※この作品はR-18です。

蛇獣書房   作:ヘビとマングース

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関羽雲長の嗜好 in彼女の自宅

 

 なぜだか知らないけども、俺はひょっとしたら監禁されてるのかもしれない。そんなことを想いながら毎日を過ごしているわけです。

 出会ったばかりの関羽に拉致、もといちょっとだけ強引に招待されて、彼女の家に連れて来られて早三日。俺は自分の家に帰ることを許されず、いつの間にやら関羽の家で暮らしてしまっているのであった。

 いやほんとに、なんでこんなことになったのか。

 

 この三日間、俺は家から外に出ることを一切許されず、っていうかそう言われたわけでもないんだけど、俺が関羽不在の時にちょっとばかり家から出ようと玄関の扉を開けようとしたら、鍵を内側から開けたにも関わらず、扉自体は全く開かなかった。これがもう、押そうが引こうが体当たりしようが、何をやっても開かなかった。そのくせ、関羽が帰ってくるとあっさり開いてしまうんだから不思議である。一体何をしてるっていうのか。

 というわけで、俺は自分の家に帰ることもできず、また呂蒙の家に帰ることもできずに関羽の家でお世話になっている。いや、お世話になってるのか、お世話をしてるのか……。

 

 関羽は俺を家から出さない。だから必然的に俺はまるでヒモ男のように彼女の世話になりっぱなしなわけだが、なんというか、ふと考えてみればどっちが世話をしてるんだかわからなくなったりする。

 例えば、家事なんかがそうだ。毎日の食事や掃除、洗濯。まぁ掃除やら洗濯なんてもんは一日家の中にいるしかできない俺が勝手にやったりしてるけど、関羽がいる場合の食事というものが少し事情が違ったりする。要するに彼女が料理をしようと頑張ってくれるのだ。

 もちろんその気持ちは嬉しいし、俺としても女の子が料理を作ってくれるというシチュエーションはとても好きだが、あまり言いたくないが彼女は料理のような細かいことは苦手なようだった。

 実際に俺は彼女の料理を食べてみた。味は悪くない、むしろ普通においしい。見た目だって普通だ。では何が問題かと言うと、料理をし終わった後の台所が中々の惨状になっていたりするわけである。あれほど問題のない料理を作れているのにも関わらず、いったい何をどうしたらここまで汚れるんだ、と想うほどに凄まじかったりする。

 なので申し訳なさそうな顔をする彼女の前で、俺が片づけたりするんだけど。

 

 それから、関羽はやけに俺の面倒を見ようと体をひっ付けてくる。家の中であればどこへ行こうとしてもぴったり体をつけて隣を歩くほどだ。

 いっしょに風呂に入って全身を洗われるなんてのは当たり前。食事ですら全部自分の手で食わせてくれずに「あーん」だし、なんなら服を着るのも彼女が無理やり全部やってしまう。抵抗しようものなら髪に隠れてない方の目をギラリと光らせて、俺の体を抱きすくめて固定しながら酸欠寸前までキスをされて、俺が気持ちいいやら苦しいやらで動けない間に全部終わらせてしまうのだ。

 そこまではまだ許せる。いや、許せるというのは語弊があるが、百歩譲って受け入れてもいい、かもしれない。

 しかしさすがに、キスをされながら俺のモノを掴まれて、うっとりと目じりを下げる彼女に見られながら排尿するのは精神的なダメージがでかかった。トラウマになるんじゃないかと怖がったほどだ。ちなみに、大きい方はさすがに全力で抵抗して、これまで一度たりとも世話になってない。さすがにそんなことされたらもう自分の足で立ち上がれなくなるだろう。

 いつもそれくらい抵抗できればな、と思うがこれもあまり有効な手段じゃない。なにせ用を終えてトイレから出た瞬間、かなり勢いよく抱きしめられて唇を塞がれ、その後は一晩中のしかかられたままキスだけで一夜を終えることになる。押しても引いてもびくともしないだけに、もっと強い快感が欲しくて頭がおかしくなりそうになるのだ。

 もっとも、朝近くになると関羽も我慢できなくなるから、結局はお互い必死になってセックスすることになるので、どっちのお仕置きになってるんだかわからないけど。

 

 とにかくそんな生活がすでに三日終わり、今日が四日目。

 今日も彼女はいつも通り俺を家に残して、学校へ登校していった。昨日だって俺の服の袖を引っ張って、顔を真っ赤にしながら「その……どうだ?」なんて誘ってきて一晩中ヤッてたのに、なんという体力だろう。っていうか、毎日シテて全部自分から誘ってるのに、毎回恥ずかしがっているのは一体どういうことか。

 こうして彼女の家の中で何をするでもなくぼーっとしてると、考えるのはそんなことばかりだ。確かに楽しくないと言えば嘘になるし、色んな意味で充実した生活だけど、こんなことをしていていいのだろうか、と思ってしまうのも仕方ない。

 そもそも俺は呂蒙と付き合ってる風な関係だったはずなのに、一体何の因果でこんな――

 

 「ただいま」

 

