人里の外れの雑木林を、紫は訪ねていた。十数年ほど前に放棄されており、下草も生い茂っている。今夜は新月なのもあって、ほとんど真っ暗闇だ。おかげで、他人に見られずに済む。
木立をかきわけしばらく進むと、小さな洞穴に出くわす。入口には粗末な戸板が立てかけられており、誰かが住んでいるのだとうかがわせる。
ノックをするが、返事はない。構わず、扉を開いた。
途端、むわりと濃厚な生活臭が押し寄せる。ろくに換気をしていないせいだろう。当初は大変不快に感じた。今は慣れてしまったが。
中は薄暗く、雑に設けられた燭台の灯りだけが光源だ。じめじめしており、床板代わりに敷かれたスノコとゴザはカビて湿っている。ゴミやガラクタ、残飯が隅に放られており、饐えた臭気を漂わせている。
「遅ぇぞ牝豚ァ」
「……それは悪かったわね」
洞窟の主である妖怪が、暗がりの中から濁った視線を送ってくる。豚を思わせる醜い相貌で、体つきもだらしない。風呂はおろか行水もロクにしないようで、垂れた肉は薄汚れている。着物といえば腰に巻いたぼろきれのみで、得体の知れない染みで黒ずんでいた。
入ってきたのが紫だと認めるなり、罵倒の言葉を投げかけてくる。神隠しの主犯にして大妖怪に対し、ありえない言葉遣いだ。口にした瞬間殺されてもおかしくないが、彼女は苦々しい表情を浮かべるばかりだ。
彼はなんの変哲もない、どさんぴんの妖怪だ。人間を襲うだけの力もなく、貧相なねぐらで食うや食わずの日々を送っていた。もちろん、そんな木っ端と八雲紫が知り合うことなど、今まで一度としてなかった。
鬼人正邪らがおこした異変以来、事情が変わった。巫女・魔女・メイドは、連中の討伐に失敗した。下克上は成立し、幻想郷中の力関係がそっくり入れ替わった。
彼ら草の根妖怪からすれば、今まで虐げられてきた鬱憤を晴らす機会だ。矛先は、紫をはじめとする大妖怪に向けられた。
妖怪としての強力さや、何を考えているか分からない胡散臭さが先に立つが、紫は目玉が落ちるほどの美女だ。ろくに女も抱けない下卑た輩が何をするかといえば、簡単だった。
男共による熾烈な奪い合いを経て、紫はこのド三下の所有物となった。以来、毎晩毎晩呼び出されては、朝までいいように弄ばれている。どれだけ辱められたか、思い出せないほどだ。
いつか殺す――賢者の頭脳には、数千通りの凄惨極まる復讐方法が納められていた。今のところ、行動に移せそうもなかったが。
「で、いつまで突っ立ってるつもりだ? でくの坊がよぉ。アホ面さらしてねぇで、さっさとこっち来て脱げっての」
粘っこい声色で詰ってくる。逆らえはしない。今の紫は彼にかなわない。せめてもの反抗として、無言を貫いていた。
男の目の前で、衣服に手をかける。数えきれぬほど弄ばれてきた肌を、今夜も下卑た視線のもとに晒す。
人外には美男美女が多い。人を惑わせ騙すことを目的としているとも言われている。にしても、紫の艶やかさはずば抜けていた。顔面のありとあらゆるパーツが、寸分違わず正しい造形をしており、最適な位置に配置されている。結果として生み出される調和は、一流の彫刻家が一生かけてもなしえないほどだ。
体つきも同様だった。豊満ながらもくびれた輪郭を前にすると、美の女神の化身であると言われても信じてしまうほどだ。それでいて、数えきれぬ凌辱の果てに、むわむわと雄を誘惑させるフェロモンのごときものを漂わせてもいる。まさに魔性のボディだった。
しゅるりと線を描くしなやかな首筋を、うっすら浮かぶ胸鎖乳突筋が飾っている。鎖骨は優雅に左右へと伸びながら、絶妙な緊張感をもたらしている。デコルテの窪みがなんともフェミニンだ。
たわわなるGカップの乳房は、しっかりとした重量を備えておりながら、まったく垂れていない。涙滴型の、まさしく乳として理想的な曲線を形成している。こぼれんばかりに主張しておきながら、重力に逆らってつんと上向いていた。
構成する肉は瑞々しく、弾力と柔らかさを両立させている。白い肌によって象られる様は、ありとあらゆる男の視線を惹きつける。燭台の灯りによって橙色に染まる様は、生唾を呑み込むほど蠱惑的だ。
乳輪はやや濃い褐色で、バストサイズのたわわさを考慮に入れても広めだ。ぷっくりと盛り上がっているのは、弄ばれ続けたことで、肥大しつつあるからだ。乳首も、扱かれすぎて小指の第一関節くらいまでの長さに育っていた。いわゆる長乳首だ。
腹回りは、過不足の一切ないくびれを描いている。石膏彫刻のごとき、ソリッドなラインだ。アスリート的に引き締まりつつも脂肪をまとい、相反する要素を絶妙なバランスでまとめ上げていた。
骨盤は女性らしく広がっており、普段のゆったりしたドレスの上からでも分かるほどだ。乳房・腹・腰までで、アワーグラスを思わせる曲線を成していた。醸し出されるセックスアピールには、どれほどの堅物でもイチモツをおっ立ててしまうだろう。
だからこそ、その三角州には違和感が残る。本来であれば頭髪と同じ金の毛が茂っているべきあたりには、つるりと無毛地帯が広がっているばかりだった。いわゆるパイパンだ。
