だけ、隣り合わせで並んで座っていた。
そして先程から俺を誘拐した犯人は、俺の耳元に鼻をぶつけて髪の匂いを嗅いでいる。物凄く鼻息を荒くして。まるで痴漢か変態にでも出会ってしまったような感じだ。
今朝、学校へ行こうと一人で歩いていた俺の前に突如現れ、力ずくで家まで連れ戻し、荷物を纏めて無理やり電車まで歩かせた彼女。関羽と会うのは、これが一週間ぶりくらいにはなると思う。
俺を囲う彼女たちは日替わりで俺と過ごす当番を決めているので、本来は先週、二人きりで会うはずだった。だがあいにくと先週は俺が呂蒙との賭けに負けたばっかりに、関羽と過ごすはずの一日が呂蒙によって奪われてしまったのだ。
しかもいつもならいっしょに過ごすこともある劉備も、悪戯のつもりか関羽が俺と会うことを許可しなかったし、他の女性たちも同じく。自分を優先する者が大半、ただ悪戯がしたいだけの者が一名で、俺との時間を楽しみにしていた関羽は会えないと知ると今までにないくらいの勢いで怒り狂っていた。
その結果がこれだろう。思えば初対面の時も気絶させられて拉致された。こうなることも考慮しておくべきだったのかもしれない。
朝っぱらから俺を誘拐した関羽は非常に幸せそうに俺の匂いを嗅いでおり、太ももを撫でたり、シャツの上から乳首をいじったりととにかく落ち着きがなかった。本当に痴漢されてるような心境と状況。妙な時間だ。
思わずため息が出る。こうなってしまったらもう、腕力で劣る俺にはどうしようもなかった。
「あの、関羽さん? 一応電車の中だし、こういうのはちょっと控えた方がいいのではないかと……」
「んふーっ、ふぅーっ……はぁぁ、いい匂い」
「聞いてる? こら関羽、いい加減にしないと俺も怒る――」
耳を舐めたり、髪や首筋の匂いを嗅いで悦に入ってる関羽に業を煮やし、ついに両手で頬をぎゅっと摘んでみる。
単純な力比べじゃ敵わないことは知ってる。でもよく考えれば彼女はドがつくMだし、ベッドの上じゃ俺の言うことには絶対逆らわないわけで。ひょっとしたら行けるかもしれないと思っての行動だった。
しかし強気な態度も束の間。
俺の両手首をがしっと掴んだ関羽は止まるどころか、俺の頬にキスの雨を降らし、そのまま唇ではむはむと噛むような仕草までしてくる。まるでライオンか何かに襲われてる気分だ。
押されるままに背もたれに体重を預け、押さえられた俺に逃げ出す暇はなく、問答無用の拘束は彼女の覚悟を感じさせる。というか明らかに暴走状態らしかった。
獲物として捕えられた俺に逃げ出す術はない。なによりさっき一瞬合った目が明らかに据わっていた。
「あぁぁぁ、ごめんなさい、俺が間違ってましたっ。もう好きにしていいから、ちょっと、話だけでもさせてくださいませんか……?」
「んんっ、ふっ、ふんんっ――」
右の頬をぺろぺろ舐められ、左の頬を唇ではむはむされ、しまいには唇を舌だけで荒々しく撫でられた。
関羽は明らかに自分の欲望を抑えきれてない状態だ。初めて会った時のような暴走状態は若干のトラウマさえ思い出させ、逆らってはいけないと本能が告げる。
俺が従順な態度で彼女を受け入れ、手首を押さえられたままとはいえ関羽のキスに応じるよう動くと、ようやく少しだけ顔を離して正面から目を合わしてくれる。
頬が紅潮して、どこかぼんやりとした、怪しげな雰囲気。いつにも増して妖艶な関羽は、俺が見ている前でまた舌を伸ばし、ゆっくりと俺の顔に近付いてきた。
「んっ――」
「うひっ」
変な声が出てしまう。関羽の舌で、眼球を舐められたせいだった。
どんなに変態的な行為をしてきても、こんなことは初めてである。咄嗟に右目を閉じたから触れられたのは一度だけだったが、彼女はまだ瞼にぺろぺろと舌を這わせている。
これは、思っていた以上にすごいスイッチが入っているのかもしれない。そういえば表情もどことなく今まで見たことがないものだ。
いよいよ身の危険を感じてきたわけだが、両手で両方の手首を掴まれてる以上俺も逃げようはないし、ねちっこく舐めてくる関羽から逃げるような動きをするしかなかった。
ひょっとしたら初対面の時以上なのだろうか。一週間ほどの我慢もあったわけだし、マゾヒストだけど放置プレイが嫌いな関羽がおかしくなる理由は驚くほど簡単に納得できた。
「んんっ、んっ、ちゅ、ふむっ――」
「ちょ、ちょっと待って関羽、ここ電車……!」
「はぁっ」
瞼から額へつつっと上がり、そこからゆっくり頬を経由して耳に触れ、穴の中に舌先をねじ込むようにした後顎のラインをなぞられる。その後また唇が舌先で押さえられて、鼻の穴辺りも入念に、鼻先にじゅるると強く吸いつかれた。
それから首筋へ降りてしつこく舌の腹で撫でられ、たっぷり唾液を塗りたくられた後、一際強く肌が吸われた。痛みにも近い感覚で思わずびくっと反応してしまうほどだ。
そこまで一通りやって満足したのか、関羽はそっと俺から顔を離した。
目を合わせてみれば全く満足していない。でもやっと話せる状態になったんだろう。
息を乱して悶えてる俺をじっと見つめ、手首を握る手にぐっと力を入れた関羽は、鼻先が触れあいそうな距離で囁く。
「心配はいらない……今向かっているのは、闘士のために解放された温泉宿だ。闘士である勾玉さえ持っていれば、無料で使える秘湯だぞ」
「お、温泉? しかも無料? なんかいかにも怪しい」
「何も害がないことはすでに証明されている。だから、心配なんて何もしなくていい。ただ二人きりで旅行がしたかっただけだ」
「あ、ああ。先週ちょっと会えなかったもんな。じゃあ二人きりの温泉旅行ってことで、日帰り?」
できるだけ明るく聞いてみた。何か嫌な予感を感じたからだ。
すると関羽はぼんやりした目のまま閉口する。やっぱり俺が思った通り、一日で帰るつもりなんてないらしい。
一度家に戻って荷物を鞄に詰めたのもそのためだろう。彼女はこれから数日間、俺を独占して帰すつもりがない。それは間違いないはず。
