※この作品はR-18です。

俺の妹が最高のオカズだった   作:風見 源一郎

16 / 100
童貞卒業おめでとう、お兄ちゃん

 

 妹の命令によって硬さを取り戻した俺の肉棒が、閑散とした日中の居間にドクドクと拍動を響かせている。

 心臓と呼応してピクつくその相棒の様子を、まだ幼い彼女たちは無垢な瞳で見つめていた。

 

 美優は無垢と言っていいのかわからないけど。

 

「またおっきくなった……」

 

 佐知子は俺の勃起を不思議そうに観察していた。

 男である俺自身、興奮すると大きくなる体の部位なんて謎でしょうがない。

 保健体育すらロクに理解していない佐知子からすれば尚更だろう。

 

「お兄ちゃんが佐知子とセックスするために頑張ってくれてるんだよ。偉いねって褒めてあげないと」

「そうだったんだ。なんだか大変そうだもんね」

 

 佐知子は四つ足歩きで俺の膝に近づいてくる。

 

 充血に赤くなった亀頭は再び感度を増して、射精による落ち着きで性感を失くし、ただ過敏なだけのはずだった。

 

「よしよし。偉い偉い」

 

 佐知子の手が俺の肉棒を撫でた。

 ただ純粋な心で。

 それを慈しむように。

 

「あっ……ぐぅ……!」

 

 ビクッと俺の腰が跳ねた。

 そんな優しさが伝わってか、射精した直後の亀頭を直に手のひらで擦られているのに、再び悦楽の境地へと舞い戻っていた。

 

「握るよりさする方がいいですか?」

 

 佐知子は先の方だけでなく、竿からタマの方まで、フェザータッチで撫で回してくる。

 知識が無いせいで抵抗も少なく、佐知子の性技術は美優から与えられる情報をスポンジのように吸収していく。

 

 肉棒への撫で回しから、タマ舐め、キス、手コキまでをスムーズに行う佐知子。

 参考にしているものが男向けのエロビデオなだけあって、男が喜ぶ前戯をそのまま再現してくれる。

 しかもその表情はほんのり赤らんだ惚け顔だ。

 美優から仕込まれたメス顔で美味しそうに俺のペニスを咥えてくれる。

 

「ふむっ……むちゅ…………きもひぃれふか……?」

「ああ……もう……一生されてたいくらい……」

「んふふ。んぐ……ぐちゅ……んくっ……」

 

 咥えこんだら奥まで。

 唾液たっぷりの口内に、亀頭から根元まですっぽりと含んでしまう。

 

 これがセックスがどんなものかも知らない女の子のテクとは思えない。

 驚異的な上達ぶりだった。

 

「ああっ……佐知子……また……口に……!」

「んっ……!」

 

 セックスする目的も忘れて、佐知子の口の中に射精したいと、ついお願いしてしまったところで佐知子が動きを止めた。

 顔を強ばらせて、先ほど口に出された精液がよっぽどトラウマになっているらしい。

 

 口内射精を続けたらフェラが嫌いになってしまう。

 そんな心配を感じ取って、美優が佐知子の背後から近づき、パンツを下ろして割れ目へと手を忍ばせた。

 

「佐知子もそろそろ準備しないとね」

「ふぇ……んきゅ……!?」

 

 美優の腕がゆっくりと前後し始めると、佐知子はビクッと身を縮こまらせた。

 

「あっ……はぅっ……ああんっん……あっ…………!」

「お口を離したらダメだよ。咥えてて」

「ふー……んぐっ……! んー! はふっ……んちゅ…………!」

 

 美優の手で秘部を弄られて、佐知子のフェラは激しさを増した。

 一心不乱に俺の肉棒を咥えて、美優から与えられる快感をどうにか思考の外に追いやろうとしている。

 

 そこにあったのは演技のメス顔などではない。

 美優の指に翻弄されて、顔の筋肉の一切に力が入らないくらいにトロけた表情で俺の肉棒を咥えていた。

 

「佐知子……っ……そんなに激しくされると……保たないって……!」

「はぁ……むぐっ…………んんっ……ん……んン~~ぁぁあああ! 美優、ちゃ……んぁあっらめぁぅ……んんー……ッ!」

 

