※この作品はR-18です。

俺の妹が最高のオカズだった   作:風見 源一郎

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お兄ちゃんの精子で孕みたがりな妹と初めての中出しセックス

 

 スパの休憩室フロアへ向かうエレベーターには、同乗してくる客もおらず、俺と美優は二人きりになってしまった。

 

「こう静かだと、エッチなことしたくなるね」

 

 美優は俺の浴衣の袖を引っ張って何かを主張したそうな顔で見上げてくる。

 

 その意見には大いに賛同するが、残念ながらここには監視カメラがあるのだ。

 浴衣の下をノーパンにしてアソコに絆創膏を貼っている妹にエッチなイタズラがしたくても、大っぴらに乳繰り合うことはできない。

 

「美優が浴衣をめくってくれたら物凄く興奮するものが見られるんだけどな」

 

 カメラは背後にあるので、二人ともドアを向いたこの状態なら、ちょっとした露出をすることぐらいはできる。

 

 上昇していくエレベーターの中。

 俺たちに与えられた時間は十秒程度しかない。

 

「見せたらいいことある?」

 

 すっかりエロモードのくせに、まだモジモジして踏み出せない美優が尋ねてくる。

 

「美優に中出しする精液が増える」

 

 その言葉を聞いて、美優の指がピクンと反応する。

 

 それは美優にとって何よりも嬉しいはずのご褒美で、恥ずかしさを隠しきれずも美優の手が浴衣の隙間に吸い込まれていく。

 

 低音の鳴り響く鉄箱の中。

 

 数字が大きくなっていく階数表示に目配せしながら、美優はついにその指を帯の下に入れた。

 

「一瞬だけだからね」

 

 自発的な行動のくせに、なぜか顔だけは不服そうに美優は承諾する。

 

 宣言された通り、それは一秒にも満たないわずかな時間だった。

 

 幕を開けるように開かれた浴衣からは、美優の生脚と白桃のような恥部が覗いて、美優の色白さに馴染めない肌色の絆創膏がスジに沿って貼り付けられているのが見えた。

 

 ゴクリ、と唾を飲んで、勃ちっぱなしの愚息が脈打つように反応する。

 薄灰色に変色したガーゼが美優の濡れ具合をそのまま表していて、もうしばらくしたら美優の愛液を受け止めきれずに剥がれ落ちてくるだろう。

 

 美優のアソコが見られただけでも興奮するのに、それを公共の場で晒すことがあるなんて。

 妹がだんだんとエッチになっていく様をずっと眺めている身としては、言葉にできないほどの充足感があった。

 

「満足、した?」

 

 美優は照れ恥ずかしそうに浴衣から手を放す。

 

 一生懸命に頑張ってくれた美優に、俺は思わず抱きついて、頬にキスをしてしまった。

 

「大満足だよ。部屋に着いたら、すぐに挿れてやるからな」

 

 俺も妹のことが大好きな兄としてお返しをしてあげなくてはならない。

 

「約束だからね」

 

 美優は手を繋ぐ代わりに小指を絡めてくる。

 頬の赤らんだ惚れ顔を隠すように俺の反対側を向く美優は、すっかり雌に仕上がっていた。

 

 エレベーターのドアが開いて、俺たちは予約した番号の部屋まで足早に移動をした。

 

 そこには暗証番号を入力するタッチパネルがあって、予約完了時に指定された数字を入力してロックを解除する必要がある。

 

「えっと、番号は……」

 

 俺はスマホを片手に写真を表示させる。

 番号はスクリーンショットで取ってあるので、それを見ながらたった六桁を入力するだけなのだが、興奮して上手く指が動かず、失敗してはクリアボタンの連打を繰り返してしまう。

 

「早く早く」

 

 エッチがしたくて待てない妹が、たまらず俺の浴衣に手を突っ込んで、ペニスを扱いてくる。

 

「あっ、お、おい、ダメだって」

「ここも監視カメラは背中側だから大丈夫だよ。お兄ちゃんも見せてくれなきゃフェアじゃないよね」

 

 そう言って美優は俺の腰に巻かれていた帯を奪い去った。

 前に重ねられていた浴衣がストンの垂直になって、そこから上向きに膨張する肉棒が丸出しの状態になった。

 

「早くしないと誰かに恥ずかしいとこを見られちゃうよ」

「お前な……」

 

 エッチなことになると楽しそうに煽ってくる妹の手コキに耐えながら、どうにか暗証番号を入力して、最後に精算用の腕輪をICリーダーにかざす。

 ロックが解除されてすぐにドアを開け、先に美優を押し込んでから俺も部屋に入った。

 

 玄関らしき空間がそこにはあって、すぐ目の前には大きな棚が置かれている。

 左手には掛け軸、右手に襖があって、おそらくは右手にある部屋で休みながら、料理などを注文した場合にこの棚に置いてもらうのだろう。

 

 部屋がどんな感じになっているのかは気になるところだが、まずは何よりセックスがしたい。

 

 俺は美優の後ろから浴衣をめくり上げて、股の後ろから前へとペニスを擦るように前後させた。

 だがそこにはまだ絆創膏が貼られているので、俺のペニスを挿入することはできない。

 

「そんなに焦らさないで……」

 

 美優は配膳用の棚に手をついて、悩ましくお尻を振って挿入を催促する。

 

