シンフォニックナイツ編、初エロ回ですが、エロは薄め。
二分割しようかとも思ったのですが、流れを重視して一つにまとめた結果です。
2週間待たせた癖に文字数も少なくて申し訳ない。
では、どうぞ。
「きゃああああぁぁぁぁ!?」
「……これほどとは……な」
前回とは全く違った展開に、ファルケは少しだけ呆然としたような雰囲気で佇んでいた。
前方には今ファルケの拳の一撃を食らい、怪我こそ魔力障壁で防いではいるだろうがダメージにより動けなくなったリリーが居る。
そしてそれを囲む3体の下魔もだ。
こいつらがこの結果を生んだ犯人だった。
(確かに性的な刺激を受けた途端シンフォニックリリーの動きはあからさまに鈍ったが……それ以上になんて強さだ)
今回の戦いは、アクラに貸し出された下魔が参加し、戦いの最中、強力な媚薬を乗せた舌の攻撃でリリーの胸やスカートの中などを狙い、実際にヒットさせていた。
それによりリリーの動きは精細さを欠き、最終的に今のファルケの一撃でダウンすることになったのだが、それ以上にファルケは戦慄していた。
(ドライと呼ばれた下魔……こいつ一匹で俺より強いんじゃないか?)
アクラに連れて来られた下魔の一匹は身体が紫色になっている変異種だ。
だが、その戦闘力は凄まじく、流石に一体では難しいかもしれないがあと数体下魔がいればリリーを倒せてしまうのかと思うほどだった。
そして何よりファルケを戦慄させたのは残り二匹の下魔だ。
(こいつらは特に普通の下魔らしいが……一匹一匹の強さが俺が召喚した下魔とは比べ物にならない……メッツァー・ハインケルの雑兵ってのはこんなに強いのか?)
ファルケの強化スキンは強い。
リリーが更に強かっただけで、普通の軍隊などが相手ならばまず負けない。
ファルケが召喚した下魔が10体同時に襲いかかってきてもファルケは余裕が勝てるだろう。
しかし、この下魔達が相手では精々5体くらいが限界だ。
それ以上居れば数の差で押し切られてしまう。
それほど強さに差があるのだ。
ファルケは見たことすらない場所だが、異世界ロアにて、メッツァーが銀髪の魔王と呼ばれているのは伊達ではない。
それをひしひしと感じさせられていた。
「まぁ……今はそれを考えても仕方ない……か」
少なくともまだメッツァー達と敵対するつもりはないファルケは、目の前のことを優先する。
勿論ファルケも知っているのだ。
魔法戦士はその純潔な魂故に、性的な快楽に弱く、そしてゆっくりとその魂を淫らに染めあげることで、魔法戦士は籠絡出来るということを。
(ふふ……しかし普段生徒として触れ合っている莉々奈くんを今から犯すと考えると……存外興奮するものだ)
ファルケである鷹佑は普段莉々奈の家庭教師をやっている。
そして鷹佑の勘違いでなければ、家庭教師としての関係はかなり良好だ。
勉強以外でもプライベートのことを話したりと、鷹佑自身も明るく社交性が高く、そしてちょっとだけ年頃の女の子らしく恋愛などにも興味津々な莉々奈を妹分のように思っているのだ。
だが、だからこそその存在を汚せることに鷹佑は強い興奮を覚えていた。
「っ……なんて卑劣な戦い方を」
「卑劣?何か問題のある戦い方だったかね?」
「なっ……!?あ、あんなことして……!」
ファルケの厚顔にリリーが言葉を失う。
メッツァーが良く使う手だったとしても、初めてやられたリリーからすれば戦闘中にセクハラをするなど卑劣な手に他ならないのだ。
しかしファルケは全く気にした様子などない。
「ルールに守られてるわけでもないだろう?戦いを舐めているのか?」
「っ……それは……」
「それに負けたらどうなるか……分かるだろう!」
ファルケの言い分自体には納得出来なくとも理解は出来るため、リリーは言葉を濁す。
そんなリリーのことを放置し、ファルケは手元に小さなブレードを生やすとリリーの胸元を切り裂いた。
「きゃあ!?う、うそ……」
「ふむ、魔界の鉱石で作られたブレードは中々切れ味があるな。だが短すぎて戦いには使えないか……」
リリーの服は布のようにも見えるが、魔力が縫われたものなので非常に丈夫な装甲のようなものである。