もちろん紫とて、最初からそうだったのではない。調教の一環として、目の前の男に剃り上げられたのだ。生えるそばから執拗に、徹底的に嬲られた毛根は、とうとう死滅した。童女のごとき小っ恥ずかしい下腹部の完成である。
それでいて、使い込まれた秘唇は爛熟した姿を晒していた。ローストビーフを思わせる陰唇が、どれほどのセックスを経験してきたか伝えている。ただじっとしているだけで、ムワムワと牝フェロモンがまき散らされるほどだ。今の彼女が道を歩けば、漂う淫靡なる香りによって、すれ違う男たちの陰茎が固くなることは請け合いだった。
「相変わらずドスケベな体しやがってよ。マンコ用ボディさらしてなにが賢者だっつの」
体表を、男の下卑た視線がねっとりと這う。蛞蝓を思わせる目つきだった。嫌悪と羞恥を堪えながら、紫はただ、立ち尽くす。
「んで、何ボケッとしてんだ? いつもの挨拶はどうしたよオイ。ホレ」
胡座をかいたまま、男は小さく顎をしゃくる。相手が大妖怪であることを無視しても、あまりにも横柄な態度だった。ぎりりと、奥歯を噛みしめる。それでも、言われるまま従うほかなかった。
小汚いゴザに膝をつき、手をつき、頭を下げる。本邦に伝わる請願の姿勢、土下座だ。八雲紫の頭は決して安くない。まして素っ裸で地べたに額を擦りつけるなど、屈辱で耳から血が出そうだった。
とんでもないことをさせてなお、男は満足していなかった。立ち上がり、近づいてくる。恭しく差し出された後頭部に、不愉快な重さがのしかかってくる。踏みつけられたのだ。
「オイ、それだけか? 違うよなぁ? 何べん言ったら覚えられるんだよてめえは? あ? ションベン垂れの三歳児でももうちょっと物覚えがいいぞ? その頭には綿ボコリでも詰まってんのかよ、ええ?」
罵倒を並べたてながらぐりぐりと、体重をかけてくる。確かに、「いつもの挨拶」は、土下座だけではなかった。尊厳を貶める行為を課せられていた。
床につけていた手を、下半身へと伸ばす。無防備に曝け出された臀部へだ。
プリプリ、ムチムチとしたヒップは、さながら満月を思わせる円を描いていた。大臀筋に支えられた脂肪が、張りのある曲線を象っている。いつまでも眺めていられる尻肉だった。
左右の尻たぶに、白く長い指がかかる。むにぃ、と脂肪が形を変える。深い谷間が、ためらいがちにゆっくりと割り開かれる。やや腰を持ち上げながら、己の肛門を晒す。
露わになったアヌスは、ひくっ、ひくっと収縮を繰り返している。注がれる視線を恥じているようにも見えた。
特筆すべきは形状だ。ちょっと普通ではない。通常の肛門は、菊に喩えられることからも分かるとおり、穴を中心に皺が放射状に走っている。彼女の場合は、すっと筋が縦に走っていた。いわゆる、「縦割れ」の状態だ。
この男に、紫は性奴隷として散々弄ばれている。屈辱を味わわせるためか、単に本人の思考なのか、アヌスを集中的に開発されてきた。犯された回数でいえば、前穴よりも後ろのほうが多いと断言できるほどに。
肛門は出口であり、異物が入り込むことを想定したつくりにはなっていない。それでも、何度もほじくられ肉棒をねじ込まれれば、流石に順応する。いつの間にか、ヴァギナのごとき線を描くようになっていた。
「やりゃあできるじゃねぇかよ」
「ひぃッ」
自分の肛門を見るのは困難だ。とはいえ、己の身体が造り替えられてしまったと、紫はよく理解していた。指先で少し触れられただけで、腰がびくんと跳ねるほどだ。
忌み嫌う男の前で、みっともない姿は晒したくない。が、仕込まれまくった肉体の反応を抑えるのは、彼女をしても難しかった。
「おうおうこんなもんで喘いでんじゃねぇっつうの。根性がねぇよなぁ、あ?」
「ひッ、く、っふ、ぅ、ぅう~ッ」
無防備に曝け出された菊穴と膣口を、両手の人差し指でゆっくりと擦り上げてくる。爪先がわずかに触れるか触れないかくらいの、羽毛でくすぐるぐらい微妙な手つきだ。にもかかわらず、調律されまくった神経は敏感に反応し、性感信号を脳ミソに伝えてくる。噛みしめた奥歯の隙間から、情けない声が漏れていた。
「うぅう~じゃねぇよ馬鹿女。一秒たりとも我慢できねぇのか」
「っひぃ、ッ、く、ふ、ぅ、ッはああ」
カリカリカリカリ……と、菊門の周囲を引っ掻いてくる。むずがゆさともどかしさに、足の爪先をギュッギュッと伸縮させる。ぎゅうと寄せられた眉根が、堪えているものの大きさを物語っていた。
「ちょっと擦ったらすぐヌルつかせやがってよ。堪え性ゼロか? 逆にすげぇよ」
尺取虫を思わせる動きで、指が膣口を往復する。そのうちに、ニチニチニチっ、と音が鳴り始める。身体の奥から熱い潤いが滴りつつあるのを、彼女自身感じていた。躾けられてきた肉体は、ほんの少しの刺激で濡らすまでになっていた。日常生活に支障をきたすほどだ――下着がすぐダメになる。
「どぉら」
「アッ、~ッ!」
