「半蔵」から与えられたそれは、「早くに自身の子孫を残すこと」だった。
若様、その護衛
その少年、「若様」の愛称で知られる彼は元々捨て子だった。しかし現在ではすっかり、卓越した教育を施した霧夜という男の最も優れた懐刀として知られている。
昼の顔はやさしく朗らか、どことなくおっとりとした姿なのだが、夜の顔を見せる時にはまるで違う顔を見せる。
黒い着流しに赤い羽織と狐の面。二本の長刀を巧みに操ってあらゆる物を両断する姿はまるで鬼のようにも見え、互いの姿を見せた戦闘においては無類の強さを誇り、これまで彼と対峙して生き残った者は五人を越えないともっぱらの噂だ。しかもその内の一人が自身によくしてくれる「半蔵」という偉大な男であり、ただの試合で彼に汗を掻かせたのは早くも伝説として語られている。
あれは決して怒らせてはいけない鬼だ。しかし仲間にすることができれば、必ずや自身の得になる。
そうした話は当然のように人々の耳に入り、いつしか彼は「半蔵」を支える存在から、「半蔵」に守られる身となっていった。
そう遠くない未来には忍者の最高峰「カグラ」に到達し、現代に残る忍者たちの中で、現在の忍のバランスを簡単に変えてしまうただ一人の忍者。
その身を狙う者は多く、今では常に護衛が欠かせない。
「あっ、んんっ、若ぁ――もうちょっと、待って――こ、このまま動かないで」
「あぁ、わかった……飛鳥、痛い?」
「ううん……でもこの方が、なんだか安心するから」
と言っても、半蔵学院に所属する忍者の中で、彼の護衛を任されたのはまだ学生である五人の少女たち。若い男と女が文字通り毎日同じ時を過ごして、さらには互いの性格も合うというのであれば、結末は一つだ。
おまけに学院の責任者である半蔵も若と呼ばれる少年に対し、「おまえの遺伝子を後世に残せ」と命令するため、近頃の彼の任務は「護衛の少女たちに子を孕ませる」ということに尽きていた。
よって、護衛を務める彼女たちとそうするのは常日頃の当たり前のこと。
今日も若は彼女たちに催促されて、五人を同時に相手してやろうとしているのである。
「飛鳥のなか、やっぱり狭いな。こうしてるだけでも気持ちいいよ――きゅって締め付けてくる」
「いやぁ……そんなこと、言わないでぇ……」
「照れ屋なんだな、飛鳥は――あ、また締まった」
「うぅ、ナチュラルなのに変態だよ、若ぁ」
場所はいつも通り、山のふもとにぽつんと立つ彼だけが住む日本家屋。私室にしている縁側に面した部屋で障子をすべて開け、穏やかな陽光や緑の木々を見ながら。
若は清潔な布団の上に飛鳥という少女を寝かせ、大きく開かれた股に自分の股を寄せて、すでに慣れ親しんだ膣へ勃起した陰茎を侵入させていた。
黒髪のポニーテールはへにゃりと白いシーツの上に横たわり、普段は溢れる元気を感じさせる大きな黒目はとろんと呆けて、一糸纏わぬ裸体を陽光の下にさらけ出している。唯一の例外は首元の赤いスカーフだけだ。大きな胸は恥ずかしがった腕に隠されようとぎゅっと寄せられ、頂点にあるはずの物が見えず、しかしすべてを隠すことはできずにくびれのある腹や薄い陰毛が少しばかり生えた陰部などは、すべて若の目にも見えている。
何度も交わした行為だが、やはり日のある内に、明るい中ですべてを見られながらは恥ずかしい。そう恥じらいを見せる飛鳥ではあったが、相手は朝も昼も夜もなく、交代してきた女たちを必ず満足させなければならない若。恥ずかしいならやめよう、などという展開になるはずもない。
すでに一つになっていた彼らはそのまま言葉を交わし、少しもすれば若の方から続きを促す。すでに小刻みに動き始めており、大きくなった亀頭がコツコツと子宮口を叩いていた。
「飛鳥、そろそろ……」
「うん……いいよ。来て、若。若が満足するまで、いっぱい――」
「ちょっと待ったァッ! 二人だけでラブラブな感じなんて許さぁんッ!」
「ふぇ? あっ――きゃんっ!」
若が誘い、飛鳥が顔を覗き込んでくるその首に腕を回そうとしたその時、傍で見ていた内の一人が我慢ならないとついに飛び出した。
これまで飛鳥が丁寧に愛撫されるのをじっと見続け、我慢できずに自慰を続け、挙句の果てには隣にいた者同志で慰め合っていたのだ。いい加減自分を見てほしい、と思うのも仕方がないことだし、早くああしてやさしく抱かれたいと思うのも無理はないことである。
ただでさえ交代制を続けるおかげで時間が少ないと感じているのに、これ以上のお預けなど許せない。
そうした考えから飛び出したのは、上半身裸で大きな胸をぶるりと揺らし、すでに下着を脱ぎ去って青いミニスカートだけを身に纏っている、金髪ロングで青いリボンをカチューシャのようにしている少女。飛鳥よりも年上の葛城が、辛抱たまらんといった調子で飛鳥の巨乳に顔を埋めたのであった。
当然飛鳥は困惑し、胸から与えられる快感に悲鳴を上げ、それを見ながら腰を振り始めた若は「まぁいいか」と行為を続ける。こうした展開も日常茶飯事なせいであった。
「ちょ、ちょっとかつ姉っ、ジャンケンは私が勝ったんだから、順番はまず私から――あんっ」
「うるさーい! 一分一秒が大事なこの瞬間に、こぉんなに待たされて、なお且つこんなわがままおっぱいがブルンブルン揺れてるのを見過ごすことなんてできるかぁ! アタイは揉まれるよりも揉む方が好きなんだよぉっ!」
「あぅ、あぁん、かつ姉ぇ、激しすぎる――あっ、あっ、若っ、だめっ――今動いちゃ、あぁっ」
「はぅぅ、飛鳥のおっぱいやーらかいよぉ。もう乳首もピンピンに立っちゃって――あむっ」
「あはぁっ、噛んじゃだめぇっ!」
「んっ、はっ、二人とも仲いいな」
若が腰を振って膣内を刺激する一方で、葛城はここぞとばかりに飛鳥の上半身を楽しみ始める。彼女の体に覆いかぶさり、腰を高々と上げてスカートから露わになる秘所を若に見せながら。
突かれる度にふるりと揺れる乳房を鷲掴みにして、指を動かして絶えずぷるぷると揺らしながら感触を楽しみ、手のひら全体で円を描くような動きを見せたり、中央に寄せて隆起する乳首を合わせて口に含んだりと、やりたい放題だ。