 美優とはセックスすること自体が久しぶりだ。

 山本さんとの仲直り作戦のことがあったとはいえ、これまでいったいどれだけの日々を自慰で済ませてきたことだろうか。

 

「美優が挿れられるようにしてくれないと」

 

 俺はなおも絆創膏の上からペニスで秘部を撫でるだけにとどめた。

 

 今日のセックスはこれまでとは違う。

 俺の性欲を発散させるためだけではなく、美優が中出しされたがっているからしているんだ。

 

 その比重は、もはや後者の方が大きなものになっている。

 

「部屋に着いたらすぐ挿れてくれるって約束したのに」

「だから居間にも行かずにこうして挿れる体勢になってるだろ。でも美優が絆創膏を貼ってるから入らないんだよ」

「むぅー……お兄ちゃんが貼れって言ったんだもん……」

 

 そうは言いつつも、そろりそろりと美優の手は自らの股の間へと伸びていく。

 

 自分でも理不尽を言っていることは理解している。

 美優が言うように、その絆創膏は俺が貼らせたものだ。

 

 しかし、これはただの理不尽ではなかった。

 イヤな事は絶対にイヤだと言う美優が、こうして従順になっているのは単にムラムラしているからだけではない。

 

 美優にも自覚があったんだ。

 

 その絆創膏は俺が一方的に貼らせたのではなく、美優自身にもそうしたエッチなことをしてみたい欲望があったのだと。

 

 それが負い目となって、こんな意地悪なことでも美優は従うしかなくなっている。

 この問答こそが、美優が自らをエッチな女の子だと白状した決定的な瞬間だった。

 

 不満そうに頬を膨らませて、それでも今は性欲より優先するものがない美優は、せめてもの抵抗をするように無言のまま絆創膏を剥がした。

 そして、愛液に塗れて粘着力を失いかけているそれを、棚に置いてもう待ちきれないと目で訴えかけてくる。

 

 こんなにも頑張ってくれた妹にご褒美をあげないわけにもいかず、俺は剥き身のままのペニスを美優の膣内へとすぐさま挿入した。

 

「ひゅぐっ……あっ、あっ……!!」

 

 背中を反って快楽を受け流そうとする美優の腰をがっしりと掴み、暴れさせないようにしてずぷずぷと竿を沈めていく。

 絆創膏によって垂れ落ちずに溜められていた濃密な愛液に生の肉棒を埋めると、お湯の中に放尿するような温かい快楽が下腹部に広がって、気を抜いたら膣内に精液を漏らしてしまいそうだった。

 

「奥までいくからな……!」

 

 たっぷりの愛液ですんなりと挿入ができたかと思ったのも束の間、ただでさえキツキツだった美優の膣肉が久しぶりのセックスで狭まっていて、そこにペニスを捻じ込むとギュッと絞り出すように膣襞が絡みついてきた。

 

「あぐっつ、ぁ、ああぁっ……ひゅご、いぃはぁあっ……らめっ、あっ、ああっ……!!」

 

 いつもより少しだけ深くペニスを挿入しただけで、美優は快感に喘ぎ悶えた。

 もう美優が一番感じる子宮にペニスが達してしまったらしい。 

 

「んあぁっ、あっ、ああっ……! おにぃ、ちゃん……きもひ、ぃあぁっ、あああんんっ!!」

 

 初セックスのひと突きで絶頂してしまうような妹が、大好きな兄の男性器を生で受け入れて正気でいられるわけもなく、数回膣内を擦っただけでもう火花を散らしたように目を浮かせていた。

 

 俺もしばらくは半挿れで慣らしてあげるつもりだったのだが、こんなにも容易く奥に届いてしまうなんて。

 よもや挿れる前から子宮が降りてきているとは思わなかった。

 

「エロい妹だな……ほんとに……!」

 

 こうなってしまったからには構わず根元まで挿れることにした。

 俺は美優のお尻をピシンッと叩いて、しっかり自分の足で立たせてから、浴衣の上の方に手を伸ばしてブラジャーを外す。

 目立たないように潰されていたおっぱいが、解放を喜ぶように零れ落ちてきて、俺はその豊乳を揉みしだきながら腰を打ち付けた。

 

「はぅぁあぅ……ああんっ、うぅあぁ……おにい、ひゃん……うぅうっ、ああっ……ッッ!!」

「美優っ……すっげぇきもちいい、けど……声は抑えないと……!」

 

 ここは客室だけが効率よく密集して並べられた専用のフロア。

 ましてやドアの真ん前で行為をしているのだから、大声を出したら丸聞こえになる。

 

「むりぃ、い、はぁっ……あぅ、んっああぁあっ、きもひよしゅぎ、て、む、りぃ……っ!!」

 

 待ち焦がれた兄との生セックスで、理性を保てるわけもなかった。

 それがわかっていても、乱れる美優の姿が可愛くて俺も腰を振るのを止めることができない。

 

「あっ……ああっ……」

 

 そうしてバックで突きまくっていると、美優もイキっぱなしで筋力の限界が来たようで床に崩れ落ちてしまった。

 

「はぁ……はぅ……これ、もうだめかも……」

 

 美優は息を乱して、配膳台の中段にもたれ掛かる。

 そこで一旦の小休止となった。

 

「俺はまだイッてないんだけど」

 

 耳そばで意地悪なことをボソッと言ってみると、美優は申し訳ない気持ちで目をいっぱいに潤ませて俺を見上げてきた。

 

