トンッ、と軽い音がしたかと思った直後には、耳元で恐ろしいほどの風の音が聞こえてきた。かと思いきや、バシッという尋常じゃない大きな音が耳元で轟く。
見たくない、見たくないと思っていたが、そういうわけにはいかないのだろう。恐る恐る右に目線を向けてみると、俺の顔のすぐ横には、呂蒙が突き出した青いグローブ付きの拳。関羽の左手に受け止められたそれがある。
次いで恐る恐る振り返ってみると、やっぱりさっき見たとおり、かなり激怒しているらしい呂蒙の顔。ひさしぶりに見る眼帯付きのその顔はやっぱりきれいだが、額に青筋を立ててほしくはなかった。
認めたくはないがこの現状、恐らくは俺がすぐ傍にいるからまだ始まっていないだけで、俺がいなければ今すぐにでも戦いが始まっていただろう。いや、正確には俺がもう少し離れた場所にいれば、だ。
なんとなく怖いせいでちらりと確認した呂蒙の顔も、どことなく行為を邪魔されて不機嫌そうな関羽も、きっと今すぐにでも戦い始めてしまう。俺が邪魔にならない場所に行った、その瞬間に。
つまり現在の俺、大ピンチである。色んな意味で。
「ふ、ふふ、ふっふっふ、どこをほっつき歩いて帰って来ないのかと思えば、まさか他の女と乳繰り合っているとは――これは一体どういうことなんだろうなぁ?」
やばい、完全に怒ってらっしゃる。
眼帯のせいで片方しか見えない目はギラリと光って俺を見据え、その一方で右手に力を込めて関羽を攻撃しようという意思を見せる。呂蒙の闘士としての姿、しかも俺が見たことがない本気の、と言ってもいいだろう。
呂蒙は完全にキレていた。思わず俺がぶるりと体を震わせるほど、これまでに見たことがない姿で。
なのに関羽は多少驚いてはいるものの、余裕を失っているわけではないようで、右手で俺の体をぎゅっと抱き寄せる。全身が触れあっているせいで俺の状態に気付いたようだ。なにせ挿入中だった俺のイチモツが一気に萎えてしまったのだ、仕方ない。
ブチギレて冷静に話を聞いてくれそうにない呂蒙に向かって、関羽がむっとした声で尋ねる。
「いきなりなんだ、物騒な奴だな。私の旦那が怯えてしまったじゃないか」
「だんな……? おい、一体何の話だ。というよりそもそも、どうしてこいつがおまえのところに――おまえと体を重ねてるんだ? 今すぐに理由を話せ。今、すぐに。理由によっては、許してやらんこともない。ぐうの音も出ないほど、完全に、私を納得させてくれるというのなら、だが」
右の拳を突き出したまま、左の拳をぎゅっと固く握りしめて、呂蒙は歯をむき出しにしながら怒る。
対して関羽は俺の体を離すまいと背をぎゅっと抱き寄せ、不満そうな顔でじっと呂蒙を見つめている。
そしてその二人に挟まれて、泣きべそを掻きながらも全く動けない俺。
なんという地獄絵図だろうか。恐れていたことがついに起きた。一触即発な闘士に挟まれる一般人など、世界中見渡しても俺以外には一人だっていないに決まってる。
しかも怖がった俺が不安に悩まされて一層強く関羽に抱きつくと、呂蒙は余計に怒りの念を放出してこちらを睨む。悪循環の繰り返しだ。
そんな状態で二人は厳しい目を向け合い、落ちついてるように見えてどこか刺々しい声で会話を続ける。いや、会話ってよりかは尋問みたいな感じだけど。
「なぜ? それは決まっているだろう。私と彼は非常に深い仲にある、つまり――すでに夫婦となっているからさ。夫と妻が自宅で体を重ねていて何が悪い?」
「ほう、夫婦、か。しばらく会っていない内に成都学園の関羽は頭がどうにかしたらしいな。おまえとこいつが夫婦だと? 寝言は寝てから、いや、妄想なら一人で勝手に呟いてろ。そんな話が信じられるわけないだろう」
「妄想だと……この状況を見てもそう思えるというのか? おまえの突飛な行動のせいで彼は怯え、私に助けを望んで力強く抱きついている。それに私の胸に顔をうずめて、とても気持ちが良さそうだろう。私の体に満足して、必要としてる証だ」
「フフン、それはどうかな――見ろ、大事な部分がすっかり萎えているぞ。もうおまえの体じゃ感じることができないんじゃないか?」
「それは――おまえが突然現れたからだろう。おまけに扉を蹴り飛ばして、粉々に破壊して。ここは私たちの愛の巣であると同時に、私の家でもあるんだぞ、どうしてくれる」
「フン、白々しい。こいつをかっさらうためにわざわざ新しく借りた癖に。計画的な犯行だということはすでにわかっているんだぞ、関羽」
「証拠でもあるのか?」
「必要ないさ、おまえには別に興味もないんだから――私は今すぐにこいつを返して欲しいだけ。それさえ終われば何もせずにここから離れる。私からこいつを――私の恋人を横取りしたおまえには何もせずにな」
「――なに?」
正直俺は二人が話している間、怖くて一切そちらを見ることができなかった。関羽の胸に顔を埋めて、情けなくも小動物のようにぷるぷると震えるばかりだったのだ。