ほんの数分で、男の指はネトついた汁まみれになった。膣汁を潤滑油代わりとして、指先を菊座に押し当て、ゆっくりと忍び込ませてくる。声にならない声が漏れる。はく、はくと口を開閉させ、喉の奥から空気が漏れた。
「指一本でンなザマさらして、この先もつのかよ、ええ?」
ムチムチとした尻肉を弄びながら、肛門神経を責め立てる。ぬぽっ、くぽっと粘っこい音が響くたび、妖しげな感覚がゾゾゾと背骨を通じ脳まで登ってくる。当初は不快でしかなかったが、長きに渡る開発を経て、彼女の肉体は快感と認識するようになっていた。
「ぉ、っひ、あっ、はッ、んひ、うッ、はぁあッ」
カビで黒ずむゴザを指先でガリガリと引っ掻きながら、肛門性感に身もだえする。大妖怪としてのプライドが、みずからのみっともない様を糾弾する。それでもなお、堪えられない。
「ひッ、ぉッ、ぉんっ! あぉっ、くひッ、ひいいいっ」
中指までもが、体内に入り込んできた。圧迫感に、腰が浮かびかける。
ヌポヌポとほじる指の動きが、次第に速さを増していく。直腸内部を、ヌルヌルと擦り上げてくる。
じっとりと、全身に汗が浮かんでくる。燭台の灯りで、きらきらと輝いている。目を白黒させ漏らした間抜けな声が、洞窟の壁面に反響していた。
「ほぉれ、ほれッ、ほれ」
「ひッ! ぉッ、あッ、ぉんッ、ひぃ!」
ねじこんだ中指と人差し指で、菊門を割り開いてくる。散々躾けられてきた腸壁が、外気に晒される。男の視線が、背徳の洞窟に注ぎ込まれる。
第二の性器として造り替えられたアヌスは、恥じ入るかのごとく収縮を繰り返す。躑躅色の粘膜がうごうごと蠕動を繰り返す様は、媚びへつらっているようにも見えた。
「はッ、あっ、っふっ、ひ」
体内に流れ込んでくる空気が、えも言われぬもどかしさをもたらす。無意識のうちに、腰を揺らしていた。たっぷりしたヒップがくねり、くねりと躍る様は、雄を誘っているふうにも見える。肛門で快楽を望む、どうしようもない変態の姿を晒してしまう。
「おケツほじられていいのぉ~ってか? なぁに期待してやがんだっつの、アバズレが」
「アォッ!」
パァンと、鋭い破裂音が響く。誘惑行為を繰り返すヒップへ、平手を打ち込まれたのだ。あがった声は、とても妖怪の賢者とは思えぬ、情けない声だった。
「ひッ! ぉっ、アッ! ひぃッ、あっ、あっ、あぁッ!」
「コラなに姿勢崩してんだよ、俺がいいって言うまでそのみっともねぇカッコでケツおっ広げたままでいるルールだろうがよ、なんべん言われりゃ覚えんだ、てめぇの脳ミソはミジンコ以下か?」
「いひぃいッ!」
反応に嗜虐心を煽られたか、男は繰り返し、スパンキングする。パァン、パァンと小気味良い音が響くたび、尻肉に掌の痕が赤く残されていく。さながら日光の猿を思わせる姿になり果てていく。
「んひッ、ぉッ、あぉッ、ぅううッ、ひぃ!」
男はその間も、菊穴をほじる指の動きを止めようとはしなかった。排泄器官を嬲り倒しては、彼女を無理やり感じさせていく。
恥辱に、気が狂ってしまいそうだった。いつか力を取り戻したなら、なにがなんでも血祭りにあげてやると誓う。
「ふぅうッ、ぅうッ、うううううッ」
くらくらする怒りの中で、しかし紫は同時に、心の奥で薄暗い悦びを覚えてもいた。無毛の前穴からとろとろと蜜の滴るさまや、ぷりっぷりっと尻をくねらせる様を見れば、明らかだった。スパンキングに、マゾヒスティックな性感を見出しているのだ。
「マゾ豚がよぉ……ひひ、そんなてめぇのために、今日はすげぇモンを用意してやったぜ?」
「は……っく」
不意に、男は指を引き抜く。ぎりぎりまで肛門が吸い付く様は、磯巾着を連想させた。寂しくてしかたないとばかりに、アヌスはくぽくぽと収縮を繰り返している。ゆらりゆらりと、腰をゆらめかせていた。
洞窟奥の暗がりで、男は何やらガサゴソとガラクタを漁り始める。その間、土下座をやや崩し、尻穴をおっ広げた間抜けな姿勢で、紫はただじっと待っていた。楽にしてよいとは言われていなかったからだ。下手に隙を見せれば、それを口実に折檻される。長き渡る屈辱の日々で、彼女もいい加減学んでいた。
「ほぉれ、どうだよ? お前みてぇなケツ豚専用の、楽しいオモチャだぜぇ」
男が洞窟の奥から、一抱えもある注射筒を持ってくる。薄緑の、半透明のゲルが、軽く一リットルは詰め込まれている。
「それ、は」
何をされるか察し、顔を引きつらせる。男は底意地の悪い嘲笑を浮かべていた。
「そうだよ、浣腸だよ。ヒヒヒ、一生モンの恥かかせてやっからなァ」
「あっ、嫌、待って」
「なにが嫌だ牝豚がよぉ、好き嫌いが言える立場か、ぉお!?」
「んひぃッ!」
口答えは許さぬとばかりに、赤く染まった尻肉を叩かれる。じんじんとヒリつく痛みに、腰が跳ねる。
「ぉら、動くんじゃねぇぞ」
「ひッ、ぅッ、くッ、ううううッ」
注入口の先端が、菊座に押し当てられる。解されきったアヌスは、大した抵抗もなく異物を受け入れる。腸液が、ヌルリと潤滑油代わりになっていた。
「あっく、う、ひぃいッ……!」
