朝、目が覚めた瞬間に全裸の美女とイタしていた、というのが夢であるはずもなく。かといって一人身の男の痛い妄想でもなく。
俺は今、朝目覚めた瞬間にはセックスしていた彼女に言われるがまま、連れられるままに行動していた。前日に学校をサボって、とりあえず保留ということで話が落ちついていたあの二人と再会することもなく、一日中ラブホテルで過ごした後だ。
どうしてこんなことになったんだろう、と思ってしまう。
なにせ俺は楽しげな呂布さん――呂布と呼べと言われたのでそう呼ぶが、呂布に腕組みされながらホテルを出て、そのまま近くの公園に行き、呂布が呼びだしたという少女と出会って。
そして三人で公衆トイレの女子用に入り、ひどく突然すぎるが、一番奥の個室で淫らな行為をしているのだから。
「あっ、んんっ――呂布さん、だめです、み、見られてるのに……」
「大丈夫よ、彼は私のダーリンなんだから。私といっしょに、たくさん愛してもらいましょう」
「そんな……私は、呂布さんが――あぁっ」
目の前で繰り広げられる、美少女二人による痴態。便座に座る少女は陳宮という女の子らしく、髪は濃い茶色でショートカット、呂布と同じ制服なのにきっちりと着こなす、やけにエロい雰囲気がある呂布とは正反対にまじめそうな子だ。
その彼女は今、便座の上で股を大きく開き、ショーツを脱いで露わになった股間を俺に見せながら、呂布の指で秘所を撫でられている。上着とワイシャツもはだけられて、小ぶりの乳房がブラジャーに押さえられている姿もばっちり見える。
彼女をそんな状態にした呂布もまた、自分の上着を脱ぎ棄てて小麦色の巨乳を露わにし、パンツを履いてない尻を突き出し、スカートから秘所がわずかに見える状態で俺に見せつけている。ちなみに彼女のパンツは今、ホテルで渡されたせいで俺のズボンのポケットに入っているのだが。
ともかく、この状況はいきなり作りだされていた。俺たち二人はホテルを出てすぐにここへ来たし、陳宮も呂布に呼び出されて学校にも行かず駆けつけ、三人でいっしょの個室に入って服を脱ぎながら愛撫を始める。それがもうすでに終えられたこと。
現在行われていることは、呂布が陳宮の体を弄って、とろりと透明な愛液を垂らす陳宮の膣が指で掻きまわされている。
ほんと、一体どうしてこんなことになったんだか。
「ねぇ、見てるだけじゃなくてダーリンもしましょ? ほら――陳宮のおまんこ、もう準備万端だから」
「りょ、呂布さん――そんな、私……」
「大丈夫よ陳宮、私のダーリンだもの。痛いことはしない――みんなで気持ちよくなりましょう」
不安げな瞳で俺を見る陳宮は、明らかに混乱してる。彼女もまた、どうしてこんなことになったか理解できていないんだろう。だけどちっとも股を閉じようとしないあたり、抵抗の意思はなさそうだ。
やさしげな瞳で陳宮を見る呂布。彼女はこの中で一番余裕があって、一番妖艶な姿だった。挑発的に尻を振るのも、たまに俺へ見せつけるように自分の秘所を撫でるのも、すごく彼女に似合っている。
そういう俺はあまり余裕がない。すでに息子さんは大きく立ちあがってるし、ズボンを押し上げて痛いくらいに完全な状態だ。朝に呂布と一発、どころか四発やったとも思えない姿である。正直自分でも信じられない。この現状にも、朝から呂布とやりまくっている事実にも。
「んふふ、ほら、こんなに元気になって――朝からあんなに抜いてあげたのに……」
「あ、ちょっと、呂布――」
「ふわぁ――呂布さん、ちょっとっ」
呂布が陳宮から俺に向き直り、慣れた様子でズボンとパンツを一気にずりおろす。途端に俺のモノが外気に晒されて、ブルンと外へ出された。