様々な性癖を持つ五人の少女たちの中で、至ってノーマルな性交を好む飛鳥を除いた四人は、それぞれが特徴的なプレイを好んでいる。葛城の場合は一体一で若に抱かれることも好んでいるが、それよりも好きだと公言するのは他の女の子の体を弄り回している最中に突かれることだという。この場にいる自分以外の四人はもちろん、とにかく自分が女の子を抱いている最中に、若に抱かれるのが好きらしい。
そのため、この場は葛城にとって天国のような時間だ。数秒前までは他の女の子の体を弄り、今は若に大事な部分を見られながら飛鳥の体を弄る。思わず鼻息が荒くなるほど興奮してしまう。
すっと伸ばされた若の左手が、葛城の秘所へと触れた。これだけでひどく興奮した彼女はびくりと背を揺らし、露わになった大きな乳房をブルブルと揺らす。それでも飛鳥の両乳首から口を離さない辺り、凄まじい執念というものが伺えるだろう。
「葛城もすごく濡れてる。興奮してるみたいだな」
「んんっ、ふむぅん、じゅるっ、ちゅるっ」
「あっ、あっ、すごいぃ……おっぱいとあそこ、どっちも気持ちい、あっ」
ぱちゅぱちゅと小さな水音が何度も連続する。若は本気で責め立てるというより、その時間や感触を楽しむかのような腰の動きをしていた。
奥まで進んで陰茎をすべて埋める時はひどくゆっくり、膣にあるひだを一枚一枚確認するかのような動きで、抜く時もまた同じくゆっくり、時間をかけて。入口付近を何度も往復する時は、あまり速すぎないように速度に気をつけ、奥に入りすぎないように動く。時には奥まで突っ込んでからのの字を書くように腰を回したり、抜く動きを見せずに小刻みに何度も子宮口をノックしたりもする。
その間飛鳥は口を半開きにしたまま嬌声を発し、乳房を揉まれ、乳首から伝わるジンとした快感に酔わされ、若の思うがままに動かされる膣の感覚に思考を鈍らされていた。体に溜まる快感は高まる一方で、意識もしていないのに入り込んだ陰茎をそのまま呑みこもうと膣内がぎゅっと吸いつき、両方の手と足をだらりと布団の上に投げて、二人からされるがままに犯されているのだ。
だんだんと若の気分も高まり、汗を掻きながらも腰を縦横無尽に動かし続ける。葛城も自分が愛撫をする一方、巧みな動きを見せる指によって秘所を掻きまわされ、する方とされる方、二つの快感によってどんどんと高められていった。今では膣から溢れだす液はひどい量にまでなっており、若の指はもちろん、自身の太ももや飛鳥の下腹部すらもびしょびしょに濡らしていた。
三者三様の楽しみ方を続け、激しいとまではいかないまったりとした快楽を楽しんでいた時だ。
先程までは葛城の愛撫を受け、彼女が飛び出してからは自分の指で自身を慰めていた少女もついに動き出し、ぴたりと若の背にひっつく。
長く黒い髪は露わになった背に垂らされ、制服を脱いで上下とも黒の下着を見せつつ、股間をびしょびしょに濡らした少女、斑鳩は愛おしそうに若の顔に両手を添えて、ゆっくりと目を閉じながら唇を合わせた。ひどく柔らかい感触に、若の目元も緩む。
「んっ、ふっ、むっ――若様」
「んん、むぅ――斑鳩」
優等生で、あまり自分の欲望を露わにしない斑鳩は、若との出会いでほんの少しだけ変化を見せた。彼と共に居る時は常にその唇に触れようと抱きつき、顔を寄せ、暇さえあればキスを送るのである。いわゆる、彼女は重度のキス魔であった。
普段はキリッとしたクールな女性であるにも関わらず、若の護衛についている時はまず間違いなく「話すとき以外は口づけをしていたい」と思っており、事実そうしているのが彼女だ。家事をしている時も、入浴中も、トイレに行く時も、とにかく若について回ってキスをねだり、また彼に対して同行を望む。離れてしまってはキスができないからである。
故に彼女は若に抱かれる時も、ずっと口づけをしたまましてほしいと思っている。口での奉仕もあまり行わず、キスをしたまま手で奉仕するか、体をぴったりと密着させてキスをしながら突かれるのが好きだから。
今日も斑鳩はまず真っ先に自分から若の唇を奪い、しばらくはただ押しつけるだけで固まり、やがて首の角度を変えながら唇の感触を楽しみ、ついには舌を出してねっとりと唇を舐めはじめる。まだ満足できないものの、ひとまず次に移ろうと思った彼女はすぐに若の口内へと割って入り、口の中にある舌や歯や歯茎なんかの感触を楽しみながら唾液をすする。
普通ならば避けようとするほどの熱烈さと深すぎる愛情だが、すでに若は慣れっこなのだ。彼女が与えてくるそのキスを受け止めつつ、右手で黒いブラジャーに包まれた巨乳を揉みながら、左手で葛城の秘所を撫で、陰茎で飛鳥を感じさせることも当然のようにできる。
嬉しそうにじゅるじゅると若の口内をすする斑鳩も加えて、四人の快感は一層高まっていった。
「はぁっ、あぁっ、きもちいい、若ぁ、すごく気持ちいいよぉ」
「ふぅ、ふぅ、あー飛鳥は可愛いなぁ。やっぱセクハラのし甲斐があるよ、うん――んっ、あぁっ」
「んむっ、じゅる、んちゅ、じゅちゅ」
「んんっ、あぁ、はっ」
深いキスで感じ、右手では柔らかい感触を楽しんで、左手は相手を悦ばせようと蠢き、陰茎は尚も壮観な姿で出入りする。そうして三人の女をだらしない表情に変える若は妖魔ですら驚くほど淫靡な存在だろう。
まだ二人、お互いの体に手を伸ばして慰め合いながら傍観している少女たちがいる中、それぞれに溜まる快感はどんどん高まるばかり。
しかし一番最初に限界を迎えたのは、一方的に快感を与えられるばかりだった飛鳥だった。彼女は突然目をきつく閉じ、全身に力を込めながらも小さく震え、「あっ」と小さく声を洩らした。
それがきっかけで、他の二人は気付かなかったことも、彼女と深々と繋がっている若は気付くことができた。突然膣内がぎゅううっと若を締め付けるのだ、どう考えても飛鳥の身に変化が起こったとしか思えない。
彼は一度、右手で斑鳩の顔を遠ざけ、眉を寄せて不満を表す彼女の追撃から逃れるように首を動かしつつ、飛鳥へと声をかけた。
「飛鳥、ひょっとしてイッた?」
「あれ? いっしっし、飛鳥ってばもうイッちゃったのか? いやぁーアタイの技が強力すぎたのかもなぁ」
「い、イッてない、イッてないよぉ――だから、イッてないから、早く続きを――」