 ……あんまりイジめるものではないな。

 

「部屋に入って、じっくり続きをしようか」

 

 俺は美優の手を引いて立ち上がらせてから襖を開ける。

 八畳ほどの和室の真ん中に四角い木製のテーブルが置いてあって、そこに四つの座敷用の椅子が並べられていた。

 他に部屋にあるのは注文用のタブレットと水の入ったピッチャー、そして給湯器とお茶セットだけだった。

 

 まさかベッドが置いてないとは。

 畳だからそこに寝転べってことだろうけど、そこでエッチをするのもな。

 

「美優はテーブルの角のとこに座ってくれ」

「ふぇ……ここ……?」

 

 美優は俺が指さした木製テーブルの端にちょこんと座る。

 その手前に俺が膝を立てればいい具合にペニスが美優の穴に合うのだ。

 

「……どうした?」

 

 互いに乱れた浴衣のまま。

 美優は立ち尽くす俺の勃起したペニスを眺めている。

 

「あ、いや、その……こんなおっきいのがさっきまで私の膣内に入ってたんだなって……」

 

 美優は指を竿に当てて長さを測り、それを自分のお腹に当てて深さを確認した。

 それで何を思ったのかはわからないのだが、美優の体が小さいせいで結構なところまで入ってるのがわかってしまい、美優は何か後悔したように手を引っ込めた。

 

「これが入ってるときはすごい勢いで喘いでたよ」

 

 俺がそう言うと、美優は咄嗟に両手で顔を覆って髪を振り乱した。

 

「やだやだ……言わないで……!」

 

 エロ娘ながら純粋な美優をからかうのは楽しい。

 しかしそれ以上にセックスがしたかったので、俺は美優の前で膝をついて挿入の準備をした。

 

 角っこに座らせた美優は自然と脚を開く形になっていて、上体を少し後ろに倒させると見えてきたその蜜口に、俺はペニスの先端を触れさせた。

 

「あ、あの、これはいったい……」

「この角度なら入るのがよく見えるだろ」

「そんなものを見せたら妹の気が触れます……!」

 

 自分のことをよくわかっていながら、それでもこれから結合される箇所から目を離すことができない美優に、俺は構わずペニスを挿入していく。

 

「ふぁ……あっ……キてる……んっ……!」

 

 小柄な体格につるぷにの陰部は、そこだけを切り取ればまだ初潮前の体のようで、そんな薄い線だけが見える股の間に生の肉棒を捻じ込むのは陶酔感に近いほどの快楽があった。

 

 無機質に男根を咥え入れていく愛液たっぷりの肉穴が、まるで大好きな兄の肉棒を味わいながらも無表情でフェラをしていた頃の美優のようで、視界を共有している美優にとっては否応なく共感させられる光景のはず。

 

「やだ……んんっ、あっ……! 恥ず、かしぃ……んあっ、やんっああぁっ!!」

 

 羞恥のあまりに美優が手で視界を塞いでも、構わずスローペースでの挿入を繰り返す。

 美優は膣内に挿入された肉棒の状態を、指先で触れるのと変わらない精度で感じ取ることができてしまう。

 そんな美優からしたら、生の肉同士が擦れる感覚なんて卒倒物だろう。

 

「あっ、あっ、あっ……んああっ………ああっ……!!」

 

 勃起で上向く俺のペニスは、正面からの挿入時に常に美優の腹部を押し続けてGスポットを刺激する。

 そこを通り過ぎる瞬間にビクンと跳ねて喘ぐ美優の姿が堪らなく好きだ。

 

 美優は演技でさえ感じている姿を晒そうとは絶対にしない。

 それなのに、みっともなく股を開いて体をビクビクさせるのは、抗いようがないほど気持ち良くなっている証拠だった。

 

「あっ……あっ……らめ……あぁぅぅ……気持ひぃ……ん、あああぐッッ!!」

 

 一往復に五秒をかけるほどの緩い動きで、亀頭の笠が美優の肉襞に引っかかる感覚すらわかるぐらい、ねちっこいスローセックスで美優を快感責めにする。

 

 それから更にスピードを落としていって、腰の動きを止めると、今度はペニスでピクつく刺激だけを美優に与えることにした。

 

「んっ……んんっ……!」

 

 美優を休ませると同時に、体力の回復から生まれる余裕を焦らしへと変えていく。

 

 俺は中途半端に脱がしたままになっていたブラを片方ずつ腕を通して外させて、最近また大きくなっているらしい美優のおっぱいを揉みしだいた。

 

「あぅ……あっ……ああっ……」

 

 美優は文句も言わず、されるがままに俺に胸を揉まれている。

 無断でおっぱいを触ってもこの頃は怒られることもないのだ。

 この妹、慣れさせてしまえばなんでもできる。

 

「お兄ちゃん……」

 

 美優は自分のお腹に両手を乗せて、俺のペニスの先端がある辺りを指先で撫でている。

 どうやらどの位置まで入っているのかを外側から探っているらしい。

 

「美優の子宮はどのあたりなんだ?」

 

 興味本位で聞いてみただけだった。

 

 それが美優にとって、俺に握らせるべきでないキケンな情報だと、俺自身も気づかずに。

 

「えと……このおへその下のとこ……ちょうど届くときが、いちばん、あたまがふわってなる……」

 