すぐに呂布の手が竿の部分を掴んで、ゴシゴシと強く上下に擦る。力の強弱が上手いそれはやっぱり気持ちよく、歯を食いしばって耐えなければならないほどだ。
そんな俺たちを見つめる陳宮は顔を真っ赤にして、扱かれる俺の分身から片時も目を離さない。興味津々、そんな言葉が似合う表情だ。
「すごい、こんなにも固く――もう我慢できないのね。先走りがこんなに……」
「ちょ、ちょっと呂布さん、ダメですよ! そ、そんなはしたない――」
「何言ってるのよ、あなたも私とエッチしたことなんていくらでもあるじゃない。さぁダーリン、こっちおいで――陳宮のおまんこ、味わわせてあげる」
「うぅ、呂布さぁん……」
手を引かれるまま一歩を踏み出し、便座の上で股を広げる陳宮の前に立つ。だが口では色々と言っている割に、陳宮の膣からはとろりとした液が分泌され続けていた。
おそらく、彼女も俺と同じようにずっと期待していたに違いない。いや、俺の勘違いなら失礼な考えだろうが、実際彼女は逃げることもなく、俺を攻撃することもなく、呂布に言われるがまま股を開いて待っていたのだから。
瞳は潤み、頬を上気させて、じっと俺のモノを見つめて離さない。それは他の女の子たちの時にも見た、何かを期待して仕方ないという表情だろう。
それだけに俺はさらにモノが固くなっていく感覚を覚えて、自分から腰を落として位置を合わせた。
呂布の手が挿入のための手伝いをしてくれて、狙いがきっちりと定まり、先っぽがくちゅりと膣に触れる。
「いいわよ、入れてあげて――陳宮のおまんこぐじゅぐじゅに掻きまわして、強情なこの子を素直にさせてあげて」
「う――い、いいのかな?」
「大丈夫よ、心配しないで。私が上手く導いてあげる――あなたはただ快楽を楽しめばいいのよ」
まるで悪魔の囁きのようだ。しかし、それに抗えず、逃げられないのも事実。
それならばいっそ楽しもう、と思えるほどに少し強くなれた俺は、ゆっくりと腰を前に突き出した。
そうすると見る見るうちに俺のモノが陳宮の膣内に呑みこまれていき、暖かくも柔らかい、締め付けのいい肉の感触に包まれた。呂布からは処女だと聞かされていたが、頻繁に彼女と女同士でしていただけに若干慣れた様子に思える。
俺が息を吐きだすと同時に、陳宮も甘く小さな声を洩らして、感じているかのような表情を見せる。目はぎゅっと閉じられているが、口元ははっきりと緩んでいるのだ。
それを見た呂布もにやりと笑って嬉しそうに俺に身を寄せ、自分の唾液をつけた指を、俺の尻の穴に差し込んでくる。途端に体の中に感じる異物感と、小さな快感とがやってきた。
「うっ……」
「いいのよ、大丈夫。感じていいのよ、男でもアナルは気持ちいいものだから」
身勝手な様子で動きまわる指を受け入れながら、腰を振る。そうする中で、俺と陳宮は同じように喘いで、この時を楽しんでいた。
これも呂布が持つ魅力のせいなのかもしれない。どことなく余裕たっぷりで、男も女も魅了する存在に誘われ、ただセックスを楽しむ。この気分は案外、悪くない。
大きな胸を腕に押しつけられつつ、卑猥な言葉を投げかけてくる呂布の唇を塞ぎながら、俺は尚も楽しもうと腰を振るった。
「あぁっ、んぅっ、はぁんっ――呂布さん、私っ、気持ちいいですっ。男の人と、ふぅぅ、エッチして――か、感じちゃってますっ」
「んっ、んっ――ええ、それでいいの。もっと感じなさい、陳宮。私のダーリンにイカせてもらうの」
「あんっ、んっ、はぁぁっ、あぁぁっ――」
陳宮の声が高くなっていく。それに気を良くしてさらに強く腰を振る。
