いちご100%自体見たことないのにやりました。同人誌系統だけ見たことあるせいです。
東城綾には好きな男がいた。
名は真中淳平。別段秀でた部分があるわけでもない至って普通な少年。けれどやさしい性格があり、自分の夢にまっすぐ向き合っている姿勢は好感が持て、数人の女の子から非常にモテる人物だった。
彼女も彼に恋する少女の一人である。自分が書いた小説を笑わない、夢を後押ししてくれる淳平には大きな感謝と、確かな好意を向けている。最初は恐る恐る友人関係を始めたのに、いつしかそれだけの距離となり、互いに信頼を勝ち取っていたらしい。
ただあまり上手くいっていない、と感じてしまうのは、やはり彼のことを好きな女の子が他にもいると知っているからだった。
恋人になりたい。彼女になりたい。そう思うことも多々ある。けれど現実には内気な性格のせいで素直に告白することも難しく、またこれまで恋愛経験もない。言ってみればどうやって気持ちを伝えればいいかわからず、その勇気もないのだ。そのためただの友人として、意識してくれているような気はするものの、もどかしい毎日を過ごすばかりだった。
しかし、いつかは必ず。自分の夢に向かう道すがら、今もそう考えている。せっかく見つけた初恋だ、大事にしたい。
いつか彼と恋人同士になれたなら、どれだけ幸せだろうか。
ほんの少し前までは、そう思っていた。
転機が来たのは突然のことだった。
彼女の人生はそれまでと百八十度変わることとなる。
ある日、学校の下駄箱に手紙が入っていて、放課後に屋上へ呼びだされた。奇しくもそこは綾が初めて淳平と出会った場所である。
差し出し人不明の手紙を見た時、綾は思わず頬を赤くした。まさか彼が自分を選んでくれたのでは。一番最初に思いついたのはそういった未来。
ついに自分の念願が叶う日が来たのだろうか。綾の足取りは軽かったものだ。
しかしいざ屋上へ行って手紙の差し出し人と出会ってみれば、そこに立っていたのは自分が想像した人物ではなく、これまで自分と話したこともないような人物。
出会った瞬間は意味がわからなかった。だがその男に見せられた映像がきっかけで、彼女の日々は変わることとなる。
手渡されたそれに映っていたのは、何の因果か淳平と初めて出会った時と変わらない、彼女が履いているいちごパンツだった。
◆
きっかけはひどく単純なことだった。
別段真中淳平のことを特別視していたわけではない。彼に好意を寄せる少女たちが好きだったわけでも、彼ばかりモテていることが羨ましかったわけでもない。
ただ敢えて言うならば、そう、何かを壊したかった。
これまでの自分。幸せな誰か。人一倍敵愾心が強かった彼はとにかく何かを変えたかったのだ。
髪は長く、顔立ちは醜いと称され、身長は高くでっぷりと腹が出て太った体型。誰かに好かれるはずもなかった外見で、彼には明日も希望も夢もない。ただ毎日をだらだらと過ごすだけの無意味な日々。
何より誰かに知られることはなかったが、彼の趣味はおよそ褒められたものではない。
いつからか趣味となっていた悪事は、小型カメラを使い盗撮をすること。同じ学校の女生徒のあられもない姿を取ることにすっかり熱中し、微塵の抵抗もなくなるほど慣れていた。
教室はもちろんのこと、女子トイレや運動部の部室、或いは廊下の節々。女生徒が通るだろう場所にすらカメラは仕掛けられ、スカートの中を覗こうとする。それが彼の毎日で“当たり前”だった。
初めての盗撮からすでに数ヶ月。毎日のように学校の中でカメラを回した彼は、自宅のパソコンに無数の映像、女生徒の下着やトイレでの排泄シーンを保存している。
その中で、その映像を取ったのはたまたまで、更なる悪事に手を染めようと決めたのもたまたまだった。
とある日、いつものように秘密裏に女子トイレの個室を盗撮していたら、確認した映像には自身が知る少女の顔があった。
名前は東城綾。少し地味めな少女だが美少女であることには変わりなく、内気な性格であることは有名。誰かと話している姿も多くは見たことがない。
獲物とするには絶好の標的だった。内気で弱弱しいと感じる印象は彼の背を押すのに十分過ぎた。おそらく抵抗はできないだろうと感じたのである。
男が決断するまでそう長くはかからなかっただろう。
映像を手に入れた次の日、パソコン内でいくつも映像をコピーした後になるが、男は手紙を使って放課後に東城綾を屋上へ呼びだした。彼女が真中淳平を好きなことは知っていたが、関係ない。優先すべきはそんな事実より自分の欲望だ。