 美優はお腹を触っていた両手の中指でその位置を指し示すように軽く押し込む。

 偶然にもハートにも似た形が表れた、その先端こそが美優の子宮の入り口だった。

 

「ならそこに精子を出すから、しばらくマークしといて」

「ふぇ……あっ、ああっ……ん、ぁああっ!!」

 

 俺は徐々にピストンの速度を上げて射精に向けた運動を始める。

 

 美優が教えてくれた位置にぴったりペニスの先が当たるように、決して強く押し付けず、コツン、コツン、と二人の性器が小鳥の啄みのようなキスをするように腰を前後させる。

 

「ああっ、んっ、だめっ、あっ……おかひくなっちゃ……ああっんっ、ひゃぁんっううあうっ!!」

 

 快楽の波に体は痙攣し、呼吸が苦しくなって顎が上がってもなお、美優は腹部に置いた手で俺に子宮口の位置を教えてくれていた。

 どんなに体が苦しくても脳内に分泌される快楽がそれを上回っていて、責め苦から解放されようとすることもなく刺激を求め続けている。

 

「美優……美優ッ……!!」

 

 美優の膣内は挿入した瞬間に射精していてもおかしくなかったほど気持ちいいのに、俺は射精をしないようコントロールすることができていた。

 

 あるいは、美優の本能が俺の精子を欲しながらも、理性側の美優がその本能を押させつけてしまうぐらいに「もっとセックスの快楽を味わっていたい」という意志を俺に伝えて射精を止めていたのかもしれない。

 

「あっ、ああっ! おにぃ、ちゃん……っ!!」

 

 だがそれももう限界。

 睾丸から汲み上げられた精液が発射の直前にまで至り、強烈な射精欲が襲ってくる。

 それは美優から俺への明確な射精の要求だった。

 

「美優……もう、出すからな……ッ!!」

 

 腰を激しく動かしてペニスに十分な摩擦を与え、脳内で弾けるように射精の信号が発信されてから、精液が射出されるまでの間に大きなストロークへと変えていく。

 それが美優とのセックスで何度も繰り返した射精のやり方で、最後に突き出した瞬間に精子が放出されることを、美優の体も覚えている。

 

「おにぃ、ちゃ、あんっ……ああぁんうぅあっ……ああっ……!!」

「出るッ、出るぞ……美優──ッ!!」

 

 びゅるるっ、びゅる、びゅくっ──!!

 美優がマークしてくれた子宮口にぴったりとペニスをくっつけて射精をすると、大量の精液が尿道を押し広げながら駆け抜け、三日間溜めたそのほとんどをホースの口を噛んだような勢いで美優の子宮に流し込んでいった。

 

「ぃひゅッがぁああぁっ────!!」

 

 硬直した身体から悲鳴のように絞り出された嬌声を最後に、美優は恍惚とした表情で天井を見上げ、全身を脱力させた。

 コンドームと変わらない密着具合でぴっちりとペニスに吸い付いていた肉壺も、ペニスを引き抜けば俺が挿入した痕跡である空洞ができあがっていて、そこからだらしなく涎を垂らすように白濁液を漏らしていた。

 

 ついに俺は、自分の妹に中出しをしたんだ。

 

 その実感が湧き上がってきたとき、俺の胸に残っていたのは、歓びと、興奮と、誰に向けたものでもない後引くような罪悪感だった。

 

「美優……」

 

 大量射精の影響か、貧血になったようにぼやける視界の中で、俺は美優に覆い被さる。

 

 少し、違う。

 

 罪悪感、背徳感、あるいは後悔か。

 そういったものがあったから、俺はこんなにも興奮している。

 

 そして、やってしまったこの状況を、俺と美優は楽しんでいるんだ。

 

 兄妹でもある恋人ではなく。

 恋人でもある兄妹としての関係を望んだ美優にとって、これこそが至高の性快楽に違いない。

 その考え自体は俺も肯定しているし、同じ道に合流してしまっても良いのではないかとすら最近は思っている。

 

 改めて思うのだ。

 俺はこの妹に、恋人らしさを求める必要はあるのか、と。

 

「お、にい……ちゃん……」

 

 美優が寝言のようなボソボソとした声で俺を呼ぶ。

 

「美優、どんな気分だ?」

 

 目の焦点が定まらないままの美優に声をかけると、美優はわずかにこちらに首を向けた。

 

「みずのなかに、いるみたい……とっても静かで、落ちつく……」

 

 口を半開きにして曖昧な滑舌で喋る美優は、意識の半分ぐらいは別の世界に行っているようだった。

 かなり危ない状態かもしれない。

 

「からだはふわふわ、宙に浮いてて……おなかのとこだけ、ムズムズして……きもち、よくて……んっ、んっ……あっ……」

 

 美優の腹筋が痙攣したかと思うと、ぼこっ、ぼこっ、と秘所から精液が溢れ出してテーブルに広がっていく。

 

「おにいちゃんの、せいえき、しきゅうに、いっぱい……あっ、ああっ……ぃ……んっ……」

 

 ペニスを抜いてもなおイキ続ける美優から、俺自身も信じられないぐらいの量の精液が垂れ流しになっている。

 新雪を均したような色白のパイパンが悲惨な状況になっていて、俺はその光景に酷く萌えていた。

 

「美優。お兄ちゃんはここにいるぞ」

 

 快楽に悶えるうちに流れていた涙の跡を親指で拭って、俺は美優の唇にキスをする。

 

