※この作品はR-18です。

蛇獣書房   作:ヘビとマングース

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今更になってちょっとストーリーが固まってきました。かなり遅いですけど。
戦国乱世が荒れているなら、やっぱり天下統一を目指さないと。


歴史が動く時 1

 小鳥のさえずりと共に目を覚ますと、今日は俺を溺愛して、物理的に片時も離してくれない二人はしかし、俺の部屋のどこにもいなかった。

 それも当たり前だ。なんせ昨日、俺の家族は旅行から帰ってきて、ここ二日間ほどは熱烈に愛してくれる妖艶なお二人と共に自宅で過ごしていたのだが、いきなり会うのはまずいとお帰りになったのだから。っていうか俺が帰らせたんだけど。「ご両親に挨拶を」とか言って、やたらと目を輝かす二人を、説得という名の調教によってなんとか。

 ひさしぶりに会った家族を前に、俺なんかはわりと泣きそうになりながら会話したわけだが、何をしていたのかと聞かれて正直に「誘拐されてたんだよ」と言うと、「あらぁ、そうなの、大変だったわねぇ」とさらりと受け流されて違う意味で泣いた。確かに安全な感じではあったけど、わりと大変だったのに……。

 まぁそれはともかく、一夜終えて、ようやく今日から俺は学生生活に復帰、平穏にとはいかないまでも監禁生活とはおさらばできたわけである。

 そして、家族と過ごす平凡な朝を迎えて、至って普通の朝食を済まし、制服に着替えて鞄を持って、さぁ学校へ行こうと家を出た瞬間。

 なぜだか俺は家のすぐ目の前で声をかけられて足を止め、見たこともない美少女を前にして困惑していたのだ。

 

 「あなたが、あの呂蒙と関羽を射止めた男の子よね? ふぅん――なるほどねぇ……」

 

 緑の髪のツインテール、小麦色の肌、楽しげに笑う顔はどこぞのおとぎ話に出てきそうな意地悪そうな猫にも似てる気がする。

 赤いブレザーの下には何も着てないらしく、パンと張った大きな乳房の谷間が出来ていて、スカートは今にも下着が見えるんじゃないかってほどかなり短く、足元には最近じゃめずらしいルーズソックス。

 一目見ればまず忘れないような、全身から色気をムンムンに出してる人だった。

 その人が俺を見つめて、というよりも全身をじろじろと舐めまわすように見て、何かを納得したかのようにうんうんと頷いている。

 一体これはどういう状況なんだろう。せっかく平穏な生活を取り戻せそうだというのに、その矢先に新たな出会い。嫌な予感しかしない。

 

 「一見すると普通の男だけど、これは確かになんかクルものがあるわね――ねぇあなた、これから時間ある?」

 「は? いや、俺はこれから学校に――」

 「これでも?」

 

 なんだか知らないが俺はこの人に気にいられたらしく、そんな誘い文句を向けられた。だけど学校があるので当然その事実を伝えようとする。

 すると突然、その女の子が俺の手を取って自分の胸へ導き、自分から大ぶりのそれをふにゅりと掴ませた。

 驚いた俺は直後に、ぴきりと全身が硬直する。これは正直、色々な意味でまずいだろう。

 

 「……だめ?」

 「い、いいえっ、時間ならありますっ! 山ほど!」

 「あら、そうなんだ」

 

 朗らかに笑う美女の胸を掴みながら、気付けばそう答えていた俺はきっと悪くない。ただこれをきっかけとして、俺が彼女についていったのは事実。

 

 「それじゃあ行きましょうか。あ、それから、あたしは呂布。これからよろしくね――できることなら、末永く」

 「あ、は、はぁ……」

 

 そうして、俺たちは学校にも行かずに場所を移動して、朝っぱらからそんなところへと訪れていた。

 場所は、俺が生まれて初めて入った、でもすぐにどこなんだかわかる場所。

 つまりは。

 

 「あのー、呂布さん……こ、ここって……」

 「ん? 知らないの? ここ、あたしの知り合いがやってるラブホ――エッチなことをする場所、よ」

 

 彼女が言う通り、ラブホテルと呼ばれる場所へとやってきていたわけである。

 部屋の大半を巨大なベッドが占めており、やたらと広い風呂場があったり、壁に埋められた大きなテレビがあったり、とにかく旅行先で泊まるような部屋ではないことは確かだ。

 そこにいる俺と呂布さんはそのベッドに並んで座り、肩と肩を触れさせながらテレビの方向を向いている。すぐ傍にはテーブルを持ってきて、その上に俺が手にしたこともない飲み物やお菓子なんかを置いている。