夢も希望もない、生きることに興味がなかった男だが、あいにくと女体には興味があった。恋愛は面倒だからしたくない、ただ女を抱きたいだけなのだ。
その標的とするには東城綾はこれ以上ないほど良い獲物だったに違いない。
屋上で向かい合い、カメラに納められた自身が排泄する姿を見せられた東城綾は絶句し、目に涙を浮かべて絶望した。
その瞬間の男の下卑た笑みと言ったら。
男は自分の作戦が成功したことを知る。東城綾を初めて自分の家に連れ帰ったのはその直後、その日の内のことだった。
三条辰夫はついに自分の夢を叶えるチャンスを手に入れたのである。
「ふひひ、じゃあ入ってよ。心配しなくても僕は一人暮らしだから」
「は、はい……」
肩を震わせ、肩ほどまではある髪で顔を隠すかのように俯きながら、綾は人気のないマンションの一室へとやってきた。心境を正しく表すならば、やってきてしまった、だ。
本当ならついて来たくなどなかった。だが映像をネタに来いと言われてしまっては断るわけにもいかない。
もし断ればどんなことになるか。それがわからぬ彼女ではなかった。自分の下着だけでなく恥部まで映っているのだから強く出ることなどできるはずもない。
掃除もされていない、物が散乱した汚い部屋の中へ足を踏み入れる。気持ちとしては靴を脱ぐことさえ嫌だったが仕方ない。白いソックスで床の汚れを避けながら部屋へ上がった。
幸いゴミはあまりない。ただ機材が多かっただけだ。
パソコンやカメラの類、或いは何のための物かわからない機械も多数。床には裸の女が映った雑誌やDVDの箱が落ちている。それらをちらりと見、綾は一層体を震わせる。
他人事とは思えなかった。自分の排泄する姿が撮られたのだ。一歩間違えば顔も知らない誰かに見られてしまう可能性だってある。
現に今、会ったこともないはずの男に見られて、映像として残されてしまった。過去最大の不幸と言っていい。
どかりとベッドに腰を降ろす辰夫に目をやり、顔を直視できないまま、両手で握った鞄の取っ手に力を込めて俯く。これから何を言われるのか、想像に難しくはない。
「とりあえず座りなよ。ほら、ここに」
「あ、あの……でも」
「心配しなくてもただ話すだけ。何もしないから。さぁ早く」
「……失礼します」
妙に鼻息が荒く、声は低いが興奮していることを感じさせる。ありていに言えば気味の悪い姿だ。
先程から汗を掻いていることも目で確認できる。隣に置いて気持ちのいい相手ではない。
それでも綾は強く言い返すこともできず、何をされるかわからない危機感を持ちながら、弱みを握られているため逆らってはいけないとベッドへ腰を降ろす。
ギシ、と少しだけ軋む。その音が妙に耳の中へ残った。
距離は少し離している。だが手を伸ばせば届いてしまう距離。
辰夫は彼女の顔を見つめ、黒ぶちの眼鏡越し、鼻息も荒く、何を考えているかわからない。
彼が何も言わないため、沈黙を嫌がった綾が先に口を開いた。一刻も早くこの部屋を出たかったに違いない。
「あ、あの、それで……動画の件、なんですけど」
「ああ、そうだったね。うん、動画がどうしたのかな」
ねっとりした視線を感じる。この場に居てはいけない、頭の中で明確な警報が鳴っていた。
綾は、今日まで男と交際したことがない。真中淳平に対する恋心が人生で初の恋と言っていいだろう。引っ込み思案で人見知りだったため、高校生になるまで誰かを好きになったことがない。
だからこそこの環境がとても怖かった。男と二人きりで、しかもその相手がお世辞にも格好いいとは言えず、好意的にも見れない。これが真中淳平だったならと思えばなおさら怖くなってくる。
もしも、もしもこの男に何かされてしまったら。
両腕で自分を抱きしめ、頼りないのか決して鞄を手放さず、出来る限り体を小さくする。
「け、消して欲しいんです。あんな動画、その、誰かの目に触れたらって思うと……怖くて」
「うんうん、そうだよねぇ。自分がおしっこしてる姿なんて、家族に見られるのだって恥ずかしいのに、見ず知らずの他人に見られるなんて怖いよねぇ」
「は、はい。あの、なので、お願いですから消してください。もし消してもらえるなら、このことは、私も誰かに言ったりしませんから」
「綾ちゃんはやさしいねぇ。僕が犯罪を犯してたこと黙っててくれるんだ。いちごパンツもおまんこもおしっこしてるとこも見ちゃったのに」
「……はい。言いません、から」
手に力が入る。気持ち悪いと、素直に感じていた。