「嘘はいけませんよ、飛鳥さん」
イッてない、と主張する飛鳥は両腕を伸ばして若に触れようとするが、それよりも早く彼の体を後ろへ引き、ずぽんっと陰茎を膣から取り除いてしまった人物がいた。彼の頭を大事そうに胸に抱える斑鳩である。
これを恐れたからこその発言だったのだろう。飛鳥は蕩け切った表情のまま残念そうな声を発し、名残惜しむかのように己の秘所を自らの指で撫でていた。
それを見た葛城が独特な笑い声を上げ、飛鳥の手を押しのけてまで彼女の秘所を弄り始める。戸惑いもなく指を膣内に突っ込み、二本の指を素早く出し入れさせるのだ。
どこか怒った様子にも見える斑鳩が飛鳥へ注意を始めたのはそんな時だった。
「飛鳥さん、その、終わったのなら終わったと正直に言わなくてはダメでしょう。若様の肉棒を頂いて、絶頂したのなら早く交代しないと、後がつかえてるんですから。いつまでも独占していてはいけません」
「んっ、あっ、いかるが、さ――私まだ、終わってな、んんっ」
「いいえ、終わりました。誰の膣で、いつ射精するかは若様のご自由。しかし私たちは若様の肉棒を頂いた時には、一度絶頂するごとに他の方に譲るのがルールだと決めたはずです。あなたが気持ちよくなっている間に、私も葛城さんも、柳生さんや雲雀さんだって切ない想いをしているのですよ」
「そ、そんなっ――あぁんっ」
なんとか抗議しようと口を開く飛鳥は、葛城が施す愛撫のせいで上手く言葉を伝えることができない。その間、片手で陰核をひねりながらぐちゃぐちゃと膣内を荒らす葛城は楽しそうだった。
そしてこの時、ようやく解放された陰茎をじっと見つめる斑鳩はいそいそと動き出し、何かを告げることなく若の唇を奪いながら座り込む彼の腰を跨いでいた。直後にぴとりとずぶ濡れとなった黒いパンティーと、天を向く陰茎とが触れあう。
結局のところ、彼女は飛鳥にもっともらしいことを言いつつ、実際は早く自分が彼とイチャイチャしたかっただけなのである。
しかし、若がのけ反るほど口を押しつけ、舌を口内に押し込んで舐め続けていた斑鳩の行動を遮るかのように、若に向かって声がかかる。彼女が若の両手を導き、自分のパンティーを脱がせようとしていた時のことだ。
「わ、若様ぁ……私もう、切ないよぉ……」
蚊の泣く様な小さな声で告げ、狙いもせずに若の父性を刺激したのは、彼の背後の壁に背を預けて、もう一人の少女に耳を舐められていた桃色の髪の少女だった。
たぷんと揺れる大きな胸は少女の手の中でぐにぐにと弄ばれ、凹凸がありながらも幼さを感じさせる肢体は服を纏うことなく露わにされ、毛が一切生えていない陰部からはとろりと粘性が高い液体が垂れて畳を濡らしている。顔はひどく上気し、相棒とも言える少女から愛撫を続けられていたせいか、もはや我慢ができないほどに消耗しているようだ。
その少女、雲雀は銀髪の少女、柳生に体中をまさぐられながらもじっと若を見つめており、恐る恐るといった様子で足を広げていく。その上、弄りまわされてすっかり蕩けた秘所を自分の指で開き、やったこともない誘惑をし始めたのだ。言葉にした通りもはや我慢の限界らしい。
ちなみに柳生はすでに裸になってぴったりと雲雀にひっついているのだが、彼女の場合は雲雀とそうした行為をしているだけで心と体が満たされていくので、順番がもう少し後でも問題はないようである。もっともやはり若としなければ満足しないようだが。
「若様ぁ……はやく、いれてぇ――もう我慢できないよぉ……」
「あぁ、雲雀、可愛い……」
柳生の手がいやらしく動き、丸みを帯びている体は至る所から快感を与えられている。しかしそれでも、否、それだからこそ雲雀は目にいっぱいの涙を溜めながらもじもじと体を揺らしているのだ。
与えられる感覚は確かに気持ちがいい。しかし、体を気遣うようなやさしい手の動きでは辿り着きたい場所へは辿りつけない。
そこへ行くにはやはり若の力がなければ。
甘い声で小さく言う雲雀に若が振り返り、ゆったりとした動きでそちらに向かおうとすした。そのせいで彼と抱き合っていた斑鳩がひどく驚き、絶望したと言わんばかりの表情で固まっているのだが。
「ん、雲雀か。わかった。じゃあ今行くよ」
「ええっ!? なっ、わ、若様……!」
薄く筋肉がついた細身を動かし、立ちあがろうという意思を見せる若。だが彼が完全にその行動を追える前に、斑鳩が両手で掴んでいた彼の顔をぐきっという音が聞こえそうなほど勢いよく自分の方へ向けさせる。それでも和やかな微笑みを消さずにいられるのは彼だけだろう。
「お待ちください若様っ、限界なのは私も同じですっ。さ、先に私がお情けを頂いてからでも遅くはないかと……!」
「でも、斑鳩は昨日の夜から今朝まで相手してくれたじゃないか。それにローテーションの関係で、一番前にやったのが雲雀だし」
「そ、それは、順番のせいですから仕方がないことです。今この場で限界を迎えてるのは二人共同じですし――なんなら私の方が早くに限界を迎えてましたっ。もう切なくて我慢できないんです、若様、どうかお相手を――!」
「うん、わかってるわかってる。でもまずは雲雀からね」
「う、うぅ……若様、そんな、殺生な……このまま生殺しは辛すぎます……」
必死の説得も空しく、雲雀に目をつけた若は斑鳩から離れていく。
その頃には雲雀の体は畳の上に仰向けで横たえられており、表情を幸せそうに蕩けさせた柳生が主導を取って二人の秘所同士を合わせて擦り合わせていた。だらしないほどに透明な蜜を垂らす二人のそこは、ぐちゅぐちゅと液体をかけ合わせながら快楽を感じているのだ。
若はそっとそこへ近付き、体を起こしたまま雲雀へ股を押しつける柳生の背にまわり、彼女の大きな乳房を下から持ち上げながら声をかける。その瞬間、隙を突かれた柳生は「はぁん」と官能的な声を上げ、銅銭で作った眼帯をしていない方の目を嬉しそうに輝かせていた。
「柳生、雲雀の上に重なって。その方が柳生も楽しめるでしょ?」
「う、うぅ、若――ひ、雲雀にはやさしくしろよ。オレは少しばかり乱暴に使ってもいいから、雲雀だけは――」
「わかってる。ちゃんと二人共気持ちよくするから」
「そ、そうか」
