※この作品はR-18です。

蛇獣書房   作:ヘビとマングース

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シャドルーを相手に遊び続けていたジュリは、某国の山奥でアジトを発見する。
目標こそ見つけられなかったものの、そこで彼女はかつて拳を交えた男を見つけ、ある一つの遊びを思いついた。

・主人公の名前は『ストリートファイターZERO』から。適当です。


ストリートファイター “悪を生む者”
蠢く悪(スト4・ジュリ)


 

 ガシャン、と音を立てて棚ごと地面に倒れ込んだ瞬間、すでに彼女は意識を失っていた。

 肌にぴったりと張り付く紺色のスーツに身を包んで豊かな肢体を晒し、腕には赤いグローブ、足には長いブーツを履いて、戦闘員らしい彼女たちはたった一人の女に負かされていたのだ。

 その証拠に、明かりすら灯らない暗い廊下の中にある足音はたった一つだけ。コツコツという靴音ではなく、おそらくは素足だろうことが予想できるぺたぺたという小さな音。

 その音を広い空間に響かせ、巨大な建物の一番奥にあった広い部屋に入ったのは、にたりとした笑みを浮かべる女であった。

 

 「なんだ……ここもはずれかよ。まぁたあのおっさんがいねぇじゃねぇか」

 

 重低音を響かせて稼働するいくつもの巨大な装置を見つつ、女、ジュリはゆっくりと室内を歩いて辺りを確認する。彼女がここへやってきたのは目的があるからだが、ここにはその目的がないらしい。

 しかしある時、ジュリはぴたりと足を止めた。そのまま目の前にある装置に目を向け、トレードマークとも思える笑みすら消してじっと立ちつくし始めた。

 彼女の目の前には、影がある。ゴボゴボと所々が泡立つ緑の液体に包まれながら、円形の装置らしき物に入れられ、膝を抱えてじっと動かない人影。それはまさしく人間の姿であった。

 そして同時に、その人間はジュリにとって見覚えがあることが理解できた。かつて彼女が様々な土地を飛びまわっていた時、どこかで一度だけ戦ったことがある相手。自分に負かされながらも、決して諦めようとはしなかった変な奴。その記憶は確かに彼女の中に残っていた。

 その男が、服も着せられていない状態で何らかの装置に入れられている。これによって推測できる状況は、ジュリの知る限り一つだけだった。

 シャドルーによる洗脳行為。それ以外にはありえないだろう。

 

 「ふぅん、なるほど――こりゃおもしろい。こうやって手駒を増やしてるわけね」

 

 ジュリはにやりと笑って、軽い動きで飛びあがった。そのままの勢いを保ったまま素早い動作で足を振り上げ、一思いに振りおろす。

 すると当然とばかりに、男を包んでいた丸い装置はバリンという音と共に破壊され、男は中の液体もろとも装置の外側へと出された。

 べちゃりと床に落ち、小さくせき込みながらゆっくりと体を動かす男。筋肉はついているものの細い体には服の切れ端すら纏われておらず、完全な裸の状態だ。

 そんな彼の前に立つジュリは少しも恥ずかしがることもなくじろじろとその体を眺めた後、自力で立てそうにないほど弱っている男の前に膝をついて彼に声をかけた。

 

 「おい、あたしの声が聞こえるか? あんたの名前は? なんか覚えてることとかあるのか」

 「うっ……あっ……」

 「わからねぇのか? 何も? ふぅん……なるほど、つまり一度忘れさせてから新しい記憶を埋め込むのか。洗脳ってよりかは、新しく生まれ変わるって感じだな」

 「うぅ……」

 「あぁ、心配いらねぇ。あんたの世話はあたしがきっちり見てやるからよ。ふむ、そうだな……」

 

 面白そうだ、と笑うジュリは想いついたばかりの言葉をそのまま告げ、急に立ち上がるときょろきょろとあたりを見回し始める。

 まず必要としたのは彼の服、ではなく、彼に関する情報や資料だった。実際に顔を合わせたことがあると言っても、やったことは拳や蹴りを交えただけ、本当にただの戦いだけだったのだ。名前を聞いたわけでもなく、細かな話や噂を聞いたわけでもない。まずは彼のことを知る必要がある。

 そうして辺りを散策し、いくつもの資料を床にばらまいて、使えなくなっているコンピューターを破壊して、ようやく彼女は一枚の紙を見つけた。

 一番わかりやすく書かれている一つの言葉。ジュリは面倒だと言わんばかりに、それを男の名前として与えることにしたのである。

 いまだに意識を朦朧とさせているらしい男に近寄り、ジュリは屈んで紙を見つめながらぽつりと呟く。ひどく楽しそうな表情で。

 

 「おい、聞こえてるか? いいもの見つけたんだよ、クククッ――ゼロ・チルドレン計画。世界中の優秀なガキどもを使って、ベガの親衛隊を新しく作り直す計画だったみてぇだな。あんたはその記念すべき一人目ってわけだ。ご丁寧にあんたの顔写真が載ってるぜ。名前は残っちゃいないが――あんた、日本人だったんだな」

 「ベ、ガ……?」

 「ああ、あんたの記憶を洗いざらい奪っちまった奴さ。いけすかねぇ男だろ――だけどまぁ気にすんなよ。これからはあたしがあんたを飼ってやるから。っつうわけで、今日からおまえの名前はゼロだ。なんにもなくなっちまったあんたにはちょうどいい名前だろ?」

 「うっ……俺は……ゼロ……?」

 「ああ、そうだ。それであたしがあんたの主人、ジュリ様だよ。よく覚えておけ、その名前だけは忘れないように」

 「……ジュリ……」

 

 ぽつりと呟く男、ゼロの目にはどことなく生気が欠けたように見え、まるで人形のような姿にも見える。それでもジュリは彼が発したかすれた声に満足し、無理やりゼロを立たせて体を支え、どこかへ連れて行こうと歩き出す。

 助け出そうとしているわけではない、自分が彼をうまく使うためにいい物を与えようとしているのだ。うまく行けば自分の手駒がもう少し増える、そう想いながら。

 独自の理想を思い描きつつ、ゼロに合わせてゆっくりと歩き、ようやく辿り着いたのは先程ほんの少しの戦闘を行った暗い廊下。倒したばかりの女が二人、気絶したまま倒れている場所であった。

 ジュリは広い通路の壁に寄りかからせるようにしてゼロを座らせ、裸の彼の体を一度舐めまわすように眺めた後、にたりと笑って踵を返す。

 そして向かった先には倒れたまま動かない二人の女性。ジュリは自分に近かった方の女、ユーリという人間に近付くとすぐ、彼女の体に手を伸ばした。直後、ビリッという大きな音が廊下に響く。

 しばらくジュリは両手を動かしてビリビリと何かを破く音を響かせ、ゼロに背中を向けたまましゃがみ込んで動かなかった。しかしそれもようやく終わり、にやりとした笑みがゼロに向けられた時、陰になっていた場所に横たわるユーリが彼の眼にも映った。

 先程まではぴったりとした戦闘服のような物を着ていた彼女は、その大部分を破られて裸に近い格好となっていた。胸や股、本来ならば隠したがるそこを完全に見えるような格好にされていたのである。

 ジュリはユーリの細身を軽々と持ち上げ、のっしのっしと大股でゼロに近付いていく。そうして彼の前に来た時、ジュリはユーリの体を床に横たえながら小さく言った。

 

