※この作品はR-18です。

蛇獣書房   作:ヘビとマングース

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単発です。ある程度設定を変えつつ書いてます。
※以下注意
・凌辱表現あり
・スカトロ表現あり
かなり軽めに書いたつもりなので、そんなに大したことはないはずですが、一応ご注意を。


魔の神への羨望(影牢ダークサイドプリンセス)

 目が覚めた時、彼女は自身の身に異変が起こっていることにすぐさま気付いた。

 視界は立っている時と同じよう。しかし足は床についておらず、さらに言えば腕も足も大の字に広げられて動かすことができない。

 視線を動かしてみれば、自身の両腕両足は壁に張り付くよう鉄製の錠で繋がれ、ぴくりとも動くことができなくなっていたのだ。

 眠る時には確か、いつも通りにベッドの上で眠ったはず。そう思うのに彼女はなぜか自身が保有する城、謁見の間で目を覚ました。

 不審げな色を灯した目で周囲の暗闇を伺うのだが何も見えず、左腕を動かしてガチャンと枷から音を発する。

 その時、気付いた。階段の上に立つ彼女の居場所、玉座とも言うべき荘厳なイスが置かれているのだが、そこに誰かが座っていた。

 

 「……誰?」

 「あぁ、起きたか魔神の娘。確か名前は――そう、レグリナだった」

 

 聞こえてきたのは男の声。レグリナ、彼女が持つ名を呼んでいた。

 レグリナは魔神の娘としてこの世に現れた、いわゆる“魔女”と噂されている人物だ。魔神の力の一端、様々なトラップを操る力を持ち、この城においてあらゆる侵入者を死へ追いやる非情の存在。

 見た目はまだ少女で、人形のように精巧で美しい容姿、左右の瞳の色は違い、右は鮮やかな青、左は美しい金色を持っている。銀色のショートカットの頭には片方だけの歪な角を持っているため、ただの人間のようで、そうではないことがうかがい知れる。

 細い体には露出の高い服を纏っており、薄い胸の輪郭や、長く肉付きのいい脚が惜しげもなく晒されている。

 そんな美しい少女が壁へ張り付けにされ、動けなくなっているのだ。

 犯人として見るのはやはり、そこにいるだろう男以外に考えられない。

 角度の関係上、幅の広い背もたれのせいで肘置きにある腕しか見えないが、レグリナはひどく冷静にそこへ目を向けていた。

 彼がこうする理由は色々と考えられる。まず、自分はあらゆる敵から狙われる存在、魔女であるがため。それだけではなく、魔女を狙ってこの城を訪れた人間は多く、その悉くを彼女が殺した。復讐を目的とする人間が来てもおかしくはない。

 ただ疑問が残るのは、どうしてここまで簡単に拘束されてしまっているのかという部分。

 レグリナは魔女と呼ばれるだけの特殊な力は持っているし、その上城の中には三人の僕がいたはず。たとえ直接戦っている姿を見たことがないにしても、早々簡単に侵入者に捕えられるような彼女たちではない、そうした一種の信頼感があった。

 よって今のこの状況、これまで体験したことがないだけに、なぜこれほどあっさり捕まったのかと疑念を抱かずにはいられなかった。

 男はイスから立ち上がることもせず、レグリナからは姿が確認できない位置のまま、余裕のある声で語り始める。

 

 「そう警戒しなくてもいい。俺は別に、君たちに害を及ぼそうと言うんじゃないんだ。できれば仲良くやっていきたい、しかし真っ正面から交渉しに来たのでは、きっと君たちは話を聞いてくれないだろうと。そういう理由で拘束させてもらってる。このまま傷つけたりはしないよ」

 「……みんなは、どこ?」

 「下にいる。今明かりをつけよう」

 

 唯一見える男の右腕が掲げられ、指を弾いてパチンと音を鳴らす。

 すると薄暗かった城内に明かりが灯り、方々で松明の火が燃え上がることで暗闇が切り裂かれた。

 レグリナはすぐ、自身の僕たちを見つける。

 彼女たちよりも少し視線は下、そこには階段へ真っ正面に向くよう配置された人間大の石板が三枚あり、そこにレグリナと同じように拘束された三人の美女がいた。

 レグリナから見て中央、青い髪を背で一つに結った美女、“華麗”の念から生みだされたカエリア。

 

 「姫様、ご無事ですか!? 申し訳ありません、我々がついていながら……!」

 

 その左側、燃えるような赤い髪に、肉付きのいい肉体の局所しか隠さぬ扇情的な姿、“残虐”の念から生みだされたヴェルザ。

 

 「チィッ、一体なんなんだコイツ! 明らかに何かおかしい、あたしらに気付かれないよう侵入してくるなんて普通じゃない!」

 

 右側、明るい黄色の髪をツインテールに、子供っぽいとも取れる服に身を包む、他の二人より小さな少女、“屈辱”の念から生み出されたリリア。

 

 「あーもうっ、ムカつくーッ! いつもみたいにやっちゃってよひーさま! コイツもう生かして帰せない!」

 

 城の主、レグリナが信頼する三人もまた捕えられ、忌々しいという感情を隠しもせずに男を睨んでいた。

 それぞれがそれぞれの核に見合った個性を持つ彼女たちも、今ばかりは想いが一つになっているようで、その瞳に込められた殺意はどれも強力である。

 だが男はそれをものともせず、あくまで平静に語りを続ける。

 レグリナはその声を聞いて幾分恐ろしくなっていた。人間味に欠け、ほとんど感情を揺り動かすことがない彼女も、この時ばかりは鉄仮面とも称される表情を歪め、眉を寄せているのだ。

 声は相変わらず余裕に満ちたもの、恐れを抱いていないものだ。しかし今、彼の身には魔神によって生み出された三人の僕――メディウムから強烈な殺意を向けられている。

 ただの人間であれば、広大なエントランスを満たそうかという強力なオーラに身をすくませ、恐怖し、自我を失って失禁していてもおかしくはない。

 なのにこの男、怯えるどころか喜色すら浮かんでいそうな声でレグリナへと話しかけている。

 明らかにただの人間ではない。どころか、彼女たち全員を気付かれぬ内に拘束するあたり、四人にとって明らかな危険因子。

 体が動かせぬことを強く呪いながら、レグリナを含む三人のメディウムたちはイスに座ったままの彼の言葉を聞くしかなかった。

 