しかし、恐らく関羽の顔色が変わったであろうことは理解できた。俺の背を抱きしめていた腕にぎゅっと力が入り、俺の頭を胸に押し付けようとするかのように後頭部に手を添えられたから。
多分この場は俺が何かを言って、二人の喧嘩を止めた方がいいのだと思うが、とてもそんな大それたことできるような状況じゃない。
不安やら恐怖やらに苛まれる俺は、幼い子供のようにただぎゅっと関羽に抱きつくばかりだ。
「恋人、だと」
「そんなことも知らなかったのか? ならば重ねて教えてやる――彼の初めてをもらったのは私だよ、関羽。二人でお互いの初めてを交換し合ったんだ――私たちはおまえが横入りしてくるまで、深く深く愛しあってたんだよ」
「なっ――か、彼の初めてを、だと……」
「あぁ、そうだとも。こいつに女の体を教えてやったのはこの私だ。そして最も愛している女も、私だ。後から横入りしてきた女なんて眼中にないんだよ」
「くっ――勝手なことを言うな。彼がそう言ったわけでもあるまいし。私と彼の愛は本物なんだぞ」
「おや、そうか。勝手なことを言っているのはおまえの方だと思ってたんだが、そう言うか――なら仕方ない。こいつの前でやりたくはなかったが、実力行使するしかないようだな」
俺が何も言わずにいると、止まらずに続く話し合いの流れが妙な方向へ流れていった。しかも一番恐れていた方向だ。
このままだと二人はすぐにでも喧嘩を、というよりも闘士の本格的な戦いを始めてしまう。しかし現状、関羽は裸で、扉は壊されて外から部屋の中が丸見え。誰かが来たらどう言い訳していいかもわからない状況だ。
なにより、俺自身が間に挟まってるというのにそんなことを始められたのでは、命がいくつあっても足りない。忘れてはいけないのは、俺はただの一般人、闘士に勝てるはずもない人間である。
ならばと、ようやく決心を固めた俺は二人に向かって恐る恐る言ってみる。
「あのぅ……二人共、できれば落ちついて話をしませんか……? ほ、ほら、俺たちも服を着てからさ、どこかで座って話でもして、これからのことはそこで決めれば――こ、ここでこのままの状態が続くと、誰かに見られちゃうかもしれないし……」
小さな声で呟かれた俺の声は二人に届いたらしいが、如何せん直後に二人分のギロッという視線を感じた俺は、すぐに頭を下げて「ごめんなさい」と言っていた。
だって本当に怖かったんだもん。
◆
結論から言うと、俺の意見は受け入れてもらえた。ただし俺の想像していたものとは違う形で、だが。
とりあえず俺と関羽は服を着て、先導する呂蒙についていって場所を移動し、壊れた扉から風が入り込むアパートから足を遠ざけた。ただでさえ卑猥な嬌声を響かせてたのに、そこへ扉が壊れるという轟音と、二人の女が言い争う声までしていたのだ。あそこにはもう多分いられない。
もっともひさしぶりに外へ出られた俺からすれば万々歳だったりする。すぐ傍に俺との距離を測り合って、どっちかが勝手に隣に並ばないようにけん制し合う二人がいなければ、だけど。
そして俺たちはしばらく歩いた後、ようやくそこへ辿り着いた。
場所は他でもない、俺の実家だった。
「ええっと……どうして俺の家?」
「今日はおまえの家族が出かけてていない。話をするにはうってつけだろう」
「ふむ、確か二泊三日の温泉旅行だったか。出発は今朝だから、時間はたっぷりあるな」
「……どうして二人はさ、俺が知らない俺の家族の予定を知ってるんだ?」
俺の疑問が明かされることなく、俺たちは今やすでに懐かしさすら感じられる家の中へ、そして俺の部屋へと移動したのだが、話しあいが混迷して二人が実力行使に出たのはわりとすぐのことだった。
「ええいっ、埒が明かん! こうなったら一番早い解決法は一つだ――!」
「ああ、同感だな。こうなったら最後の方法で解決しよう――」
「「やはり拳で決めるしか――!」」
「ちょ、ちょっと待ったァ! 俺の部屋でそれだけは困るッ!」
そして一応俺の言葉に耳を傾けて、考え直してくれたらしい二人がすべての服を脱いで裸になり、俺もまた全裸に剥かれるのに、さほどの時間はかからなかったのである。
「えぇ~……と……」
今、俺の部屋には三人の人間。
裸の俺と、裸の呂蒙と、裸の関羽が、三人並んでベッドに腰掛け、何も言わない痛々しい時間が続いていた。
当然、真ん中にいるのはこの俺だ。
「あ、あのー……呂蒙さん? これは一体、どういう……?」
「本当に、本ッ当に不愉快だが、戦いで決められない以上はこうするしかない――私とおまえ以上に、体の相性がいい組み合わせはない。それを今この場で証明してやるんだ」
「そ、そうですか……あのー……関羽さんはそれでいいので?」
「本来ならばこんな不貞行為は許されないのだが、雌雄を決さなければならないというなら、受けて立とう――彼の心も体も満足させられるのは、本妻である私を置いて他にはないのだから」
「う、うぅ……」
この調子なのである。