 「ゼロ、これだけは覚えときな。あんたがあたしに忠誠を誓ってる限り、あんたはとても気持ちのいい想いをすることができる。理解できたか?」

 「ちゅう、せい……? 俺はジュリに、忠誠を誓うのか?」

 「そうだよ。記憶を失う前のあんたとあたしはそりゃあ親しい関係だったんだ――こんなことする程度にはな」

 

 そう言って、するりとゼロにしなだれかかったジュリが、迷いのない動作で彼の唇を奪った。むっちりと厚い唇を力強く押しつけ、そればかりか舌を使って彼の口内に割って入り、ぼんやりと見開かれたままの瞳を見つめながら舌を絡ませていく。

 ゼロはそうされながらも何の反応も見せることなく、ただされるがままに口内を舐められる。かと思えば、ジュリの舌が熱くねっとりと彼の口の中で愛撫を続ける内に、舌を絡め、歯を丁寧に舐められ、そうした行為が続く内に徐々にではあるがだらりと力なく垂れ下がっていた陰茎がピクピクと反応し始めていた。

 記憶をすべて奪われ、これまでの十数年の体験や経験が無くなった彼にとって、その行為はひどく不思議なものだったのだ。人と人とが唇を合わせ、舌を相手の口内に這わせる。あまり意味が理解できない行為だったのである。

 しかし、なぜだか体は反応してしまう。何もされていない陰茎がピクピクと動き出し、むくむくと大きくなろうとしている。さらには彼女の指が乳首をピンと弾く度、なぜか全身がびくりと小さく震えてしまう。

 その不思議な反応を自分の体で体験しつつ、ゼロはぼんやりと目を開けてジュリの顔を見続けた。それだけでジュリは楽しそうに目元を緩めて、さらに深く口を合わせる。

 しばらく続いたキスが終わった時、触れられてもいないというのにゼロの陰茎はすっかり起ち上がって上を向いており、それを目で確認したジュリは満足そうな笑みを見せた。

 

 「どうだい、気持ちよかっただろ? あたしに協力し続ける限り、こういうことはいつだってできるってことさ。理解できたか?」

 「あ、ああ……不思議な感覚だったけど、悪くない」

 「そうそう、人間素直な方がいいぜ――というわけで、次の段階に進もうか。準備も万端らしいしな」

 

 すくっと立ちあがり、ジュリは突然服を脱ぎだして下半身を露わにした。

 すらりと伸びる足はつま先まで何も纏わず、つるりと毛の生えていない秘所はすでに水気を感じさせて、彼女もすでに興奮している様子を見せている。といってもジュリの場合はゼロとは違い、彼自身に興奮を向けているというより、無理やり無知にされた彼が言われるがままに自身に従っていることに対して興奮しているのだろう。

 ゼロの視線が自身の股に集中することを自覚しつつ、ジュリは彼の体を跨いでからゆっくりと屈んでいく。

 二人の股間、そそり立つ陰茎と、濡れそぼった秘所が触れあうのはすぐのことであった。

 

 「後がつかえててあんまり時間がねぇからな。とっとと終わらせて、次に行くとしようぜ」

 「うっ、おっ――」

 

 ずぶり、と陰茎が膣の中へと迎え入れられる。ジュリが座り込む彼の腰へと座り込んだせいであった。

 それからジュリはゼロの肩へ両手を置き、股を広げて床に足をついたまま、腰を上下に振り始めた。初めから情緒も何もない、ただ射精を促すだけの動き。性交を楽しむというより、単純な作業にも見える動作である。

 事実、ジュリが必要としているのは行為による快楽だけではないのだ。単純な快楽というのも好ましいが、頭に思い描いている快楽も早く欲しい。そのためには何も知らないゼロに教え込む必要がある。

 男が女の体を貪り犯す快楽というものを。

 そのために彼女は今、自分の体でゼロの上に跨り、自分の気持ちを高めながら自身の部下となる男に教育しているのである。

 

 「んっ、ふっ、あっ――」

 「ほら、気持ちいいだろう? 男と女ってのはこうやって、んっ、いっしょに気持ちよくなるもんだ――よく覚えとけ。女の抱き方って奴をな」

 「ふぅっ、くぅ――あ、あぁ、わかった」

 

 スクワットをするかのように、ゼロの体を跨いで勢いよく腰を振るジュリ。彼女もまた彼のようにだんだんと呼吸を荒くしていき、最終的にはきつく目を閉じてぎゅっと彼の頭を胸に抱きしめる。

 そうして何回ピストン運動を繰り返しただろうか。二人はさほど時間もかけずに限界に達し、それほどタイミングの違いもなく絶頂へと到達する。

 二人は呼吸を荒げたまま何も告げることなく同時に達し、ゼロは勢いよく射精を開始して、ジュリはその瞬間を見計らって腰をぐっと沈めて一番奥で受け止めた。

 あくまでも性欲を満たすだけのような、甘い言葉も愛情の表現もない行為。それは早々に終えられ、少しの休息も挟まれない。

 荒く息を繰り返して数十秒、ジュリは休憩する気も見せずに動き出し、まずは彼の陰茎を自分の膣から抜いた。ぬとりとした白い精液が、彼女の太ももを伝って床へと落ちる。

 

 「休んでんなよ、まだやることは終わってないんだから――むしろ本番はこっからなんだ」

 

 下半身を剥きだしにして歩く彼女は、ついさっき服を破って半裸に剥いたユーリの傍へと赴き、そこで体勢を低くした。気を失ったまま動かないユーリの体に跨り、腹に座って、ゼロに向けて股を開く女の足をさらに広げ出したのである。

 さらには秘所に指を這わせ、舌を這わせて、意識のないユーリの体を弄っていく。主に下半身ばかりを。

 ゼロはその姿をしっかりと視界に入れ、またしても股間が熱く滾っていく感覚を自覚していた。その時、ジュリの楽しげな声が耳に届く。

 

 「女の体の使い方はわかっただろ? だったらほら、今度は自分で動いてこいつをイカせてみな。それがこれからのあんたの仕事になるからさ」

 「俺の、仕事……? あの、気持ちいいのが……?」

 「そうそう、あの気持ちいいやつがあんたの仕事になるんだ。だからまず、こいつで試してみろって」

 「……」

 

 ジュリに告げられて、ゼロはゆっくりと動き出す。確かめるように自分の体をゆっくり動かし、立ちあがって、二人が重なるそこへ近付く。

 薄暗く幅の広い廊下を、ひどくゆったりと前に進んだゼロはユーリが足を広げたその間に体を挟みこみ、いきり立っている陰茎に右手を添える。もうどうすればいいのかはわかっているようだった。

 しかし実際に挿入を始めようとした時、彼はどこへ入れればいいのかわからず、薄く毛の生えたその場所に何度も陰茎をこすりつけ、それだけで快感を高めていく。

 見かねたジュリはやれやれと首を振りつつ、彼の陰茎に自分の手を添え、ユーリの膣の入り口へと導いてやった。

 

 「ほら、ここだ。思いっきり奥まで突っ込んでやんな」

 「ああ」

 

 そしてようやく、ずぶり、とゼロはユーリの膣の中へと入ることができた。それも勢いよく腰が突き出されたせいで赤く膨れ上がった亀頭はすぐさま子宮の入り口にまで届き、勢いもそのままに強くぶつかる。