淫らに動く膣がぐねぐねと絡みついてくるところを見ると、陳宮もこの状況を楽しんでるようだ。
だんだん腰を動かすにも二人の息があってきて、お互いに刺激を与えあう動きがいい感じになってきた。おまけに呂布から尻の穴を刺激されながら、キスまでされているのだ。いい加減に限界も近い。
ラストスパートに入るべく、陳宮にのしかかって腰を振ると、彼女も自分の限界を伝えてきた。
「あぁっ、うぅ、だめ、もうだめっ!」
「くぅ、お、俺も――!」
「いいわ、イキなさい、二人いっしょに――陳宮の中にたくさん出してあげて」
「うぅ、うっ――」
そうして、呂布から尻の穴と玉を刺激されながら、射精する。いつもの癖で、一番奥まで先端を押しつけて。
いつも通りびゅくびゅくと大量の精液が勢いよく出て、陳宮の膣を汚していく。同時に彼女も気持ちよさそうに俺自身を締めつけつつ、大きな声で鳴いていた。
「あぁぁぁっ、うぅぅ、んんんんっ――」
全身を震わせながら、トイレ全体に反響する大声を出す陳宮。すべてを注ぎ終えるまで彼女はじっと動かず、便座の上で股を広げていた。
だけど俺が射精を終えてすぐ、膣の感触を味わいながら乱れた息を整えようとしていると、急に動き出した陳宮は焦った様子で俺の腹を手で押してきた。
「あっ、だ、だめですっ、あぁっ、いやっ――」
されるがままに体を離して膣から出ると、すぐに彼女は便座の上に座り直し、足を揃えてぎゅっと目を閉じた。
直後に聞こえてくる、小さな水音。便座の下に液体が落とされる音だった。
俺から体を離した陳宮はそのまま小便を始めていたのである。頬を赤らめて恥ずかしがりながらも、どうやら我慢できなかったらしい。
俺と呂布と同じ個室に入って、じっと見つめられながら、それでも水音を立て続けていた。
「あらあら、陳宮ってば大胆ね。ダーリンに見られてるのに、粗相しちゃって――んっ」
「あぁぁっ、いや、見ないでください――んっ、んんんっ」
「う、うわ――」
ちょろちょろと小さな音が静かなトイレに広がって、それを聞きながら、俺は呂布に相変わらず尻の穴と玉を弄られつつ、同時に呂布のねっとりとしたフェラチオを受けていた。
女性の排尿を見た経験はあるが、今回は陳宮がひどく恥ずかしがってることもあって、見ているだけでも自分が興奮してくるのがわかる。その上で呂布からの愛撫があるのだ、これはもう、男なら勃起して当然だ。
違う意味での小さな水音が二つ重なり、呂布は口の端から唾液をこぼして、陳宮はトイレで尿を排出する。そんな中で俺は、自分の性器を舐められる快感に酔い痴れていた。もちろん、陳宮の姿をじっと見つめながら。
しばらく経った後、陳宮が恥ずかしそうにトイレットペーパーで自分の秘所を拭いている時、上目遣いに俺を見ながらフェラしていた呂布が、ちろちろと先端を舐めながら言った。
「うふふ、ダーリン――あなたは本物よ。呂蒙、関羽、私、それだけじゃなく陳宮まで、みんなあなたに逆らうことなく股を開いてセックスしてる。こんなこと、他の誰にもできはしない」
「へ? い、いや、ちょっと待ってくれ。いきなり何の話なんだか――」
「心配しないで、これは提案よダーリン――ねぇ、自分専用のハーレムが欲しくない?」
「は……はーれむ?」
いやらしく舌を伸ばしながら、呂布は俺の目をしっかりと見つめて呟く。だけどその言葉はちょっと、いやかなり聞き覚えのない言葉だ。
意味だけならもちろん知ってる。それが男の夢だということも知ってるし、俺だってそんなことできたらなぁくらいの妄想をしたりもする。
だが呂布の言葉は、それを実際に作ろう、みたいな言い方に聞こえる。まさか、この俺にハーレムを?
