一人暮らしを始めた僕の高校生活はバラ色でした。 作:チャンドラ=グプタ
「朝か……」
目を覚ますと瑠夏さんが寝息を立てて寝ていた。
美女が俺の横に寝ていると言う非現実的な状況(シチュエーション)はいまだに夢では無いかと錯覚してしまいそうになる。
瑠夏さんはベッドから上半身を起こしており、眠そうな目で俺は見つめていた。綺麗な瑠夏さんの上半身はカーテンから差し込む朝日で照らされた。
「ふわあー……おはよう、優馬くん」
瑠夏さんは服を着ていないため、生乳を俺に晒し出している。
相変わらずとてもエロい身体だな。
「おはようございます……あの服着てください、瑠夏さん」
顔を背けながらそう言うと、瑠夏さんはニヤニヤしながら俺に近づいてきた。
「なーに? 昨日、あんなに私とヤッタって言うのに、今更私の裸を見て照れてるのー?」
ツンと瑠夏さんは人差し指で俺の頬に触れてきた。く……すごいドキドキする。
「瑠夏さん。朝ごはん作るから待っていてください」
コホンと咳払いし、俺は台所に向かおうとした。
料理すると言ってもオーブントースターで食パンを焦がし、サラダを作るくらいなのだが。
「それじゃ、私が料理するよ! 優馬くん、エプロンはある?」
「ええ、まぁ。ありますけど……」
俺は押入れから無地で青色のエプロンを取り出した。
「ちょっと、それ借りるね!」
瑠夏さんは俺からエプロンを取り、裸の状態でエプロンを着用した。
「どう? 裸エプロンだよ! 興奮する?」
瑠夏さんは身を翻し、裸エプロンを着た自身の身体を俺に見せつけてきた。
興奮する。全裸よりもなんだかかなり興奮する。いや、興奮がカンストしたと言っても過言ではない。
大きい瑠夏さんのおっぱいはエプロンを大きく押し上げ、後ろ姿はプリッとしたとてもキュートなお尻が惜しげも無く曝け出されている。
そのまま後ろから挿入したいくらいである。
「ええ、まあ……」
可能であれば写真を撮りたい。十枚くらい。いや、もっとたくさん。
「写真を撮ってもいいよ?」
「いいんですか!?」
驚きのあまり声が裏返ってしまった。慌てすぎだろ俺。
「嘘! ちょーしに乗っちゃダメだよ! それじゃ、適当に冷蔵庫の食材を使って料理するね!」
瑠夏さんはそう言い残し、台所へと向かった。ああ、撮りたかったな。
待っている間、俺はテレビを点けた。
いつもやっているさして面白くもないニュース番組を見ることにした。
「へー、新しいがん治療発見か。すごいなぁ」
十五分ほど待っていると、瑠夏さんがお皿を持って部屋に戻ってきた。
「優馬くん、できたよ!」
「ありがとうございます!」
配膳を手伝い、俺と瑠夏さんはテーブルの近くに置いてある椅子に腰を掛けた。
「うわぁ……美味しそうですね」
「そう? ありがとう」
瑠夏さんが作った料理は卵焼きと大根と玉ねぎを使用したサラダ、そしてトーストである。
ちなみに俺は卵焼きが作れない。スクランブルエッグは作れるのだが。
「それじゃ食べようか。いただきます」
「い、いただきます!」
手始めに卵焼きを口に入れると、ふわっとした感触が口の中に広がった。
俺好みの程よいしょっぱさの味付けがされている。
「どう美味しい?」
「はい! 美味しいです!」
「良かった! 卵焼きってさ、大概甘いのが好きな人としょっぱいのが好きな人に別れるよね。優馬くんはどっち派?」
「うーん……別にどっち派って言うのは無いんですけど、強いて言えばしょっぱいほうが好きですかね!」
「そっか! 私もなんだけど、お姉ちゃんは甘い方が好きなのよね! だから卵焼きは自分たちで別々に作ることになるのよね」
「へー、そうなんですか!」
たわいもない話を瑠夏さんとしているといつの間にか時間が進んでいることに気が付いた。
テレビの画面を見るとすでに七時五十分である。
「あ! もうこんな時間! 俺、もう行かないと!」
「そうなの? なら、私も出たほうが良いよね?」
「いえ、鍵渡しておきます。今日も部活があるので、終わったら瑠夏さんと留衣さんの部屋に鍵を取りに来ても良いですか?」
「うん、良いよ。待ってるね!」
俺は鍵を瑠夏さんに預け、部活用の鞄と教科書類が入った鞄を持った。
「それじゃ、行ってきます!」
「行ってらっしゃーい!」
裸エプロンの瑠夏さんは手を振って俺を見送ってくれた。
ちょっとこれ、カップル……いや、夫婦みたいではなかろうか。
俺は駆け足で学校へと向かう。
明日はもっと余裕を持って登校しよう。
「ふわぁ……」