明確な意図が見て取れ、それでもぐうの音も出なかった。普段とは明らかに目の色が違う彼女を相手に下手なことをしてしまえば、俺の身がどうなるかわからないからだ。
まぁ命を取られるわけではないし、きっと愛情から来る行動なのだろうから、抵抗する必要なんてないだろう。
背筋が震えるのを感じつつ、気付かぬ内に汗を掻いてたようだが、そう思った俺はにっこり笑って頷くことにした。
「いやいや、せっかくの旅行なんだし、日帰りなわけないよな。実は俺も纏まった休日で温泉旅行とか行きたかったんだよ」
「ふふふ、そうか。ということは私と同じことを考えてたというわけだな」
「あぁ、うん。ちなみにさ。俺今日学校だったような気がするんだけど、違ったっけ?」
「それは、私より学校の方が大事ということか?」
関羽がにこりと微笑む。でも目は笑ってなかった。
「はっはっは、まさか。めんどくさい学校より関羽と二人きりになれるから幸せを噛みしめてたところなんだ」
「ふふふ、そうか。そう言ってくれると私も嬉しい。今日からは二人っきりだ」
ようやく手首が解放されて、嬉しそうな関羽に抱き締められる。頭をやさしく抱えられ、シャツの下にあるはちきれんばかりの巨乳に顔を埋められた。
その感触には安堵するが、ほんの数秒前に向けられた笑顔はまずかった。あそこで答えを間違えていたら、ひょっとしたら俺は再びどこかで監禁されてたか、もしくはバッドエンドよろしく刺される展開があったかもしれない。
多少気を遣って俺も彼女を抱きしめつつ、何もわかってないような素振りで聞いてみる。
今の関羽に下手なことを言ってはいけない。だからこそ注意が必要だった。
「でもさ、二人きりで何するんだ? まぁ、温泉に行くんだから大体はわかるけど」
「何もしなくたっていい。二人だけで過ごそう。この一週間できなかったことを一つずつやりながら、お互いの愛を確かめ合おう。ふふふ、楽しみだ」
「ははは……俺もすごく楽しみだなぁ、ほんと」
胸に顔を埋めたままだったが笑顔で呟く。
まぁ、考え方を変えればいいことなのかもしれない。別に学校が好きだと言う優等生なわけでもないし、愛されることは嬉しいが休みらしい休みもない毎日だった。
温泉でゆっくりできるなら――と一瞬でも考えた自分が馬鹿らしい。この状態の関羽が隣に居てゆっくりできるはずもなかったか。
やっぱり大変そうだからやばいかもしれない。
さらに強く抱きしめられながら、胸の谷間に口を押しつけて小さくため息を吐いた。
◆
関羽が言っていた闘士御用達の温泉宿は、大自然に囲まれた田舎風景の駅に降りて、さらに歩くこと三十分以上の位置にある山奥にあった。
古びた木造の外観ながら大きな建物で、古さがある分雰囲気がある。
乗り気なのか乗り気じゃないのか、どっちつかずな俺でもテンションが上がったほど良い見た目だ。
散々電車の中でねちっこい愛撫をして上機嫌らしい関羽に手を引かれ、玄関から宿へと入る。するとすぐに着物を着た女将さんが顔を見せた。
それはいいのだが、問題なのはその顔があまりに見覚えがあったことだ。
桃色の着物に身を包んだ妙齢の女性、俺の同級生の母親である。
以前何度か会ったことのある、呉栄さんという人が宿の人間らしい態度で俺たちに近付き、顔見知りである俺に気付くと幾分驚いていたようだ。
「いらっしゃいませぇ。あらあら、これは一体どういうことかしら」
「ど、どうも。ご無沙汰してます、呉栄さん」
「知り合いか?」
気まずい。別に俺とその同級生の間に何かあるわけじゃないが、以前会ったことがあるだけに妙な気恥かしさがあった。
なにせ関羽は相変わらず俺の手を強く握ってるし、肩もぴったり触れあってる。どう見たって友達同士には見えないだろう。
呉栄さんはにこにこ笑って右手を頬へ当て、何かを楽しむかのように俺たちを見つめている。それが考えが見えない笑みなせいで変な緊張感が生まれていた。
関羽は関羽で嫉妬するように目付きを鋭くしてるし、できれば厄介事は避けたい。
内心ドギマギしながら顔を見つめていると、呉栄さんはそっと右手を動かし、自分の首筋を指差した。
意味がわからず、首をかしげてしまう。その直後に短い説明が俺に向けられた。
「なんだかいい仲みたいね。てっきり伯符とくっつくのかと思ってたんだけど」
「え? なんか付いてます?」
「ええ、はっきり。お隣の美女がつけたキスマークが」
「あっ」
言われた瞬間に肩が震えた。反射的に指された場所を手で押さえる。そういえば電車の中でやけに何回も首筋を吸われていた。
慌てて関羽に目を向けてみれば、彼女は満足そうなな顔で微笑んで俺を見ている。どうやら確信犯だったらしい。なんてことをしてくれるのか。
知人に会っただけではなく、キスマークまで見られるとは。
どうしようもなく顔が熱くなり、視線を落とさずにはいられなかった。相手は年上の女性なわけだし、達観した様子で色々と納得されるのも妙に恥ずかしい。おまけに普通に会話できる程度には知り合いなわけだからなおさらだ。
「うふふ、若いっていいわねぇ。青春よねぇ。あ、私のことは気にしないでいいから。お二人の邪魔なんてしないからねぇ」
「は、はぁ……ええと、呉栄さんはどうしてここに?」
「ちょっとお仕事の手伝いをしてるの。ここの人たちと友達ってこともあって」
「そうなんですか。それで、あの」
「わかってる。いっしょの部屋でいいのよね?」
「はい。よろしくお願いします」
なんとか話題を逸らそうとするけど、結局泊まりに来てるわけだから見逃してもらえるはずもなし。
関羽が丁寧に頭を下げたことをきっかけに、パッと輝くような笑顔になった呉栄さんは軽やかに回ると俺たちの案内を始めてくれた。
「はぁーい。闘士様ご案なーいっ。こちらへどうぞー」
「さぁ、行こうか。ふふ、ようやく二人きりになれる」