両方の胸をやさしい手つきで揉みながらそう言う若に従って、柳生は仰向けに寝る雲雀の上へと重なった。二人の巨乳がむにゅっと形を変えながら重なり、とろりと蜜を垂らす秘所が上下に重なって若の前にある。
若は微笑みを深めながら、指で二人分の秘所を撫でつつ体を寄せる。いきり立つ陰茎は、いまだ健在だ。
その時、放っておかれて悔しそうな表情をしていた斑鳩もまた「えいやっ」と若の背に飛びつき、すぐに彼の頭を両手で掴んでまたも深いキスを再開させた。口の端から大量の唾液が垂れ落ちるのも構わず、卑猥な水音を立てながら激しく口を吸っていく。それが彼女の好みなのだ。
同時に斑鳩のしなやかな指は勃起した陰茎をそっと握り、天井を向くそれの向きを変えて雲雀の膣へと近付けた。
ぴとっと先端が触れた瞬間、覆いかぶさる柳生に胸を揉まれ、首筋を舐められていた雲雀がか細く呟く。
「若様ぁ……ちゅー……雲雀も若様とちゅーしたいよぉ……」
「ひ、雲雀、オレがしてやるっ。オレが雲雀にちゅーしてやるぞっ」
「ち、違うの柳生ちゃん、私若様と――んんっ」
嬉しそうに微笑む柳生が雲雀に口づけを送り、深く繋がり始める。その直後には若の唇に強く吸いつく斑鳩の手によって、固くそそり立つ陰茎が雲雀の膣へと迎え入れられた。
飛鳥のそれとは違い、雲雀のそこはさらに強い締め付けがあった。肉の棒をきゅっと締めつつ、吸いつくように蠢く飛鳥に対し、雲雀はとにかくぎゅーぎゅーと締め付けるばかり。
これまで柳生の手によって十分にほぐされた状態でそれなのだ。大事な部分を包みこむ暖かさを感じる暇もなく快感を与えられ、斑鳩の舌に口内を荒らされる若は「うっ」と声を洩らした。
しかし戸惑いは一瞬、すぐにゆっくりと腰を前後させ始め、雲雀の中を楽しみ始める。両手は柳生の尻を掴んでおり、時には彼女の膣の入り口を指で撫でながらの動きである。
「んんっ、んちゅ、はっ、柳生ちゃ――わ、若様っ、あんっ」
「はぁっ、雲雀、雲雀っ」
若が腰を動かして一突きする度、雲雀は小さな悲鳴を上げて喜びに震える。しかし彼女は何かを求めるように若へ向かって両手を伸ばして、潤んだ瞳で斑鳩に口を吸われるその顔を見る。が、柳生の巧みな口づけによって頬や首筋や唇を吸われ、乳房を揉まれて乳首をひねられると、思うように言葉が出ないようだ。
その間にも若は一心に腰を動かし、上半身を這いまわる斑鳩の手と、唇から離れない柔らかい感触を受け止め、あらゆる場所から快楽を得る。それでも彼はまるで辛そうな様子を見せず、むしろそれらを楽しむかのような余裕の表情を変えない。
微笑みのままに自分に群がる女三人を相手にした若。先程から行為を続けているだけに射精は近いかと思われたが、彼が限界を迎えるよりも先に、雲雀が根を上げた。
ぐっと歯を食いしばりながら、届かない両手をそれでも若の方へと伸ばして、もう限界なんだと言わんばかりに膣内を大きくぐねぐねと動かす。それに気付いた若は咄嗟に両手を伸ばして雲雀の手を取り、お互いに手を繋いだ状態となる。
瞬間、雲雀は声を上げながら全身を震わせ、自身の中に迎え入れた若の陰茎をこれまで以上にきつく締めあげた。思わず若も眉を寄せてしまうほどの感触だ。
「んやっ、やだ、いっちゃ――んんっ、んんんっ」
「あっ――ひ、雲雀、イッたのか? うぅ、雲雀、なんて可愛いイキ顔……!」
ぎゅううっと全体を締め上げ、それが落ち着くとさらに奥へ呑みこもうとするかのように肉の壁で扱くような動きを見せ、若が自身の陰茎を解放しようと腰を引いたその時にはさらに強く締め付ける。雲雀の膣は最後までそうした動きを見せていた。
膣から出て、愛液や先走りのせいでぬらぬらと濡れる亀頭は再び外気を浴びると、すぐに柳生の秘所へと向かっていった。雲雀と重なるようにしてあるそこはすでに十分なほど潤っていて、今すぐにでも若の陰茎を受け止めるだろう。
しかし腰を突き出したはいいものの、角度のせいか限界まで膨れ上がったピンク色の亀頭は目の前の膣に入ることができず、びしょびしょになったそこを撫でるばかりであった。
柳生が辛そうに顔をしかめて眉を寄せる。雲雀が絶頂したその瞬間の顔を見て、程度の軽い絶頂を感じ、秘所から小さく潮を吹いたばかりなのだ。できれば早く挿入してもらって、いつも通り激しく動いてもらいたい。そう思うのに、いつまで経ってもそれはこなかった。
何度か陰茎をこすりつけるがそれでも挿入は成功せず、ついに見かねた斑鳩の指がそこを掴み、位置を正す。大好きなキスで我慢しているものの、自分を突いてほしいという想いが変わるわけはないのだ。早く代わってほしい、その想いが簡単に見て取れる行動である。
斑鳩の手助けもあってついに挿入は成功し、若の陰茎は柳生の膣へと呑みこまれていく。しかしお互い相当な焦らしがあった後のせいで、初めから限界は近くなっていた。
若は突然、勢いよく腰を前後に振り始める。ノーマルが好きな飛鳥や、恋人同士のような甘いプレイを好む雲雀の時とは違い、今度の相手が雲雀を抱きながら激しく突かれることを好む柳生だからである。「雲雀にはやさしくしろ」と口うるさい彼女は、しかし自分に対しての行為は乱暴にしてほしいらしい。
パンッパンッと肉と肉がぶつかる音が響く中、気持ちよさそうな柳生の嬌声と、羨ましそうな雲雀の声が混じる。
「あっ、あっ、あっ、んんっ――ひ、雲雀、雲雀ぃっ」
「いいなぁー柳生ちゃん。すごく気持ちよさそう。私ももっとして欲しい――ねぇ柳生ちゃん、気持ちいい?」
「んあぁっ、はぁっ、あぅっ――きもちい、気持ちいいっ。雲雀、ちゅー、ちゅーしようっ」
「うん、いいよ柳生ちゃん。はい、ちゅー」
今度は柳生が突かれながら、二人で口づけを交わす。名残惜しそうに若の手を離した雲雀が柳生の頬に触れ、ちゅっと可愛らしいキスをする。すると途端に柳生の舌はべろりと伸びて、ぴくりと震える雲雀の口内をやさしく舐めていく。
その間も若の陰茎は、締め付けるというよりもいやらしく絡みついてくるような膣に翻弄され、どんどん限界へと近付いていた。
片方は雲雀の口内を存分に楽しみ、片方は斑鳩によって口内を好き放題楽しまれる。どちらもそうして唇を塞いだまま、くぐもった声で嬌声を発する。