さっぱり意味がわからないでいると、楽しそうに呂布が説明してくれる。
「私が作ってあげる。あなただけを愛する女たちによる、最高のハーレム――この暴れん坊のおちんぽが満足するような天国をね」
「は、はぁ? ちょ、ちょっと待てよ、なんでそんなこと――」
「なんでって、そんなの――あなたを愛してるからに決まってるでしょ?」
うふふ、なんて小悪魔的な笑い声を出しながら俺のモノを握る呂布は、まるで淫魔か何かのようにも見える。陳宮をあっさり俺に抱かせたことといい、巧みに、楽しそうに舌を這わせる姿なんかも、なんとも淫らな姿だ。
そう言う俺も、多分彼女たちからすればそういう風に見えているのかもしれないけど。なんせわけのわからん勾玉のせいで闘士たちからモテて、尽きることのない性欲で一晩中セックスしてるような奴なんだから。
ともかく、どうやらまた、俺は美人の女の子から絶大な好意を向けられてしまったらしい。しかも、いまだに嬉しそうに愛撫を仕掛けてくる呂布と、顔を真っ赤にしたままおずおずと近寄ってきて、自分から俺の首に手を回してキスをねだってくる陳宮。一気に二人から惚れられたようだ。
呂布の楽しげな言葉は続く。
「それでね、ダーリン。めんどくさそうな呂蒙と関羽は私が説得してあげる。だからその間に、ダーリンにもやってほしいことがあるの」
「やってほしい、こと? そりゃ、あの二人が喧嘩しなくなるのは嬉しいことだけど――何をさせる気だ?」
「うふふ、簡単なことよ――これを見て」
そう言いながら呂布はスカートのポケットから一枚の写真を取り出した。あれはあらかじめ、陳宮と出会ったその時に受け取ったものだ。
会話が終わったと思ったのか、さっきまで首筋を撫でていたのに急に唇にキスしてきた陳宮をそのままに、写真を受け取って目を向ける。そこには一人の少女の姿が写っていた。
長い栗色の髪に、真ん丸い眼鏡。人の良さそうな愛らしい顔と、にこりとした可愛い笑顔。着てる制服は関羽と同じものだった。
陳宮の舌に応えながら、呂布の方に目を向けて、これは誰だと目で伝える。すると呂布はそれをわかってくれたのか、赤い舌で割れ目を突きながら答えてくれた。
「関羽を味方にする最強の手札よ。ダーリンがすることは簡単――その子をレイプしてくれればいいの」
彼女が楽しそうにそう言うと同時、気付けば俺は呂布の顔に向かって勢いよく射精していた。
◆
その日、二人はやけにイライラしていた。
自分の大事な男がなぜか自分の家におらず、大事な話し合いも終わっていないというのに姿をくらまし、何一つ連絡を寄こさない。まさかまた誰かに誘拐されたのか、前科もあることだし、ということでひどく心配しているのだ。
しかしその二人が犯人でないことはわかっている。ならば誰なんだ、と二人揃って犯人捜しを始めようかとしていたその時。
どこからともなく現れた二人が、南陽学院の校門前でイライラと眉根を寄せている二人に声をかけ、ようやく謎が判明したのである。
後からやってきた呂布と陳宮を目にした時、同時にそちらを見た呂蒙と関羽は苛立ちを倍増させていた。こんなに怪しい奴は他にいない、と。
「はぁい、お二人さん。ずいぶんイラついてるみたいだけどどうかした?」
「呂布、嘘偽りなく答えろ――私の彼氏をどこに隠した?」
「私の夫はどこだ?」
「おい、誰が夫だ、誰が。勝手なことばかり言うなとあれほど――」
「勝手を言ってるのはそっちだろう。私と彼は深く愛しあって――」
「あーはいはい、終わりのない言い合いはどうでもいいわ。でも今日はそのことについて話があるのよ――私のダーリンと、あんたたちの関係を上手くできないかなぁ、と思って」
「「――なに?」」
呂布がそう言った途端、呂蒙と関羽は同時に彼女の顔をぎろりと睨み、声を合わせて疑念を露わにした。
私の、ダーリン。怒り狂っている状態であってもその言葉だけははっきりと聞き取れたのだ。その言葉が誰を指すのか、二人は瞬時に理解したのだろう。