 佐知子の秘所はクチュクチュと音を立てるほどに溢れていた。

 あるいはそれは美優が俺たちを興奮させるためにわざとやっていたのかもしれない。

 佐知子の嬌声と吐息は理性を感じさせないほどに乱れて、もう俺の声も聞こえていないようだ。

 

 その様子からして、それはもう明らかだった。

 佐知子はすでに、美優に膣内までイジられている。

 

「美優……しゃ……美優ぅぅ……あっ…………いっ……イイっ……いぃ……はぁんむ……ぐちゅぶちゅ…………んく……んん……ッ!」

 

 佐知子は俺の肉棒を咥えては、美優から与えられる秘部への快感によがり苦しむ。

 

 セックスの準備といったのだから、美優は強めに佐知子の膣をほぐしているのだろう。

 佐知子はオナニーの経験もあるみたいだし、それなりの感度があるのもわかる。

 

 疑問なのは、美優の指さばきがあまりにも上手すぎることだ。

 女体をよっぽどイジり慣れていない限り、ここまでの快楽地獄に導くことは不可能なはず。

 

 美優もやっぱり、オナニーをするのだろうか。

 いつもムスッとしてるだけのこの娘が、若い体を持て余して悩み耽ることがあるなんて考えにくいけど。

 

 佐知子のように喘ぎ乱れて、撒き散らすように性欲を発散する。

 そんな美優がいるなら、見てみたい。

 

 いったいどんな体勢でオナニーをするのか。

 どんな声を出して乱れるのか。

 

「みゆひゃん……らめっ……もうっ……!!」

「イッちゃう? いいよ。女の子は何度イッてもいいんだから」

「ああっ、美優の指ぃ、ぃきもひぃ……んッ……ああっ……あひゃぁ、ああんっ! ら、めにゃ、のぉおっ、ひああっ──!!」

 

 佐知子はガクガクと体を跳ねさせた。

 俺の腰を掴む手にありったけの握力を込めて、制御の利かない体を必死に抑え込もうとしている。

 

「初めてだからもうちょっとグチュグチュしようか」

「もう、いひゃらのぉ、あっ、あっ、イッたあとはらめぇ、ん、んん、んンあっ! あひゃま、おかひくなりゅ……ッ!」

「まだ奥の気持ちいいとこ触ってないよ。ほら、ここ」

「あっ、ああっ、ひょこおっ、しゅごひぃい! んっ、ああっ、ぁあああっ!!」

 

 それはもはや悲鳴に等しかった。

 俺の肉棒の相手なんてそっちのけで、快楽の限りを喉の奥から表現している。

 美優の指はスカートに隠れて見えないが、完全に佐知子のスイートスポットを捉えているようだった。

 

「うん。いい感じだね」

「ぁ……ぁぁ……もぅ、りゃめ、ひゃ……みゆひゃまの、どれいでいいれしゅ……」

「そんなにぐったりしないの。次が本番だよ」

 

 佐知子の意識は朦朧としていた。

 脱力しきった顔は半分ほど白目で、これが二次元的な表現になるなら間違いなくアヘ顔として描かれている。

 

「お兄ちゃんも準備はいいよね」

 

 美優は息も絶え絶えになっている佐知子など意に介していない。

 ただ俺にセックスさせるという使命を全うするために、するべきことをしているという感じだ。

 

 準備ならとうにできている。

 むしろ準備ができ過ぎて挿れた瞬間に射精しそうで心配だ。

 佐知子にこれから挿入すると考えると緊張は抜け切らないが、ここまできたら、やるしかない。

 

「か、覚悟は、決めた」

 

 ここで引いたら失礼というもの。

 俺は佐知子が欲しい。

 佐知子で童貞を卒業したい。

 

「ゴムを持ってきてあげるから、どこにあるか教えて」

 

 美優にそう言われて、俺の頭が瞬間的に冷える。

 

「あっ……ごめん。用意、してない」

 

 セックスする名目で今日まで美優に頑張ってもらってはきたが、こんなに早く実現するとは思っていなかった。

 

「持ってないの? 一人でするとき使わない?」

「使ってない」

 

 今まで美優の前でオナニーしてたとき、一度も使った記憶がないんだが。

 むしろどうして童貞の俺が持ってると思ったんだ。

 

