一人暮らしを始めた僕の高校生活はバラ色でした。 作:チャンドラ=グプタ
「はぁ......はぁ......優馬くん......」
「留衣さん......」
お姉ちゃんと優馬くんは熱い口づけを交わした。離れたところから二人を眺めていた私は、興奮したのか、自分のパンティがしっとりと濡れているのが分かった。
二人が気づいていないうちに私はリビングから出た。とりあえず、二人が服を着たらまたリビングに戻ろう。
私はドアに耳を近づけた。
「優馬くん......また、しようね?」
「は、はい......」
「そろそろ瑠夏が帰ってくる頃だろうから服着ましょうか」
ごめんねお姉ちゃん。もう帰ってきてるよ。
五分後、私は何食わぬ顔でリビングに入った。
「お待たせ! 二人とも!」
「おかえり、瑠夏」
お姉ちゃんと優馬くんも何事もなかったかのように振舞っていた。
「はい、お姉ちゃん! これ!」
私はお姉ちゃんに冷たいスーパーバニラカップを差し出した。二人が服を着て落ち着くまでの(賢者タイムになるまでの)時間、溶けないようにアイスを冷蔵庫に入れておいたのである。
「ありがとう」
お姉ちゃんは微笑みながらアイスを受け取った。
「それと、優馬くん! はい!」
私は優馬くんにアクエリアスを差し出した。
「え? ありがとうございます。すみません、わざわざ。あとでお金渡しますね」
「いいの、これくらい。気にしないで!」
「ありがとうございます。それじゃ、ありがたく受け取ります」
優馬くんは私からアクエリアスを受け取った。これもアイスと一緒に冷蔵庫に入れておいた。
その後、夜八時くらいまで私たちは雑談したり、ゲームをして時間を潰した。
「くらえ! この......この!」
今やっているのは『大激闘! スキップシスターズ』という格闘ゲームである。今ので十戦目になる。
お姉ちゃんが操作しているキャラクターは早々に倒し、優馬くんと一騎打ちであった。
「ほりゃ! ほりゃ!」
隙の少ない、小攻撃を連打するが、絶妙なタイミングで避けられる。
これまでの優馬くんとの対戦成績は五対五の同点。
ここは絶対に勝ちたい。たとえ、ゲームであっても。
優馬くんの表情を観察すると、無表情でコントローラーのキーを叩き続けていた。優馬くんが操作しているゲームのキャラクターの背後に回り込み、強攻撃を繰り出したがあっさりと防御された。
「嘘!」
絶対に決まったと思い込んだ私は思わず声を上げてしまった。そして、優馬くんが操作するキャラクターに投げ技を決められ、危うく場外に落ちそうになった。
「まだまだぁ!」
上手くジャンプアクションを駆使して、ステージに復帰した。
「おお! さすが瑠夏、上手だね!」
お姉ちゃんは感心しているが、私はすでに百近くのダメージを負っている。そんな私に対して、優馬くんのダメージはわずか四十程度。力の差は歴然だった。
まともにやり合っても勝てないと踏んだ私は遠距離攻撃で攻撃する戦法を取った。
格闘技では分が悪い。これならと思ったが、ひょいひょいと躱され、徐々に私が操作しているキャラクターとの距離を詰めてきた。
ここまでかと思った瞬間、ゲーム画面上にフワフワと宙に漂うあるアイテムが現れた。
「あ、あれは......」
そのアイテムの名は『ラスト・ジョーカー』というアイテムである。
このアイテムを使うと操作するキャラクターごとに異なる必殺技を放つことができる。
これを使うことで絶体絶命の状況から大逆転なんてのも珍しくはない。
「もらったぁ!」
遠距離攻撃でラスト・ジョーカーの破壊を試みた。ラストジョーカーに一定以上の攻撃を与えると破壊したプレイヤーにその効果が発動する。
私は一発、遠距離攻撃を与えたが、ラスト・ジョーカーを破壊するに至らなかった。
すると、優馬くんの操作するキャラクターがジャンプした。
近距離攻撃で破壊するつもりのようである。
「や、やばい!」
急いで遠距離攻撃を発射した。おそらくはもう一発当てるとラストジョーカーが発動する。
コンマの差で優馬くんの操作するキャラクターの方が早かった。
「終わりです......瑠夏さん!」