 「レグリナ、俺と取引をしないか? 突然こんなことをされて怒っているのは理解できるが、せめて話だけでも聞いてほしい。悪い話じゃ、ないはずだ」

 「……一体、何が望みだと言うの?」

 「君たちの狙いは封印されている魔神をこの世へ復活させること、間違いないな? 俺はそれをやめてほしい」

 

 男はそう言って立ち上がり、レグリナの前へ改めて姿を見せた。

 身長は高く、体つきも男らしい。だが外見は非常に怪しく、黒いマントについているフードをかぶって顔を隠し、その下にある服装はひどく汚れた物。浮浪者、そう呼ばれてもおかしくない外見だ。

 顔つきは割かし精悍なようだ。しかし、間近にいながらフードのせいでいまだ全貌が見えないため、レグリナはわずかに見える口元を見てそう判断するよりない。

 ただ常人でないことは一目でわかる。全身から漂うオーラは一般人のそれではなく、以前に城の中へ侵入してきた誰よりも強い。否、ただ強いだけのそれではなく、何か怪しい力を感じさせる。

 まるで、メディウムたちや自分のような、説明しようのない奇妙な雰囲気。それが漂っている気がしてならない。

 ゆっくりと歩いてレグリナの前へ立ち、男は右腕を掲げながら話し始めた。

 その右腕の奇妙なこと。なぜか青い輝きを持つ右腕は人の物に酷似しているが、人の物とは明確な違いがあると確認できた。

 

 「代わりに俺は、君たちに力を貸して、君たちが望むままの願いを叶えよう。武器が欲しいなら作ってでも奪ってでも用意するし、他の住処が欲しいなら探して四人で住めるよう用意しよう。或いは、国が欲しいと言うなら、俺の力で何としてでも手に入れよう。だから、魔神の復活は諦めてくれ」

 「どうして、そんなことを言うの? 魔神を復活させたくないなら、私たちを殺せばいいだけなのに」

 「殺してしまうより、手と手を取り合った方が得策だと判断したからさ。君たちほど強い力を持った人間はこの世にいない。殺して失われてしまうよりも、味方となれた方が色々と都合がいいと思う。君はそう思わないか?」

 「なに勝手なこと言ってんのよ! 全然思わないよーだっ、バーカっ!」

 「さっさとこれを解きなっ! 今すぐあたしらの力で殺してやる!」

 

 階段下の二人が野次を飛ばすものの、男は口元に浮かべた微笑みを消さない。フードの下からじっとレグリナの顔を見つめている。

 魔神の復活を阻止する、という点ではさほど驚くべきことではない。確かに人間にとってその存在は恐怖の対象、世に放てばとんでもないことになるのは目に見えて想像できる。今こうして話を持ちかけられてもおかしくはない。

 だが気になるのは、なぜ彼が魔神という存在を知っているか。その娘を前にしてどうしてこれほど余裕でいられるのか。

 そして何より、青白い光を放つ彼の右腕。

 黙り込んで話さないレグリナを見て、男はようやくその視線に気付いた。

 自分の右手をそっと握りこんだ彼はかすかに笑う。

 

 「魔神が復活すると困る、と言ったけど、俺の場合は普通の人たちとは少し違う。確かに彼が復活すればこの世界は滅ぶだろうが、そんなことはどうでもいい。要するに俺は見つかりたくないのさ――彼に残されていた力を奪ってしまったのは、俺だから」

 「どういう、こと……?」

 

 会話が聞こえていたのだろう、三人のメディウムたちも思わず口を噤んで話を聞こうとしていた。レグリナは言わずもがな、である。

 男はなんでもないことのように平然と語りだす。自身と魔神の、接点を。

 

 「子供の頃からずっと、魔神という存在に羨望を抱いてた。この世の誰もが持たない力を持ち、この世の誰からも恐れられ、姿を消した今でも名が語られている。最初はそんな、大きな存在に心を躍らせるだけだった」

 「……」

 「でも、いつからだったかな。魔神に会いたくなって色々なことを調べた。独学で色んな検証もしたし、時には国から追われるようなことだってした。どうしても魔神を、伝説の姿を見てみたかった――君たちの存在は、そんな俺を助けてくれたと言っても良い。封印されている魔神によってこの世界へ送られた君たちは、俺が魔神へ至る道を示してくれた」

 「あなたがそう言っても、私にそんなつもりはない。一体、何をしたの?」

 「魂だよ。魔神へ至る道は魂だった」

 

 男は両手を広げ、ボロボロになっている黒い外套を広げながら言った。

 まるで、神に心血を注ぐ求道者。しかしその姿はあまりに異質で、狂気に染められていると言って過言でない。

 魔神に魅入られた者。彼は魔神の手先である四人の女たちから見ても、この世に存在すべきではない人間だった。

 

 「確かに封印は強固で、魔神の力をこの世へ出させない最後の扉。おかげで魔神は数千年もの間現世へ現れることなく、平和な時が続いている。だが、魂だけは封印を通り抜けてこの世へ渡すことができるのだと、君たちの存在が証明していた。君たちは魔神が持っていた魂から生まれ、こちらの世界で肉を得た存在なのだから」

 「それが、どういう……」

 「わからないか? つまり俺は、君たちの存在を知ったことで魔神の元へ行くための方法を知った――魂だけの存在になることだ。封印を越えるには肉の体が邪魔で不必要、人間として生きたまま魔神に会うことは不可能だったんだ。だから俺は自ら魂だけの存在となり、こちら側から封印を乗り越えて魔神の元へと辿り着いた……そうして、長年の悲願を達成したのだよ」

 

 両手に拳を作り、俯きがちに語る姿は凄まじい狂気、そして熱気に包まれている。

 もはや目の前のレグリナが、背後にいる女たちが認識できているかどうかもわからない状態で、男は熱っぽく語っている。

 

