※この作品はR-18です。

俺の妹が最高のオカズだった   作:風見 源一郎

39 / 100
幸せで優しい時間

 

 目が覚めると、俺はまだおっぱいの中だった。

 

 山本さんの腕に抱かれたまま、顔をいっぱいに圧迫してくるその豊かな実りを堪能して、よく窒息死しなかったものだと振り返る。

 あるいは幸福死というものがあったら、俺は死亡寸前の致命傷を負っていたかもしれない。

 

 美優のおっぱいを堪能するまでは死ねないけど。

 

「んっ……ソトミチくん……起きたんだね」

 

 俺の呼吸と体温の変化を感じたのか、山本さんも一緒に目を覚ました。

 

 山本さんはうっとりした顔で、俺をおっぱいの深くへと埋めてくる。

 

 さすがに呼吸ができなくなって、俺がモゴモゴ言っていると「うんうん、私も良く眠れたよ」とよくわからない答えが返ってきた。

 

「むぐっ……ぉっ……しぬっ……」

「あ、ごめんね。この前弟が来たものだから、つい」

 

 そこでどうして「つい」になるのかはわからないが、どうにも弟たちは毎度このおっぱいプレスを受けているらしい。

 

 小さいうちからこんなことをされていたら、将来苦労するだろうな。

 

「五時間くらいは寝たかな。調子はどう?」

 

 山本さんは片腕で俺の頭を抱えたまま時計を確認する。

 苦しくないぐらいには力を抜いてくれたが、なかなかおっぱいから俺を放そうとしない。

 なんだか子供扱いされているみたいで……悪くない。

 

「元気にはなったよ」

 

 俺は平静を装って、寝起きからギンギンに勃起している愚息を山本さんから遠ざける。

 

 しかし、そんなわずかな腰の動きも山本さんが見逃してくれるはずもなく、布団の中ですぐさま山本さんの手が追いついてきた。

 

「元気いっぱいだね」

 

 山本さんが俺のペニスの形を確かめるようにズボンの上からさすってくる。

 

「あんなことをされると仕方ないというか」

 

 起き抜けにおっぱいがあったら勃起するしかない。

 昨日も今日も、寝て起きたら隣に美少女がいるなんて、俺の人生はいつの間にこんな恵まれてたんだ。

 

「おっぱい好きなの?」

 

 山本さんは横向きでも形のいい胸を両肘で挟んで強調する。

 

 あそこにこの勃起を挟んだら、俺はその快楽に意識を保っていられるだろうか。

 

「おっぱいは……」

 

 好きじゃない男なんていない。

 だが俺のおっぱいへの「好き」は、そこら辺の「好き」とは少しばかり事情が違う。

 なにせあの妹に、あの胸の膨らみを見せつけられながら、これまで毎日暮らしてきたんだ。

 しかも、最近はお風呂やベッドにまで入ってくるし。

 

 それでも胸だけは触るなと禁欲を強いられてきた。

 

 山本さんがセックスができなくて悩んでいたように、俺にも長年溜まったフラストレーションがある。

 

 佐知子もある方だったけど、まだ年相応だったというか、とにかく美優と山本さんのおっぱいは次元が違う。

 心ゆくまで味わわせてくれるなら、俺は寿命が縮んだっていい。

 

「おっぱいは……その……かなり……好きな方……ではある……」

 

 嘘はつけない。

 

 どんなに卑しいと蔑まれようとだ。

 

「そっか」

 

 山本さんは俺のパンツの中に手を入れてくる。

 いつも握っている自分の手とは違う肌感が、竿全体を包んできた。

 他人の手にペニスを掴まれる感覚はいつもゾクゾクする。

 

 俺のペニスはすでにフル稼働していた。

 美優のことを考えていたことも手伝ってか、完全に発情してしまっている。

 

 兄として申し開きのしようがないけど、これは山本さんのおっぱい効果もあるんだ。

 美少女二人分のエロスに、男が我慢できるわけがない。

 

