ルイズは歓喜した。
自らの生涯を支える使い魔を召喚する儀式において、“ゼロ”という二つ名が付いてしまうほど魔法が使えない彼女が召喚したのは、こともあろうに人間だったのだ。周囲を見回せば竜やトカゲ、大きなモグラなども居るが、どれも何らかの特性を持った動物である。確かに見たことのない服装ではあるのだが、人間を呼び出したのは彼女だけだった。
「おいルイズ! 魔法が使えないからって平民を呼んだのか!」
「流石は“ゼロ”の魔法使い!」
「お前にはよくお似合いだと思うぞ! 平民に何ができるか知らないけどな!」
使い魔が、人間。普通なら落ち込んでも仕方ないという状況。しかしルイズは歓喜していた。
日頃からルイズを馬鹿にしている生徒たちが、ここぞとばかりに彼女を揶揄する声をあちこちから飛ばしてくる。それらが一切聞こえないほど、今のルイズは頭をフルに回転させていた。
「つ、使い魔が人間だなんて……! こんなことはあり得ません! やり直しを要求します!」
「しかしミス・ヴァリエール――」
「ああでもサモン・サーヴァントにやり直しはききませんものね! このまま人間と契約するしかありませんわね! ああしょうがないしょうがない!」
「え? あ、ああ……え?」
彼女がやり直しを要求するだろうと予想し、待ち構えていた教師だが、ルイズが勝手に納得したことでつんのめってしまい、戸惑った様子で口を噤んでしまう。
顔を赤くして興奮するルイズはずかずかと早足で転んでいる少年に近付き、体を支えて起こしてやった。芝生の上に座らせてやり、地面に膝を置いて正面に陣取ると、両の頬に手を添えてじっと顔を見つめてみる。
少なくとも彼女たちが暮らすトリステイン王国で見られるような顔立ちではない。服装も貴族ではないが平民にも見えない妙な格好をしていた。しかしまあ、それほど悪い男ではないだろうと判断したのである。
何が起こったかさえ理解できずに呆然とする少年、平賀才人は、突然目の前に現れた美少女の容姿に見惚れて、頬を赤くする。
可愛い、と思った直後には、なぜかキスをされていた。柔らかい感触が唇に押し当てられ、唇が触れ合っているのだと気付くよりも先に、落ち着かせる暇もなくぬるりと舌が入り込んでくる。
サイトは混乱した。
それはもう、人生で最も混乱していると断言できるくらいに混乱していた。
事情を説明するどころか声をかけようとさえしなかったルイズは、興奮した面持ちで一切躊躇うことなくサイトの唇を奪い、口内に舌を差し込んで彼の舌を絡め取り、奥歯を探って、歯の一つ一つを確認しながら右へ左へ動き回り、再び舌を捕まえると自ら大胆に絡んでいく。
なんて濃厚なキス。いつの間にか体がびくびくし出したサイトの体感では何十分にも感じるほど長く、人生で最も濃厚だろうと思うほどのキスだった。
その行動はサイトだけでなく、離れて見ていた同じクラスの生徒たちまで驚愕させ、普段彼女を馬鹿にしている生徒まで含めて男たちは前かがみになり、女たちは頬を赤くし、目を離そうとはせずに凝視していた。
ハッと我に返った教師が最も早く反応して、恐る恐るではあるがルイズに声をかける。
「ミ、ミス・ヴァリエール?」
「はっ!?」
びくんっと跳ねて我に返ったルイズはキスをやめ、そういえば人前だったと冷静になる。
体はぽかぽかして、思考はキスの続きを、或いはそれ以上のことばかりを考えているが、今は授業中でまだ人前。ルイズは赤面した状態で咄嗟に立ち上がった。
「こ、この平民! ご主人様に向かってなんて失礼なことを! ご主人様に欲情するなんてあんたは犬ね! 人間というより見境のない犬よ! このバカ犬!」
「そ、そうでしたか? ミス・ヴァリエール、今のは君が――」
「すみませんミスタ・コルベール! このバカ犬はきちんと私が躾けておきます! ああ忙しい忙しい!」
「まだ授業中なのですが……」
平静を装うとしたのだろう。焦った様子を隠し切れていないルイズがびくびくして動かないサイトの首根っこを掴み、引き摺りながら逃げようとする。
ルイズが壊れたという噂が流れ、魔法が使えないことを一切馬鹿にされなくなり、みんなが優しくなったのはその日の後のことである。
ルイズはやはり歓喜していた。
周囲の目も噂も評価も興味がない。彼女は自分の欲望に素直だった。
年頃のせいか、性に対して興味津々だったため、男の裸、男女の営み、その他性に関する全てを知りたくて仕方なかった。とはいえ、ルイズ自身はヴァリエール家の淑女であって、貴族である。セックスだ恋愛だと大っぴらに話すわけにはいかず、由緒ある家系のために自身がそれらに現をぬかしていると思われてもいけない。
