一人暮らしを始めた僕の高校生活はバラ色でした。 作:チャンドラ=グプタ
「んん……」
俺と綾女は濃厚なキスを交わしながら、お互いの身体を弄りあっていた。
俺は綾女の胸を、綾女は俺の股間をお互い服越しから揉んでいた。
キスをやめると、唾液の糸が引いているのが目に映った。
綾女の頬は赤く、目はうっとりとしており、なんだか少し眠たそうにも見える。
「優馬くん、脱がして……」
綾女がそう言うため、俺は綾女が来ているブレザーの制服を脱がせた。
綾女が着けていたのは白を基調とした花の刺繍が施された可愛らしいブラジャーであった。
胸は小さめで慎ましやかである。小さいため、薫さんみたいな深い谷間が作れていない。
だが、これはこれでいい。
「ブラジャーも脱がしていい?」
「う、うん……」
恐る恐る、俺は綾女が着けているブラジャーに手を伸ばした。
一体、どんなおっぱいをしているのか。
おっぱいの形、乳首の色など想像しながらブラジャーを脱がそうとした。
その時だった。
――ピンポーン。
インターホンの音が鳴り響いた。
「……」「……」
無言になる俺と綾女。
なんでこのタイミングで俺の部屋に訪れようとするんだ。
――ピンポーン。
――ピンポーン。
――ピンポーン。
しつけぇ……正解は越○製菓ってか? 早く帰れ。
「優馬くん、出なくても大丈夫?」
「まぁ、大丈夫だろ」
多分、薫さんかな。
今の状況を見られたらややこしいことになりそうだから、ここはいないふりをしてやり過ごすことにしよう。
だがしかし。
ガチャっと、ガチャっと、ガチャーン!
レベルアーップ!
は! 落ち着け、俺よ。
驚きのあまり、脳内でマ○ティアクションXの変身音が流れてしまった。
「え? 今、ガチャって音がした……」
「綾女! すぐに制服着てくれ!」
「へ?」
「早く!」
「う、うん。分かった!」
綾女には悪いが詳しく説明している時間はない。
こんなおっぱじめようとしている状況を大家である薫さんに見られたらややこしいことになる。
リビングのドアが開き、薫さん、そして留衣さんが俺の部屋にやってきた。
薫さんの右手には何やら白い大きな袋を持っていた。
「あら、竹内くん。いるじゃない」
「薫さん……勝手に俺の部屋に上がるのはやめてください」
大家さんとはいえ、お客さんに賃貸した部屋に無断で上がりこむのは不法侵入である。(注:本当です)
「ごめんごめん。それにしても、入学一日で女の子を家に連れ込むなんて、とんだプレイボーイね!」
「本当だよ。優馬くん。瑠夏が見たら泣くよ〜」
薫さんに続いて、留衣さんまでも俺が綾女を部屋に上げたことを非難し始めた。
「ゆ、優馬くん。この人たちは?」
「ああ。このアパートの大家の薫さんに、隣の部屋の留衣さんだよ。昨日、挨拶しにいったんだ」
「へ、へぇ。そうなんだ……初めまして。渡嘉敷綾女です。私もこのアパートに住んでいます。ちょっと、優馬くんの部屋が気になって上がらせてもらいました」
「そっか。それはちょうど良かったわ! 実はこんなの持ってきたの! てれれれっってれ〜」
未来の世界の猫型ロボットが便利な道具を出すときに流れそうなBGMを口ずさみながら、薫さんはゲーム機を取り出した。
「こ、これは……VRゴーグル」
「その通り。これはRSFラボが発売した最新のゲーム機よ! ちょうリアルな映像ですごい面白いって噂なのよ! このゲーム、最大四人までプレイできるから留衣と瑠夏、それに優馬を誘おうと思ったんだけど、瑠夏ったら、今日サークルの飲み会らしくって夜遅くに帰るらしいのよね。だからちょうど良かったわ! ねぇ、綾女ちゃん。一緒にプレイしない?」
「え? いいんですか?」
綾女は嬉しそうな顔をした。やりたいのか。
ちなみに俺はヤりたかったのに、それをこの二人に妨害された。ちくしょう。
「もちろんよ! 早速、始めましょう!」
薫さんが俺たちに一台づつVRゴーグルを渡してきた。
