ロリータ服での撮影会を終えて、俺は自室のベッドで美優が来るのを待っていた。
さすがに二回も射精しているから完全に元気というわけではないが、美優から直々に俺のモノを咥えたいとお願いされたからにはこの体が奮わないはずがない。
先ほどからギンギンになったままのペニスが、いつ美優に咥えてもらえるのかとそのときを待ちわびている。
「お兄ちゃん、入るね」
美優が俺の部屋に来るまでに、思っていたほどの時間はかからなかった。
化粧のほとんどをそのままにしてきたようだ。
美優の格好はラフなTシャツ姿で、日常生活ではほとんど化粧をしないせいか、濃い化粧の顔を見ているとなんだか美優が不良少女になったみたいで興奮する。
さっきのフェラでだいぶ出来上がっている様子の美優は、足取りこそしっかりしているがその顔はどこか緩んでいた。
「お兄ちゃん、なんでもうおっきくしてるの」
自分から咥えさせてほしいと言ったくせに、美優は呆れていた。
口の中に射精するのが好きになったのは美優のせいなのだから、責任は取ってもらいたいものだ。
「美優にフェラしてもらえると思うと、どうしてもな」
「もう二回も出したでしょ」
「なんだかまた精液が溜まってきた気がする」
「ほんと意味わかんない性欲してるよね」
美優は文句を垂れつつも俺の前に座った。
そして、間髪入れずにパンツを脱がしてきた。
そこには先ほどと変わらない硬さのイチモツが屹立している。
「なんかさ、やっぱり初めて見たときより大きくなってない?」
「そうか? 正直、サイズはよくわからないけど……だいぶずっしり来るようにはなったよ」
少なくとも、そんな何センチも大きくなったわけではない。
同年代の平均サイズと比べてもようやく並といった具合だ。
だが、全体の張りや硬さに関しては、かなり立派になったと思う。
「美優としては、もっと大きいほうが嬉しい?」
太くて長いペニスは、雄として誇るべき栄誉だ。
生物として魅力を感じないわけがない。
「いや……その……私の体格を考えてほしいんだけど……」
美優は俺のペニスがサイズアップしたことをあまり喜んではいないようだった。
美優の体格を考えろということは、こんな程度でも大きすぎるということだろうか。
知識が無い女の子なら、俺のペニスを大きいと思うのも理解できる。
しかし、美優は佐知子の教育のためにAVを見まくったはずだ。
ペニスの大きさがどんなものかは知っているはず。
「大きいと咥えてるのが大変?」
「それもあるけど。将来的にも色々と困るといいますか」
美優は俺の肉棒をツンツンして、ムスッとした表情の奥に照れ臭さを滲ませた。
将来的にっていうのは、挿れるときって意味でいいんだよな。
やっぱり美優にもセックスしたい気持ちはあるのか。
「もっと女の子に思い遣りのあるサイズにしてもらいたいものです」
「そ、そうか。気をつけるよ」
気をつけようがないけど。
「今でもフェラしてて苦しい?」
「それは無いから安心して」
「よかった」
美優にフェラが辛いなんて言われたら、俺はこの先どうやって生きていけばいいのかわからない。
いやもちろん、美優に何かがあってフェラが出来ない体になったとしても、俺の美優への好きな気持ちは絶対に変わらないと断言するが、それでもフェラをしてもらえなくなったら悲しいものだ。
「この際だから確認したいんだけど。美優はどれくらいなら苦しくない?」
「どれくらいって? 大きさ?」
「咥えられる範囲というか、深さ、かな」
「あー。なるほど。どれくらいだろ」
美優がフェラに積極的になってきたとはいえ、口に含んでもらえるのはいつも亀頭2つ分くらいまでのものだ。
根元まで咥えてほしいとまでは言わないが、もう少し美優の口に包まれる感覚を味わってみたい。
「じゃあできるだけ根元までしてみるね」
美優は俺の亀頭に口づけをして、そのままズズズッと少しずつ竿を飲み込んでいく。
「あっ……美優……そんなに……!」
美優は俺の竿を8割くらいすんなり咥えてしまう。
それから、ひと呼吸を置いて、今までに味わったことのない快感部へとペニスを咥え込んでいく。
「ん……んぐ……ちゅぷっ……」
最初こそ抵抗感があったようだったが、美優は思っていたよりも簡単に根元までペニスを口に入れてしまった。
竿全体が口内の体温に包まれている感覚と、根元に唇が当たる感触がこれまでにない快楽を俺に与えてくる。
なにより、美優が俺のペニスを丸呑みしているこの絵面が、最高に興奮する。
「その状態で、フェラできる?」
俺が尋ねると、長いまつ毛の奥から俺を見上げていた美優は、瞬きだけで頷いた。
竿と陰嚢の境目をチロチロと舌で舐めて、緩やかに頭を前後させる。
「あっ、あっ……! やっばいこれ……!」
美優の唇が根元を締め付けてきて、もうこれだけで美優とセックスをしているような気分だった。
ジュブ、ジュブ、と俺の肉棒にしゃぶりつく美優が口内の空気を吸い出すと、ペニス全体に強烈な圧がかかって、腰がガクつくほどの快感が背中を突き抜ける。
ゴムを付けていないこともあって、美優の頬や舌の肉感がダイレクトに性感帯を刺激してきた。
「マジで山本さんとのセックスより気持ちいい……!」