 「最初は驚いたよ。まさか本当に成功するなんて、そして何より、本当に魔神が実在していたなんて……あの暗闇の深淵で、微塵も動けずにいる生物を見た時、俺は感動と恐怖と、それから、自分でも予想していなかった感情に呑みこまれていた。あれは、そう、感情というより――支配欲」

 「支配、欲……?」

 「そう。俺は幼い頃からずっと魔神を追い求めてきた。だから実際にその存在を見た時、感動したのは事実だよ……だが同時に、どこかでは失望してもいた。ずっと憧れていた存在は、これほど弱弱しい者だったのかと。封印の中で見た魔神はどこかこじんまりとして、形容しがたき形で、俺を認識しても殺そうともしなかった。まるで牙を抜かれた獣、いいや、ペット同然の存在だった」

 「ペット……」

 「もちろん、封印の力が作用してそうなっていることはわかっている。封印が解かれれば、きっと俺が想像したような威容を放つだろうとも。……だが、その時にはすでに俺の気持ちは変わっていた。復活した魔神の姿が見たいんじゃない、それよりもむしろ、俺自身が魔神になりたくなっていた」

 

 再び、男が右腕を掲げ、レグリナを見る。

 彼女はフードの下に在る瞳をしっかりと確認することができた。

 自身の片目と同じ、美しくも怪しげな金色。それが両の眼を染め上げている。

 

 「気付けば俺は魔神を騙しこみ、奴が持っていたすべての力を俺に譲渡させていた。必ず、君たちを助けてあなたを復活させよう、と」

 「でも、本当はそんなつもりはなかった。そういうことね」 

 「本音を言おう、レグリナ。俺は君たちを手に入れて、自らが魔神となりたい。なってどうするかはどうでもいいんだ、ただ自身が魔神となったという認識が欲しい。だから、君たちが自分の仲間だと認識できたその時には、俺を雑用のように扱ってくれていい。言われたことはなんでもしよう。死ねと言われて死んだっていいかもしれない。それでも俺は、この世における新たな魔神になりたいんだ。子供の頃に憧れたような、誰もが恐れる最強の存在に」

 

 なんとも歪な、夢とも野望とも呼べぬ軽い願いだ。

 だが簡単に呆れることができるほど、彼の想いは軽くもなければ熱量が足りぬわけでもない。言葉の一つ一つに込められたそれらは聞く者を恐れさせるほど強固。

 レグリナは思わず言葉を失くして、目の前に立つ人間を見た。

 確かに見た目はただの人間だ。しかし今の話が本当なら、差し出された右手は魔神の力を宿したもので、おそらく自身と変わらぬ能力を秘めている。

 トラップを自在に召喚し、室内に仕込み、任意のタイミングで発動させる。たったそれだけの力だが、上手く使えば一個師団でも簡単に殺せる。

 同じ力を持った者が、二人。言われた通り、魔神として世界に喧嘩を売ることだって簡単かもしれない。

 だがレグリナ、及び三人のメディウムからすれば、それはなんとも浅はかな願いだ。

 誰が迷うこともなく、全員の意図を持ったレグリナは無表情にて呟いた。

 

 「残念ながらそれはできないわ。あなたでは魔神にふさわしくない。私たちの力を、貸すことはできない」

 

 力のある声でそう伝えると、男は自嘲気味に笑い、腕を降ろした。

 残念そうにも見え、しかしどこか余裕のある態度。ひどく奇妙な立ち姿である。

 

 「そうか。ま、そう言われるとは思っていた。おそらく逆の立場であっても、俺だってそうする。目的はなく、実力も不明瞭、ただ怪しいだけの人材など、君たちの性格からしても仲間にすることはないだろう」

 「ならばなぜ、こんなことを?」

 「それでも叶えてみたい願いというやつだからだ。それに、俺はまだ諦めたわけではない――そう言われると想定していたからこそ、その先のことを考えていた」

 

 そう言うと男は踵を返し、背筋の伸びた格好のまま歩き出し、階段を降りる。

 距離的にはさほど離れているわけではない。レグリナにもその姿はしっかり見えていたし、そこにいるメディウムたちの表情もつぶさに確認できる位置に居た。

 男は三人の前に辿り着くと足を止め、わずかに振り返る。捕まったままの三人へ意識を向けながらの言葉は、そこへ届くはずもないレグリナへ向けられたものだった。

 

 「レグリナ。俺はこれから、この三人を犯す。協力が得られないと言うのなら、それはいつまでも続くだろう」

 「なっ――」

 

 驚きの声を発したのは誰だったか。ただ少なくともレグリナではない。彼女だけは息を呑み、声すら出せない驚愕に包まれていた。

 男の右腕がそっと伸び、レグリナの顔を見たままカエリアの胸を掴む。

 三人の中でちょうど中間ほどの大きさ。大きくもなく、小さくもない、形がよく女らしさがある乳房。白い布を一枚隔てただけの状態で、男はそれをぐにぐにと力強く揉んだ。

 当然、カエリアは人すら殺せそうな強い視線で男を射抜くが、男に気にする様子もなく、色気すらある動きで揉み続ける。

 すると自分でも気付かぬ内、カエリアの乳首はどんどん大きくなっていき、布を隔ててもわかるほどツンと立った。彼女も自身の身に起きた異変が理解できない様子で、困惑しながら甘い声を発し、身を捩って逃げようとする。

 枷が邪魔して逃げられるはずもないが、そんな態度を取るということはつまり、彼女も快感を感じていたということである。

 

 「はっ、んぅ、こ、これは……!?」

 「眠っている間、全員に媚薬を投与した。遅効性だが、効き目がなくなるまで数時間かかる。もしも薬が切れるまで我慢し続ければ、発狂することすらあり得るかもしれないな」

 「な、なんという下劣な……はぁっ、薬を使わねば、女一人墜とすこともできないのですかっ。そんな臆病者に、誰が手を貸すと――はぁぁっ!」

 「ふむ、確かにその通りだ。俺には男としての魅力も無し、こうして薬に頼らねば墜とすことはできないかもしれん。だが言いかえれば――」

 