 特に目につくのが、明らかに酒だろ、って感じの小さな瓶がいくつか。すべて彼女が部屋にある冷蔵庫から持ってきた物だ。

 いや、百歩譲ってもそれはいいが、そもそもおかしなこの状況はなんなのだろうか。不思議に思う俺は初めての場所と、初対面にしては距離が近すぎる彼女だとかに困惑しつつ、呂布さんの説明を待つ。

 だというのに彼女は何やら楽しそうに、テレビのリモコンを手に持ったのだ。

 

 「い、いや、それはなんとなくわかるけど……俺が言いたいのは、どうして俺たちがここに来たのかということであって――」

 「まぁその話はゆっくりしましょう。ほら、色々飲んだり食べたりしながらさ。それにタダで色んなDVDを見れたりするのよ。知り合いのコネもあって安く使えるしさ、時間を忘れて楽しみましょう」

 「いや……でもさ――あ」

 「うふふ、こういうのは好き?」

 

 リモコンの操作によって電源がつけられたテレビは、すぐにある映像を流し始めた。それはいいのだが、何かのDVDを再生して流しているらしいそれは、今この状況ではあまりにもまずいものだ。

 要するに、明らかにエロDVDだろってことが丸わかりな、情事の最中の映像が始まっていた。きれいな女の人が甲高い声で叫んで、男の人がいやらしい言葉を呟いている。

 それを見せられた俺は、呂布さんが密着していることもあって顔を熱くしながら硬直する。呂布さんは楽しそうに笑っていたけれど。

 

 「気にいらなかったら別のに変えていいわよ? 単体、企画、SMもレイプもナンパ物とかもあるし、野外とかスカトロも揃ってるから。あなたが見たい物――興奮する物を選んでくれれば」

 「も、もう、なんでも……」

 「そう? それじゃあほら、ちょっと飲みながら話しましょうか。ふふ、そんなに緊張しなくてもいいからね」

 「は、はぁ……」

 

 テレビのスピーカーから聞こえてくる女の人の嬌声を聞きながら、呂布さんに手渡された瓶を傾ける。すると、口に入り込んできた液体は予想していた通り、若干の酒精が感じられる弱い酒だった。飲みやすくてどちらかと言うとジュースに近いから、カクテルとかそういうものなのかもしれない。

 しかし正直に言うと、味なんてほとんどわからない。なにせ女の子とラブホテルで二人きり、目の前には激しい情事の映像、そして隣には俺の肩へ頭を預ける美女。

 いくら童貞を卒業したとは言っても、女の子の扱いなんて全く学んでいない俺に、上手く対応できるはずもない状況だった。

 呂布さんは俺にしなだれかかって、楽しそうな声色で聞いてくる。

 

 「お酒は初めて?」

 「あ、あぁ……一度も、飲んだことない」

 「ふふ、そう。実はあたしも初めて。ここに来る時はやることが決まってるからね。あたしもね、男との経験は何人かあるけど、最近の相手もここを使ったのも女の子とだけ。いつもあたしがリードを取って、部屋に入ったらすぐ脱がして、ベッドに放り込んで、ずっとエッチしてるから、こんな風にゆっくりすることなんかないの」

 「へ、へぇ……そうなんだ……」

 「ふむ、そんなに悪くはないわね。あんまりたくさんもいらないけど――あなたはどう?」

 「お、俺は、まぁまぁ、かな」

 「そう」

 

 二人で並んでベッドに座り、酒を口にしながらAVを見る。なんという大人で卑猥な光景だろう。

 それを俺がやっているのだと思うと心臓が大きく跳ねて仕方がない。しかも隣にいるのは初対面で、俺をこの場へ連れてきた美女。心の中を埋めるのが緊張なのか、期待なのか、それすらもわからない。

 そして尚も、たどたどしい俺の返答に気を悪くした様子もなく、呂布さんの声がテレビの声に負けずに俺の耳へと届く。

 

 「そんなに緊張しないで。もっとリラックスして、楽しんでくれればいいの。この場所や、この時間、あたしのことも――ねぇ、あたしが飲ませてあげようか?」

 「へ? あ、いや、別に――」

 「貸して。やってあげる――ん」

 

 突然、呂布さんの手が俺が持っていた瓶を取り上げる。すると彼女はそれを自分の口元へと運んで、口をつけ、中身を口内に含む。

 自分が飲むのか、とか、間接キスだ、とか思っていると、呂布さんがベッドの上に膝をついて体勢を変える。

 彼女は、身を乗り出して俺の顔を覗き込み、目を閉じながら徐々に唇を近付けてきた。わけがわからず混乱してる俺が動けない間に。

 

 「ん――」

 

