スパから出てきた俺と美優は、手を繋いでラブホテルを目的地に繁華街を歩いていた。
時刻はすっかりと日も暮れた頃。
珍しく都会の空には星が煌めいている。
「お兄ちゃんはさ、妹付き合いがいいよね」
交差点の信号待ちで、美優が俺の腕にくっついて立ち止まる。
日中よりも大きく開けられた谷間には、意図的に寄せられたおっぱいがゴムボールを潰したように盛り上がっていた。
こんな俗っぽいやり方で兄の気を引こうというのだから健気な妹だ。
美優は引きこもり系の色白なので、ワレメもおっぱいも写真を加工したみたいなツヤ肌をしている。
そこにロリ特有のぷにぷにした肉質を併せ持っているこの妹は、もう存在自体が反則というか、美優のパイパンを思い出すだけで勃起してしまいそうだった。
「妹付き合いってなんだ」
妹のエッチな挑発に人知れず負けそうになっていることひた隠しながら、性欲モードでまたワケのわからないことを言い出した美優に妹付き合いなるワードの意味を尋ねる。
妹におねだりされて、たっぷり中出しセックスした後にもかかわらずラブホテルに向かっていることだろうか。
「妹のお願いで友達をレイプしたりとか」
「なるほど付き合いのいい兄だな……」
この妹ときたら、女子同士でいかがわしいことはするわ、他の子とセックスはさせるわ、自分のクラスを不健全の混沌に陥らせた元凶なだけはある。
それでも、そんなありのままを好きになってしまった俺は、山本さんの言う通り少し普通ではないか、あるいは重度のシスコンだったのかもしれない。
「これからもいくらだって付き合うよ」
「さっすが」
美優は密着したゼロ距離から飛びつくように俺の腰に抱きついてくる。
まだ周囲には人もチラホラといるのに大胆なことだ。
それから美優は照れ気味に俺から離れて、青信号になった横断歩道に足を踏み出した。
俺への好意を表に出してくれるようになったのは嬉しい。
性欲でムラムラしているからというのもあるだろうが、気持ちを言葉にしてもらえるだけで恋人らしい実感が持てるというものだ。
恋人というより、ワルなバディという感じは否めないけれど。
「ところで」
しばらく歩いて、風俗街に近づいてきたところで美優が口を開いた。
「お兄ちゃんは妹をどんなラブホテルに連れ込むつもりなんでしょうか」
美優からのドキリとする質問。
いよいよ兄の純情な心を弄び始めた。
口調は落ち着いていてもお兄ちゃん大好きモードは継続中だ。
激しくスキンシップをしなくても伝わってくる。
真顔でじーっと見つめてくる美優が、俺に向けて「好き好き好き……」と熱いメッセージを発信しまくっているのが。
きっと美優の脳内はエロい妄想で溢れかえっていて、もし思考回路を繋いだりなんかしたら、雪崩のように押し寄せる卑猥感情に侵食されて俺の脳は破壊されることだろう。
「ラブホなんてどこも同じだよ。特殊プレイ向けに凝ったとこ以外は、二人で使える風呂とベッドが置いてあるだけだ」
「へー。そうなんだ」
美優は調べる必要のない性知識は持ち合わせていない。
兄に性教育をするために学んだもの以外は、遥との経験で得られた知識や技能しかないのだ。
もしそうした経緯がなかったら、今でも美優はまだ純粋無垢な清少女のままだったはず。
「いかがわしいお店が増えてきたね」
「もう風俗街の中心だからな」
都会のラブホテルはある程度の範囲に集まっていることが多い。
飲食店などの一般施設と風俗街が、駅を挟んでそれぞれ反対側に分離してることもあって、ラブホテルに行こうとすると必然的に大人のお店を目にすることになる。
見慣れない街並みを興味深そうに観察していた美優が、どこか遠くの一点を眺めていることに気づき、その方向に目をやるとビルの二階の窓に『イメージサロン~妹パラダイス~』とパネルが貼り付けられているのが見えた。
学生服にコスプレした二十代から四十代ぐらいの妹を相手にエッチなことをしてもらう性感サービス店だ。