 それだけでなく、ジュリが少しばかり唾液を塗りつけたとはいえ、ほとんど愛撫もされずに濡れていない膣内だ。相応の痛みがあったのか、ユーリは全身をビクッと震わせ、気を失いながらも確かな反応を見せた。

 しかし二人がそれを気にすることはなく、ジュリはにやにやと楽しげな態度のまま指示を出し、ゼロはジュリに従って腰を振る。ユーリの秘所からは、或いはゼロの陰茎には、少量の血が纏わりついていた。

 

 「ハハッ、なんだよ、洗脳されといてこいつ処女だったのか? おいおい、シャドルーの人間は全員ホモかよ。普通は犯すだろ、自我を失くした人形なんかよぉ。それとも案外、あれだけで裂けちゃったのかな?」

 「くぅ――ジュリ、なんか、動かしにくい」

 「んあ? あぁ、まだ濡れてねぇからだろ。心配しなくても突っ込んだり抜いたりしてる内に動きやすくなる。今は無理やりにでも続けてろよ」

 「ああ、わかった」

 

 ジュリの言葉に従い、ゼロは痛いほどに締め付けてくるそこに陰茎を差し込んだままゆっくりと腰を前後させる。ジュリの時と違ってその動きは苦痛すらある、気持ちよさのない動作ではあったが、ジュリが言うのだから、と彼は我慢しつつも続けた。ぐちぐちという色気のない音が、静かな廊下の天井にまで反響する。

 そうし続けるゼロの顔があまりにもひどかったのか。見かねたジュリはほんの少しのやさしさを見せ、自らの指を使ってユーリの陰核を撫で始めた。と言ってもそれは「撫でる」というほどのやさしさではなく、指で押し潰そうとするかのような荒い手つきであるのだが、いまだに意識を取り戻さないユーリはそんな手荒い愛撫に全身を震わせながら反応を見せる。

 ジュリが手伝い始めて少し。ようやく膣の中が少しずつ潤ってきたようで、苦悶の表情を見せていたゼロの顔色もゆっくりと落ちついていく。そればかりか「ほう」とため息をつきながら、表情を緩ませて快感を感じているようなのだ。

 時間はかかったがようやく見れたその表情に口の端を上げ、ジュリは乱暴に動かし続ける指より少し下、勃起した陰茎が出入りするそこを眺めながら呟く。

 

 「これだけ濡れにくいところを見ると、まさか本当に使われてなかったんじゃねぇだろうな。悪の秘密結社が聞いて呆れるよな、誘拐してきた女をマワさねぇってんだから――つっても、人形を抱いてるのと変わらないんじゃ、そりゃ面白くもないか。いや、っていうかそもそもやっぱシャドルーはホモ組織なのかもな。あたしもマワされた記憶とかねぇしよぉ。ゼロ、あんたはどう思う?」

 「んっ、あっ、あっ――き、気持ちいい……」

 「そうじゃねぇっての。あ、そうか、あんたのケツを調べりゃいいことだよな。使われた形跡があるなら、あたしの予想は確定ってことだ」

 

 そう言いつつ、まだたらりと白い液体を垂れ流す腰を動かして、ジュリは体を移動させる。ユーリの腰を掴んで一心不乱にピストン運動を続けるゼロの上半身を抱きしめ、まだ外気に晒していない胸に彼の頭を押しつけ、その状態から手を伸ばしたのだ。

 紫色のグローブをつけた手がするすると背中を伝って下りていき、やがてはきゅっと締まった尻肉の間へと指を這わせる。すぐに肝心の場所となる穴は見つかり、彼女の手は迷いもなく力を込めてそこに触れた。

 途端にゼロの体はビクッと大きな反応を見せ、それだけでぞくぞくと背筋を刺激されたジュリは一息に指先に力を込めて、ずぶりとそこへ指を埋める。ひどくあっさりとした光景で、ユーリの膣を弄るよりも簡単に終わった動作であった。

 

 「うあっ――くっ」

 「おやぁ? ずいぶんすんなり受け入れるじゃねぇか――まさかもうガバガバになってんじゃねぇだろうな? クックックッ、アッハッハ! 悪の秘密結社のボスは誘拐した女どもより顔のいい男を選んだってかぁ! 最ッ高に笑える話じゃねぇかよ、おいッ! あんたベガにケツ掘られて親衛隊入りする予定だったってことらしいな!」

 「あっ、はぁっ――ううん、んっ」

 「クックック、それともこいつはもっと前からか? まさか出会ったファイターども全員にケツ向けてたとかそういう話かよ? どっちにしても以前のあんたはずいぶんこっちでお楽しみだったみたいだなぁ。ほら、わかるだろ? 指を二本もすんなり受け入れてるぜ、あんたのケツ穴」

 

 突かれるがままに動かないユーリの腰から手を離し、ゼロはぎゅうっとジュリの腰に手を回して抱きつく。あまり大きくはない彼女の胸に顔が押し付けられ、得体の知れない歓喜に染められた表情は隠されていた。

 しかしジュリにはすべてわかっているらしく、彼の頭に左手をやって黒い髪を撫でつつも、右手の指は器用に折り曲げられて、勝手知ったるとばかりに尻の中を掻きまわしていく。それだけでゼロは面白いようにぴくぴくと反応し、自身の感覚に戸惑う様子のそれは存分にジュリを楽しませる。

 指の動きはますます速く、いやらしくなり、腰の動きを速めるゼロの快感をさらに高めていった。口の端を上げ、目元を潤ませ、頬をかすかに紅潮させて興奮を表すジュリの手によって。

 今となっては全力で振るわれる腰はぶつかるようにしてユーリのそこに叩きこまれており、力のこもらない眠ったままの体は一突きごとにぶるんと大きく揺れ、大きな乳房とがふるりと揺れるほどに衝撃は大きい。膣の中は最初が嘘のように湿っており、小さな呻き声を出すほどにユーリは快感を得ているようだ。

 そして彼女がようやく意識を取り戻し、うっすらと目を開けたその瞬間、ゼロは再び限界を迎えていた。

 

 「うっ、くっ、ジュリ――ジュリッ」

 「イキそうか? いいか、よく覚えときな。チンポの先からザーメン出す時はイクってちゃんと言うんだよ。それで、さっきと同じ――女の膣の一番奥で出してやるんだ。いいな?」

 「うぅ、わかった――あっ、ジュリ、イク、イクゥッ」

 「はいよ、出してやんな――この女の中にびゅーびゅーってね」

 「うっ、あっ――」

 

 最後の三振りほどを全力で叩きこみ、ゼロはユーリの膣の中で射精を開始した。ジュリの体をぎゅっと抱きしめたまま、彼女の乳房に頬を預けて上を見て、キスをねだるようにしながらだ。

 ジュリはこれに応えてやり、そっと唇を落として口づけを交わす。そうしながらも右手の指は尚も尻の中を掻きまわしており、同時に左手はドクンと脈動する陰茎の根元を掴んで、素早い動作で扱いていた。尿道の中に一滴も精液を残さぬようにとの配慮だろう。

 ジュリから与えられる新たな快楽を感じながら、ゼロは呆けた顔で彼女に身を任せ、二度目ともなって全く衰えのない射精を先程以上の長さで続けていた。

 ドクンドクンと陰茎が動く度、先端からは大量の白い粘液が吐き出され、ユーリの子宮口へとぶつけられていく。彼女はそれをぼんやりとした意識のまま受け止め、なんとなく理解し、それでも正常に動けずにいた。

 