彼女は普段他人に対して傷つけるような言葉を向けない。それはそもそも他人に対して悪感情を持つことがなかったからだ。
自分に自信がないせいで、何か悪いことがあれば誰かに責任を問うより自分が悪いのだと判断する。そういった癖が幼少期の頃から今もあり、他人を悪く言ったり悪感情を向けたりしない。
しかしその男に対しては。辰夫に対してだけはどうにも無理だった。
背筋をぞわぞわさせる、撫でるようなねっとりしたしゃべり方。欲望剥きだしの目と視線。不衛生な室内、丸々太った体、風呂に入ったのかどうかすら怪しい肌や髪の毛。外見も中身も、見える範囲ではどこを見ても、今まで見たことがないほど不潔な人間だ。
唇をきゅっと噛み、今にも叫びだしたくなる衝動を必死に抑える。
必死に体を小さくして恐怖に耐える綾とは対称的に、辰夫はただただ楽しそうだ。
「うーん、でも困ったなぁ。僕としても綾ちゃんを悲しませるのは嫌だけど、あの動画を消すのは正直言って嫌だし。せっかく撮れたお宝だしね。もう二度と見れないと思うとやっぱり惜しい」
「そ、そんな……でも、さっきは、考えるって」
「考えてみた結果だよ。僕みたいなやつに彼女なんてできるわけないし、そうなるとやっぱり一人でオナニーするしかないんだよね。その点綾ちゃんの動画は何回使っても飽きないくらい最高なものなんだ。だから消したくない。この気持ち、わかるかなぁ」
にたにたした笑みで顔を覗きこまれて言う。こうした挙動も、人間としてどうかしているとしか思えない。
恐怖心がますます大きくなる。自分が想像していたのとは違う方向へ話が進もうとしていた。それだけに危機感が精神を苛ませる。
なんとかしなければ。考えれば考えるほど胸の内が苦しくなって、何も考えられなくなってくる。
今すぐ逃げ出したい。だがもしそうすれば距離が近過ぎるし、ただでさえ室内で物が散乱し、さらに狭く感じる。逃げようとすればすぐに捕まってしまうだろう。
綾の心は着実に乱されていった。
「じゃあ、どうすれば、いいんですか……?」
「そうだなぁ。うーん、どうしようかなぁ。僕も困っちゃうわけだしなぁ」
「あ、あの……私にできることなら、す、少しくらいなら、協力しますから」
「あれ? そうなの? 動画を消したら、協力してくれるの?」
「ほ、ほんの少しだけなら……」
「じゃあ話は変わってくるかなぁ。とりあえず思いついた提案が二つあるんだけど、聞いてくれる?」
指を二本伸ばし、にやにや笑う辰夫に言葉を呑んでしまう。一体何をさせようとすればそんな顔ができるのか。
唾液を呑んで喉を鳴らしてから、恐る恐る頷く。本当は頷きたくなどない。口の中がカラカラだった。
綾の頷きを目にして、辰夫は妙に嬉々とした声で立てた指を一本だけ残して言う。
「一つ目はねぇ……綾ちゃんが僕の彼女になるってのはどう?」
「えっ? か、かのじょ……?」
「僕の恋人になるってことだよ。大事なオナネタを消すんだし、絶対彼女もできないクズな僕なんだからそれくらい望んだっていいんじゃないかな。きっと人生で今以外にチャンスなんてないと思うんだ」
「そ、そんなこと、言われても……」
絶句してしまう。そんな提案をするなんて、あり得ないとすら思う。
承諾できるはずがなかった。この段階で綾はもう一方の提案を呑むしかなくなったのだろう。
顔から血の気が引いていく。妙な寒気すら感じていた。
「ふひひ、やっぱりだめか。じゃあもう一つの提案を言うよ」
「お、お願いします……」
「それじゃあねぇ、裸になってよ」
「えっ?」
「ここで今から裸になって、僕のオナニー見ててよ。綾ちゃん自身がオナネタになって。気持ちよく射精できて、目を逸らさずちゃんと見ててくれたら動画消してあげる」
またも驚きを隠せない。
綾は思わずのけ反り、彼から距離を離そうと気付かぬ内に動いてしまっていた。
だが全く同じ瞬間、辰夫は彼女へ迫るようぐっと上体を倒して距離を縮めようとする。二人共妙な体勢になっていた。
「な、なに、何を言って――」
「せっかく見つけた僕のオナネタを消すんだから、それくらいしてくれたっていいんじゃない? 大丈夫、裸は動画撮らないし、僕が見るだけだから。一回イッたらそれで終わりにするから」
「で、でも、そんなの……無理、です。は、裸で、なんて」
「えぇ~? 協力してくれるって言ったじゃん。この世はすべて等価交換だよ。何かしてもらおうと思うなら自分も何かしなきゃねぇ。それじゃあ動画は消せない」
もっともらしいことを言いつつ、辰夫が制服の内ポケットからカメラを取り出す。
