※この作品はR-18です。

一人暮らしを始めた僕の高校生活はバラ色でした。   作:チャンドラ=グプタ

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瑠夏さんルート2

 瑠夏さんとセックスをした次の日。

 俺は深い眠りに落ちていたが、誰かに身体を揺すられ、目を覚ました。

 

「起きて、優馬くん」

「ん……」

 ゆっくりと目を開けると、瑠夏さんの茶色い双眸が俺の顔を覗き込んでいた。

 上体を起こし、腕を伸ばすと「ふわぁ……」と、自然に大きなあくびが出た。

 

「おはよう、瑠夏」

「おはよう、優馬くん」

 瑠夏さんはすでに普段着に着替えていた。どうやら普段着も俺の家に置いてあるようであった。

「優馬くん。今日は仕事休みだし、どこかへお出かけしない?」

「ああ、そうだな」

 

 俺と瑠夏さんは一緒に朝ごはんを食べ、外出の支度をした。

 外へ出ると天気は晴天で、眩しい朝日が俺の顔に突き刺さる。

 街路樹は日光を浴び、ささやかな風で枝が揺れ、それに併せるように木陰がゆらゆらと揺れている。

「いい天気だね」

「うん、最初はどこに行く?」

 これといって行き先を決めていない俺は、瑠夏さんがどこに行きたいか訊いた。

「ちょっとー、そこは男が決めるところだよ。優馬くんに任せる」

「そうか、分かった」

 瑠夏が行き先を任せるというので、俺はどこに行くかを考えることにした。

 考えていると、ふと久々に行きたいところを思いついた。

「なぁ、瑠夏。青葉城公園に行きたいんだけど、いいか?」

「うん! 行こう!」

 

 俺たちは徒歩で仙台駅へと向かった。仙台駅からさらに、仙台市内の観光スポットを循環するシティループバスに乗車した。

 

 このバスは一回乗車につき、どこまで乗っても大人260円で乗ることができ、お得な一日乗車券もある。

 仙台に観光した際には是非とも活用して欲しい。

 

「お乗りの方は前に詰めてご乗車ください!」

 案内人に指示され、俺と瑠夏さんはバスの奥側へと向かった。運良く二人分の席を確保し、座ることができた。

 

「発車します」

 重々しいエンジン音とともにモダンな雰囲気を醸し出している外装のバスは発車した。

 

「あちらに見えますのは、定禅寺通りです。定禅寺通りには仙台の名所が数多く所在しています。12月には光のページェントが開催され、街路樹一帯にLEDライトによる電飾が施されます」

 バスの運転手は定禅寺通りに関する説明を始めた。

 

 光のページェントについて詳しく説明すると、仙台市の都心部である定禅寺通りと青葉通りのケヤキ並木に数十万のLEDライトを取り付けて点灯する。

 

 市民ボランティアが『杜の都・仙台』を象徴する定禅寺通りと青葉通りのケヤキ並木にイルミネーションを施したのが始まりらしい。

 

 しばらくの間、バスに乗っていると、広瀬川に掛かる橋に差し掛かった。広瀬川に流れている水面はキラキラと太陽光を反射させ、幻想的に輝いていた。

 

「こちらの川は広瀬川です。仙台市のシンボルとして親しまれている川であります」

 

 東京に来てから地元の石巻市や仙台のことを忘れていたが、やはり宮城県は良いところであるとつくづく実感した。

 やっぱり、GWは実家に帰ることにしよう。

 

「まもなく、青葉城公園に到着します」

 いつのまにか青葉城公園に到着直前まで来ていた。260円を支払い、バスから降りる。

 

「優馬くん、行こっか」

 瑠夏さんはぎゅっと俺の手を握ってきた。

「うん」

 恋人繋ぎした俺たちは赤い鳥居を潜り、石でできた階段を登る。階段を登り切ると、いくつものベンチがあり、その奥にはフェンスが立てかけられていた。

 

 フェンスの前にはたくさんの観光客が高度120メートルから仙台市の眺めを見渡していた。

 

「いい眺めね」

 俺たちも例に漏れず、仙台市の街並みを眺めた。何度見ても良い眺めである。

 たくさんのビルが並び都会の雰囲気を醸し出しつつも、自然が豊かであることを実感させられる、木々や広瀬川の景色。 

 小さい頃、家族との旅行で函館山からの函館市の夜景や通天閣の大阪の街並みを眺めたことがある。

 

 いずれも良い眺めだったと思うが、それでも俺は青葉城公園から見る仙台市の街並みが一番好きだ。

 

「そうだな」

 後ろを振り向くと、青葉城公園のシンボルである伊達政宗像の前でたくさんの観光客が写真を撮っていた。

 

「私たちも写真撮る?」

「うん、撮ろう」

 俺と瑠夏さんは伊達政宗像の前に移動した。瑠夏さんはスマホを取り出し、カメラを自撮りモードに設定した。

「よし! それじゃ、優馬くん、撮るよ。もっと近づいて」

 俺はスマホの撮影範囲内に収まるべく、瑠夏さんの方に身体を寄せた。ふわりと、心地良い香水の香りが鼻腔をくすぐった。

 

「はい、チーズ!」

 『パシャッ』というシャッターの音とともに、俺と瑠夏さんの姿がカメラに収められた。

 

「うん、しっかり撮れてる」

 写真を確認した瑠夏さんは満足そうに頷いた。

 

「瑠夏、ちょっと展示館見たいんだけど、いいかな?」

 青葉城公園には、青葉城資料展示館という青葉城や伊達政宗について学べる博物館がある。

「うん、いいよ」

 瑠夏さんが快諾したので、俺たちは大人二人分の入場料を支払い、展示館の中へと入った。

 中には伊達政宗を始めとする資料や甲冑が展示されていた。

 展示館の中を一通り回った後、CGシアターに入る。

 ここの展示館では決まった時刻にCGシアターにて、青葉城及び伊達政宗の解説動画が放送される。

 動画の内容はとても分かりやすく、初めて見る観光客にオススメな内容だと思った。

 

 伊達政宗が行った数々の実績。

 青葉城の間取りや建てられた経緯等、歴史の勉強の手助けになったと言っても過言ではない。

 

 すっかり堪能した俺たちは展示館を後にした。

「いやぁ、面白かったな」

 感慨深く感想を漏らすと、瑠夏さんも「そうだね」と同意した。

 

「ねぇ、優馬くん。私、水族館に行きたいんだけど、いい?」

「うん。それじゃ行こっか」

 

 海の杜水族館に行くため、俺たちは再びバスに乗車した。

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