「んっ……ふぁ……お兄ちゃん……」

 

 それから美優はふっと笑って、ようやく俺のことを見てくれた。

 どうやら意識を引き戻すのに成功したらしい。

 

「ちから、入んない。お兄ちゃん起こして」

「はいよ」

 

 俺は両手を広げておねだりする美優の腕を引き上げて、ほとんど脱ぎかけになっていた浴衣を肩に掛け直す。

 

「ひゃっ……なに、これ……」

 

 美優は股を開きっぱなしにして寝ていたことに今更気づき、さらにはそこから夥しい量の精液を漏らしていたことを知って、羞恥に耳を赤くした。

 

「中出しするとこうなるんだよ」

「あぁーうー……私が気付く前に拭いといてよぉ……!」

 

 美優はテーブルの上で体育座りになって、浴衣で全身を覆ってしまう。

 

 仕方ないので俺がティッシュで拭き取ることにした。

 この量はゴミ箱には残せないので、ビニール袋に入れて別の場所に捨てておこう。

 

「美優にも生でしたことを実感してもらったほうがいいかと思って」

 

 どうせなら写真でも撮っておきたかったぐらいだ。

 

「そんな配慮しなくても。私はお兄ちゃんの精液がお腹に残ってるのわかるんだから」

 

 美優はそう口にして、自分で言っておきながらきまりが悪そうにむくれ顔をした。

 

「かなり流れてた気がするけど、まだ残ってるのか?」

「まだまだいっぱい残ってますけど」

 

 美優はテーブルから降りようとして、しかし、精液が垂れてしまうのが心配なのか動けずにいる。

 ここはやはりアレしかあるまい。

 

「また絆創膏を貼ろうか」

 

 そう口にしながら、俺の手にはもう絆創膏の用意があった。

 

「お兄ちゃんってそういう俗っぽいこと好きだよね」

「まあそう言うな」

 

 ワレメに絆創膏はたしかに俗っぽいが、事実として今は有効な手段なのだから仕方がない。

 

 美優は大人しく脚を開いて、ティッシュで表面の粘液を拭った。

 一度経験してしまうとそれほど抵抗しなくなるのもいつもの美優だ。

 

 中出しセックスの後で裸体を晒す羞恥心が和らいでいるのか、今回は端から端まで俺が貼っても美優は嫌がらなかった。

 

「……あの、お兄ちゃん。ここに押し入れがあるのですが」

 

 立ち上がってすぐ、あるいは意識が戻った段階から気づいていたのかもしれないが、美優はこの部屋に押し入れがあったことを俺に教えてくれた。

 

 それは居間に入った直後には目に入らなかった、襖の左側に続く場所にあったもの。

 押し入れを開けると布団類一式が用意されていて、どうやら普通に寝ることもできたらしい。

 

「美優も疲れただろうし、布団は出しておこうか」

 

 テーブルを移動させて布団を敷けるだけのスペースを作る。

 一組だけ用意しておけば十分だろう。

 

 そこにまず美優を寝かせて、俺はその間にゴミ類をまとめていた。

 

「……なにやってんだ?」

 

 俺が目を離しているうちに、美優がうつ伏せの状態でお尻だけを突き出して左右にフリフリしていた。

 誘っているのだろうか。

 

「こうすればお兄ちゃんの精液が子宮に入るかなと思って」

 

 素面に戻ったと思ったらまだ頭はバグったままのようだった。

 なんだかんだ絆創膏でアソコを塞いで喜んでいるのは美優の方なんじゃないか。

 

「それで入るようになるものなのか?」

 

 ゴミをあらかたまとめ終わって、俺は美優の隣に移動する。

 

「普通は入らないはずだけど。想像するとエッチだから入ると思ってる」

「なるほど」

 

 うちの妹は立派なエロ漫画脳になっていた。

 俺が中出しをしたとき、美優の体感では子宮の中にどっぷりと精液が注ぎ込まれていたことだろう。

 

「んへへ」

 

 抑えきれない笑みを浮かべて、美優はお腹をさすっている。

 俺に中出しされたことがよっぽど嬉しいらしい。

 

「お兄ちゃんの精子でいっぱい……」

 

 美優は浴衣がはだけるのも気にせず布団にゴロンと寝転がる。

 脂を残しながらもくびれが見えるぐらいに絞られた美優のお腹はさらさらで気持ち良さそうだった。

 

 これだけお腹が綺麗だからつるつるのアソコも映えるんだよな。

 思わず触りたくなってしまう。

 

「んっ、ああっ……!」

 

 つい我慢ができず、俺がお腹を触ると美優はビクビクビクッと腹筋を引き攣らせて喘ぎ声を上げた。

 

「す、すまん」

「もー。お兄ちゃんが奥に出すからお腹まで敏感になっちゃったじゃないですか」

「申し訳ないとは思っている」

 

 反省するつもりは微塵もないが。

 

「お兄ちゃんのせいでまた変な気分になってきた」

 

 美優が何かを訴えかけるような目で俺を見つめてくる。

 これはいわゆるイチャモンというやつだな。

 

「俺だって美優がエッチな声を出すから変な気分になってきたよ。お詫びにおっぱいを吸わせてほしい」

「お兄ちゃんがそういうことするから胸が大きくなるんでしょ」

「いいじゃないかHカップになったって。美優もエッチなんだし」

「私はエッチじゃありませんし! あと全国のHカップに謝りなさい」

 

