ホールに他の冒険者がいないタイミング。このならず者は、どうやってそれを嗅ぎ付けているのだろう。受付嬢は、前から不思議に思っていた。
普段は数多くの冒険者でごった返しているギルドにも、ふいに人が少なくなる時間はある。それは激務に追われる受付嬢にとっては、貴重な休息の時間でもあった。――そのタイミングを狙って、この男が現れるようになる前までは。
「あれぇ? ナンかいつもより機嫌悪くないですか? ボクは何か、受付嬢サンに怒られるようなことでもしましたかねぇ?」
「とぼけないでください。依頼主から、あなたに苦情が来ています」
「苦情……? へー、どんな苦情ですかねぇ?」
男は例によって行儀悪くカウンターに寄りかかり、ニヤニヤニヤニヤ笑いながら、受付嬢の表情を観察している。
男が大袈裟に首を傾げると、金属のチェーンからぶら下がった鋼鉄の認識票が、チャラチャラと音を立てた。その「音」に関しては他の冒険者も同じだから、受付嬢が不快に思うのは筋違いだ。なのに、妙に気に障る。
受付嬢はこの男に隙を見せないよう、背筋を伸ばして凛と声を張った。
「
「ああ……そういえばそんな依頼を受けたかなぁ。クソみたいな安い報酬で、身を粉にして働かせていただきましたよ。大変だったなぁ」
「――っ!」
「あれぇ? ほらほら、受付嬢サン、愛想笑い愛想笑い。崩れてますよー?」
受付嬢は眉間に皺を寄せたくなる心をぐっと堪え、整った顔の表面に無理やり笑みを作った。この愛想笑いは、少し前、ある白磁の新人パーティーを助けることと引き換えに、彼女が男に約束した「報酬」だ。
受付嬢を挑発するのがよほど面白いのか、表面的な苦い笑いを浮かべる彼女とは対照的に、男は愉しそうにくつくつと笑っている。
でも、今日はやられっぱなしにはならない。受付嬢は男に悟られないよう心掛けつつ深呼吸すると、微笑みを崩さずに糾弾を始めた。
「あの依頼、倒した魔物から得られる
「はぁい、そーでしたね」
「もともと砦にあるものは、何一つ持ち出してはならないと」
「ボクはそうしたつもりですよ? 椅子一つ、コップ一個持ち帰っちゃいない。
「本当ですか?」
この街に来て以来、男がたびたび犯しているルール違反。今までは巧妙に尻尾を掴ませなかったが、今回は依頼主から正式な苦情が来たのだ。決して言い逃れはさせないと、受付嬢は意気込んでいた。
男の
「嘘ですよね?」
「――っ!」
男が少しだけ狼狽えたのを、受付嬢は見逃さなかった。ようやくこの男に一泡吹かせられると考えた彼女の顔に、愛想笑いではない、少し黒い笑みが浮かぶ。
「証拠はあるんです。今のうちに全て打ち明ければ、ギルドからの追求も軽く済みますよ?」
「そ、れは……」
「どうなんですか?」
「……くっ」
ふざける余裕をなくした男が俯いていくのが、こんなにも嬉しい。男が自分をからかう理由を、受付嬢が理解しかけたそのとき――
「……そうだ。そういえば、神官ちゃんがコケて、皿を一枚割ったんだった……!」
男のニヤついた顔が、受付嬢の視界一杯に広がった。
「報告書に書き忘れてたなぁ~! カッハハハハ!」
結局、受付嬢は男の手のひらで転がされていただけだった。受付嬢は一瞬ポカンと口を開けて、それから唇を噛み締め、肩をプルプル震わせると、大声を出した。
「いい加減にしてください! 依頼主の方から正式な苦情が届いているんです! あなたはあの砦から、なにかを持ち出したんでしょう!?」
「な・に・か」
「うっ…………」
「なにか、って、なにかなぁ?」
「…………」
「具体的に言われないと、わかんねぇんだよなー」