俺が戦いを望んでいないと知った二人はとりあえず拳を納めてくれたのだが全く仲良くしようとはせず、ずっと睨みあうばかり。最終的には「気にいらない」と言って、体の相性でどちらが俺にふさわしいのか決めよう、と不満げな様子を隠しもせずに服を脱いだ。そこに恥じらいはない。
なにせどちらも、かつて短期間とはいえ俺を監禁しながらひたすら体を重ねていた二人だ。裸なんて何度も見せあっている。
だからこの瞬間に気にすべきことは彼女たちが服を脱いだことではなく、服を脱いだ後もギスギスした空気が漂っていて、これから何が始められるのかということだ。
何が始められるのかなんて、気付けないはずもないんだけど。
「まずは私からだ。出会った時期からしても、当然のことだろう」
呂蒙がそう言って、俺の頭を自分の胸に抱え込む。ふにゅりと柔らかい、だけど張りのある感触が頬に当たって心地いい。
しかし俺の左手をぎゅっと握っていた関羽はやはり面白くないようで、手を握られる力がさらに強まる。
だけど聞こえてきた声は、予想に反するものだった。
「むぅ……仕方ない。まぁいいだろう――愛する夫の愛人に先を譲ってやって、本妻の余裕を見せつけるのもいいものだからな」
「こら。誰が愛人で、誰が本妻だ。そもそもおまえら結婚してないだろう――それに、どちらかと言えば本妻は私――」
「ま、まぁまぁ、ほら、まずは呂蒙からだろ? ち、ちゃんと二人共相手するから、喧嘩はしないで……」
「「フン……」」
いつまでもいがみ合うことをやめない二人をなんとか止めて、直後に呂蒙が俺の体を抱きしめて、ベッドの上に寝そべった。
体勢的には正常位に近い形、ただし呂蒙の両腕両足は俺の体をぎゅっと捕まえて離さず、しがみつくような姿になっている。顔が至近距離にまで近くなり、ひさしぶりに見る彼女の顔に思わず心臓が跳ねた。
顔が熱くなっていくのがわかる。それを見た呂蒙は小さな笑い声を洩らして、徐々に唇を近付けてきた。
「ふふ、どこかの誰かのせいでひさしぶりだな――おまえとこうして、愛情を確認し合うのは……」
柔らかい唇が、俺のそれへと重ねられる。触れるだけのやさしいキス。まるで本当に愛情を確かめあうかのような動作だった。
俺も彼女に倣って目を閉じ、その感触に集中する。あぁ、確かにそうだ、呂蒙とこうするのも、顔を合わせることすらひどくひさしぶりに感じられる。
関羽に出会う前は、俺は何度もこうしていた。今はなぜだかその頃の日々が、そんなに時間が経ったわけでもないのに、遠い昔のことのように感じられる。
「むぅ……」
不満そうな関羽の声が聞こえる。心のどこかでは彼女に悪い、と思っているのに、なぜか動くことができない。
少し時間を置いて感じることが出来た呂蒙の存在。キス自体は関羽と何度も交わしていたはずなのに、彼女とするのとではまた違いがある。
気付けば俺は、自然と呂蒙の唇に舌を這わせ、一心不乱に吸っていた。両手も半ば勝手に動いて大きな胸をやさしく揉み、腰は一人でに動いて勃起したモノを彼女のそこにすりつけている。
ひどく心地よい気分だった。ただそうしているだけで、なぜか安心してしまう自分がいることに驚きを隠せない。
俺はもっと目の前の彼女を感じようと、思うままに体を動かし続けていた。
「んんっ、んむっ、んふぅ――はぁっ、お、落ち着け、はげしすぎ――んっ」
「んっ、ふっ、ふっ」
乱暴、というよりも丹念に、唇をべろりと舐めまわしていく。同時に両手では柔らかくて、でも張りがあって、いつまで経っても飽きることがない感触の胸を弄ぶ。
そうしているだけで、自分がなぜか獣になるかのような、自分自身を抑えきれないような錯覚を起こす。これらは自分でしているはずなのに、まるで勝手に体が動いているかのようだ。
ぐにぐにと白い乳房の形を変えて遊び、戸惑いを見せながら受け入れてくれる口内を舌で荒らし、目を開けたままだんだん蕩けていく彼女の表情を見つめ続ける。
そんな最中に、すでに十分なほど濡れそぼっていた呂蒙のそこに、半ば無意識に俺のモノを当てていたのだ。
「はぁっ、はぁっ、呂蒙――」
「んっ、くっ――い、いいぞ。私の準備はできている、いつでもおまえの――あっ、はっ」
「くぅ……」
呂蒙が答えをくれている間から、挿入を開始してずぶりと肉の中へと沈めていく。そうしてまず感じられたのは吸いついてくるような締め付けと、少しばかりの懐かしさだった。
「んあっ、くふぅ――は、はいった……あぁぁ、これだ、これがほしかっ――んんんっ、あぁっ」
「はぁっ、くあっ、呂蒙――」
ぎゅうぎゅうと締めつけてくる膣内を感じ、ゆっくりと腰を振り始める。途端に肉の壁は絡みつくように俺の息子を締めつけてきて、呂蒙の声は跳ねるように吐き出される。
とても気持ちがいい。同時に、安心する感触だ。俺はじっくりとそこを楽しむため、できるだけ速度を抑えて、深くまで先端を押し進める。引き抜く際も急ぎ過ぎず、時たま壁に先端を押しつけるようにしながら動く。そうすると呂蒙は嬉しそうに口の端を歪め、よだれを垂らすことも気にせず嬌声をあげていた。