自然と口をついたその言葉に俺はハッとしてしまった。
セックスを比較するなんて失礼なことなのに、何の抵抗もなく美優のエッチを持ち上げる発言をしてしまった。
自分でも驚きはした。
だが、反省なんてしている余裕はなかった。
俺のその言葉を聞いた美優が嬉しそうに目元を緩ませて、フェラの勢いを激しくして俺のペニスを責め立ててきたからだ。
「んっく……んっぐ……ぐじゅっ……じゅぽっ……じゅっぷ……!」
「あああっ……ああっ……! 美優……はぁっ……うぅあぁっ……い、イッ……!!」
山本さんとのセックスより気持ちいい。
そう言えば美優がいっぱいご奉仕をしてくれる。
猿よりも単純な俺の脳みそは、そんな風にご褒美をぶら下げられるだけで、すぐに体が覚えてしまう。
「美優……あぁ……いいよ……!! 美優のフェラ……山本さんのどのエッチより気持ちいい……ずっと美優としてたい……!!」
俺がその言葉を口にするたびに、美優は嬉しそうに俺のペニスをしゃぶって、グジュグジュと口元が卑猥な音を立てても気にせず丸呑みフェラを続けてくれる。
ときおり、美優が唾を飲み込むために嚥下すると、俺の亀頭がギュッと締め付けられて、そのたびに俺の腰はガクガクと震えた。
どうやらこのフェラは美優の喉にまで入っているらしい。
「あっ……美優……ヤバイ……!」
こみ上げてくる射精欲。
このまま射精したら、美優の喉に直接精液を流し込むことになる。
してみたい。
美優の喉に思いっきり。
挿しっぱなしの射精を。
「み、美優……出る……! お、奥で……イクよ……!」
俺が軽く美優の肩を掴むと、美優もその口を離すことはしなかった。
美優は俺のペニスに吸い付いて、その状態で大きく口をストロークさせる。
竿全体に滑る美優の口内の肉質が、すでに肉筒に用意されていた倍の量の精液を睾丸から汲み上げてくる。
「美優……イクよ…………イッ……クッ……あああっっ!!」
ドクン、ドクン、と美優の喉の中で射精して、それに合わせて美優が何度も精液を飲み込んでくれた。
精液を飲み込む美優の喉が俺のペニスを締め付けてきて、追撃のように押し寄せる快楽に、俺の精液は何度も放出させられた。
「はぁ……はぁ……これ……ハマりそう……」
俺の射精が終わると、美優はビニールの包装を抜き取るようにゆっくりと口を離した。
「けほっ、けほっ。最後までしちゃった」
美優は咳き込みこそしていたが、苦しそうではなかった。
俺のサイズではそんなに奥まで入らなかったのかな。
「すごく良かったよ。ありがとう。根元まで入れても喉までは届かなかった?」
「三分の一ぐらいガッツリ喉に入ってたよ?」
美優はサラッと大変な事実を言ってのけた。
俺の大きさでもそんなに入るのか。
喉に締められる感触はあったけど、そんなに深くまで飲み込んでフェラをしてくれていたなんて。
「苦しそうには見えなかったんだけど。かなり無理させてた?」
「ううん。自分でもビックリだったけど、喉でするのは大丈夫みたい。呼吸が出来なくなるからずっとはできないけど」
普通ならえづいたりするものだが、美優は反射的に吐きそうにはなったりしないようだ。
俺としてはかなり気持ちよかったし、美優の負担にならないのならこれからも喉でしてほしいんだけど。
「次も喉まで入れてほしいって言ったら、美優は嫌かな?」
「うーん……まあ……いいけど……」
承諾してくれたわりには歯切れが良くなかった。
美優のこんな曖昧な返答は初めてだ。
「無理はしなくていいんだからな? 美優が本当に苦しくないならお願いしたいだけで、喉までしなくても全く不満はないから。……というか普通は出来ないことだし」
「嘘はついてないよ。喉までするのは私も嫌いじゃないから」
美優のその答えは嬉しいものだったが、俺は素直に喜べなかった。
どう考えても美優は何かの不満を隠している。
「えっ……と……だな」
どうやって尋ねればいいだろう。
美優がはっきりしない態度で濁すのはほとんど無いことだから、正しい対応がわからない。
これまでも謎の多い妹ではあったけど、それは無駄にキッパリしている是非の境界が意味不明だっただけで、イエスノーの判断に困ることはなかった。
ここで思考停止してしまうから良くないんだ。
美優の男であるならば、この先まで考えないと。
美優の態度がはっきりしない理由なんて、一つしかないのだから。
これまでの経験からして、この曖昧な態度の要因として最も強く働いているものは羞恥心しかない。
美優は誤魔化すことはあっても嘘をつくことはしないんだ。
だから、喉まで咥えてフェラをするのが苦しくないのも本当で、するのが嫌ではないのも本心のはず。
「喉で出されるのが嫌なのか?」
美優が隠していることを探るには、美優が言及していない事柄を炙り出せばいい。
消去法こそが正攻法。
その考えは、おそらくは正しかったのだが、美優は「うーん……」と首を傾げながら頷くだけだった。
合っているけど正解ではない。
さて、本音はどこに隠されているのか。
「喉で出されるのが気持ちいいから、恥ずかしいとか?」
自分で言っておいて酷い質問だとは思うが、これ以外に思い浮かばなかった。