優馬くんの操作するキャラクターから虹色のオーラがでてきた。
かっこいい演出とともに、そのキャラクターの両手から画面一帯を覆い尽くすほどの巨大な炎が発射された。
一かバチか防御アクションを試みたものの、耐え切ることができず、あっさりと場外に吹っ飛ばされ、K.O.となった。
私はコントローラを床に起き、ストレッチがてら腕を上に伸ばした。
「あー! 負けちゃったな! 優馬くん、強いわね」
「い、いえ......それほどでもありませんよ......」
優馬くんは恥ずかしそうに私から顔をそらしたが、私が腕を伸ばした時、胸に目線が入ったことに気づいた。
「そう? それじゃ、もう一戦やる?」
「すみません、そろそろ遅くなってきたので、帰ります。明日から学校もあるので」
「そっか。どうせなら泊まっていけばいいのに」
「何入ってるんですか、留衣さん......そんなことできませんよ。すみません、夜遅くまでお暇して」
「いいのいいの。また来てね、優馬くん」
「優馬くん、次は勝つから。また遊びに来てね!」
「ありがとうございます。留衣さん、瑠夏さん」
こうして、優馬くんは自分の部屋に戻っていった。私はゲーム機を片付け、適当なバラエティ番組を視聴することにした。
「いやー、優馬くんっていい子よね。背も高いし、かっこいいし」
さっきまで、優馬くんとエッチしていたお姉ちゃんは嬉しそうにそんなことを言った。
「そうだね......お姉ちゃんが手を出すくらいだもんね」
「あれ......瑠夏、もしかして見てた?」
驚いた様子でお姉ちゃんは私の方を振り向いた。
「うん、まぁね。優馬くんの前だったから気づかない振りしてたけど。で、どうだったの?」
「どうだったのって?」
キョトンとした様子で訊くお姉ちゃんだった。
全くもって白々しい。
「優馬くんとのエッチ......その、気持ち良かった?」
すると、お姉ちゃんが不敵な笑みを浮かべた。
「うん、とっても......優馬くんのおちんぽ、大っきくて、私の中でもっのすごく暴れるようだった。ザーメンも濃くて......久々にすっごい気持ち良くなったよ」
「お姉ちゃんが今まで付き合った人とのセックスより気持ち良かった?」
「うん、間違いなくね」
私は頭の中で優馬くんの大きなペニスを想像した。皮がしっかりと向けていて、少し黒みを帯びた膨張している肉棒。
「そっか」
※※※
「ふー、今日は色々あったな......」
シャワーを浴びた俺は髪をドライヤーで乾かし、椅子に腰をかけた。
今日一日で本当にいろんなことにあった。
大家さんとの出会い、隣人の美人姉妹との出会い。
そして、今日は脱童貞記念日でもある。
俺は薫さんと留衣さんの裸を鮮明に思い出しながら、愚息を右手で撫でた。
「気持ち良かったな......」
すると『ピンポーン』というインターホンの音が聞こえてきた。
「なんだ、こんな時間に......」
俺は渋々、玄関へと向かった。玄関の扉を開けると、瑠夏さんが立っていた。
「瑠夏さんじゃないですか。どうしたんですか?」
「ごめん、ちょっと入ってもいい?」
「え......まぁ、いいですけど......」
「それじゃ、失礼するわね」
瑠夏さんはズカズカと中に入り込んで来た。リビングに入り、キョロキョロと部屋の中を見渡した。俺のベッドに目をやると、瑠夏さんはベッドに腰を掛けた。
「優馬くん、ちょっとここに座ってくれる?」
「わ、分かりました......」
瑠夏さんの突然の指示に戸惑いながらも俺は瑠夏さんの隣に座った。
「あの、どうしたんですか瑠夏さん?」
俺は瑠夏さんが部屋に来た理由を尋ねた。
「優馬くん......」
瑠夏さんが五秒ほど俺のことを見つめると、ピンク色のジュールを塗った唇を俺の唇に重ねてきた。
「る、瑠夏さん......」
瑠夏さんの顔が赤みを帯びており、目は何やらトロンとなっていて、とても淫靡であった。
「お姉ちゃんとしてるところ、見ちゃったの......私ともしてくれないかな?」
俺に寄っ掛かり、甘えるように言う瑠夏さんに理性が崩壊してしまいそうであった。