「あーそうだねぇ」
もはや悩んでいても無駄だろう。俺も笑顔になって関羽に従った。
玄関で靴を脱ぎ、木目の床を歩いて二階へ上がる。先導する呉栄さんについていって通されたのは結構広い部屋だった。
窓からは大自然を伺える和室。雰囲気はあるし、不思議と心が落ち着く。部屋の匂いが懐かしい、とも感じられた。
関羽に手を引かれるがまま、窓の傍に立った俺もまずは景色を眺める。木々に囲まれた山の中ながら少し開けた場所が見え、聞けば近くには川も流れているらしい。地元の人間も近寄らないため、静かなひと時を楽しめるとか。
なんだか今になって遠くへ来たという実感が沸いてきた。
「知ってると思うけど、ウチは闘士さんならお代はいりません。それに今は他のお客様も一組だけだから、細かいことは気にしなくてもいいわ」
「細かいことってなんですか」
「もう、私の口からそんなこと言わせちゃうの? 例えば声とか出ちゃったら、他の人に迷惑かけちゃうかもしれないでしょ」
「ちょ、呉栄さん、何言って――!」
「でも気にしないで。ちゃあんともう一組とは部屋を離しておいたから。しっかり声出しちゃってもいいわよぉ」
言いたいことだけ言って、顔見知りであるせいなのか呉栄さんはそそくさと部屋から出て行ってしまう。いやまだ何も説明されてないけど。
ぱたんと襖が閉められ、一つの空間に二人きりになる。瞬間、空気が変わった気がした。
恐る恐る関羽を見てみると、すでに俺を見つめて目の色を変えている。完全にターゲットロックオンの目だ。
そう考えた途端に俺は関羽に押し倒され、勢いよく畳に背中をぶつけていた。
「いたっ」
「はぁっ、はぁっ、や、やっと、二人きりだな……!」
鼻息は荒く、目は潤みつつも妖艶な色があり、明らかに平静を欠いた表情。俺からしてみれば襲われてると感じるほどの力強さがあった。
肩をぐっと押さえられ、起き上がることはできない。関羽に組み敷かれた状態で、思わずごくりと息を呑んでしまった。
無茶されるのだろうか。そう考えると自然に不安が募ってくる。
「だ、大丈夫だ。ちゃんとやさしくするから。しっかり愛撫して、痛くないように気持ちよくするから」
「俺がされる側なわけ? いや関羽さん、ちょっと待った。落ち着こうって。ほら、いつもの感じとかあるわけじゃん。俺頑張るから、もうちょっとやさしい目で俺を見てほしい――」
「あぁっ、可愛いっ。どうしてそんなに可愛いんだっ」
感極まったような声と同時に唇が塞がれる。電車の中でのキスとも違う、思い切り押し付けるようなそれだ。
柔らかい感触がぐっと強く触れて、呼吸ができないほどの力強さ。
いつの間にかまた両手首が押さえられて身動きが取れず、逃がさないとばかりにのしかかられる。近頃じゃ感じなかった荒々しさだった。
痛みを感じるまでではないが、多少の息苦しさはある。しかも驚くほど熱烈で逃げようがない。
「んんっ、んんんっ!」
「んふっ、はぁ、ふ、服も脱がすぞ」
長めのキスが終わると同時、俺が苦しげに呼吸している最中にも関羽のキスは首筋にやってきて、また強く吸いついてくる。電車の中でキスマークを残された時のような強さで。
触れられる度に体が震え、力が抜ける。彼女に触れられるだけで抵抗する気力があっという間に削がれていった。これも毎日の経験のせいかもしれない。
俺がキスで震えている間に服にも手がかけられる。慣れた様子で次々服が脱がされ、肌を晒すのにも時間はかからない。
上半身が裸にされて、すぐに下半身も脱がされる。
そうなっただけで息子は徐々に大きくなり始めており、全裸になると同時に手で触れられ、思わず歯を食いしばってしまった。
頭が蕩けるような熱気と微弱な快感の中、俺のモノが完全に勃起したのがわかる。
右も左も首筋を吸い終えた後、関羽の唇は俺の肌に触れたまま胸の方へ移動していた。あまり筋肉がついている方ではないが、胸板を撫でられ、乳首を転がされる。気付かない内に大きくなってたらしい。
一方でモノが握られ、感触を確かめるようにやわやわと揉まれる。勃起して固くなったとこも、ぶら下がってるだけの玉の方までやさしく。
「はぁっ、んんっ……ふふふ、大きくなった。熱くて、固い。こんなにもびくびく震えて、私のなかに入りたがってるんだな」
「関、羽……うぐっ」
うっとりした声が鼓膜を揺らす。非常に嬉しそうだ。
関羽の頭はさらに下へ移動して股間の前まで行ったようだった。少し頭を起こして見てみるとやはり期待した目がそそり立つそれに向けられている。鼻先が触れそうなほど間近で。
かく言う俺も先走りを垂れ流してる姿で、これから行われる行為を期待しているのは間違いなかった。もう抵抗の意思はない。
そりゃあ美少女にキスされながら急所を握られて服をはぎ取られれば、誰だってそうなる。俺が悪いわけじゃないだろう。
期待する様子の関羽はおよそ一週間ぶり、大きな口を開けて一息に俺のモノを銜えこんだ。
「うっ、うぅ……」
「んんっ、んふっ、ほむっ――」
暖かい口内の熱を感じ、ねっとりと舌が絡みついてくる。
久々であるせいか関羽の口内は非常に心地よく、また熱すぎるほど強い熱を感じた。大胆な動きを感じさせる舌も落ち着きがなく、言い方を変えれば気合いが入っていて刺激の波が飽きさせない。
頭も振って口全体を使い、丹念に全体を舐められる。先端から根元まで、手で玉を揉みながらの奉仕だった。
平常心を失くしているせいで野性味すら感じられるのだ。こちらも当然冷静ではいられなくなる。
上から下までしっかり舐められ、全体に唾液がたっぷり塗られた頃。
体を動かした関羽は体勢を変えて俺の顔を跨ぐ。ミニスカートから見える純白の下着が真上にあり、ぐっしょりと濡れた状態であることがよく確認できた。
「わ、私も、舐めてほしい……」
「あぁ、わかった。よ、よし」
ゆっくり腰を降ろすにつれて股間が俺の顔に近付く。そのまま躊躇いなく俺の顔にむぎゅりと押し付けられた。