「そうじゃなくてね」
美優は目を合わせないままに否定する。
そして、まだ硬さの抜けない俺のペニスを弄って無言の時間をやり過ごし、たっぷりと躊躇いを溜めてからその言葉を口にした。
「喉に出されると……味がしないから、イヤ」
美優が口をもごもごさせて、目を泳がせる。
この答えは完全に予想外だった。
「俺の精液、死ぬほど不味かったんじゃ……?」
今まで飲んでもらった全員から「不味い」と扱き下ろされてきたわけだし、相当な苦味があるのは間違いない。
飲み続けているうちに美味しいと感じるようになってしまったのだろうか。
美優だけは平然と口で受け止めてくれていたし、あり得ない話ではないけど。
「とても不味いです」
美優は胃のあたりをさすりながらボヤいた。
やはり不味いらしい。
まあそうだろう。
本来は飲むものではないし。
でも、そうか。
美優は口に精液を出されるとき、一度として「嫌だ」という顔はしなかった。
だからこそ俺は、これまで美優に精液を飲んでくれとお願いすることができたんだ。
「不味いのと嫌いなのは、別ってやつ?」
俺の問いに、美優はコクコクと頷いた。
それは美優がこれまで繰り返してきた言葉。
その意味を、ようやく理解することができた。
あの「嫌ではない」は、言えない「好き」なんだ。
だから美優は、不味いことは素直に答えつつも、その奥に隠された本音については黙り続けていた。
不味いのに好きなんて矛盾しているようだけど、たしかにそれは同時に成立し得るものだ。
でも、これは答え合わせをしたらダメなやつだよな。
恥ずかしいことを煽るのは禁止って忠告されてるし。
「わかった。頑張ってくれてありがとうな。すごく気持ちよかったよ」
興奮状態になっているとはいえ、こんなに言いづらいことを伝えてくれたんだ。
これくらいは察してやらないとな。
「それじゃあ、そろそろ美優もしようか」
俺は美優の左右の二の腕を掴み、体を持ち上げようとする。
だが、美優は腰を落としたまま動かなかった。
それどころか、前屈みになった俺の懐に潜り込むようにして、半勃ちのペニスをまたパクッと咥えてきた。
「み……美優……?」
亀頭を唇で喰んで、美優は両手で丁寧に竿を支える。
「美優はまだ平気なのか?」
もうムラムラも限界にきているはずだ。
朝からベッドでイチャイチャして、エッチも撮影会もして、それなのに、美優はまだ一度もイッていない。
「全然大丈夫じゃない……」
美優はスカートをギュッと押さえつけて内股を擦り合せる。
こんなに舌ったらずな美優の声は初めて聞いた。
「ぐちょぐちょにイジりたくて頭変になりそう……」
もう言葉を選んでいられないくらいに脳が蒸発し始めている美優は、会話の隙間にもペロペロと俺のペニスを舐めることをやめられなくなっている。
興奮のしすぎで制御が利いていない。
ここはまた俺が踏み込んでやらないと。
美優は素直にしてほしいとは言えない女の子だから。
「美優はまだ咥えてたい?」
そう尋ねると、美優はトロンとした目で俺を見上げて小さく頷いた。
「なら、二人で横になろう。美優は咥えたままで……いわゆる、シックスナインってやつになるけど」
美優はフェラをしたまま、俺も美優のアソコを舐める。
一般的にはここから挿入になるんだろうけど、俺はまだ許可されてないからな。
「それはヤダ」
美優は頬を赤くしながらも、ムッとした顔で俺の提案を拒否した。
以前にも、俺がアソコを舐めたいとお願いしたときは、それこそ虫を相手にするように拒絶されはしたけど。
まさかこんなに脳が蕩けた状態でも強情でいられるとは。
「わ、わかった。舐めたりはしないから。お互いに前後になって、俺はイジるだけにするよ」
美優は俺にされることにはまだ不慣れだからな。
こうやって少しずつ心の壁を乗り越えていくんだ。
「見られるの恥ずかしい……」
美優はお風呂のお湯に沈むように、俺のペニスをパクッと咥えて身を縮こまらせる。
される立場になると美優はとことんウブだ。
そんなところがまた可愛らしいのだが。
しかし、ここまで恥ずかしがられてしまうと、どうしたものかな。
「ん……はむっ……ちゅぶっ……」
「あっ……ああっ……美優……!」
悩んでいる間に、また美優はフェラを再開させた。
美優がこんなにフェラ好きだったなんて。
あんなに口ですることを嫌がっていたはずなのに、そうやって自分を騙し騙ししてきた反動なのか。
「んちゅ……ちゅっ…………んっ……はぁ……はぁ……うぅー……」
美優は俺のペニスを咥えながら、もどかしそうに身じろぎする。
ここで引き剥がそうとするのは悪手だ。
服を脱がせるには暑くしろと、先人の知恵を今こそ借りるとき。
「美優……気持ちいいよ……!」
俺は美優の肩を掴み、あえて腰を前へと突き出した。
いわゆるイラマチオと呼ばれる、男が主体の強制フェラ。
エッチがしたいのに恥ずかしくてできないのなら、拒めなくなるくらい興奮させてしまえばいい。
限界がくれば美優も自然と体を預けてくれるはず。
「んっ……んんっ……! んはぁっ……ぐじゅっ……じゅぷっ……んんッ!!」
俺が腰をストロークさせるたびに、美優はビクビクと身を震わせた。