これまでいがみ合ってばかりだった二人は呼吸を合わせて呂布に敵対意思を見せ、拳を強く握りながら目を怪しく光らせる。
その姿は思わず陳宮が怯え、呂布の背後に隠れてしまうほど恐ろしい。それどころか周囲に居たはずの下校する生徒たちが一人もいなくなっていたりするほどである。
しかし呂布だけは全く怯えていない様子で、懐から何かを取り出しながら呟いた。
「これなーんだ?」
「「そ、それは……!?」」
彼女が取りだしたのは、何があったか知らないはずの呂蒙や関羽が一瞬で気付ける物。男物の下着だった。
一メートルほど距離を置いて対峙しているというのに、漂ってくる匂いですぐに誰の物かわかるそれ。それは持ち主と親しくしている呂蒙や関羽が持っているならまだしも、知り合ってすらいないはずの呂布が持っていてはいけない物。
呂蒙が「彼氏」、関羽が「夫」、そして呂布が「ダーリン」と呼ぶ男が少し前まで履いていた下着である。
二人はすぐに表情を変えてそれを凝視し、求めていた匂いに頬を緩める。しかし直後には現状のおかしさに気付いて、呂布へ向かって厳しい目を向けるのだ。
それを持っているということは、まさか知らない間に手を出したのか、と二人の目が語っている。
それを理解していながら、呂布はただ笑みを深めるだけだ。
「少し落ち着いて、大人の話し合いをしましょう――同じ男を愛した者同士、彼を幸せにしたいって想いは同じはずでしょう?」
「……一体、何が望みだ」
「彼はどこにいる?」
「ふふ、それは今は教えられない。でもあなたたちが私たちの考えに賛同してくれるなら、きっと幸福な未来を手に入れられる――でもここで私たちとやり合うことになれば、あなたたちは大事な男と会うことはできない。どう? こう言えば、話を聞いてくれる気になった?」
「「……」」
二人は同時に黙りこみ、呂布の顔をじっと見つめながら、向けられた言葉を頭の中で反芻する。
ふざけるな、という想いが一瞬で胸の内を満杯にするが、だからといってそれを口にすれば、ひょっとしたら最愛の彼に会えなくなるかもしれないという危険性もある。ただのハッタリである可能性もあるとはいえ、もしもそれが本当なら、それだけは避けなければならないのだから安易な行動はできない。
しばらくは沈黙が続く。この日の南陽学院の校門前には美少女が四人。男の下着を握りしめる呂布、その背中に隠れて震える陳宮、そしてその前に仁王立ちする呂蒙と関羽。恐ろしい雰囲気を感じ取っているのか、歩行者どころか烏や鳩すらそこにはいない。
沈黙を破ったのは呂蒙だった。胸の内では絶対に嫌だと思いながら、現状を打開するには仕方ないと判断した言葉を呂布へと向ける。
「……いいだろう、聞くだけ聞いてやる――だがもし、おまえがあいつに危害を加えるつもりなら、何をしてでもおまえを始末する」
「ええ、それでいいわ。だけど安心して――心から愛してる男を危険に晒すほど、バカじゃないつもりよ」
「くっ……そうするしか、ないのか……」
「う、うぅ、どうしてこっちについてきちゃったんだろう――私もご主人様のお手伝いに行けばよかった……」
四人それぞれの表情で、それぞれの胸の内を表す言葉を吐きだす。そうしてから彼女たち四人は場所を変え、しかしギスギスした雰囲気は変えずに会議を始めることにした。
結論から言えば、ひとまず呂蒙と関羽は渋々納得することになる。それは呂布が彼女たちの心中を察し、先に彼と出会った二人を優先するような条件を出したからに他ならない。それでも嫌々だったのは、やはり彼を一人で独占したかったからなのだろうが。
呂布が呂蒙と関羽に聞かせた話は一つで、提示した条件も一つ。
彼を新たな党首にして新たな勢力を作り出し、天下統一を目指すと同時、彼のハーレムを作り出す。その際、初めに彼を見出した二人を側近として、一番近い立場に置く。
そうした話し合いをしたところで、二人の気分が晴れるというわけでもなかったのだが、ひとまずのところは会議が終わった。