ぐしょぐしょに濡れた下着。決して良い感触ではない。だがその奥にある肉の柔らかさは、どうしても香ってくる雌の匂いは、どうしようもなく惹かれるものがある。
俺も舌を伸ばして下着のクロッチ部分に触れる。舌先で強く押すように刺激を与え、間接的とはいえ肉の柔らかさを味わった。
少し触れただけでも雌の匂いがぷんと香る。決して嫌なものではなく、むしろ自分の中の興奮が増す。
さらに楽しむようにぐりぐり押して感触を確かめた。すると関羽は背筋を震わせて、目に見えて尻が震え、モノを銜えたままくぐもった声を出していた。
それでも口は外されずに、今も強く吸いつかれる。ずずずっと音が鳴るほど淫らだった。
「んんっ、んんぅ、ふっ、うぅ――」
関羽の声が徐々に大きくなる。俺の舌で感じてるみたいだった。
下着越しにぴちゃぴちゃ鳴って、クロッチの冷たさとその奥の熱さ。入り混じって妙な感覚になる。
力を入れて何度も舐めれば、どんどん関羽の余裕は失われているようで、あまり限界は遠くなさそうに思える。
そう言いつつ、俺もそこまで余裕があるわけじゃない。関羽は久々だから感度が上がってるんだろうが、俺は毎日色んな女性たちに多方面から快楽を教え込まれているわけで、そう長くは我慢できないような体になってしまっている。毎日のようにイカされるためそもそもの体質が変わったのだ。絶対そうだ。
あまり長くは続かない。そう思うからこそ、その前に一度だけでも関羽を先に。
俺は両手で関羽の尻を掴み、一層力を込めて彼女の股を舐め、唇を尖らせて吸いついた。もう少しで到達するはずだと信じて。
「んんあっ、はぁんっ! んんっ、んんんっ、んっ、ふぅっ――!」
一度は俺から口を離してしまったものの、すぐに再びしゃぶりつく。関羽も必死だった。
もはや勝負にも見える時間だ。俺も関羽も精一杯の技量と動きで相手を責め、絶頂へ導こうとしている。
どっちが先にイクのか。もうその時は遠くない。どっちも力が増していく。
ただ、やっぱりというべきか、お互い条件は違えど体の状態はそう違わず。俺はそもそも敏感になってる上、イキ癖がついてしまっているというか、我慢ができない状態になっていたし、関羽は俺と一週間会わずに性欲が溜まりに溜まって暴走状態。冷静に状況判断できる顔つきじゃなかった。
じゅぽじゅぽと音が鳴り、関羽の喘ぎ声が大きくなる。尻の動きも跳ねるようで明らかに我慢できていなかった。
いよいよやばくなってきた時、俺は思い切って下着を横へずらし、直接関羽の秘所へ吸いつく。唇でちゅうと吸いついて、膣に触れた途端関羽が小さく悲鳴を洩らし、勢いづいてそのままクリトリスへ吸いついた。
唇をすぼめて口内に含み、思い切り吸ってやる。それだけで関羽の腰は大きく上下へ跳ね、大きな声が聞こえてきた。
「んんんっ!? んふぅぅぅっ!」
「うぅっ、うっ」
体が小刻みに、だが激しく震えて絶頂したことを表す。彼女の声もそれをわかりやすく物語っていた。
ただ残念ながら。関羽がイッたのにつられて俺も我慢の限界を迎え、震えを感じた直後に暴発してしまう。竿がポンプのように律動し、体内から外へ精液が飛び出していくのがわかった。
今も口の中に銜えられたまま。つまり関羽の口内、喉まで到達するほど勢いよく放たれたはずだ。
凄まじい快感がモノを通して全身へ広がる。心地よい射精感とずっしり纏わりつくような重い疲労とが重なり、瞬間的に思考が蕩ける。
多分、関羽も同じだっただろう。俺の顔へ向けて股をおっぴろげたまま、俺に乗ったままでぐったり力を抜いていた。
疲労が大きく、動くのが億劫になる。だが目の前の秘所をぼんやり見ていれば当然、また男が騒ぐというもの。
首を起こして再び唇を膣へ当てる。ちゅ、と小さな音が鳴り、尻がぴくんと少しだけ跳ねた。
きっとまだ満足してない。なお且つ、セックスを一週間もお預けされていた彼女は抑えが利かなくなった獣も同然。暴走させたまま野放しにしていてはこれからどうされるかわからない。
形勢逆転を狙うなら、今。
俺はもう一度関羽の肉付きがいい褐色の尻をがしっと掴むと、さっきと同じように思い切り吸いついた。
途端に関羽は起き上がろうと暴れる素振りを見せる。だが俺が尻を離さないため、完全に逃げ切ることはできない。
どうせ嬉しがってるだろうから本気で逃げる気もなかったんだろうけど。
「ま、待ってくれっ。まだイッたばかりで体が――あっ、あぁっ、はぁぁっ……!」
「んっ、ふっ。関羽、俺のも舐めてくれ。ほら、サボんないで早く」
「うぅぅ、はぁっ。わ、わかっ……はぅ」
色っぽい声を出して態度が少し軟化する。
性欲を溜めこんで暴走してても基本はドがつくマゾヒストだ。少し強めな態度に出ればスイッチは簡単に入る。どうやら形勢逆転は上手くいったらしい。
関羽は俺の命令通り、あっさり勃起してたモノにしゃぶりついてくれる。熱心な様子で、奥深くまで一気に呑みこむほど。
俺も続けて関羽の秘所を舐める。べろりと全体の形を確かめるように舐め、ピンと立ったクリトリスを転がし、膣に舌先を差し込もうと力を入れて押す。中から溢れ出た愛液のせいだろう、思った以上にするりと舌先が膣の内側へ入り込んだ。
柔らかい感触ととろりとした液体。心地よい熱が感じられる。
舌を動かして揉みほぐすように動いた。関羽の反応は面白いほどわかる。尻が上下に弾むおかげだ。
彼女もモノに舌を絡めて、頭を動かし、慣れた様子でじゅぽじゅぽ鳴らしている。多分顔は嬉しそうにだらしなくなってるに違いない。
お互いの性器を舐め合ってしばらく時間が流れる。
無言で舌だけ動かして、相手の体を刺激することだけ考える。思えばまだ宿についたばかりだった。
「うっ、はぁ。関羽、そろそろ俺が上になりたいんだけど、いいかな?」
「う、上に? わかった……それじゃあ」