「…………」
「例えばあの砦に、どっかのギルドが隠した秘密のお宝とか、どっかの金持ちが埋めたヘソクリなんかがあっても、そんなん俺は知らねぇしな~。それにそんなもんがあったとしても、もともとロクなお宝じゃねぇんじゃねぇかなぁ? 無くなったからって文句言いたくても、『なにか』ってしか言えねぇんだから。な、アンタもそう思うだろ?」
「…………」
男の言葉に、受付嬢は反論できなかった。それは概ね、彼女がこの件に関する苦情を受け付けたとき、心の片隅で想像していたことと同じだからだ。
「念のため、確認しておきたいんだがな」
「…………なんですか」
受付嬢は、聞き取れるか聞き取れないかの小声を出した。さっきとは逆に、今度は受付嬢のほうが男の前でうつむいている。しかも、彼女が悔しがっているのは、演技ではない。
「今回の件、『依頼主』に、俺の名前を聞かれたろ」
「…………はい」
「教えたのか?」
「…………」
教えていない。ギルドの守秘義務を盾に、受付嬢は依頼を受けたのが誰か、依頼主に明かさなかった。受付嬢が黙っていると、彼女の前で、男が頷いた気配がした。
「そうだな、アンタは教えてない。その依頼主も、ロクなもんじゃないって予想がついたからだ。もし教えたら、俺がそいつらに攫われるかなんかして、拷問でも食うって思ったんだろ?」
拷問までは考えなかったが、確かに、依頼を受けた冒険者の名を明かせとギルドに迫ってきた依頼主の剣幕は、ただ事ではなかった。はっきり言って異常だった。
「アンタは優秀な受付嬢だからな。ちゃぁんと冒険者を依頼主から守るってことも考えてる。感謝しとくよ」
徹底的に受付嬢の心を揺さぶった挙句、男はそんなことを言う。どう考えていいか分からなかったが、悔しさと男に対する嫌悪感が受付嬢の中につのった。
「さ~て、楽しいお喋りも済んだことだし、今日もお仕事に行きますかね。おねーさん、ボクこの依頼受けたいんですけど、イイっすか?」
男に掲示板に貼ってあった依頼書を差し出されて、受付嬢は機械的にそれを処理した。
「あと、治癒と強壮の水薬も買ってくわ。4本ずつ」
「…………」
受付嬢は、やはり機械的に、保存棚から計八本の水薬を取り出すと、カウンターに置いた。男の指が、その代金となる金貨を受付嬢の前に重ね、それから彼自身の頬をこれ見よがしにトントンと叩く。
「お買い上げ……っ、ありがとう、ございます」
受付嬢は、ぎごちなく愛想笑いを浮かべた。去っていく男の背中を見つめるその瞳には、彼に対する複雑な感情が渦巻いていた。
==
自在扉が開き、そこから男が出てくると、ギルドの外で待っていた女神官は彼に目を向けた。彼女が最初に気付いたのは、男がずいぶんと嬉しそうな笑みを浮かべているということだ。
「よっ、お待たせ」
「……手続きにずいぶん時間がかかっていたみたいですけど、受付嬢さんと、何か話していらっしゃったんですか?」
「んー? いいやぁ、別に」
「そうですか……」
「あれぇ、神官ちゃん、俺が他の女と話すのが気になんの?」
「そ、そんなことありません」
そう、この人に特別な感情を持つことなどありえないと、女神官は自分に言い聞かせた。
彼は、魔術師と武闘家の両方と肉体関係を持ち、毎夜のように淫らな行為に溺れているふしだらな人間だ。貞節や誠実さなどに真っ向から反する、女神官の倫理観と信仰心からもかけ離れた、堕落した人間だ。それに特別な感情を持つことなどありえない。
「へぇ~、そう? ま、いっかぁ。それよりさっさと行こーぜ?」
「あっ……」