 押しつ押されつの兄妹の問答。

 でも美優がイチャラブしたいのは明白で、そのためにはエッチなスキンシップが必要なので、兄としては引くわけにはいかない。

 

「美優、いいか? よく聞け」

 

 俺は美優の頭の横に手をついて覆い被さる。

 

「お兄ちゃんのことが大好きな美少女GカップJCがエッチじゃないわけがない」

「酷い風評被害じゃないですか……!」

 

 実際のところわりと妥当な判断だと思う。

 

「……で、その妹にどう責任を取れと」

 

 不服ながらも申し訳なさそうな表情で美優が俺を見上げてくる。

 最近は俺に発情した姿を見せることも多くなってきたせいか、自分がエッチな妹ではないと否定しきることもできなかったようだ。

 

「こんなエッチな妹を持ってしまった兄の性欲を慰めてくれればそれで」

 

 だからおっぱいを吸わせてもらう。

 俺が上体を低くして、そのぷっくりとした突起に唇を近づけると、美優は最後の悪あがきに両手でそこを隠した。

 

「妹がエッチになるのはお兄ちゃんが欲情するのが悪いという反論は」

「聞けないな」

 

 俺は美優の手を布団に押し付けておっぱいにしゃぶりついた。

 

「あっ……いひゃ……ああんっ……!」

 

 ちゅるちゅると舌で舐りながら美優の乳首を吸い上げる。

 美優は再び喘ぎ乱れて、快感を受け流そうと膝を内股にして力を込めた。

 

「ちゅるっ……んっ……ああ……美優……すごく興奮する……」

「んあっ、ひゃ、らめっ……あかちゃん、みたいに……あんっ……吸っちゃいやぁ……!」

 

 美優の乳首を舐めると甲高い艶声が響いて勃起が止まらなくなる。

 実の妹のおっぱいを吸っているのだと思うと余計に興奮して頭が変になりそうだった。

 

「むんっ……はぁ……美優……!」

 

 俺は美優の手を塞ぐこともやめて、もう片方の乳房を揉みしだく。

 

「んあっ、あっ、おにいちゃん……は、はずかしぃ……うぅ……あっ、んああっ……!」

 

 美優は手が自由になっても俺を退かそうとはせずに、背中に腕を回しておっぱいに吸い付く兄を慰めてくれている。

 それが美優の俺に対する優しさで、こうしていることが兄妹としての愛情表現だった。

 

「あっ、だめ、お兄ちゃん、まって……あっ、ああっ……お股、貼ったやつ取れちゃう……んっあっ……」

 

 美優にエッチな刺激を与えすぎて、絆創膏が愛液でふやけていた。

 このままだと膣内に残った精液で布団を汚すことになってしまう。

 

「んむっ……ふぅ。そうか、絆創膏はあんまり役に立たなそうだな」

 

 俺は美優のおっぱいから口を離して、しばらく思案する。

 新しい絆創膏を貼り付けてもまた無駄になるだけだろうし、エッチがしたくなってしまった今となっては邪魔でしかない。

 

「お腹の精液、出しきってみるか」

「どうやって?」

 

 美優は複雑そうな面持ちで尋ねてくる。

 精液は残しておきたいが、エッチができなくなるのも嫌で、渋々といった感じだ。

 

「まずそこのテーブルに膝をついて立ってくれ。痛かったら椅子の座布団を敷いてもいいから」

「下が硬いのは私は平気だけど。ここに膝立ちするの?」

 

 美優は四つん這いでテーブルの上に乗って、それから膝を曲げて正座をする。

 その状態から膝立ちをすると、帯をつけていない浴衣の前が開いて、美優のむっちりとした色白の豊乳とパイパンが露わになった。

 

「なんか、すごいエッチな格好……」

 

 美優は独り言のように呟いて浴衣を前に交差させる。

 

「美優のエッチな姿が世界で一番可愛いよ。だから、俺には隠さないでほしい」

「うぅ……そう言われても……」

 

 布団に寝転んでいたときから発情状態だった美優だ。

 兄のエッチなお願いはそう簡単に断れない。

 

 それに、普段の美優も、だんだんと俺にエッチな姿を見せることに寛容になってきている。

 昨日のスキンシップからの流れで思ったのだが、美優はクールな表情で固めてしまったイチャラブしたい想いを、エッチをすることで少しずつ溶かしていっているのではないだろうか。

 

「頼むよ。美優の裸を見てエッチな気分になりたいんだ」

「うーん……お兄ちゃんがそこまで言うなら……」

 

 美優は大人しく浴衣から手を離して再び上下の恥部を露出させる。

 素直でいい子になったものだ。

 

「そこなら精液が垂れても簡単に拭けるから。絆創膏を剥がして、お腹を押してみて」

「……わかった」

 

 美優が絆創膏を剥がすと、ぴっちり閉じていたワレメが俺に見られている刺激でヒクヒクと動いて、溜まっていた愛液がとろっと流れ出てきた。

 

「もう時間が経ってるから、白いの残ってないかもよ?」

「それなら、漏れる心配をしなくて済むってことだろ。確かめてみよう」

「う、うん」

 

 美優は呼吸を整えて、両手でお腹を押し込みながら、少しずつお腹に力を入れていく。

 ぷるぷると筋肉が震えて、それでも美優は懸命に精液を押し出そうとしていた。

 こうやって訳がわからないながらも頑張っている美優を見ているだけで、興奮してペニスがピクピクと疼いてくる。

 