 そして、キスをされた。直後には舌を使って唇が割られ、口と口とが深く重なりあい、生温かい液体が口の中へと注ぎこまれる。

 あぁ、あたしが飲ませるって、口うつしのことか。そう気付いたのは、呂布さんが俺の舌にぬるりと動くそれを少しだけ絡め、柔らかい感触が唇から離れていった時のこと。

 何も言えずに離れていく呂布さんの顔を見つめていると、猫科を連想させる目はひどく上機嫌に笑っていた。

 

 「うふふ、こうした方がおいしいでしょ――もっと欲しい?」

 「あ……ほ、欲しい。今の方が、いい」

 「ふふ、わかったわ。じゃあ今度は自分から口を開けて」

 

 彼女に言われるがまま、即座に口を開ける。我ながら情けない姿だとは思うが、この囁きに勝てる男なんてきっといないだろう。

 呂布さんは笑みを深めつつ、再び口内に酒を含んでから、さっきと同じように唇を突き出してくる。俺も目を閉じて、それを受け入れた。

 口内に注がれる酒は、正直言ってどうでもいい。別にこれがウーロン茶でも緑茶でもジュースでもいいし、なんだったら醤油か何かでも飲み干せる気がする。そんなことよりも大事なのは、自分では一切手を使わずに、呂布さんの口から飲まされるということだ。

 俺は一瞬にして彼女の雰囲気に呑まれていた。口うつしという行為はひどく心地よく、目の前にあるAVよりもよっぽど興奮する。しかも目的はキスではなく飲み物を飲ませることなので、俺がそれを飲んでしまえば唇は自然と離れて行ってしまう。それがまたもどかしくて、もう一度して欲しい、という想いを掻きたてる。

 何も言っていないのに、唇を離した呂布さんはそんな俺の感情を読み取ったのか、片手に持った瓶を掲げる。

 しかし彼女は俺が望んでいることではないことを言っていた。もっともそれもまた魅力的な提案だったんだけど。

 

 「ねぇ、あたしもあなたと同じ物が飲みたいの――飲ませてくれる?」

 「うっ、も、もちろん」

 「ありがと。それじゃ、これ――」

 

 瓶を手渡され、俺はすぐにそれに口をつけた。中身を少量口に含んで、呂布さんの顔を見る。

 彼女は俺に瓶を渡した後、少し移動して、俺の右足に尻を置き、胸に頭を預けてきた。だから俺の顔は俯くかのように下を向いて、上目遣いに顔を見つめてくる呂布さんの唇に狙いをつける。

 再び、柔らかい感触。ただし今度は俺の口内から液体を送り、呂布さんがそれをすべて受け止め、こくんと喉を鳴らして飲み干す。しかし今度の主導権は俺が握っているせいで、唇はすぐには離れず、俺の舌が彼女の口内から戻ってくることもない。

 きれいに並んだ白い歯に舌先を当て、左右に上下にと動かし、頬の裏側にも舌を這わせて、受け入れるように俺の舌を追ってくる舌と絡み合う。ひどく淫靡な遊びだった。

 俺がいつまでも口を離さず、そうして遊んでいると、ズボンの股間部分に手が触れた。もうパンパンに膨らんでいるそこを、呂布さんのしなやかな指が這っていたのだ。

 思わず唇を離して、目を開ける。呂布さんはそんな俺と目を合わして微笑み、やさしい声色で語りかけてくる。

 

 「んっ……もっと飲ましてあげたいけど、ちょっとズボンが邪魔ね。こんなになってるなら、早く外に出してあげないと可哀そうだもの。だから――ズボン、脱いでくれる?」

 「あっ、う、で、でも――」

 「あたしもいっしょに脱いであげる。その後はまたこうして、ゆっくり楽しみましょう? ――だめ?」

 「……ッ! ぬ、ぬぎますっ、今すぐ!」

 「うふふ、ありがと」

 

 初めは羞恥心とか、戸惑いとかもあったけど、彼女にそう言われた瞬間すべてが吹っ飛んだ。

 俺は急いでズボンを脱ごうと制服のベルトに手をかけ、呂布さんに見られながら体を動かす。

 その後は当然、俺が望んでいた最高の時間が待っていた。

 

 

 

 ◆

 

 

 

 ラブホテルの中である。ならばそうした行為もさほどおかしなものではない。

 おかしな点と言えば、普段はなんだかんだと正気を保っているはずの少年が、めずらしく自分らしさを失くしていたことだろう。

 彼は今、全裸でベッドの端に座り、ぼんやりとアダルトビデオを映すテレビを見つめながら、股間にある緑色の髪を撫でている。左手には中身が入った缶が握られており、飲み物を喉に通しながらぼーっとしているわけである。