シリンジが押し出され、薬液が注ぎ込まれ始める。もったりと重たいゲルが、腹の中に入り込んでくる。思わず顔を歪める。こんな状況においてすら、身じろぎひとつ許されなかった。
「くひ、ぅうッ、おんッ、あぅッ」
アナルセックスは、散々経験させられてきた。乱暴にほじくられ、背徳の穴に快楽を刻印されるたび、潮を噴いて絶頂させられてきた。浣腸による性感は、そうした暴力的エクスタシーとは毛色が異なる。じわじわと、尻穴から脳ミソを侵蝕されているかのようだった。
直腸が、大腸が、ふくれあがっているのを感じる。外側から見ても分かるほどだ。内側から押し広げられた腹は、妊婦のごとき様を晒している。
「おいまだ半分だぞ、気張れっつうの」
「うぅ、ううぅうう」
異物を押し戻そうとする腸の力と、さらに奥まで入り込もうとするゲルの力が、ぶつかり合っていた。猛烈な違和感に、頭がくらくらしてくる。ピシャリ! ピシャリ! と、根性を出せとばかりにヒップを叩かれるが、よがる余裕すらなかった。
「どら、こんなもんか」
実時間にすれば、三十秒ほどもかからなかったろう。本人は、一時間も苦悶していたかのように感じていた。はぁはぁと、荒い呼吸を繰り返している。
注入口が、菊座から引き抜かれる。すぐさま、自らの手で塞ぐ。本来なら出口であるはずの器官に、腹が膨れるほど大量のゲルを逆流させたのだ。排出しようと、腸内括約筋が必死になって気張っていた。
端的にいって、漏れそうなのだ。そんなことになれば、きっと己は慙死する。全力で、尻穴に力を込めていた。結果として、アヌスは独立した生き物のごとく、うごうごと蠢いている。
「お、おねがい、厠に、厠に行かせてェ」
「お~いおい、幻想郷の管理人であらせられる大賢者サマが、ウンコさせてとかねだってんじゃねぇよ。品位のひの字もねぇのかァ? だいたいよぉ、フツー、淑女は厠に行かせてなんて言わねぇんだよ。お花を摘むってんだよ。俺でも知ってんだぞ、ボキャブラリーのボの字もねぇなオイ」
ことさらゆっくりした口調で、煽り立ててくる。普段ならば聞き流す言葉が、今は恐ろしくもどかしく感じられた。がくがくと体を震わせながら、今にも決壊しそうな肛門を必死に締める。額には脂汗が浮かんでいた。
「まぁ俺も鬼畜じゃねぇから、っていうか俺んちの中で漏らされたんじゃたまんねぇから、フタしてやるよ。ホレ」
「いぃいいッ!?」
あと一秒で限界、といったところで、ぐぽんと音が響いた。なんの遠慮もなしに、異物がねじ込まれる。黒光りする特大のアナルプラグが、彼の言葉通りアヌスに蓋をした。
「ひッ、ひぃ、うぅううッ」
顔を歪め、美貌を台無しにして悶える。確かに、尊厳を喪うことはなくなった。が、行き場を喪った質量が、腹の中から外へかけて猛烈に主張している。体内から押し広げられる感覚に呻き、身をよじるばかりだった。
「ホレ、これでもう大丈夫だな? よかったじゃねぇか、ギャハハ」
「い、嫌よ、こんなの、こんな、うぅうッ、抜いて、抜いてちょうだい、おねがいだから」
「あぁ? なんだお前、人がせっかく用意してやったもんを。ケツマンコ妖怪サマは贅沢で困るわ。……ホレ、人にしてもらいたいことがあるんだったら、まずは自分が誠意ってもんを見せねぇとなぁ」
「ッ……あ」
肩を掴まれ、上半身を起こされる。目の前にあったのは、男の下半身だ。
紫が悶えている間に、彼は腰布を解いていた。隠されていた男根が、その威容を晒していた。
大業物と呼ぶのがぴったりの、えげつない巨根だった。全長にして10インチほどにもなり、太さでいえば赤子の腕ほどもある。緩やかな弧を描きながら反り勃ち、天を衝く姿は、大太刀をも連想させた。
赤黒く張り出した亀頭は鉄兜のようで、カリ首は深く刻み込まれている。びきびきとえげつなく勃起した肉幹の表面を、青黒い血管が蛇のごとく這い回る。根元では黒々とした陰毛が生い茂り、狸にも匹敵する陰嚢を守っていた。ペニスの王と称するに相応しい剛直だった。
何より凄まじいのは、漂う雄のフェロモンだった。鬼人正邪の下克上成功から、何十何百という女を抱き潰してきた魔羅は、むせかえるほどの性臭をむわむわとまき散らしている。股に穴のある性別であれば、一嗅ぎしただけで発情して虜になり、股を開かずにはいられまい。
「ッはぁ……」
紫とて、例外ではなかった。むしろ、その代表格とすらいえる。何十回と犯されてきたなかで、肉体はソレに依存しきっていた。あれほど厠に行きたいだのと喚いていたのに、見せられただけですっかり大人しくなるほどだ。
見開かれた瞳に映るのは、ぎんぎんといきり立つ竿のみだ。鼻孔が、ひくひくと拡縮している。無意識のうちに口はだらしなく開かれ、舌がだらりと垂れ下がる。口内は、ネトついた涎で満たされていく。
「ほぉれ、淫乱ケツ穴妖怪様よぉ。コイツが欲しくてたまんねえんだろ、あ?」
「あっ、あぁあああッ」
牝殺しのイカせ棒を、こともあろうに顔面に押しつけてくる。神が休みだったはずの七日目を費やしてつくりあげたと言っても過言ではない美貌へ、ぐりぐりと。えげつなく濃厚極まる肉魔羅臭を刷り込んでくる。
