一人暮らしを始めた僕の高校生活はバラ色でした。 作:チャンドラ=グプタ
「未知瑠、挟んでくれるか?」
「はい、もちろんです」
未知瑠さんは慣れた手つきで石崎さんの肉棒をたわわな胸で挟んだ。
身長は石崎さんの方がやや大きいが、あそこの長さは多分、俺の方が高いな。やったぜ。
「石崎さん、気持ち良いですか?」
「ああ、すっごい気持ち良い」
いいなぁ。石崎さん、すごく気持ち良さそうだ。
見ていたら、ムラムラしてきた。
未知瑠さんの裸体、ものすごくエロい。
白い大きな胸の膨らみは大きめで、肉棒を挟んで貰えば強烈な快楽が得られそうであり、下の毛は永久脱毛でもしているのか、ツルッツルであった。
やりたい、超やりたい。
健全な男子であれば普通は俺と同じことを思うことであろう。
「未知瑠……」
石崎さんは興奮したのか、未知瑠さんにキスをした。
「ん……」
未知瑠さんは甘い吐息をこぼしつつ、目を閉じて、石崎さんの濃厚なキスを受け入れた。
「ねぇ、ちょっと」
不意に誰かが後ろから話しかけてきた。
「うわ!」
突然、話しかけられて驚き、振り向くとそこにいたのは綾女だった。
「なんだ、綾女か……」
「どうしたの、優馬くん。確か、一年生はまだ自主練できないはずでしょ?」
「ああ、まぁな。ちょっと、更衣室に忘れ物して取りに来たんだ」
「そうなんだ、奇遇だね。私もだよ。それでさ、さっきから優馬くん倉庫覗いたけど」
「う……!」
あかん。どう誤魔化そう。
キャプテンとマネージャーがパコっていたのを覗いてましたってか?
さすがにそれはなぁ……
「な、なんでもないよ……」
口笛でも吹いて誤魔化そうと試みたが、出て来たのは乾いた息の音だけだった。
そういえば俺、口笛吹けなかった。
「怪しい……ちょっとどいて!」
綾女は俺を無理やりどけて、倉庫の中を覗いた。
「お、おい!」
俺が制する間も無く、みるみるうちに綾女の顔が真っ赤になっていった。
「は、はわわわわ……」
綾女はバタンと倒れ込んだ。
「お、おい! 大丈夫か!? 綾女!」
「男と女が愛して合っていた。これが純愛。ノンボーイズラブ……」
ああ、そういえばこいつ腐女子だったな。こういうのは見慣れていないのだろうか。いや、そもそも普通、誰かがセックスしているところなんて見ないか。
綾女が倒れている間、俺は再び倉庫の中を覗いてみることにした。
「アン! アン! 先輩! もっと突いてください!」
「ああ! 分かった!」
二人はご丁寧にもマットを敷き、性行為をしていた。
石崎さんが未知瑠さんの上に乗っかっており、石崎さんが激しく突くたびに未知瑠さんの胸が盛大に揺れていた。
ベッドでやっていれば確実に『ギシ、ギシ』と激しく揺れることだろう。
「おお……」
他人のセックス を見るなんて初めてであったが、他の男と女がエロいことをしている瞬間を生で見られたことを俺は感動したものの、それと同時に何とも言えないやるせなさを感じた。
「優馬くん、優馬くん」
コンコンと綾女が俺の肩を小突いて来た。
「なんだ?」
「石崎さんと未知瑠さんが気づかないうちに退散しない?」
「そう……だな……」
確かにバレたら色々と厄介である。
是非とも未知瑠さんの絶頂シーンをこの目に収めておきたかったが、(悪いがキャプテンのは別にいい)仕方があるまい。
そうして、俺と綾女は一緒に帰宅することになった。
「はぁ……わ、私、あんなの初めて見た……」
どうやら綾女は興奮が覚め止まぬようである。
まぁ、無理もないか。
ちなみに俺も鮮明に未知瑠さんの美しき裸体を思い出そうと格闘していた。
「ねぇ、ちなみに優馬くんはああいう経験ってしたことあるの……?」
何を思ったか、綾女が突如そんな疑問を投げかけてきた。
「何だよ突然……」
「ご、ごめん。こんなこと聞いて……けど、気になったから」
「そうか。なら、そっちから先に答えてくれ」
「へ?」
綾女が顔を見上げてきた。
「綾女はその……処女なのか?」
「な、ナナナなんてことを聞いて来るの! 優馬くんたら! セクハラだよもう!」
ここちょっと理不尽だな。
「答えたくないか。それじゃ、それについてはお互い黙秘ということにしよう」
「う、うん」
交差点に差し掛かり、俺はアパートの方向へと向かった。
綾女も同じ方向についてきた。
「綾女もこっちなんだな」
「うん。実はアパートで一人暮らししてるんだ」
奇しくも俺と同じ状況であることに驚いた。
高校生で一人暮らししている者なんて、そうそういないものであると思っていた。