 男の指がぎゅっと、自己主張を続けるカエリアの乳首を強く摘んだ。

 それだけで彼女は惨めったらしく大股を開き、いつの間にか衣服がびしょ濡れになっているそこから、浅ましくも小便を垂らし始めた。

 とめどない快感が全身を駆け抜け、頭の中へ置いていた罵詈雑言が一気に消え去り、嫌みの一つも吐けずに喉を震わせる。

 メディウムの一人として生まれ、初めて感じた快感の絶頂は愚かな男の手によってだった。

 頭を壁へ打ちつけたくなる事実は確かなもので、言い逃れもできない状況であった。

 

 「あっ、あぁっ、あぁぁぁぁっ!!」

 「そんな薬すら自分で生成できる今の俺に、できないことはないということだ。考えを変えるなら今のうちだぞ、メディウムたち。今なら女として君たちを愛し、幸せにしてやれる。それともやはり、奴隷として乱暴に抱かれる方が好みか?」

 「クソっ、この、下種野郎が……!」

 

 左隣から聞こえる怨嗟の声も気にせず、男は天を見上げながら小刻みに震えるカエリアの肉体へ手を伸ばし、纏われている衣を乱暴に剥ぎとっていった。

 破く様な乱暴さですべてを取り除き、透けるような白い肌が露わになると、ようやくカエリアもある程度落ち着いたらしい。

 形のいい乳房は荒く呼吸する度ふるりと揺れて、口の端から垂れた唾液が谷間を走り、さらに妖艶な姿となる。

 股の間からはもはや目も当てられないほど体液が流れ出て、ぽたぽたと絶え間なく地面を汚し、もはや自分の力では立てないほど足の力が抜けていた。床の上に広がった水たまりの中には当然、先程の小便も含まれている。

 男はにやりと笑って、自らもズボンと下着を脱いでその辺りへ捨てた。

 ビンとそそり立ったペニスは両隣りにいるヴェルザやリリアの目にも映って、その頬を赤く、同時に怒りに彩らせる。それがぐったりとして動かないカエリアの中に挿入されると考えただけで、下卑た笑みを浮かべる男を殺したくてたまらなかったのだろう。

 だが彼女たち二人、並びにレグリナもまるで動くことができず、彼の行動を見ることしかできない。

 男は指先を鳴らすだけでカエリアの拘束を解き、彼女を繋ぎとめていた壁を光と共に消し去り、倒れ行くその裸体を咄嗟に受け止めた。

 自由にされ、しかし体が言うことを聞かないカエリアはまたも胸を揉まれながら、男の胸に背を預けてレグリナの方へと向かされていた。

 

 「どうだろうレグリナ? いくら我の強いメディウムであっても、君の決定には逆らわないはず。君がイエスと言ってくれるのなら、俺は君たちを妻として愛し、一生を幸せに過ごせるよう尽力しよう。だがもし、この宴が終わってもノーを貫き通すのなら、俺にも考えがある――君たちをこのまま快楽漬けにして狂わせ、奴隷として一生俺の傍に居させる。要するに答えは二つに一つだ。妻として幸せに生きるか、奴隷として苦しめられながら生き続けるか、どちらにしても俺の傍から離れられないのは決まっている。よく考えて決めてほしい」

 「ふざけんな、このクズがっ! そんなのどっちも嫌に決まってるだろ!」

 「ヴェルザ、今はレグリナと話している。それに、体を味わうのもカエリアが先だ。ちゃんと君のことも抱くから、もう少し待っていてくれないか」

 「クズ野郎……!」

 

 男は右腕を掲げ、一層強く青色に輝かせた。

 すると、能力の行使としてその場に新たなトラップが現れ、いまだ動けないカエリアの体をそちらへ押す。

 用意されたのは拷問器具の一種、サラシダイ。両手と頭だけを一枚の木材を挟んで拘束され、尻を突き出すような格好で動けなくなる屈辱的な器具だ。

 カエリアは布を纏わぬ尻、股をレグリナの方へ向けて拘束され、恥辱に乱れた下半身を惜しげもなく晒される。

 レグリナが見ている。それだけでカエリアは死にたくなるほど恥ずかしくなって、傍に立った男を激しく呪った。

 しかし、先程以上に屈辱的な拘束をされて少しも抵抗できない今、どうすることもできない。

 男はそんな彼女の前に回り込んで、すらりと形のいい顎へ手を置くと、ゆっくりと唇を近付けた。

 

 「フフッ、きっとここで君の口に舌やペニスを入れれば、噛みちぎられてしまうのだろうね」

 「はぁ、ふぅ、はっ……ええ、ちょうど、そうしようと思っていたところです……」

 「残念だ。では夫婦のようなキスは、君たちをしっかり墜としてからにしなければ。それまでは我慢するしかないね」

 

 嫌がる彼女の唇を塞ぎ、男は形をなぞるように舌で舐めまわした。

 殺意を込めて睨んでも、あいにくと彼は楽しげに目を細めるのみで、死ぬことはない。ますますカエリアの怒りは膨らんでいく。

 だが彼が堪能しきるまで噛みつくことはできず、存分に舐められた後、男は傷一つもなくカエリアの尻の後ろへ回る。

 レグリナが見つめるそこ、ぎゅっと手で掴み、男は玉座の向こう側を眺めて言った。

 

 「レグリナ、よく見ておいてくれ。今から俺は君の仲間を犯す。この膣に俺のペニスを突っ込んで、彼女が狂おうとも自分が気持ちよくなるために腰を振ろう。それが嫌だと言うのなら、ぜひとも良い答えを頂きたい」

 「そんな――私は……」

 「ひ、姫様。ご心配には及びません、このような賊に丸めこまれる我々ではありませんとも。姫様は姫様らしく、ご自分の意思を全うして――」

 

 カエリアの言葉の途中、すでに男は挿入を開始していた。しかも気遣いの見えない乱暴さで、ぐっと勢いよく奥まですべてを突きいれる動きだ。

 思わずカエリアは言葉を止めて、鋭く息を吸い、目を見開いて思考を止める。

 痛み、屈辱、そして何よりも快感。全身に襲い掛かる力はなんとも抗いがたく、強い。

 男は挿入と同時に激しく腰を振り立て、膨れ上がった肉棒で彼女の膣内を荒らしまわった。すると動きに応じてカエリアは高い声を出し、解けぬというのに拘束された頭と手を振り乱し、それでいて男に掴まれる尻は従順にそこから動かさなかった。

