一人暮らしを始めた僕の高校生活はバラ色でした。 作:チャンドラ=グプタ
「私とエッチしてくれない?」
留衣さんは真剣な表情で俺にそうお願いしてきた。
「えっと、その……」
返答に困っていると、留衣さんは悲しげな表情で、
「やっぱり嫌かな」
と呟いた。
「そ、そんなことはありません!」
俺がエッチするのにためらっているのは、先ほど花苗とたくさんエッチしたせいで性欲が湧き上がってこないというのが一番の理由であった。
「ほ、本当?」
「え、ええ……」
留衣さんは繊細な手で俺の股間をゆっくりとまさぐってきた。
もう性欲は残っていないと思っていたにも関わらず、留衣さんに触られた股間はむくむくと大きくなってきた。
「大きくなってきたね」
蠱惑的な瞳を向ける留衣さんに対して、種を残す為の生存本能が湧き上がってきた。
ゆっくりと留衣さんがその整った顔を近づけてくると、
「ん……」
柔らかな唇を重ねてきた。
その感触は大人の色気があって、とても官能的であった。
さらに留衣さんは身体を自分の身体の方へと引き寄せてきた。
大きな胸(おっぱい)の感触が伝わってくる。
俺は初めて留衣さんとセックスした時のことを思い出した。
キンキィ梅田に引っ越したあの日、俺は留衣さんと瑠夏さんと一緒に食事をした。
瑠夏さんがコンビニに向かった隙に、留衣さんが俺を誘惑し、セックスへと至った。
留衣さんの膣内はキツキツで締め付けが良く、たくさん射精した。
母親の果実(おっぱい)を求める子供のように、本能的に留衣さんのおっぱいに手が伸びた。
服越しからたわわな胸を揉んでいく。
留衣さんはそんな俺に対し、射精を促す手つきで俺の肉棒をズボン越しからしごいていった。
「留衣さん……気持ちいいです……」
「ふふ、私もだよ。優馬くん」
ニッコリと微笑む留衣さんに対し、さらに欲情を昂ぶった。
「あの……留衣さん。服脱いでくれませんか?」
「うん、分かった」
留衣さんが頷くと、着ている服を脱ぎ始めた。
下着姿、そして、全裸姿になり少し恥ずかしそうに秘所を手で隠して俯く留衣さん。
純情そうな乙女のようでとても可愛らしい。
「おお……」
思わず感嘆の声を上げた。
「ちょっと恥ずかしいから優馬くんも脱いでよ」
「分かりました」
留衣さんに促され、俺は服を脱いで全裸になった。
「ふふ、勃起してる」
「そうですね」
愚息は花苗の時にたくさん射精したというのに、立派に屹立していた。
「やっぱり……優馬くんの身体は正直なんだね」
留衣さんはギュッと俺に抱きついてきた。
背徳的な柔らかい感触に俺の肉欲のボルテージはさらに上昇する。
薄暗く狭いテントの中で俺たちは舌を絡ませ合い、何度もキスを繰り返した。ザラザラとした留衣さんの舌の感触はすごくいやらしい。この舌で肉棒を舐めて欲しい。
一度キスを止め、俺は留衣さんに依頼することした。
「留衣さん、フェラしてくれませんか?」
「もう、しょうがないなぁ……」
少し困ったような表情を見せた留衣さんはパクッと俺の肉棒にしゃぶりつき、『じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ』といやらしい音を立てながらフェラを開始した。
「お、おぅ……」
思わずビクッと身体が跳ねた。花苗のフェラも上手かったが、留衣さんのフェラもかなり上手い。
気を抜くとすぐにでも射精してしまって、留衣さんの口の中を性液で満たしてしまいそうだ。
留衣さんは上目遣いで肉棹をさすりながら、フェラを続けてきた。
「こんなに先走っちゃって……本当に悪いおちんぽさんだね」
留衣さんは一度フェラを止めると、先端部分を指で突き、玉から先端にかけて一気に舐め上げた。
「あぁあ!」
ゾクゾクとする快楽に思わず情けない声を出してしまった。
その動作を留衣さんは数回繰り返した。
まるで俺の反応楽しんでいるかのようであった。
それにしても、この位置から留衣さんを見ると、本当に良い身体をしている。
膨らんだ二つの果実は大きく、乳輪と乳首はピンク色ですごくエロい。