初めてのフェラのときは咥えているだけでイキそうになった美優のことだ。
口内をペニスで犯されるだけでも耐え難い快感だろう。
「うぐっ……がぶっ……んぢゅっ……んぐっ……!! はぅ……ああぅ……おにいひゃ……んぐっ……んッ──!!」
体の痙攣が大きくなり、息苦しそうにする美優の口に、俺はなおもペニスを突っ込んだ。
「はぁ……ああっ……美優……美優……!!」
「んっ……んんッ──!」
ビクン、ビクン、と美優の体が跳ね、目が焦点を失う。
俺が美優の口にペニスを挿入すると、その度に美優は身を弾ませた。
イキっぱなしになっている美優が愛おしくて、俺は調子に乗って何度もペニスの出し入れを繰り返す。
「んじゅぶっ……あぐっ……あっ……あぅ……!」
美優の瞳は潤んで、鮮やかな紅が塗られた唇には、飲み込み切れない唾液が溜まっている。
そんなだらしのない美優の顔を見て興奮する自分の体を、俺はどうにか自制して腰の動きを止めた。
結局は美優をイかせるところまでしてしまったが、これなら美優の気も少しは落ち着いたはず。
そう思っていたのだが。
「あうぅ……おにぃひやぁ……」
美優の表情はトロトロに緩んで、興奮の度合いはむしろ悪化していた。
さっきより強く内腿を擦り合わせて、スカートの上からグッと指で割れ目を圧迫していた。
こっそりではあるが、美優がオナニーを始めてしまっている。
「美優はまだイキ足りない?」
あの体のビクつきは、これまで見てきた絶頂と同等のものだった。
かなり息も荒くなっているし、体力もだいぶ持っていかれているはずだが。
「イッてない……。ぜんぶ寸止めだった……もうあたまのがいっひゃってる……はぅ……あっ、あっ……」
美優は股座に手を突っ込んで、自らの欲望に少しずつ敗北していく。
スカートの上からパンツの上へ、パンツの上から直のクリトリスへと。
美優の指が秘部の内側に滑り、クチュクチュと卑猥な音を立て始める。
それと同時に美優は俺のペニスを咥え、恥じらいなど欠片もない激しさで吸い付いてくる。
「ずぢゅっ……じゅぶっ……!! んっ……んぐじゅ……じゅるじゅぶっ……!!」
美優はもうほとんど欲望に抵抗できなくなっていた。
しかし、その奥にはまだ捨てきれない自我が残っていて、俺と目が合うと、息を潜めていた自我が刺激されてまた瞳に色が灯る。
「はぐじゅ……ズズッ……ずじゅぶっ……!! はあぅぁ……見ないでくらひゃぃ……はむっ……ちゅぶっ……!」
両手で自らのクリと膣内をぐちゃぐちゃにイジる美優。
ずっと焦らされてようやく解放されたその快楽に、蟻地獄のように沈んでいく。
「はぁっ……はぁっ……おにぃひゃん……あぐぅんじゅっ……あぶっ……むぢゅ……ああぁ……あっ……あっ……きもひ……!」
俺のペニスを美味しそうにしゃぶりながらオナニーをする美優に、勃起はみるみると硬度を増し、美優はそれに喜んでしゃぶりつく。
膝立ちの不安定な状態で一心不乱に俺のペニスを咥え、体を支えることよりオナニーを優先して両手を股に入れるその姿が、最高の興奮材料になって俺の睾丸を刺激する。
「あっ……あああっ……み、美優、ごめん……また出る……!!」
びゅく、びゅく、とあっけなく射精させられる俺のペニス。
美優が一切の猶予もなく吸い付くせいで、射精感が湧いてから精液が放出されるまでは一瞬だった。
そして、美優は俺が射精しているその最中にも、ディープスロートによる性感責めを休みなく続けてくる。
「ああっ……アッ……美優……! もうイッた……! イッたから……!」
美優は俺の声が聞こえてないのか、なおも精液を絞り出そうとフェラに没頭している。
「ふんっ……んにゃ……ふっ……ああっ……!! はむっ……あっ……あむっ……おにいひゃ…………おにぃ……ひゃん……んちゅ……ぐじゅっ……んあッッ!!」
「はああっ……ああっ……美優ッ……!!」
美優は何度も絶頂を繰り返した。
自分の手で卑猥な音を立てながら秘部を弄って。
オーガズムの勢いで口から白い粘液が垂れて、それを美優が勢いよく吸い上げる。
全ての精液を飲み切れなくなっているのか、あえて飲み切らないようにしているのか、美優の口の中で唾液と精液が混じり合って、ローション塗れでフェラをされているようだった。
「あっぐっ……美優……ダメだって……俺……また……!!」
美優の口がわけのわからない快楽道具になって、俺の精という精を絞り尽くしにくる。
もし美優が小悪魔のコスプレのままだったら、俺は美優をサキュバスと錯覚して、意識が異世界にまで飛んでいたかもしれない。
「あっ……あアッ……美優……ッ!」
そうでなくても、俺の脳はもう正常な状態ではなくなっていた。
どんなに性欲が溜まっていても、射精をしつくせば性に無関心になる瞬間が訪れるもの。
それなのに、その性欲が落ち着く瞬間がまるでやってくる気配がない。
「はぅ……ぐじゅっぽっ……ずじゅぶっ……!! ぐぽっ……がふぁ……おに……ひゃ……ああんむちゅ……じずずっぶっ……ずむちゅ……!!」
「あぐっ……あ、い、イク……イク……イク……!!」
「んんっ……んんんッッ!!」