結局のところこの時、呂蒙と関羽は何も言わないだけで、心の中ではなんとしても全員出し抜いてやると思っていたせいだろう。
それすらも理解していた呂布は静かに笑い、心の中で思う。
果たして彼の肉声を聞いても、この二人は同じように思えるのだろうか、と。
◆
正直言って、彼女にとって俺は不審者でしかなかったように思える。だってこれまで一度も会ったことないのに、突然現れて、告げられてもいない名前を呼んで、話したいことがあるからついてきてくれ、なんて言うんだから。
それでも頷いてくれた彼女、呂布から教えられた劉備という女の子はそれだけにやさしい性格だと言えるだろう。普通だったらこんな怪しい他校の生徒、先生に教えるか警察を呼ぶかするに違いない。
しかし俺たちはいっしょに歩いて、さっきまでいた成都学園から離れ、呂布に教えられた通りの場所に赴いていた。
小動物のようにトコトコついてくる劉備を連れて辿り着いたのは、今日は休業しているらしい小さな個人病院。ここも呂布の知り合いがやってるらしい。
渡された合い鍵を使って扉を開け、中へと入る。すると劉備も素直についてきて、俺たちは固そうなベッドがある診察室へとやってきた。
そこへ入るよう促したこともあって、劉備が先に室内へ入り、不思議そうな顔できょろきょろとあたりを見回す。俺はその後ろで、静かに扉の鍵を閉めた。
「ええっと……ここで何があるんですか? 大事な用ってなんですか?」
すでに覚悟は決まってる。後は実行するだけ。
正直、心配も緊張も何度深呼吸したって消えはしなかったが、ここまで来て逃げることもできはしない。なら後は覚悟を決めて、やらなければ。
大丈夫、呂布からのお墨付きもあるし、必ず成功する。そう自分に言い聞かせた俺は覚悟を決め、いきなり劉備の背後から抱きついた。
「きゃあっ!?」
当然、彼女は驚きの声をあげて身を固くし、抵抗しようとする素振りを見せる。それを見越していた俺は申し訳ないなと思いつつも、一気に顔を近付けた。
すぐに唇が重なり、柔らかい感触が触れる。俺も彼女も目を開けていたからわかったが、その瞳は驚愕で揺れていた。
だけど、すぐに弱弱しい抵抗は無くなった。劉備の体はくたりと力が抜け、俺にすべての体重を預けるように寄りかかってきたのだ。
第一段階は問題なく終わった。後は言われた通り、俺が彼女を、レイプするだけ。それもすべて、呂布に言われた通り闘士たちの長年の悩みを解消するため、ひいては、俺自身の身を守るためだ。
もっともレイプなんて表現を使ってるけど、頬を赤くしながら目を閉じる劉備を見る限り、それほど嫌がってるようにも思えないけど。
「んんっ、ふむっ、んむぅ……」
舌を使って唇を押し、舐めまわし、劉備の機嫌を伺う。すると彼女はやはり俺に気を許してるようで、何の抵抗もないどころか、自分から両腕を伸ばして俺に抱きついてきた。
そのまま、彼女の体を押してベッドの上に寝かせ、覆いかぶさるように俺もベッドの上に乗った。こんなにも純真そうな女の子を無理やり抱くのは嫌だったけど、呂布の説明と、俺の推測通り、その心配はなかったらしい。
唇を離して正面から目を合わせてみると、潤んだ瞳は俺だけを映して離さない。そこに敵意や殺意はなく、これまで出会った闘士の中で一番普通の女の子に近い。というかまさにそれしか見えない。
俺がこの話に乗ったのもそれが理由だ。明らかに俺より強いだろって呂蒙や関羽、呂布や陳宮、いや、みんなのことも好きだけど、やっぱり俺だって男らしく振舞いたい。
そこへ来て彼女、劉備はとても女の子らしい。俺がリードしてあげなければいけないような相手だ。
だからだろう、俺のモノはすでに限界まで固くなっており、今にも暴発しそうなほどに興奮している。この瞳や、不安そうにきゅっとセーラー服の胸元を掴む手、それでも逃げようとしないいじらしい姿。
これだ、俺はこういう、普通の関係が欲しかった。
「その……いきなりでごめん。でも、その、こうしなきゃならないみたいで……や、やさしくするから――いいかな?」
「……はい」