秘所のところはツルツルである。そういえば、初めて留衣さんとセックスした時もツルツルであったが、これは剃っているわけではなく体質なのだろうか。
俺は留衣さんの金色の髪を撫でた。
少しガサついていたがそれでも触っているとまるで猫を撫でているかのように落ち着いてくる。
「うぁ……で、出そう……」
留衣さんは肉棒から口を離し、手で肉棒を握るながら立ち上がった。
「まだイっちゃだめ。出すなら口の中じゃなくて、ここで……ね?」
肉棒を自らの割れ目へと近づけた。
「挿れるよ?」
「は、はい……」
留衣さんは俺の肉棒をゆっくりと膣の中に沈めていった。
俺がピストン運動を始めると、キツキツの膣内のヒダ肉が肉棒に絡みついてきた。
「あぁうん……! 優馬くん……すごい……激しい!」
ピストン運動された留衣さんは気持ち良さそうに身体を仰け反らせて喘ぐ。
俺は両手でプルンプルンと理性を失ったかのように暴れ出すおっぱいを両手で掴み、さらに速い速度で腰を振った。
「優馬くん……優馬くん!」
「る、留衣さん……!」
お互いの名前を叫び合い、ほぼ同じタイミングで絶頂に達した俺たちは身体をぶるりと痙攣させた。
そして、俺は留衣さんの膣内で射精してしまった。
全てを出し尽くした後、俺たちはテントの床に並んで寝っ転がった。
「優馬くん、気持ちよかったね……」
「はい……」
チュッと優しくキスをし、留衣さんの髪を撫でる。ずっとこのままでいたいと思っていたが――
「留衣さん! 敵襲です!」
突如、テントの中にレジスタンスの人が入ってきた。花苗ではない。別の女性である。
その女性は全裸姿である俺たちを見て察したのか、たちまち顔を赤くし、テントから出ていった。
「す、すみません! お楽しみ中にお邪魔して! でも緊急事態なので応援よろしくお願いします!」
留衣さんは不満げな表情をすると、急いで服を着始めた。
「くそ、インフェクティドの奴らめ。皆殺しにしてやる……」
ブツブツと着替えながら物騒なことを呟き始めた。怖い。
とある漫画で『交尾を邪魔されて怒らない生き物はいない』というセリフがあったが、おそらくそれは本当なのだろうと留衣さんを見てつくづく思った。
服を着た留衣さんは日本刀を持ち、出口へと向かった。
「優馬くんは危ないからテントの中にいて」
振り向かずに俺にそう告げ、戦場へと向かう留衣さん。
テントの中にいてと言われたものの、いてもたってもいられなくなった俺は服を着て、外の様子を見に行くことにした。
外に出ると、地面にたくさんの死体が倒れていた。どれも深い切り傷がついている。多分留衣さんがやったのだろう。
当の本人は誰かと正対しているようであった。
その人物は見覚えがあった。薄い茶色い髪をした整った顔立ち。見間違いもない。
渡嘉敷綾女だ。
綾女と結ばれた世界の綾女と異なり、なんだか殺伐とした雰囲気が伝わってくる。
そして、どういうわけか花苗の頭に拳銃を突きつけている。
おそらくであるが、綾女は感染しているわけではない。
感染しインフェクティドになると理性を失い闇雲に人に襲いかかるからである。
「綾女!」
俺が叫ぶと、留衣さんと綾女は驚いたかのような表情を見せた。
「ゆ、優馬くん。テントの中にいなさいって言ったでしょ!」
珍しく留衣さんが怒り出した。しかし、こんな状況で黙っていろというほうが無理だ。
「すみません。留衣さん」
「優馬くん。信じられない……生きてたんだ」
綾女の銃を持つ手はプルプルと震えていた。
「綾女、どうしてこんなことを?」
「どうしてって? それは私が選ばれた人間だからだよ!」
「ど、どういうことだ?」
すると、突然綾女は自分の腕に銃で撃った。
「い、一体何を……!?」
撃たれた腕から大量の血が流れ出した。
しかし、その腕の傷はみるみるうちに治っていった。綾女は治っていく様子を俺たちに見せつけるように腕を上げた。
「分かる? 私はインフェクティドになったの。それもしっかりと理性も保てるほどのね……」
衝撃の事実に思わず俺は頭を抱えそうだった。綾女がインフェクティドだって?