ゆっくりした動きで俺の上から退き、自分から畳の上に寝転がる。仰向けだ。
恥ずかしげに眼を泳がせる彼女は美しく、さっき俺が出した精液が少量、口の周りに付着している。飲み切れなかった分だろう。
抵抗する意思はなく、俺の行動を待っている。あれだけ冷静さを欠いて暴走してたというのに、俺がその気になった途端、なんとも従順なものだ。
まずは服を脱がせることから始めよう。
俺は関羽の服に手をかけ、そっと脱がし始める。
いつものセーラー服。上着を脱がせて、ブラジャーを外す。スカートと下着も一気に脱がした。それで完全な裸になる。抵抗らしい抵抗は微塵もなく、自分から協力的な姿勢を持って脱いでくれたおかげで苦労はなかった。
何度見ても飽きないほどきれいだ。小麦色の肌は汗をかいて独特の光沢があるようにも見え、均整の取れた外見で、腹にも確認できる筋肉は彼女の力強さを示していて、胸は大きく、尻は丸い。服を着ていても、裸になっても美しい。
久々に見る関羽の裸は驚くほどきれいだった。見ているだけでも股間は熱くなり、頭がうだるほどの興奮に包まれる。今すぐめちゃくちゃにしてしまいたい。彼女がMじゃなくてもそう思うはずだ。
ゆっくり体を倒して覆いかぶさる。体重をかけないようにしながらも、肌と肌が触れあった。
「相変わらず、関羽はきれいだな……いい体してる」
「そ、そんなこと……」
照れて顔を背け、視線を逸らす関羽の顔を見つめ、何も言わずに胸を掴む。
左手で柔らかい、大きな乳房をぐっと掴み、ぐにゅりと形を変えるそこに指先を埋める。動かせば動かすほど形が変わった。
一瞬驚き、恥ずかしさから慌てる関羽が何かを言う前、右手で口元に付着した精液を取り、半ば無理やりに口の中へ突っ込んだ。途端に彼女は慣れた調子で舌で舐め取る。ねっとりいやらしく指を舐める姿は何かを連想させる様子で、非常にいやらしい、恥辱に染まった雌の表情が俺をじっと見つめる。
従順な態度と嬉しそうな表情。いつも通りの姿だった。
「んっ……ふっ、ふぁ」
「もういいよな。このまま、入れたって」
右手で何度か顔にある精液を口内へ運びつつ、胸を揉んで、左手だけが徐々にそこから下へ降ろしていく。
肌の上を指先で撫でながら、薄くついた腹筋も愛でて、陰毛が生えた地点も越えてさらに下。さっき口で存分に味わった秘所へ辿り着いた。
遊ぶようにクリトリスを撫で、目を潤ませて見つめてくる関羽の表情を楽しむ。スイッチが入ったらあっという間に可愛らしくなるのだから、その気にならずにはいられない。
全体を揉むように撫でてから、膣の入り口から指を挿入する。
中指を一本、奥まで進める。ずるずると肉の壁を擦りつつ、奥まで進んでから再び抜きだす。初めはゆっくりと、しかし徐々に速度を変えて。感触を確かめるように、それでいて快感を与えるために淫らに動く。
関羽の表情はわかりやすく変わった。内壁をかりかりと擦られて強く歯を食いしばり、関節を曲げながらゆっくり引き抜かれてため息を洩らし、ゆっくり奥まで進められると声が吐き出された。
そんな顔も可愛らしい。すぐにでも挿入して腰を振りたいのが本音だが、指先一つで得られる反応が楽しく、しばらくそのまま楽しんでしまう。
時間も忘れて膣の中を指で弄り続けた。関羽の息は乱れ、じっとり汗を掻き、快感が溜まっていくのがわかる。
これを一気に解放させる方法もわかっていた。
いよいよという瞬間を迎え、俺も自分を抑えきれなくなり、腰の位置を整える。ようやく我慢を続けたモノを挿入する時だった。
「よし。関羽、入れるぞ。もうこうなったら、思いっきり行くからな」
「んんん、はぁぁ……う、うん」
恥じらう顔で視線を逸らされた。でも嫌がってはいない、むしろ喜んでる。
狙いを定めて、一気に腰を前へ突き出す。すでにぐっしょり濡れていた膣は簡単に俺を受け入れて奥まで受け入れる。
瞬間、カハッと強く息が吐き出された。ひょっとしたら勢いがありすぎたかもしれない。
でもとにかく感じてることだけは確かだった。膣の中はうねうね動いて絡みついてくるし、ぎゅっと握りしめるような締めつけもある。気付けば彼女の手も俺の首にまわされていた。
思わず口元が緩んで笑みが出てしまった。それだけ彼女の体は気持ちよかったのだ。
「うぅぅ、はぁぁっ……き、きたぁぁ」
「うあ、すごい、絡みついて……こ、これは、長くは持ちそうにない」
久々に感じる関羽の体は普段感じる以上に刺激が強かった。痛いほどに締めつけてくるし、その癖やさしく絡みついてくる。色んな味わいが感じられた。一週間の会えない期間が効いているのかもしれない。
腰を前後へ動かして、内部を刺激する。両手で胸を強く掴んで腰だけ振り、強く叩きつけるように出し入れする。
絶対長く続くはずがなかった。動きは最初からラストスパートだ。
体が内側から熱くなって汗が噴き出す。途方もない快感が脳天まで貫いて、正常な思考がどんどん失われていく。
これで冷静でいられるわけがない。気付けば思い切り腰を振って快楽だけを貪っていた。
それは関羽も同じだったようだ。ただ突かれるがままに喘ぎ声を出して感じている。
「あっ、あっ、あっ、あっ――こ、これっ、これが欲しかったっ」
「う、やばっ。こんなの、耐えられな――」
必死に、全力で腰を前後させる。関羽の体内で俺が激しく動いて、お互いの快感が凄まじい勢いで高まっていく。
もはや呼吸をすることすら難しい。すべての感覚が乱されているようですらある。ただ気持ちいいという事実だけが残っていた。
多分、関羽の胸を掴む力は痛いくらいに必死になってただろう。それでも関羽は嫌な顔一つせず、本心から気持ちよさそうな声で喘いでいる。俺も気遣ってやれるほど冷静さはなかった。
限界は近い。だからこそ余計に力を入れて腰を振る。
もうこのままイッてしまいたい。思い切り射精して関羽の子宮に子種を注ぎこみたい。男としての本能がそう叫んでいた。