美優がイクのと同時に、俺はびゅるびゅると精液を射出した。
それでもなおしゃぶりついてくる美優のフェラに、俺の勃起も萎える様子がなかった。
美優が俺のペニスを咥えたがっている。
ただそれだけで、俺の体にとっては勃起するのに十分な理由だった。
これまでは、美優が俺の性欲に付き合ってエッチをしてくれていただけ。
そこに美優からの積極性はなかった。
美優からの指示でエッチをするときも、エッチそのものとは別の目的があった。
だから、そのときのエッチは、お仕置きが済めば終わるものでしかなかった。
でも、いまは違う。
美優が自分のしたい気持ちから、俺のペニスにしゃぶりついている。
更に言えば、美優は明らかに俺の精液を飲みたがっている。
もとより俺の体は、美優に命令されれば射精してしまうような体質だ。
精液が欲しいとねだられたら射精するしかない。
そこに生物的な無理があっても、俺は美優に精液を飲ませてしまう。
「ぐっぷっ……じゅっぽ……じゅるるっ……じゅぱっ……!!」
「美優ッ……出っ……る……あああッッ!!」
脳がバグった果てに、俺のペニスは潮を吹いた。
美優が口をストロークさせて吸い上げるたびに、俺は竿から亀頭の先までの全ての刺激を敏感に感じ取って、その一度のフェラで精液を射出する。
頭がおかしくなっているのは美優も同じで、精液の飲み過ぎで気持ち悪そうに目を真っ赤に充血させながら、それでもなお美優はフェラをやめない。
室内にぐちゃぐちゃと響く淫らな音は、もはや美優がオナニーをしている音なのかフェラをしている音なのか判別がつかなくなっていた。
「ああ、あ、あっ、あ、もうむり、死ぬっ……!! もうダメだ……あっああああっぅうぁ……ああ、あ、ああっ、出る、あああっ、もう無理、無理……!! ああ死ぬ……あ、で、出る出るッッッ!!」
視界がチカチカと点滅して、頭痛と痙攣と射精が止まらなくなった俺は、命の危険を感じて美優の体を退かしにかかった。
しかし、美優はオナニーを中断して俺の腰に手を回して、食らいつくようにペニスに執着する。
「美優……ストップ……! もう、ほんと、死んじゃうからちょっとまって! たのむ……!」
俺が必死に懇願すると、美優はどうにかフェラを止めてくれた。
もはや美優は、本能に突き動かされるだけの傀儡となっている。
……と、思っていたのだが。
「んふふ」
精液を飲み込んでペニスを口から放した美優は、むしろ最初のときよりも意識がはっきりしているようだった。
その顔は楽しげに微笑んでいて、いっそ昔の頃の美優が帰ってきたような懐かしさすらあった。
「いっぱい出たね」
「あ、ああ」
潮吹きをしたのは、トイレで手コキ地獄を味わったときと、山本さんのおっぱいで搾り取られたとき以来だ。
手コキよりもパイズリが好きだった俺は、山本さんとのエッチで初の潮吹きを上回る大量の精液を撒き散らした。
そして、俺はパイズリよりも、フェラが好きな自覚がある。
その分だけ一回の射精で出る精液も増えていて、この美優のフェラで絞り出された精液は、これまでの比にならない量になっている。
「いっぱい出た」どころではない。
美優とエッチをしていなかったら、一生をかけてもこれだけの精液を出すことはなかっただろう。
「お兄ちゃんはフェラ好き?」
「うん。一番、好きかも」
「へー。そっかぁ」
美優は妙なテンションの高さで俺の亀頭にキスをする。
俺自身より愚息の方がキスの経験が遥かに多くて、やはりというか嫉妬が拭いきれない。
「うー。ほんとに気持ち悪い。お兄ちゃん精液出しすぎ」
「美優が絞り出すからだろ……」
「むふふ。まあそうなんだけどさ」
美優は竿をふにふにしながら持ち上げて、陰嚢の部分をしげしげと眺める。
そこはどこよりも刺激に弱い場所で、その分触られることにも敏感だ。
「あっ……」
「まだ感じるの? なんてえっちな体なんですか」
「それはもう、俺にもよくわかんなくて」
もうまったりモードでエッチは終わったはずなのに、性感帯は触られることを悦んでいる。
「ちなみに私の体もまだムラムラ中です」
「マジか」
美優は俺の腰に抱きついたまま、体をくねくねさせてその欲求不満具合を露わにする。
今の美優になら「実は私はお兄ちゃんの妹じゃなくて異世界から来た淫魔だったのです」と言われても信じてしまえる。
ていうかそれが事実なんじゃないのか。
「皮の中に縮こまってる場合じゃないですよ。可愛くて好きだけど」
美優は愛おしそうに萎んだペニスを撫でて、エッチの続きを要求する。
それに呼応するようにムクムクと顔をもたげた愚息だったが、さすがにこれ以上の射精は生死にかかわる。
「もう空っぽだから、出すのは厳しいというか。ほら、俺がしてあげるから」
「やだやだ。お兄ちゃんに欲情されてないと満足できません」
「とんでもない衝撃発言だけど口にしてよかったのかそれ」
「後悔なら未来の私がする」
「その頼もしさだけはブレないな」
美優は小さくガッツポーズをして、また俺の腰を抱える。
それから犬が水を飲むみたいに、長く舌を伸ばしてペロペロと俺の肉棒を舐め始めた。
「あっ……なんでこんなに……はぅぁ……」