コピーした映像を納めたそれだ。再び電源を点けるまでもなく、カメラを見た時点で綾の顔色が変わる。
しっかり納められた自分の排尿の瞬間。少し前に学校で見た映像がまざまざと脳裏に蘇ってきた。
世に出してはならない。自然と強くそう思う。
だがその選択はつまり、彼の言うことを聞かなければならないということになる。どちらにしても彼女が嫌な想いをするのは変わらなかった。
「それともこの動画、消さなくてもいいの? 僕はいいんだよ。いつでも綾ちゃんのおしっこ見れるから。ただね綾ちゃん、気をつけないと大変だよぉ。もしこれがネットにでも流れようもんならどうなっちゃうことか」
「あ……う……」
まるで脅迫。いやそのものだっただろう。
辰夫は綾に脅迫していた。自分の言うことを聞かなければ動画はネットに流れるぞと。
もしそんなことになれば彼女の生活がどうなるかわからない。まだ学生、毎日学校へ通っているわけで、眼鏡を外して髪型を変えてからは男子生徒から注目されることも多くなった。
もし彼らが自分の盗撮された姿を見てしまえば、何かされるのではないか。男性に対して苦手意識を持つ綾は、今の状況と同じ恐怖感に襲われる。
少し考えてしまう。考えたくもないのに、言うことを聞いた方がいいのだろうかと。
辰夫の顔がだらしなくにやける。
俯いて考え込んでしまう彼女は気付いていないのだろう。動画に釣られて彼の家に来てしまった時点で、もはや逃げ場などないということに。
どちらの道を選んだところで幸せになどなれないと、おそらくまだ気付いていないのだ。
「大丈夫。すぐイッて終わらせるよ。綾ちゃんを困らせたくないからね」
「で、でも、裸って……」
「動画にも撮らないし写真も撮らない。僕が見るだけだよ。目の前でオナニーして射精したらもうそれで終わり。ただそれだけ。どう?」
「そ、そんな……」
「それとも僕の彼女になってくれる? 僕としてはむしろそっちの方が嬉しいんだけど、全然そんな気なさそうだし、一応気遣ってるつもりなんだけどなぁ」
「うっ、それは――」
恋人か、裸か。どちらも選びたくない二択。しかしどちらかしか選べないと言われてしまっては、綾に選べるのは一つしかなかった。
脳裏にあるのは自身が想う男の顔。初めて恋心を持った異性。
見知らぬ男の恋人になどなれるはずがない。
恐る恐るだが覚悟を決め、綾はわずかに頷いた。これから裸になると宣言したのである。
途端に辰夫の笑みが深くなった。
「そっか。じゃあ早速さ、終わらせちゃおうよ。一人では恥ずかしくても二人なら恥ずかしくないよ」
「え? あ、あなたも?」
「うん、もちろん。綾ちゃんの裸でオナニーするからね。おっぱいもまんこも陰毛も、全部見せて」
「はぁ……ううっ」
先に辰夫がベッドから立ち上がった。すると彼女の前で服を脱ぎ始める。
躊躇う様子はなく次から次へと脱いでいく。
綾は咄嗟に顔を背けた。恥ずかしかったわけではない、見たくなかったというのが本音だ。
でっぷり太った体で嬉々として脱ぐ姿など、初心でない女性であっても嬉しいとは思えない。性格もわからぬほど浅い関係性ならばなおさら。
けれど辰夫は動かない綾を見逃さず、パンツ一丁になった頃に声をかけた。
「ほら、綾ちゃんも脱いで。早く早く。さっとやればさっと終わるから」
「はぁ、うう、でもやっぱり」
「やっぱり、なに? 協力してくれないの? じゃあ僕もやっぱりあの動画を――」
「わ、わかりましたっ。ぬ、脱ぎます……本当に脱ぐだけで、いいんですよね」
「うんうん、そう来ないと。さくっとオナニーして終わりだから気にしないで」
おずおずと綾もベッドから立ち上がり、恥じらう様子で服を脱ぎ始める。
上着を脱ぎ、スカートを落として、下着姿になるまでずいぶん時間がかかった。嫌がる様子でもたもたしていたためだろう。
純白のブラジャーとショーツ。そうなってから改めて自分の体を抱きしめる。やはり脱ぎたくはなかった。
ちらりと後ろを振り向けば、今も笑う辰夫の顔。ここでやめても許してはくれないはずだ。
「あ、あの、本当に……」
「脱げないんなら手伝おうか?」
「い、いいですっ。自分で脱げます」
「ふひひ、そうだよねぇ。それくらい自分でできるよねぇ。綾ちゃんだってもう高校生なんだから。一人でおしっこだってできるもんね」
自然と涙が溢れてきた。
目にいっぱいの涙を溜め、ゆっくりとした動きでブラジャーとショーツを脱ぎ捨てる。時を同じくして、辰夫も自分のパンツを脱ぎ捨てた。