冷静な思考なんて微塵もなく、俺は本能のままに行動した。覆いかぶさって両方の胸を全力で掴み、握りつぶすようにしながら奥まで思い切り突き上げる。
そうして、俺が先に絶頂を迎えた。耐えきれない快感が全身を駆け抜け、モノを中心にすべての感覚が一気に狂う。
射精は思い切り、届く範囲の一番奥で関羽の子宮目掛けて始められた。勢いよく大量の精液が飛び出し、膣内を汚して、満たされていくのが体感としてわかる。なにせ勢いが強すぎて逆流してきたのだから。
さっきの口でイッた時とは違う。その時よりも多い量が竿の律動と共に吐き出され、畳に白く溜まるほど放出される。
びゅーびゅーと時間をかけて出しきった後、俺はもう腰砕けになって動けなかった。強すぎる快感が体の力をすべて奪ってしまったらしい。動きたいわけでもないのに腰がかくかく動いて止まらず、もはや関羽に抱きついて頼らなければ前後左右すらわからなかった。
一方の関羽も、俺とそう違わないタイミングでイッていたようだ。俺がそれに気付いたのは自分が少しだけ落ち着いてから。乳房の間に顔を挟んで荒く呼吸をしていたら、関羽の腰が独りでにかくかく上下しているのがわかったのだ。
お互いにイッて、息も乱れたまま体を重ねて抱き合う。しばらく動けそうになかった。
久々のセックスは俺たちの平静を奪うほどだった。そのことに満足し、でも多分二人共満足してなくて、まだ続きを望んでいる部分がある。
視線を合わせて何度か唇同士のキスをした後、抱き合った状態でもう一度胸の間に顔を挟んでもらって、俺たちは話しだした。
「はぁ、気持ちよかった。なぁ関羽。次は、まず、胸でして欲しいんだけど」
「ふぅ、ふぅ……そ、そうか。いいぞ。私はまだ、動けそうにないから、う、上に乗って動いてくれると助かる……」
「よし。わかった」
体が鉛のように重かった。でも頬に触れる感触を下半身でも味わいたくて、体を起こして関羽の腹の辺りを跨ぐ。
寝そべっていても形が崩れない双丘は張りがあって、でも柔らかくて。ずっと触れていたいと思える感触とやさしさがある。自分だけのものにしてしまいたいと思う。
その間に俺の、自分の精液でべっとり濡れたモノを差し込んで両手で挟みこむ。ぎゅむ、とやさしく、それでいて強く挟まれた。
感触は柔らかい。でもその行為には特別な興奮が付き纏って、モノは一瞬で完璧な状態までに勃起する。
そのまま腰を前後に動かし始めた。白い精液を少し浅黒い肌に塗りたくりながら感じる快感。征服感も合わさってすごいものだった。
動き始めたばかりなのにあっという間にため息が洩れる。息が乱れて思考が溶ける。長くは持ちそうになかった。
だがどちらかと言えば今は、早く出して彼女を汚してしまいたいと思ってしまっている。
片目を隠す長い前髪も、情欲に濡れた端整な顔立ちも、俺を挟みこむほど大きな乳房も。なんならもっと下がって、魅力的な腹筋や薄い陰毛、長い髪の大部分だってそうだし、もっと口の中へ放出して飲んで欲しいとも思う。無理やり喉の奥まで突っ込んで直接飲ませたいとも思った。
頭の中で浮かべる光景が、言葉にして想像される姿が強い刺激になり、俺はあっという間に射精の準備を整える。
我慢する気はない。早かろうがなんだろうがこのまま出して汚してしまいたい。
俺はのしかかって関羽の顔を見下ろし、胸でモノを扱きながら宣言した。今からおまえを汚す、と。
「くぅ、関羽、イクぞ。顔にぶっかけるからな。ちゃんと受け止めろよ。顔も、髪も、胸も、全身全部汚してやるっ」
「はぁぁ、来てくれ。私の全身を、熱いザーメンで真っ白に染めてくれっ」
「うぅ、関羽、関羽っ――あっ」
ぶしゅ、と勢いよく射精が始まった。
胸の間から飛び出した精液はまず関羽の顔を汚し、次いで首筋や前髪にも勢いよく付着して、まだ後続が止まらない。
俺が腰を動かして先端を谷間で挟みこむと、隙間から凄まじい勢いでボタボタと飛び散り、それすらも勢いがある。常人ではない異様な量だが、それでも精液は出続けた。
顔と胸をたっぷり汚した後、俺は急いで立ちあがって下半身に先端を向ける。片手で狙いを定め、上から降り注ぐように腹や下腹部に精液を垂らし、足まで行けるか、と考えたところで射精が終わった。
一度で全身に塗りたくれるほどの異常な量。やっぱり俺の体はおかしくなっているようだ。
だけどだからこそ、ここまでの征服感を得られる。一人の女を自分だけの色で染め上げてやったと。視覚的な情報からも得られるのだ。
立ったままモノを扱いている最中、急に膝の力が抜けてよろよろと座りこむ。俺は寝そべる関羽の隣に座っていた。
女座りみたいな中途半端な格好で、改めて関羽の全身を見る。
顔から上半身、さらに下半身の股に至るまで精液がぶっかけられている。とろりと粘度の高いそれだ。纏わりつくような光景だった。
試しに俺は、自分が出した子種に触れてみる。少し躊躇いはあったものの好奇心が強く、腹の辺り、腹筋によってわずかにできた溝にも塗りたくるように掌でぐっと押しつける。
知らない内に頬がにやけていたらしい。女体に自分の遺伝子を擦りこむというのは、なんとも言えない幸福感があった。
今まで何度も抱いた人物だが、こうして自分の女なのだと認識できるのが言葉にできないほど嬉しい。
またむくむくと頭が持ちあがり始めたため、俺は関羽の顔の横にまで体を移動させ、膝立ちで少し腰を突きだした。
「関羽、舐めてくれ。もっともっとおまえを抱きたい。隅から隅まで使って、おまえの体は俺のためにあるんだぞって教え込みたい。口もマンコも尻も、手も足も胸も、脇や髪や腹筋だって。全部俺のものだ」
「んんっ、はぁ、そうしてくれ。私をもっと、おまえの色で染め上げてほしい」
再び口で銜えられる。舌先で割れ目を刺激され、亀頭を舐められ、ぢゅるると吸われるだけでまた元気になった。