 なんてことをリビングのソファでつらつらと考えていると、いつの間にか関羽が帰ってきていた。玄関から声が聞こえてきたので、学校が終わったんだろう。

 俺はゆっくりと立ち上がり、玄関へ向かう。別にそうした決まりはないが、出迎えてやった方が関羽は喜ぶ。逆に洗い物か何かをしててたまたま出迎えなかった時には、かなり肩を降ろして某ホラー映画に出てくる女の人みたいに髪で顔が隠されちゃうほど顔を俯かせてリビングまで来た。おまけに今にも泣きだしそうだったのでご機嫌とりにかなり苦労したほどである。

 出会ったその瞬間は「かっこいい人だなぁ」なんて思ってただけに、このギャップはなんとも言えないものに思える。とはいえ、人間味があって愛らしいとも思えるけど。

 

 「おかえり、関羽」

 「ああ、ただいま。……ふふ」

 

 俺の顔を見て微笑む関羽。すでに靴は脱ぎ終えているようで、嬉しそうにしながら俺に抱きついてきた。これもいつものことだ。

 その後、彼女は俺に顔を近付けてじっと目を覗きこんだ後、ゆっくりと目を閉じる。何かを期待するような顔つきで。

 なぜかは知らないが、関羽はいつも俺に対して自分から手を出すことはない。俺を誘ってるのは彼女だけど、実際にキスをするとか、本番に移行していくとか、そういうのは絶対俺にやらせようとする。言葉にしないけど態度でバレバレなのである。

 そして多分、今日もいつもみたいに俺からキスして欲しいんだろう。たった三日でもそれがいとも簡単に理解できるようになったので、考える間もなくそう思える。

 なので俺は多少面白がって、敢えて何もせず突っ立ったままだった。

 

 「ぁ……あの、その……」

 「ん? どうした?」

 「その、いつもみたいに……」

 「いつもみたいにしたかったら、関羽の方からしてくれば?」

 

 俺はできるだけやさしく微笑みながら、彼女の目を見てそう言ってみた。すると関羽は途端に顔を真っ赤にして、首まで赤くなりそうなまま視線を下に向けてウロウロさせ始める。

 

 「だ、だがそれは……お、おまえの方からしてほしいんだ……」

 

 俺より背が高いのに、やけに可愛らしい姿で俺の視線から逃れようと目をそらす。ああ、つまりこれだ。無理やり誘拐された、もとい、ちょっと強引に家に招待されて家に帰れなくなったというのに、俺が逃げようともせずにここに留まってるのはこれなのだ。

 ちょっとだけめんどくさかったり、愛情の表現方法が間違ってる気がしないでもない彼女だが、俺を想ってくれているその気持ちはとてもまっすぐなものだ。彼女は確かに、俺を好いてくれている。これほどまでに愛しい彼女を置いて、どうしてこの場を去ることができるだろうか。

 別になんとか逃げようとして色んな試行錯誤をしたけど無駄だったからそう思うことにしたとか、そういうんじゃない。断じて違う。彼女が不在というチャンスを有効に使えなかった俺自身に絶望なんて全くしてない。

 

 余計な思考を捨てて、俺は関羽へとゆっくり顔を近付ける。若干唇を尖らせていたせいで、関羽も俺の意図に気付いたんだろう。すぐに目を閉じて俺を待つ姿勢になった。

 そして、俺たちの唇は触れあった。真っ正面から、ひどくやさしい調子で。

 ぷるりとしたやわらかい感触が唇に伝わり、かすかな息遣いが直に伝わってくる。そのまま彼女は俺の体をより一層強く抱きしめてきて、離れないようにと背中のところで腕を組む。強い力も相まって簡易的な拘束具のようだ。

 彼女に抱きすくめられたまま、俺はわずかに顔を離してキスを終える。いつまでも玄関に立ってるのもどうかと思って、リビングに移動するためだ。

 

 「あっ……」

 

 どことなく寂しそうな声が聞こえたが、どうせ今日だって何度もすることになるんだ。キスだけで玄関に立ってる時間を増やすわけにもいかない。

 というわけで俺と関羽は抱き合ったままリビングにやってきてソファに座ったのだが、そこで俺は異変に気付いた。

 関羽は学校に行く時には持っていなかった紙袋を持っていたのだ。気になった俺はすぐに質問してみる。それは一体何なのかと。

 

 「ああ、これか。実は私の友人からアドバイスを受けてな。マンネリ化を防ぐためにも、選択肢は多い方がいいと説明されたのだ」

 

 そう言って嬉々とした様子で紙袋から何かを取りだす関羽。彼女は両手で黒いそれを持って、自分の頭へと運んでいく。

 

 「ど、どうだ? 私にはこれが似合うと言われたんだが」

 

 そして俺の目の前に現れたのは、頭に黒い猫耳を装着した関羽であったのだ。

 ふむ……一体どういうことだろう。

 

 「あのー関羽さん? これって一体……」

 「い、いや、あの、おまえにはずっとこの家にいてもらっているからな。悪いとは思ってるんだ。だけど外に出すのも心配だし……せめて私がいる間だけは、できることをなんでもしてやりたいと思って、楽しめるような物を用意した方がいいんじゃないかと思ったんだ」

 

 外に出すのが心配って、俺はペットか? いや、現状だとあながち間違いでもないが。

 とにかく関羽は俺を楽しませるために色々と買ってきたらしい。一番最初に猫耳が出てきたところを見ると多分エロいアイテムばっかりだろう。これじゃあ俺を楽しませるためか、それとも自分が楽しむためなのかわかったもんじゃない。