「あ、は、あはぁあ…………」
へっへっへっと、夏場の犬のごとき吐息が開きっぱなしの口から漏れる。深呼吸を繰り返して、肺いっぱいにペニスを堪能していた。つり目ぎみの瞳が、とろりと垂れ下がっている。すっかり、発情牝になりはてていた。
「ホレ、何すりゃいいかは分かってんだろ?」
目の前で、亀頭が左右に揺れる。さながらメトロノームだった。紫の瞳も、それを追いかける。客観的に見て、とても賢者だとは思えない有様だった。
「ん、は……んちゅぅううっ」
揺れが収まるにつれて、艶めくリップが、ゆっくりと先端へ近づいていく。少女のごとき胸のときめきを覚えながら、先端に口づける。
むちゅぅ、と情熱的なキッスサウンドが響いた。どれほど強く吸い付いたか、聞いただけでよくわかる。唇の痕を残そうとしているかのようだ。己をこれからレイプする肉竿に対して、ありえないほど恭しい挨拶だった。
「えぁあ……あもぉおッ」
間抜けなほど大口を広げる。真正面から見れば、扁桃腺までばっちりうかがえる。
かつての八雲紫を知る者が見れば、仰天する振る舞いだった。とはいえ、目的を考えれば、最適ではあった。なにせこれほどのイチモツ、顎が外れるくらい口を開かなければ、とうてい咥えられなどしないのだから。
「あむぅぅううッ、……んふぅうう……」
ぱくりとかぶりつく。麗しき口腔を、下衆の男根に捧げる。
途端、とろりと瞳が蕩ける。口内を満たした濃厚な雄臭は、彼女を狂わせてあまりある。浮かんだ表情は、トリップしている薬物中毒者を思わせた。
「んぢゅるぅぅ、ぐぽぅ、ぢゅぷッ、んふぅううッ」
ペニスを求める本能と、猛烈な排泄欲に支配され、頭を前後させはじめる。全女性が羨む艶やかな唇で、肉幹を扱いていく。口端から、空気の抜ける音が響く。どれだけ情熱的に吸い付いているか、よく分かる。
「へ、間抜け面晒しやがってよぉ、人生終了モンだぜ? 俺なら首くくるね」
「ぢゅぷッ、ぐぽ、んれろっ、ぢゅるッ、んぢゅるぅん」
罵倒の言葉は聞こえていなかった。嗅覚と味覚を満たす独特の臭気と味は、大妖怪をして夢中にさせるほどだった。肉欲を疼かせ、股を濡らす、蛋白質の存在感だ。
「んふぅっ、ぢゅぷッ、んぢゅるッ、んぢゅッ、れろッ、ぢゅるぅん」
知らず知らずのうちに、尻と腰がぷりぷりとくねっている。猛烈な排泄欲を堪える、肉体の訴えだった。腹の中にたっぷり詰められたゲルを、ひり出すことを求めているのだ。傍から見れば、激しいファックを求めているようにしか見えなかったが。
「んれろッ、んぢゅッ、んもぉ……れろッ、れろれろれろれろぉ」
もっとこの素晴らしいモノを味わおうと、口内では舌が躍っている。亀頭からカリ首にかけて舌先がヌルヌルと這い回り、裏筋をチロチロと責める。肉幹全体に絡みついて、快楽神経を刺激していく。
口壁を擦りつけ、ぐりぐりと愛撫に使う。頬にぼっこりと、亀頭のシルエットが浮かんでいた。
「んぽぁッ……」
いったん口を離す。えげつなく反り返る大業物が、唾液にまみれてぬらぬらと輝いている。陰毛の密林に、顔を埋める。濃厚な汗のアロマが、嗅覚をくすぐる。
「んちゅっ、んちゅっ、んちゅっ」
目的地は、根元でぶら下がる玉袋だ。柔らかな陰嚢に、唇を捧げる。何度も何度も、熱烈なキッスを繰り出していく。
「れろ――んっふ、んふ、れるれるれる……」
舌を這わせ、舐め回す。
ムワムワとたちこめる玉裏の臭気は、特にたまらない。
睾丸にとって、美女の唾は何よりの回春剤だ。グツグツと煮えたぎり、猛烈な勢いで精子を製造しはじめる。それがどこに注がれるかを考えれば、自然と目尻が垂れ下がる。アナルプラグを埋められたムチムチのヒップを、恥知らずにもくねらせていた。ヒクつく膣口から、牝臭い涎がだらだら滴っている。
「んはぁ」
柔らかな袋を隅々まで涎まみれにして、顔を離す。頬に縮れ毛が張り付いているが、気づきもしない。口腔でペニス遊びするのに忙しいからだ。
「あもぉおッ」
再び、肉竿を咥える。根元まで、深々と迎え入れる。
「んゴッ……んふぅう」
10インチクラスの長竿相手ともなれば、喉奥まで使わねばならない。喉壁を亀頭に擦りつけて、粘膜で尽くしていく。
本来なら噛み砕かれたものしか入らないところへ、固形物を突っ込むのだ。普通なら、嘔吐してしまうだろう。けれども紫の喉は、陰茎奉仕のための道具として開拓されていた。異物を押し出そうと、反射的に蠕動こそするものの、それすら愛撫として利用していた。
「おッおッ、いいぞいいぞ、おら、ぶちまけてやっから一滴残らず呑めよ、零しやがったら歯ァ全部引っこ抜いてやっからな」
物騒なことを抜かしながら、男は腰をヘコつかせる。口内では、肉竿がいっそう膨れ上がっていた。
「んぢゅうるるるッ、レロレロレロレロォ」
返事はしない。代わりに、どうぞぶちまけてくださいと、舌を蠢かす。独立した軟体生物であるかのごとき動きを前に、男も流石に、限界を迎えた。