「そんなに好きなんだ」

 

 山本さんは俺のペニスを掴んで、今度は直に形を確かめてくる。

 

 ただの手コキだというのに、山本さんの肌は相変わらず凄まじい肉感だ。

 

 それからすぐにパンツを脱ぐように催促されて、俺は山本さんの手の動きに合わせて腰を上げると、俺はあっけなく下半身を裸にされてしまった。

 

「っ……あぁ……気持ちいい……」

「ねえ、ソトミチくん」

 

 山本さんは俺の肉棒を扱きながら、自分のTシャツを鳩尾近くまでめくり上げた。

 

「おっぱい好き?」

 

 白桃のように輝く下乳がたゆんと揺れる。

 

「あっ……おっ……ぁぁあ……す、好き……!」

 

 見た瞬間に体の熱が跳ね上がった。

 山本さんも俺の肉棒を握る力を強めてきて、いよいよ本格的にエッチな雰囲気になってくる。

 

 女の子にリードしてもらってばかりで情けなくは思う。

 でも、俺なんかがこの美貌に好き勝手触れていいものか、迷ってしまう。

 

 山本さんは何をしても許してくれるだろうけど、ずっと美優にあれこれ制限されてエッチをしてきたせいか、踏み込む勇気を出せなかった。

 

「ソトミチくんは正直でいい子だね」

 

 山本さんが亀頭を撫でてくる。

 

 褒められた経験が少ないせいで、心臓がくすぐられるみたいに嬉しい。

 

「あっ……あの……」

 

 やっぱり俺ばっかりが気持ちよくなってちゃダメだ。

 俺だってもう童貞ではないんだし。

 いつまでも山本さんの手淫に身を任せていられない。

 前戯をしてあげないと。

 

「お……おっぱい……触ってもいい……?」

 

 口にしてみると、欲望を吐き出しただけみたいになった。

 

 前戯で乳首責めして気持ちよくするのは定石だけど、山本さんにはどう思われただろう。

 

「んー……そうだなぁ……」

 

 山本さんは数巡悩んでから、下乳をチラ見せしていたTシャツを下ろした。

 

 切り出し方に失敗したか、と気落ちしていると、山本さんが俺の手を引っ張ってくる。

 

「入れていいよ」

 

 山本さんはわざわざ下ろしたTシャツの裾をパタパタさせる。

 

 そこから手を入れろということか。

 

「はぁ……山本さんの……おっぱい……」

 

 俺はときおり手を迷子にしながらも、山本さんの腹部からTシャツに手を差し入れた。

 

 俺と山本さんは、もうとっくにエロいことをしてる間柄なのに、こうして服の中に手を忍び込ませると、いけないことをしているみたいで興奮する。

 

 その間にも、山本さんは俺の肉棒に刺激を与えてきた。

 

「あっ……すごっ……あぁっ……」

 

 薄いTシャツに、山本さんのおっぱいの形と、それを掴む俺の手の形だけが浮かび上がる。

 鷲掴みにした山本さんのおっぱいは柔らかかった。

 

 切りたてのメロンみたいなハリツヤがあるにも関わらず、マシュマロのような感触をしている。

 弾力を残したままだった美優のおっぱいよりも、指の溝にまで肉が絡みついてくる。

 

 挟んでみたい。

 このガチガチになった肉棒を。

 山本さんにパイズリしてもらったら、もう一生オナホなんて使えなくなりそうだ。

 

「はぁ……はぁ……山本さん……あの……」

 

 もっと先までいかないと。

 

 胸を揉んでいるだけでは、山本さんが気持ちよくならない。

 

「さ、先っぽの方も、触っていい……?」

 

 性感帯は、普段は決して触れることの許されない、デリケートな部分。

 だがセックスとなれば、その性感帯を触らなければ始まらない。

 いけないことをするから、それが許されるから、セックスは気持ちいいんだ。

 