 その彼の股間に口をつける少女、呂布は熱心に少年の陰茎を口に含んでいた。何かを命令されたわけでもないのに、彼の隣に座ったまま上体を傾かせ、片手を動かすと同時に口で愛撫を続けている。

 右手は竿の部分を上下に強く扱き、口の中に迎え入れた亀頭は頬をすぼませて強く吸い、先端の割れ目には舌を這わせて、目を閉じて行為に耽る。ひどく慣れた様子で、男の喜ぶ場所が手に取るようにわかるかのような、そんな姿であった。

 少年は何も言わず、右手で呂布の頭を撫でながら酒を飲む。慣れない飲み物を口にし続けたせいか、その顔は一目でわかるほど赤く、彼が酔っ払っているのは明らかである。

 それでも少年はそれを飲むことをやめず、やけに据わった目でアダルトビデオを見続けていた。テレビの中では一組の男女が、森の中で裸になって性行為をしている。

 ぽつりと、少年が小さく呟いた。

 

 「呂布」

 「んっ、ちゅ、んむぅ――ぷはっ。なぁに? 今いいとこなのに――」

 「立ちバックをしよう」

 「え? ……あぁ、AVでやってるのね。んー、最初は正常位で、と思ってたけど――まぁいいか」

 「それじゃあ立って。壁に手をついて」

 「もう、焦らないで。時間はたっぷりあるんだから」

 

 ゆらりと立ちあがり、ベッドから降りて壁へと移動する少年は妙な雰囲気を纏っており、それは呂布もまた気付いていた。

 酔っぱらうまではおどおどして落ち着きがなく、まるで初体験すらまだのような雰囲気を持っていた。それが酒が回るにつれて変貌していき、どこか命令口調で話すようになっていたのだ。それも目つきを悪くして、明らかに性質の悪い酔い方を見せている。

 彼は呂布に壁へ手をついて腰を突き出すよう指示すると、忠実にそう行動する彼女の背後に立って、勃起した陰茎を右手で掴んだ。

 ぬるり、と水っぽさを感じられる柔らかい肉を亀頭で感じ、すぐに腰を突き出す。少年の陰茎は見る見るうちに呂布の膣へと呑みこまれていき、巧みに絡みつくそこを深くまで味わう。

 呂布の膣は、男を悦ばせる動きを知っているものだった。

 

 「あっ、はぁぁ……き、きたぁ――んんっ、これ、これが欲しかったのっ」

 

 締めつけがあり、絡みつく動きは呂蒙や関羽のそれとは違う。少年の感じる部分はどこかと探り、見つけて、そこを集中的に責めたり、弱弱しく全体を包んだりと忙しない。しかしそれらがすべて、少年への快感となっているのだ。

 少年は小さなうめき声を出しつつ、じっと呂布の尻を見つめ、両手でそこを掴んだまま腰を振っている。潤ったそこは小さな音を立てながらも陰茎を銜えて離さず、ずるずると肥大化した亀頭に抉られることを享受する。

 呂布は顔を紅潮させて嬉しそうに声をあげ、少年は気合の入った無表情で彼女を突く。

 二人きりの室内には途端に彼女の甘い声が広がり、テレビから流れる嬌声と混じり合った。

 

 「あっ、あっ、んっ、んっ――はっ、あっ」

 

 一定のリズムで前後する腰に合わせて、呂布の声もリズムよく吐かれる。

 少年にしてはめずらしい、時間をかけた性交だった。いつもは感度がよいせいか、それとも本人に根気がないせいか、わりとあっさり射精し、持ち前の異常な回復力で回数をこなすのに対し、現在は何分も同じ体位で行為を続けていたのだ。

 おかげで二人の体は大量の汗が噴き出して、人間というよりも獣のような姿だった。

 快楽を貪り、肉体だけを求めて、顔すら向き合わずに背中越しに行為をする。

 そのまま二人は佳境に入っていたアダルトビデオが終わるまでその体位を続け、少年がテレビに流れる映像が次のものになったことに気付くと、固いままの陰茎はずるりと抜かれた。

 直後に支えを失くした呂布は膝の力を抜いて座り込み、荒い息を繰り返す。少年はその後ろにまわりこんでしゃがみ、汗が垂れる大きな乳房へと手を這わせた。ひどく遠慮のない、力のこもった動きだった。

 

 「あっ、んっ、はっ――もう、ちょっと強すぎるわよ……もうちょっとやさしくして」

 「ハァ、ハァ、ハァ……呂布……」

 「んんっ、もう、ちゃんと聞いて――あっ、あっ、あぁっ」

 