しかしこうしていると気持ちいいが、いつまでも淡い快感しか得られず、お互いにとって焦らされるばかりの時間だった。
そのまま動き続けていると、先に呂蒙が根をあげた。
「んあぁっ、ふっ、うぅ、ど、どうしてこんなに上手く――うぅぅ、はぁぁっ――」
悲鳴のような嬌声を出して、さらに強く抱きついてくる呂蒙。眼帯に覆われていない片目はすっかり潤みきっている。
これまで見たこともないほど快楽に染められたその目を見て、俺は思わずくすっと笑ってしまった。かつてこれほどまでに我を忘れている呂蒙を見たことがあっただろうか。
少し気分を良くした俺は、だんだんと腰を振る速度を上げていく。彼女もまた、自分から腰を振って俺の動きに合わせていた。
「んんっ、んっ、んはぁっ――あぁっ、ダメだ、もっと、もっと速くしてっ……」
「もっと速く?」
「そ、そうっ――このままだと、んぅっ、頭がおかしくなるっ。は、早くイカせて……」
あの呂蒙が、あのドSのお人が俺に向かってお願いをしている。俺の気分を良くするにはこれ以上ないほどの姿だった。
興奮が抑えきれなくなって、思わずいきなり腰の動きを大きく、強くしてしまった。先端が勢いよく彼女の最奥にぶつかり、呂蒙が背を逸らしながら目を剥く。
それでも俺は腰を止めずに、勢いよく前後に動かす。卑猥な水音が響くと同時に、その分だけ快感が伝わってくる。
俺はぶるりと揺れる巨乳を掴んだまま、彼女を激しく責め立てていた。彼女の赤くなった顔を目で楽しみながら。
「あぁっ、あんっ、んんっ! す、すごい――ひ、ひさしぶりだからっ、感じすぎっ、ああっ!」
「はぁっ、呂蒙のなか、すごく動いてる――す、吸いこまれそうだ」
「んんっ、はんっ、突いて――もっと、もっと強くっ」
「くぅ、呂蒙……」
一突きする度に、可愛い声が室内に広がる。それを聞く俺は必死に腰を動かし、彼女をイカせることに集中する。
じゅぷじゅぷと音を立てて、自分のベットのシーツを濡らしながら、とにかく膣の中を掻きまわす。次第にお互いの気持ちが高まっていくのは、体を通して理解できた。
その時、俺の首に手を回していた呂蒙が動き、俺たちの唇が重なる。
「ふっ、んっ、むっ――」
淫らに舌が絡まり、必死な様子でむしゃぶりついてくる呂蒙。
二人で限界を迎えたのは、その時だった。
膣内がぎゅうっと締めつけを強くしたことをきっかけとして、俺も呂蒙につられて達する。勢いよく大量の精液を吐き出して、それらをすべて膣へ注ぎこみ、のしかかって唇と腰をぐっと押しつける。呂蒙も俺にしがみつく四肢に力を込めていた。
どくどくと自分の体から何かが抜けていく感触。それを受け止める呂蒙は、うねうねと膣を動かしている。
射精は一分近く続いて、見るも無残なほどの大量の精液が放出された。俺たちが繋がり合ったままだったこともあり、入りきらなくなった分があっさりと外へ溢れ出て、尻を伝ってシーツを汚す。
俺と呂蒙はそれを感じても尚動かず、しばらく抱き合ったままキスを続けて、行為の後味を楽しんでいた。潤んだ瞳は、俺を捉えて離さない。
その背中へと、焦った様子の関羽の声がかけられた。激しい行為ですっかり忘れていたが、俺はこの後、彼女の相手をしなければならないのである。
「よ、よし、終わったな? じゃあ次は私だ。は、早く交代を――私だってもう限界なんだぞっ」
そういえば、さっきは肝心なところで中断していた。そのせいなのか、関羽はすでに涙目になって自分の秘所に指を這わせ、片手でぺしぺしと俺の尻を叩いている。
それじゃあ約束通り、彼女の相手も――と、動き出した俺の体は、しかし解放されることはなかった。
首にまわされた両腕と、腰のあたりに巻かれた両足、そして俺の息子をぎゅっと締めつけた膣によって、俺の頭は再び呂蒙の胸の中へと連れ戻された。
つまり呂蒙は最初から俺を独占するつもりで、この状況を提案したらしい。おかげで俺は彼女から抱きつかれて解放されず、半勃ちだったモノを深くまで呑みこまれる。
途端に関羽の顔色が青ざめ、声色が明らかに変わった。
「フン、誰がおまえなんぞに渡すか。こいつは私のものだ。男が欲しいなら他のを探せ」
「なっ、そ、それでは話が違うだろう!? 私たちが交代に彼の相手をして、どちらが優れているのか勝負するはずだぞ! 早く私にも――!」
「断る。こいつは元々私のものだったんだ。なぜ無理やり拉致したおまえに渡さなければならない。まぁ、仮にも同じ男を悦ばせたよしみだ、そこで見ながら自慰することだけは許してやるがな」
「なっ、くっ、このっ――」
「んんっ、さぁ続きを始めるか――」
当人の俺をそっちのけのまま会話は終わり、また呂蒙の唇が俺のそれを塞ぐ。すぐに舌が絡まり合い、俺は言葉が発せなくなった。