 隣にいるヴェルザとリリアもまた言葉を失くし、口悪く罵ることすら忘れて、二人が繋がるその場所に見とれていた。薬のせいだ、頭のどこかではそう言い訳をしながら。

 

 「あぁっ、んんっ、い、やぁぁっ、いやぁぁぁっ――きもちいっ、きもちいいのっ、やぁぁっ……!」

 「この角度ではレグリナから見えないな。でも安心してくれ、今に面白い物を見せるから」

 

 締まりが良く、きゅんきゅんと絡みついて、一突きする度にしぶきが飛び、耳を打つ嬌声も心地よい。

 機嫌も良さそうに男は何事かを決めると、右腕を光らせ、中空から何かを出現させた。

 大きな筒状のそれは先端が細くなっており、中身には大量の液体、いわゆる浣腸用の巨大な注射器のような物である。

 激しく腰を振りつつ、男はそれの先端をカエリアの尻の穴へ埋める。思いのほか簡単にずぶりと入りこんだ先端は、すぐに食いつかれるように締めつけられ、放っておいても抜けなくなった。

 その瞬間、カエリアはまたも目を見開き、同時に嫌な予感を感じて後ろを振り返ろうとした。だが板に阻まれているため、視線で確認することもできない。

 男はそのまま、筒の中身をカエリアの尻穴の中へ押し込み始める。冷たい液体が見る見るうちに中へ押し入って、息苦しさを感じた彼女は舌を伸ばして息を吐いた。

 

 「かっ、はっ――ひぃぃっ、んんんぅ、やぁぁ……やめてぇ、抜い、てっ、もう入れないでぇ……!」

 「さらに締まりが良くなったな。逆流しないようにしっかりと締めておけよ。もし出してしまったら、レグリナにすべて見られてしまうぞ」

 「いやぁ、姫様、見ないでください……うっ、うぅ、うぅぅ……」

 

 液体がすべて注ぎこまれ、男が空の容器を捨てる頃、ついにカエリアは涙を流し始めていた。

 一方で男に突かれる度、こぼれ出る甘い声は継続されており、薬が効いているとは言えなんともあっさりとした様子である。

 もはや心の中までぐちゃぐちゃに乱されたカエリアに、薬が効く前の毅然とした態度などない。

 今や小娘のように泣きじゃくり、嫌だ嫌だと首を振りながら、逃げる気すらなく男の肉棒を受け入れている。

 彼に尻を掴まれて激しく膣内を犯される一方、ともすれば尻から出そうになる異物を必死に堪え、今となっては身に襲い掛かる快感にばかり意識が集中していた。

 

 「あっ、あっ、んっ、んぅ、はぁんっ――」

 

 乱暴な動きとは裏腹に、徐々にではあるがカエリアは落ち着いて嬌声を発し始めた。それは言いかえれば、男の存在を受け入れているとも言える。

 しかし行為はそれほど長くは続かず、次を狙う男はひどくあっさりと射精へと至った。

 膣内、その一番奥まで潜り込み、亀頭の先から勢いよく子種が飛び出す。カエリアはこれまで以上の快感に襲われ、白目を剥きながら大口を開いた。

 今になって浅ましく尻を振り、男を悦ばせる動きをする彼女は尻から溢れ出そうになるそれを我慢することも限界になり、絶頂を迎えながら下半身の力を抜いた。

 

 「あぁぁっ、いやぁっ、あぁぁあああああっ!?」

 

 全身に電流を流されたかのような、凄まじい感覚と共にごぽりと膣から子種が溢れ出て、男も満足したようにペニスを抜いて彼女の体の側面へ移動する。

 すると想像していた通り、脱力したカエリアの尻の穴から、先程注入した液体と共に排泄物が大量に飛び出した。

 噴き出すように外へ出たそれらは謁見の間の床を広範囲に渡って汚し、本人には止めようもなく次から次へと外へ出る。

 三人の女たちに見守られながら、男に腰を支えられ、尻を高々と掲げさせられたまま、カエリアの精神は恥辱にまで犯されている。

 

 「あぁっ、いやっ、見ないで、見ないでぇぇ……うぅ、止まらない、止まらないんですぅぅ……!」

 「フフッ、思っていた以上に出すんだな、カエリア。なんてはしたない姿だろうか……こんなに臭い糞を出す女が、清楚ぶってレグリナに仕えていたと。これでは彼女も幻滅してしまったのではないか?」

 「うぅ、ぐすっ、そんな……あぁぁっ、いや、もういやなのに、イクのが止まりませんんっ……」

 

 軽い音を出しながら数度の屁まで出して、散々にその場を汚したカエリアはぐったりと膝の力を抜く。

 しかしそれだけで済まさず、新たに空中から何かを取りだした男は彼女の股に腕を伸ばし、もう一度尻を上げさせて秘所へと手を忍びこませた。

 持っていたのは彼のペニスと似た形、大きさの玩具。自動で動くよう改造されたそれを再び膣へ挿入すると、小刻みに振動させて再びカエリアの膣内を刺激する。

 即座に淫らな表情を浮かべるカエリアは大きく喘ぎ、頬を伝った涙もそのまま、腰を前後へ揺らしながら感じ始めた。

 

 「あはぁっ! いやぁ、きもちい、きもちいいのがっ……姫様っ、見ないで、見ないでくださっ……!」

 