 言葉ではそう語る呂布も、少年の胸に背を預けて、すぐ傍に来た顔を覗き込み、悦楽に染まった声で鳴き続ける。そればかりか口づけを望むかのおように唇を尖らせ、熱心に胸を見つめて揉む彼の頬に触れさせる。

 少年はそこで気付き、彼女とキスをした。舌を伸ばしてべろりと舐め、自分を迎え入れるように舌を動かす呂布の口内へと侵入する。

 その一方で両手はいやらしく動いており、張りのある乳房を下から掬い上げるかのように揉み、指を使って乳首を摘み、時には引っ張ったりひねったりもする。

 呂布を気持ちよくさせるためというより、自分のためだけの、自分の好奇心を満たすための行為にも見える。愛撫というよりも女体を弄んだ研究のようだ。

 少年は飽きもせずに乳房を力強く揉みしだき、その動きの度に呂布が甘い声をあげる。

 ふと、少年は手を止めて立ちあがると、呂布を横抱きにしてベッドの上へと歩いて行った。そこへ彼女の体を放り、大の字に寝かせた後に自身もベッドに乗る。

 

 「呂布、正常位でしよう」

 「んんっ、んぅ……はぁっ、い、いいわ。い、いれてぇ――あたしのおまんこ、あなたのチンポでぐちゃぐちゃに掻きまわしてぇ……」

 

 言われた人間すら赤面しそうなセリフを吐いて、呂布は足を広げると同時に、自分の両手を使って秘所を大きく開いた。割れ目の端に指を置き、両側に引っ張ると、少しくすんだ色をしているそこが少年の眼前へと露わになる。

 少年は小さく頷き、さほど表情も変えずに腰を動かして挿入を開始した。再びずぶりと陰茎が膣に入り込み、激しいピストン運動が開始される。

 呂布はそれを嬉しそうに受け入れ、ぶるぶると揺れる乳房を両手で掴まれながら、またしても甘い声を出していた。

 激しさと同時に、ひどい淫靡さを感じさせる男と女の性交。それはテレビで流れている、本業のそれよりも淫らに見える。

 

 「あぁっ、うんんっ、あはぁっ、はぁっ! だ、だめっ、はげし――!」

 「くぅ、この淫乱女がッ……いいかっ! おまえを抱いていいのはこの俺だけだッ! もう二度と他の男に股を開くなよっ! わかったか呂布!」

 「はぁぁっ、はぁっ、はいぃぃっ! わかりましたぁっ、もう二度と、んんっ、あなた以外の男に股は開きませぇぇんっ!」

 「そうだ、それでいいんだッ! おらっ、わかったらもっと中を締めろ!」

 「はぁぁぁんっ!」

 

 突然叫びだした少年は語気も荒くそう命令し、呂布の胸を痛いほどに掴んで必死に腰を振るう。あまりにも唐突な発言ではあったが、しかしそうされる呂布も嫌がってる風には見えず、むしろそう言ってもらえて嬉しいとばかりに口元を歪め、口の端からよだれを垂らしていた。

 蜜壺から溢れる愛液もより一層に分泌され、ぴゅっぴゅと小さく噴き出しながら、ぐちょぐちょと音を立てつつ貫かれている。

 二人の興奮はなぜかこの瞬間を持って非常に高まっていた。少年が動かす腰はかつてないほど滑らかに動き、陰茎は固く膨張し、ずるずると肉の壁を擦る亀頭は絶えず透明な液を垂れ流している。

 それを受け入れる呂布もまた浅ましく舌を伸ばし、されるがままに体を揺り動かされ、触れられる場所から快感を得て嬌声をあげている。

 まるで狂っているかのような痴態だ。酒に呑まれた少年と、それすらを受け止める少女、どちらも普通ではない。

 

 「うぅ、くぅっ、イクぞ! 種付けしてやるっ、お、俺の子供を孕めっ!」

 「あはぁっ! 孕ませてぇっ! あなたの赤ちゃん、いっぱい、いっぱい孕ませてっ!」

 「うぅぅ、おぉぉっ」

 「ああぁぁぁっ!」

 

 うめき声と大絶叫が重なり合い、ずいぶんと大きくしたテレビの音量すらかき消すそれが放たれると、少年は射精して呂布の膣内を汚し、彼女もそれを受けて絶頂した。

 常人よりも多い精液が一瞬で膣内を満たし、ごぽっと音を立てて外へと溢れだす。しかもその最中にも少年は腰を動かし続けるため、放たれる傍から掻きまわされてさらに外へ溢れ出る。