そこへきて、魔法使いの使い魔とは、言わば自身の相棒であり、家族のようでもあり、言葉は悪いが奴隷のように扱う者も居る。
例えば、使い魔と同じ部屋で寝る、一緒に風呂に入る、常に一緒に居るのは魔法使いにとって当たり前であった。
その使い魔が平民で男だった。つまり彼をどうしようとルイズの勝手。そこらの男子生徒を捕まえて要求することができないことも、己の使い魔が相手であれば問題ない。要するに部屋の中で済ませてしまってバレなければいいのだ。
興奮しきったルイズは常にそのことばかりを考えており、平静を取り戻したサイトが怯えてしまうほどに、ギラついた目で彼の全身を舐め回すように見ていた。
早速動き出したのは夜になってからのことだった。
授業を済ませ、食事や入浴も終えた後、ようやく待ちわびた瞬間を迎えてルイズは待ち切れない様子でうずうずしており、諸々の事情を聞き、意外にもルイズが優しかったことに安堵していたサイトは、獣のような少女を前にして怯えていた。
いよいよその時が来た。ルイズは目を輝かせて言う。
「服を脱ぎなさい」
「は?」
「今すぐ、全部、服を脱ぎなさい。裸になるのよ。今、ここで」
部屋に戻ってすぐのことだった。制服を着替えることもなく、ふーふーと呼吸が荒い状態で見つめられていて、サイトは蛇に睨まれた蛙の如く動けずにいる。
流石に察することはできた。彼女はケダモノだ。
「あ、あぁああの俺、童貞なんですけど……!」
「は? なにそれ。意味わかんない。あんたが言っていいのは“はい”か“イエス”か“わかりましたご主人様”だけよ」
「なにそのラインナップ!? 俺に拒否権は!?」
「ああもうっ! 男のくせにぐじぐじとうるさいわね! さっさと脱げばいいのよ!」
ルイズは思わず飛びかかった。業を煮やした彼女の力は凄まじく、小柄で細い体のどこにそんな力があったのかというほどの剛腕を見せ、サイトを押し倒すと服を強引に奪い始める。
「いやああああっ!? お助けぇええっ!? こんな初体験はいやあああっ!?」
「あんたの体は私のもの! 私の体は私のものよ!」
「知らないくせにジャイアニズムゥ!?」
剥ぎ取られた服は乱雑に床へ放り捨てられ、ベッドの上で倒れたサイトは、腰を両手でがっちり掴まれた状態で裸体を見られているのを自覚する。
両手で顔を覆い、羞恥に耐えかねて震える彼はまるで生娘のようで、そんな様子に一切気付かないルイズは彼の股間に顔を寄せ、微笑みを浮かべて女性にはない異物を凝視していた。
「はぁ、はぁ……! こ、こ、こ、これがっ、おちんちん……!」
「も、もうお婿に行けない……」
「心配しなくても私が面倒看てあげるわ。そんなことより――」
手加減する余裕も持たず、ルイズが強くサイトのペニスを掴んだ。下腹部に横たわっていたそれを無理やり上向きにして、ふぅと息を吹きかけた時、サイトが小さく声を洩らした。
なんて敏感なのだろう。欲しかった玩具を手に入れた子供のように、うずうずして我慢できないルイズは、許可を得ることもなくぱくりとそれを口に含んだ。まだ勃起していない柔らかなそれを舌の上でころりと転がし、サイトの体がびくっと跳ねたのを感じるも、構わず舌を動かす。
「んんんんっ、んんんぅ……! これが、フェラチオ……」
「えっ!? ま、マジで!? ほ、本気でするの!?」
ルイズは答えず、代わりにちゅうううと吸いついた。
ペニスに受ける刺激は、自分の手で擦るのとはまるで違う。サイトは首を反らしておぉぉと力の抜けた声をこぼした。
待ち望んだ行為と感触。ついに本物を手に入れた。天にも昇る気持ちで喜ぶルイズは落ち着きなく舌を動かし、我武者羅に頭を振って、思いつくままにペニスに刺激を与える。幸い、サイトに経験がなかったせいか、乱暴でぎこちないフェラチオでもすぐに勃起してしまって、彼女が予想していた通り、大きく硬く反り返って望んだ通りの形になった。
腹に向かって反り返ったペニスは雄々しく、彼女の唾液が付着して濡れていて、なんていやらしい形をしているんだろうと口元が緩む。
我慢できなかったルイズは思うがままに行動する。
召喚のこと、使い魔のこと、ハルケギニアのことを説明した時はあんなに優しかったのに、少し前の姿が嘘だったのではと思うほど気遣いのない我武者羅な行動だった。
じゅぽじゅぽとペニスをしゃぶり、右手の指先で竿を扱いて、左手は愛おしそうに金玉を揉む。待ち切れないとばかりに一気にまとめて始めたのだ。