 あられもない姿を晒して、周囲からの視線も忘れたかのように、カエリアは我を忘れた。

 そんな彼女の尻を右手で撫でつつ、その場にあるツンとした匂いも気にせず、男はレグリナへと目を向ける。

 薬を投与されたのは彼女も同じ。すでにミニスカートの服も台無しになるほど股を濡らして、床に小さな水たまりを作っていた。

 その目は狂気じみた感情を映しだし、今も尚快楽を貪るカエリアの尻へ注がれている。正確にはその真下、子種を吐き出しながら振動する玩具を受け入れる股へ。

 もはや先程の取引の話を覚えているかどうかすらわからない表情だ。無表情でありながら白い顔は頬を赤く染め、視線は一点からまるで動かない。

 だが、彼女が「イエス」をくれない限り、男はこの行為をやめられないのだ。

 フードの下で微笑みを浮かべた男は足を動かし、次は呆然としていたヴェルザの元へと行く。

 目の前に男が立ってようやく我に返った彼女は、無遠慮に大ぶりの乳房を両方掴まれると、歯をむき出しにしながら怒りを露わにした。

 

 「ヴェルザ、おまえの体を好き勝手にしてみたかったんだ。それが実現できそうで嬉しいよ」

 「おまえ、あたしらを舐めるなよ……何がなんでも、おまえだけは絶対あたしらが――」

 

 ヴェルザの言葉も聞かず、男は乳頭を隠すビキニを一息に引きちぎり、流れるような動きで下半身のそれもボロ布に変える。

 申し訳程度に毛が薄く生えていたカエリアとは違い、ヴェルザの下腹部には濃い陰毛が生えそろっており、しかし手入れはされているらしく不潔な様子には見えない。

 嬉しそうに頬を緩める男は彼女の乳房の間に顔を挟みこみ、顔を見上げるようにしながら、小さく呟く。

 

 「張りのいい、良いおっぱいだ。これほど完璧な体を持ちながら男を知らないなんて、君たちは変わった存在だな」

 「うるさいっ。死ね、死ねっ。今すぐ死んでしまえっ」

 「残念ながらそれは無理だ。突然死ねるほど、俺は体が弱くない」

 

 べろりと舌を伸ばし、すっかり立ちあがった乳首へ触れる。

 彼が脱がせる前からそうだったのだ。どうやらカエリアの痴態を見ているだけで興奮したらしく、股間の方も明らかな変化が見える。

 堪え切れないらしくだらだらと体液をこぼす膣は、男を知らぬはずなのに己を濡らすことに余念がない。肉付きのいい太ももが何度もすり合わされ、その様子は誘っているようにしか見えなかった。

 それでもヴェルザは牙を剥くことをやめないため、困った男は、両手で下から掬いあげるように胸を揉みながら考えた。

 といってもその表情は笑顔そのもので、決してヴェルザの目には困ったように映っていなかったのである。

 

 「ふむ、さっきカエリアには乱暴にしてしまったからな。それじゃあ君には、もう少しやさしくするとしよう。胸も股も、たっぷり舐めてあげる」

 「ふざっ、けるな……おまえに触られるくらいなら、死んだ方がマシ――ひっ」

 

 急に男がヴェルザの胸から手と口を離し、すぐに膝を折ってしゃがみ込み、立ったままの格好の彼女の股へ顔を寄せる。

 舌を伸ばして、包皮に包まれた陰核を取り出し、力を込めて舐める。

 反応は素早く、鋭く息を吸ったヴェルザは軽い絶頂を感じて黙り込んだ。

 初めての感覚。気持ちよくもあり、少し不安になるような、自分を塗りつぶされるような強い感覚だ。

 よくわからないそれに悩まされた彼女だが、両足をピンと伸ばし、体を揺する姿は確実に快感だと認識していた。

 精神が反応できずとも、肉体はそれが良い物だと判断し、男の愛撫を簡単に受け入れる。

 大きくなった陰核をぺろぺろと舐められるだけで、ヴェルザは軽い絶頂を何度も繰り返した。

 

 「ひぃっ、あぁぁっ、はぁぁっ――や、めろっ、変態っ」

 「やめてしまっていいのか? そうすると困るのは君自身だと思うが」

 「ふざけろっ、そんなわけ――あっ」

 

 男が陰核から舌を離し、さらに下を目指して頭を下げる。

 舌先が次に触れたのは膣の入り口で、とめどなく体液を吐き出すそこへ舌をねじ込ませる。

 瞬時に女の香りがする体液が溢れだし、男の口内へどばっと入りこんだ。男はそれを恥ずかしげもなく喉を鳴らして飲み干す。

 むしろ困ったのはヴェルザの方だ。確かに、男の口淫はひどく気持ちがいい。薬が効いているせいではあるが、それはごまかしようもない事実である。

 ただ問題は、その快感が先程よりも弱いことにあった。膣内へ舌を差し込まれることと、陰核を舌で転がされるのでは襲い来る快感の度合いが違う。

 途絶えることなく与えられるのは変わらずとも、明らかな違いがヴェルザにも理解できる。

 気付けば彼女は自分の意思とは裏腹に、動けぬ体を必死に動かして腰を上下へ振っていた。少しでも彼の舌を奥まで呑みこみたいとするようである。

 男は目ざとくそれを見て、にやりと頬を緩ませながら彼女の顔を見上げた。

 

 「腰が動いてるぞ、ヴェルザ。やっぱりやめない方がよかったんじゃないのか?」

 「ち、ちがっ――そんなわけないだろっ!」

 「そうかな、そうは見えないけど」

 

 舌先の狙いはそのまま変えず、しばらく男は一心不乱に彼女の股を舐めまわした。

 カエリアの嬌声にヴェルザのそれも加わり、城内の広大な一室には甲高い声が重なって響く。

 そうして十分以上の時間を取り、散々焦らした後、大人しくなって悪口の一つも出ないヴェルザは舌を伸ばして放心していた。

 腰が小刻みに揺り動かされ、何かを誘うようにしぶきを飛ばす。

 それでも男はいやらしく、いまだ焦らすように彼女の乳房へ顔を埋め、にたりと笑って見上げた。

 

 「どうした、もう限界かな? 何かして欲しいことがあれば、言う通りにするけれど――俺は君たちと仲良くやりたいから」

 「うっ、あぁっ――」

 「なにもないと言うなら、それでもいいが」

 

 男が囁くようにそう言うと、ヴェルザは強く歯噛みした後に大声で叫ぶ。

 