その間にも呂蒙は自分から腰を振って、今や完全に勃起した俺のモノを擦り始める。さっき以上にどろどろになった膣は元気よく動いているようだ。
それを見る関羽は、多分相当に怒ってるんだろうけども。
「んっ、んっ、あっ」
「くぅ、また締め付けが――」
「うっ、うっ、うぅっ――わ、私もっ……」
呂蒙が必死に腰を振って、上に乗る俺を犯すせいで大きな水音が鳴って、関羽の小さな呟きが遠いものに思えた。
そのまま俺たちは二回戦に入るわけだが、関羽の手によって俺の尻が叩かれるのは止まらない。非常に弱い力で痛くもないけれど、抗議しようとしているのだけはすぐに理解できる。
ちらり、と目を閉じる呂蒙にバレないようにそちらを伺ってみた。
関羽はやはり寂しそうな表情で目を潤ませ、子犬か子猫のような姿で俺をじっと見つめていた。正直、すごく心が痛む。
なんとか彼女の相手をしてあげたい。そう想いはするが、しかし呂蒙の体に拘束されてるせいでそれも叶わず、しかも気持ちいいから離れたくないし、という激しいジレンマに悩まされる。
まぁどちらにしても俺の力じゃ呂蒙の力に敵わないんだから、どうすることもできないんだけど。
「んんっ、んんっ、あぁっ」
「はぁっ、はぁっ」
どちらからともなく腰をぶつけて、胸を揉んで、たまに舌を絡ませる。俺たち二人はこの時間を楽しんでいた。寂しげな関羽を、そのままに。
しかしやっぱりこのままではいけない。いつの間にか、俺は呂蒙を抱きながらそう思っていた。
確かに方法はちょっとおかしくて、無理やりなままで過ごした日々だったけど、別段俺もひどいことをされたわけではないし、あれはあれで楽しかった。関羽はずっとやさしくて、俺のことをとても大事にしてくれた。
それなのに、今になってこの仕打ちはあまりにもひどすぎるだろう。呂蒙には悪いと思うけど、俺は関羽のことも満足させてあげたい。
しおらしい表情を見せる彼女を見て、俺はすでに決意を固めていた。
「あはぁっ!? そん、なっ、いきなり……はげ、しっ」
「ふぅ、ふぅ、んんっ」
俺は呂蒙の腰を掴んで、思いっきり力を込めた、奥まで届くようにと腰を振る。ぶつけるようなその動きは呂蒙にかなりの驚きを与えたようで、目を見開きながら舌をピンと伸ばしためずらしい表情が見れた。
速度を緩めず、必死に彼女の奥まで叩きこむ。激しさに連動して、膣から溢れ出る精液と愛液は音を立てながらシーツの上にばら撒かれ、俺たちの下腹部も濡らす。
二度目で余裕があるとはいえ、これでは長く我慢できないだろう。その証拠に、俺ももう腰が抜けそうなほどの快感に悩まされていた。
呂蒙の顔はどんどん限界に近付いている。もうすぐだ。
最後のひと押しのため、片手で左の乳首を強く抓り、歯を使って右の乳首を強く噛んで、余った手で彼女のクリトリスを強めに捻った。
すると呂蒙は悲鳴をあげて全身を震わせ、イッた。直後に俺も射精する。
「あぁぁぁぁっ!」
「うっ、くっ――」
またしても大量の精液が膣内を満たし、勢いよく外まで逆流していった。
呂蒙はさっき以上の痴態を晒して、足をピンと伸ばしてイッていたようだ。いつの間にか俺の腰辺りに絡みついていた両足は降ろされ、首の後ろで組んでいた腕もするりと解けて、完全に脱力した呂蒙は目を閉じて、荒く呼吸を繰り返しながら横たわる。
俺はその間に、かなりの名残惜しさを感じつつも動き出し、自分のモノを彼女の中から抜いた。
そしてベッドの端に腰かけ、俺の動きをじっと見つめていた関羽に向かって声をかける。自分の両腕を、パッと開きながら。
「関羽、おいで」
俺がそう言うと、関羽は表情を一変させて俺を見つめ、ぽろりと一筋の涙を垂らしながら飛びついてきた。
「あ――ああっ」
少し浅黒い裸を抱きとめ、二人でいっしょに立ち上がる。ベッドは気をやったまま帰ってこない呂蒙が独占してるので、立ったままやろうと考えたのだ。
扉近くの壁に関羽の背を押しつけ、今朝と同じような体勢で向き合う。関羽の胸は俺の胸に当たってむにゅりと形を変え、すでに潤っている秘所とモノとが触れあった。その状態で関羽は片足を上げて、呂蒙がそうしたように俺の尻あたりへ絡みつかせる。今度は彼女が独占する気らしい。
俺は自分のモノを右手で掴んで狙いを定めると、ぐっと腰を前に突き出した。すると、もう何度も味わった気持ちいい膣の中へ呑みこまれる。
二人同時に口を開いて、俺は小さく息を吐き、関羽は「あぁっ」と悦んでいた。
「んっ、はっ、来たぁぁ――うあぁっ、くぅっ」
「はっ、んっ、すごっ――濡れまくってるな、関羽」
「んんっ、んんんっ、い、言うなぁ……」
挿入した途端に絡みついてくる関羽の膣は、やはり呂蒙のものとは違う。だけどどちらも甲乙つけがたいくらい気持ちよくて、どちらが優れているかなんて決められるはずがない。
そう想いながらも腰を動かし、ゆっくりと膣の感触を楽しむ。締め付けもあって、包みこむようでもあって、いやらしく絡みついてくる感触。とても気持ちがよくて、安心もできる。