 この零か十かこそが、性交渉の難しいところ。

 とはいえ、美優の繊細さに比べれば、山本さんは真逆の温厚さを持った仏のような存在。

 

 怖がることなんてないんだ。

 

 なにせ俺は、あの美優を相手に、あれだけのことをしているんだから。

 

「先っぽの方も触りたいの?」

 

 山本さんの問い返しに、俺は小さく頷く。

 

 山本さんの手は、俺の肉棒を擦り続けている。

 その快感に喘ぎながら、俺が山本さんの肉厚な乳房だけを堪能していると、山本さんはクスッと笑って顔を近づけてきた。

 

「気持ち良くしてね」

 

 山本さんの息にゾワッとすると同時に、やる気がふつふつと湧いてきた。

 

 山本さんにお願いをしてもらえた。

 身体を触って、快楽を与えて欲しいと頼まれたんだ。

 男としてこれ以上の喜びはない。

 

「んっ……」

 

 乳首に触れると、山本さんがわずかに体を強張らせた。

 年の差の影響か、美優のおっぱいに比べて乳首がやや大きいように感じる。

 摘めば指の腹でしっかり摘めるくらいのサイズだ。

 この硬さ、山本さんも興奮してるのかな。

 

「どんな感じに触ったらいい……?」

 

 前戯に関しては、俺はほとんど童貞みたいなものだ。

 

 佐知子とのセックスは、美優をオカズにしないで射精することばかりに夢中になっていたし、労りも思い遣りも足りなかったように思う。

 

 たまたまあの激しいセックスを佐知子が気に入ってくれていたから良かったけど。

 男として、女の子にきちんとしたプレイをしてあげた経験はまだない。

 

 それに比べて山本さんは真逆。

 経験豊富な床上手だ。

 この経験の差を埋めるだけの器用さは、俺にはない。

 

 鈍いと思われようが、どうして欲しいのか教えてもらうしかなかった。

 

 美優に何度も情けない姿を晒してきたせいか、今になって男としての意地なんてものはなくなっていた。

 

「ソフトタッチが嬉しいかな」

「……わかった」

 

 俺は乳首を指でコリコリするのをやめ、柔肌をさするように優しく転がした。

 

「ふっ……んんっ……はぁ……いい感じ、だよ、ソトミチくん……」

 

 乳房への愛撫も忘れず、ときには乳首の周りを指先で擦って焦らす。

 

 美優に舐められてたとき、たしかこんな感じにされると気持ちよかった。

 

「ふぁっ……んっ……きもちぃ……あっ……」

 

 山本さんが喘いでいる。

 

 俺の指で、俺が山本さんを感じさせている。

 

「山本さん……あっ……うっ……こっちも……気持ちいい……」

 

 山本さんも手の動きを激しくして俺の性感を煽ってくる。

 

 二人で感じさせあって、挿入しているわけでもないのに、最高に気分が高まってくる。

 

「んあっ……あ……ソトミチくん……すごい……ぬるぬる……」

 

 山本さんは俺の先走りを掬ってペニスに塗りたくる。

 

 シゴいていただけの手淫が、ぬちゃぬちゃといやらしい音を立て始めた。

 

「ああぁっ……山本さん……それ……気持ちいい……!」

「んふっ……あっ……はぁっ……ソトミチくんの……硬くてステキ……」

 

 山本さんは根元から先端までを丁寧に擦ってくれる。

 飽きることもなく、何度もその硬さを確かめるように。

 

 山本さんにとっても、こんなに長く前戯を続けたことは初めてなんだ。

 俺以外の人は、山本さんの色気に当てられるとすぐに射精してしまう。

 山本さんにとっては、俺が勃起していること自体が悦びなんだ。

 

「はぁ……あの……こ、これ……」

 

 俺は山本さんの乳首を軽く引っ張って、そこに意識を向けさせる。

 