 それを裏付けるかのように、彼女は生き生きとして袋からまた何かを取りだした。やっぱりおまえが一番楽しんでるじゃないか。

 

 「そ、それから、こんなのもあるぞ? サイズもぴったりだ」

 

 そう言って取り出されたのは、まさにペットにつけるような赤い首輪だった。さっきの発言のこともあるし、まさか彼女は本当に俺をペットのように扱おうと――

 

 「それじゃあ、試しに着けてみてくれるか? その、やはり自分でつけるより、つけてもらった方が嬉しいから……」

 

 かと思ってたがどうやら違うらしい。首にかかっていた長い髪を手で掻きあげているあたり、どうやら俺の手で関羽につけろってことらしい。

 すっかり忘れていた。この子はあの眼帯少女とは違うんだから、俺に首輪を巻こうなんてするはずがない。むしろ俺の方から色々と手を出して欲しがる子だったのだ。

 それがわかって一安心したので、俺は素直に関羽の首へと首輪を巻く。ここで拒否したり焦らしたら、きっと拗ねたり泣いたりして襲われるだろう。それはあまり頂けない。まわりに流されてばかりにしたって、俺も男の子、できれば優位に立っていたい。

 首輪を巻き終えると、関羽は嬉しそうに微笑みながら指でそれへと触れていた。自分の首にあることを確認するかのように、何度も何度も。

 

 「これでいいのか?」

 「ああ、ありがとう。ふふ……なんだか、私はおまえのものだと言われている気がして、嬉しく思うよ……」

 「ふむ、なるほど……でもさ、関羽。だとすると今のおまえは、俺の飼い猫ってことになるんだろ?」

 「うん? ああ、そうだな。ふふふ、私はおまえの飼い猫だ」

 「じゃあ猫が服を着てるってのはおかしな状況じゃないのかな?」

 

 できるだけ平坦に、「だって当然でしょ?」と言わんばかりに発言してみた。もちろん狙いなど一つしかない。

 すると関羽はビクッと体を震えさせた後、一瞬で顔を真っ赤にして、俯きつつもこくりと小さく頷いた。どうやら否定する気はないようである。

 なので俺はダメ押しとばかりにできるだけやさしく微笑んで、彼女に顔を近付けて言う。きっと拒否しないと確信しながら。

 

 「さっき自分で言っただろ、関羽は俺の飼い猫だって。でさ、俺は動物に服を着せるの反対な人なんだけど……脱がしちゃってもいい?」

 「う……い、いいぞ。私が自分で言ったことだからな、うん」

 「ありがと。じゃあ早速」

 

 そう言って俺は言葉通りに関羽の服を脱がそうと手を伸ばす。なるほど、マンネリ化を防ぐためにとは言ってたが、これだけで確かに効果がありそうだ。

 セーラー服を脱がせて、スカートを抜きとる。その後は残っていた下着を上も下も迷わず一気に脱がしたのだが、彼女が身に着けていたのはこれだけではない。足首辺りにはルーズソックスがあるままだし、手には指貫グローブがはめられたまま。これらは脱がせずにそのままにしておくことにした。その方が全裸でいるよりもむしろエロい。

 そうした後、顔を真っ赤にした猫耳、首輪装着の関羽がソファに座っている。こんな環境は今まではなかった。どことなくシュールな光景にも思えるが、まぁ本人が嫌がってないのでいいだろう。むしろ嬉しそうだし。

 身を縮めるようにして太ももをぴったり合わせて座り、膝の上にぎゅっと握った両手を置いて、伸ばした腕で胸を隠そうと位置を調整している。もう何度も見せているはずなのに、やはり彼女は恥ずかしがっているようだ。

 

 「あぅ……さすがにこれは、少し恥ずかしいな……」

 「関羽。思ったんだけどさ、猫ってしゃべらないよな?」

 「え? それはそうだろう、当然だ。……待て、それはつまり、ひょっとして……」

 「今からしゃべったらお仕置きするから」

 

 どうせするなら優位に立っていたい。さらにはせっかくのシチュエーションなのだから楽しみたい。

 そんなただの思いつきで俺がそう伝えると、関羽はビクッと体を跳ねさせて黙りこむ。顔は真っ赤になっているが、おそらくあの顔は喜んでいるんだろう。

 この三日間の間、実は一度だけ関羽に対して「お仕置き」をしている。といってもそんな大したものじゃない、ただ単に彼女にやられたことをやりかえしただけ。彼女の膣に挿入したかったのに、お仕置きだからとさせてもらえなかったことを思い出して、徹底的に彼女の体を愛撫しまくった後に関羽が本番がしたいと泣きながら縋ってきたのを無視して、それでも愛撫だけねっとり続けてやったってだけだ。もちろん最後は俺も限界だったから本番をしたけども。

 あの時の関羽は本当にすごかった。うるさいくらいの大声で俺への愛の言葉を叫んで、頼んでもないのに卑猥な言葉を連発して、俺のモノが欲しいはずなのに力ずくで俺を押し倒そうとはしない。ただ俺の手と舌で鳴きながら、あくまでもお願いして俺に抱かれようとしていたのである。