 「あっ――ん」

 「おっ、やっと起きたのか。ようやく面白くなってきやがった――ゼロ、まだイケるんだろ? 出し終えたんならさっさと腰を振りな。それがあんたの仕事なんだから」

 「ああ、わかった――んっ、あっ」

 

 するりと体を離していったジュリの言葉に応え、ゼロは再び腰を動かし始める。絶頂したばかりだというのにすでに陰茎は固くそそり立っており、まだユーリの膣内にあるということもあって、彼女の肉の壁を中からぐっと押し上げている。

 これに対してまたもユーリはぴくりと反応し、ぼんやりと開けた目が焦点を合わすまでの短い時間、腰を動かす速度を速めたゼロにいいように突かれながら黙りこむばかり。目も口もぼんやりと開いたまま、まさしく人形のような姿である。

 しかしそんな状態も長くは続かず、ようやく意識が覚醒したユーリは突然表情を一変させて、驚きを隠せないとばかりに上体を起こそうと床に肘を置く。

 その瞬間、ジュリは一糸纏わぬ下半身を持って彼女の頭部を跨ぎ、淫らに濡れた股間を大きく開いたまま、一気に腰を降ろした。狙い澄ましたかのようにユーリの口元は彼女の陰部に押さえつけられ、再び冷たい床に倒れながらジュリの股で顔を押さえられる。

 くぐもった声しか出せないユーリは、楽しげに語るジュリの声を聞くしかなかったのだ。

 

 「んんっ、ぐっ、んっ――」

 「はいはい、わかってるわかってる。そう焦んなよ、すぐに気持ちよくしてやるから――だから代わりによぉ、あたしのも舐めてくんねぇか? 本当ならここにこいつのもんが突っ込まれてるはずなのに、あんたに無償で貸し出してやってるんだ、それくらいの奉仕は当然だろ?」

 「はっ、あっ、ジュリ――」

 「おいゼロ、ついでにこいつの胸揉んでやれよ。女を抱く時はマンコだけじゃなくて、色々弄ってやんねぇと感じねぇ奴もいるからよぉ、ただ犯すだけよりは速くものにできるだろうぜ。ほら、教えてやるから手ぇ伸ばせ」

 

 ぐちゅぐちゅと音を立てて、陰茎を使って膣の中を抉るゼロはジュリに手を取られて、ユーリが持つ大ぶりな乳房へと手を置いた。

 ふわりとした感触に多少驚きつつ、先程頬で感じたジュリのものとは少し違うその柔らかさは彼の心をときめかせ、ぴくりとまた陰茎を反応させる。

 ゼロはジュリに教えられるがまま、乳房を下から掬い上げるように揉んだり、左右から中央に寄せるようにして遊んだりと、感触を楽しむかのような両手は戸惑いなく動き続けていく。

 そんな中で、ユーリの口に秘部を押しつけたまま腰を上下や前後に動かしていたジュリが、笑い声に混じりながら言う。されるがままに体を弄ばれるユーリはくぐもった声を出すばかりだ。

 

 「よしよし、ついでに乳首も舐めてやれ。そこも感じるところだからな」

 「乳首――ジュリ、俺、ジュリの乳首舐めたい」

 「あぁん? あたしの? クックック、可愛いこと言ってくれるじゃねぇか――しょうがねぇなぁ。まぁこれから大事なパートナーになるんだ、それくらいは許してやるか」

 

 ゼロの言葉を聞いたジュリは嬉しそうに笑い、蜘蛛を模したような上半身を覆う服を脱ぎ捨て、小ぶりだが形のいい胸を露わにした。そのまま胸を張るようにして上体を傾け、ゼロもまた上体を前に傾ける。

 そうして彼の唇はジュリの胸に届き、小さく口を開けたその中にかすかに隆起したピンク色の乳首が含まれた。ぷっくりと膨らむそれはゼロの舌によって縦横無尽に転がされ、弱いながらも確かな快感をジュリに与える。

 思わずため息が漏れてしまうほどの感覚だった。二人は共に快感に身をよじり、ゼロは腰を激しく振りながらも口の中に広がる感触に意識を集中させ、ジュリは彼の頭を抱きしめ、撫でながらも愛おしそうに目を細める。

 ジュリの叱責が飛んだのはそんな時のことだ。

 

 「はぁ、ん、うまいじゃねぇか。初めてとは思えない――おい、手は止めるなよ。指でこいつの乳首を弄るんだ。ふぅ、あっ、使えるところは全部使ってイカせてやれよ」

 「んっ、ふっ、わかった」

 「んぅー! んふぅー!」

 「あぁ? うるせぇな。騒いでる暇があったらとっとと舐めろよ。新しい主人の命令にも従えねぇのか、このお人形ちゃんは」

 

 ジュリがゼロへ女の抱き方を指南しつつ、胸を吸われながら秘所をユーリの顔へと押し付けていると、今まではされるがままだったユーリがくぐもった声を上げ始めた。悲鳴、というよりも抗議や怒りのものに近い。

 しかしそれは虚しくも言葉に成ることはなく、さらには今までは機嫌のよかったジュリの顔色も一瞬で変わる。胸を熱心に吸うゼロの頭を撫でる手つきは変わらないものの、一目でわかるほどに表情が怒りに染まっていくのだ。

 だが顔面に女性器をこすりつけられているユーリにそれが見えるはずもなく、続けて抗議の声を上げていた彼女は急に先程よりも重くのしかかってきた股のせいで声すら出せなくなる。

 先程までは気分もよかったため手加減されていたものを、今や見るからに不機嫌になったジュリが一気に体重をかけたのだ。

 ユーリの悲鳴は、聞こえるかどうかというほど小さくなる。

 

 「ふっ、ぐ――」

 「おら、命令はすでにしただろうが。舐めろ。今のあんたにはそれ以外許されてねぇんだよ」

 「むぅぅ、ふぐっ、んんっ――」

 「ハハッ、このままだと窒息するかもな。あたしのマンコに押しつぶされてさぁ――そうなりたくねぇなら、早く命令を遂行しなよ、お譲ちゃん。まぁこのまま本物の天国に行きたいって言うなら別だけどさぁ。と言っても、あんたの場合は地獄の方がお似合いだろうけどねぇ」

 

 すでに愛液が分泌されて潤っているとはいえ、膣の中を乱暴に抉られ、男の陰茎に好き放題されながら胸を揉みしだかれ、さらには重くのしかかる股間によって呼吸ができない。ユーリの混乱は酸欠と共に頂点を迎え、彼女はじたばたと両手両足を動かしながらも状況を変えることはできず、ついには諦めた。

 焦りが見える必死の姿で唇の奥から舌を出し、すでに顔面に触れているジュリの秘所を舐め始めたのだ。

 できる限りの範囲で舌を動かし、技術も何もなくとにかく秘所へと触れ、彼女が満足することを願って舐める。呼吸ができないせいで死が目前にまで迫っているのだ、こうなるともはや誇りも何もあったものではない。

 従ってユーリは必死にジュリへの愛撫を続けるのだが、それでも彼女は気にいらない様子で表情を変えない。胸を吸い続けるゼロを見る目はやさしくとも、自分の股の下にいる人間には微塵も慈悲を与えないつもりだ。

 ふいに、ジュリが腰を上げて濡れそぼった股をユーリの顔から離す。

 

 「ぷはっ――かはっ、はっ――んむ゛っ」

 