「す……すっ……吸っても……いい……?」

 

 言ってしまった。

 

 山本さんのおっぱい。

 

 触るだけじゃなくて、むしゃぶりつきたい。

 

 こんな手を伸ばす距離なんかじゃなく、密着して山本さんを感じたい。

 

「んっ……どうしよう、かな……」

 

 山本さんは微笑みながらも迷っていた。

 

 もう空気も熟成されて、いい感じに脳内がピンク色になる頃合いだとは思うけど。

 美優もそうだったように、おっぱいが大きい子は触られるのが好きではないのかな。

 

 なんとなくの怖さがあって、俺は山本さんの胸から手を放し、Tシャツから腕を抜いた。

 おっぱい以外を触って気持ちよくさせられるのは、もうアソコしかないけど。

 乳首よりデリケートな部分を、俺が上手く触れるだろうか。

 

 そんなことを考えていると、山本さんも手コキを止めた。

 

「うーん……まあ……ソトミチくんなら……」

 

 山本さんは片手でTシャツをめくり上げると、片乳だけを俺の前に露出させた。

 

「ほら、ここだよ」

 

 山本さんは恥ずかしそうにはにかんで、それでもTシャツの裾を握った。

 

 いいのか。

 

 俺がこの魅惑の果実を、口にしてしまっても。

 

 いや、拒むなんて無理だ。

 

 こんな子供をあやすみたいに誘われたら、逆らえるわけがない。

 

「あぁ……山本さん……はむっ……」

 

 俺は本能のままに山本さんのおっぱいに吸い付いた。

 

 舌に乗る確かな硬さ。

 

 突起部を口に含むと、母乳が出ているわけでもないのに、喉元から何かが満たされていく。

 

「あっ……んっ……!」

 

 山本さんの艶声に一層ツヤが掛かる。

 

 山本さんの要求はソフトタッチ。

 

 舌を脱力させたままで、乳首を舐めて転がす。

 

「はぁ……あんんっ……気持ちいい……」

 

 山本さんは体をビクつかせながらもおっぱいを口に押し付けてくる。

 

 演技なんかじゃなくて、本気で感じてくれているんだ。

 山本さんに気持ちよくなってもらえるのは嬉しい。

 気に入ってくれるなら何時間でもこうしていたい。

 

 でも、そんな気持ちとは裏腹に、俺の中では別の欲望も生まれてきていた。

 

 思い切り、乳首に吸い付きたい。

 

 甘噛みしたり、舌を尖らせてグリグリしたり、乳輪ごと食べてしまいたい。

 

 そんな、欲望のままにおっぱいを貪りたい欲求と、山本さんを気持ちよくしたい想いが、俺の中でせめぎ合っていた。

 

「んっ……もう……ソトミチくんたら……そんなに夢中になって…………こっちは……どうなってるかな……」

 

 山本さんは俺の肉棒を根元から絞り上げると、鈴口に指を滑らせて先走りを掬い取る。

 

「んっふ……んあ……私の母乳の代わりに……ソトミチくんのエッチなお汁が……たくさんでてる……」

 

 山本さんが再開した手コキは、まるでローションを付けているように滑らかだった。

 

 カリに引っかかる山本さんの指が肉ひだのようで、オナホにペニスを突っ込んでいるような錯覚さえ覚える。

 

「あぁ……はぁ……山本さん……下の……気持ちいい……!」

 

 腰を動かして剛直を突き立てると、山本さんの手の中でニュルッと快感が生まれる。

 

 オナホどころの気持ちよさじゃない。

 

 由佳と極薄のコンドームでセックスしていたときより、ずっと生々しい快感がある。

 

「あっ……ああっ……んはぁ……山本……さん……あぁぁああっ……」

 

 俺はおっぱいに吸い付きながら腰を動かした。

 

 山本さんのおっぱいと手が、俺を同時に満たしてくれる。

 