 これらの行動や普段のこだわりから推測できる限り、どうやら関羽はすべての主導権を俺に渡しているようだ。まさしく聞きわけのいいペットのように。たまに反抗するのは見逃せないが、なんというかこう、俺の中のS的な部分が刺激される人間だと言える。

 

 「そんな……し、しかしそうすると、私はどうやっておまえとコミュニケーションを――」

 「はい、しゃべったからお仕置きね」

 「なっ!? ま、待て、今のは――きゃあっ!?」

 

 関羽の肩を押し、ソファに寝転ばせる。そうしながら俺はソファから降りて床に膝をつき、倒れた彼女の横に位置取りした。これならどこにでも手を届かせられる。

 うむ、やはりなんとなく気分がいい。猫耳、首輪のおかげだな。全裸になった関羽は自分の体を隠そうと腕を伸ばして、そのせいでボリュームのある胸がむぎゅっと形を変えている。大変エロい光景だった。

 

 「猫だって言ったばかりだろ? だったらほら、にゃんとかにゃおとかそういうのじゃないと」

 「うぅ……にゃ、にゃん?」

 「……まぁ、今回は可愛いから許すけど、この格好するんならちゃんとそうしてくれよ?」

 「……にゃ」

 

 可愛らしく猫の鳴き真似をする関羽だが、どことなく残念そうに見えるのは気のせいだろうか。なんだ、お仕置きが欲しかったのか? せっかく俺が寛大な心を見せつけようとしたというのに。

 とにかく、せっかくのシチュエーションなので俺は彼女への愛撫を開始する。左手で胸を揉みながら、右手で秘所へとかすかに触れる。じんわり焦らすように触れてやる方が、彼女の気分を高めるのにいいからだ。

 

 「うわ、もうすでに濡れてるな……ひょっとして期待してた?」

 「ふぅぅ、んにゃ……」

 「あー、なんて言ってるかわからんな……肯定してる?」

 「うぅ……にゃ……」

 

 本格的な愛撫を始める前から濡れそぼっている秘所に触れてそう言ったのだが、関羽は顔を真っ赤にして首を横に振るばかり。

 しかし何と言ってるのかは正確にわかるわけではないので、少しばかり意地悪してやると、彼女はさらに顔を赤くして小さく頷いた。どうやら恥ずかしくて言えなかっただけで、こうなるのを期待してたらしい。

 というか、うん、非常に可愛い。普段は凛とした雰囲気なだけに、この可愛い感じは犯罪的だろう。

 俺は自分のモノが一層固くなるのを感じながら、彼女の秘所と胸に触れていく。もちろん声をかけるのも忘れない。

 

 「気持ちいい?」

 「ふぅ、ふぅ……にゃん」

 「はぁ、すっごいエロい……感度もいいし、ここ数日でどんどんエロくなってくな」

 「んんっ、ふぁ……」

 

 膣の入り口辺りを撫でて、すでに勃起しかけてるクリトリスのまわりをなぞる。関羽は直接触る前にこうしてやった方が、後でもっと乱れるようになる。ただあんまりやり過ぎると後が怖いので注意が必要だが。力で負けてるのはやっぱり大きい。

 同時に胸も同じように触る。基本的には乳房を触れてるか触れてないかくらいで手を移動させて、乳首にギリギリ触れない辺りを何度も往復する。これだけで関羽はまだ直接触ってないのに最大にまで乳首を立たせてる。

 あとはたまにかすかに割れたきれいな腹筋とか、きれいな形のへそとか、ほっぺたや唇なんかもいい。関羽はゆっくり、じっくり手で全身を触られるのが好きらしいので、できるだけ時間をかけて触ってやる。

 するとやはり効果があるらしく、すでに彼女は目をとろんとさせて全身から力を抜いていた。もうすべてを俺に預けてるようだ。

 

 「関羽、膝立てて」

 「……んっ……」

 

 俺がそう言うと、関羽はソファで仰向けになったまま両膝を立てる。そのせいで股間がさっきよりも開かれて、尻の方にまで手を伸ばせる。

 俺は太ももを伝うようにして手を動かしながら、ゆっくりと尻へ近づいていく。そうして、時間をかけて柔らかい尻肉に触れられる地点にたどり着いた後、その割れ目の中へ指を進めていった。

 

 「んっ」

 

 右手の人さし指が、関羽の尻穴に触れると、彼女が小さく声を洩らして体を震わせた。多分、驚いたのと怖かったのと両方。

 関羽が潤んだ瞳をとろんとさせたまま、俺の顔を見つめてくる。だから俺はできるだけやさしい声で伝えてやった。

 

 「大丈夫だ。無茶をする気はないから」

 「……ん」

 

 安心するような声を出して、関羽が顔の向きを戻して目を閉じる。

 それを目で確認した後、俺は指先に少しだけ力を込めて尻穴をぐにぐにと押してみた。彼女とこんなことをするようになって三日、そこは何度か軽く弄ったりしてる。だけどまだ指を埋めるようなことはせず、入口をぐにぐにと遊ぶだけに終わらせていた。

 そうする一方で、左手を彼女の口元に持っていく。人さし指と中指を唇に触れさせると、彼女はひどくゆったりした動作でそれを口の中に迎え入れた。

 

 「んっ、はむっ、ふにゃあ……」

 