それを軽々と切り裂かれるなど普通はありえないことであり、ティアナに勝るとも劣らない豊満な胸が露わになってしまったことよりも、リリーは戦慄していた。
「ほう、中々良い胸をしてるじゃないか」
「やっ!?み、見ないで……ください」
だが、流石に指摘されれば戦慄している暇はなかった。
何とか隠そうと身を振るも、下魔達に押さえつけられていてはそれもかなわない。
「さぁ楽しませて貰おう」
「いや!いや!いやぁぁぁぁぁぁ!」
「莉々奈さん!莉々奈さん!ダメです……全く通じない」
リリーがファルケに襲われてる頃、バックアップである菜々芭は車の中で焦り、何度も通信機に呼びかけていた。
ファルケが通信を妨害しているのは分かっているため、それを防ぐための機能を取り付けたのだが、計算よりもファルケ側の妨害の出力が大きすぎて機能していないのだ。
「莉々奈さん……」
菜々芭も車の運転自体は出来るが、魔力は持っていても魔法戦士ではない菜々芭が戦闘に参加することは出来ない。
いくら莉々奈が心配でも彼女は車で無事を祈るくらいしか出来ないのだ。
しかし菜々芭は知らなかった。
悪と戦う時には、あらゆる手段を考慮に入れなければならないことを。
「こんばんは〜」
「なっ……侵入!?きゃあ!」
突然聞こえた声に振り向いた菜々芭は次の瞬間、車の座席に押さえつけられていた。
車の中にいつの間にか黒いローブを羽織り、目元を骸骨のような仮面で隠した男が侵入していたのだ。
菜々芭より身長自体は少し高いくらいで、声からすればまだ十代の少年だろう。
しかし力は強く、押さえ付けられた菜々芭は身動き一つ取れなかった。
「ん〜ダメだねぇ。いくら魔力処理されてる車の中だからって戦場で油断しちゃ」
「っ……何者です!」
「あはは!強がっちゃって可愛いなぁ……良いよ。その勇気に免じて名乗ってあげる。俺はジェノ。ファルケの仲間……みたいなものさ。甘樹菜々芭さん?」
「……ジェノ」
突然不審者に押し倒されて怖くないわけはない。
しかも何故か名前まで知られているのだから尚更だ。
しかしそれでも菜々芭は震えそうな声を押さえ、何とか睨み返す。
そんな菜々芭の虚勢にジェノは笑いを返しながらも名を名乗ったが、菜々芭に聞き覚えのある名ではなかった。
それでもファルケの仲間だと言うならば、敵には間違いない。
「私を……殺すのですか?」
「う〜ん……そりゃその方が手っ取り早いだろうけど……」
菜々芭の考えは当然なことだ。
科学と魔法を融合させたM3システムを作り、魔法戦士を作り出したと言っても過言ではない菜々芭は、敵対組織から見れば邪魔者でしかなく、またその頭脳を狙い攫おうとするものも少なくはない。
ジェノもその類と考えたのだが、何故かジェノは言葉を濁した。
「俺の目的は違うんだよねぇ……」
「目的……?ひゃ!?な、何をするんですか!?」
少なからず情報を収集しながらこの場を脱しようとしていた菜々芭は、いきなりのジェノの行動に思わず冷静さを崩されてしまう。
ジェノがいきなり手を菜々芭のスカートの中に入れてきたのだ。
「ふふふ、油断してた悪い子にお仕置きをしてあげるのさ」
「っ!や、やめ……あっ♡え、え、なん、でぇ……♡」
下着の上から触れるジェノの指。
本来気持ち悪く怖いだけの陵辱者の指だが、秘所の入口を撫でられた菜々芭が感じたのは恐怖ではなく快楽だった。
「んっ♡あっ♡ひ、んっ♡なっ♡ぁ♡」
ジェノの指が下着の上から秘所を上下する度に身体が敏感過ぎて逆に痛みを感じてしまうため自分では殆ど味わったことの快楽の電流が菜々芭の身体に走る。
そんな初めての感覚に戸惑いが強いのか、菜々芭はロクに抵抗も出来ていない。
「パンツ越しなのにクチュクチュいってるよ?感じてるんだ」
「ちが、ぁぁ!♡♡ゆび、くいこませ、ないでぇ♡」
反論したくとも、ぐにぃ♡とジェノの指が純白のパンツ越しに秘所に食い込むと言葉を失う菜々芭。
ジェノの指が上手かったとしても異常な快楽だ。
それもそのはず。
ジェノはある理由から菜々芭に快楽を増幅し、痛みを軽減する魔法をかけており、それにより菜々芭はジェノの指で強い快楽以外感じないようになってしまっているのだ。
「あはは!何が違うんだい?無理矢理されて、きみは感じてるんだよ?ほら、ほら!」