「へぇ。奇遇だな。俺もだよ」
「そうなんだ。なんていうアパートに住んでるんだ?」
「キンキィ梅田っていうアパートだよ」
キンキィ梅田……どこかで聞いたことある気が……
「それ、俺が住んでるアパートだ!」
「え? 本当に?」
話を聞くと、綾女は進学するに当たって、通学時間を少なくするために一人暮らしを始めることになったという。
まぁ、キンキィ梅田は家賃のわりにセキュリティがしっかりとしているからな。(大家さんが勝手に侵入するという点は除いて)
雑談をしているうちにアパートにたどり着いた。
「優馬くんは何号室に住んでるの?」
「202号室だ。綾女は?」
「201号室だよ。隣だったんだね」
大家さんと隣人の朝日さん達と挨拶にいった昨日、確か留守に201号室には誰もいなかった。
どこかに行っていたのだろうか。
「そうだな。まさか、隣とは。同じ部活だし、これから色々とよろしくな。それじゃまた……」
俺は自分の部屋へ戻ろうとした。
すると、綾女は俺の肩を掴んで来た。
俺はゆっくりと振り向き、綾女の顔を見つめた。
「ど、どうした?」
「その……ちょっと、優馬くんの部屋に行ってもいい?」
「いや、何でだよ……」
正直、女子に自分の部屋に行きたいと言われて嬉しくないわけではないが、幾ら何でも部屋に連れ込むというのは気が引けた。
まぁ、薫さんは大家の特権で俺の部屋にやってきたわけだが。
「その……ちょっと、男子の部屋ってのがどんな感じなのか気になって」
「分かった。それじゃ、少しだけな」
渋々、俺は承諾し綾女を部屋の中へと案内した。
「お邪魔しまーす!」
綾女は興味深そうに俺の部屋の中をキョロキョロと見渡した。
「別にどうってことないだろ。普通の部屋だと思うんだが」
「男子の部屋に入ったことないからよく分かんない。それにしてもダンボールが多いね」
「まぁ、まだ荷ほどきが終わってないのもあるからな……」
俺はバツが悪そうに答えた。思ったより、まだ結構ダンボールあるな。
「よっと……」
綾女は絨毯の上で体育座りをした。
体勢的に見えそう......ってあかんあかん。
部屋の中で変な気を起こすのは危険である。
「お茶飲む?」
「うん、ありがとう」
俺は冷蔵庫の前へ移動し、コップにペットボトルの綾鷹を注ぎ込んだ。
部屋へと戻り、コップを二つ、テーブルの上に置いた。
「部屋の造りは……うちの部屋とあんまり変わらないみたいだね」
緊張した様子の綾女がそんなことを言ってきた。
「そりゃ……まぁ、そうだろ」
隣の部屋で造りが大きく変わっているアパートなど、そうそうあるまい。
「これが優馬くんのベッドかぁ……」
綾女は俺が使っているベッドに目を移すと何を思ったか、バタッと俺のベッドに寝っ転がった。
「お、おい綾女……」
「ふふ、優馬くんの匂いがする」
綾女は俺の掛け布団をクンクンと嗅ぎ始めた。
俺の匂いって、会ってまだ初日な訳だが。
もう匂いを覚えたのか。
「恥ずかしいから布団を嗅ぐのはやめてくれ」
「分かった」
綾女はやや不服そうな顔をすると、起き上がりベッドに座り、脚をプラプラさせた。
細く程よい肉が付いている綾女の脚は見ていると変な気が起きそうなので、部屋の壁でも見つめることにした。
綾女は五秒ほど脚をプラプラさせていると、俺の方をちらっと見た。
「優馬くん、隣に座って」
どうしてだろうと思ったが、ここは従うことにした。
「ああ」
綾女の隣に座るとほんわりとしたフレグランスの香りが鼻腔をくすぐった。
いつの間にか俺の心臓がバクバクと大きく振動していた。
やがて、綾女が俺の方に寄っ掛かってきた。
程よい綾女の重さが肩に感じられた。
「おい、綾女……」
「私も石崎さんと未知瑠さんみたく、私も優馬くんとしたいんだけど……ダメ?」
じっと綾女が俺の顔を覗き込んだ。
綾女の大きめな瞳はトロンと蕩けそうになっており、頬は紅潮していた。
「そ、そういうのは本当に好きな人とした方が……」
そうアドバイスを告げると、唇に熱い感触が感じられた。
綾女は俺に口付けしてきた。
「ん……」
「わ、私……さっきの石崎さんと未知瑠さんのを見てから興奮が収まらないの……私の処女を優馬くんに奪って欲しい。それで、優馬くんの童貞を奪いたいな」
法悦に満ちた表情でそう言う綾女なのだが、生憎俺はすでに童貞ではないのだった。
大方、主要人物は出揃いました。次回からVRMMO編が始まりますのでご期待ください。