ソースケと申します。
先日電子書籍で頒布した【璃奈ちゃんに緊縛セックスお願いしてみた。】を
ノベライズしてみました。
少しでも楽しんでいただけたら、幸いです。
目を覚ますと、心地よい重さとしびれが右腕に感じられた。
そこに目をやると……少し幼い雰囲気の残る愛らしい顔立ちをした少女が、生まれたままの姿で俺の腕に頭をあずけて穏やかな寝息を立てている。
彼女の名は天王寺璃奈。
俺の、自慢のカノジョだ。
「璃奈……」
名前を呼ぶだけで、愛おしい気持ちがこみ上げてくる。
璃奈の頭からそっと腕を抜き、その手で跳ねるような彼女の髪を優しく梳いた。
くせっ毛なのにごわつきなどはまったくなく、ヴァージンスノーを掬ったときのような感触が手のひらに伝わってくる。
「……おはよ」
もう一度璃奈の髪をなでたい、と思って手を彼女の頭においた瞬間だった。
璃奈は大きな瞳をけだるげに開け、目覚めの挨拶を口にする。
「おはよう、璃奈。ごめん、起こしちゃったかな」
「実はあなたがわたしから腕枕取っちゃったときに、目が覚めてた」
「それは悪かった」
お姫様の眠りを妨げてしまったことを謝罪し、そっと目覚めのキスを交わす。
そして俺は璃奈の胸に手を回した。
「ん……」
そうすると璃奈は、少しばかり抵抗するように俺の腕を優しく掴んだ。
……璃奈が泊まった日の翌朝に、食事も後回しにしてセックスするのはいつものことだから、それを嫌がったわけじゃない。
璃奈は胸にコンプレックスがあるらしく、俺が彼女の胸を触ろうとするとほとんど無意識にその仕草をする。
確かに、璃奈の胸はそんなに大きいわけじゃない。
むしろ、シンデレラバストといっていい控えめな胸なのだろう。
でも、真っ白な肌にわずかに膨らんだ乳房、その中央に恥ずかしげに顔をのぞかせている薄桃色の乳首は素直に綺麗だと思うし……充分に俺の欲情を掻き立てた。
俺は璃奈の手をゆっくり振りほどき、その薄い胸を愛撫する。
「あ……」
璃奈の、吐息のような声を聞きながらゆっくりとその小さな体をベッドに押し戻し、小ぶりだけど確かな柔らかさと熱さが感じられる乳房に口づけした。
最上質の絹のような璃奈の胸の肌を唇と舌で味わいながら、はむっと小さな乳首を口に含む。
「あんっ……」
甘く漏れた声が、ひたすらに愛おしい。
俺は果実を味わうように璃奈の乳首を口の中で転がしながら、彼女の秘部に指を這わせた。
「んんっ……」
クリトリスをゆっくりと指の腹で撫で、濡れそぼってきた秘部に人差し指と中指を食い込ませて擦り込むように動かす。
しばらくそうしていると、璃奈自身が徐々に熱を持ってきているのがわかった。
「……入れて」
璃奈が俺の頭を抱え込んで、耳元でそう囁く。
璃奈の小柄なカラダの熱が、全身に感じられる。
普段は感情を表に出さず、無表情でおとなしいイメージのある璃奈だが……セックスのときの彼女はかなり積極的で、情熱的だ。
「おっけ」
俺は枕元においてあったゴムを手に取ると(一つ残っててよかった……)、さっと付けて臨戦態勢に入る。
璃奈の肩にそっと手を置き、視線を絡ませキスを交わし、そのままいきり立ったモノを璃奈の秘部に侵入させた。
「あっ……ああっ……」
挿入を感じた璃奈が、切ない喘ぎ声を上げる。
それを聞き届けた俺は、小刻みに、ゆっくりと腰を動かし始めた。
「あんっ……ふぅっ…あっ……」
璃奈の、艶めかしい息遣い。
興奮し、たまらず激しく腰を動かしたくなるが……俺はそれをこらえる。
璃奈はあまり、激しいストロークを好まないから。
恥ずかしい話だけど……俺がそれに気づいたのは、璃奈と初めてセックスしてからしばらくのことだった。
璃奈は感情というものを、顔に出すことができない。
……理不尽な家庭環境のせいで、それをするのが難しくなってしまったようだ。
でもその分、璃奈の感情を読み解こうと俺は必死に彼女を見つめる。
璃奈を、感じようとする。
感じてくれてるのか?