 射精を終えて、数度腰を振った後に陰茎が抜かれると、呂布のそこからはドロドロと濃厚な精液が出てくる。

 少年は膝立ちになってベッドの上を移動し、彼女の頭を跨ぐと、萎えた陰茎を唇に押しつけた。すると呂布もぼうっとした目をそちらに向けて、自然と口を開ける。

 そのまま、ぼうっとしたままのフェラチオが開始された。

 

 「んっ、むぐっ、んんんっ」

 「ハァ、ハァ――呂布、パイズリしてくれ」

 「んっ、んっ、ふむぅ――は、はい……ど、どうぞ、あたしの胸で気持ちよくなって」

 

 口の中で瞬く間に大きくなり、陰茎が再び勃起した。しかし少年の命令により、べったりと唾液のついたそれは呂布の胸元へと移動して、小麦色の張りの良い巨乳に挟まれる。

 むにゅりと柔らかい感触が左右から肉棒を包み、潤滑油がたっぷりついていることもあって、少年はすぐさま腰を前後させる。動きに合わせて寄せられた乳房がぷるぷると揺れ、勃起した乳首がツンと少年の方を向く。

 おもむろに両手を伸ばし、指で乳首を摘んで引っ張る少年。その行動を受けた呂布は首を逸らして悦び、だらしなくも舌を伸ばしていた。

 

 「あぁっ、はぁっ、すごいおっぱいだな……柔らかいのに張りがあって、マンコに突っ込んでるのと同じくらい気持ちいい……」

 「んんあっ、はぁぁっ、う、嬉しい――あ、あたしのおっぱいまんこ、好きなだけ使ってぇ……」

 「ああ、使ってやる、上でも下でも孕ませてやるっ」

 「あぁっ、嬉しいっ――んんっ、んくっ、あはぁっ」

 

 乳首をぐりぐりと抓られながら、少年の腰はリズムよく振られていく。その度に彼の下腹部が胸に当たり、小麦色の乳房がたぷんと跳ねた。

 しかしある時、少年は乳房の間から肉棒を取り出し、改めて呂布の口へと挿入する。彼女が苦しげな声を出すほどに深く突きいれ、喉に先端が届くような状態で腰を振り始めたのだ。

 初めこそ抵抗を見せた呂布も、すぐに目をぎゅっと閉じて少年を受け入れ、文句の一つもなく口をすぼめて陰茎に吸いつく。

 しかし十回も腰を動かすと、少年はまた肉棒を抜いて位置を変え、今度はぶらりと垂れ下がる玉を彼女の口へと運んだ。呂布も素直に口で吸いつき、舌で刺激する。

 少年が限界を迎えたのはその頃だった。彼は自分の手で竿を激しく扱き、亀頭を呂布の顔に押しつけながら喘いだ。

 

 「呂布、呂布っ、もう限界だ――だ、出すぞっ」

 「か、かけてっ、あたしの顔に全部っ」

 「うっ、うぅっ」

 

 またしても射精が始まり、大量の精液が呂布の顔へと降りかかる。べたべたと粘つくそれは彼女の顔面すべてを塗り替え、白く染め上げる。

 どくどくと何度も肉棒が脈動し、その度に飛び出る液体は外すことなく呂布の顔へと放たれ、やがては尽きる。

 すべてを出し終えた後、息を荒くした少年は彼女を跨いだままじっと動かず、胸を揉みながら休憩を取った。呂布もまた幸せそうに目を閉じ、指で精液に触れたり、舌を伸ばして口に含んだりと楽しんでいる。

 しばらく止まったまま息を整えた二人だったが、またも少年の方から動き出し、ベッドに背を預けて動かない呂布を抱き上げ、歩き出した。

 

 「呂布、風呂場に行こう。さっき言ってたやつ、やってくれ」

 「ええ、いいわよ――うふふ、いっぱい気持ちよくしてくれたお返しに、あなたのこともいっぱい気持ちよくしてあげる」

 

 そう語る二人は風呂場に行き、いそいそと準備を始めて、すぐに終えた。

 始められるようになった後、まず少年は青いマットの上へと寝転ぶ。最初はうつ伏せで、と言われた通りにうつ伏せになっている。

 その傍では顔についていた精液を落とした呂布が、桶に入ったやけにねっとりとした透明な液体を手で掻き混ぜており、それを自分の体に塗りたくり始めた。

 小麦色の肌に光を反射するほどねっとりとした液体、ローションが絡み、その状態で呂布は少年の背へと己が体を重ねる。

 それが酒を飲み始めて少しの頃、呂布の方から提案したサービス、ローションプレイだったのだ。

 

 「うふふふ、それじゃあ始めるわよ――まずは全身に塗らないとねー」

 