 「いっ――いれてぇっ! もういいからっ、早くっ、はやくそれをちょうだいっ!」

 「それ、とは……一体どれのことだろうか」

 「ち、チンチン――おまえのチンチンを、あ、あたしの、あそこにっ」

 「今度はあそこ、というのがわからないな。はっきり言ってもらわなければ俺は――」

 「だからぁ! そのチンチンをあたしのマンコに入れてって言ってるのよっ! は、はやくっ、はやくしてぇっ!!」

 

 ヴェルザが恥をかなぐり捨ててそう言うと、男は間髪いれずに肉棒を膣内へと挿入させた。

 ひどく飢えていた彼女の膣は自らの内に彼を銜えこんだ瞬間、喜ぶようにうねり始める。絡みつくようにして肉棒へ触れ、剛直なそれを溶かそうとするかのように熱く深くまで呑みこみ、男を存分に楽しませた。

 外見に似合わずと言うべきか、それとも見たままと言えばいいのか。ヴェルザのそこは男好きする感触で、今はそこへ加えて熱烈なまでに吸いついてくる。

 嬉しげに鳴くヴェルザは突かれる度に一度ずつ絶頂し、全身から汗を掻いて、髪を振り乱すせいでそれを周囲へ飛ばしていた。

 男はそれを気にせず、受け止め、立ったまま正面から向き合い、繰り返し奥へ向けて腰を跳ねあげる。

 

 「んんあっ、あぁぁっ! くぅぅっ、だめっ、イキ、すぎっ、イキすぎてるぅっ! おかしくなるっ! あたま、バカになっちゃうぅぅっ!」

 「フフフッ、それが幸せの証拠だよ。おかしくなるまで、何度もイケばいい。最後まで俺が面倒を見よう」

 「あぁんんっ、あっ、あっ、はぁぁんっ!」

 

 最後に、男が彼女の陰核を指できゅっと摘み、ヴェルザはこれまでで一番大きな絶頂へと至った。

 その瞬間には声を発することもできず、呼吸が止まり、全身を大きく痙攣させて白目を剥く。

 気をやってぐったりしたヴェルザを見やり、男は彼女の拘束も解いた。しかし自由の身になったのはほんの一瞬、ヴェルザは次に現れた分娩台のようなそれに乗せられ、大股を開けた状態で更なる拘束を成され、股間を狙うのは仰々しい機械に取りつけられた男根の模型。

 どうやら全自動で動くらしいそれはヴェルザを捕えて離さず、彼女の膣へ徐々に男根を埋めていき、位置を決めた直後に激しいピストン運動を開始する。

 

 「ひっ――あっ、がぁっ!? あぁぁぁっ!?」

 

 男の責めが児戯に見えるほどの激しい動き。まるで彼女を壊そうとするかのように、機械は高速で男根を前後させ、荒々しくヴェルザの膣内を犯す。

 だがその頃には男の興味はすでに最後のメディウムへと移っており、ヴェルザで射精しなかった分、己のペニスをさらに固くさせながら移動していた。

 黄色い髪のツインテール、子供のような体型に色気のない服。最後まで残ったリリアは中でもサディスティックな性質を持っていたはずだが、仲間の二人が散々な目に遭わされていたため、すっかり表情には快楽と恐怖が入り混じって存在している。

 スカートの股間部分は濡れており、足元の床には黄色い水たまり。恐怖のあまりか、感じすぎたためという可能性もあるが、人知れず小便を垂らしていたようである。

 男は楽しげに笑い、ひとまずぴくりとも抵抗しない彼女の服をすべて破いて裸体を晒す。

 ぴたりと閉じられた秘所は子供のそれにしか見えず、小便とそうでない液体とでじっとり濡れているようだ。

 男は何も言わず、突然リリアの両足の拘束を解くと、彼女の両足を持ちあげて瞬く間に挿入を開始した。

 ずぶりと力強く肉を押し分け、狭く奥が浅いそこへ勢いよく亀頭を叩きつけた。

 当然、リリアは悲鳴とも嬌声とも取れない声で大きく鳴き、両足を激しくばたつかせて抵抗しながらも、激しい快感に頬を緩ませてしまう。

 

 「あぁっ! きゅ、ふ――ふぅぅぅっ!」

 「これは狭い……他の二人よりも締め付けが強いな。ひょっとしたら、無理をすれば壊れてしまうかもしれない」

 「やぁっ、あんっ、んっ、んっ――」

 

 最初から遠慮などなく、いきり立つペニスが激しく出入りを繰り返す。

 それだけでリリアは頭が真っ白になる感覚を覚え、目をぎゅっと閉じ、股間に埋め込まれた温かさに身を委ねた。

 激しい一方で幾分、気遣いも感じられる動きだ。ヴェルザにしていたような、肉体も精神も壊そうとするかのような荒々しさではない。ただ快感だけを与える、巧みな腰遣い。

 ただでさえ壊されかけていたリリアの平常心はあっという間に消えてなくなり、あとはただ突かれて喘ぐばかり。

 男の好きなように抱かれるばかりだった。

 

 「きゅふぅっ、きゅぅぅ……! んやっ、気持ちいいっ……」

 「ふぅ、そろそろ出そうだな。さっきは出さなかったから、膣内で出させてもらおうか」

 

 肉がぶつかり合う音が数度繰り返され、男はリリアの膣内へ子種を注ぎこむ。迷いも戸惑いもない、それが当たり前だとでも言うような態度だ。

 リリアは両腕に力を込めてガチャリと枷を揺らし、足の指をぐっと丸めて声を押し殺す。

 同時にボタボタと膣から大量の子種、及び彼女自身の体液が溢れ出て、その様は潮を吹く鯨のようでもあった。

 強い絶頂を感じ、しばらくして波が引いていく感覚を認めたリリアはそっと目を開き、自分の両足が解放されたことを視覚と体感で知る。

 

 「はぁ、はぁ、はぁ……」

 「そういえば、リリアは“屈辱”のメディウムだったな。それならちょうどいいのがあるじゃないか――君にはこれをあげるとしよう」

 「はぁ……んっ――えっ。こ、これ、は……」

 