それなのに、こんな街中で男に肩を抱き寄せられても、女神官は少し身体を強張らせるだけで、目立った抵抗をしない。心の中で、「知っている人に見られませんように」と一生懸命祈りを唱えているものの、それだけだ。男の口調が以前よりもさらに馴れ馴れしくなっているのに、改めてくださいとも要求しない。
「今日の依頼は、ただの馬車の護衛だ。ま、報酬は小遣い程度だけどな、楽はできる。普通に宿にも泊まれるしなぁ」
自分の肩に手を乗せている男の言葉を聞きながら、女神官は、彼がまとう革鎧の下にある、男の肉体について想像するのを止められなかった。
日焼けが染みついた浅黒い肌、太すぎず引き締まった筋肉、そして、身体中に残る無数の傷痕。――それに何より、武闘家や魔術師と「コト」を致しているときの、雄々しく反り返った男性器。
すっかり癖になってしまった覗き見によって、女神官の網膜には、それらがしっかりと焼き付いてしまっていた。
「あ、おっそ~い! 待ちくたびれたんですけど」
「馬車の出発時刻が迫っていますから、急いでください」
「ああ、わりぃわりぃ」
別の場所で準備を整えて待っていた武闘家と魔術師のことも、女神官の目には普通通りに映っていない。彼女たちの拳法依やローブの下にある、丸みを帯びた滑らかな肢体。ベッドの上で男に激しく突かれて悦ぶ「女」の身体。それらが透けて見えるのだ。
さっき、男は言っていた。今日は宿に泊まることになると。そうしたら、また彼らはセックスをするはずだ。魔物に襲われる野営のときは基本控えているものの、屋根のある宿屋に宿泊する際は、まず間違いなくそうなる。
(そしたら、また……)
それを想像した女神官の下腹部がきゅんと疼き、内股がじっとりと湿りを帯びる。男や武闘家たちは確かに不健全で堕落した存在なのかもしれないが、それを言うなら、女神官も十分に堕落しかけていた。
そして彼女自身も、そのことを自覚しつつあったのだ。
今日の女神官は、前はあれほど付きまとっていたゴブリンスレイヤーの姿を、ギルドで探そうとしなかった。そんなことはすっかり忘れていた。もし誰かに指摘されたとしたら、彼女はおそらくこう答えていただろう。
ゴブリンスレイヤーさんは、わたしには関心がないみたいですから、と。
早くこの一党から離れなければ、いつか自分も魔術師や武闘家と同じになる。ずっと感じているその予感は、女神官にとって非常に恐ろしいものであり、同時に、あまりにも危険で背徳的な誘惑に満ちていた。
その日の依頼は、男の言った通り、大したことのない馬車の護衛だった。ただ、少しだけ遠くの港町を目指すというだけだ。交易品を積んで、整備された街道を行く馬車は、魔物にも盗賊にも襲われることなく、目的地の町に到着した。
「あお゛っ♡ ひっ♡ しゅっご♡ チンポながっ♡ こしつかまれて、ゆっくりだしいれしゃれりゅの、ビリビリくるっ♡ ん゛ぃっ♡ お゛、お゛~~っ♡」
「うわぁ、キツそ~。これされると、アソコが裏返ったみたいになっちゃうんだよね~」
その夜、一党は町の宿に部屋を取った。男が一人部屋で、少女たち三人が相部屋だ。しかし、他の客たちが寝静まった時刻に、少女たちの部屋には誰もいなかった。
魔術師と武闘家は、男の部屋で彼に抱かれていた。彼らは生まれたままの姿になり、性欲に忠実に動いていた。
ベッドに四つん這いになった魔術師の秘部を、男が後ろからペニスで貫いて、味わうように、焦らすようにゆっくりと腰を振る。武闘家は男の背中に自分の胸を押しあてながら、彼の両乳首を指でくりくりと弄んでいた。