 そう言って呂布は動きだし、自身の体に塗ったローションを、体を動かして少年の体へと塗っていく。大きな胸がぐにゃりと形を変え、鍛えた腹筋も肉付きのいい太ももも、無毛の股間すらもナメクジのように少年の体を這いまわる。

 時間をかけて丁寧に、自分の体を楽しませるかのように動いた呂布は少年の背中側全体にローションを塗り終えると、初めから決めていたかのようにするすると尻のあたりまで下がっていった。

 そして初めからもくろんでいた通り、少年の尻に両手を置くと、開くためにぐっと指先に力を込めた。直後には広げられた谷間に、赤い舌が迷いなくすっと挿しこまれる。

 

 「うっ――」

 「んふふ、ここも気持ちいいのね? じっくり舐めてあげる――んちゅ」

 

 言葉の通り、呂布は少年の尻の穴へ舌を這わせ始めた。

 まずは舌を伸ばしてねっとりと尻を舐めていき、焦らすようにゆっくり動いた後に、徐々に尻の奥へ向かって舌が這いまわり、最終的には尻の穴をちろちろと舐める。

 彼女の動きはそればかりでは終わらず、尻を刺激したかと思えばまた動き出し、自身の股を少年の足に押しつけて腰を動かしたり、少年の背に舌を這わせたり、勃起した乳首で尻の穴を刺激したりと次々に動きを変えていた。

 しかし最終的にはまた顔を尻の前まで持っていき、舌を伸ばして丁寧な愛撫を始める。自ら提案するだけあって、中々に慣れた手つきであった。

 少年は何も言わずにそれを受け入れ、されるがままにじっとしていた。とはいえ、酒に酔って強気になった彼がただ黙っているはずもなく、ついには自分から体をひっくり返して呂布を見る。

 仰向けになった彼は勃起した陰茎を指さし、ただ一言「跨げ」と言う。呂布はそれを聞いてくすぐったそうに身をよじった。

 

 「ふふ、はぁい――やっぱり気持ちよくされるより、気持ちよくする方が好きなのかしら?」

 「早く」

 「わかったわ……それじゃあたっぷり可愛がって――あんっ」

 

 呂布が先っぽを挿入すると同時に、少年は彼女の腰を掴んで勢いよく突きあげる。

 そこからは一方的に少年が主導権を握っていた。呂布は騎乗位の格好で激しく喘ぎ、顔を紅潮させながら胸をぶるりと揺らす。膣内は亀頭に抉られ、いともあっさりと少年の物として認識し、彼の陰茎に合う形へとなっていく。

 少年もまたその感触を楽しみ、飽きることなく何度も突いた。たとえ呂布が快感を得過ぎて悲鳴をあげようとも、休憩を求めて逃げるように接合を解こうとも、少年は呂布の体にのしかかり、何度も彼女を抱いたのだ。

 

 「あぁっ、いやぁっ、だめぇっ――お、おかしくなるぅっ」

 「くっ、はっ、呂布――」

 「あぁぁっ、だめっ――んんんんっ」

 

 彼らの性交が終わったのは、朝から始まって深夜を越えた頃。

 何発射精したのか、もはや数える方が億劫な頃だった。

 

 

 

 ◆

 

 

 

 朝、目覚めてまず気付くことができたのは、なぜだか頭が結構痛いということ。

 それから、あの二人は俺の家から帰ったはずなのに、なぜか股間が気持ちいいということだった。

 

 「んっ、ふむっ、じゅる、ちゅ――あ、起きた?」

 

 次に目を開けて、ガンガン痛む頭を押さえながら部屋の中を見ると、そこはどうしてか俺の部屋ではないことに気付く。一体どういうことだ、と思わず狼狽してしまった。

 しかし、俺の股間に顔を埋めていた女の子の顔を見て、大体のことを思い出す。

 そうだ、俺は彼女といっしょにラブホへ来たんだ。そしてAVを見ながら酒を飲んで、初対面のこの子、呂布さんとイチャイチャして――それからどうなったというのだろうか。

 あぁ、でも、何も教えられなくても大体予想できる。だって呂布さんは裸だし、俺も裸でイチモツを大きくしてるし、それを彼女が丁寧にぺろぺろと舐めてるし。

 つまり俺はまたしても経験人数を増やしてしまったようだ。しかも困ったことに、その情景を一切覚えていないというのに。

 

 「おはよう、ダーリン。よく眠れた?」

 「だ、だーりん? それは、なんでしょうか、ひょっとして俺のこと?」

 「ええ、そうよ。だって――うふふ。ねぇ、ちょっとだけ話、聞いてくれる?」

 「え、あ、あぁ……」

 「あのね。実はあたし、病気だったの」

 

 朝勃ちしてらっしゃる俺のモノを掴みながら、可愛らしい笑顔でそこに頬ずりする呂布さん。確かに外見は愛らしいが、どことなく昨日と雰囲気が違って、だけどエロいことに変わりはない。

 そしていきなりの驚愕の事実。彼女が、病気だった? 病気なのに俺とイタしてしまった?