それとも、嫌がっている?
もう少し、ゆっくり?
それとも激しく?
璃奈のすべてを感じたいと想いながら、それを繰り返しているうちに、璃奈が感じてくれる腰の動かし方を体得できたように思っている。
「ねぇ、キス……キス、ほしい……」
璃奈がそう囁いたくちびるに、俺は丁寧に唇を重ねた。
その瞬間、璃奈の舌が俺の口の中に滑り込んでくる。
俺は璃奈の舌を大歓迎し、そのまま情熱的に貪り合う。
「璃奈、好きだ……愛してる」
「わたしも、好き。あなたが、大好き」
お互いの愛のささやきと息遣いを、飽きることなく無限に交換し合う。
そうしているとふたりがまざり、溶け合っているような錯覚を覚える。
いつまでもいつまでも、その甘美のときにひたっていたい……!
「ん……はぁっ……イキそう……」
璃奈は達する時、激しい嬌声を上げるようなことはしない。
とろけそうな、熱を持った切ない視線で俺をじっと見つめてくれる。
その視線だけで、俺の興奮は最高潮に達した。
「俺も……一緒にイこう」
少しばかり腰の動きを早め、キスを交わし、抱き合う。
小さくて柔らかい璃奈の肢体が、震えるのがわかった。
璃奈のエクスタシーを全身に感じながら、俺も昨夜あれだけ出したとは思えない量の精液を放出した。
情熱的な時間が終わり、その予熱に浸りながら俺は隣で枕を抱きかかえてうつ伏せになっている璃奈の背中をなでている。
愛しい気持ちと……少しばかり危険な欲求を織り交ぜながら。
実は、璃奈と初めて肌を合わせてから秘めている想いが一つある。
それは……璃奈を縛ってセックスしてみたいというちょっとアブノーマルな欲望だった。
最近では緊縛という行為もそれほどタブー視されているわけではないが……それでも実際に自分のパートナーにお願いするとなると、結構高い壁を感じるものだ。
「どうしたの?……告白してくれたときみたいな、何か言いにくそうな顔してる」
枕にうずめていた顔をこちらに向け、いつもの無表情で璃奈は言う。
……少しからかわれているなと気づいた俺は、それをちょっと誇らしく思う気持ちと、璃奈にはかなわないな……という気持ちが合わさった、なんともいえない気分になった。
俺は苦笑いを浮かべながら、少しばかり逡巡する。
言ってしまうか?
もし、拒絶されたら?
それが原因で、別れ話にでもなったら……。
でも俺はなんとなく――身勝手は承知でいうが――璃奈は、受け入れてくれるような気もしていた。
だから……。
「璃奈。俺は一度……璃奈を縛って、えっちしてみたい」
思い切って、単刀直入に、自分の欲望を世界で一番信頼している女の子にぶつけた。
「…………」
それを聞いた璃奈は平静そのものの瞳で、じっとこちらを見つめている。
……気まずい。
璃奈がいみじくもさっき言ったとおり、俺が告ったときと同じぐらい気まずい空気が部屋の中を満たし始めた。
沈黙に耐えきれなくなってきた俺が、なにかしら冗談でごまかそうと小賢しい浅知恵を働かせていると。
「いいよ」
何の気負いもなく、あっさり璃奈は返事をよこす。
信頼していた女の子からの、信じられないぐらい嬉しい返事に俺の思考は白熱した。
でも……。
「ほんとに?嫌なら本当にムリはしないで……」
「あなたの欲望なら、できる限り受け入れてあげたいと思うし」
わざと俺の言葉を遮るようにしてそう言ってくれた璃奈は、照れ隠しというわけじゃないだろうが……また枕に顔をうずめて。
「それを打ち明けるのも、勇気がいっただろうから」
小さい声でそれだけ言うと、すぅ……とわかりやすい寝息を立て、二度寝してしまうのであった。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
つたない文章だったと思いますが、少しでも楽しんでいただけたでしょうか?
loveliveを愛し、璃奈ちゃんを推している方々に、わずかでもそう思っていただけたのなら……それ以上の喜びはありません。
よかったら次回作も、付き合ってやってください。
それでは、失礼いたします。