大ぶりの胸が右手でぎゅっと抱きしめられ、乳首を隠し、左手が股間へ伸ばされて秘所を隠そうとする。しかし陰毛までは隠し切れていないようだ。
対して、辰夫は自分の体を一切隠そうとしない。だらしない腹だというのに堂々と胸を張ってすらいた。
長い陰毛の下にあるペニスはすでに勃起しており、だが包皮が先端まで覆い隠しており、サイズもさほどではない。言わば平均程度といったところ、大きいとは言えない程度だろう。
しかし綾にとっては初めて見る異性の裸、及び勃起したペニス。目を白黒させてそれを見つめ、しばらく目を離せなかった。
「僕のチンポどう? サイズはそんなだけど、固さは凄いよ。しかも一週間くらいオナ禁したから、今日はいっぱい出ちゃうだろうなぁ」
胸を張って腰を揺らし、ぶるんと揺らす。反射的に綾の肩が震えた。
「あぁ楽しみ。綾ちゃんの裸きれいだねぇ。見てるだけでカウパー出てきちゃったよ。できれば触ってみたいなぁ」
「だ、だめです。見るだけの約束、でしょう?」
「そうだったね。じゃあ早速綾ちゃんをオカズにオナニーするね。いやぁもうチンポ我慢できそうにないよ。すぐ出ちゃうかもしれない」
立ったまま腰を突き出し、綾の目の前でペニスを掴む。右手が根元を握ればずるりと包皮が剥かれて亀頭が見える。
綾は不思議とその光景を見ていた。別に見なくてもいいものを、ひょっとしたら好奇心があったのかもしれない。
見られている中でペニスを扱き、包皮を動かしながら刺激を与え始める。
自分の体を汚らわしい視線が這いまわりながら行われる自慰行為。ひどい恥辱である。
いよいよ綾が耐えきれずに後ずさりをしてしまった時、辰夫の口が言い放った。
「綾ちゃん、手を離してよ。体全部見せてくれないと約束と違うことになっちゃうよ」
「え、で、でも」
「動画、消せなくなっちゃうかなぁ。ネットに流れちゃうと大変だろうけどなぁ」
「う……わ、わかりました」
明らかな脅迫。しかし言いなりになるしか方法はない。
渋々といった様子で体から手を離し、その場に気をつけする。
大ぶりの乳房やその先端にある乳首も、整えられた股間の陰毛も、辰夫の視界にしっかりと入りこんでいる。そう思うだけで羞恥心が全身を震わせ、恐怖心が大きくなる。
辰夫の笑みはさらに緩み、ペニスを扱く手の速度も速くなった。
「はぁっ、はぁっ、すごくきれいだよ、綾ちゃん。やっぱりおっぱい大きいね。ち、乳首も立ってるのかな」
「う、うぅ」
「あぁぁ、興奮してきちゃったな。マン毛も結構濃いんだね。清楚な感じなのに毛深いなんて、ふ、ふふふ、きっと知ってるのは綾ちゃん以外に僕しかいないんだろうなぁ。そういうのってすごく興奮するよね」
息遣いが荒くなり、多量に汗を掻いていた。
むんとした空気が室内を満たし、その中で綾はほろりと涙を流す。
少し前までならこんなはずじゃなかった。普通に学生生活を過ごし、初めての恋をして、自分は変われるのだと思えるようになったばかり。充実して、満足したとは言えないが、未来に希望は持てていたのに。
この部屋の中は、絶望だ。
綾は視線を床へ落として動かなかった。早く終わってほしい、ただそればかりを考えて。
「うぅぅ気持ちいいっ。もうイッちゃう、イッちゃうよぉ。綾ちゃん、見てぇ。僕のイクとこ見ててぇ」
「い、いやっ……私、私は――」
「あぁぁっ、イクっ。僕イッちゃうよっ、綾ちゃん見ながらオナニーでイクよぉっ!」
激しくペニスを扱いて辰夫が射精した。
腰をぐいと前へ突き出し、綾を目掛けて精液が宙を飛び、勢いもよく太ももへと付着する。
悲鳴すら出せず、身動き一つできない。立ちつくしたままの綾は涙を流すことすら忘れ、自分の脚を見下ろした。自らの太ももをべっとりと流れていく感触が嫌でも認識できてしまう。
嫌悪感から大きく身震いしてしまった。だがこれでようやく終わったのだと理解して安堵している自分がいる。
気持ち悪い感触で脚が震えるが、ぎゅっと腕で胸を隠して辰夫へ目をやり、視線を合わせないようにしながら小さく問いかける。
「あ、あの、これで、終わり……ですよね。もう、大丈夫ですよね」
「ふぃ~、気持ちよかった。そうだねぇ、約束だからね。んっふっふ、僕の赤ちゃんの元、綾ちゃんに飛んじゃったしねぇ。もうこれで終わりにしよっか」
「そ、そうですか……よかった」
「かなり惜しい気はするんだけどねぇ。一回で終わるなんて残念だなぁ。でも約束だから。じゃあ、服着る前に僕のチンポ汁拭いた方がいいよ。枕元にティッシュがあるから」
「は、はい。そうですね」