突然過ぎる言葉に、劉備は素直に頷いてくれた。どことなく不安そうな表情にも見えるけど、頬は赤くなってて目も期待してるような雰囲気を持ったままだ。
その言葉を聞いて安心した俺は、彼女の大きな胸の上にそっと手を置きながら、もう一度唇を寄せる。彼女は自然に目を閉じていた。
重なる唇に合わせて手を動かし、ふにゅりと形を変える胸に触れる。制服越しでも如実にわかる柔らかさは女の子特有のもので、とても張りがあった、これまで相手した女の子の誰よりも柔らかいように感じる。まるでマシュマロ、いやプリンか、とにかく柔らかい。
ぐにぐにとそこを揉みつつ、舌を伸ばして劉備の口内を堪能する。どうやら劉備はこういうことに経験がないようで、反撃らしきものは全くなく、ベッドに体を預けてされるがままだ。
それをいいことに、胸から手を離してセーラー服を脱がそうと試みた。正直言って何もしてないのにもう出そうなので、いい加減急がないとヤバいかもしれない。
すべてを脱がすわけではなく、上着はぐっと胸の上辺りにまで押し上げて、スカートをめくり上げ、薄い緑色の下着を露わにする。そうした後は俺もズボンを脱いでベッドの下に放り、いきり立つ息子を取り出す。朝は履いてたパンツは呂布に奪われたため、ここにはない。
劉備はそこを見てずいぶんと驚いていたようだったけど、その視線すらも興奮を掻き立てる材料になる。もはや先端からはだらだらと大量の先走り汁が出ているが、それでも手順は踏むべきだと思い、劉備の体に手を伸ばした。
「あっ、そんな、んっ、んぅ――」
驚く劉備の胸に手を這わせ、するりとブラジャーの内側に手を差し込む。直接触るそこは制服越しなんて目じゃないほどに柔らかく、やさしい感触で、指を動かす度に呑みこまれそうほど指先が沈む。動く度に形が変わるのだ。
おまけに手のひらで感じる乳首はもうすでにツンと固くなっているようで、力を込めてぐっと押す度、劉備がぴくんと体を跳ねさせる。初めてでも感度はいいらしい。それとも、これもまた勾玉が関係しているのか。
しかし今だけはそんなことどうでもいい。暴発しそうな息子を抑えるためには、早々に事を進めないと。
俺は劉備の下半身に右手を移動させ、すでに濡れてるらしいそこをゆっくりと撫でる。感触的に、やっぱりもう準備はいいようだ。
これ以上我慢できない。すぐに劉備のパンツを横にずらして、濡れそぼってる膣に先端を触れさせる。
それだけで劉備は小さく息を吐きつつ、ぴくりと体を震わせていた。
「えっと……ごめん、もういいかな?」
「は、はい、大丈夫です――あの、やさしくしてください……」
「わ、わかった」
かなりすんなりと了承を得て、ついに俺は腰を前に押し進めた。十分に濡れてはいても、全くほぐれていないそこはひどくきつく、痛みすらあるほどに締めつけてくる。そして当然と言うべきか、一気に奥まで先端を押し込むと、やはりそこからは少量の血が流れ出た。
俺はそこに入ってすぐ、大きく息を吐き、自分のモノを伝ってシーツに落ちる血を見つめる。彼女の振る舞いといい、弱弱しい女の子の外見といい、さほど話したわけでもないのに処女を奪ったことといい、ひどい興奮状態だったのだ。
そのせいだと思うが、っていうかそうに違いないが、おかげで俺は挿入した数秒後に射精してしまった。劉備の女の子らしさに当てられてしまったに違いない、決して俺が早漏だとかそういうことではなく。
「あっ、あぁっ、あっ――」
挿入したまま射精、つまり中出ししてしまったせいで劉備は体を震わせながら声を出し、胸に置いた俺の手を両手で握りしめてくる。だけど嫌な顔をしてるわけではなく、むしろ悦んでるように口の端を歪めていた。
しかも直後に、きつくて動くことすら困難だったはずの膣内が徐々に柔らかくなっていく。締めつけるばかりで動く気配すら見せなかったのに、ゆっくりとぎこちない動きを見せ始めていたのだ。
俺たちは劉備の胸の上で手を重ねたまま、じっと目を合わせてしばらく動かなかった。