「あのふにふにの穴のやつ使うときってゴムを着けるんじゃないの?」

 

 ふにふにの穴って、オナホのことだよな。

 なんで俺がオナホを持っていることを美優に知られてるのはこの際置いておくとして。

 美優にもそういう知識があったのか。

 

「俺は、使わない派だから」

「むー……どうしよう……私もどこで売ってるか知らないからな……」

 

 美優は彼氏もできたことないもんな。

 コンドームなんて知ってるだけでも驚きだ。

 

 ……そこは保健体育の範疇か。

 

「俺が今から買ってくるか?」

 

 見たことないけど、コンビニで売ってるらしいし。

 

「そんな状態で?」

 

 美優は俺のペニスをビシビシ指示棒で叩いてくる。

 マゾに目覚めそうだからやめてほしい。

 

「すまん……」

「はぁ~。しょうがないな」

 

 美優は大きなため息をつくと、二階へ行ってしまった。

 

 その頃には佐知子も落ち着いていて、ここでようやく目が合う。

 

「えーっと……これから挿れることになるんだけど。ほんとにいいの?」

「いいですよ? お兄さんのほうこそいいんですか?」

「俺はまあ。願ったり叶ったりだし」

 

 可愛い歳下の女の子に筆下ろしをしてもらう。

 男としてこれほど恵まれた話もない。

 

「でしたら、深く考えずにしちゃいましょうか。……美優が来るまで、舐めます?」

「お、おぅ」

 

 積極的な佐知子になされるがままに、俺はまた肉棒を舐めてもらう。

 自分からじゃお願いできなかった。

 助けられてばっかりで申し訳ない。

 

「あんまりしちゃうと、出ちゃいますよね」

「あっ……くっ……はぁ、あぁ、そう、だね」

 

 佐知子も素直に俺の反応を汲んでくれていた。

 基本は舐めるだけにして、余裕がありそうなら先っぽをパクっと咥えてくれる。

 

 なんというか、もう、天使だ。

 

「ふむっ……ちゅ……むりゅ……はぁ…………あー……はんっ……」

「佐知子……すごく……気持ちいい……」

「んふっ……よかったです……あーむっ……ちゅるっ……」

 

 何度も休んでは舐めてを繰り返してくれる佐知子。

 そうこうしているうちに、美優が階段を降りてきた。

 

「はい。これ使って」

 

 美優が俺に手渡したもの。

 四角いビニールに包装された円形の物体。

 

 それは間違いなく、コンドームだった。

 

 なんで美優がこんなものを持っているのか。

 困惑する俺の手から、佐知子がコンドームを取り去った。

 

「あっ。これ知ってる」

 

 天井にかざして裏表を確かめる佐知子。

 

 まてまて。

 お前らは処女だろ。

 なんで俺も触ったことのないコンドームを知ってるんだ。

 

「これ、遥ちゃんの部屋に遊びに行ったときに同じのが────ふぐっ!?」

「佐知子、余計なこと言わない」

 

 美優が佐知子の口を塞いだ。

 

 遥って、たしかレズの子だよな。

 どうしてレズにコンドームが必要なんだ。

 

 もう何がなんだかさっぱりわからない。

 

「お兄ちゃんは早くそれ付けて」

「お、おう」

 

 四角いビニールパッケージは、簡単に指で裂いて開けることができた。

 中からはぬるぬるとローションに浸されたゴムが取り出せる。

 

 根元からくるくると丸まっていて、先端の膨らみが精液溜めというやつなんだろう。

 これを、硬くなってる俺のモノに、装着すればいいんだよな。

 

「お兄ちゃん、それだと裏表逆だよ。丸まってるのを引っ張って下ろせる向きじゃないと」

「そ、そうか。悪い」

 

 処女の妹にコンドームの付け方をレクチャーされる兄なんて、この世にいるんだろうか。

 佐知子もまじまじとゴムをつける様子を見てくるし、恥ずかしいからさっさとつけてしまおう。

 

「っ……!」

 

 ゴムには特有の締め付けがあった。

 口でしてもらうのとは違う、竿の全体が圧迫される感覚。

 

 これはこれで、もどかしい刺激だ。

 佐知子のフェラ責めを体験してなかったら、このゴムの締め付けだけでイッてたかもしれない。

 