 しかしユーリが息継ぎをした瞬間にまたも体重をかけてのしかかり、再び彼女の呼吸を奪う。

 押しつけられた股間は一度の性交で非常に濡れており、ユーリのすっと線が通った高い鼻や、ぷっくりと厚い唇を見事に塞ぎながらも透明な液体を塗りたくり、もはや冷静さを保てないユーリは体をバタつかせることすら忘れて必死に舌を伸ばした。

 濡れたそこをしっかりと舌の全体を使って舐めまわし、時に膣の中へ差し込むようにと舌先に力を入れ、思考もはっきりしないままにジュリへ快楽を与えようと努力を続ける。

 そんな最中に、今の今までユーリの膣を穿っていたゼロが限界の声を上げる。

 

 「くぅ、はぁ、ジュリ、イク――もう、イクっ」

 「いいぞ、その代わり一番奥だからな」

 「むふぅー! んんっ、んふぅー……!」

 「ああっ、イクっ」

 

 そう言った途端、三度目となる射精は開始され、ユーリの中で二度目の膣内射精が始められる。

 すでに三度も絶頂しているにも関わらず、ゼロの陰茎から子宮口に向かって飛び出す精液には何の陰りも見られない。量も変わらず、ぷるりとした粘着性も変わらず、白濁していることにも変わりはない。

 そのせいで入りきらなくなった分の精液がユーリの膣から溢れだし、大量の精液がゼロの下半身と床を汚す。

 それを見たジュリはまた楽しそうに笑いつつ、腰を上げ、今まで股の下敷きにしていたユーリの顔を見ながら話し始めた。呼吸を乱すユーリの顔はひどい有様になっており、だらしなく開けられた口からはだらりと舌が伸び、目は正気を失くしたかのように白目をむいていて、そのまま呼吸を整えようと何度も空気を吸っているのだ。

 この時彼女は朦朧とした意識の中、顔を解放されて呼吸ができるようになったこと、自分の膣の奥に射精されたこと、そして今まで自分の体に与えられていたのは嫌悪感や不快感ではなく、快感だったということが理解できた。ありとあらゆる情報は正常な思考を取り戻した彼女をさらに大きく混乱させ、どうすればいいのかという判断を失くさせてしまう。

 にやりと、ジュリが笑っていた。

 

 「どうよ、気持ちよかっただろ? あたしのパートナーは中々筋が良くてよぉ、こいつといっしょにいられたらこれから毎日でも気持ちよくなれるんだぜ」

 「はぁっ……はぁっ……まい、にち」

 「ああ、そうさ。そういうわけだからよぉ――あんたはもうあたしの奴隷だから」

 「な、なにを――んぐっ」

 

 何を言われたのかわからず、目を見開いて驚くユーリ。そんな彼女の膣の中を再びゼロの陰茎が抉り始める。

 三度の射精を終えても尚即座に回復し、完全に勃起した状態で腰を振る。それを可能とするのは、やはりシャドルーの肉体改造のせいなのだろう。

 そう当たりをつけるジュリではあったが、実際のところさほど興味がある問題でもない。彼女にとって重要なのは、見るからに絶倫な彼は想像していた以上に使える男だったということだ。

 

 「アッハッハ、こりゃいいや。もう三回もイッといてすぐ勃つのか。やっぱあんたはいいパートナーになりそうだなぁ、ゼロ」

 「んっ、はっ、ジュリ、キスしたい」

 「あたしとか? クククッ、おまけにいい感じに惚れこんでるらしい。こりゃいいもん見つけたな」

 「んっ――」

 「あっ、はっ、はぁんっ!」

 

 ゼロは勢いよく腰を振ってユーリの膣を責め立て、乳首をぐりぐりと指先で弄り、同時にジュリと唇を合わせて舌を絡める。ひどく淫靡で、およそ普通ではない光景だ。

 それを少し前からじっと眺め続ける存在があった。

 彼女は顔を真っ赤にしながらもゆっくりと後ずさりを始め、尻もちをついたままバレないようにと動き続ける。傍にあった倒れた棚に触れ、カシャンと音が鳴ったのはその時だった。

 

 「あっ――」

 「――なぁんだ、もう起きちまったのか。もうちょっとこいつで遊んでからと思ったのによぉ」

 

 その時、ユーニという女は覚悟を決める。

 自身の相棒があんな痴態を見せるほど変えられたのに、自分だけが助かるわけがない、と。

 

 

 

 ◆

 

 

 

 友人から手紙が来た。

 そのことに思いのほか喜んでしまったことを恥ずかしいと感じつつ、しかし嫌な気持ちではないことを理解して少し笑ってしまった。

 彼に会ったのは今から二年ほど前。忘れもしない、よく覚えている。

 当時、少しばかり腕っ節が立つことから多くのファイターに目をつけられた彼は疲労困憊のまま連戦をこなし、見かねた私が乱入して彼を助けた。

 それがきっかけだった。

 

 「あ、あの……ありがとうございます。ええっと、え~……た、助かりました」

 

 拙い英語で、必死に気持ちを伝えようとする姿は愛嬌さえあり、幼い外見のせいもあってどこか可愛らしいと思える子だった。

 聞けば、日本で英語を勉強していたものの初めての海外旅行だったらしい。おかげでたまたま出会った相手が何を言ってるのかわからず、ファイティングポーズを向けられたから自分もファイティングポーズを取るとすぐにストリートファイトが始まり、断ろうにも英語がわからず何も言えなかったそうな。

 そこで私が乱入して助けに入ったものだから、彼の私への懐き具合は凄まじいものだった。これまで外国では他人と関わる時間が少なかったのだろう。彼はたどたどしい英語でしきりに私へ話しかけ、しばらく二人で話をした。

 大したきっかけではなかったかもしれない。他にドラマのような展開があったわけでもないし、誰かに聞かせて楽しませられるような出来事もなかった。しかし私たちが仲良くなるにはそれだけで十分だったんだ。

 そんな、しばらく会っていなかった彼から手紙が届いた。しかも、私に会いたいのだという。これを嬉しいと思うのは至極当然だろう、うん。

 

 「手紙か……ふふ、会いたいだなんて、らしくもない。いつもは気まぐれに、突然私の前に現れるのに」

 

 手にした薄っぺらい紙を読みながら呟くと、近くの窓からにゃあんと声が聞こえた。そちらを見てみると、もうずいぶんと前に私と顔見知りになった子猫がいる。

 ちょうど、彼と私とで助けてやった黒猫だ。

 

 「そうだな――おまえみたいに、自分の都合でふらりと現れる男なのにな」

 

 頭の中に彼の姿を思い浮かべて、くすりと笑みをこぼしてしまう。自分でも、まさかこれほどまでに楽しみになるとは思わなかった。

 あぁ、楽しみだ。早く彼に会いたいな。

 らしくもなくそう想いながら、私は窓から跳んできた子猫を腕に抱きとめた。

 

 

 

 ◆

 

 

 

 「んはぁっ! すごいぃっ! おマンコぐじゅぐじゅでぇ、ゼロ様のチンポに掻きまわされちゃうのォッ!」

 「おー、すげぇなゼロ。もう八人目だってのにあっという間に陥落か。相変わらず女鳴かせの絶倫だなぁ、おい。あたしと会った時は刀を振りまわしてた女が、今じゃあんたの上で必死に腰振ってるじゃねぇか」

 「ん、ジュリ」

 「はいはい。まったくとんでもねぇ野郎だな。これだけ裸の女に囲まれてるってのに、帰ったらすぐあたしとキスか――んっ」

 