歩いているとあくびが出てきた。昨日、夜遅くまでゲームしたのに加え、瑠夏さんと深夜までハッスルしていたせいであまり寝ていなかった。
これは授業中、居眠りするかもしれんな。
「おはよう、優馬くん」
学校に来ると綾女が挨拶してきた。綾女は薄い茶色の長い髪をゴムでポニーテールに結っていた。
「おはよう。昨日は楽しかったな」
「そうだね! また日曜日もやるんだよね。楽しみだなぁ」
嬉しそうに微笑む綾女であった。本当にビーストファンタジーをまたプレイするのを楽しみにしているようである。
「まぁ、おかげで俺は寝不足だけどな」
「ふふ。授業中に寝たらダメだよ」
注意を促す綾女であるがそれは無理そうである。
そして案の定、今日の授業の大半を寝て過ごしたのだった。
しっかり睡眠を取った俺は部活へと向かったのだが、今日の練習メニューは走り込みなど体力トレーニングばかりでなかなかハードだった。
練習着から制服に着替えた後、アパートへと帰るべく俺は校門へと向かった。
すると、校門に人影が見えた。一瞬、暗くて誰か分からなかったがやがてその正体が判明した。
「お疲れ優馬くん。一緒に帰ろ」
校門の前で待っていたのは綾女だった。両手で鞄を持っている。
「え……ああ……」
まさか、俺と一緒に帰るためにここでずっと待ってたのだろうか。部活のメンバーと更衣室と話し込んでしまい練習終わりからすでに一時間ほど経過していたのだが。
「今日の練習、ハードそうだったよね! 優馬くん、疲れたんじゃない?」
「ああ、もうヘトヘトになったよ」
「石崎さん。やっぱりバスケ上手いよね。さすがキャプテンって感じ!」
それに加えて石崎さんは未知瑠さんとよろしくやってるからな。
羨ましい限りである。
すると、綾女さんは突然恥ずかしそうな態度を取った。
「あ、あのさ……今日、優馬くんの家に行っても良いかな?」
これは昨日、薫さん達に邪魔されて中止になったが続きをしたいということであろうか。
しかし、俺はここであることを思い出す。
俺は今自分の部屋の鍵を持っていない。瑠夏さんに預けっぱなしであった。
「いや、今日は綾女の家に行きたいんだけど、良いかな?」
「え……」
綾女は頬を朱色に染めた。純情そうで初々しいその仕草は俺の胸をキュンと締め付けるようであった。
「い、良いよ……」
恥ずかしげな表情を見せながらも綾女は俺を家に上げることを許可してくれた。
そして、ようやく俺たちはキンキィ梅田の前に辿り着いた。
まだ新しい外装をしているこのアパートであるが、中々家賃が安いのが特徴である。
さらに住人は奇しくも綺麗な女性が多い。
留衣さんと瑠夏さんが住んでいる203号室、俺の部屋の202号室を通り、綾女の部屋の201号室の扉の前まで移動した。
「お邪魔します」
俺は綾女が住んでいるアパートへと上がった。俺の部屋と全く同じ間取り。
しかし、中は女性らしい置物や甘い香りで満たされていた。
ピンク色の絨毯に可愛らしいぬいぐるみなどが置かれている。しかし、この部屋の中では異彩を放つ少年スポーツ漫画もいくらか置いてある。
「優馬くん。恥ずかしいからあんまり部屋の中見ないで……」
「え? ああ、すまん……」
好奇心のあまりつい、部屋の中を観察してしまっていた。
「優馬くん。私、先にシャワー浴びて来るからここで待ってて。テレビ見ててもいいから」
「ああ。分かった」
相槌を打つと、綾女はバスタオル、着替えを持って部屋から出て行った。
じっと部屋で待っていると「シャー」という水の流れる音が聞こえ、否が応でも良からぬ想像をしてしまう。
綾女が裸でシャワーを浴びているシーン。
昨日、綾女と良いところで終わってしまったため卑猥な妄想をしてしまうのである。
「あかん……落ち着け、俺」
だんだんと俺の愚息は大きくなり始めてきた。
気を紛らわせるため、2、3、5、7、11と頭の中で素数を数え始めた。おかげで少し愚息は収まってきた。
すると、ポケットに入れているスマートフォンから『ポン』という通知音が聞こえてきた。
スマホを取り出し、電源を入れると薫さんからLINEが来ていた。
実は昨日、ビーストファンタジーをプレイした後、お互いに連絡先を交換し、『パーティ』という名のLINEグループを作ったのである。
薫さんから送られてきたのはこんな文章であった。
――日曜日の午前中、一緒にショッピングに付き合ってくれないかしら?
突然来た薫さんからのショッピングの誘い。
「薫さんと一緒にショッピングか……」
考えるだけで心が踊った。すぐに文字を打ち、薫さんにLINEを送る。
――良いですよ。よろしくお願いします。