ノベライズしてみました。
少しでも楽しんでいただけたら、幸いです。
俺はソワソワしながら、璃奈が来るのを自宅で待っていた。
こんな落ち着かない気持ちで璃奈を待つのは、最初に彼女を家に呼んだ時以来かもしれない。
……今日は初めて、璃奈を緊縛してセックスする約束をしていた。
もしあの時拒否されて激怒されたら、土下座してでも謝って許してもらうつもりでいたんだけど……受け入れてもらえて本当、良かった。
……でもきっと、かなり無理させてるんだろうなあ……。
どうせノロケにしか聞こえないだろうからはっきり言うが、俺は璃奈に愛されている自信がある。
だから俺が多少ムリを言っても……という気持ちがなかったか、といえば嘘になる。
やっぱやめておこうかな……。
いや、やめるって言っても璃奈のことだから心配しないで、大丈夫だからとか優しいこと言って受け入れてくれるんだろうな……。
などと一人悶々としていたら、ピンポーンと家のチャイムが鳴った。
確認しなくても分かる。
璃奈だ。
俺は小走りに玄関まで急ぎ、息を整えてからいつものように扉を開ける。
「やあ、いらっしゃい。入って」
「うん。おじゃまします」
学校から直接来てくれたのだろう、璃奈は制服姿だった。
実は一度だけ制服姿でさせてくれ、と頼んだのだが、さすがに『汚れたら困るから』と一蹴されてしまった。
そうやって本当に嫌なことは嫌だと言ってくれているので、緊縛セックスは本当にそこまで嫌がっていないのかも……しれない。
いつものように、キッチンで飲み物と軽食を準備してから自室に璃奈を招き入れ、他愛もない雑談を交わす。
話すことは本当になんでもないようなことだ。
「あのね。今日愛さんと話していたら、また面白くないダジャレ言い始めてね。愛さんのダジャレって、本当につまらないんだ。だからわたし、思わず言っちゃった。『愛さん。それ、つまんないよ』って。そしたらすごーく悲しそうな顔して」
「意外と璃奈って毒舌なとこあるよな……」
璃奈の厳しいダジャレ評価に、俺は思わず苦笑いを浮かべる。
何回か同じような話を聞いているから、その友人のダジャレは本当に面白くないんだろう。
そんな、お互いの友達のこと。
最近食べて美味しかったもののこと。
進学のこと。
こんな感じで話す内容といえば、明日になればもう何を話したかさえ忘れている、たわいもないようなことばかり。
でも俺は璃奈と交わす、なんということもない、ふわっとした会話が好きだった。
……こういう時間を共有して楽しめるから、璃奈と一緒にいられるのだろう。
璃奈もきっと同じ気持ちなんだろうな、と俺は勝手に信じている。
そうしているとふと会話が途切れ、沈黙が部屋を支配した。
でもその沈黙は決して、気まずいものではなくて……。
「……そろそろ、シャワー浴びに行こっか」
そう言い出したのは、璃奈だった。
実は結構璃奈からえっちしよう、という言葉や雰囲気を出してくれることが多い。
こちらとしては、嬉しい限りだ。
「そうだね、行こうか」
俺たちは立ち上がって視線を交わし……どちらともなく顔を近づけ、キスを交わす。
璃奈の手が俺の胸に触れ、そっと愛撫してくる。
俺もお返しに、ブラウスの上から彼女の胸を弄った。
肉感は薄いが、璃奈の確かな熱と柔らかさが俺の手のひらに伝わってくる。
お互い昂ぶっているときはシャワーもあとにしてこのままベッドイン、ということもよくあるが、今日はふたりとも【そのつもり】なので、肩を寄せ合いながらバスルームに向かった。
脱衣所についてお互い一糸まとわぬ姿になり、再びキスを交わす。
今度のキスは、少し長いフレンチキスになった。
璃奈は、キスが好きだ。
初めてのキスも、璃奈がはっきり『キスして』といってきてくれた。
ピロートークで一度、『璃奈ってキス好きだよね?』と半分からかうように聞いたことがある。
そうすると彼女は冗談半分で言ったこちらが罪悪感を覚えるほどに、感情の表現できないあの愛らしい顔に真面目な雰囲気をまとわせて、こんな言葉を口にした。
『小さい頃から、キスって興味があった。なかなか機会がなかったけど。実際にあなたと初めてしてみて……あなたと、本当に繋がれた気がする』
そういわれて璃奈からのキスで唇を塞がれてしまうと、物理的に心理的にも、もう彼女のキス好きをからかうことなんてできなくなってしまった。
名残惜しそうに璃奈はくちびるを離し、カラカラと静かな音を立ててバスルームの扉を開けてくれる。
俺が先にバスルームに入り、少しぬるいシャワーを出した。
お互いにしっかりシャワーを浴びてものぼせないように……という建前はあるけど、ようするにここで結構長い時間イチャイチャするので、あまり熱いシャワーはノーセンキューというわけだ。
俺はそのぬるめのシャワーで、まず全身を軽く洗い流した。
「はい、璃奈も」
「うん、ありがと」
それからバスルームに入ってきた璃奈に、シャワーをバトンタッチ。
璃奈もそれで体を洗い流し、シャワーの頭をバスタブにかけると、備え付けのボディソープをたっぷり手に注いだ。
それをよく泡立ててから……ゆっくりと俺の足元に膝をつくと、もうフルボッキしているチ○ポをその小さい手で優しく洗い出してくれる。
「おぅ……」
もちろん璃奈の愛撫が初めて、というわけでもないが、あまりに気持ちよすぎていつもちょっと情けない声を出してしまう。