腰の動きは速まるばかりで、最後にはバチッバチッと痛そうな音がするほど両者の腰がぶつかっていた。
そのまま二人は同時に限界を迎え、若は最後の一突きを終えると膣の一番奥でぐっと腰を止め、勢いよく射精を始める。たび重なる性交のために毎日自分で調合した薬を呑んでいることもあって、その量は凄まじく、一瞬で柳生の中を満たしていった。
「あっ、あっ、あっ――」
どくどくと注ぎこまれる精液。どろりとしつつも熱いそれを感じ、柳生は口を半開きにしたまま体を震わせる。
やがて完全に射精が終わった後、片手で根元を扱いていた斑鳩によって陰茎が抜かれ、二人の接合が終わった。その瞬間にぽっかりと開いた膣の奥から、どろどろと濃厚な精液が垂れ流れてきて、それは柳生の下に居る雲雀の秘所へも垂れていった。
雲雀は自分の体に触れる熱く粘りのあるそれを感じると「あっ」と小さく声を出し、次いで小さな声で言い始めた。
「いいなぁ、柳生ちゃん。若様のえっちなおつゆもらったの? いいなぁー、私も欲しい」
「はぁっ、くぅ、あはぁっ――そ、そうか。それなら、雲雀、シックスナインをしよう」
「しっくすないん? 柳生ちゃん、それってどんな――あ」
激しい性交を終えたばかりで、快感が抜けきらないせいでうまく動けない柳生はそれでも必死に体を動かし、重なり合う自分たちの体勢を変える。
雲雀は同じく畳に背をつけて仰向けに寝たまま、柳生は体の向きを変えて、頭を雲雀の股近くに、そして自分の股間を雲雀の顔へと向ける。
シックスナイン、お互いの秘所を口で奉仕するための体位を取ったのだ。
柳生はここぞとばかりに舌を伸ばして雲雀のそこを舐め、同時に彼女に「同じようにしてくれ」と告げて舌を動かす。
本来ならば戸惑ったかもしれないが、今雲雀の目の前にある膣からはどろりと若の精液が漏れ出してくるのだ。そのせいで雲雀は柳生のやさしさを感じ、嬉しそうに笑いながら自身も舌を這わせ始める。それがただ単に柳生がしてみたかっただけの行為だった、ということにも気付かずに。
「えへへ、ありがとう柳生ちゃん。それじゃあ、悪いけど私もちょっともらうね――んっ」
「うっ、あぁ――ひ、雲雀が、雲雀の愛らしい舌が、オレのあそこを――!」
「んっ、ちゅ、若様のおつゆ、おいしい――」
それぞれ違う部分で気持ちを高めながら、楽しげに膣を舐め合う二人。
そのすぐ傍では、ついにチャンスが来たと言わんばかりに若へとのしかかり、唇を強く吸いながら、もう一度勃起させようと片手で陰茎を扱いている斑鳩の姿がある。
彼女は狂気すら感じられそうな必死な目で若の顔を見つめ、鼻息を荒くしながら彼の体をまさぐっていた。それから幾ばくかもせぬ内に仰向けで横たわる彼の体を跨ぎ、勃起した陰茎に膣を宛がって、四股を踏むかのようにしゃがみ込むのは当たり前のことだったのだ。
「ふ、ふふ、若様のいやらしい肉棒が、ついに私の中に……!」
「今朝も入ってたけどね」
「それとこれとは別です、若様。私は何度でも入れてほしいのですから」
横にずらされた下着の奥から、くちゅり、と音が立って亀頭と膣とが触れあった。
この時、斑鳩の全神経は若とその陰茎へと注がれていた。だからだ、としか言いようがないだろう。
「にっしっし――隙ありィッ!」
「え――なっ、きゃあっ!?」
あまりにも突然に、今まさに挿入が開始されようとしていたその瞬間を狙って、横合いから葛城が飛び込んできた。それも斑鳩の大きな胸に頭を突っ込むかのように、勢いよく抱きついたのだ。
体勢的に踏ん張ることができなかった斑鳩は、油断していたこともあって見事に転倒し、葛城に押し倒されるような形で畳の上を転がった。
そればかりかその一瞬で彼女の胸を隠していた黒いブラジャーが外され、流れるような動きでパンティーも同様に脱がされる。直後にそれらは斑鳩の手には届かないように遠くへ投げられた。
当然、この行動に対して斑鳩は怒り、葛城は楽しそうに笑いながら彼女の胸に頬ずりしている。
それを見た若は苦笑いしつつも体を起こし、ゆっくりと二人へ向かっていった。
「ちょ、ちょっと葛城さん!? 一体何をするんですか、次は私の番――」
「あー、斑鳩のおっぱいは相変わらずやーらかいなぁー。ううん、こう、頬ずりする度にぷるぷるって震えるのがなんとも幸せ――」
「やめなさいっ。私の体は若様のものです、いくらあなたでも勝手に――んんっ、こら、やめなさいと――」
尻を高く掲げながら、露わになった斑鳩の胸を弄る葛城。その顔は至福の表情を浮かべていて、非常にだらしのない姿となっている。
対する斑鳩は乳房を揉まれ、乳首をちゅーちゅーと吸われつつも怒りを露わにしており、自分の体が葛城に弄られることをよく思っていないらしい。なにせ今まさに若と繋がろうとしていたところを、ついにという瞬間を邪魔されたのだから当然だ。
しかし、邪魔された当人である若は別段気にした様子もなく二人に近寄り、勃起した陰茎を自分の右手で扱きながら、じっと視線を一点に注ぐ。そこは一目でわかるほど濡れている、挑発的に掲げられた葛城の秘所だった。
「ちょっとくらいいいじゃんかよー。さっきまで飛鳥の体で楽しんでたんだけどさー、しつこく責めてたら潮吹いて気絶しちゃってさ。相手がいなくなっちゃったんだ」
「だ、だからって私の体を触っていいとは――あんっ、んっ、やっ」
「にっしっし、口ではそう言いつつも体は正直ですなぁ、斑鳩ちゃんは。――あっ」
ぬるり、と葛城の膣に一本の指が差しこまれる。くちゅくちゅと入口辺りを動くそれは、淡い快感を葛城へと与える。
しかしそれはすぐに抜かれてしまい、代わりにとばかりに指よりも大きく、太い物が差しこまれた。若の陰茎である。
濡れた膣の入り口を大きく押し開けて入り込んだそれはとても熱く、一瞬で葛城の体を火照らせる。それが両者共に理解できた瞬間にはずぷずぷと入口の辺りをほじるように、浅く腰を前後し始めていた。
葛城の声が甘くなる。それと同時に、斑鳩の怒りはさらに燃え上がった。
「あはぁっ――んんっ、おっぱいを枕にしながら、おマンコ突かれるのってやっぱ最高ぉ……」