俺たちは立ったまま、激しく舌を絡ませながら快感を与えあい始めた。ちなみに俺の手はちゃっかり彼女の胸を揉んでたりする。
「あぁっ、んんっ、あんっ、あっ、あっ」
「はぁ、関羽、関羽っ――」
大量の水滴が繋がってる部分から滴り落ち、床に小さな水たまりを作っている。しかしそんなことも気にせず、二人で協力して快楽を貪る。
ぐねぐねと動く膣内に包まれながら、できるだけの刺激を与えようと奥まで突っ込み、時には腰を回して壁を抉ったり、関羽の一番感じるところを何度も擦ったりする。
そうしていると、ベッドの上で復活したらしい呂蒙の声が聞こえた。
「なっ――何をやっている!? こらっ、他の女とはするなと前に言っておいただろう!」
「い、いや、そうなんだけどさ、やっぱり約束は守らないとダメだって。どっちがいいのか、両方抱いて決めるはずだっただろ?」
「こ、このバカっ! 私の気持ちも知らずに、そんな――」
「だ、大丈夫だって呂蒙。あの、その、ふ――二人共満足させるから!」
そう言いながら、俺は尚も腰を振る。関羽の口から洩れる声はどんどん甘くなってきているのだ。絶頂はもう近い。
ラストスパートをかけるべく、両手で両方の乳首をひっぱり、キスをする。関羽の口の中へ舌を侵入させていると、彼女はすぐに限界を告げてきた。それは俺も同じだ。
俺が先に膣内で射精を開始すると、関羽も直後に絶頂する。膣内と言わず、全身がぶるぶると大きく震え、俺の背にまわされていた手にぎゅっと力が込められた。
すべてを出し切ってからモノを引き抜くと、途端に関羽は腰を抜かしてその場に座り込んだ。ハァハァと息は荒く、壁に背を預けたまま動かない。
俺は何気なく彼女の頭に手を置いて、少し上を見上げさせ、同時に腰を突き出した。関羽は萎えかけている俺のモノを口に銜えて、頭を振る。いわゆるお掃除フェラというやつだ。
また、怒りに染まった呂蒙の声が聞こえてくる。
「こ、このっ――いつまでそうしてるつもりだ! 早く離れろッ!」
「お、落ち着いてって呂蒙……も、もうそっちに行くから」
ぐぽっ、とよだれにまみれたモノを口から抜きだし、またすぐに勃起したそれを揺らしながらベッドに近付く。口では色々と言っている呂蒙も、すぐに手を出すようなことはせず、ベッドに腰掛けて身を乗り出しながらもじっとしててくれた。
俺が呂蒙の目の前まで辿り着くと、呂蒙はすぐに俺のモノを口に銜えた。それも深く、喉まで使って根元まで入れようと。
どうやら関羽が銜えてたのが気にいらないらしい。自分の唾液で関羽につけられた唾液を取り除くつもりだろう。
これは、おそらく二人が仲良くなることはなさそうだ。ありえたとしても、かなりの時間がかかるに違いない。
俺がため息をついている中、呂蒙は熱心に舌を動かしていた。
「えっと、関羽もこっちにおいで。二人でいっしょに相手するからさ」
「あ、あぁ、わかっ――」
「ええい、いい加減にしろッ! おまえには私がいればいいんだ! わからないなら、直接わからせてやる!」
「うわっ、ちょっと――」
関羽が気だるげに動き出したその瞬間に、俺の体は力ずくでベッドに押し倒された。しかもそこにのしかかってきて、すぐに結合を始める呂蒙。呂蒙が腰を振り始めてすぐに関羽も飛びかかるようにそこへ乱入してきて、状況は二人が歯をむき出しにしながら俺を奪い合うようなことになっていた。
やっぱりこの二人は出会わない方がよかったかもしれない。少なくとも、俺を間に挟んだ状態では。
そう思いながら、俺は手を伸ばして二人への愛撫を始めていた。
◆
いつの間にやら、気付けば部屋の中は真っ暗になっていた。
それなのに俺たちはいまだに裸のまま、汗まみれになって遊んでいる。全身が精液まみれになった二人がベッドの上で横向きになって抱き合い、舌を絡ませ合って唾液や精液を口に含みながら、交互に俺に突かれていたのだ。
二人共ベッドについた足は伸ばして、片足を上げて色んな体液でドロドロになっている秘所を俺に向けている。
今、俺が挿入しているのは呂蒙。初めはなんだかんだと文句を言っていたのに、今となっては何も言わずに関羽と唇を合わせ、互いの口内に舌を這わせている彼女だ。
あまりにも大量に精液を注ぎこみ過ぎたのか、長時間こうして行為を続けているせいか、もはや呂蒙はされるがまま。それでも膣は俺のモノをきゅっと締め付け、離すまいと動いている。
だけど俺は、射精する前にそこから引き抜き、すぐ横にある関羽の方へ挿入した。直後に精液を吐き出し、呂蒙ではなく関羽へと膣内射精を行う。
本来であればひどい行為でも、Mの彼女はこれが結構気にいってるらしい。今回もまた舌を伸ばしてだらしない顔を晒して、そのまま絶頂したようだ。
代わりにこれは呂蒙が怒る行為なので、「私に出せ」と叱られたりするのだが。
「こ、らぁ……んん、また、関羽に……」