「佐知子、お兄ちゃんの膝に跨って」

「は、はい……わかりました……」

 

 佐知子も、さすがに抵抗なくとはいかなかった。

 恥ずかしさからなのか、処女を失うことへの恐怖なのか、俺のイチモツの上で濡れた肉穴を構える佐知子の顔は、緊張で固まっていた。

 

「い、いいか?」

「ううっ……だ……大丈夫……です……」

 

 互いにしどろもどろになりながら。

 佐知子がゆっくり腰を下ろして来る。

 

 俺はそれを両手で掴んで、まずは先端を割れ目に当てた。

 そこから少し押し込んでみるが、どうにもそこに穴があるようには感じられない。

 

 待て、待てよ。

 どこにあるんだ?

 穴の位置がわからない。

 

 もっとスムーズに挿れてあげたいのに。

 本当に穴なんてあるのか?

 

「も、もっと、後ろです……」

「ああ、わ、悪い!」

 

 言わせてしまった。

 

 焦る姿なんて見せたくないが、頭が混乱してくる。

 

 どうにかしないと。

 手間取っていたら佐知子が乾いてしまう。

 

 後ろ、後ろ……。

 ない、ないんだが。

 

 ただぬるぬるした肉感が当たるだけ。

 これはこれで気持ちいいけど。

 佐知子への申し訳なさでそれどころじゃない。

 

「あの、もっと、後ろで……」

「え? こ、これ……?」

 

 くぼみらしき場所に亀頭が沈んだ。

 押し込めば挿れられそうだ。

 

 だけど。

 

「これって、お尻の穴じゃなくてか?」

「ち、違います。そこで合ってます」

「マジか。え、じゃあ、挿れるよ」

「う……んっ……あっ…………!」

 

 にゅぷっと、カリの辺りまで捉えられてからは、挿入するまではすぐだった。

 

 皮膚表面で感じるよりずっと熱い体温に包まれて、俺の肉棒は佐知子の膣内でビクビクと震える。

 

「やっ……ばぃ……佐知子、すごいアツくて……!」

「ん、あっ、入って、る……!」

 

 気づけば、俺は童貞を卒業していた。

 こんなものかと、感慨に浸る余裕もなく。

 

 ついには根元まで佐知子の膣内に入った俺の肉棒。

 その一部始終は、美優に見られている。

 

「痛く……ないか……?」

「えっ、と、ですね。痛く……なくはないです、けど、それほどでは……」

「そ、そうか。それはよかった」

 

 美優がかなりほぐしてくれたからな。

 普通は初めて同士じゃこんなすんなりは挿れられないんだろう。

 

 佐知子が俺の体に覆い被さって、体格差でちょうど胸が目の前にくる。

 恋人ならおっぱいを舐めても怒られないんだろうけど。

 佐知子とはイレギュラーな付き合い方をしてるし、ここで脱がせるのは避けるべきかな。

 

 結合部はスカートで見えない。

 女の体がどんなものかも知らずに挿入してしまった。

 見たいけど、佐知子は恥ずかしがるかな。

 初めてだから、繋がってるのをこの目で確かめたかった。

 

「んっ……!」

 

 俺がゆっくり腰を動かすと、佐知子は軽く腰を浮かせた。

 それからまた、深く腰を落として俺のペニスを膣内の奥へと迎えてくれる。

 

「佐知子は、気持ちいいか……?」

 

 尋ねた俺と、佐知子は目を合わせず。

 俯くと、サイドテールが申し訳なさそうに平謝りしてきた。

 

「い、異物感がすごいです……」

 

 それは決して、前向きな感想ではなかった。

 

 初めてってこんなものなのか。

 痛がられなければ御の字ってことで、いいんだよな。

 

「動かして平気そう?」

「はい。あの、ゆっくりなら、ちょっとは、キュンキュンきます……」

「……わかった」

 

 女の子特有の表現がよくわからなかったけど。

 それは快感がゼロではないってことなんだよな。

 

 よかった。

 ここまでは美優のおかげ。

 

 ここからは、俺の肉棒で気持ちよくしてやる。

 

「んー……はぁ…………うぅ……」

 