美優は俺もその店の存在に気付いたのを確認してから、ちょんちょんと手を引いて俺と目を合わせた。
どうやら、自分の存在をアピールしているらしい。
「お兄ちゃん。妹パラダイスだって」
妹は俺に向けてそう言った。
「あ、ああ。こっちも負けてられないな」
何を言い返せばわからなくて、表明してしまった謎の対抗意識に、美優は「そうだね」と拳を握って応えてくれた。
こちらは想像上の妹ではなく、血の繋がった本物の妹だ。
しかも、実年齢に偽りのないロリロリの美少女で、演技ではなく本気で俺のことが好きときている。
こんな妹とイチャラブしながら中出しセックスをしようというのだから、これがパラダイスでなくてなんなのか。
負ける要素が一つも見当たらない。
「着いたな」
「だね」
そんな与太話をしているうちに、ラブホテルに着いた。
エントランスが見えないようになっている曇りガラスの自動ドアを、まずは俺が足を踏み込んで開け、その後ろを美優が付いてくる。
清掃が済めばすぐに部屋が空くとのことで、俺たちは数分待ってから部屋を選ぶことに。
俺はすっかり慣れてしまった手つきで受付を済ませて、美優と二人でエレベーターに乗り込んだ。
「お兄ちゃんがラブホ慣れしてる……」
美優はまるで、「妹がいなければ脱童貞どころか女の子とまともに話すこともできなかったあのお兄ちゃんがまさか」とでも言いたげな口調でそう言った。
「悪かったな」
佐知子をはじめ、たくさんの女の子と深い関係を持てたのは俺にとって確実にプラスだった。
男として自信がついたのもそうだが、もし俺が美優とだけ付き合っていたとしたら、妹と愛し合うことに疑問を抱き続けていた気がする。
しかし、
「実の妹とラブホに来てよかったものか」
エレベーターから出て、部屋の鍵を開けながら俺は呟く。
「ラブホへの妹の持ち込みはご遠慮くださいとは書いてなかったよ」
「連れ込みの間違いだろ」
鍵を開けて靴を脱ぎ、見慣れたベッドルームへと足を踏み入れる。
「お兄ちゃんは私のことを一人の妹だと思うこともできるし、妹の形をした射精道具と考えることもできる」
「そんなこと言ってると本当にオナホにするぞ」
俺が脅すようにそう言うと、美優にちょっぴり期待の眼差しを向けられた。
ドエスなのかドエムなのか。
そういや今の美優は本能側のテンションだったな。
最近ではニュートラルな状態と混ざってきているのでわかりにくいが、この美優は性欲ムラムラでお兄ちゃん大好きな射精させたがり妹なのだ。
「ほら、私って、ロリータ服でコスするの好きでしょ?」
「ん、ああ。そうだな」
そのうえコスプレした自分の姿を見てオナニーまでしているからな。
「そのせいか、自分がエッチ用の人形として扱われるのが、こう、客観的に見て興奮するというか」
「わかるようなわからないような」
美優が特殊性癖を持っているということだけはよくわかった。
いわゆる一般的なレイプ願望とは少し違うということだな。
ラブドール願望とでも名付けるべきか。
「あ、お兄ちゃん、ここにコンドームがあるよ」
美優はベッドに飛び乗ると、ティッシュ箱に置かれていた個包装のコンドームを手に取った。
「ゲームとかアニメだと中出しばっかりだけどさ。現実だとゴムが付いてるのもエッチだよね」
たしかに、避妊のためにゴムをつけようなんて、エロゲじゃ煩わしいだけだけど、リアルでするときはそのドキドキ感が特別な興奮に繋がるものだ。
「ゴムを付けるのって、挿入するための前準備だろ? それを同意した時点で、セックスしていいって言われてるのと同じ意味になるし。そういうところがエロいんじゃないかな」
それは美優と初めてセックスをしたときにも思ったこと。
コンドーム自体が、ひとつのセックス許可証なのだ。
「ふーん」
美優はじーっと俺の股間を見つめてから、何を思ったのか、コンドームをお腹の上に乗せて仰向けになった。
万歳をする形で両手を上にして、ベッドに寝転がった美優が妖しい視線を仰いでくる。