ほっと胸を撫でおろした綾は、早々に部屋から出ていきたいとベッドへ近寄り、脚をシーツへ触れさせないよう上体を倒す。
それが、まるで辰夫へ尻を突き出すような格好なのだ。大事な部分ははっきりと彼の目で確認でき、ぴたりと閉じられた秘所が見える。
瞬間、にやりと意地悪く笑った。
最初から計算されていたように近くの机からローションが持ち上げられ、蓋をされていなかった容器から中身が出て、右手の指先が受け止める。
その直後に彼は一歩を前に出て、おもむろに左手で綾の背を押していた。すると彼女は加えられた力によって前へ体が流れ、精液もそのままだというのにシーツの上へ膝をついてしまう。
いよいよ辰夫へ尻を差し出してしまっているかのように見える。驚いた綾はまだ状況を理解できておらず、体勢を変える前にそのまま首だけで振り返る。
体の左側、すでに辰夫のでっぷり太った裸体があった。そして左腕で腰を捕えられ、体重をかけられて動けない。
おかしい、と思った直後にヴァギナを指先が撫でていた。
「あっ!?」
「いけないなぁ、綾ちゃん。僕は許してあげようと思ってるのに、自分から僕を誘ってくるなんて」
「ち、ちがっ、今のはあなたが――」
「まさか僕のオナニー見て興奮しちゃったのかな? だったらしょうがないよね、人間だれしも性欲ってあるから。我慢できない時だって当然あるよねぇ。僕のオナニー見て、ほんとはセックスしたかったんでしょ?」
「い、いや……離してっ」
ぴったり閉じた割れ目を指先がなぞる。とろりとした冷たい感触を伴い、揉みほぐすようにも感じられた。
辰夫の息遣いがさらに荒くなっており、体勢の関係か腹の辺りに勃起したペニスが押しつけられている。ぐいぐいと存在を確かめさせるように。
この時になってやっと騙されたのだと気付き、綾は体を捩って逃げようとした。だが上からのしかかられ、しっかり捕えられてしまっているため逃げ出せない。力では敵いそうになかった。
中指と薬指でぐにぐにと秘所を押されて、膣の入り口にも触れてくる。遠慮のない乱暴な手つきだ。
恋人にするような手つきではない。ますます綾の抵抗が強くなり、狂乱するかのように長い黒髪を振って嫌悪の感情を露わにする。しかしそれでも逃げ出せず、解放してくれない。
辰夫は指で触れるだけでも飽き足らず、器用にも彼女へ体重をかけたまま左手を使ってローションをさらに垂らし、跳ねるように動く尻を濡らし、右手にも新たにねっとりした液体を絡ませる。
今度は迷う素振りもなく、たっぷりローションで濡らした指で膣を強く撫でていく。入口をほぐすため、膣の中へも浅く指を入れてぐちゃぐちゃと掻き混ぜた。
気付けば綾は涙を流していた。どうしてこんなことになった、嫌だ、して欲しくない。心の中では負の感情が渦巻いている。
だが彼女の都合など微塵も考えず、事態は尚も進められ、にやけた辰夫が彼女の尻を掴んで体を起こした。
尻を突き出す綾の後ろに仁王立ちし、勃起したペニスで狙いを定め、膣への挿入を狙っている。咄嗟に振り返った綾にもすぐ理解できたようだ。
「い、いやぁ……やめて、許してっ――」
「ふひひ、わかってるよ綾ちゃん。早く突いて欲しいんだよね。ズボズボして欲しいんだよね。大丈夫。僕はやさしいから、焦らしたりなんてしないよぉ」
「ち、違うっ。いや、こんなのいやぁ……!」
「そぉれっ!」
ズン、と一突き。あっという間にペニスが膣へ挿入され、すべて納まるまで勢いよく腰を突き出された。
男性経験のない彼女にとっての初めての性交。処女膜が破られ、血が流れ出していた。ペニスに絡まりながらシーツの上へ垂れ落ちる。
綾は、目を見開いて喉を震わせていた。悲鳴が出そうなほどの激痛で腹の内側が気持ち悪く、涙を流したまま前が見えなくなっていたが、同時に心の中までひどく荒らされている。
こんな初めては望んでなかったと。どこか冷静になりつつある思考で考えた時、すでに辰夫のペニスが勢いよく体内を出入りしていたのだった。
「おっほぉ、気持ちいいっ! 綾ちゃんの処女マンコ最高っ! キツキツでオナホなんかとは全然違うよっ! これなら何百回だって射精できるねっ!」
「あぁっ、がっ、おぇぇっ……ぐる、じいっ……!」
「いいよぉ綾ちゃん、思ってた通りの気持ちよさだよっ! いやそれ以上だっ! よぉしこのおマンコは今日から僕専用だ! 毎日犯して中出ししてあげる! いいよね綾ちゃん、自分からケツ向けてきたんだもんね! 綾ちゃんが僕のチンポ欲しいって言ったんだもんね!」
「おおっ、ごぉっ……かはっ」