「あんまり、出ない……?」

「でも中にはかなり残ってるんだろ?」

「そのはずなんだけど」

 

 粘性が高すぎて押すだけでは出ないのだろうか。

 まさかそんなことはないと思うのだが、ここまで来てしまうと美優の膣の構造が俺の精液を溜め込むようにできていても不思議ではないので、単純に力を加えるだけでは出ないと考えるべきかもしれない。

 思えば美優がテーブルに寝転んでイッていたときは精液が流れ出ていたし、膣の蠕動が排出のきっかけになる可能性はある。

 

「美優。またちょっとお腹を触るからな」

「お兄ちゃんが押すの?」

「押すっていうか」

 

 蠕動させるといっても、ただ感じさせるだけだと弱いみたいだから、その先が必要なんだ。

 

「えっと……。イッてくれ」

 

 俺はどう表現するかを迷って、代替となる言葉を結局は見つけられず、美優の背後に回り込んでできるだけ優しい声でお願いをした。

 

「なんて返事をすればよいでしょうか」

 

 美優はほんのり照れ顔で視線を下げる。

 

「断られても触るつもりだけど。肯いてくれたら俺は嬉しい」

 

 これまでは俺が欲情するままに美優を一方的にイかせてきた。

 いや、美優だけではなく、佐知子も山本さんも、どの女の子だって、男が勝手に興奮してその結果に絶頂するものだ。

 

 だから、もし美優が俺の頼みに応えて自分の意思でイッてくれるのなら、これほど嬉しいことはないし、死ぬほど興奮する。

 

「えと、じゃあ、その……、はい。イキます……」

 

 ボソボソと聞こえるか聞こえないかぐらいの声で美優は答えて、触りやすいように浴衣を広げてくれた。

 

 そんな美優のエロい姿に、もうそれだけで射精してしまいそうになるのをぐっと堪えて、俺は美優の後ろから手を回して腹部に触れた。

 

「ん、んっ……ああっ……やっぱ、り、すごい……あっ……!」

 

 俺が美優のお腹を撫でると、中イキしているときと同じ痙攣反応が起こって、美優は膝立ちを保てずにフラつきそうになる。

 それを俺は背後から支えてなんとか美優の股を広げさせ、そこから精液が流れ出してくるのを待った。

 

「あっ……ひぁあっ……ん、ああっ……おにぃ、ちゃん……!」

 

 普段の前戯とは違って、肌を羽毛でくすぐるように触れるのではなく、中出しの時に美優がガイドしてくれた位置を軽く押しながら割れ目に向かって撫で下ろしていく。

 

「んんンッ……はぁ……ひぃあああっ……っあ……ぐっ……!」

 

 繰り返し押し寄せるオーガズムの波に美優は悶え続けて、力の抜けかかった脚がブルッと震えたかと思うと、美優は咄嗟に股間を隠そうと腕を内側に伸ばした。

 

「ひぁ……らめ、でちゃ……うっ……あっ……!」

 

 ポタ、ポタ、と愛液に薄まった白濁液が、美優の陰裂から垂れていた。

 お漏らしをしたような感覚に危機感を覚えた美優は、なおも続く俺の快楽責めに悶えながらも股を押さえようとする。

 

 しかし、それは形だけのこと。

 イかされることも、漏らすことも、どちらも気持ち良くなってしまった美優の体は、そのわずかに残った理性が発する信号に全く付いていっていなかった。

 

 お腹を撫でられてイキ続ける美優は、突き出すように局部を露出させて、ひたすら溜め込んだ精液を吐き出し続けている。

 

「美優。いっぱい出てるよ」

「あぁ、ぅぅ…………こんな、の、だめ……あっ、あっ……」

 

 美優の膣内から絞り出された精液がテーブルに広がっていき、やがて割れ目から白い粘液が垂れてこなくなったところで、俺は美優を解放した。

 精液を踏んでしまわないよう、後ろに引いてからお尻が着くように座らせる。

 

「はぁ、はぁ……なんかもう、私、お兄ちゃん以外と一生エッチできない……」

 

 美優は自分のお腹から出てきた精液の量を確認すると、他人には絶対に見せられないような姿まで兄に晒してしまったと思い至ったようだった。

 

 これが、女の子を仕込む、ということなのだろうか。

 俺の周りには経験豊富な女の子ばかりだったから、開発する喜びを中々味わえずにいたけど。

 

 美優が俺の色に染まっていくのを見ていると、これまで味わったことのない格別な快感に心が満たされていった。

 

「最初から俺以外にないだろ」

 

 唯一可能性のあった遥とも性的な関わりを断つことを決め、男が相手となると兄にしか身体を許せないのだから、美優は一生俺以外とエッチはできないのだ。

 

 そういう身体になってるってだけで、もう十分にエッチだ。

 

「ところで」

 

 テーブルの上で疲れ切っている美優に、俺は屹立した剛直を見せつける。

 

「美優のせいでもうこんななんだが」

 

 美優にたっぷり中出しして満足していたはずの肉棒が、再び獣のような性欲を宿していた。

 

「中出ししていいかな」

「いまお腹をキレイにしたばかりですけども?」

「……ダメか?」

「……ダメでは、ないです」

 