「み、美優……?」
ベッドには長い髪をシーツに晒した巨乳の妹が横になっている。
完全なる着衣で、スカートが捲れて下着が見えているわけでもない。
それなのに。
「お兄ちゃん。ここにコンドームがあるよ」
お腹に乗せられたコンドームに注意を差し向けられて、俺は全身がゾワッと身震いした。
美優は同じ言葉を繰り返しただけなのに、その一言に俺は性欲のスイッチを押されてしまった。
誘われている。
しかも強烈に。
ゴクリ、と唾を飲み込む。
目の前のベッドにはコンドームがセットになった妹が一人。
膣内にはきっとローション代わりの愛液がたっぷりと仕込まれている。
それはまさしく、開封した直後に楽しめるようにパッケージされたラブドールのように。
「どうか私を使って」と、自分の体が性処理のためにあることをアピールしている。
なんともいじらしい妹のおねだりだ。
はっきりとそう口にしなくても、もう俺とのエッチが待ちきれないことを、この妹は服を脱ぎもせずにコンドームをお腹に乗せるだけで伝えてきた。
「そんなに言うなら、使うからな」
俺は下半身の衣服を脱ぎ去ってベッドに上がった。
妹をオナホとして使うために。
ペニスはすでに痛いほど勃起している。
「最後は、ゴムに出していいのか」
俺はゴムの袋を破りながら尋ねる。
「それはダメ。ゴムしたまま射精したら怒るからね」
やはり射精用ドールになってもそこは譲れないか。
「イキそうになったら生にするよ」
妹がオナホになってもわがままに付き合うのが兄の務め。
本番なら中出し、フェラ抜きなら口内射精、それが美優とエッチするときの原則だ。
俺は美優に覆い被さって、パンツをズラしてペニスを挿入する。
そして、亀頭がすっぽり入ったかというところで、美優が脚を閉じて俺の侵入を拒んできた。
「あっ……ふ、服が……」
言いづらそうに美優が呟く。
こんな雰囲気だから割り切りたい。
でも、以前からずっと服が汚れることを嫌ってきた美優にとって、そう簡単に着衣セックスは受け入れられるものではない。
「美優がもし射精するための人形だとしたら、俺は服を着せて楽しみたいな」
「ううっ……それは……」
美優にはいずれロリータコスチュームを着て中出しをさせてもらうことになる。
これはそのため練習だ。
「美優はこれから俺が射精するために使われるんだ。それだけ考えて横になっててくれればいい」
「う、うん」
俺が諭すと、美優は全身から力を抜いて、天井を見つめた。
美優はこれまでの俺の性処理──もとい、精液処理をしてきたわけだが、それは全て美優が能動的に俺を射精させるものだった。
俺に体を預けて、ただ射精させるためだけに挿入されるのは初めてになる。
恋人らしいセックスからはまたかけ離れてしまったが、こんなスキンシップの取り方でなければ俺と美優は愛し合えなかった。
「美優、挿れるよ」
俺は美優の両脚を持ち上げて、ペニスを少しずつ深くへと入れていった。
「……っ……あっ……」
薄らと漏れる美優の喘ぎ声。
普通にしてくれればいいのに、美優は人形らしくいようと、無表情で声を押し殺している。
これはこれでエロい。
「勝手に動くからな」
俺は構わず正常位でピストンを開始する。
そうして俺は初めて、着衣セックスのエロさを知った。
服を着たまま、デートをしてきたままの姿の美優に、ペニスを挿入しているんだ。
水族館でも遊園地でも、可愛い彼女を見せびらかすように連れ歩いて、そして俺はいま、その彼女に淫らなことをしている。
「ああっ……美優……!」
スカートに愛液が飛び散るのも構わずペニスを出し入れする。
前後する腰の動きに合わせて、着衣のままの美優のおっぱいが上下に揺れていた。
左右に流れることのない、ましてや俺に見せつけるために寄せあげられたバストは、重量感のある乳房をこれでもかと強調している。
「んっ、んあっ……ぁ……うっ……ん……」
服を着たままの新鮮なセックスに、美優の感度もこれまで以上に高まっている。