「ふむっ、んぢゅっ、ぶじゅっ、んぶっ、ずちゅっ……!」
「おああぁ、そんなっ、はげしぃ……!?」
サイトは恥ずかしいやら気持ちいいやら怖いやら、忙しない感情の変化に混乱し、与えられる快感には素直に気持ちいいとペニスを硬くして、勝手ながらわずかに動く腰を情けないと思いながらも自分ではどうしようもできず、両手で顔を覆って必死に耐えた。
一体何が起こっているのか。異世界に来た事実よりも今の方が驚いている。
ルイズのフェラチオはあまりに乱暴で、テクニックなど微塵もない、相手への気遣いに欠けた自分勝手な行動だったが、悲しくも刺激には弱く、サイトは気持ちいいと思ってしまう。
ぐいっと腰が動いて、ルイズが気を良くし、さらにじゅぞぞっとペニスを強く吸い上げる。
「んんぶっ、ぐぶぶっ、ふむっ、んぢゅううううっ……! はあああ、おちんちんっ、すごい、かたい、きもちいい……!」
「俺もきもちいい……けど、状況を受け入れられないんですけど……!」
口の中に唾液を溜めて、じゅぶじゅぶ、じゅぽじゅぽとわざとらしく音を立てて絡められ、どうしようもなく気持ちよくて腰が勝手に喜んでしまう。
もはや抗えないことは明らかだった。その気になれば小柄な彼女を押しのけることはできるかもしれない。しかし無理やりとはいえ、これほど気持ちよくては、そもそも力が入らないし振り解けるはずがない。サイトが観念するのは早く、諦めて快楽を享受する。
ルイズは思うがままに頭を激しく振った。口だけでなく喉まで使って、苦しさなどむしろ好ましく思いながら、念願であったイラマチオをあっという間に我が物とする。時折おえっと吐き出しそうになりながらも決してペニスから口を離さず、一刻も早く射精させようとサイトを責め立てる。
何が彼女を掻き立てるのかは知らないが、その熱意は異様なほど強く、休む暇なく刺激されるためサイトの精神を無自覚に苛めている。我慢しようと思う気持ちを嘲笑うようにごりごりと削っていて落ち着く暇がない。
ついにサイトが耐えきれなくなるまでそう時間はかからなかった。
「ふおおっ、はあっ、ああああぁ……!」
「んぶっ!? んぐっ、んっ、ふうっ……!」
勢いよく飛び出た精液がルイズの喉を打ち、反射的に亀頭を奥まで呑み込んで、一滴も逃すまいと体内に取り込んでいく。
全て飲み干して、ちゅぽんっとペニスから口を離したルイズは満足そうに息を吐き出し、紅潮した顔で瞳を潤ませるとサイトの顔を見つめる。彼は恐る恐るその表情を確認して、かわいい、と素直に思うのだが、同時に末恐ろしさを感じて複雑な胸中だった。
どんな物なのだろうと想像したそれをようやく知ることができた。
ぷりぷりして、どろっとして、意外にも匂いはそれほどきついものではなく、飲み込み辛いがそれほど悪いものではない。少なくとも今はすぐにでももう一度飲んでみたいと思う。
惜しいのは精液その物を視認することができなかった。イラマチオの最中に射精して、口を離さずに飲んでしまったからだ。満足しているとはいえ失敗もある。せめて掌に出して見てから飲めばよかったと今なら思う。
「はぁ、ハァ、やばかった……思ったより、全然、すごかった……」
ぐったりしているサイトをじっと見て考える。
見たいなら、もう一度出させればいいだけのこと。
サイトはすでにルイズの使い魔だ。命令して思い通りに動かしてしまえばいい。そう考えてから実行するまで数秒も必要なかった。
くたっと寝そべるペニスを強く掴んで、無理やり上を向かせた。サイトがびくっと反応しているが意識の内に入らない。ルイズはペニスだけを凝視していた。
先端をぱくっと銜えて、右手で竿をごしごし上下に擦り、勃起させるにはとにかく刺激があればいいと、痛みを感じるほどの激しさを躊躇わなかった。
呆けている間に起こった突然の事態にサイトは当然の如く悲鳴をあげるが、ルイズはその声すらも聞き流して、早く早くと勃起を急かす。
以前から練習でもしていたのか、それとも知的探究心がそうさせるのか、ルイズの行動はやけに大胆で慣れを感じさせ、サイトは自らの本能に抗えなかった。
瞬く間に再び勃起してしまい、ああ、俺は今日童貞を捨てるのだと達観して思う。
さあ、今度こそ、射精する瞬間をこの目で見よう。
そう思っていたルイズだが、勃起したペニスを見つめて動きが止まる。この期に及んで今更羞恥心が沸き上がってきたわけでもあるまいし、固まった状態で考え込んだのである。
確かに射精は見たい。しかし本当は他にもしたいことがあったはずなのではないか?