「ふあ……あっ、んんっ……なんだか……手にズボズボされてるの……私も気持ちよくなってきちゃった……」

 

 山本さんは手を固定して、俺の挿入を歓迎した。

 

 それどころか、俺の頭にもう片方の手を置いて、おっぱいを寄せてくる。

 

「よしよし。ソトミチくんは、おちんちんをおっきくするのが上手だね」

 

 山本さんは俺の頭を撫でてくれる。

 

 手のひら全体を使って、頭の先から後頭部まで、じんわりと手の体温を伝えながら。

 

「んあぁ……ああ……やまもと……さん……」

 

 思考力が徐々に失われていって、おっぱいを吸うことと腰を動かすことしか考えられなくなってくる。

 

 山本さんの手は、どんなに激しくペニスを擦りつけても穴の形を保ってくれた。

 

 俺は亀頭をグリグリしたり、根元まで一気に突き刺したりして、ひたすら性欲を剥き出しにしていた。

 

「ふふっ。ソトミチくん、一生懸命でかわいい」

 

 頭を撫でられて、おっぱいの柔らかさを堪能して。

 

 そこに山本さんの優しい声が届くと、脳がじんわり溶けるみたいに麻痺してくる。

 

「あっ……ふぅ……んんっ……ソトミチくん……おっぱい吸うのも上手……」

 

 おっぱいを舐めて、勃起すると、山本さんが喜んでくれる。

 

 うれしい。

 

「んんんぅ……んー……んふぅ……」

 

 何を喋っているのか自分でもわからない。

 

 それでも何かを山本さんに伝えたくて声が出る。

 

「いいんだよ。ソトミチくんの好きなようにして。思いっきり吸って、腰もいっぱい動かして」

 

 山本さんの許しを聞いて、俺は母乳を求める赤ん坊みたいに乳首を強く吸った。

 

 果肉も潰れるくらいにいっぱい揉んだ。

 

 脚を広げて、山本さんが手で作ってくれた肉穴に、ペニスの全部が貫通するように腰を振った。

 

「ああっ……んああっ……ソトミチくん……またおっきくなった……」

 

 それでも山本さんは俺の頭を撫でてくれた。

 

 俺のペニスが膨張した分だけ慈しみが伝わってくる。

 

「これから、たくさんエッチするからね。いっぱい練習しないとね」

 

 山本さんは布団をベッドから落として、俺が欲望に溺れるサマを見てくれた。

 

 俺は山本さんのおっぱいに甘えて、精子を出しても孕ませられないその穴に、性器を擦りつける。

 

「んー……んん……むにゅ……ふんぅ……」

「ほら、おちんちん前と後ろに動かして」

「うん……うん……んんっ……」

「いち、に。いち、に。ふふふっ。上手上手」

 

 美優としたときとも、由佳を犯したときとも違う、成長の過程で築き上げてきた大事な何かが、急速に失われていく。

 

「本当に赤ちゃんみたいになっちゃったね」

 

 何をしても褒めてもらえる。

 

 ちょっとしたことで褒めてもらえる。

 

 その安心感に、俺は心をとろかされた。

 

「妹とのエッチのあとは、ママとのエッチがしたいのかな」

 

 実の妹に射精させられて。

 同級生に赤ん坊のように甘えて。

 俺はシスコンでマザコンのどうしようもない男だ。

 

 でも、仕方ないんだ。

 そんな残念な俺を二人は受け入れてくれる。

 どんなに無様でも、エッチをしてくれる。

 痛いぐらい射精させられることになっても、この幸せから離れられない。

 

 もしかしたら、俺はこれから、美優とも、こうしておっぱいを……。

 

「あっ、んんっ、ああぁっ、や、ばい、あ、出ちゃう……!!」

 

 おっぱいの感触と手淫の快楽を、美優の想像と錯覚して、急速に射精欲が膨らんでいく。

 

「あら、どうしよう…………えいっ」

 

 山本さんは俺に密着すると、肉棒をふとももで挟み込んだ。

 

 まだ味わったことのない肉感に性器を刺激されて、俺の射精への抵抗は瞬殺された。

 

「あうっ、ぐはぁ、あっ、出る、出るっ──!」

 

 びゅっ、びゅく、びゅるるっ、どぷっ──!