それでもなお、美優は声を出さないように堪えていた。
そうやって美優が性感に耐えている姿が愛おしくて、俺は声がわずかに漏れるぐらいのギリギリのポイントを責め続けた。
「あっ……ぁっ……うっ……あっ……」
ペニスは半分だけを使い、できるだけ雑にストロークのリズムをバラけさせる。
ただ入れて出してを単調に繰り返すだけの作業。
「ぁっ……っ……ふぁ……」
それでも、膣内は俺のペニスを咥え込むようにギュッと締まって、緩んだ途端に漏れ出てくる愛液の量で十分すぎるほどに気持ちよさが伝わってくる。
美優と初めてエッチをしたときは、ただエロゲのテキストを送るだけの、オナサポとすら呼べないぐらいの冷淡なものだったのに。
今ではこうして俺のペニスを受け入れて、オナホにまでなってくれている。
どこをどう切り取っても恋人らしいセックスではない。
だが、こうしたエッチをしているときの美優が、何よりも愛おしく感じる。
「美優、好きだ」
いくら不健全だと言われようとも、エッチをしているときが一番強く感じられる。
誰とどれだけエロいことをしようとも、妹と交わる興奮に勝るものはない。
一皮剥けば淫らな本性が露わになるこのスケベな妹に、これからも何度だってエッチなことをしたい。
「っ……あっ、ぁ……お、おにい、ちゃん……」
美優の顔が真っ赤に染まって、次の瞬間に差し込んだペニスに美優の体がビクンと跳ね上がった。
「ああっ……あっ……!」
美優が感じてくれている。
俺の好意を受け取って、その気分の昂りで、性感がどんどん増している。
甘ったるい言葉を掛け合うよりも、俺たち兄妹はこうした触れ合いを通して愛情が深まっていくんだ。
それが俺たちが互いにかけがえのない存在になっている理由でもあった。
「うっ……うぐっ……ぁ……うぅっ……んっ……」
感度が上がってもなお無反応でい続けようとする美優。
拳にも軋むぐらいの力が入って、もう他に意識を集中していないとイクのを耐えられなさそうだった。
「気持ちいいよ……美優……!」
俺は構わず美優の蜜穴に肉棒を擦り付ける。
何度挿入されてもぴっちりと張り付いてくる狭い膣壁は、乱暴に扱うだけで罪悪感が湧き上がってきて、それが更なる興奮材料になってペニスをまた肥大化させた。
この妹にはどれだけイケないことをしてもいい。
そんな加虐心が美優をより道具らしい肉穴として扱っている。
「うぅ……んふぅ……あっ……」
呼吸を整えて快楽を受け流す美優だったが、膣内はビクビクと痙攣していて、もう絶頂を催している。
その表情は気恥ずかしそうに目を横にそらしているだけなのに、体はこんなにも感じているなんて。
ギャップにやられてこのままイッてしまいそうだった。
「あっ……ふぐっ……んぁっ……ひゃ、ら、らめっ……っ……!」
俺の興奮を感じ取り、急激に増した快楽に声が出そうになって、それでも美優は全身をこわばらせることでどうにか耐える。
しかし、そんな状態でも俺に容赦なくペニスを出し入れされて、美優のオーガズムを堰き止めていた快楽の堤防は呆気なく決壊した。
「んっ……っ…………ン──ッ!」
呼吸を止めて声を抑えたまま、美優はわずかに海老反りになって、できるだけ俺にバレないようにして絶頂した。
膣内の隙間に溜めきれない愛液が、じわりと結合部から溢れ出てくる。
「美優は、イクところも可愛いな」
俺がそう褒めると、美優はむず痒そうに口を歪ませてそっぽを向いた。
「サービスみたいなものなので」
美優は言い訳がましくだいぶ無理のある照れ隠しをする。
女の子がイクと男が興奮するのは間違いないが。
実際、どこまでイかずに耐えられるのだろうか。
「奥まで挿れても我慢できる?」
「子宮の入り口をグリグリされなければ頑張れる」
やはりポイントはそこか。
美優にとって俺のペニスで子宮を刺激されるのは強制的にイかせるスイッチみたいなもの。
とはいえ、これまではセックスのフィニッシュに向けた挿入でしか刺激したことはない。