「ね~え、魔術師ちゃんの優等生おマンコは、気持ちイイですかぁ~♡」
「ああ、ドロドロで子宮が吸い付いてくるからな。犯し甲斐があるぜ」
「ふふっ♡ そうなんだってさ。聞いた? 良かったね。……あ~あ、聞こえてないみたい」
「お゛っ♡ お゛っ♡ ん゛~っ♡ ん゛ん~っ♡♡」
淫靡に微笑む武闘家。普段は凛々しい顔を涙でぐしゃぐしゃにしながらイキ悶える魔術師。二人の少女の裸体に挟まれる形で、彼女たちの肢体の柔らかさやむせ返るようなメスの匂いを堪能する男。
粘膜と粘膜を触れ合わせ、体液と体液を交わらせ、彼らは淫蕩の沼に頭まで浸かっていた。
「――おっ!!!! あ~~……たっまんねぇなぁ」
「射精してるの?」
「ああ、めちゃくちゃ出てるわ。やっぱメス穴に突っ込んでザーメン出すのが一番だな」
「この子、気絶しちゃったみたい。うつぶせになってぴくぴくしてる。大丈夫かな?」
「マンコは元気にうねってるぞ。――よっと」
魔術師の奥に思う存分射精すると、男はペニスを彼女から引き抜いた。少女の本気汁が全体にまぶされた肉竿が、ずるりと姿を現す。その黒く張った先端からは、粘り気のある白いスライムが糸を引いて垂れ下がっていた。
武闘家は、今の今まで魔術師を犯していたオスの象徴をうっとりと眺めると、彼女の年齢にそぐわない媚びた声で男に囁いた。
「こんだけカチカチなら、まだまだできるよね……♡」
「当たり前だろうが。お前も潰れるまで犯してやるよ」
「やぁ~ん♡ ――んっ、ちゅぅ……♡ ……ぷはぁ♡ こわぁい♡ おかされる~♡」
男に肩を掴まれた武闘家は、乱暴にベッドに引き倒された。正面から覆いかぶさってくる男を見る彼女の瞳に浮かんでいるのは、あからさまな期待の色だ。
男は少女を開脚させ、その股のあいだに、ずぶずぶと怒張を侵入させていく。
「あっ♡ ぐぅ……っ、はぁ……っ、何回シても、おっきすぎ……」
武闘家は、魔術師よりも一回り小ぶりな胸を荒い呼吸に弾ませながら、自分の中に入ってきたものの熱とカタチを確かめるように、鍛えられて引き締まった下腹部に両手を置いていた。
「キツいか?」
「……ううん。……も~、急にそういう優しい目で見るの、反則……♡ ――あっ♡ あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡あんっ♡」
ベッドが軋み、鼻にかかった艶っぽい声が武闘家の口から漏れる。男は武闘家の両ひざを抱え、正常位で彼女を犯していた。
「あっ♡あっ♡あっ♡ ねっ、ねぇっ♡」
「なんだ?」
「あのねっ♡ な、なんかねっ♡」
「だからなんだよ」
「あのねっ、に、妊娠したいかも、って♡ 思っちゃった♡」
武闘家は喘ぎながら、えへへと幸福そうに微笑んだ。その目尻には、光るものが浮かんでいる。
「あなたの精液で、孕んじゃい、たい、かもっ♡ あっ♡」
「はぁ~……馬鹿かお前?」
「えっ……」
「こっちは孕ませる気でヤッてるに決まってるだろうが。いちいち言わねぇとわかんねぇのかよ?」
「あ……♡」
その一言で、ベッドの上で行われている行為が、快楽を貪るためのセックスから、子作りのための交尾に変わった。
「うんっ♡ うんっ♡ 孕ませて♡ 妊娠させてくださいっ♡」
その瞬間、武闘家の頭からは、武術のことも闘いのことも綺麗さっぱり消え去ってしまった。彼女は腕を男の首に、脚を彼の腰に巻き付けて、男の耳元で「出して♡」「出して♡」と繰り返し囁き始めた。そしてその合間に、自分が愛を捧げた男の首筋に、キスマークを並べていく。