 

 山本さんのふとももの間に、俺は大量の精液を吐き出した。

 

 口の中に出したとき以上に、女の子を汚してしまった感覚が強くて、その罪悪感が更に射精を後押しする。

 

「や、やばい、めっちゃ出た、どうしよう」

「大丈夫じゃないかな。多分ベッドは汚れてないと思う」

 

 山本さんは仰向けになって体を畳んだ。

 

 Tシャツは首元まで上げて、肌が露わになったお腹の上空で、ふとももを開く。

 

 ぬちゃっと糸を引いて、おびただしい量の精液が、山本さんのおへそに落ちていった。

 

「この調子だと、私のパンツには掛かってるかも」

「うっ……ごめん……」

「いいのいいの。気にしないで」

 

 山本さんはベッドに備え付けていたティッシュで精液を拭く。

 

 一五枚ほどのティッシュを使って、ようやく全ての精液が取り去られた。

 

「そっか。美優ちゃんを思い出すようなことを言ったら出ちゃうんだもんね」

「なんとか抵抗はしてみたんだけど、このザマで……」

「うふふ。わかりやすくて面白い」

 

 山本さんは硬いまま抜け殻になった俺のペニスを小突く。

 

 そして、しばらくそうやって遊んでから、顔を上げてニコッとした。

 

「お夕飯にしよっか」

「いいのか? 俺は、その、挿れるくらいなら、どうにかできると思うし。暴発しっぱなしで悪いから、頑張る、けど……」

 

 下手をしたら、今日はこのまま本番をせずにお開きということもありえる。

 

 山本さんはセックスをしたくて俺を呼んだのに、これでは俺ばっかりが得しただけだ。

 

「むー」

 

 山本さんは不満顔で俺を睨んでくる。

 

 なんだろう。

 

 ものすごいデジャブ。

 

「さっきまでのかわいいソトミチくんはどこに行ったのかな」

 

 山本さんはいきなり俺を抱きしめてきて、引きずり込むようにベッドに倒れ込んだ。

 

「うぉあ!?」

 

 そして、起き抜けのときみたいに、おっぱいで俺を窒息させてくる。

 

「うぐっ……うっ……うううっ……!」

「こーらー。そーとーみーちーくーん」

 

 山本さんのマシュマロおっぱいが、ぴったりと俺の口と鼻を塞いで、呼吸を許してくれない。

 

「う……うぅ……」

 

「ん。反省したかな」

 

 山本さんは俺を解放してベッドに転がした。

 

 死ぬかと思った。

 

「ゲホッ、ぐふっ……わ、悪かったって。でも、いい加減、山本さんもできないと、不満かなって」

「そう? 私、そんなにつまんなそうだった?」

「そんなことはないけど」

 

 ものすごく楽しそうではあった。

 でも、セックスはまた別だろうし。

 

 いや、でも、そういえば美優も、女の子はイクことだけが満足じゃないって言ってたな。

 

 もしかして、山本さんは本当にあれで精神的に満たされてしまったんだろうか。

 

「まあ、そういうことなら、飯にするか」

「そうそう。それで良いのです。精をつければまたエッチはできるし。さっきのエッチも楽しかったし」

 

 山本さんは服を整えると、俺を跨いで先にベッドから降りた。

 

「ソトミチくんは楽しかった?」

 

 山本さんは、どこか照れ隠しをするように髪を梳いて、横目で俺に訊く。

 

「そうだな……」

 

 まさか、現実であんなことをしてもらえるとは思わなかったし。

 