 丹念に、やさしくねぶられる俺の指。まるで赤ん坊のように吸われ、だけど赤ん坊ならまずありえない妖艶さで舌を絡められる。

 関羽はこれが好きだった。事あるごとに俺の体に触れようと彼女の方から手を伸ばしてくるのだが、結構多かったのが自分から頭を撫でさせようとするのと、俺の手を舐めることなのだ。

 例えば隣に座ってテレビを見てるだけ、なんて珍しい瞬間とか、いっしょに風呂に浸かってる時とか、情事が終わって二人で布団にくるまってる時とか。彼女はそうして、俺の手や指を舐めると安心するかのように目を細める。

 今もどうやら安心しきってるようで、尻穴を押されながらも腕をだらりとさせて吐息を洩らしている。ひどく無防備な姿だった。

 

 もうそろそろいいだろう。正直言って彼女とこうしたやり取りをする時に一番辛いのが、俺のモノが痛くなるほど固くなってるのに、手を出せないことだ。

 確かにこうして入念な準備をした方が関羽の感度は上がるが、代わりに俺の暴発率だって高くなる。色々と我慢できなくなって気持ちが先走ってしまうせいだろう。まぁ結局何発も出さされるから大して気にしてないんだけど。

 しかしもう我慢できない。俺は尻穴を押していた手を移動させて、彼女の秘所に再び近付ける。

 そして待たせることなく、一気に人さし指をずぶりと押し入れた。

 

 「はっ……くぅ……!」

 

 十分に膣内が濡れていたせいで、指は一気に奥まで入る。しかも途端に中がぐねぐねと動いて、俺の指を呑みこもうとしてるかのように吸いついてくるのだ。

 しかし多分、今の彼女には一本だけじゃ足りないだろう。すでに十分準備ができてるだけに、本番に移ったっておかしくはない。それだけに指が一本だけじゃ物足りないはず。

 だがここは敢えて一本だけでしばらくイジる。そうした方がもっと可愛くなることを知ってるからである。

 その証拠に、俺の指を舐める動きが変わった。まるでフェラをするかのように頭を振って俺の指を口から出し入れし始めたのだから。

 

 「んっ、んっ、んっ……」

 「関羽、なかがすっごく動いてる。もう欲しいんじゃないの?」

 「んっ、はっ――ほ、ほしいっ」

 

 俺が質問したその時、関羽は俺の左手首に手を添えて、口から指を抜いた後に言葉を発した。

 潤んだ瞳でしっかり俺を見つめて、哀願するかのように。

 

 「もうっ、もうだめなんだ……いつもとは違う、何か、おかしいんだ……は、はやく挿入れてほしい……」

 「……ん、そっか」

 

 どうやら猫耳と、それから首輪をつけた飼い主プレイはかなりの効果があるらしい。いつもは散々俺のこと「好きだ」とか「愛してる」とか言ってるだけに、黙ってるだけでも勝手が違うんだろう。

 俺は彼女の必死な言葉を聞いて、必死な表情を見て、薄く笑みを見せる。

 すると彼女もやさしく微笑んで、可愛い表情で俺に笑いかけてくれた。

 

 「でもやっぱダメだな」

 「んああっ!?」

 

 膣に入れる指を三本に増やして、一気に奥まで突く。そうすると関羽は目を見開いて嬌声を上げて、同時に股間からは大きな水音が立っていた。

 

 「しゃべっちゃダメだって言っただろ? 欲しかったら仕草だけで伝えてくれないと」

 「んんっ、あっ、だ、だって……」

 「それとも、わざとだったり? 関羽はわりとお仕置きされるの好きだもんな」

 「あぁっ、んふぅ……ち、違うぅ……」

 

 三本の指を同時に動かしたり、それぞれ別の動きを加えてみたり、少しだけ乱暴に膣内を抉る。すると関羽は目をぎゅっと閉じて、だけど抵抗することなくそれを受け入れている。

 秘所からはいやらしい水音が鳴って、それに混じるように関羽の喘ぎが聞こえてくる。声からするに間違いなく、関羽は悦んでいた。

 しばらく同じ動作をただ淡々と続けてみる。たまに変化を加えながらだが、基本的には指でイジるだけであり、おそらくは彼女が望んでいる本番行為をお預けし続けている状態だろう。

 そのせいですでに関羽は涙目になって、何かを伝えようとするかのように体をもじもじと動かしている。鼻で繰り返される呼吸はひどく荒いままで、関羽の興奮がどんどん高まっているようだ。

 もうそろそろ彼女の限界は近いはず。だがそれは俺も同じ。

 

 「なぁ関羽、そろそろ……」

 「んぅ、ふっ……」

 

 関羽は必死になって首を縦に振る。俺が何を想ってるのかもうすでにわかってるらしい。

 ただ猫プレイは忘れてはいないようで、今度は言葉で伝えようとはしなかった。或いは、ただ単にしゃべる余裕がないだけなのか。

 まぁでもどっちでもいい。俺はこの時になってようやくズボンと下着を一気に脱いで、さっきから勃起しっぱなしのイチモツを取りだした。

 その途端、関羽の顔がまた赤くなり、潤んだ瞳でじっと俺の股間を見つめる。期待値はかなり高いようだ。

 

 「じゃあ行くぞ、関羽」

 「ん……」

 