 右腕の青い光が広がり、同時にリリアの拘束が解かれる。その時にはすでに彼女の眼前、新たな器具が用意されていた。

 見た目は、足の無い木馬。だがそこで重要なのは足によって動くか動かないかということでなく、人が乗るべき木馬の背が、鋭利な三角の形になっていることにある。

 デルタホース、と呼ばれるそれは、確かに“屈辱”のメディウムであるリリアが管轄する力の内の一つである。

 対象に痛みだけでなく、苦しみや恥ずかしみ、屈辱を与えるための器具。

 男は地面にへたり込むリリアの体を、膝の裏へ手を伸ばして抱え上げると、迷う様子もなく彼女を木馬の上に座らせようとする。

 体の力が抜けて抵抗できず、先程の行為の名残でべっとり濡れた股間が鋭利な三角形の上に移動させられ、リリアはさっと顔を青ざめさせた。

 

 「ちょ、ま、待ちなさっ、こんなのだめっ――」

 「それじゃあ、ゆっくり楽しむといい。君が大好きな“屈辱”だ」

 「んはぁぁぁっ!!」

 

 パッと気軽に手を離され、リリアの股間は痛みを伴う快楽の上へと置き去りにされた。

 しかも勝手に逃げ出さぬよう、両手両足に重りがついた枷を追加される始末である。逃げることもできず、手をついて位置を変えることもできないリリアは、パクパクと口を開閉させながら涙を流した。

 

 「きゅふぅぅぅ……い、たっ、いたいぃぃ……!」

 「なに、遠慮はしなくていい。しばらくそこで味わっていたまえ……それが屈辱というものだと、よくわかるだろう」

 

 男はそう言ってリリアの傍を離れ、他の二人へも目をくれず、壁に拘束されたまま立ちつくすレグリナの元へと向かう。

 歩みに淀みはなく、前へ進む姿に迷いはない。

 何者の邪魔もないまま、悠然とその場に辿り着いた男は無遠慮にレグリナの服を破き、裸にした彼女の胸を揉みながら顔を近付けた。

 至近距離で見たレグリナの顔は無表情で、それでいて快楽に染まりきっていることは目に見えて理解できた。

 

 「さて、ずいぶん待たせてしまったが、さすがにもう答えは決まったかな? では聞かせてもらおう――君の返事は、どっちだ?」

 

 彼女は、見た目こそ十代後半ほどに見える少女だが、事実生まれてからはまだ一年も経っていない赤ん坊も同然である。それは三人のメディウムにしても変わりはない。

 知識としては知っていても、初めて自分の身に与えられた快感、快楽と言う物に耐性はなく、どう反応すればいいかもわからない。

 触れられる前からすっかり恥辱に苛まれることにかつてない感覚を覚えていたレグリナは、まっすぐに男を見返し、小さな声を発した。

 

 「私は――」

 

 その答えを聞いて男はにやりと笑い、再び立ちあがっていた己の股のそれを、彼女の膣へと宛がった。

 

 

 

 ◆

 

 

 

 誰かに捨てられた城の中。

 謁見の間、玉座のイスに、一人の男。

 ボロボロのマントに身を包み、フードで顔を隠すその男、しかしマントの下には一切の衣服を纏っていなかった。

 なぜならそれは、自分の僕たちを満たすためである。

 今、彼の体を跨いで男根を体内へ呑みこみ、たくましい胸へ背を預けて腰を振るのは、銀色の髪が暗闇の中で光る美しい少女だった。

 

 「はぁっ、んんっ、あぁっ――」

 

 淡々とした様子で一心不乱、感情を見せずに快楽だけを貪るは、魔神の娘。

 人々より恐れられる魔女、今はすでに快楽の渦の中、抜け出せないほど深みにはまっている。

 今求めるのは至高の快楽。男に抱かれ、男に愛され、男に蹂躙されること、それが彼女の内に在るすべてである。

 

 「んんっ、はぁん、はふっ――姫様っ、ご主人様ぁ……」

 

 男の右側には青い女。

 “華麗”なる彼女は二人の僕。常に共にあり、共に食し、共に清め、共に眠る。

 唯一無二の侍女にして性の奴隷。男の寵愛と魔女の支配に溺れる、哀れな女。

 もはや頭の中には男の指で体内をくすぐられることしかなく、次は自分も、そう願いながら男の頬へ吸いつき続ける。

 

 「あっ、はぁっ、それぇ……いいっ……あぁっ、気持ちいいよっ、ご主人様……」

 

 男の左側には赤い女。

 “残虐”なる彼女は二人の剣。城へ訪れる者を散らし、主が気にいった者を散らし、豊かなる奴隷を揃える断罪の鑑。

 非道な武器を二人へ与え、非情な思考を二人へ与え、群がる敵を悉く赤に染める。

 彼女は、ただひたすら主に貫かれることだけを望み、役目を果たす傍らで、主の指で尻の中を掻きまわされていた。

 

 「きゅふふふ、ご主人様、気持ちいい? はむっ、ふむっ、むぅ……」

 

 男の下には黄色い女。

 “屈辱”なる彼女は二人の檻。男と魔女が気にいる敵を囲い込み、ただひたすらに凌辱する。目指す先は、完全なる支配。

 たび重なる屈辱は心を壊し、たび重なる調教は肉体を変え、やがては皆が素直に頷く。「リリア様の意のままに」と。

 その褒美として、彼女は男の寵愛を望み、男の足を舐め清める。わが身の内に子種を取りこみ、果ての無い快楽の底へと墜ちるために。

 

 「あぁ、いい。最高の気分だ。これでようやく語ることができる――俺こそがこの世の魔神だと」

 

 玉座に座る、不遜な王。男はそう言い、女たちへと褒美を与えた。

 かつての願いを越え、かつての自分を捨て、男はようやく願いへと至った。

 絶対的な力。絶対的な僕。絶対的な、存在。

 わが身こそついにその頂きへ至ったのだと、男は笑い、群がる女たちを愛しく撫でる。

 この世界が滅びるその時まで、男は女たちと共に、己が覇道を進むのだろう。

 我こそが魔神。そう語る瞳に、少しの不安も在りえないのだから。

 

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