腹の中で動く固い感触がひどく気持ち悪い。ゴリゴリと肉を抉られるようで、痛みはあっても快感など得られそうになかった。
ただただ苦しい時間が続けられ、正気を失いかける綾は突かれるがままに体を揺すられ、嘔吐しそうになりながら耐えるしかない。
両手でぎゅっとシーツを掴み、この時間が終わるのを待つだけ。今までの人生で最も辛い瞬間だ。
だがそんな時間を楽しむ辰夫に容赦などなかった。全力で腰を打ちつけ、ペニスで膣を抉ることしか頭になく、ぶるりと揺れる尻を掴んで征服感に満ち溢れていた。
この女はたった今から自分の物。自分だけの物。確かな実感を得るため子宮へ届くまで精液を注ぎこんでやろうと腰を動かし続け、止めどなく溢れてくる射精感に従う。
そうしてその時は唐突にやってきた。
辰夫は我慢せずに思い切り射精し、自身のペニスが届く範囲で奥まで押し込み、体重をかけて尻へのしかかる。
びゅくびゅくと精液を吐き出して注ぎこみ、動きを止める。
決定的な一撃となっただろう。再び目を見開いた綾は声なき声で叫び、自らの絶望を嘆いていた。
「おほぉぉぉ、きもちいいっ……! 中出し、最高! 綾ちゃん孕ませるの最高ォ!」
「あっ……がっ……がはっ」
最後の一滴まで完全に膣の中で出されてしまった。改めて冷静に認識できた途端に綾の全身から力が抜け、ベッドの上でうつ伏せ、動かなくなってしまう。
ぼんやりと開かれた目からは涙の跡が伺え、しかしもう何も映してはいない。何も見たくないと言うかのよう。
四肢はだらりと伸ばされ、完全に抵抗するための力が失われていた。
射精の直後、緩んだ頬を持ちあげられない辰夫はそんな彼女を見下ろし、さらに笑みを深くし、再度腰を前後させ始める。
疲労感など微塵もない。ただ抑えきれない膨大な性欲と精液だけがある。まずはこれを解消しなければと本能が伝えていた。
出した直後でも勃起したままだったペニスを出し入れさせ、彼は再び綾を犯し始める。左手は尻を掴み、右手はシーツの上で潰れた乳房を揉んで、非常に楽しげな姿だった。
「ふひひひっ、どうしたの綾ちゃん? 気持ちよすぎてイッちゃった? もっとして欲しいから寝たままなの? じゃあもういっか、僕らこのまま付き合っちゃおうよ。綾ちゃんが満足するまで何度でも中出ししてあげるね」
「ち……ちがっ……うぐっ、おぇっ。わたし、は――」
「あぁぁ、気持ちいい。綾ちゃんのマンコ最高だぁ。ケツも柔らかいし、おっぱいは大きいし、最高の女の子だね。大事にするよ、綾ちゃん。なんたって僕の彼女なんだもんねぇ」
そう言って全身でのしかかり、横を向いたまま動かない綾の唇を簡単に奪った。
押しあてた後はすぐに舌でべろりと舐め、抵抗しない彼女を何度も舐めまわす。
「んーふふふっ、これから毎日セックスしようね、綾ちゃん。子供は何人にしようか? お金のことなら心配しなくていいからね、僕の家はお金だけならたくさんあるから」
「あっ……はぁ、へぁ……」
その後も辰夫は綾の膣からペニスを抜こうとはせず、繋がったまま数時間、飽きることなく彼女の子宮へ子種を流し込み、勃起したペニスで膣を抉り続けた。
まさに至福の一時。辰夫にとっては生まれて初めて、生きてて良かったと思った瞬間だ。しかし綾にとっては正反対に、生きてて最悪の出来事だったに違いない。
この時すでに彼女はもう辰夫から逃げ出せなくなっている。無理やり犯されて精神まで狂わされているだけではない。
部屋の全体を見下ろす場所、ベッドの上を眺める場所、至るところから小型のカメラで今の痴態を撮影されており、辰夫に犯された事実を余すところなく記録されているのだ。
きっと一生忘れられない記録となるだろう。
彼女がこの事実を知ることになるのは、もう少し後のことである。
◆
もう何時間経ったか、わからない。
相変わらず辰夫は仰向けになった綾の上にのしかかり、熱い息を吐きながらねっとりとキスをして舌を絡めており、飽きることなく腰を動かしている。
射精の回数も定かではない。ただ何度も膣の中に出したものだから逆流した物がシーツの上へ大量に広がり、ひどい光景となっている。
それだけでなく、激しい運動を続けたために二人共全身を汗でびっしょり濡らしていた。おかげで狭い室内はむっとした熱気に包まれ、異様な匂いが嫌でも鼻につく。
開かれた脚の中に太った体を置き、腰を一つにしてかくかく動き、固さを失わないペニスで膣内を刺激する。
長い間そうしていたせいで、最初こそ鋭い痛みに苛まれていた綾だったが、感覚が麻痺したのか、今では確かな快感を得ていたようだ。