まぁ、今日のところは我慢しよう。
ゲームは普段、あまりしないが、RSFラボのゲームはどれも面白いと評判である。
俺はVRゴーグルを装着した。
すると、画面には辺り一面、水色の空間が広がった。
「ようこそ、ビーストファンタジーの世界へ。この世界では様々なモンスター、種族が存在しています。今日からあなたは冒険者として、この世界で大活躍するのです」
女の人が声が聞こえてきた。ゲームについて説明してくれた。
黙って話を聞いてくると俺の目の前に『ポン』と電子音とともに小さな画面が出現した。
画面には『Men』、『Women』という二つの選択股がある。
「まずはあなたのアバターを作成します。男か女か選んでください」
へぇ。結構、本格的だな。
俺は男を選択した。その後も身長や髪型など、細かくアバターについて選択したが、ところどころにおかしな選択肢があった。
――ちんこの長さを入力してください。
いやいやいや。おかしいだろ。
なんだ、それ。ってか伏せ字にしろ運営。
消されるぞ。
何センチに設定するかな。せっかくだから実際より大きめに設定するか。
14.7と……
次に現れたのはこんな選択肢。
――SEX回数を入力してください。
まぁ、これは実際の回数でいいか。三回と……
その後も神経が擦り切れるような選択股を選んでいき、ようやく全ての選択肢を埋めることができた。
「お疲れ様です。それではアバターを作成します。この世界では盗賊や騎士など様々な職業が存在しますが、職業はランダムに選ばれます」
職業は自由に選べないのか。できれば、魔法使いとかやってみたい。
すると、次の瞬間、あたりに木が視界に映った。
ここは……どこかの森か?
そんでもってここがビーストファンタジーの世界か。なかなか面白そうじゃないか。
「えっと、優馬くん……」
何者かに話しかけられ、後ろを振り向くと、右から綾女、留衣さん、薫さんが並んで立っていた。
「おお! みんな一緒にいたんだ!」
三人を見ると、全員のステータスが表示された。
まずは綾女のステータスを見てみることにした。
ーーNAME:アヤメ JOB:忍者 武器:クナイ SKILL:高速移動 LEVEL:1
アヤメは黒色の露出が大きめな忍者服を着ていた。生足があらわになっているのと、胸元が大きく出ていて、なかなかセクシーだった。
残念なことに胸は小さいが。
留衣さんはというと、
ーーNAME:ルイ JOB:騎士 武器:ランス SKILL:フレイムスピアー LEVEL:1
銀色の鎧に包まれた留衣さんはかっこよかった。
おかげで抜群のプロポーション(おもにおっぱい)は鎧によって隠れてしまったが。
最後に薫さんのステータスを確認した。
ーーNAME:カオル JOB:魔法使い 武器:杖 SKILL:エクスプロージョン LEVEL:1
黒いローブを纏い、杖を持っている薫さんはなかなか様になっている。
薫さん、魔法使いか。いいなぁ。
それにしてもスキルがエクスプロージョンか。某ライトノベルのお陰でどんなスキルか想像がつくな。
「優馬くん……」「その格好は……」「ふ、ふふ……」
三人が笑いを堪えたり、顔を赤くしたりしていたので、何やら違和感を感じた。
「格好? え!?」
なんと、俺の格好はほぼ全裸だった。
股間部分に葉っぱがのっかているだけである。もはや服ですらない。
なんじゃこの格好は!
「ちょっと優馬のステータス見るわね。職業、変質者。武器、性欲。スキル、痴漢ですって。あはははは!」
薫さんは俺のステータスを見て、笑い焦げていた。
ふ……俺の職業は変質者か……
「なんだその職業はーーーーーー!」
俺は空を見上げ、思いっきり叫んだ。
何の役に立つっちゅうねん。その職業。
だが、俺のスキルがこれから大活躍することになろうとは、パーティメンバーの誰も知る由もないのだった。
とりあえず、こうして俺たちの偉大なる(?)冒険が始まった。