こうしてみると、やっぱり主導権を握るというのは良い。暴走してる彼女に抱かれるよりよっぽど気分が良く、心地よかった。
俺はやっぱり関羽が好きだ。優柔不断でうろちょろしてるけど、こういう瞬間には毎回強く思う。
再び思う存分乱してやろうと心に決めて、俺は彼女の胸を右手で鷲掴みにした。
「失礼しまーすっ。ごめんなさい、私よく考えたらこの宿の説明を何も――あら?」
「……あっ」
しかし、である。
俺が決心を固めた直後、襖ががらりと開いて、俺たちの淫靡な姿ははっきりと目撃されてしまった。
驚いた顔をした呉栄さんは、確かに俺と目が合って、俺たち二人の姿をじっくり観察して状況を理解して。
なぜか不思議と、一拍を置いた後ににっこり笑ったのだった。
◆
「あぁぁぁ、見られた。友達の母親に、俺の親にも見られたことないとこ見られた……」
「んふぅ、ふむぅ」
部屋の中での痴態をばっちり呉栄さんに見られてしまった後。俺と関羽はやっと温泉に入っていた。
あの人が部屋に来たのは俺たちに温泉のことを教えるためだった。今のお客は全員女性だし、宿の人間も呉栄さんだけだから、男湯なら貸し切り状態だと。多分俺たちの関係を邪知した結果の提案だろう。
それを伝えようとして、俺が関羽に銜えさせてるところを見てしまったのだ。しかも全身に精液をぶっかけた直後。
俺としては非常に気まずい。以前から顔見知りであるのが大きかった。ただでさえ人に見られただけでも恥ずかしいというのに、普通に話したことあるくらいの関係でこれはきつい。
縁に座って足先を温泉につけた今、まだ立ち直れそうにはなかった。ただし関羽は全然気にしてないらしく、平然とした調子で俺のモノをぴちゃぴちゃ舐めているわけで。
よくよく考えればおかしな状況だ。俺は今朝まで普通に学校へ行こうとしてたはず。それがなぜ温泉旅行に来てしまっているのか。
嬉しそうに頬張っている関羽を見下ろし、頭を撫でながら問うてみる。まぁ多分この子は帰るつもりなんてないだろうけど。
「なぁ関羽。この旅行って何日滞在するのかな?」
「ふむっ? 特に決めてなかった」
「だろうな。あのさ、ちょっと仲間外れにされて怒ってたのはわかるけど、これはちょっとやりすぎなんじゃないか。多分戻ったら相当怒られるぞ、俺込みで」
「じゃあ……戻らなければいいじゃないか」
えっ、と間抜けな声が洩れる。その考えは予想してなかった。
駆け落ちしてそのまま逃避行。そんなことは可能なんだろうか。なぜか俺の頭の中ではあっという間に見つかって折檻される光景が見えているのだが、それは間違いなのか。
今日の内とは言わないまでも明日に戻ればまだ許してもらえそうな気はする。おそらく呂蒙あたりは大激怒だろうけど、まぁ殺されることはないだろう。
ただ、このまま長い期間説明も無しに離れたままではどうなってしまうか。俺でも想像はできなかった。ただ漠然と危険だということだけわかってる。
なんとか説得した方が良いだろう。そう思って関羽に声をかけようとするのだが、まるでそうはさせまいとするように、関羽の吸いつきが強くなった。
手を使わず口だけでモノが扱かれ、強く吸われる。亀頭の先やカリに唇を当て、キスするような吸いつきが堪らなかった。しかも右手では俺の尻を揉んで、左手はずうっと太ももを撫でて、どこからどう見てもいやらしい。痴女だと言われても反論できないだろう。
堪え切れない感覚が体の奥からふつふつとわき上がってくる。飛び出す瞬間は近かった。
「んんっ、んふっ、じゅるっ、ぢゅ――二人きりでもいいじゃないか。どうせ見つかるなら、その時までここで過ごせばいい」
「そういう、わけにも、くっ……いかないだろ」
自分の中で余裕が薄れていくのがわかる。こみ上げる物を抑えきれない。
舌先で割れ目をぐりぐりされて、堪らず背をのけ反らせた。関羽の上目遣いもすごい力だったのだ。
「ふふふ、びくびくしてきた。もうイキそうなんだな」
彼女はそう言って湯船の中で膝をつく。
関羽は今、髪が浸からないように後頭部のあたりで纏めている。普段とは違った姿に鼓動が高鳴り、不思議と気恥かしさすら感じる。
潤んだ瞳を上目遣いに。じっと見つめられてしまっては強く否定することもできない。
勃起したまま、唾液に濡れた俺のモノが関羽の胸によって挟まれ、むぎゅっと圧力をかけられた。
やさしい感触ながら責める気は満々で、そのちぐはぐさすら興奮に変わって、また一団と固くなるようだ。
関羽は微笑んで俺を見つめ、舌先と胸を動かしながら射精へ導こうとしてくる。
「こうして、ぱふぱふされるのが好きだろう。いつでもイッてくれ。私の顔と胸にたくさん、熱くて濃いのをぶっかけてくれ」
「くぅ、おまえ、こらぁ……!」
ばちゅ、ばちゅん、と卑猥な肉の音が鳴る。
温泉の湯で濡れた乳房が激しく動いて俺の太ももに当たり、なお且つモノを扱いていた。
我慢しきれずついには射精してしまう。またしても大量の精液が飛び出し、関羽へ襲い掛かった。量は多く、射精時間も長い。
顔や胸にべたりと張り付き、垂れ落ちた分が谷間に溜まって、なんとも卑猥な姿だ。
俺が息を乱して動けずにいる中、嬉しそうな関羽はモノを胸に挟んだまま、舌を伸ばして精液を舐め始める。指先で掬って口元まで運ぶほどの執着だった。
挟まれたままその姿を眺める。やっぱり、エロい。どうしようもなくエロい姿だ。
「はぁ、んっ……また、いっぱい出た」
「まったく、おまえは」
ここまでされて黙ってるというのも無理だろう。呉栄さんの件も、他の少女たちの件も、一時忘れてしまうのも無理はない。
俺もいい加減覚悟を決め、おもむろに立ちあがると関羽に後ろを向くよう命令した。すると彼女は言われた通り向こうを向いて、上半身を倒して尻をこっちに突き出してくる。
浅黒くて丸い、光沢のある尻。見ているだけでもエロく、手を伸ばさずにはいられなくて、触ればすべすべだ。
そこをぐっと掴んで自分の方へ引き寄せ、モノを膣へ触れさせる。