 ゆっくりと、硬くなった肉棒の形を確かめるように。擦り付けるように動かしていくと、少しずつだが佐知子の反応は良くなってきた。

 

 俺もこれはかなり気持ちいい。

 もしかしたら、激しく出し入れするより、スローテンポのほうが快感は大きいのかもしれない。

 

「あぐっ……うううっ……! か……たい……あぁっ……」

「佐知子……きも……ちいい……!」

 

 それでも、腰の動きは次第に速くなっていった。

 

 もっと欲しい。

 もっとこの肉感に浸りたい。

 まさしく肉壺と表すべきこの穴に、ずっと性器を擦り付けていたい。

 

 スローセックスなんてしてられなかった。

 

「佐知子……佐知子……ッ!」

「あんっ……おにい、さん……は、はげし……っ!」

「やっ……ばぃ……! もう、そんなに保たないかも……!」

「い、いいです、よ……イッて、ください……!」

 

 俺の動きに合わせて、佐知子も腰をストロークさせてきた。

 膣内で果てろと、その体で言っている。

 

 いいのか、この子の膣内で出して。

 

 美優が見てるのに。

 妹が目の前にいるのに。

 その友達の体を使って、射精する姿を見せてもいいのか。

 

「アッ……だ、めだ……もうっ……ああっ……佐知子……ッ!!」

「イッ、て、あっ、お兄さん、イッてください……!」

「はぁ……あっ……で、出る……佐知子……出る……!!」

 

 パン、パン、パンと最後は思い切り腰を突き上げた。

 妹が見てるとか、相手が初めてだとか、そんなもの関係なく、俺の欲望の限りをその膣内に吐き出した。

 

「おにいさん……!」

「佐知子…………ッ!」

 

 びゅっ、びゅるるぅ、びゅくっ、びゅるっ──!

 俺の肉棒は佐知子の肉壁を懸命に押し退けて、力の限りに精子の発射運動を続けた。

 

「はぁ……はぁ……で、出たよ……」

「はひぃ、ふぁ、きちんと、できて、よかったです」

 

 お互いに息を切らして。

 最後は佐知子が俺に抱きついてきた。

 

 ああ、これだ。

 恋人っぽい。

 

 途方も無い幸せに包まれている。

 俺は、ついに、童貞を卒業したんだ。

 こんな可愛い女の子で。

 

 しばらく、俺と佐知子は抱き合っていた。

 

 美優の姿はどこにもなくなっている。

 知らぬ間に部屋を出ていたらしい。

 

 呼吸が落ち着いてから、佐知子は体を起こした。

 ブルブル震える膝で腰を上げると、ニュルッと硬いままの肉棒が抜ける。

 

 先端は白い液体でパンパンになっていた。

 俺、これで今日三度目なんだよな。

 美優にも言われたけど、俺って精液出しすぎだよな。

 

「えへへ。なんだか、気恥ずかしいですね」

 

 佐知子は美優に脱がされたパンツをはきながらはにかむ。

 

「そう、だな」

 

 セックスが終わった後は微妙な気まずさがあった。

 決して不快ではないけど、もどかしくて歯がゆい感じ。

 

 佐知子は服をピシッと着直すと、片方の手を腰の後ろにやって、自分自身を指差した。

 

「私、お兄さんの彼女……ってことで、いいんですよね?」

 

 聞かれて、ドキッとする。

 

 そうだ。

 俺は、佐知子の彼氏なんだ。

 

「もちろん。これから、デートとか、しようか」

「はい!」

 

 こうして、俺には無事に彼女ができた。

 

 佐知子とはそれから長々と駄弁っていたが、美優が降りてくる様子はなく。

 

 日が傾く前に、俺たちは解散した。

 

 玄関から、佐知子を見送って、家に戻り。

 スマホを手にしてから、連絡先を交換すればよかったと後悔した。

 

 美優から教えて貰えばいいかなんて考えながらスイッチをオンにしたら、美優からひとこと、メッセージが届いていた。

 

 ──童貞卒業おめでとう、お兄ちゃん。

 

 その言葉に、俺はギュッと手を握る。

 

「ああ。ありがとうな」

 

 俺はまだ佐知子の温もりが残ったままの体を感じながら。

 

 二人分の体温で熱くなったソファーに、沈むように横になった。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。