「人生で、一番楽しかったかも」

 

 かも、は余計だった。

 

 絶対にあれより楽しかったことなんてない。

 

「えへへ。良いお言葉をいただきました」

 

 山本さんはスキップをするようにまたキッチンに向かった。

 

 あれだけ気分が良さそうなんだから、俺の選択に間違いはなかったんだよな。

 

「料理、なんか手伝うか?」

 

 俺も服を着てから、エプロンを着けている山本さんに声を掛ける。

 

「二人で立つと狭いからいいよ。ありがと」

 

 山本さんの料理の手際の良さは、美優と同じくらい。

 どちらを上とするかは難しいところだ。

 断っておくが、俺と美優を比べると、美優のほうが圧倒的に料理は上手い。

 

「あのさ、ご飯の後だけど」

 

 俺には山本さんに聞かなければならないことがあった。

 俺と山本さんの目的は、セックスをすることだけ。

 なら、夕飯を食べた後も、エロ方向に進んでいくんだろうけど。

 

「今日は、どこまでする?」

 

 セックスのタイミングを女の子に尋ねるなんて、男にあるまじき行為だが、ここまで延びてしまったからには山本さんの気分を最大限に尊重したい。

 

「エッチはしたいけど。そんなに焦ることはないかなって」

 

 山本さんは野菜の皮を剥きながら答えた。

 

 エッチはしたいけど焦ることはない、とはまた難解だ。

 じっくり落ち着いた状態でしたいから、俺の精力が衰えている今はエッチは保留するということなのか。

 それとも、夕食の後にエッチはするが、本番はしなくても構わないということなのか。

 

 山本さんはずっとセックスをしたくて溜め込んでいたはずなのに、そこまで本番への熱意を感じない。

 

 昼間もあっさり寝ちゃったしな。

 深く考えずに流れに乗ればいいのか。

 エッチをする空気にはなるんだろうけど。

 それを楽しめるだけの体力は確保しておかないと。

 

 だとすると、俺は中途半端に手伝いをするより、休憩をしていたほうが良いことになる。

 

 これだけ積極的にお世話しますって意気込んでいる人は、往々にして自分の尽くしたい限りを目一杯することが喜びだったりするからな。

 

「俺、寝てたほうがいい?」

 

 場合によっては、俺は身の回りの一切を山本さんに任せてしまったほうが、喜ばれるのかもしれない。

 

「ほう」

 

 山本さんは手を止めて、ニヤリと口元を緩める。

 

「ソトミチくん、わかってきたね」

 

 ああ、やっぱりそういうタイプか。

 

 なら俺がすべきことは、山本さんの献身に全力で受けることだな。

 

 頑張ろう。

 

 頑張って、楽しもう。

 

「あ、でも、ソトミチくん。一応、聞いておくんだけどさ」

 

 今度は、やや緊張した声音。

 俺の耳もピンと鋭くなる。

 

「ソトミチくんは、早く本番エッチしたい?」

 

 どうやら、俺が本番をしないのかと聞きすぎたせいで、俺がセックスを熱望しているのかもしれないと心配されているらしい。

 

「俺は、早くしたいとかは、全く無いよ」

 

 妹離れのためにセックスがしたいのは変わらないが、セックスそのものに興味があるわけではない。

 

 セックスの経験自体はあるし、普段から美優に「イヤ」と言われまくっている俺にとっては、エッチに本番がないのが当たり前みたいになっている。

 

「ならよかった。……私も私で、ソトミチくんに喜んでもらえるように、考えてるから」

 

 再開された料理の下処理。

 その鮮やかな手捌きに、鼻歌が混じっていた。

 

「楽しい夜にしようね」

 

 山本さんの言葉に、俺は「うん」と簡単な返事だけをして。

 

 ベッドで横になり、エッチの余韻に浸りながら、食事が出てくるまで寝ているという極めて贅沢な時間を過ごすことにした。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。