美優に舐められて、俺は勃起した。
疲弊した血管に無理やり血液がねじ込まれて、ピクつく度に痛みが走る。
自分でもわけがわからない。
もう出る精液なんて無いのに、なぜこの生殖器は勃起するのか。
「もう、ほんと出ないんだけど」
「えー。ほんとにぃ?」
美優はニヤニヤしながら、俺の腰を抱えていた手を、自らのTシャツの中へと入れた。
そして、下方からおっぱいに手を突っ込むと、Tシャツごとブラジャーをたくし上げた。
ぷるんとたわわな果実が俺の膝に乗って、裸の下半身から柔らかい温もりが伝わってくる。
ペニスはギチギチと音が鳴りそうなほどにいきり立って、射精前と同等以上の大きさを取り戻す。
「んふ」
美優はいやらしい目で俺を見上げて、亀頭を唇で咥えながら俺の手を取り、あろうことかその両手を自らの乳房の先端へと導いたのだった。
「み、美優……!?」
そこは絶対不可侵の領域。
美優が感じ過ぎるあまりに触れることの許されなかった聖域だ。
そんな部位を自ら弄れと要求するなんて。
「おにーちゃんの精液なんて、もう出る出ないで語れるレベルの量じゃないでしょ。ていうことはさ、きっとまだ出るんだよ」
「い、言ってる意味が、よく……ああっ……!!」
美優は意味不明な理屈を並べ立てるだけして、その小さな口でガチガチに膨らんだ肉棒を丹念に愛撫する。
その時点でさっきまでのフェラとは趣が異なっていた。
今の美優は、欲望に突き動かされてのエッチではなく、明らかに俺を気持ちよくさせるためにフェラをしている。
それは本来のエッチとしてあるべき姿。
だが、俺と美優の関係としては、これほど新鮮な性行為もなかった。
「はむっ……ひゅぱっ……ちゅぶっ……おにいひゃん、ここ弱いよね」
美優は鈴口のすぐ下にある裏筋に舌を這わせて唾液を吸い上げる。
それを俺が気持ちよさそうにするのを見て、美優は念入りにその性感帯を舐ってくる。
これはもう、美優からのご奉仕に他ならなかった。
あくまでも俺とのエッチは精液の処理だと言い張っていた美優が、俺を性的に満足させるために、その体を駆使してくれている。
「ううっ……あっ……美優……そこ……良すぎる……ッ!」
そして、何よりも不思議なことがその直後に起こった。
射精がしたい。
もう睾丸に存在しないはずの精液を、美優の口に思い切りぶちまけたい。
そんな欲望がふつふつと湧き上がってきた。
「お、に、い、ちゃん。いつまで手をお留守にしてるのかな」
美優は「はやくはやく」と言わんばかりに、俺の手を誘導した乳房を揺らす。
乳首は美優が遥に開発されまくった場所。
オナニーを止めた今では、美優にとって満足のいく性感が得られるのはそこしかない。
俺はその神秘の部位に、期待と不安を感じて、指を動かせずにいた。
美優が気持ちよくなれるその場所は、敏感に痛みを感じやすい部分でもある。
慎重に、丁寧に、それこそ美優が俺の肉棒を愛撫してくれているように、優しく触れてあげなくては。
まずは乳房に手を添えて、軽く揉む。
それから、俺は乳輪の外側を指でなぞり、これから先っぽに触れる合図をした。
「はぁ……ふぁ……お兄ちゃん……」
美優の焦れったそうにする顔が、またそそる。
いっそこのまま焦らしプレイをしてやりたいが、これまで散々我慢させられた美優に、その仕打ちは可哀想だと思った。
だから俺は、美優と目が合って、その意思が通じた瞬間に、美優の乳首をごくごく弱い力でコリッと摘んだ。
「あひゅっ……んあッ──!!」
美優はたまらず肉棒から口を離して、その嬌声が漏れる穴を塞ぐようにすぐに咥え直した。
だが、俺が指で挟み込んで乳首をグリグリする度に、美優は堪らず切ない声を上げて身を捩った。
「あっ、ふん……んあっ……お兄ちゃ、んっ……ひょっと……ひあぁああっ!!」
美優のエッチな声を聴くたびに、ドクドクと俺のペニスが脈打つ。
一回り大きくなったイチモツが美優の口を埋めて、美優はそれを咥えたままフェラを続けようとするのだが、乳首から伝わる快楽に耐えきれずに何度も口を離してしまう。
「あうぅ……あぁ……お口……んんあッ……できにゃひ……あっ、んんッ!!」
それでも美優が必死にフェラをしようとしているのを見て、俺は乳首を抓る代わりにおっぱいを揉みしだくことにした。
もはやその乱暴な扱いでも美優は感じてしまうようだが、これならどうにかフェラは続けられる。
美優は気持ちよくしてもらった分を返そうとして、入念にペニス全体に舌を這わせた。
「美優……どうしよう……もう出ちゃうかも……!」
その2つの果実の肉厚さに、指を食い込ませ、外側の柔らかさと内部の弾力を存分に堪能する。
そうしてしばらくフェラをしてもらってから、今度は美優の硬くなった乳首を指で弾いて気持ちよくしてあげた。
交互に快楽を送り合って、しかし、興奮は互いに高まる一方だった。
俺は美優の悶える姿を見て興奮し、美優は俺にフェラをすることで興奮する。
その相互作用で二人が絶頂するまではすぐだった。
「はあ……あぅ……あっ……あああッ……お兄ちゃん……!!」
「美優……美優ッ……イクよ……出るッ……あアッ……!!」
ドクッ、びゅるっ、びゅるびゅくっ、ビュッ──!!