そうしている間にも膣からはドロドロと精液が溢れ出て、白いシーツの赤く染まった部分に落ちていく。
「はぅぅ、んんっ――はぁぁ、いい匂い……」
「うっ、ふぅ――劉備……」
「ふぇ? あ、は、はいっ」
うっとりした目でぼんやりしていた劉備に声をかけ、やさしく、触れるだけのキスを送る。すると彼女は目を閉じて、それを受け入れてくれた。
しばらくは深く繋がったまま、キスをしながら静かに抱き合う。
そうして数分経った後、俺から唇を離して体の位置を整え、再び立ち上がったモノを入れたままで彼女に声をかける。一度出してもまだ興奮は止まらず、ともすれば潤んだ瞳で見上げてくる劉備をめちゃくちゃにしたい欲求が沸き上がる。
とはいえ、ここまで半ば無理やりにやっておきながら今さらだが、力ずくでというのも気が引ける。
だから俺は今さらながらに劉備へ声をかけ、念のための確認を取った。
「えっと、その、正直に言ってくれていいんだけど――も、もう一回いいかな?」
「は、はい、大丈夫です――ちょっとだけ痛いけど、私ももっと、気持ちよくしてほしいです……」
「そ、そうか。じゃあ――」
劉備の許可を得てから、ゆっくりと腰を動かし始める。ぐちゅぐちゅと精液が潤滑油になって音を立て、さっきより幾分積極的な動きを見せる膣内を味わう。
あまり速く動くとすぐにイキそうだからスピードはゆっくりだが、俺も劉備も同じように感じていた。初めてのはずの彼女も、シーツをぎゅっと握りしめながら声を出している。
俺はそんな彼女を突きつつ、右手で胸を揉みながら、左手でクリトリスに触れて刺激を与える。すると時間をかけていくごとに、劉備の声もどんどん甘くなっていった。
何度も射精を我慢しながら愛撫を続けて、じっくりと時間をかけること数分。ついに俺の我慢も限界を迎えて、気付けば俺はとっさに劉備の腰を両手で掴んで、激しく腰を振っていた。
「うぅ、くっ――イクっ、もうイクぞっ」
「あぁっ、はぁんっ、はいぃぃ――わ、たし……わたしもぉっ」
「うっ、くっ、あぁっ――」
「はぁっ、んんっ、んんんんっ」
俺がまたしても劉備の膣内に射精し、奥までどくどくと精液を注ぎこみ始めた、その瞬間。
内側から鍵を閉めていたはずの扉が大きな音を立てて倒れ、俺たちは思わずその音に驚くこととなった。
「「えっ――」」
「党首、お怪我は――なっ」
射精をしながら扉に目を向けると、そこに立っていたのは長い銀髪を持つ、目を閉じたまま驚く美少女。見たことのない制服を着ていて、手には刀を持っていた。しかもどうやら抜き身のそれで扉を切ったらしく、鉄でできた扉がいくつかに分断されている。
まさか、というよりもこれは確信だ。おそらく彼女は劉備の知り合いで、彼女を助けにやってきた人。
つまりこれは、もしかしなくても俺にとって大ピンチなんじゃないだろうか――
「あ、あなたは、これは――」
「あ、あの、お、俺は、えっと――」
「あんっ、んふぅ――あ、しーさん……」
劉備の口から出た、しーさんというのはおそらく彼女のことだろう。やっぱり知り合いのようだ。
そしてそのしーさんとやらは体をわなわなと震わせて、目を閉じたままの顔を俺たち二人に向け、なぜかその場から動かない。でもあれはおそらく怒ってるに違いないだろう。
慌てた俺はすぐに劉備の中からイチモツを抜いてベッドから降り、裸で土下座でもしようと床に膝をついた。でも頭を下げるその前に、突然素早く動き出したしーさんとやらに驚いて体を止めてしまった。
彼女は、地面を蹴って俺の方向に向かってきて、まるでラグビーのタックルのように跳んできたのだ。
「うわっ、ちょ、待っ……は、話せばわか――!?」
「私も抱いてください、旦那様ッ!!」
「ええっ、なにそれ――うわっ」
反応できるはずもなく、俺はそう叫ぶ彼女に押し倒され、固い床に頭を強く打ちつけながら、強い痛みで目を閉じた。
しかし直後には別の意味で驚き、俺は出会ったばかりの女の子に無理やり唇を奪われ、男としての急所を強く握られていたのだった。