 その暗く広い室内は、淫靡という言葉では足らないほど快楽で満ち足りていた。

 中央に置かれた大きな円形のベッドには一糸纏わぬ裸の美女たち。あらゆる国からやってきた女たちが自ら股を開き、乳を寄せ、唇を尖らせて一人の男に群がっている。

 ベッドの中心には、一人の男。細い体には薄い筋肉がついており、さほど頼りになる外見というわけでもないがやけに目を惹く形をしている。顔は幼くも見えるあどけないものなのだが、目つきばかりはやけに鋭い様相を持っていた。

 男は無表情のままで大の字に寝そべり、サツキという女を腰に跨らせて下から突き上げ、右手をフェヴリエという女の股に差しいれ、左手をメルツという女の胸に挟ませて指先を舐めさせている。さらに仰向けに寝る彼の胸にはアプリーレとユーニが唇を寄せてぺろぺろと乳首を舐めまわしており、じゅぷじゅぷと水音を立てる根元ではジウユーが舌を突き出して玉を転がし、ユーリが尻の穴を舐めて、最後の一人であるディカープリは彼の顔に跨って秘所を舐めまわされていた。

 しかし、ジュリが仮面で顔を隠すディカープリを蹴り飛ばしたことによって、彼女の体はベッドの上へと投げ出され、代わりにジュリの唇が男の唇を塞ぐ。そこからはねっとりと舌を絡ませる行為がしばらく続き、仮面のせいで混じることができないディカープリは仕方なしに自慰を始める。

 それらがすべて、無理やりこの場へ連れて来られたキャミィの目の前で行われているのだ。

 すでに緑色のレオタードは力ずくで破られて捨てられ、身に纏っているのは赤いグローブとブーツのみ。赤いベレー帽は彼女が驚いた際に床へ落ちてしまい、今は金色の三つ編みも力なく垂れさがるばかり。まるで彼女が感じた驚愕や絶望をそのまま体現したかのようだ。

 今、腕を縛られ、裸に剥かれたまま床に転がされるキャミィの目の前で、ひどく現実離れした痴態が繰り広げられている。

 その中心には、彼女が会いたがっていた大事な友人の姿があった。

 

 「――ぷはっ。さぁてそろそろ説明してやらねぇとな。えっと……キャミィ、でよかったっけ、お人形さん。まぁいいや――ほら、あんたが会いたがってた男だよ」

 「あっ、あっ――」

 

 男と唇を離したジュリがベッドの上に座ったまま振り向き、じっと目の前を見つめ続けるキャミィへと声をかける。しかし彼女にその声は届かない。

 そんなことよりも大事なことは、目の前にいる友人がなぜ、そんなことをしているのかということだった。

 

 「あはぁっ! ぜ、ろ……ゼロ様ァッ! んんぎっ、きもち、いいっ――」

 「ふはぁっ、んんっ、ゼロ様……は、早く私にも、お情けを――」

 「ゼロ様ッ、ゼロ様ァッ――んっ、はっ、あぁっ……」

 「どうよ。ちょっと見ない間に男前になっただろ? なんせ女八人を同時に侍らせてイカせてんだからな。見てみろよ、ベッドの上なんか精液だらけだぜ。クククッ、これじゃあここに座っただけで妊娠しちまうかもな。あーあー、そうなりゃあたしもこいつのガキを授かるのかねぇ」

 「なっ……あっ、かっ……」

 

 ジュリが言う通り、ベッドの上はキャミィから見ても凄惨たる光景だった。

 裸の女たちの体がそうであるように、部屋中至るところが白い粘液に覆われていて、鼻にツンと来るようなきつい匂いがこれでもかと充満しているのである。しかし女たちも男もそれを全く苦にはしておらず、淫らに体を揺らす女たちに至っては好んでそれらを体に付着させ、指で掬って口に運んでいるようだ。しかも頬を赤く染めて、うっとりと眼を細めながら体を震わせる始末。とても正常な光景とは思えない。

 少なくともキャミィはじっと目の前を見つめて戦慄している。これは、この世の光景ではないと。

 彼がこんなことをするのはありえない、夢ではないのかと、現実逃避をするほどに。

 

 「クッ、クックック――アッハッハッハッハ! なんつー無様なツラ晒してんだよッ! 最ッ高……! あんたのその顔最ッ高だよ、そうだよそれ、そういうのが見たかったんだ!」

 「なん、で……だって彼は、そんな、どうして……」

 「ククッ、自分の目が信用できねぇってか? そりゃあそうだよなぁ――自分が惚れてる男がザーメンまみれで腰振って、女を八人も同時に相手して、あんたに目を向けることなくセックスしまくってるんだからなぁ……そりゃあそういう顔にもなるよなぁ」

 「うそだ……そんな、だって――彼は」

 

 自分は今、ひどい顔をしている。

 するすると服を脱ぎながら近寄ってくるジュリを視界の端に入れながら、キャミィはちゃんと自覚していた。しかしそんなことは関係ない。それよりも、そこで行われていることが信じられなかった。

 あの人懐っこい少年が、ベッドの上で寝そべり、あらゆる女たちを全身で相手しながら、以前からは考えられなかった行為を続けている。それも無表情で、あの愛くるしかった笑みはないまま、自分に一瞥すら寄こすこともなく。

 

 「自分が好かれてるとでも思ったか? クックック、思い上がりもここまで来ると面白れぇよ。所詮あんたもあいつらと同じ、要するに性欲を処理させるだけの道具でしかねぇんだよ。あぁ、でも心配すんな、あいつはやさしいから自分専用の肉便器は大事に扱うぜ? 見ろよ。あいつの顔に跨ってるあんたにそっくりの女なんか、連れて来られてから三日三晩犯されちゃってさ、今じゃ常にマンコ弄ってないと気が狂いそうになるらしいぜ。ただ、あんなどうしようもねぇ感じになってもちゃぁんと相手してもらえるんだ、それだけで満足ってもんだろ?」

 「う……あ……」

 「はっきり言っといてやるぜ――あいつの一番は、このあたしなんだよ。さっきの甘ーいキスだって見たろ? あたしが帰ってきた時と、どっかへ出かける時、必ずあたしがキスしてやらねぇと寂しそうな顔してさぁ、ほんとまいっちゃうんだよなぁ――」

 「そんな――いやだ、いやだ、いやだ――」

 

 ガラガラと何かが崩れていく。それと同時に、自分という存在が浮かびあがって体を離れ、どこか遠くへふわふわと飛んでいくような錯覚を覚える。

 キャミィは間違いなく、自身の精神を崩壊させていた。認めたくない現実と、こうであってほしいと願った空想とがせめぎ合い、捻じれ、互いに形を壊して最後にはゼロになる。

 いつしかその目の中からは先程まで存在していた強い光が消え去り、代わりに空虚さを伺わせるぼんやりとした瞳だけが残る。

 ジュリは高らかに笑い、大きくのけぞって天を仰ぎながら笑い声を響かせた。

 

 「アッハッハッハッハ! アッハッハッハッハッハッハッハ!」

 「いやだ――いやだ――」

 

 ジュリはただ笑い、キャミィは力なくぶつぶつと呟き続ける。そしてそんな二人の声に混じるかのように、女たちは更なる快楽を貪って声を上げ、横たわる男、ゼロへと群がっていく。

 