美優がイッたその瞬間に合わせて、最後の最後に大量の精液を美優の口に注いだ。
尿道を通るときの快楽は少しも薄れてはいなくて、それどころか射精する度に陶酔感が突き抜けるほどの快感があった。
二人は息を乱し、しばらくはイッた直後の体勢のままぐったりと静まっていた。
「んっ……ちゅっ……ぷは」
美優は最後の一滴まで精液を吸い出してフェラを終えた。
お掃除も含めて、全てが最高に気持ちいいエッチだった。
「やっぱり出たね」
「ああ……出たな……」
なぜ出たのかはわからない。
あの精液がどうやって作られてどこに溜められていたのかも。
ただ、このエッチでそれは証明されてしまった。
俺の体は、美優が望んだ分だけ射精する。
もしかしたら、遠い未来の何かを犠牲にして、その奇跡を起こしているのかもしれない。
「よいしょよいしょ……」
エッチが終わると、美優はすばやく服を着直した。
俺にも脱がせたパンツを渡してきて、これでようやくエッチは終わったわけだ。
「えいっ」
「うおあっ!?」
俺は美優に押し倒されて、またその上に美優が覆いかぶさってくるこの体勢。
猫に乗られているみたいで、実は結構好きだったりする。
「うふふ」
美優のニマニマした顔は変わっていなかった。
脳の機能もいつもの状態まで回復するのにだいぶ時間がかかりそうだ。
「お腹の中がお兄ちゃんの精液でいっぱいになってる」
美優は俺とのお腹の間に手を挟んで、慈しむようにさすった。
その言葉の響きが、まるで中出ししまくって孕ませたみたいで、不覚にもまた肉棒がピクリと反応してしまった。
「だいぶ、しちゃったな」
「しちゃったね、おにーちゃん」
美優は頭を押し付けてきて、さすがに胸焼けを抑え切れないのか、呻きながらスリスリしてくるその様が本当に猫みたいで愛おしくなってくる。
「可愛いな、美優は」
「んー? どうしたの? いきなり」
「普段のツンツンしてるとことのギャップとか。美優が猫みたいで愛らしいというか」
俺がつい本音を口にすると、美優はじーっと俺のことを睨んできた。
さすがに口が過ぎたかと思いきや、美優は上体を軽く起こして、両手を猫のように丸くしたのだった。
「にゃーん。って感じ?」
あまりの可愛さに生きたまま成仏するところだった。
「今度それ、猫耳付けたままやって」
「えー。やだ。私はコスプレが好きなわけじゃないし」
美優はぷっくりと頬を膨らませて抗議する。
たしかに、フリフリしたロリータファッションと、猫耳衣装はまた別の嗜好だ。
「でも、猫耳の美優なんて絶対に可愛いよ」
「当たり前でしょ。可愛いからああいう服を着てるんだもん」
自らの可愛さについてはまるで謙遜しないその姿勢。
実に好ましい。
「可愛いことに変わりがないなら、ただのコスプレでもいいんじゃないか」
「そんなに見たいの? しないけど」
しないのになぜ聞くのかな。
「見たいよ。してくれたら百回は可愛いって言う」
「百回じゃ足りない」
「これから一生可愛いって言うから」
「はいはい。お兄ちゃんはバカですね」
こういうやり取りをした後の、美優の満更でもない顔を見るのは、俺の人生のささやかな楽しみの一つでもある。
「期待はしないでよね」
「気長に待ってるよ」
これからはずっと一緒だもんな。
もちろん、この関係にあぐらをかいてだらけるつもりはないけど。
美優と二人で幸せになっていくための努力ができるのは、それだけでもう幸せなことだ。
「その、だな。キスとかって、こういうタイミングでするものなのかな」
その幸せの第一歩として、俺には早速悩みがあった。
キスのしかたが全くわからない。
どんなときにどうやってすればいいのか、いまだに想像すらできない状況だった。
「したいならしてもいいけど。まだ口の中にお兄ちゃんの精液が残ってるよ」
それでもしたいならしてあげよっか、と半ば脅すように美優は顔を近づけてくる。
「そ、それじゃあ、また次の機会にしようかな……」
「一回ぐらいは自分の精液の不味さを味わっておいてもいいと思うけどね」
美優はニヤニヤしながら、俺の顔に向かっていたその唇を、首の方へと落とした。
「代わりにこっちにしちゃお」
チュッ、と美優に首を吸い付かれて、俺は幸せなくすぐったさに浸っていた。
しかし、そのキスが思っていた以上に長くて、もしやと美優の顔を上げさせる。
「もしかして、キスマーク付けた……? 明日オフ会なんだけど……」
「あ、そうだった。ごめんごめん。虫刺されってことにしといてよ」
「ガッツリやっちゃった」とお茶目な一言が耳に届いて、キスマークを付けたであろう場所を突く美優が、また憎たらしいほど可愛い。
「はぁ……。さて、お兄ちゃん。今日はもう寝よっか」
美優は俺にぐったりと体重を預けてきて、まだ夕方にしても早いくらいの時間なのにそんな提案をしてきた。
俺としては腹が減ったのでご飯を食べたいのだが、一緒に寝てほしいとお願いされたら断れないだろうな。
「美優も疲れたか?」
「うーん……それもあるんだけどね……」
美優は口を噤んで目を泳がせる。
これは、ニュートラル状態の美優の顔だ。
「このまま現実に目覚めたら恥ずかしさのあまりそこの窓を突き破って飛び降りるかもしれないので」
そこまでのものか。
まあ、美優からすれば泥酔してやらかしたようなものだし、忘れられるものなら忘れてしまいたいよな。
「夢だったことにしたいと」
「はい」
そういうことなら、協力してあげるか。