「ごめん、呂蒙。でも関羽はこれが好きみたいだからさ」
「あはぁぁ……ま、また、びゅーびゅーって……」
呆けた様子で呟く関羽は、幸せそうだ。対して、呂蒙は赤らめた顔を不満そうにしながら俺を見つめる。
俺はそれに謝罪の言葉を向けつつ、白い尻を撫で、揉む。同時に関羽のそこにも手を伸ばした。
二人の柔らかい尻を撫でまわして満足した後は、二人を立たせてベッドから降りる。色々な体液が混ざり合って落ちるシーツはもうドロドロで、一目見ただけで悲惨な姿になっていた。
それを横目で確認しつつ、立たせた二人へ壁に手をついて足を広げるよう指示して、尻を掲げさせる。
まっ白いのと、浅黒いの、二つの尻が俺の方へ掲げられて、その時を今か今かと待っているわけだ。
「さて、どっちからにしようか――」
「わ、私は、さっきの分を出してもらってないぞ……」
「ふぅ、はぁ――わ、私は一回分、挿れてもらってない……」
「んー、そうだな。よし」
少し考えるふりをしてから、俺は左側の尻に両手を置いて、腰を突き出す。
選んだのは浅黒い方、関羽だった。
「あはぁっ」
ずぶりと入った瞬間に関羽の甘い声が暗い室内へ広がる。それを聞く俺は満足感を得て、呂蒙は関羽の顔を見ながら悔しそうに眉を寄せていた。
腰を振って、自分の一部が関羽の中にずぶずぶ埋まっていくのを感じる。今日だけでも何度目なのかわからないが、やはりそれは気持ちいい。
俺と関羽は呂蒙に見守られながら、尻の肉を揺らして快楽を貪った。
「あっ、あっ、すごいっ、いいっ」
しかし、何度か腰を振ると、俺は何も言わずに関羽の背後から離れた。瞬間、俺が与える快感に酔い痴れていた関羽は驚き、「えっ」と声を洩らしながら勢いよく後ろを振り返る。
それを気にしないように目を合わせないまま、俺は呂蒙の後ろに回って彼女の膣に狙いをつける。
そして、まだ余裕のある自分の息子をそこへ侵入させた。
「んんんっ……んくっ、はっ」
「はぁ……呂蒙、なかが震えたな。軽くイッたのか?」
「んんっ、くぅ――う、うるさいっ」
挿入した瞬間、呂蒙は顔を俯かせて背中をぶるりと震わせた。おそらく軽めの絶頂を感じたんだろう。
だからといって容赦はせず、初めから勢いよく腰を振る。もう何度も繰り返して、もう何度もイッてるんだ。これでも全く問題ないだろう。
呂蒙は途端に甘い声をあげて、律儀に壁に手を突いたまま俺を受け止める。命令されることへの抵抗感とか、俺たちの本来の立ち位置とか、もう全く気になってないらしい。
少し気分の良くなった俺はさらに腰の速度を上げて、必死に呂蒙を突きまくる。
お互い感度が高まっているだけに、同時にイッたのはさほど時間が経ってない頃のことだ。
「あああっ、んんんっ……!」
「はぁっ、はぁっ、くっ……」
すぐ隣で関羽が見守る中、今度は呂蒙の膣内に射精する。どくどくと竿の部分が何度も脈動し、体から力が抜けると同時に精液が外へと吐き出されていく。
それがすべて終わって、もう出ないという時まで繋がっていると、突然呂蒙が膝から崩れ落ちて座り込んだ。
顔を俯かせて、荒い呼吸を繰り返す呂蒙。また絶頂後の余韻を楽しんで、一人でぼうっとしているらしい。
その間に俺は、お預けを喰らわせた関羽の後ろへ移動する。それだけで関羽は喜びからパッと表情を輝かせ、すぐに壁の方へ顔を向けて尻を高く掲げた。
肉付きのいいそれを掴んで、再び挿入する。心なしかさっきよりも締まりが強くなった、気がした。
「ああっ、はぁっ、うううっ」
「――はっ、すごっ……」
ずりずりと力を込めて肉壁を押し上げながら奥へ進み、子宮口を何度か小刻みに叩く。関羽は面白いように反応した。
小麦色の尻を上下に振って喜びを表し、俺が腰を止めると嫌がるように腰を振って、絶え間ない快感を欲しがる。浅ましくも見えるのに、彼女がすると愛らしいと思える仕草だった。
仕方がないので俺も腰を振る。モノが奥を突くのに連動して、関羽は悦びの声をあげていた。
しばらく二人で息を合わせて動き続けて、どれほど経ったか。
射精が近いことを感じた俺は先に関羽だけをイカせようと考え、汗や精液にまみれる背中に覆いかぶさって胸を掴んだ。手が触れたそこすらも精液がどろりとついていたりするが、気にせず力を込めて揉みしだく。
そうして油断させたところでぎゅっと乳首を引っ張り、奥を小刻みに突いてやる。すると関羽は高い声を出しながら膣を震わせ、絶頂した。
それにつられて俺も出しそうになるがなんとかこらえ、急いで膣から引き抜いて右手で扱き、それから射精する。
小麦色の尻に、目立ちやすい白い液体がどっと降りかかった。
「あぁっ、んんっ、はぁぁ……」
「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
関羽もまた、ずるずると壁に手を突いたまま膝を曲げて、床に座り込む。背中を見ただけでもわかるほど疲れ切った姿で、俯いて顔を上げることすらせず荒く呼吸を繰り返している。