我に返って冷静になったルイズは、大きく息を吐き出して落ち着き、ペニスから手を離した。
手が離れたことを感じ取り、思わずルイズを確認したサイトは、立ち上がり、いそいそと服を脱ぎ始める彼女の仕草を目の当たりにして心臓が跳ねるのを感じた。
まさか、と期待する。ここまでされておいて今更だが、いざその時を迎えるとなると、やはり混乱よりも喜びの方が勝るようだ。
ルイズは裸になった。
言ってみれば幼児体型で、身長は低く、胸は平らで、見てはいけない物を見ているような気分にすらなってくる。しかし彼女は美しかった。桃色の髪は彼女の白い肌を隠すようでもあり、電灯などなく、蝋燭で照らす室内において、やけに魅惑的な印象を覚えた。
これから彼女とするのだと思うと、ペニスは萎えるどころかさらに硬くなる。びくっと震えたのを見てルイズは初めて恥じらいを見せた。
「やっと、この時がきたのね……」
彼女の中ではすでに決定事項であった。サイトの意見を聞こうとはしない。ベッドに上がると彼の体を跨いで、腹に向かって反り返るペニスを上に向かせ、位置を合わせた。
濡れそぼった膣は、以前から習慣になっている自慰でよくほぐしていて、きっと大丈夫だろうと予想している。それでも痛みはあるかもしれないが構わない。今はそれよりも、念願だった性交を経験したくて仕方ない。
サイトに確認することなく、ペニスを支えながら腰を下ろした。
閉じられた肉をかき分けて入ってきた途端、ルイズは鋭い痛みと、同時にいまだかつてない感覚を味わったことにより、これが求めていたものなのかと衝撃を受ける。
はあぁと深く息を吐いた。ルイズは動きを止め、現状を確認する。
「いっ……たぁ……!? あぁ、でも、これぇ……きもちいいっ……!」
「お、おおぉ、マジで……」
わなわなと震える手が無造作に持ち上げられて、サイトはわずかに震えていた。本当にセックスしているのだ、という感動が押し寄せてきて、自分の気持ちを整理できずにいる。
ルイズが腰を動かし始めた瞬間、サイトの方があっと女の子のような声を漏らした。
ぐちゃりと卑猥な水音を立て、ルイズが腰を上下させ始める。
痛みはある。だが快感を伴うのも事実であって、痛みとは無関係なのか、それとも痛いから気持ちいいのか、自分でもよくわからない。
とにかく動きたい、もっと気持ち良くなりたい。そう思う気持ちは確かで強いものだった。
ルイズは自身のペースで動き、様子を気遣うようにゆっくりだったのはほんの数回で、自分の膣にペニスを何度か突き入れると、素早く出し入れしようと早々に試みた。
自分の体内に異物がある感覚は説明し難いと彼女は自覚する。苦しさもあって、痛みは小さくないのだが、それが膣内で動くとぞくぞくして、体が妙に熱くなってくる。
もっと動かしてもっと熱くなるとどうなるのか。彼女は気になって仕方がなかった。
悶えるサイトの上で腰を上下に動かして、徐々に慣れていくルイズは口元を緩ませた。
「はっ、はぁ、はぁぁっ……! こ、れぇ、んっ、こんなの、知らない……!」
「俺も、知らないぃ……!」
されるがままのサイトが呻くように反応していた。
ずちゃり。ぐちゃり。彼女の体液がよく絡んで、接合部には血が混じるものの、二人は気付かずに目を閉じている。何かに耐えるようにぎゅっと目をつぶっていて、一見すると苦しそうな表情にも見えるのだが、サイトとは違ってルイズは口元に笑みがあり、喜んでいるのは間違いない。
沸き上がる衝動は凄まじくて、落ち着いて確認するように動けるはずがない。
上半身を倒してサイトの胸に縋りつくような姿勢になったルイズは、さっきよりも早く動いてペニスを出し入れする。
わずかに潮を噴くような様子で、自らの体液を撒き散らすかのようでもあって、自室のベッドやシーツはおろか床まで濡らしているのだが、本人は微塵も気にしていなかった。