ギシギシ、ギシギシと悲鳴を上げるベッド。その上で自分たちの子孫を残そうと、汗だくになって腰を振り続けるオスとメス。冒険者として功名を為す夢を見て、幼馴染の少年と田舎から出てきた少女は、今や男の子種で孕むことを待ち望む、立派な「女」になっていた。
そして、いつまでも続くかに見えたピストン運動が、ある瞬間にピタリと止まった。
「んっ♡ ふぅ……っ♡♡ ん゛っ……ぅ……っっ♡♡♡」
武闘家は男に全力で抱きつきながら、引き締まった腹筋を激しく波打たせて絶頂していた。男の睾丸が上下し、そこからポンプのように尿道に送り込まれたザーメンが、少女の子宮を自分の色に染め上げていく。
「……こわかったの」
武を捨てたポニーテールの少女は、男に種付けされながら、幼子にかえったような涙声でつぶやいた。
「あいつが殺されて、ゴブリンたちに連れ去られて、すっごくこわかったの……。あたしも、ゴブリンたちの好きにされちゃうんだって……ゴブリンの赤ちゃん、産まされるんだって…………」
少女はしゃくり上げる。そのあいだも、男の子種は彼女の子宮に満ち満ちていった。
「だから、あなたに助けられて、嬉しかったの……」
それきり、少女は口を閉じた。彼女は無言で、自分の胎内を満たしていく生命力の熱さを、胸に受け止めていた。
==
(……なんで)
二人の少女と一人の男が交わっている部屋の入口のドアに、ほんの少しだけ隙間が空いている。
(なんで、こんなにドキドキするんだろう)
その隙間の向こうでは、今夜も地母神の教えに背く行為を働いてしまった女神官が、腰を抜かしたように、ぺたりと床に座っていた。女神官の右手の指は、彼女の清楚な白いショーツに染みを作っているのと同じ液体で濡れている。
覗き見しながら自慰をして、腰に力が入らなくなるくらいたくさんイったにも関わらず、女神官の胸にいつもの後悔はよぎらず、まだトクトクと胸が高鳴っていた。
(地母神さまの教えって、なんなんだろう……)
大袈裟に思えるかもしれないが、彼女は今、自分の信仰と向き合っていた。
親の顔も知らない孤児として、15歳になるまで神殿で育てられた女神官が、当たり前のように受け入れてきた、姦淫を禁じ、貞淑を尊ぶ戒律。それは本当に、自分が信仰を捧げる地母神の教えなのだろうか。
(だって、武闘家さんも、魔術師さんも、あんなに幸せそう……)
地母神は、人間が産み増えることを望んでいる。全ての者が愛し合うことを望んでいる。では、彼らの行為は、神のその望みに反していると言えるだろうか。ゴブリンと人間ではなく、人間同士が交わることに、嫌悪を感じる必要があるだろうか。
(わたし……わたしも、あんなふうに……)
彼らはただ、自分に素直に生きているというだけだ。誰にも迷惑はかけていない。なら、それの何が悪いというのか。
女神官が陥ってしまったこの思考は、単なる混乱と言えば言えた。高まり過ぎた性的な衝動のせいで、物事を都合よく解釈しているのだと言えば言えた。しかし、ここにはそのことを指摘して、彼女の理性と信仰のぐらつきを正してくれるような者は、誰もいなかった。――そう、誰も。
「……おやぁ? 誰かいるなぁ?」
その代わりにいるのは、純粋で清らかな少女を罠に堕とそうとたくらむ、それこそゴブリンのような男だけだった。
声がして、放心し床にへたり込んでいた女神官は、ゆっくりと上を見上げた。
「覗き見は楽しかったかい? 神官ちゃん」
ドアの隙間が大きく開き、そこに男が立っている。邪悪にニヤついた笑みを浮かべ、既に二人の少女を自分のメスに堕とした肉棒を、雄々しく反り返らせたままで。