だから俺は、ぼうっとそれを見つめていた呂蒙に近付き、射精したばかりのモノを彼女の口の中に突っ込む。呂蒙もそれを拒まず、口の中に入った途端に舌を絡ませてくれる。
彼女の舌での奉仕を受けながら、白い精液がへばりつく青いボブカットの髪を撫でて、俺は二人を見ながら声をかけてみた。
「もうそろそろいい加減、飯とか、風呂とか、色々しないとな。腹も減ったし、体中ドロドロだし、部屋の中もきれいにしないと。二人も疲れただろ?」
「んっ、ふっ、んろぉ」
「ハァ、ハァ……ああ、そうだな」
呂蒙は俺のを銜えてるせいで答えられなかったけど、関羽はぼんやりとした目を俺に向けてそう答えてくれた。いくらなんでも長くやりすぎた。疲労も溜まってるし、いい加減終わりにしないと。
とは思いつつ、正気を取り戻したらしい関羽に手招きするあたり、やっぱり俺自身も彼女たちに負けず劣らずどうかしてると思うけど。
関羽はそれだけで俺の言いたいことがわかったのか、動物のように四つん這いでゆっくりと俺たちの傍までやってくる。そして大口を開けて、先端を銜える呂蒙に倣って、根元に唇を当てて吸い始めた。
二人の美少女による、丹念な奉仕。丁寧でありながら大胆に行われるそれを感じながら、大きく息を吐く。
非常に気持ちがよくて、ひどく気分がいい状況だった。
「うっ、ふっ……やっぱ、二人共上手いな……いっしょにやると、なおさらだ」
「んんっ、ふむっ、じゅぷ――本妻は私だからな」
「うむっ、むっ、じゅる――何を言う、私が本妻だ」
「あー、まぁその話はまた今度で……ほら、もうちょっとで出そうだからさ。二人で協力して」
「「むぅ……」」
そう言うと、二人共素直に従って、協力しながら俺のをねっとりと舐めてくれる。呂蒙が先端を銜えると、関羽が根元に唇を当てて吸う。関羽が交代を望んで先端を銜えると、呂蒙が玉を一つずつ口に入れる。また呂蒙が先端へ移動していくと、今度は二人で同時に舌を伸ばして膨らんだそこを舐めまわす。
口ではなんだかんだといがみ合う割に、結構息のあった行動だと思う。それに朝の時点よりもよっぽど友好的だし、思っていた以上にいい関係になれるのかもしれない。
そんなことを考えている内に、快感はどんどん俺の体に溜まっていって、すぐにその時がやってきた。
ちょうど二人がいっしょに先端を舐めてる時だったので、ちょうどいいだろう。
「ふ、二人共、口開けろっ」
「「あー」」
「くぅ、もう出すぞ――で、出るっ」
最後は二人の手がぎゅっと俺の息子を握ってリズムよく上下に扱き、限界に達する。同時に先端から勢いよく精液が発射された。
宙を舞ってボタボタと二人の顔に落ちるそれは大量で、二人の顔をあっという間に白く染めていく。我ながら量が多すぎる気がするが、自分では制御できないので仕方ない。
口の中や髪も含め、顔中に精液を塗られた二人は舌を伸ばして、それを口内に導いている。しばらくは自分にかけられたそれを口にしていた二人も、やがてどちらからともなく顔を寄せ合って、お互いの顔に飛んだ分を舐めとっていった。
美少女二人のそんな姿を見ているだけで、俺の息子はあっさりと反応し、やりすぎだから我慢しなければと思っていた矢先に臨戦態勢に突入する。
あともう一回だけ。俺がそう思うのにさほど時間はかからなかった。
「よ、よし。呂蒙、関羽、どっちかが仰向けに寝て、どっちかがその上に乗って。そしたら一気に相手できるから」
「う、上に……? だ、だが」
「じゃあ私が下になろう。呂蒙、おまえが上に乗れ」
そう言って先に関羽が床に仰向けで寝て、戸惑う呂蒙の手を引く。様々なプレイをしてきた彼女にとっては、三人でしかできない体勢もさほど恥ずかしくはないらしい。
関羽のそんな態度を見て、渋々呂蒙もそれに従う。二人が上下に体を重ねて、大きな胸が合わさってむにゅっと形を変え、淫らに濡れた秘所が重なりあう。
二人の合わさったそこを目掛けて、勃起したモノを突きいれる。といっても膣の中に挿入するわけではなく、二人の女性器の間に擦り付け、素股のような状態で快感を得るのである。
ずりずりと割れ目に擦りつけ、大きくなってるクリトリスにも刺激を与える。二人は同じように嬌声をあげて、悦んでいた。
二人の姿に、俺もまた気分が良くなる。
「あぁっ、あぁっ、んんんっ、はぁっ」
「んっ、んぅ、はぁ、あぁっ」
嬉しそうな声を聞きながら何度も腰を前に突き出し、二人の秘所を楽しみ続けて。
二人の秘所にモノを挟まれながら達して、密着する腹へ精液をぶちまけながら、二人の姿を見て思う。
「くぅっ、ふぅぅ……す、すごい、な……いつの間に、こんな……」
「はぁっ、はぁっ……もっと、もっと……もっと、欲しい……」
あと、もう一回だけ。
そんなことを思いながら、俺もどうしようもないやつだ、と自覚しつつ、今度は上に乗る呂蒙の膣へ狙いを定めて腰を突き出す。
今夜はまだまだ続きそうだった。