「か、葛城さん、若様のものである私の体を好き勝手するばかりか、私が求めてやまないものを横取りするなんて――ふ、ふふ、葛城さん、後で覚えておきなさい」
「あぁんっ、いいっ、若のおチンポきもちい、あっ」
「俺も葛城のおまんこ、気持ちいいよ」
「うぅ……若様ぁ……」
最初は入り口周辺を動いていた陰茎が、徐々に奥へ向かって進み始める。膨らんだ亀頭が膣の壁を押し上げ、しっかりと存在するカリ首が壁を抉り、ゆっくりでありながらも彼女に与えられる快感は大きい。
葛城は面白いように鳴いて、快感に染まった笑顔を斑鳩の巨乳に押し付けて幸せそうに喘いでいる。それを体で感じる若も嬉しそうだ。
悔しがるのは斑鳩ばかり。本当ならばもっと早くに相手をしてもらえるはずだったのに、色々と邪魔が入ったせいでどんどん後回しになり、最終的には五人の中で一番最後になってしまった。それが彼女にとっては絶望にも等しい悲しみだったのである。
「あっ、あっ、あぅ――すご、いぃ、若のチンポすごいよぉ」
「はぁっ、葛城、今日はすごくエロいな。斑鳩のおかげかな?」
「うぅ、あまり嬉しくないです、若様。お褒めになるのでしたら早く私のお相手を……」
「ごめんごめん。次は斑鳩の相手をするから、葛城が終わってからね」
「うっ、はい――早くイッてください、葛城さん」
「うぅ、うあっ、ちょっと斑鳩っ、そんな急にっ……!」
腰を動かす傍ら、思うがままにスカートがめくれ上がった先にある丸い尻をぐにぐにと揉む若。それを手伝おうとするかの如く、斑鳩もまた両手を伸ばし、葛城の胸を揉み始めた。すべては一刻も早く自分が抱かれるためである。
しかしその途端、葛城は全身を大きく震わせて感じていた。
基本的に彼女は他の女の子の胸を揉む、いわゆるセクハラというものが非常に大好きなのだが、他人に自分の胸を揉まれることは極端に嫌う。理由は単純、ただでさえ平均より感度がいいのに、羞恥によってさらにひどく感じてしまうせいであった。
ただでさえ若に抱かれている最中なのだ、斑鳩による胸への愛撫が加わると、葛城の嬌声はより一層高くなる。
膣から大きく弧を描く潮を吹きだしながら絶頂するまで、ほんの一瞬の出来事だった。
「ああぁぁっ!?」
「うわっ、と。すごいな、潮を吹きやすい葛城でも、こんなに飛ばしたのは初めてだ」
葛城はすぐに背を反らせて全身を大きく震わせ、膣から勢いよく愛液を飛ばして若の腹にかけ、直後にはがっくりと倒れて動かなくなった。目を閉じて、幸せそうに口元を緩め、斑鳩に覆いかぶさったまま。
しかし気絶した葛城の下にいた斑鳩は彼女を力で押しのけ、慌てたようにも見える動きで即座に若の胸へと飛び込んだ。
そして彼の唇にちゅっと軽いキスを送った後、斑鳩は若に微笑みかける。
「あぁ――若様、ついに、私と……」
「うん、お待たせ。それじゃあしようか」
「はい、私をお使いください」
うっとりと呟き、頬を染めて語る斑鳩がまず動き、若の体がゆっくりと後ろへ倒れていく。
本来、斑鳩は自分が下になって抱かれる方が好みである。しかし現状、自分以外のメンバーがいることもあって様々な展開が考えられる。要するに邪魔や横取りが入ることを拒んだのだ。
そこで斑鳩は考えた。若の上に乗って自らの中へ陰茎を誘い入れたのはそのためだ。
ずぶりと入りこんだ熱く固い棒に笑顔を浮かべつつ、彼女はすぐに上体を折って若とキスをしながら、ぴったりと体を密着させた。その状態で腰を上下に振り、時には回すように動かしながら、若へ快感を与えていくのだ。
「んっ、ふぅ――若様……」
「んんっ、んむぅ――斑鳩……」
これこそが斑鳩の好みの体位なのだ。上でも下でも、立った状態でも座った状態でも寝た状態でも、正面から若と抱き合い、隙間がないほどぴったりと体を密着させながらキスを続け、他の誰にも渡さないとばかりに独占するのだ。
そのため、五人同時に若に抱かれようとした時、大抵斑鳩が先に抱かれることは嫌がられる。なにせ彼女が相手の時、若は手も口も陰茎も独占されてしまって他の者へ愛撫をすることすらできなくなるからである。
現に今も二人は他に目を向けられない状態で快楽を貪っていた。両手を繋いで、胸を合わせ、舌を絡めて、腰を一つにして。
今は他のメンバーがわりこめないほど、二人は二人だけの世界へと埋没していく。
「んんっ、はむぅ、じゅるっ、ちゅる」
「んっ、んっ、はぁ」
上から斑鳩が腰を振り、下から若が腰を突きあげ、一番浅い場所から子宮口まで亀頭がずるずると移動する。しかしそれが十回も続かない内のことだ。
まず一度、斑鳩が絶頂した。我慢を続けていたせいでいつもよりよっぽど早く、全身をびくりと震わせて嬌声を上げる。その上名器と称される彼女の蜜壺がいつも以上にうねうねと蠢き、締まりをきつくしていた。
ようやく求めていた感覚を得られた彼女は荒く呼吸を繰り返し、それでも唇を離そうとはせずキスを続け、びくびくと絶頂が終わらない内から再び腰を動かし始めて、イキながらも更なる快感を求める。
普段は凛とした優等生の顔も、今ではだらしのない様相で若の眼前にあった。
「ふぅ、ふぅ、ふぅ――」
息を荒くしつつも決して動きは止めず、どんどん両者の快感を高めていく斑鳩。さながらそれは彼女が若を犯している光景にも見えた。
ぐちゅぐちゅと卑猥な音が鳴り、淫靡な交わりはさらに激しさを増していく。
そこに怒っているかのような言葉をかけたのは、葛城の手によって幾度も絶頂し、疲労からか少しの間気絶していたはずの飛鳥であった。
「ちょっと斑鳩さん! 今完全にイッたでしょ! 一度イッたらすぐ交代、だから早く私と代わってよ!」
かつては若の手により快楽にまみれた表情を見せていた飛鳥も、少し寝て回復した今ではいつもの元気な姿だ。赤いスカーフを首に巻いただけ、後は全裸の状態で布団の上に仁王立ちし、腰に手を当てて若を独占する斑鳩を叱りつける。
しかし、ほんの少し前の自分の言葉で叱られた斑鳩は微塵も表情を変えず、顔を真っ赤にして若にキスを続けたまま、腰を止めることすらせず飛鳥へと顔を向ける。まるで反省していない姿である。
「んむぅ、むふぅ、んーんんっ、んふぅ」
「話すならキスをやめてからにしなよ! 何言ってるかわかんない!」