 ソファの上に乗り、彼女の股の間に体を入れてそう呟く。すると関羽はこくりと小さく頷いて目を閉じた。

 自分の手でモノを掴んで、こするようにして彼女の中へ入れる場所を探す。すでにそこはぬるぬるで、このまま挿入れても痛くはないだろう。

 そうして少しの間先端で感触を確かめていると、関羽の腰が焦った様子で動き出した。もう我慢できないらしい。

 もうちょっとそのまま焦らしてもよかったかもしれないが、正直俺も我慢の限界だ。なのでそれ以上は遊ばず、入口に先端を当てて一気に腰を突き出した。

 

 「あっ、はっ……!」

 

 関羽の口から声が漏れる。精一杯にまで目が見開かれ、まるで犬か何かのように舌を突き出している。

 その頃にはすでに俺のイチモツの先端は彼女の子宮の入り口を叩いていて、熱くて柔らかい肉の壁が強い刺激を与えてきていた。

 俺は彼女の一番奥に到達した時点で動きを止める。そのまま彼女に質問してみたかったのだ。

 

 「関羽……まさか、今のでイッた?」

 「うっ……あっ……かっ……!」

 「あーやばいな、またモード入ってる……まさかやりすぎた?」

 

 顔を近付けて問いかけてみたけど、ビクビクと痙攣したまま何も答えてくれなかった。それどころか目の焦点すら合ってなくて俺と視線が合わない。多分挿入れただけでイッたんだと思う。

 これはおそらく焦らし過ぎたんだろう。こうなってしまうとおそらく、一日中、もしくは二日くらいは離してくれないかもしれない。そうなってしまうとただでさえ毎日で疲れてるのに、疲労はさらに倍増で、その上また関羽の無断欠席で友人にも怪しく思われるだろう。関羽の口から怪しまれると聞いてるし。

 しかしそう考えていた時にはもう遅かった。

 関羽は急に俺の首へ手を回すと熱烈なキスをしてきて、さらには円を描くように自分から腰を動かし始めていた。

 

 「んっ、ふっ、うっ……!」

 「んんっ、かん、う……」

 「ふー、んふー!」

 

 舌で乱暴に口内を荒らされ、下からせがむように腰を刺激される。関羽はかなり必死のようだった。

 なので俺も前後に腰を動かし始める。その途端に待ち望んでいた快感が腰を中心に広がって、頭の芯まで痺れてくる。

 そこからはもうお互い一心不乱だ。とにかく必死で腰を動かし、お互いの体に快感を与えていく。ついでに関羽の胸も強めに揉んでおいた。

 深く口を繋げたまま、どれだけそうしていただろうか。多分、我慢してたせいで五分と経ってないかもしれない。

 わりと早々に俺は限界を迎えて、何も言うことなく彼女の膣内へと勢いよく射精していた。といっても、彼女が俺の口を塞いでたから言いたくても言えなかったんだが。

 

 「んんんっ、んふぅーッ!!」

 

 ただでさえ乱暴だった関羽の膣の動きが、射精と同時にさらに激しくなる。俺のイチモツを深々と銜えてるそこがぐねぐねと絶えず動いて、俺のイチモツをさらに深くへ呑みこもうとしているようだ。

 舌を絡ませながら、メロンのような巨乳をぎゅううっと掴んで、子宮目掛けて射精し続けた後、俺は一度イチモツを抜いた。すると大量の精液が彼女の膣から溢れだして、シミ一つないソファの生地にしみ込んでいく。

 

 「はぁ、はぁ……関羽……」

 「はぁっ、はぁっ、んっ……もっと、もっと欲しい……」

 「……うん」

 「はぁっ、おまえが、おまえが全然足りないんだ……もっと、もっと私の膣内に出して欲しい……赤ちゃんできちゃうくらい、いっぱい、いっぱい注ぎこんで欲しいんだ……!」

 

 俺の首に腕をまわして、懇願するようにそう言う関羽。非常にエロく、何より可愛い。

 が、言うべきことは言わなければならないので、俺は精液が流れ出るそこをやさしく撫でながら呟いてみる。

 

 「違うだろ、関羽。今のおまえは猫で、俺のペットだ。だから……」

 「う……にゃ、にゃあ。にゃあ、にゃあ、んにゃ」

 「くくくっ、わかったわかった。じゃあ……猫らしく、四つん這いになって」

 「うぅ……ん……」

 

 くちゅくちゅと入口を弄ってやると、どんどん奥から白い粘液が出てくる。

 そうして彼女の秘所を弄っていると、関羽は慌てながら体勢を変えて四つん這いになった。

 俺は彼女の尻の後ろに位置を取り、再び先端を秘所に当てる。するとそこはすぐに吸いつく様な動きを見せた。

 

 「うあっ……相変わらずすごい締め付け……」

 「んんんっ……あぁっ……!」

 

 後ろからずっぷり挿しいれると、嬉しそうな声が聞こえた。体勢的に今は関羽の背中しか見えないが、きっとその顔はだらしないアへ顔になってるんだろう。

 その証拠に膣の中は締め付けるというより、喰らいついて離さない、みたいなほどきつい。

 それでも俺はまた腰を動かし、関羽の膣内を抉り始める。といっても今度はさっきよりゆっくり、時間をかけて。

 