犯したい、と。体の奥底から本能が強く叫んでいた。彼女を後ろからガンガン突いて、膣も尻も汚してしまいたいと。
彼女もすでにその気のようで、小刻みに尻を振ってすらいる。まるで俺を挑発するようだった。
その気になったなら問題ない。手加減抜きで犯してやろうと、思い切り腰を突き出してやった。
ずるんっ、と一気に奥まで入り込む。
「あはっ!? あ、あぁぁっ、おく、まで……!」
「はぁ、手加減は、できないぞ」
尻を掴んで腰を振り始める。途端に関羽は甘い声で鳴き始め、勢いによって巨乳がぶるりと揺れる。
試しに左手で彼女の腕を掴んでみれば、もっとよく見えるような気もした。
腰が前後する度に体が揺れ、同じ分だけ胸が前後に大きく弾む。ぶるんぶるんと柔らかそうな挙動で、水滴が飛んで温泉に波紋が生まれた。
そこに精液が多少飛んでしまっていることが少し気になったが、何度も味わった膣の感触を思えばすぐに気にならなくなる。さっきも思ったがやっぱり気持ちがよかった。
一心不乱になって腰を振る。力を入れれば入れるだけ関羽の喘ぎが甘くなり、高い声で鳴いていた。
露天風呂で声も通るというのに、これじゃあ男湯だけ貸し切りでも意味がない。きっと女湯にも俺たちが何をしてるかよくわかるだろう。
けれどやめることはできなかった。細かいことなど気にしてられない。
もうすでにお互い夢中で快楽だけを欲していた。
「はぁっ、あぁっ、んっ、んっ――!」
俺たちが動けば水面が揺れて波紋が走る。広い湯船を見渡して腰を動かすのは解放感があり、見上げればまだ太陽も高くにある青い空、背の高い塀を越えて木々も見え、大自然が感じられる。
自然に囲まれた中で男女が裸、しかも一つになって淫らな行為に耽っている。改めて考えてみると幸せな環境だった。
たとえこれが拉致の結果だとしても、帰れば恐ろしいことが待っているにせよ、幸せを感じずにはいられなかった。
「んんっ、んんっ、あっ、あっ、あっ――!」
しばらく淡々と腰を振り続けた。会話などなく、肉体の感触だけで相手を理解しようとするような。
汗を掻き、声を出して、体内の感触を感じる。それだけでわかることもあった。
関羽の声が徐々に大きくなってくる。多分そろそろのはずだ。俺も限界は近いわけだし、最後の時は近い。
ラストスパートをかけてさらに強く腰をぶつける。玉がぶつかって渇いた音がしているわけで、きっとそれも女湯まで聞こえてるだろうが、関係なかった。
両手で彼女の腰を支え、責め立てるように最後を迎える。そうしてまた、俺は射精した。
「うわっ、まずっ。で、出る!」
「うぅぅ、うああっ! あぁぁぁっ!」
吠えるような関羽の声と共にびゅっと飛び出し、慌てて腰を引いて引き抜いた。びゅーびゅー飛び出す精液は少量が膣内に、大半は彼女の尻を汚した。
べっとりと張り付くせいで白く染まる。妙ないやらしさを醸し出す外見で、見ているだけでも征服感に満たされる。
心地よかった。繋がっている最中から出し終えた後まで。関羽の体は最高に心地よかった。
俺はそのまま湯船の中に座りこまず、縁まで後ずさりしてから座る。まだ汚れたままで湯に浸かるわけにはいかない。
関羽も多分そう思ったのだろう、ぶるぶる膝が震えてる癖によろよろ歩いてきて、立ったまま上半身だけ折って俺のモノに口を近付けた。それでも脚を伝って湯に垂れ落ちる分もあるにはあったのだが。
さっきと同じ尻を突き出した格好で、じゅるじゅる音を立ててしゃぶられる。淡い快感が心地よく、疲れた体をいやしてくれるようだった。
「んんっ、んふっ。もごっ、もあっ――はぁっ、はぁっ。んん、おいしい……」
「ふぅ、はぁ。こんなもん美味しいって言うの、多分世界でおまえだけだと思うぞ」
力尽きたのか、ある程度しゃぶってくれた関羽は風呂から上がり、タイルの上でうつ伏せに寝転ぶ。きっと足が限界だったのだろう。
体に力が入らない様子でぐったりと。投げ出すように寝ている関羽は目をつぶり、腰をわずかに動かしながら余韻に浸っていたようだった。
その姿がまたどうしようもなくエロい。この子はあれか、立ってようが座ってようが寝てようが俺を誘惑するのか。
俺も風呂から上がってそっちへ近付く。関羽は気付いていたようだが反応はせず、ただぼうっとした目で俺の裸を見ただけだ。
四つん這いではいはいをするかの如く接近する。裸体を横から見下ろせば、すぐにもむしゃぶりつきたくなるきれいさがあった。
肌はきめ細かくてすべすべで、水滴が形を崩さず乗るほど張りがあり、胸はタイルで潰れてぐにゅっと横にはみ出し、尻には精液が大量に降りかかっている。
これを見逃すわけがない。
俺は無理やり彼女の脚を開かせ、その間に自分が入り込んで足を伸ばして倒れかかる。勃起したそれを膣に宛がい、まっすぐ寝そべるような体勢で、挿入した。
「ふあぁっ!? ひぃっ、ま、またきた……きもちいいの、また入ってきたぁ……!」
「うぐ、蕩けた声しやがって。こんなの見せられて我慢できるわけないだろっ」
今度はタイルに手をついて必死に腰を振り、べたりと倒れて起き上がれない関羽を責め続けた。
自分が責めに回るというのは楽しいし嬉しいが、それはそれでデメリットがあるようで、一度ムラムラ来るとやめられない。でも受けにならなきゃならない時は相手が中々満足しないため、やっぱり終わらない。
結局はいつも通りということだ。ただれた性生活に慣れてしまった俺たちがそう簡単に満足できるわけがなかったようである。
俺はその後も何度も関羽に中出しし、温泉に入って休憩しては、また脱衣所やトイレや湯船の中で繋がって、何度も何度も行為を重ねた。
赤壁温泉大決戦という映像があるわけでして。
イメージはそんな感じです。あんまり風景的なことは書いてない気もしますが、気になる方は調べていただいて想像していただければ。ビーチクもばっちりの映像ですから。