「これから一番奥まで突いてみるから、イかないように我慢してみてもらってもいい?」
「えっ……! いや、絶対に無理なんですが……!」
「まあまあ。そう思い込んでるだけで意外といけるかもしれないし」
生殖に関わる行為で美優が興奮するというのは、あくまでも経験則ではそう考えれるというだけのこと。
セックスでの盛り上がりがなければ存外それほど感じないのかもしれない。
「とりあえず、一分ぐらい耐えてみてくれ」
これまで美優にはものの一分で簡単に射精させられてきた俺だ。
もし、美優がいくら我慢しても一分以内に必ずイってしまうなんてことがあれば、俺たちの関係も少しはフェアなものになるのではないだろうか。
「いくよ」
「う、うん」
俺は美優に再び覆い被さって、美優の割れ目にペニスが垂直になるように軽く腰を浮かせて下半身を完全に密着させる。
体温が溶け合う蜜洞の中で、亀頭にある触覚でもなんとか感じ取れるぐらいの、グリッと擦れる感触にまずはたどり着いた。
ここが美優の子宮口だ。
「んっ……」
強く口を真一文に結んだ美優が、ほのかに表情を緩ませて反応する。
美優も俺のペニスが当たっているのを感じ取っているらしい。
それから、俺は膣内のペニスを竿の根元を支点にして上下に動かすように、美優の股に腰を擦り付けていく。
「あっ……うっ……ん、んっ……!」
美優の腰を押さえる俺の両腕を、美優が咄嗟に掴んできた。
少しでも俺との密着具合を緩和させることで感度を下げようとしているみたいだが、それでも俺は構わず、腰をぐいぐい押し当てる。
決して激しい動きではない。
前後の移動はほぼゼロに等しく、速いピストンこそが女の子を感じさせられる一番の方法だと思っている人には、ただ休んでいるだけにも見えるだろう。
それでも。
「ひああっ……あっ、ん、あっ……! だ、だめっ……!」
美優はすでに声を抑えられなくなっていた。
美優の膣の狭さからしたら十分すぎるぐらいに太く勃起した竿が、あの柔らかな肉穴の中に入っているのだ。
剛直化した棒で一番の性感帯である子宮口をピンポイントでグリグリと刺激され続ければ、美優にとっては激しいセックス以上の快感だったのかもしれない。
そんなことを考えながらも、俺はただ腰を押し付けるだけの零距離のピストンを続けていく。
「はぁ……ああうっ……ん、あっ……あああっ……!」
俺の手を掴んだまま、ビクビクと体が痙攣していく。
正確に測っているわけではないが、少なめに見積もってもまだ三十秒も経っていない。
「美優、もうちょっと我慢できるか?」
「むり、むりむりぃ……! イク……もう……イッちゃう……!」
美優も自分でわかるぐらい限界が来ているようだった。
俺はあえて動きを変えたりはせず、美優が絶頂をするそのときまで、ひたすら単純なテンポで子宮を刺激し続ける。
「あっ、あっ、ああっ……! ひゃ、ら、めぇえっ……ひっ……イク……ッ……!!」
美優はオーガズムの快感に下半身を力ませ、膝を内側へと閉じながら再びビクンビクンと体を弾ませた。
本当に一分もしないうちに美優はイッてしまった。
「はぅ……あぁ……ほんと、むり……これだけは、ほんと我慢できない……」
子宮の入り口は本当に美優を強制的に絶頂させるスイッチだった。
こんなに小さい動きでも一分もしないうちにイッてしまうなんて。
俺の妹は可愛すぎるな。
しかし、結局、美優を気持ちよくするために動いてしまった。
女の子をオナホとして扱うのは、思っていたよりも難しい。
それが恋人ともなればなおさらだ。
「生で挿れるよ」
俺は腰を引いてコンドームを外すと、美優のスカートの中に両手を伸ばした。
「美優はそのまま寝てて。俺が脱がすから」
「えっ……あ、うん……」
パンツを脱がされる瞬間も美優はジッとしていた。
しかし、その表情はいたたまれない様子だった。
寝ている状態でパンツを脱がされるのは、普通に脱ぐよりもかなり羞恥を煽られるのだ。