叩きつけることでばちゅばちゅと愛液を散らしながら奥を突いて叩き、腰を回すことで自ら膣内をかき回して、体の芯に叩きつけられるような衝撃を覚える。
「ああぁぁ……! んにゃあぁ、くぅん、うふぅぅ……!」
「ふおおぉ、あぁっ、だめぇぇ……!」
「だ、だめよっ。もっと、もっとぉ……!」
手加減は一切ない。なおも激しく動いて刺激を重ねる。
余裕がないのはどちらも同じだったが、弱々しい小さな声を出すサイトとは違い、ルイズは嬉しそうに動いていたのだ。
「んんんんっ、あはぁっ!」
「うあっ、あっ、あぁ……!」
唐突にびゅくっと飛び出した時、ルイズは動き続けていた。自らの膣内に吐き出された精が熱くてどろりとしていることは感じているが止められない。目的を達しても腰だけが独立してしまったかのように言うことを聞かず、勝手に動いてしまう。
射精が止まった後もしばらくゆっくり腰が動いて、疲弊した様子でぐったりする。
折り重なった状態で寝そべり、呼吸が乱れたまま整えることさえできずに動かなくなる。
ただハァハァと荒れた呼吸が響いていた。
思考は形を成さず、ただ気持ちよかったという事実だけを再確認する。
やがてルイズは、満足した様子で充実感を得ていたのだが、ふと気付いた。
わずかに顔を上げ、目を閉じて荒く呼吸するサイトを見つめる。
「そういえば、また見られなかった……」
ルイズはすぐに動き出し、指示を出した。
サイトは疑問を持った上で戸惑いを覚えるのだが、拒否することは許されずに強行される。魔法があるらしい世界で、魔法的な制約は何一つとしてなく、単純に恐ろしい目で睨みつけられて逆らえなかっただけだ。サイトはルイズの指示通りに動いた。
跪いたルイズはベッドではなく床に膝を着いていて、目の前に立ったサイトを見上げている。やはり興奮するのだがいけないことをしている感は否めない。
彼女の指示通り、自らのペニスを扱く。
顔にかけろとの命令だった。射精を見たいだけでなく、顔に受け止める特殊なプレイに興味があるらしい彼女は、心待ちにした様子で目を輝かせている。
一体何がどうなってこうなったというのか。
異世界に来てまで何をしているのだと、呆れるサイトは勃起したペニスを擦りながら、思わずため息をついてしまう。
「ぶっかけとか……異世界でもエロに関しては考えることが一緒なんだな」
「は、早くしなさい。隠さないでよ」
「わかってる……う、うっ」
悲しいかな、可愛らしい裸の少女が目の前に居て、肌を少しも隠そうとせず、薄い胸を張って見るからに期待した目で見上げられると、どうしたって勃起もするし擦れば気持ちいい。しかも今しがた無理やりとはいえ彼女とセックスしたばかりなのだ。
興奮は冷めやらず、命令とはいえ、目の前でオナニーを見られているこの状況が異質で、一人でするのとは違う。彼はあっという間にイッた。
「あっ、すごっ、んっ、んぅ……」
顔を上に向けて自ら受け止めたルイズは恍惚とした表情を見せた。
うっとりした様子で自身の顔を濡らす精液に触れ、指先に乗せてまじまじと見つめ、改めて匂いを嗅いだりする。
しっかりと確認されると流石に恥ずかしい。というか、射精した直後であるせいなのか、冷静に現状を確認すると何をやっているのだろうと思ってしまう。異世界に来たことより衝撃が大きい。その日の内に小柄な少女にレイプされてぶっかけをしたのである。
「ふふふ、これがザーメン。やっと見られた」
「俺、何やってんだろう……」
「えっと、次は」
「ま、まだやんの?」
ルイズはまだまだやめるつもりがなく、胸を貫いて外へ出ようとするかのような衝動に突き動かされるまま、更なる探究を行おうとしている。
呆れるサイトだが強く腕を引っ張ってくるルイズが命令するため、仕方なく付き合ってやることにして、覚悟を決めるよりも早く下を向いたペニスを口の中に銜えられた。