「んむっ、ちゅ――ぷはっ。飛鳥さん、これは仕方ないことなんです。んっ、はっ、若様が私の膣内で出したいと、そうおっしゃるので――」
「言ってなかったよね!? ずるいよ、斑鳩さんばっかり! 私だってあのまま中に出してほしかったのに!」
「はぁん、んんっ、若様……」
「無視しないでよっ、斑鳩さん! 一回イッたら交代、次は私だよっ!」
拗ねた飛鳥が何を言っても斑鳩は聞き入れず、ついに怒った飛鳥もまた若の体へと飛びついた。
といっても大部分は斑鳩が押さえているため、斑鳩にとって最も欲しい場所、唇を狙って動いたのだ。
相も変わらずキスを楽しむ彼女の顔を押しのけ、飛鳥の唇が若の唇を奪う。そのせいで斑鳩は本当の悲鳴を上げていた。
「なぁっ!? あ、飛鳥さん、何をするんですか! 私と若様の口づけを――!」
「んむふぅ、ふぅん、んんっ」
「何を言ってるのかわかりません! とにかくすぐに離して下さい、今は私と若様が――あぁっ、うぅんっ――若様っ、急にそんなに突いてはっ、あぁっ!」
飛鳥が若の唇を吸い、同時に若が腰の上に乗る斑鳩を下から責め立てる。
先程までは手を抜いて二人の時間を楽しんでいた若は、二人が妙な雰囲気を醸し出し始めたことで本気を出し始めたのだ。
おかげで斑鳩は本気の責めを受けて、彼の腰の上で体を跳ねさせ、胸をぶるんと揺らしながら喘ぐ。ぐにぐにと動く膣内が喜ぶかのように陰茎に纏わりつき、大きな水音を発しながら嬌声が部屋に響く。
「あぁっ、はぁっ、若様、若様っ――そ、そんなに激しくされると、あぅんっ、くふぅ、わ、私っ――」
大きな胸を揺らし、尻を震わせ、髪を振り乱しながら感じる斑鳩。それに対する若も相当に高まっているらしく、飛鳥と舌を絡ませながらも限界を伝える声を発していた。
だが結局は舌を絡め取られ、唇を塞がれた状態なのだ。声が出せるはずもなく、若は何も言わずに射精を開始する。
斑鳩もまたそれにつられて絶頂し、大声を上げながら全身を震わせていた。
「ああぁぁぁっ!」
どくどくと子宮へ向けて精液を注がれ、斑鳩は気をやったように天井を見上げ、焦点の合っていない目をぼうっと漂わせる。
そこでようやく飛鳥は唇を離し、全身を痙攣させる斑鳩の体に抱きつき、抱き上げ、二人の接合を解いた。
されるがままになって傍にある布団の上に斑鳩を寝かせた飛鳥は、代わりにとばかりに愛液や精液にまみれながら萎えた陰茎に顔を寄せ、ぺろりと舌を這わせた。
彼女はもごもごと小さくなったそれを口で楽しみながらも、期待する目を若に向けて、小悪魔的に笑う。
「ねぇ、若。今度は私に――ね?」
「ああ、わかったよ。それじゃあ今度は――っと、その前に精力丸だけ飲んでおくか」
裸で向き合い、笑顔を向け合う少年少女。
彼らの淫靡な楽しみは終わらない。
「今日はまだまだ長いしな」
「うん――!」
なにせ今日は五人の少女たちにとってせっかくの休日であり、今はまだ昼なのだから。
常日頃の短い時間では満たせない欲求をどうにかするには、今日という大事な時間を使うしかないのである。
◆
時刻はすっかり夜になっていた。辺りはすぐ目の前が見えないほどの暗闇に包まれ、若の家もまた暗闇に囲まれている。
おまけに家の中ではすべての電気が消されており、夜目が利く彼らでなければそこにある光景が見えていなかったことだろう。
若にははっきりと見えている。
今、全裸で仁王立ちする彼の目の前には、高々と掲げられた丸い尻が五つ並んでいた。どれもこれもむしゃぶりつきたくなるほど肉厚で、奥にある割れ目からはどろりと大量の白い液体が溢れだしている。さらにはそこにある者たちの髪にもまた等しく白い液体がかけられており、愛らしい少女たちの顔にもぶちまけられている。
「うん、いい眺めだな――じゃあ、行くぞ」
暗闇の中でやさしく微笑み、五つの尻にそう言った若はいきり立つ陰茎を扱きながらしゃがみ込んだ。
そして一番真ん中にある尻に狙いをつけ、ぷるんと揺れるそのたぶを両手で掴んで、両側に開いた後、濡れそぼった膣へ目掛けて陰茎を突き出した。
ずぶりと肉棒を突きいれて感じた膣は、きゅっと締め付けてくるもの。
白濁した液に黒髪を濡らす、蕩けた表情を見せる飛鳥だった。
「あはぁっ――きたっ。んんんっ、若の、おちんぽぉ――」
ぐぐぐっ、と力を込めて一番奥まで亀頭を押し込み、子宮口をノックするかのように小刻みに腰を振る。それだけで飛鳥の全身はぶるりと震え、思わず彼女は軽い絶頂を感じていた。
びくびくと膣の中が痙攣し、若の陰茎に新たな快感を与える。しかしそれに満足するような彼ではなく、若は続けて素早く腰を振るっていた。
飛鳥の膣を突きながら、両隣りにある尻に手を伸ばし、その奥にある秘所に指を触れさせながら。
「んっ、んっ、あっ、あっ――」
「んはぁっ! 若様の指が、私に……! んっ、くっ、くふぅ――だ、ダメです若様、そんなに掻きまわしては、せっかく注いでもらった若様の子種がっ」
「んんっ、はぁっ、ひ、雲雀、見てくれ――あっ、お、オレは、若にあそこを弄られて、くぅ……か、感じてるんだっ」
人さし指と中指を纏めて膣の中に押し込み、素早い動作で抜き差しつつ、時には指の関節を曲げて刺激する場所を変えてやる。すると飛鳥の右にある尻、斑鳩は快楽を得ながらも悲鳴を上げて、せっかく中出しされた精液が外に出ていくことを拒んでいた。若の指の動きはまさしく膣内をほじくり返すような動きなので、彼女の想いを考えれば悲鳴は当然のことだろう。
逆に左側の尻、柳生は自分の左隣にいる雲雀に顔を向け、自分の痴態を見てもらってさらに興奮を高めようとしていた。
二人のそんな姿を見て、若は微笑みながらさらに腰の速度を速めた。飛鳥の嬌声が、跳ねるように室内に広がる。
「大丈夫だよ、斑鳩。今日はせっかく五人いっしょの日なんだ。俺もまだまだ頑張れる――今から何回だって出してあげるから」
「あぁっ、うぅ、嬉しいです、わか、さまぁ――はぁぁっ、だ、ダメです、もう、イキますぅ」
「くうぅ、あぁっ、わ、若っ、オレもイクっ。イク、イクっ、あっ、あぁっ――」
「若ぁっ、もうダメ、イクっ、イクのぉっ、イッちゃうぅっ!」
「くっ、俺も、もう――」