 「んんっ、あぁ……んっ、にゃぁ……」

 「ん? ……もっと速い方がいい?」

 「……ふにゅん……」

 「はは、正直だな、関羽は」

 

 ひどく気持ちよさそうなのに、声からすると不満そうだったので、彼女の要望に応えて腰の動きを速めてやった。

 途端に関羽は満足そうに、大きな声で鳴き始めたのである。

 

 「あはぁっ! んんっ、んほぉ、あぁっ!」

 「くぅ……こんなの、もたないっての……」

 

 両手で腰を掴んで、ぶつけるようにして腰を振る。パンッ、パンッと肉がぶつかり合う音が室内に響いた。

 一突きするごとに関羽は嬉しそうな悲鳴を上げて、さらに気持ちよくなろうとしているのか自分からも腰をぶつけてきていた。その度に彼女の秘所から小さなしぶきが出て、俺の太ももやソファを濡らす。

 これまでも何度かあったが、ひどく激しいセックスだった。おかげで関羽の胸はブルンブルンと縦横無尽に震えて、背中を見ているはずなのに大きな乳房のほとんどが見えたり、跳ねるような動きのせいで乳首が見えたりもした。

 その巨乳を揉みしだきたい欲求をなんとか抑えつつ、俺は必死に腰をぶつけることに集中する。その方が彼女も犯されてる気がして気持ちいいはず。

 彼女の好みに合わせた行動だ。

 

 「はぁっ、んふぅ、あぁっ、はぁんっ! もっと、もっと……!」

 「はっ、くっ、よく言うよ……体勢変えてから、もう何回もイッてる癖に……!」

 「いやぁ……んっ、そんなのぉ、言わないでぇ……!」

 「こらっ、返事するなって、言ってるだろ……!」

 「きゃん!?」

 

 パチンッ、と関羽の小麦色の尻を叩いてしつけをしながら、俺は自然と彼女のことを考えていた。

 関羽が好きな本番の流れは、まず最初にひたすら激しく、犯されるように乱暴に抱かれる。尻を叩かれたりだとか、胸や乳首をちぎろうとするかのように強く引っ張ったり揉んだりだとか、テクニックよりとにかくスピード重視で膣内を抉ったりだとか、ひたすら子宮に精液を注ぎこんだりだとかがそうだ。

 その調子で数時間と犯されて、最後の一回だけ、恋人のようにひたすら甘い感じでゆっくり抱いてほしい、ということなのだ。

 これらは本人から聞いたので間違いない。

 なので今はまだとにかく激しくしてやった方がいいはずである。具体的には今みたいに尻を叩いたり、尻の穴に指を入れてかき混ぜたり、一心不乱に膣内を突きさしたり。

 

 「あはぁっ、気持ち、いいッ、気持ちいいィッ! 壊れ、こわ、れ、ちゃうぅ……!」

 「はぁ、いいよ関羽、壊れていい、俺が壊してやるっ!」

 「いやぁ、だめぇ、激し、はげし、すぎっ――!」

 「しゃべるなって、言ったばかりだろっ!」

 「きゃぁあっ!? ご、ごめんなさ――にゃ、にゃぁぁ……!」

 「この、バカ猫……くっ、まだしつけが、足りないのか!」

 「にゃぁんっ!? んんっ、にゃぁ……あぁぁ……!」

 

 膣内を抉って、尻を叩いて、穴をほじって、どれだけそうし続けたか。

 ついに俺は限界を迎え、再び射精の予感を感じていた。

 ただ、今度はさっきと違ってそれを伝えることもできるが、俺は敢えて言わない。何も言わないままに勝手に達して、いきなり彼女の膣内に精液を注ぎこみ始める。

 こうする方が犯されてるみたいで興奮する。それもまた彼女から直接教えてもらったことだ。

 

 「んにゃ!? にゃっ、あっ、ああああっ!!?」

 

 またも関羽が全身を痙攣させて、顔を天井へ向けながら背中を弓なりに反らした。すでに体中に玉のような汗が浮かんでおり、この行為がどれだけ激しかったのかを物語っている。

 一番深いところで繋がったままお互いにイッて、しばらく固まる。

 そうした後に関羽はぐったりと疲れた様子でソファに倒れ、繋がったまま静かになる。部屋の中には二人分の荒い呼吸があるだけで、さっきの獣のような鳴き声がなくなっている。

 ただこれで終わるわけにはいかない。せっかく繋がったままなのだし、ちょうど関羽が油断してるようなので、俺はすでに固くなっていたイチモツをそのままに再び腰を動かす。

 いわゆる、寝バックとかいう状態である。

 

 「ふはぁっ!? あっ、んっ、やっ……ま、まだぁ、だめぇ……!」

 「ほら、またしゃべってる。油断しすぎ」

 「だっ、だって、はぁっ……!」

 

 激しく腰が前後する度に聞こえる鳴き声が、また気分をよくしてくれる。

 結局、俺と関羽はこの後何時間も繋がったまま、家の中をうろうろ移動しつつ、何回も絶頂していった。キッチン、風呂場、便座の上、玄関、ベランダ、リビング、そして寝室のベッド。

 とりあえず、一回目の休憩をすることができたのは、朝日が顔を出し始める寸前の頃のことだった。

 

 

 