璃奈の手は、とても柔らかい。
初めて手をつないだとき、まるで綿を掴んだかのような感触にびっくりしたのを覚えている。
「気持ちいい?」
璃奈があの大きな瞳で、上目遣いに俺に聞いてくる。
それだけで今すぐ璃奈とつながりたい、という欲望が腹の奥からこみ上げてくるが、俺はそれをなんとか自重した。
「むちゃくちゃ。正直、すぐ出したい」
「……嬉しい」
そういうと璃奈は右手で竿を優しく包むように愛撫しながら、左手で玉の方まで泡まみれにして念入りに洗いはじめてくれた。
俺はそんな璃奈を見つめながら、彼女のさらさらの髪を何度も優しくなでる。
璃奈は、感情を顔に出すことができない。
そのせいなのだろう、彼女はそのとき感じた思いを素直に口にすることが多い。
だから少しばかり正直すぎる……もっと言うならさっきの会話のように、人によってはちょっとばかり毒舌に聞こえてしまうこともある。
そのことを璃奈は気にしているようだったが……気持ちを言葉にしてくれることで俺がどれだけ救われているか、彼女は気づいてくれているだろうか。
しばらく丁寧にチ○ポを洗ってくれていた璃奈だったが……泡にまみれたそれをシャワーで洗い流すと、何のためらいもなく小さな口でくわえこんでくれた。
「んっ……ん……」
口の中で亀頭を包むように舌を添え、頭を前後に動かして少しでも気持ちよくしようとしてくれている。
ちゅぷ、ちゅぷっ……と、璃奈のくちびると俺のチ○ポが奏でるえっちな二重奏が、それからしばらくの間それほど広くないバスルームに響き渡った。
その音を聞きながらフェラをしてくれている璃奈を見ていると、単に性欲だけでなく、心も本当に満たされていく。
「……ぷあっ……はぁっ……はぁ……」
璃奈は一旦チ○ポから口を離すと、少し粗い呼吸を繰り返す。
チ○ポから璃奈のくちびるにつながるよだれとカウパーの混濁液が、むちゃくちゃエロく感じた。
俺のモノも平均より飛び抜けて大きい、というわけではないが、長い時間璃奈の小さい口でくわえ続けるのはちょっときついのだろう。
「……ふぅっ……ここが、気持ちいいんだよね?こんな感じで、大丈夫?」
そういって璃奈は今度は手を使わずに舌だけで亀頭の裏側……皮と亀頭のつなぎ目だ……を優しく舐めほぐしてくれる。
チ○ポを舐めるたびにペロッと舌を出す璃奈が、あまりに可愛い。
「あ……おおぅ……うん……」
エロ可愛い璃奈に一番の性感帯を刺激されて、まともな返事をすることができない。
やばい。
俺、今、幸せだ。
璃奈がいて、璃奈とエッチできて、めちゃくちゃ幸せだ。
……俺はひょっとして精神的にも肉体的にも、璃奈がいないとダメになってしまっているんじゃないか……?
そんな思いがふと脳裏に沸いてきたが……襲ってきた射精感はそれをあっさり吹き飛ばしてしまい、次の瞬間にはいったい何を思っていたかさえ、忘れさせてしまった。
「うっ……ごめん、璃奈。もう出るっ……!」
そう言っても璃奈は、俺を気持ちよくするのをやめない。
大量の白濁液がチ○ポから勢いよく放たれ、璃奈の少し幼さの残る愛らしい顔をけがしていく。
璃奈に顔射するとき、いつもわずかな背徳を感じてしまうのはどうしてだろう。
「……あつい。いっぱい出たね……」
璃奈は顔にかかったザーメンの熱を感じながらそういって、俺の目をみつめてくれる。
俺も璃奈の大きな瞳を……俺のザーメンに汚された綺麗なベビーフェイスを、見つめ返した。
「……目を瞑って」
そんな璃奈をいつまでも眺めていたかったが、俺はそう言ってシャワーを手に取った。
「うん」
意図を汲み取ってくれたようで、璃奈はそっと瞳を閉じてくれる。
もともとぬるかったシャワーの温度と水圧をまた少しばかり下げてから、優しくそれを璃奈の顔に当てた。
璃奈にこびりついたザーメンを、丁寧に洗い流していく。
手のひらがまるで璃奈の頬に吸い付くようなすべやかな感触と、俺を信頼してすべてを任せてくれている彼女の雰囲気がたまらなかった。
綺麗に洗い終えると……俺はそのまま、璃奈の柔らかいくちびるにキスする。
「んっ……」
俺の唇を感じた璃奈は、舌で俺とツナガろうとしてくれる。
俺はそれを、大きな喜びとともに受け入れた。
長いフレンチキスになった。
お互いが混ざり合うよう激しいキスから、少しきつめのハグを交わす。
璃奈の細い体を抱きしめながら、俺は強烈な、無視できない感情が湧いてくるのを感じていた。
璃奈と、離れたくない。
璃奈を、放したくない……!
「……そろそろ出よっか。あなたの部屋で続き、しよ」
耳元で、璃奈がささやく。
俺は女の子にそれを言わせてしまった恥ずかしさと、璃奈がそれを言ってくれた嬉しさに心を震わせながら、その震えが体に伝わる前になんとか「そうだね」と言って、璃奈をハグから解放する。
今から璃奈とエッチするというのに……この軽い喪失感はなんだろう。
なんてことない、気のせいだ、と俺は自分に言い聞かせると、なんとかかっこつくぐらいの足取りでバスルームから出ることに成功したのだった。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
少しでも楽しんでいただけたのなら、幸いです。
秋にはニジガクの2期も放映されるみたいですし、とても楽しみですね!
次回作も、何卒よろしくお願いします。