どぷっ、と今日何度目かわからない射精を行った若は、再び飛鳥の膣内に精液を放つ。これまでに何度も同じ行動が繰り返されているため、飛鳥の膣は彼の精液でいっぱいだ。そのため、新しく出した分が奥へ出され、手前にあった分の精液が勢いよく外へ飛び出す。
飛鳥は白目をむきながらも体を震わせ、何も言えずにべしゃりと畳へ倒れ込んだ。
若はふぅと一息吐くと、倒れ込んだ飛鳥の尻を撫で、次へ移動する。目をつけたのは一番右端、挑発するかのように左右に振られている尻だった。
「んはぁっ! あぁっ、すっごい――膣内がっ、抉られて……!」
金色の髪に精液を塗りたくられ、口の端からは呑みこみ損ねた精液が付着した、だらしない顔を晒す葛城が大声で喘いだ。
尻を掴まれて勢いよく腰を振られて、普段ならばまずしないプレイでイカされる。普通ならば屈辱にも感じられるかもしれないが、この時なぜか彼女は、それを快感として見ていた。
若はすっと手を伸ばし、左隣にいた斑鳩の膣へとまた指を突っ込んだ。指で激しく愛撫されるばかりの斑鳩はもうすでに何度も小さな絶頂を繰り返しているのだが、まだ倒れてはいけないと四肢に力を込めている。必死に歯を食いしばっているのもそのためだ。
「葛城、もうヤバい――そろそろ、イクぞっ」
「あはぁっ、アタイも、もう無理ぃっ――イクっ、イクイクっ、イクぅっ」
「んんっ、くぅっ、ひぅぅっ」
若の顔が天を仰ぎ、葛城が口を大きく開けて絶叫し、斑鳩が歯を食いしばって四肢をがくがくと震わせる。
絶頂を迎えたのは三人同時。若は葛城の膣内に勢いよく精液を吐き出し、葛城はそれを体内で感じて喜びにうち震え、斑鳩はその時を待って我慢を続ける。
しかし、立ちあがった若が次に向かったのはすぐ隣にあった尻ではなく一番左端、自分自身の指で秘所を慰めていた雲雀の下だった。
感度を高め、すぐに射精してしまう代わりに凄まじい回復力を得た彼の陰茎はすでに勃起しており、臨戦態勢を取っている。
それを雲雀の中に埋めたのはその直後のこと。すでにぐずぐずに蕩けている膣の中に異物が銜えこまれ、固い肉棒はぎゅっと力強く締め付けられた。
「んんっ、あぁっ、若様ぁ……!」
「はぁっ、はぁっ、雲雀……」
腰を振っていやらしい音を立てながら快楽を貪り、肉と肉がぶつかり合うほどの激しい性交。
これまでやさしく抱かれてばかりいた雲雀にとっては初めての経験であった。まるで物のように五つの尻を並べられ、道具のように選ばれて肉棒を差し込まれ、獣のように中を荒らされる。しかしそれは、初めてでありながらも、意外と雲雀に好まれていた。
かつてないほどの興奮と、かつてない快感を与えられた雲雀は、他の面々の痴態を見ながら我慢していたこともあってすぐに高まり、ぎゅうぎゅうと痛いほどに膣の中を狭めていった。
おかげでただでさえ射精が近くなっている若はすぐに限界へ追い詰められ、二人の行為は言葉もないままに終わりを迎える。
「うっ、くぅ……」
「はぁぁんっ、ひぃんっ……!」
もはや何度目かも知れない射精は雲雀の膣内で行われ、ピンク色のそこを白く染め上げていく。
射精が続いたのは長く、受け止めた者からすれば短い時間。大量のそれを注ぎこまれた雲雀は呆けた顔で全身の力を失くし、ばたりと倒れ込んだ。
目を閉じ、呼吸を荒くしながらも幸せそうな顔。それを確認した若は移動し、次の標的に手をかける。
次に彼の肉棒を感じることができたのは、今にも限界を迎えそうな斑鳩である。
「んんんっ、あぁぁっ!」
「くぅっ、はぁぁ……」
挿入した瞬間、斑鳩は背を反らせて絶頂した。ついに我慢が切れて腕の力が抜けた彼女は上半身を畳へと伏した。それでも膝に力を込めて尻の位置を変えない辺り、彼女の執念が伺えるのだが。
痛いほどにきつく締め付けてくるその感触はいつもの彼女とは違い、しかし名器であることに違いはない。中にあるひだひだは男のツボをすべて理解しているかのように動き、蠢き、確実に彼を限界へと高める。その中でも若は腰を振って快感を与え、行為をやめようとはしなかった。
やがては二人共限界を迎え、またも若は射精する。その直前には斑鳩も数度目かわからない絶頂に首を伸ばし、背を逸らして、ついには足の力さえも抜けて倒れ伏す。
そこで若はまたも立ちあがり、膣から大量の精液を垂れ流しながら幸せそうに目を閉じる斑鳩を見た後、最後の一人へ向かう。
勢いよく突きさし、五人の中で一番強く腰を振る。そうして予想通りに悦んだのが柳生だ。
「うくぅ、うあぁっ! あっ、んっ、はっ――」
丸くまっ白い尻を掴み、勢いよく腰をぶつけ、蕩け切った膣の中を乱暴に抉る。いつもよりも激しいそれは瞬く間に二人の気分を高め、快楽を溜めこみ、限界へ近付く。
腰を振った数は、せいぜい十と数回だ。
お預けを喰らっていた柳生と、昨今の度重なる性交のおかげで射精をコントロールしつつある若、二人は全くの同時に果てる。
濃厚な精液はびゅーびゅーと子宮の入り口にぶつけられ、同時にどぷりと大量の精液が噴き出した。
「あっ、あっ、あっ――」
「はぁっ、気持ちよかったよ、柳生」
柳生もまた、ばたりと倒れて目を閉じた。
これで五人。裸の女が至るところに精液を浴びたまま、力尽きたようにぐったりと眠る。誰もかれもが限界で、たった一人の男にイカされたのだ。
しかしまだその男は限界を迎えていない。幾度となく射精し、幾度となく絶頂しながらも、彼だけはまだ全裸で部屋の中に立っている。
彼はまたもいきり立つその肉棒を右手で掴み、激しく竿を扱きつつ、裸の女たちを見つめながら自らを慰めた。
そして、射精する。またしても量の変わらぬ精液は宙へ吐き出され、すぐに目の前にいる飛鳥の尻へと降り注いだ。
それを見た若は肩で息を繰り返し、やがてゆっくりと腰を降ろした。
「はぁ、はぁ、はぁ――」
うつ伏せで倒れ、ぴくりともせず静かな寝息を立てる飛鳥。その精液が溢れだす膣の中へと、いきり立つ肉棒を突き刺したのだ。
「うんっ、はっ――あぁっ」
「くっ、はぁっ、はぁっ」
ぐちゅぐちゅと音を立てながら膣内を掻きまわし、眠ったままの飛鳥に快楽を与えていく若。この後も彼はまだ眠りにつかず、彼女たちの体を味わい尽くすのだろう。
夜はまだまだ始まったばかりなのだから。