再び綾女は花苗に銃口を突きつけた。
「この花苗とかいう女はどうでもいいけど……マサ様から留衣を連れてくるように言われているからね。それにしても優馬くんが生きていたとは……とっても嬉しいよ」
「どうしてだ? どうしてこんなひどいことを! 理性が残っているなら、俺たちに協力してくれてもいいだろ!」
綾女は俺を目掛けて発砲した。銃弾は俺の頬をわずかに掠めた。
「協力だって? 冗談じゃない! 私はマサ様の偉大なる思想に惚れ込んだの。ただセックスをして、無意味に繁殖し、無駄に消費を繰り返す愚かな人間共の味方をするなんてぜっったいにやだね!」
「もういいよ、綾女ちゃん。元々、明日マサのところに行くつもりだったし大人しく付いていくよ。だから花苗ちゃんを離してくれる?」
「ダメだよ。こいつは大事な人質。マサ様のところに案内するまではこのままだよ」
「そう分かった」
留衣さんは鞘から日本刀を抜いた。刀身は月光に当たりギランと怪しく光った。
「待て。一歩でもそこから近づくとこいつの頭を撃つよ!」
「留衣さん! 私のことは気にしないください!」
花苗が叫ぶと、綾女は花苗の頭からわずか横に向けて発砲した。
「ひ!」
脅しのつもりなのだろうが、花苗はひどく怯えた。
「うっせえぞ! この腐れビッチが! いいから大人しくしてろ!」
おおよそ綾女とは思えないほどの汚い言葉遣いだ。これも感染した影響だろうか。
「綾女ちゃん。近づかなきゃ……いいんだよね?」
「は?」
綾女は留衣さんの言葉を聞き、睨みつけた。
「飛ぶ斬撃を見たことはあるかしら?」
留衣さんはシャッと何もないところを日本刀で切りつけた。
「な……!」
綾女は驚きの声を上げた。なんと、銃を持っていた綾女の腕がすっぱりと切れてしまった。綾女は何が起きたのか分かっていないようだ。
「はぁ!!」
今度はエックスを描くように日本刀で斬りつけた。
綾女の身体にエックス形の切り傷ができた。
漫画やゲームで見るようないわゆる飛ぶ斬撃というもの。留衣さん、こんな芸当ができたのか。
いや、それよりも――
「ぎゃあああ! 傷が勝手に! な、なんだこれは……」
綾女はバタンと地面に倒れ込んだ。
「綾女!」
俺は急いで綾女の元に駆け寄った。
「おい! 死ぬな! 綾女!」
綾女はゆっくりと手を上げた。その手を俺は握りしめる。
冷たい。生きている人間とは思えないほどだ。
「傷が深すぎて再生できない……ゆ、優馬くん……どうか、マサ様を殺さないで……」
そう言い残すと綾女は目を閉じてしまった。綾女の首筋に指を当てて、脈を確認すると止まっていた。
「綾女! 綾女! うわああああああ!」
ゲームの中とはいえ、知り合いが死ぬのはあまりにも辛すぎる。
思わず自分の目から涙が流れていた。
「ゆ、優馬さん……」
「花苗ちゃん。危ないところだったわね」
留衣さんのことを見ると、留衣さんはびっくりするほど平然としていた。
俺は怒りのあまり、留衣さんの胸ぐらを掴んだ。
「どうして綾女を殺したんですか! 話し合えばどうにかなったかもしれないのに……」
「無理だよ優馬くん。綾女ちゃんは私の仲間を目の前で何人も殺した。それに感染もしていた。私は感染者が誰であろうと斬る。それがたとえ……優馬くんでもね」
容赦のない言葉を吐く留衣さんの瞳には強烈な復讐の炎が灯っているようであった。
「だけど……そんなの……」
留衣さんの計り知れない覚悟を垣間見た俺は何も言えなくなってしまい俯いた。
俯いた俺の頭を留衣さんは優しく撫でてきた。
「優馬くんはやっぱり優しいね。できればずっとそのままでいて欲しい。優馬くん、私がいなくてもしっかりね」
次の瞬間、頭部から強い痛みが走った。留衣さんに殴られたのか。
徐々に気が遠くなっていく。
気を完全に失う直前にこんな言葉が聞こえた。
「じゃあね、優馬くん。愛してる……」