「あひっ!?♡はい、てぇ!♡だめ♡だめ♡あぁあぁあああぁああ!♡♡♡」
ビク!♡ビクビク!♡ビクンッ!♡
いつの間にか無意識に開いていた足を震わせ、菜々芭が絶頂に達する。
頭がまばゆい光で染まり、押さえつけられた身体全部が、ふわりと宙に浮いたような感覚に支配される。
押し込まれた下着ごと指を締め付けている、菜々芭の初めての絶頂は、鮮烈なメスの快楽に支配されたものであった。
「あ〜あ、ビショビショだ」
「っ……はぁ……な、何が……目的……はぁ♡」
「お仕置きって言ってるじゃないか」
「ふざけないで……くだ、ひゃあああ!♡♡」
ジェノの目的が全く分からず、弄ばれていると感じた菜々芭が怒鳴ろうと口を開くも、その唇から漏れ出す声は、いやらしく蕩けていた。
ジェノが下着を素早くズラして秘所の中に指を入れてきたのだ。
「きみ達は負けたんだ。ならお仕置きされるくらいで許されてるんだから良い方だろ?」
「き、み……た、んひっ!?♡♡や♡なか、だめぇ!♡♡くちゅ♡くちゅ♡はぁ!♡♡ぁぁぁ!♡♡♡」
くちゅ♡くちゅ♡くちゅ♡くちゅ♡
ジェノの言った言葉の意味を察してしまった菜々芭が、問いかけようとするも口から勝手にいやらしい声が溢れ出してしまう。
声はもう止められない。目がくらむほどの快楽を与えられて、頭の中はまた真っ白になっていく。
腟壁がジェノの指に擦られているのが嫌でも分かり、菜々芭を無理矢理昂ぶりに導いていき、次々といやらしい液が溢れてくる。
「ふふふ、そろそろ頃合いだからね。一部だけ通信妨害を解除してあげるよ」
そしてその意味を菜々芭は理解させられた。
ジェノが指を鳴らした瞬間、この車とだけだが通信妨害が解除されたのだ。
『いやぁ!♡お、く!♡おくを突かないでぇ!痛い!痛いのぉ!♡』
「り、莉々奈さ、ん……!」
通信機から聞こえてくる悲痛な声は、いつもと全く違う声ながらも間違いなく菜々芭の敬愛する莉々奈ことリリーの声であった。
その声色、そして言っていることから菜々芭の優秀な頭脳は察してしまう。
リリーはファルケに負け、今まさに犯されているのだということを。
『ちが、ちがう!♡感じてなんかないの!♡いやぁ!つよく、つよくしないでぇ!♡♡』
「莉々奈さん!莉々奈さ、んぁぁ!♡♡やめ、させて♡りりな、さぁんを♡たすけ、あぁぁ!♡♡」
「ダメダメ。お仕置きだって言ったろ?これはねぇきみ達の見通しの甘さがもたらしたことなんだよ?ならきちんとお仕置きを受けなきゃ」
「そん、な……くひぃいいいいぃいいいぃいいいいい!!♡♡♡」
『いやぁぁぁぁ!ださな、ンァァァァァァ!♡♡♡』
ビクッ♡ビクビクッ!♡♡♡びくん♡びくんっ!♡♡♡
絶望の言葉と共に菜々芭はジェノの指で、リリーはファルケに中に射精された衝撃でそれぞれ深い深い絶頂の波に攫われる。
リリーの姿は見えないが、きっと今の菜々芭のようないやらしく蕩けてしまった表情をしているのだろうと思わせる声色だった。
「ぅ……ぁ……ぁ……♡」
「あはは!これで分かったろ?きみ達は見通しが甘すぎる。何よりきみみたいな無力な子が戦場に出てくるとどうなるかってことがさ!」
リリーと違い本番こそされていないが、指で10回近く絶頂を味合わされた菜々芭は時折余韻で痙攣し、グッタリとしていた。
その顔には涙も浮かんでいるが、これは快楽によるものだけではない。
ジェノに言われた無力、見通しが甘いという言葉が刺さっているのだ。
自分が無力で見通しが甘かったから、莉々奈が敗北し、穢されてしまった。
菜々芭はそう考えているのだ。
「……またね、菜々芭」
小さく小さく、先ほどまで高かったテンションが一気に低くなり、ジェノが呟き姿を消す。
それが聞こえる余裕はもう菜々芭にはない。
もしなりふり構わず、研究を進めていれば、もしかしたら莉々奈を助けられたのでさないか。
もし自分が無力な存在でなければ、こんなことにならなかったのではないか。
そんなもしが、後悔の念が菜々芭の心を蝕む。
シンフォニックリリー、百合瀬莉々奈の敗北。
それは負けたというだけの事実に留まらない、心の蝕みを産んだのであった。
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