 「はっ、はっ、はっ……」

 「んんっ、はぁっ、あっ……」

 

 もう何発出したのかわからない。これまでの分が全部種付け成功してたとしたら、一体何人の子供が生まれたんだろう。

 そんなどうでもいいことを考えつつ、俺たちはとりあえずの終わりを迎えるために、さっきまでと一転して甘いセックスをしていた。

 ベッドの上で正常位、どこかのタイミングで猫耳ははずしたが、まだ首輪をつけたままの状態だ。

 顔を近付けてお互いのとろけきった表情を眺めつつ、速くもなく遅くもないスピードで腰を動かし続けている。

 

 「関羽、気持ちいいよ……やっぱりおまえは、最高だっ……」

 「はぁん、わ、私も、おまえじゃなきゃだめだっ……もう絶対、離さないっ……」

 「うぅ、関羽っ……」

 「んあぁ、来て、きてくれ……もう一度、おまえのを、膣内にっ……」

 

 触れるだけのやさしいキスをして、ラストスパートに入っていく。

 腰を動かすスピードを若干速めて快感を高めていくと、関羽の長い足が俺の腰へ回された。

 深く繋がり、最後の瞬間を待ち望む。

 そして俺たちは、二人同時に果てていた。

 

 「うあっ、出るっ……」

 「あぁっ、あっ……」

 

 ドクドクと、またかなりの量が彼女の子宮へ注がれていく。一番奥で放ったのだから当たり前だ。

 しかしこれまで何度もそうしているせいですでに関羽の膣内は満杯、行き場を失くした精液が決壊したダムから出る水のようにベッドのシーツへと溢れてきた。

 それでも俺と関羽は深く繋がったまま、全身の力を抜いてベッドの上に体を横たえた。一応重くならないように俺が体の位置を変えて、二人で向き合いながら寝るように。

 ただしまだ下半身は合体したままだが。

 

 「はぁ、はぁ、関羽……」

 「んっ、はっ、はっ……」

 

 荒れた呼吸を落ち着けようとしながら、俺が彼女の名前を呼ぶ。すると彼女は閉じていた目をゆっくりと開けて、潤んだ瞳で俺を見る。

 そこで俺たちは二人とも目を閉じ、ゆっくりと顔を前に進めて、また触れるだけの恋人同士のようなキスをした。

 

 「「んっ……」」

 

 時が止まったかのように静かになり、空間が変わる。室内には俺と関羽、二人分の静かな呼吸音だけ。

 どれほどそうしていたかわからない。だけど気付けばどちらからともなく唇を離し、また目を開けてお互いの顔を見ていた。

 至近距離にある関羽の顔はひどく満足そうで、これまでにないほどとてもやさしい笑顔を見せていた。

 

 「ふふ……なんだか、幸せだな。こんな時が、ずっと続けばいいのに……」

 「幸せって、ペットみたいに扱われてひたすら犯されること?」

 「うっ、そ、それは……す、少しくらいならあるかもしれないが、そういうことじゃなくて……おまえとこうしていっしょに過ごして、愛し合える時間のことだよ」

 「……あー、そういうこと」

 

 関羽の手が、ゆっくりと俺の頭を撫でる。つられて俺も彼女の頭を撫でて、きれいでさらさらな黒い髪の感触を楽しむ。

 くすぐったそうな顔はしても、彼女の微笑みは消えない。嬉しそうに首をすくめて、すぐに自分から手に押しつけるかのように頭を動かすと、まるで本当の猫になったかのようだ。

 近くの窓から徐々に朝日が差し込もうとしてるのに、俺と関羽はベッドに寝転んだまま。家中に汗やお互いの恥ずかしい液をまき散らした後でようやく眠ろうとしているのだ。

 だけどきっと、寝たら終わりってことでもないし、起きたら終わりってことでもない。今はただ一旦休憩するだけで、俺と彼女はまだまだ愛し合うのだろう。

 関羽が嬉しそうにそう言うのだ、間違いない。

 

 「あぁ……不思議だ。疲れているはずなのに、ひどく気分がいい。こんなこと今までは一度もなかった。……きっとおまえのおかげだな」

 「いや、そんな褒められるようなことはしてないけど……」

 「いいんだ。おまえはそれでいい……ずっと、私の傍にいてくれれば……」

 「……関羽……」

 

 顎に手が触れ、ちゅっと額に口づけをされた。

 関羽は微笑んで、囁くように俺に伝える。

 

 「私は必ず、おまえを守る。約束だ。これからもずっとずっと、おまえのことを守っていくぞ」

 「あ……ど、どうも」

 「ふふ……言っただろ? 私はおまえを、愛している」

 

 彼女が目を細めて微笑む姿を見て、今度は俺の方から彼女へ口づけをした。

 それだけで彼女はまた幸せになったんだろう。俺の背にまわされた腕にぎゅっと力が込められ、今はさすがに萎えている俺のイチモツをぎゅっと締め付けた。

 唇を離してまた少しだけ笑いあい、二人一緒に目を閉じる。俺たちはそのまま休憩を取って、起きてからまたセックスするために眠ることにした。

 いまだにお互いの体を一つにしたままで。

 

 ただこれは俺だけだろうが、なんとなぁく嫌な予感がしたりしなかったりしたまま。

 

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