 「あぁっ、あはぁっ、ゼロ様ァッ」

 「私も、もっと、もっと欲しいですッ。ゼロ様の子種、もっとたくさんたくさんくださいッ」

 「あはぅぅ、あへぇぇ、えへへへ――せーし出てるぅ。私のおまんこ、しきゅうに向かってせーし出てるぅ」

 「ふっ、ふっ、んっ、はっ」

 

 ぐちゅぐちゅという淫らな音はいくつも重なって室内に響き、床の上でだらりと体を投げるキャミィの耳にも届いている。しかし、今さら彼女に何かしようと思えるほどの気持ちもなかった。

 なにせジュリが両手の拘束を解いても暴れ始めることもなく、ただ黙って床に寝ころび、じっと下から女を突き上げるゼロを見つめ続けるばかりなのだ。もはや真新しい反応を期待できるような姿でもないだろう。

 しかしジュリには考えがあった。かつては人形と呼ばれた自分をやさしい姿に変えてくれた一人の男、それを奪われて放心する彼女に、かける言葉がある。

 ジュリは近くの床に飛んでいた精液を指で掬いあげ、それをキャミィの視界に入るよう持っていく一方で身を倒し、うつ伏せで横たわって動かない彼女の上に体を重ねた。

 右手でキャミィの唇にどろりとした精液を塗りつけ、左手で尻の奥にある無毛の割れ目をゆっくりと撫でる。そうした愛撫を丹念に続けながら話し始めた。

 

 「あいつを振り向かせる方法はあるぜ――あんたがあいつの肉便器になればいいんだ」

 

 つつっ、とキャミィの視線がゆっくり動く。光を失くしたそれは確かに動き、今はすぐ傍にあるジュリの顔へと向けられている。

 それを見たジュリは背筋がぞくぞくと震えるのを抑えきることができなかった。かつての人形が再び人形に戻ったのに、まだ救いを求めて自分を縋っている。そうした想いがたまらないのだろう。

 彼女は尚もキャミィの秘所をやさしく指でほぐしながら、希望を失ったキャミィにとっての救いを与える。

 

 「言っただろ? あいつは自分の肉便器は丁寧に、やさしぃく扱うんだ。つまりあんたがあいつと一生いっしょにいたいと思うなら、一番手っ取り早いのは好きな時に抱いてもらえる肉便器になることだよ。そうすりゃあんたはいつでもあいつのチンポを拝める。触るもよし、舐めるもよし、マンコに入れてザーメンが噴き出すほど中出しされるもよし。すべてはあんたら二人の思うがままだ」

 「私と、彼が……」

 「そうさ。それにうまくいきさえすればよぉ、あんたとあいつの間に子供が生まれるかもしれない。あんたはそれほど長い寿命は持っちゃいないだろうが、ガキはどうかわかんねぇだろ? 未来に希望を残すって奴さ。どうだ、泣けてくるだろ?」

 「私と、彼の、赤ちゃん……」

 「そう、そうなんだよ。それじゃあそれが理解できたところで――あとはどうすればいいかわかるよな?」

 「……うん」

 

 嬌声が重なり、淫靡な宴は続く。

 しかしその中に少しの変化をもたらしたのは、やはりこの空間を完全に支配する彼女。

 

 「おら、てめぇらちょっとどいてな。さぁて――今日のメインディッシュを味わうとしようじゃねぇか」

 

 ふるりと小さく震えるキャミィを横抱きにし、群がっていた女たちをすべて脇に追いやってベッドの上へと陣取るジュリ。

 彼女が近くに来たことによってゼロは体を起こし、胡坐を掻いて座る。その前には大量の精液で汚れるベッドの上に降ろされた、どこか恥ずかしそうな仕草を見せるキャミィがいる。

 まだ体が触れあってもいないのに、ゼロの体から放出された精液に肢体を汚され、妙な匂いに囲まれながら、じっと視線を向けられる。まるで人形のようになっていたキャミィもさすがに平常心ではいられず、これから始まることへの期待ばかりを抱いているようだ。

 二人を向かい合わせたジュリが間に入り、三角形を作るかのように座った三人は互いに視線を交えた後、少しばかりの会話を始めた。

 

 「ゼロ、こいつはキャミィって女だ。たった今からあんたのものになる。周りにいるこいつらみてぇにうまく使ってくれ」

 「わかった」

 「んで、キャミィ。こいつはもう前の名前を持っちゃいねぇ。今からはゼロって呼べ。由来は聞くなよ」

 「わ、わかった……ゼロ、だな……」

 「さて、必要なのはこれくらいだろ。とっとと始めようぜ――もう準備はできてんだろ?」

 

 ほんの少しの会話を終えてそう言うなり、ジュリはするりと妖艶な動きでキャミィに近寄り、その体を抱きしめながら押し倒した。三つ編みにした金髪に、赤いグローブやブーツに、きゅっと引き締まった尻や背中にべちょりと精液が付着する。

 しかしそれはまだほんの序の口だった。まずジュリは両手を使って辺りの精液を掬い上げ、ローションか何かのようにキャミィの体へと塗りたくる。はっきりと割れた腹筋には指を使って丁寧に塗り込み、小ぶりの乳房を乱暴に握りつぶすかのように塗り、股間の割れ目や顔にまで丹念に濃厚な精液を塗りつけていく。

 そうしてすっかり、まだ本人が手を触れていない状態から精液まみれになったキャミィはぼんやりとした目をゼロに向けつつ、快楽を抑えきれないかのようなだらしない笑みを浮かべていた。

 ジュリの笑みはさらに深まり、同時にゼロの勃起した陰茎がキャミィの秘所へと触れる。

 

 「あっ――」

 「動くな。ゼロ、一気にな」

 「ああ」

 

 そして言葉通り、ずぶりと一気に挿入が終わった。

 パンパンに膨らんだ亀頭は数十の射精を越えても尚健在で、固さと共に熱を持ったそれは数える間もなく一番奥へと到達し、ゴツンッと強く体当たりを繰り出す。

 それだけでキャミィは背をのけぞらせて絶頂に達し、ビクビクと大きく痙攣しながら舌を伸ばして動けずにいた。いともたやすく昇りつめた絶頂はこれまで自分自身を慰めた時のものよりよっぽど強く、たった一度でキャミィの心の溝を埋める。

 ようやく、繋がった。ただそれだけの淡い想いが彼女の中で息吹いていた。

 

 「おおっ、もうイキやがった。いくらなんでも早すぎんじゃねぇか、淫乱女。それほど使いこんでねぇと思ってたら、さては自分で弄ってやがったんだな」

 「おっ、ほっ――あはぁっ、すご、いぃぃ」

 「くっ――締まる」

 

 勢いよく最深部へと到達したものの、その後はそれ以上の速さで激しい出入りを繰り返す。

 腰を引いた時には大きく膨らんだカリ首が膣の内壁をゴリゴリと抉り、腰を前に出した時は膨らんだ亀頭がずずっと内壁を押しやりながら進んでいく。

 ただ前後に移動するだけの単調な動きではあったが、勢いは通常のそれよりも凄まじい。仰向けに転がったキャミィの腰を掴んで実直に腰を振り、叩きつけるような速度で繰り返し突き続ける。

 キャミィの嬌声は見る見るうちに高くなり、楽しげに笑うジュリが彼女の体に覆いかぶさったのは直後のことだった。

 