 顔面からさっと血の気が失せたのが理解できた。

 

 「あ、でも大丈夫よ? 性病とかじゃないから。もっと違う――ちょっと命にかかわるようなもので、治せないって言われてる病気」

 「そ、そうだったのか……」

 「うん、でもね、あなたとエッチした後、寝て起きてびっくりしたんだけどさ――すっごく体が楽になってたの! 詳しい理由は全くわからないけど、多分あなたとエッチしたからだと思う。ひょっとしたら病気が治りかけてるのかもしれない」

 「へ――俺と?」

 

 この子は一体何を言ってらっしゃるのだろうか。俺とエッチをしたから、病気が治った? ドッキリか何かかな?

 しかしそう語る呂布さんの顔はやけに嬉しそうで、嘘を言っているようには見えない。いや、嘘が上手い人だとしたら別だけど、俺はそこまで彼女のことを知らないし。

 困惑が止まらずに頭を悩ませている途中、呂布さんが続けて言ってくる。

 

 「まだ詳しい検査したわけじゃないけど、可能性は高いと思うわ。自分の体のことだもの、自分が一番わかってるつもり。――あなたとのエッチがあたしを変えたのよ」

 「いや、まさか、そんな無茶苦茶な――う、嘘じゃないの?」

 「嘘なんかつかないわよ。だってあたし、もうあなたにメロメロなんだから。ただでさえハマるほどエッチが上手くて、まんこの形が専用に変わっちゃうほど犯されたのに、命まで救われちゃったらもう――うふふ、これからはあたしのすべて、あなたに捧げるわ」

 「そ、そんな急に……だ、ダメだって! お、俺にはその、なんて説明したらいいか――ち、近しい関係の人がいて」

 「あぁ、それはいいの。呂蒙と関羽でしょ? あたしは容認するわよ――新たな覇を唱えるには、女闘士が三人だけじゃ少なすぎるくらいだもの」

 「へ? それって、どういう意味――」

 「だ・か・ら」

 

 俺の息子に頬ずりをしていた呂布さんが体を動かし、仰向けに寝る俺を跨いだ。そのまま腰を降ろして接合を開始し、ゆっくりと腰を上下させる。

 ひどく気持ちいい感触に包まれ、思わず息を呑んでしまった。だけどこの感触は、覚えてないだけでもう味わっていたんだろう。呂布さんは酒に酔ったみたいにやけに気持ちよさそうな顔になっている。

 

 「はぁぁ……あたしも、呂蒙も、関羽も、みんな愛してくれればいい――みんなあなたの女にすればいいのよ。あなたにはそれだけの魅力があるんだから」

 「ちょ、ちょっと待ってって、そんな急に――」

 「あっ、あっ、あっ、あっ――」

 「うぅ、くぅ」

 

 なんだか知らないがやけに上機嫌で、やけに懐かれてしまったみたいだ。俺の上に乗る呂布さんは、上機嫌に俺を犯してくる。されるがままの俺も嫌がってるわけではないので、犯されるというのはおかしいのかもしれないけど。

 寝起きに舐められてるのとは違って、今の方がよっぽど快感が大きい。彼女のなかはとても暖かくて、刺激が強くて、別の生き物みたいに淫らに絡みついてくる。

 起きたばっかりで頭が上手く働いてないせい、だと思いたいが、俺はあっという間に果てていた。暖かい呂布さんに包まれながら、どくどくと射精を始める。

 

 「ふぁあああっ、こ、これぇ……!」

 

 呂布さんの腰が一層俺の腰に押しつけられ、ぐりぐりとまわされる。さらに刺激が強くなって、なかがぐねぐね動いていた。

 なぜか妙に安心したまま最後まで射精し終わると、呂布さんの体がぱたりと胸の上に倒れてくる。彼女は幸せそうに口元をゆるめて、目を閉じていた。

 やけに俺を信頼してくれてるような姿だが、なぜこんな関係になってるのだろう。昨日の記憶が全くないせいで、全くわからない。

 あぁ、絶対酒のせいだ。酒に呑まれて色々してしまったに違いない。

 

 「はぁぁ、やっぱり最高ぉ――ダーリンの中出し。これは癖になっちゃうのも仕方ないわね」

 

 もう二度と酒なんか呑むもんか。

 幸せそうな呂布さんに乳首を弄られながら、秘かに心の中で誓った瞬間だった。

 

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