「おらッ、出すぞ、ぉッ、おッ、ぉおおおお――ッ」
「んぐぅううッ……!」
男が腰を突き出してくる。肉棒が力強く脈打ち、根元から膨れ上がっていく。先端に至ると同時に、汚濁が解き放たれた。
びゅぐりびゅぐりと、八雲紫の口腔を精液専用の小便器に造り替えていく。むせ返るほどの雄臭が、口内粘膜に刷り込まれていく。
無数の精虫がうぞうぞと泳ぎ回り、歯の隙間まで埋め尽くしていく。男の下半身に埋められた彼女の顔は、牝としての幸せを物語っていた。
「おっほ、おッ、お、ぉお~……ッ。出した、出した」
ポンプを思わせる強烈な脈動が、次第に収まっていく。欲望をたっぷり吐き出した竿が、引抜かれていく。亀頭が唇から抜ける瞬間、ぢゅぽんっと音を立てた。
「んふぅう……」
先端から唇にかけて、唾液混じりの白い糸が伝う。ちゅるんっ、と自ら啜ってみせた。
「えぁあ」
何かを命じられるまでもなく、顔を上向け、大きく口を開く。ヌラつく口内粘膜に、濃厚なザーメンプールができあがっていた。桃色の舌が泳ぎ回っている。んはぁ……と喉の奥から漏れた吐息は、えげつない精臭を纏っていた。
「んくッ、んぐッ、ぢゅる、んくッ」
口を閉じ、じっくり飲み下していく。穢らわしい雄の欲望は、喉奥にしつこくへばりつき、なかなか下りていこうとしない。思わずときめいてしまう喉越しの悪さだった。
「んはぁあ」
たっぷり一分ほどもかけ、餅のごとく粘つくスペルマを飲み下す。ほんの十ミリリットル程度の量だが、胃袋がずっしり重くなったように感じていた。
「フェラチオできてよかったなぁ? 牝豚が。ペッ」
「アッ……」
顔面に唾が吐きかけられる。あまりにも屈辱的だ。にもかかわらず、今の彼女は恍惚を覚えていた。野太い肉竿をしゃぶりたてたことで、すっかり淫乱女のスイッチが入っていた。
「さぁて、上手におしゃぶりできたお礼に、ケツにぶちこんだモンひり出させてやるかァ?」
「あはッ……お願い、はやく出させてぇ」
言われて、腹の奥でぐるぐるととぐろを巻く排泄欲を思い出す。時間が経ったことで、いっそう強くなっていた。
「おっと。好き勝手出して俺んちを汚されちゃ困る。後始末がしやすいようにひり出してもらわねぇとな? ――さしあたっては、コレにでも出してもらおうか」
「――え?」
言って男が引き寄せたのは、紫が脱ぎ捨てた衣服だった。丁寧に畳まれたソレを、目の前にぽんと置く。自らの衣装を、自らの排泄物で台無しにしろというのだ。
「おいどうした? お望み通りに出させてやるんだ。泣いて感謝するのが当然だろうが。あ?」
「……あはッ」
男の視線は、これ以上ない悪意に満ちていた。思わず、笑ってしまう。一体何を食ったら、こんな悪辣な発想ができるのか。好ましくてしょうがなかった。
「あ、は」
出すのに最適な姿勢をとる。中腰から脚を広げ、尻を後方へ突き出す。蹲踞、あえて下品な言い方をするなら「うんこ座り」の姿勢だ。
人体の構造上、これが最適のポーズであるのは間違いない。とはいえ、決して他人に見せてよい姿勢でもない。まして、尻穴からひり出す姿を見られるなど、一生モノの恥だった。
「あは、早くはやくぅっ」
あまったるく媚びた声を漏らしながら、尻をぷりぷり振って誘う。剥き出しの肛門は、黒光りするプラグによってしっかり蓋をされている。顔は嬉しげだが、眉根はキュッと寄せられていた。実際問題、もう限界だった。尻から出られないと悟った異物が、口方向へ逆流してくるのでは? ――そんな馬鹿馬鹿しい考えが浮かぶほどだった。
「ったく、しょうがねぇ変態だなぁ、このクソバカ女がよ」
「あぁん……ッ」
男はぴしゃりと尻肉を叩き、アナルプラグを摘まむ。ぐっ、と力を込める。蕪のような形をしているので、中々出ようとしない。半ばまで引き抜けたところで、いっきにつるりと引き抜けた。
「あぉおんッ! あッ、あぁあああああああああッ!」
野太いクソをひり出すのと同じ、肛門への刺激に、裏返った間抜けな声が上がる。そのまま、括約筋をおっ広げ、ゲル状の浣腸液をぶちまけていく。わざわざ外の世界から取り寄せた、上等な仕立ての衣装を、台無しにしていく。
「はひッ、ひぃッ、あぉんッ、あぉッ、ぉおッ」
ぶりゅぶりゅと、空気混じりの小汚い音が響く。くねっくねっと、腰が踊る。勢いよく異物を放出する原始的快感に、目を白黒させている。
「あっはッ、アッ、あぁあああッ――」
出るのは、尻からだけではなかった。緩んだ尿道から、尿までもが放たれていく。牝臭い黄金水が、ゲルと混ざってどろどろになりながら、衣服を汚していく。
着替えなど持ってきていない。もう、素っ裸で帰るしかなくなってしまった。どう考えても危機的状況だが、どうだってよかった。生物としての原始的欲求が満たされる感覚に、ただただよがるばかりだ。
「誰がションベンまで垂れていいつったよ、オイ」
「あはぁッ!」
とんでもない粗相だ。男が見逃すわけもない。尻に鋭い平手を打ち込まれる。すでに何度もスパンキングされ、紅く染まった尻肉への一打は、マゾヒスティックな悦びをもたらした。