 「んあっ、あはぁっ、んいいっ、いいッ、すごいのォッ!」

 「アハハッ、バカみたいに感じやがって、そんなにチンポが好きなのかよ?」

 「好きィ、好きなのォ、ゼロのチンポ――ゼロのチンポが好きなのォッ! これ、これがずっと、んんっ、欲しかったっ、あんっ」

 「クククッ、いつかのクソまじめな顔が嘘みてぇなアヘ顔だな。ゼロ――ちょっとあたしにも突っ込めよ」

 「わかった」

 

 ずぷっ、と陰茎が抜けると同時にキャミィが寂しそうな声を上げ、直後にはジュリの口から嬉しそうな声が洩れる。

 二人の表情は入れ替わったかのように変化を見せ、だらしない表情を見せていたキャミィは寂しそうに眉をひそめ、代わりに今度はジュリがだらしなくも舌を伸ばして目を反転させていた。

 普段は忙しく世界を飛びまわって、ベガ親衛隊と呼ばれる女たちを狩ってはこの場に連行する彼女だ、他の女たちに比べて格段にゼロと交わる時間は少ない。にも関わらず、ゼロは一番と言っていいほど彼女に入れ込んでいる。そのせいで腰の動きは必死のようにも感じられる速度で一気に叩きつけられ、興奮によってさらに固く、大きくなった陰茎がぐちゅぐちゅと透明な液をまき散らしながらジュリの膣内で暴れ回る。

 しかし、ゼロがこのままジュリの中で果てようか、そう思っていた時だ。突然彼女はびくんと背をのけぞらせて、天に向かって舌を伸ばしながらあえなく果てた。

 キャミィの胸に両手をつき、腰を掴まれて膣内を抉られ、久方ぶりの絶頂を味わうジュリ。彼女はひとしきり体を震わせ、それでも激しく膣内を荒らされながら楽しげな悲鳴を上げると、すぐにゼロへと振り返る。

 

 「くあっ、あはぁっ――やっぱ、すげぇ……あ、あたしはもういいからよ、こいつを突いてやれ。んはっ、物欲しそうな顔してやがるからよぉ」

 「うん――でも」

 「またいつでも、はっ、相手してやるから――んんっ」

 「……わかった」

 

 ジュリの言葉、命令というよりも諭すようなそれはやはり無視されることはなく、ゼロは言われた通りに動き出す。

 ジュリの膣内から陰茎を抜き、またしてもずぶりとキャミィの中へ入る。途端に泣きそうになっていたキャミィは嬉しそうに顔を歪め、口の端からよだれを垂らしながら快感に浸る。

 ただでさえ限界が近かったゼロと、黙っているだけですでに何度も繰り返し絶頂しているキャミィだ。行為がそのまま長続きするはずもなく、やがて二人はすぐに限界へと達する。

 するりとゼロの後ろへ回ったジュリは彼の尻の穴を指でほじくりつつ、赤く長い舌で彼の耳を舐めながら言う。

 

 「ほら、見ててやるから、もうイケよ――あんたの好きなここを弄ってやるからさ」

 「ううっ、イク、イクっ」

 「あはぁっ、わたし、わたしもっ、イクッ――!」

 

 そう言って二人は同時に絶頂へと達した。

 ゼロは以前に教え込まれた通りにキャミィの一番奥へと先端を押しつけ、それから射精を開始する。キャミィはそうして腰を押しつけてくる彼の尻に自分の足を回して固定し、一瞬も抜かせないようにと力を込めつつ全身をぶるりと震わせた。

 二人が共に体を震わせて快楽の頂点を感じていた時、ジュリはにやりと笑って辺りを見回しつつ、床に放り捨てていた自身の服を目指して歩く。

 辺りでは激しい性交を見つめていた女たち、元ベガ親衛隊のメンバーたちが互いの体に手や舌を伸ばし、女同士で慰め合っていた。自分たちに順番が回ってくる、その時を待って。

 

 「あんっ、あんっ、あっ、あっ」

 「んふぅー、はふぅ、ふあっ、あっ」

 「あっ、ダメっ、イクっ、イクッ」

 「はんっ、あぁぁ、んぃぃ、やはぁっ」

 

 背後ではすでにキャミィとゼロが再び性交を始めており、周囲では全裸の女たちが獣のように体を重ねている。

 その光景に満足したジュリはふっと小さな笑みをこぼし、決して大きくはない声で辺りへ告げた。

 

 「ユーリ、ユーニ、ディカープリ、ついてこい。残ったお仲間を探しに行くぞ」

 「「は、はい……」」

 「おっと、その前に、と――」

 

 中でも腕が立つ三人に声をかけたジュリは床に落ちていた精液に汚れた服を拾い上げ、一度は部屋を出ようとするものの、何かを思い出したように踵を返した。持っていた服は傍に立ったユーリに放り投げて渡す。

 裸ですたすたと床に溜まった精液を踏みつけ、一直線にベッドへ向かっていく。やがてそこで激しく交わる二人の下へ辿り着いたジュリはしなだれかかるようにしてゼロへ顔を寄せ、彼の唇を奪いながら陰茎の根元を扱き始めた。

 

 「んっ、ふっ――行ってくるぞ、ゼロ。ちゃんとこいつら調教しとけよ」

 「ああ、大丈夫だ」

 「まぁその前に、せっかくだからあたしも新鮮なやつをもらっていくか」

 

 右の手のひらすべてを使って陰茎を扱き、ジュリはすぐにゼロの体を押し倒してキャミィとの接合を解いた。途端にキャミィが「あっ」という寂しそうな声を出し、快楽に染まっていた表情から一転して眉をひそめる。

 それでもジュリは気にした様子もなく彼の股間に顔を埋め、いきり立った陰茎を口いっぱいに含み始めた。腰を高々と上げ、視線だけでキャミィに対し「舐めろ」と命令しながら。

 渋々という様子を微塵も隠そうとしていなかったが、キャミィは素直に従ってジュリの秘所へと舌を這わせる。

 それで機嫌を良くしたのか、ジュリは深い笑みを浮かべてゼロの陰茎を舐めまわした。まるで美味な食べ物に舌を伸ばすかのように、やけに生き生きとした調子だ。

 

 「あぁ、ジュリ、気持ちいい――」

 「んふっ、んっ、いつでもいけよ」

 

 先端の割れ目をなぞるように舌先を動かし、竿の部分を下から上に向かって舐め、片手で玉を揉みながら、片手で尻の穴に指を入れて前立腺を刺激する。尻が弱いゼロはそれだけで「うっ」と悲鳴を洩らして目を閉じ、強い快感を受け止めていた。

 しかも相手は彼が最も敬愛する人間だ。体に触れられているだけでも気分が高揚するのに、献身的な奉仕をされるとあっては、限界はすぐにでもやってくる。

 それでも絶倫な彼だからこそそれほどまでに射精できるわけであり、普通の人間ならばとっくの昔に死んでいるのだろうが。

 

 「ああっ、ダメだ、もうイクっ」

 「ん――」

 

 ゼロがそう言った瞬間、ジュリはすぐに先端から口を離して竿を激しく扱き、大口を開けて射精を待ちかまえる。そうしてそのまま、どぷりと大量の精液が飛び出した。

 周囲で見ていた者が全員その位置を羨み、じっと熱い視線が注がれる中、彼女は自身の顔をまっ白に染めた精液をぺろりと舌で一舐めし。

 

 「ジュリ――」

 「フフッ、気持ちよかっただろ――それとももっと欲しいかい?」

 

 ひどく妖艶な面持ちで、自分の愛しい部下へと笑いかけるのだ。

 

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