美優は俺がいたほうがぐっすり寝れるみたいだしな。
エッチで明るい美優も好きだけど、女の子の羞恥心には最大限配慮をしてあげたい。
「化粧はそのままでいいのか?」
「コラテラルダメージというものです。いたしかたない犠牲なのです……」
美優はしょんぼりした顔で俺の横に寝転んだ。
自尊心も美容も、美優にとっては同じくらい大切にしなければならないもの。
アイデンティティをかけたジレンマとは如何ともしがたいものだな。
「一応、言っておくけどな。俺はどんな美優も好きだから。エッチに夢中になってる美優も、いつものサバサバした美優も、どっちでいてくれても俺は幸せだよ」
俺が好きなのは、美優という人間そのもので。
その根源から生まれる思考の全てが、俺を好きだと思わせてくれる。
だから、美優がどんな人間であることを選択しても、俺はこの先もずっと好きでいると確信している。
「むー……」
美優は俺をジットリとした目で見つめて、大層ご不満の様子だった。
少なくとも不快にさせるようなことを言ったつもりはないのだが、何を間違えたんだろう。
「あ、ご、ごめん。なにか気に障った?」
俺が尋ねると、美優は俺のTシャツを軽く引っ張って、表情を柔らかくしながら俺を睨みつける。
「夢にするのが惜しくなった」
とても可愛らしい不満だった。
しかし、まあ悪いことをしたとは思う。
「すまん」
「許す」
美優は「詫びにそろそろ私をギュッとしなさい」といわんばかりの面持ちだったので、俺はその意思に従うことにした。
俺が美優を抱きしめて、美優はその中で小動物みたいに丸くなる。
こういう二人の好みが合うところは、するのが当たり前みたいにしてしまいたいな。
「ふぁ……ほんとに寝ちゃいそう。そろそろご飯にしませんか……?」
「それは俺としてもありがたい」
俺はしばらく美優の温もりを堪能してから体を起こした。
すると、膀胱と股下のあたりにピキッとした痛みが走った。
射精のしすぎで筋肉痛にでもなったかな。
俺は美優の体を起こして、それぞれ飯とお風呂の準備に向かう。
今日は一緒に入れるかな。
美優のあのデレデレな姿、可愛かったな。
エッチをするとテンションが上がるのは、前からその傾向があったけど。
さすがにあそこまで激しいフェラをしてもらえるとは思っていなかった。
しかも、俺の精液の味が好きだったなんて。
それって、俺の精液を飲むのが好きってことでいいんだよな。
だから美優はあそこまでフェラを続けたわけだし。
いや、しかし、美優は以前から精液を飲んでいた。
エッチで暴走するようになったのはフェラをするようになってから、つまりは俺の肉棒を口にするようになってからだ。
ということは、精液というより性器が好きなのか。
そもそも、美優は精液そのものが好きなんだろうか。
「──はっ!?」
と、その疑問が出た段階で、俺の思考はようやく繋がった。
キッチンで一人呆然と突っ立って、バラバラだった情報を符号させていく。
美優が俺とのエッチでテンションが上ってしまう理由は、もちろん性的興奮が異常に増してしまうからだ。
それがなぜかといえば、美優は近親者である俺に対して強烈な生殖本能が働いてしまうから。
そう、この生殖本能というのがポイントだったんだ。
だから、美優は俺とのセックスに対して慎重だった。
美優が俺の精液が好きかどうかなんて、考えるまでもない。
好きに決まっている。
生殖行為に最も重要な要素なんだから。
だから、美優はどんなに不味くても俺の精液を飲むことができた。
好ましいものとして体が受け入れるようにできているんだ。
フェラで異常に興奮するようになったのも同じこと。
生殖行為に必要なペニスも、美優は好きで好きで堪らないんだ。
それを勃起させることは、美優にとっては至上の喜びに他ならない。
俺はこれまで美優に何度も精液を飲ませて、その度に精液の量は増していった。
フェラをしてもらうようになってからは更に増えている。
美優にとって口淫は、俺の生殖器を強くして、精液を増やすことのできる行為。
だから美優は、俺のペニスが好きで、俺の精液を飲むのが好きで、俺にフェラをするのが大好きだったんだ。
こんなに精液が好きな美優が、俺とのセックスにドハマリするようになったらどうなるか。
場合によっては、ゴムに穴を開けてでも精液を欲しがってしまうかもしれない。
その証拠に、美優は以前に寝起きフェラをしてくれたとき、生殖本能が暴走して生の状態で俺とセックスをしようとした。
つまり、俺が美優とセックスをするために考えなければならなかったことは、単に美優がセックスにハマらないようにすることだけではなく。
美優が生殖本能に身を任せて子作りをしないよう、俺が管理してあげることだったんだ。
そして、この結論に至るために必要な“美優が俺の性器と精液が大好きなこと”は、それが事実かと確認することは許されない。
今日のできごとみたいに、明らかにそうであることがわかったとしても、決してそれを口にはしない。
それが美優の自尊心を守るために必要なことだったんだ。
(もし……それが正解だとしたら……)
美優は子作りをするために興奮するのではなく、子作りをすることに興奮する。
それが妊娠に結びつけばつくほどに、その昂ぶりは異常なほどに高まっていく。
この考えが、全て正しいのだとしたら。
もし、生セックスで中出しをするようになったら。
美優はいったい、どうなってしまうんだろうか。