「あぁんッ、ああぁッ、あぁ……」
ようやく、排泄が止まる。ぐったりと、その場に倒れ伏す。白い肌が汗にまみれ、燭台の光を受けて煌めいている。衣服はゲルにまみれ、見るも無惨な姿になっていた。
腹の中身と一緒に、尊厳まで全てひり出した気分だ。残ったのは、どうしようもなく淫乱な、尻穴狂いの牝豚だ。
「さぁて、出すもん出したんだ、次ァお楽しみの時間だぜ、ええ?」
「あはぁ……ッ」
余韻に浸る暇すら与えられない。風情のないことだが、咎めるつもりもなかった。男の様子を見れば――すなわち、血走った目やぎんぎんといきり立つ男根を見れば、何をするつもりかは明らかだったからだ。
自ら四つん這いになり、尻を高く掲げる。プラグによって拡張され、異物排泄の快楽にたっぷり溺れたアヌスは、ぽっかりと口を広げていた。くぽっ、くぽっと磯巾着の口よろしく収縮して、また埋めてほしいのとねだっている。
「ぅううん……もう限界。私のケツに、淫乱変態ケツマンコに、貴方様のおチンポをブチこんでくださいませ。浣腸排泄でお漏らしまでするみっともなくて情けない猥褻奴隷の糞穴を、デカチンポでほじくりまくって、二度とまともにおトイレできないくらいガバガバの、どうしようもない穴っぽこに造り替えてくださいませぇっ」
へりくだった、救いようのない言葉を並べ立てる。猿のごとく赤く染まった尻を躍らせ、誘惑する。頭の中にあるのは、すでに一度射精したにもかかわらず雄々しく反り立つペニスをアヌスに受け入れ、狂おしく絶頂することのみだ。
「はん。ようやくケツ奴隷の自覚ってもんがでてきたか、あぁ?」
男が後ろに陣取る。反り返る肉棒で、ぺちっぺちっと尻たぶを叩いてくる。言葉でも態度でも嬲られる嬉しさに、尻穴がくぽくぽと収縮を繰り返す。
「あはッ」
入口として造り替えられた穴に、肉竿の先端が押し当てられる。恥知らずな蠕動を繰り返していた肛門が、悦びにキュッと窄まる。
じくじくと灼けてしまいそうな熱が、肛門神経叢を通じて伝わってくる。へらりと、口元が笑みを形作った。この人が賢者ですと紹介されても誰も信じない、だらしない笑みだった。
「そら、よぉく味わえや!」
「あォッ、おっほぉおおおおおおおんッ!」
なんの遠慮もなしに、腰が前方に突き出される。反り返る肉魔羅が背徳のおちょぼ口を思い切りこじ開ける。直腸をごりごりと押し広げ、亀頭は十二指腸にまで至る。パァン! と、破裂音が響いた。ムチつくヒップと下腹の肉がぶつかった音だった。
赤子の腕ほどもあり、金剛石ほども硬いモノを、いきなりねじ込まれたのだ。痛みを覚えてしかるべき場面で、紫が見出したのは、目の裏がチラつくほどの性感だった。目も口も間抜けなこと開かれ、舌はこぼれ落ちて、上がるのは裏返った嬌声だった。
「っは、っく、っは」
呼吸をしようとした口が、はくはくと開閉する。みっちりと体内が埋められる感覚は、何度味わっても強烈だった。ろくに思考もできない有様だ。
「おいおい、こんなもんでヘバッてんじゃねぇよ、セックスは、今から、始まるんだからよォ!」
「ぉッ、ひっ、ぉおんッ! あぉ、ひぃぅ、ぉzおおッ!」
馴らす時間すら与えられなかった。腰が勢いよく引かれ、そして突き出されていく。10インチ越えの大業物が、八雲紫のアヌスを容赦なくほじくり倒していく。
「ぉほッ、ひッ、あぉッ、ぉんッ! ぉッ、ひッ、ぉおッ、んぅううッ」
初っぱなから、えげつないピストンだった。下腹と尻肉がぶつかるたびに、小気味良い破裂音が響く。ぐぽッ、ぶぽッと、菊門から間抜けな音が鳴る。裏返った、獣じみた嬌声が続いた。
ゴリゴリと、体内が抉られている。開発され尽くした菊穴が、蹂躙されていく。燃え上がるほど熱い鉄棒に腸壁は悦び、うごうごと蠕動して絡みつく。
「ぉーッ、ぉうぅッ、ぉおッ、おッ、おんッ! おっおッ、ひぃいッ!」
「はん、すぐアヘりやがって、家畜みてぇな声出しやがる。心の底から牝豚って感じだなぁオイ!」
「あぁああッ!」
体重の乗ったストロークに、目を白黒させて喘ぐほかになかった。どちゅどちゅと、長竿でほじくられるたび、ぷるんぷるんと乳が揺れる。剥き出しの膣口から、だらだらと淫ら汁が滴っている。
「あっはぁッ、あっあっ、あぉッ、あぁんッ!」
自ら指をねじ込み、勢いよく掻き回す。
ぐちゅぐちゅぐちゅと恥知らずの蜜音をあげながら、肉襞をこね回す。
前穴と後穴、両方から叩きつけられる悦びに、すっかり夢中になっていた。涎すら垂らす有様だ。
「おうコラ、何一人で楽しんでやがる、ンなことしてるヒマがあんならもっと腰振れや腰ィ!」
「あぁああんッ!」
本日何度目か、鋭いスパンキングが繰り出される。感じるのは痛み、そして甘ったるいマゾヒスティックな快感だった。上がる悲鳴は、媚びを大いに含んでいる。
「ぉんッ! ぉッ、ひッ、あぉッ、ぉぅッ、ぉおんッ」