 美優は『どうぞこの体を好きにお使いください』と言わんばかりに、俺に赤裸々な姿を預けてくる。

 

 美優と迎える二度目の中出しセックス。

 

 二人の火が灯ったその瞬間、スマホのアラームが作動して、部屋中に電子音が鳴り響いた。

 

「あっ、まずい」

 

 ここは一時間きっかりしか借りられない休憩室。

 延長料金が取られるだけならいいが、後ろの予約が詰まっているので清掃員がこの部屋に入ってきてしまう。

 

「あと五分しかない」

「ふぇ……!?」

 

 美優は瞠目してその事実に驚愕する。

 見事に誘い受けが成功したと思っていた美優からしたら、とんだ水差しだった。

 

「い、急いでするか?」

「したい……したいけど……」

 

 悲しくも俺の早漏なら五分もあれば問題なく射精を済ませるには足る。

 それでも、せっかくの初デートエッチを雑に済ませるのは、美優にとってあまり好ましくはないようだった。

 

「まあ、でも、美優はいっぱいイッたから、結構満足してたりするのかな」

 

 そもそも美優の体力的に保たない気もする。

 

「お兄ちゃんが一回しか射精してないのに満足できるわけないじゃないですか」

 

 美優は俺に飛びついてきてよくわからないことを言い始めた。

 

「俺の、問題なのか?」

 

 兄の精子が大好きな美優からしたら、自分がイクより俺が射精するほうが大事なのはわかる。

 でも、あれだけたっぷり中出ししたわけだし、男としての責務は果たせた気はするのだが。

 

「妹はもうお兄ちゃんがいっぱい射精しないと満足できない体になってしまいました」

 

 どうやら自分がイクとかどれだけ精液を出したかとかは関係なく、とにかく俺に射精をしてほしいらしい。

 

 兄としては嬉しいことだけれども、楽観的に考えていたら地獄を見そうだ。

 

「これだけたっぷり精液は出しただろ」

 

 俺はテーブルに飲みかけのカルピスを溢したような乳白色の水溜りを指して美優の説得を試みる。

 山本さん相手のときはまだ美優をオカズにしないと抜けないからセーブされているが、美優が相手となっては制約がないどころか際限がない。

 

「やだやだお兄ちゃんがいっぱい射精してくれなきゃヤダ!」

 

 俺を布団に押し倒した美優が、上目に俺を見つめながらペニスをゴシゴシしてくる。

 妹がとんでもないイヤイヤ期に突入してしまった。

 

「み、美優って、エッチのことになると……っ……たまに、元の性格から考えられないぐらい……甘えたがりになるよな」

「性欲が高ぶりすぎるとお兄ちゃんスキスキ妹になるのでこれはもう諦めてください」

 

 美優はじーっと俺の目を見つめて、ずっとペニスをシコシコシコシコしている。

 さすがお兄ちゃんスキスキ妹になっただけあって好きな人の好きな部位をイジるのになんの躊躇もない。

 雑にシゴいているだけなので射精するほどではないのだが、ただでさえ興奮している体にこの手コキは刺激が過ぎる。

 

「帰ってから……だと、遅いよな」

「うん」

 

 電車にも乗るし、家まで一時間以上かかるし。

 

「そしたら、この後、ラブホにでも行くか……?」

 

 いつだか妄想した妹とのラブホテル。

 まさかこんなに早い段階で実現するとは思ってもみなかったが。

 

「行く」

 

 即答だった。

 もはや彼女感がどうだとか悩んでいる余裕すらなく、とにかくエッチをしていたいだけになってしまった俺たちは、休憩室から休憩室へとハシゴをすることになった。

 

「あとね、お兄ちゃん」

「な、なんだ……?」

 

 美優はなおも肉棒を撫でたり上下に擦ったりして、先走り汁に手が塗れても、構わずくちゅくちゅと音を立てて触り続ける。

 

「今日はたぶん、残り一日こんなテンションだと思うから、頑張ってね」

 

 美優は指先についた粘液を舐め取って微笑む。

 

 頑張ってね、と美優が言ったのは、『頑張って妹のためにたくさん射精してね』という意味だ。

 つまり、ラブホに着いたら俺は美優に凄まじい勢いでイチャつかれながら何回も射精することになる。

 射精地獄行きが確定した。

 

「お、お手柔らかに」

 

 すっかりお兄ちゃん大好きモードになった美優が頭をグリグリと擦り付けてきて、こうなると兄には頭を撫でる義務が発生するので俺は美優の髪を優しく撫で下ろしながら、『いっそ中出ししまくって美優の意識を飛ばしてしまうか』とか物騒なことを考えていた。

 

「お兄ちゃん」

 

 美優がいつもよりワントーン高い声で俺を呼ぶ。

 

「どうした?」

 

 俺が応えると、美優は満面の笑みで言った。

 

「お兄ちゃんと一緒にいると、ほんとに楽しい」

 

 それは、これまで美優が抱えていた悩みのせいで、素直に俺に伝わらずにいた、美優が今この瞬間に感じている本心だった。

 

「好き」

 

 その言葉を俺に伝えてくれた美優の目は、どこまでも純粋に、澄んでいて。

 

「俺も、美優が世界で一番好きだよ」

 

 こんな可愛い妹の期待は裏切れるわけもなく。

 俺は大人しく腹上死を覚悟して美優に体を預けることを決めたのだった。

 

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