嬌声はない。小さな声とわずかな息遣いで薄い反応を見せており、それすらも深いキスで吸いこまれているように思える。
傍目から見ればまるで人形を抱いているようにも見えただろう。抵抗をやめた綾はまさしく生きる人形のようだった。
それでも辰夫は満足げな様子で腰を動かし、またも射精しようとしている。うっ、と小さな声を出した直後、当たり前のように亀頭を奥へ押し込んでから精液を吐き出した。
「あーっ、また出るよ綾ちゃん。子種、僕の子種っ。綾ちゃんの子宮に送り込むよっ」
「んっ、ふっ……はぁ。あっ」
ぼんやりした目が辰夫の顔を見つめ、幸せそうだなと冷静に受け取る。
また体内に新たな熱が送り込まれた。しかしもう何度も出され、ぐちゃぐちゃになったそこは自分ですら何がなんだかよくわからない。
自分が感じているのか、いないのか。ただ諦めただけなのか、それとも受け入れたのか。そんなことも自分で判断できなくなっていた。
なんとなく気持ちいいことだけはわかっている。だから綾は何気なくそっと辰夫の背へ腕を回し、弱弱しい力で抱きついた。
精液を吐き出している途中だった辰夫の顔が楽しげに歪む。
「うんうん、わかってるよ綾ちゃん。まだ足りないんだよね。赤ちゃん孕むまで何回もしたいんだよね。それくらいわかるよ、だって綾ちゃんは僕の彼女なんだから」
「あっ、はっ……ふぅ」
「んん? あっ、だめじゃないか綾ちゃん、おしっこ漏らしちゃったの? ここはベッドなんだから、おしっこはトイレでしなきゃでしょ」
「あはっ……えへ」
叱るような口調、しかし声は甘く、辰夫はやさしく彼女にキスをした。
綾が垂らした小便はシーツだけでなく辰夫の腹まで濡らすが、そこに嫌悪感を抱くことはなく、むしろ愛しさを感じたのか。彼の振る舞いは至って紳士的なものだった。
ちょろちょろと流れ出る小便がわずかな匂いを運び、精液が溜まったシーツの上に広がり、自然と混ざり合うかのよう。
射精も止まり、小便も止まって、おもむろに辰夫は彼女の尻を掴んで繋がったまま体を持ちあげた。
ペニスは尚も衰えを見せず、固くなったまま。腰をわずかに上下へ動かせば、小さいながらも声が洩れ出た。
辰夫は綾を抱えたまま風呂場へ向かうため立ち上がり、狭い部屋の中を歩き出す。
彼女の体を上下へ動かして快感を得るのも楽しいものだ。上機嫌さは相変わらず、自分だけの女を手に入れた彼はまさに幸せの絶頂だった。
「綾ちゃん、一回お風呂場行こうか。おしっこ漏らしちゃったからちゃんと洗わないとねぇ」
「は、い……わかり、ました」
「ふひひっ、その後はシーツを取り替えてぇ、もっと楽しいことたくさんしようか。フェラも教えなきゃいけないし、手コキとか足コキとか、金玉舐めも尻穴舐めも覚えて、いっぱい僕を射精させてね」
「は、い……」
「それから他の体位も試さないとねぇ。とりあえずバックと立ちバックと正常位と、あと今は駅弁ファックもしてるか。僕らが気持ちよくなれる体位をどんどん探していこう。むふふ、それってきっと楽しいよねぇ。あ、そうだ。もちろんアナルファックもするよ。綾ちゃんの体はぜーんぶ僕のためにあるんだからね」
「は、い……」
「あとコスプレもして欲しいなぁ。綾ちゃんは可愛いからどんなエロい格好も似合うよ、きっと。ローターとかバイブとかも使いたいし、手錠とか目隠しも欲しいねぇ。綾ちゃんがセックスに慣れた後は、露出デートとかもしてみようか。深夜の公園のど真ん中で立ちバックなんてきっと気持ちいいと思うなぁ」
「は、い……」
壊れた機械のように感情のこもらない声で同じ答えばかり。持ち上げられて突き上げられる綾はぼんやりとした様子で承諾ばかりしていた。
これでさらに辰夫の機嫌は良くなり、風呂場に着いた後でも二人はシャワーを浴びながら、片時もやめることなく性交を続けた。
「ふひひ、楽しみだなぁ。綾ちゃんが彼女になってくれたから僕の人生が一気に明るくなったよ。ありがとうねぇ、綾ちゃん。これからも君をたっぷり愛して、幸せにしてあげるからねぇ……ふひひひっ」
「んっ、んっ、んっ、んっ……あっ、はっ――」
もはや彼女にいつもの自分はなく、脳裏にあったはずの顔もいつしか消え去っていた。
脳内設定ではこの数時間後、東城綾は一回冷静になって再び嫌悪感に苛まれるも、結局逃げ出せずに嫌々飼いならされることに。
主人公は容姿最悪なのにいいとこの坊ちゃんで、金だけは異様に持っており、わざわざこのためだけに一人暮らしの部屋を借りた設定。ってのを書き上げてから思いついた。