求められるまま、腰を振りたくる。いつものドレスの上からでも分かる巨尻を、上下左右にくねらせる。男のピストンに合わせて、ぷりっぷりっと突き出しては快楽を貪る。もちろん、きゅうきゅうと括約筋を締め付けることは忘れない。
「あはぁんッ、ぉんッ、おっおっおっ、いいッ、あはぁッ、チンポ、ちんぽいいーッ」
「おうおうそうだよ、ミジンコ以下の脳ミソでもやりゃァできんじゃねぇか、なら最初からやれってんだよ馬鹿女がよ」
男は大分気を良くしたらしく、いっそう激しく抽送しながら、ご褒美としてのスパンキングを繰り出す。対する紫も、白痴のごとく喚きたてながら、猛然と腰を振りたくる。そこに、大妖怪としてのプライドも尊厳も、ありはしなかった。ただただ肛門性交に悦ぶ、変態がいるばかりだ。
「おほッ、いいぞいいぞぉ、上ってきたァ……!」
男が呟く。菊座が擦り切れる勢いで、腰を突き出してくる。腸液がまき散らされ、特有の臭気をまき散らしている。濃厚極まる淫臭だ。
しゃくり上げるストロークが、ごりごりと腸壁を抉ってくる。裏側から、子宮を小突き上げてくる。退廃的悦びに心から浸りつつ、紫は彼に対しねだる。
「あはッ、あはぁ、来て、ぶちまけてェ、ケツマンコに種付けして、ド変態アクメキメさせてぇええっ!」
体内で男根が膨れ上がっているのを、はっきりと感じていた。絶頂が近いとなれば、尻穴奴隷として肛門射精をおねだりするのは当然の作法だった。
興奮のまま恥も外聞もなくねだれば、上等とばかりに肉竿を打ち付けてくる。膨れに膨れたイチモツで、尻穴がめくり返るほど責め立ててくる。限界を迎えるまでに、さほど時間はかからなかった。
「おら出すぞ牝豚がッ、イけ、ケツ穴で妊娠しとけッ、ぉッ、おおおおおおッ!」
「あひッ、イくぅ、ケツアクメキメる、いッ、ぉッ、おッ、んひぃいいいいい!」
細胞レベルで密着するほどの勢いで、腰をひときわ深く突き出してくる。一瞬遅れて男根が弾け、濃厚極まる欲望が一斉に解き放たれた。
マグマほども濃い種汁が、どくどくと注がれていく。腸内細胞が灼かれているかのようだ。無数の精虫が鞭毛を蠢かすことで、圧倒的な熱量が生じていた。
注ぎ込まれる精子は、卵子と結合し子を成すという、本来の目的を絶対に果たせない。腹いせとばかりに、腸壁の襞の裏側にいたるまで、徹底的に精臭を染みつかせていた。もう二度と、まともに排泄などできなくしていく。
アヌスが造り替えられていく快感で、彼女は絶頂を迎える。艶めく金髪を振り乱し、Gッカップの巨乳をぷるんぷるんと弾ませる。背筋は反り返り、全身に浮かんだ汗がぴっぴっと飛び散る。指でほじくられていた肉貝から、プシィッと熱いアクメ潮が噴き出た。
うごうごと蠕動していた腸壁は、己を頂へ登り詰めさせてくださったモノに、きゅううと絡みついて搾り上げる。体内から異物を排出するのが本来の仕事であるはずのに、それを一切放棄していた。
「おッ、ぉ、おお~――……おほッ、出した、出したァ。はん、搾り取ってきやがって、エロケツ女がよォ」
「はひぃんッ」
ペチンと、置き土産代わりに尻たぶへ平手を打ち込み、男は腰を引いていく。萎えかけの亀頭が引き抜ける瞬間、ぶぽッ、と音がした。肛門がギリギリまで吸い付く姿は、なんともお間抜けだった。
「あはッ、あぉ、んは、あはぁあ……」
湿ったゴザに突っ伏したまま、紫は荒く呼吸を繰り返す。未だ絶頂の余韻から下りてこられないのだ。
散々ほじくられまくったアヌスは、すっかり拡張されきって、まるで閉じなくなっていた。ぐぱッ、ぐぱッとグロテスクな収縮を繰り返しながら、薄ら饐えた香りの漂う内部を晒している。
複雑な襞によって構成される、腸液がヌメヌメ輝く内部構造は、薔薇を連想させる。立派なアナルローズだ。もはや二度と、まともに排泄できないだろう。ペニスで蓋をしてもらわなくては生きていられない、性処理用の性器穴ができあがったのだ。
「おら、何ボケッとしてんだ? あ? まだ仕事は終わっちゃねぇんだぞケツ穴奴隷が」
己の排泄器官をさんざんほじくったモノが、目の前に差し出される。ネバつく腸液と精液にまみれて、ぬらぬらと輝いている。漂う臭気はとても快くなどないはずだが、なんとも蠱惑的に感じられる。
見ていると、自然と唇が疼く。衝動に逆らう紫ではなかった。己の義務――汚れたモノを綺麗にする――と一致するのだから、なおさらだった。
「あはぁあ……んもッ、んぢゅるッ、ぢゅるッ、ぐぽッ、んふぅうッ」
ぐぽぐぽと、音をたててしゃぶりつく。己を使ってくださった素晴らしいイチモツのために、口腔と舌を捧げる。
れろりれろりと、労りつつも情熱的な舌遣いで、へばり付く汁を舐め取っていく。自らの排泄器官に入っていたモノだというのを忘れたかのごとき、丁寧なフェラチオだった。
「へへ、このケツ豚女も大分できあがって来たな……そぉら、今夜はまだまだハメ倒してやっから、覚悟しろよ?」
「んふぅんッ……!」
ピシャッピシャッと、尻肉を叩かれる。再び貫いていただくことを期待し、紫はもはや閉じない肛門をうずうずと疼かせるのだった。