「なあ、美優」
「ん?」
「ほんとに、射精だけするからな」
俺の端折りぎみの宣言に、美優はそれでも意図を汲み取って、期待に緩みそうになる頬を引き締めてシレッとした顔で頷いた。
「ど、どうぞ、ご自由に」
ほんのりと滲む恥ずかしさを声音に隠しきれないまま、俺に体を預ける美優。
せっかく美優が射精用の肉穴として頑張ってくれているのに、普通にセックスをするのでは失礼だ。
オナホを気持ちよくしようと思ってペニスを挿入する人間はいない。
だから、俺がこれから行うのは、ただ竿を擦りつけて射精することだけだ。
「ふぅ…………っ……」
ぬぷっ、ぬぷっ、とペニスが静かに膣内へと侵入していく。
イキ濡れした肉穴が竿全体をねっとりと包み込んできて、生の肉と肉が擦れる感触に、先走り汁どころか精液に近いものが漏れて出てきた。
美優のつるマンに、グロテスクなほど勃起した肉棒が入っていく様は、いつ見ても興奮する。
擦れば擦るだけ愛液ローションが出てくるエロい肉穴に、ぬちょぬちょと粘液を絡めながらペニスをねじ込んでいく。
自分が気持ちよくなることだけに集中して、無言でひたすら腰を振り続ける。
「ん……あぁ……いっ……」
広いベッドルームには、美優が漏らす艶っぽい吐息だけが嬌声として響いていた。
あんあんと喘ぎ声を出さなくても、それだけで十二分にオカズとして俺を刺激してくれる。
むしろ、こちらのほうが興奮するぐらいだ。
「あー……すっげぇきもちいい……」
女の子が感じるだけ男も気持ちよくなるのは間違いないが、それは支配欲に近いものが満たされることで興奮が増しているだけ。
膣肉の内側にあるヒダの一つ一つが絡みつくことで得られる快感は、シゴくことに集中してこそ感じ取ることができる。
妹をオカズに、妹の体を使って、自分の好きなようにオナニーができるなんて。
最高の快楽だ。
しかも、中出しでティッシュいらず。
マジでたまんないな。
早く射精したい。
「あっ……お、お兄ちゃんの、すっごくカタい……お腹、キツい……」
二回もイッて敏感になった膣で、生のペニスを感じてまた薄らと喘ぎ声を漏らし始める美優。
もっと良くしてあげたくなる気持ちを押し殺して、右手でするのと同じ要領で、カリにある性感スポットが締まるようにピストンを続ける。
早漏は女の子が満足する前にセックスが終わってしまう悩ましい体質で、いつもなら頑張って射精しないように動きをコントロールするところだが。
今回はそんな遠慮もいらない。
イキたくなったら、それがどんなに早くても自分の好きなタイミングでイッていい。
俺は美優の小さな体に根元いっぱいまでペニスを押し込んで、腰を強く打ち付ける。
こうなったらもう射精するまで止めることができない。
「ひ……ひぁ……イッ……っ……!」
気づけば美優の表情は快楽に蕩けていて、手で口を押さえるのに必死になっていた。
俺にお腹の深くまでペニスで突かれて、もうイッてしまいそうなのかもしれない。
普段なら一緒にイこうと言葉を交わして、ギリギリまで射精を我慢するところだけども。
俺はこの喘ぎ声を潜めて悶えている美優の姿を見ながら射精がしたかった。
「ふぅ……うっ、あっ……もう、出る……!」
美優の絶頂を待たずして、俺は射精をした。
どくどくと精液が膣内に流し込まれていって、静かに使われていた美優の体に俺の体温が混じる。
尿道に残った精液が吐き出されるまで、俺は美優の締まった膣肉でペニスを絞って、射精が完全に終わってからゆっくりと引き抜いた。
美優は射精された興奮で絶頂の寸前にまで至った体を抱き、どうにか最後まで喘ぎ声を抑え切っていた。
「っ……はぁ……いっぱい、出たね……」
美優は自分はイカせてもらえなかったのに、それでも満足そうに俺に微笑みかけてくる。
本当に俺を射精させるのが好きなんだな。
「これでよかったのか?」
「もっと淡白に出してもらってもよかったけど」
「これ以上って、どうやれば……」
セックスをするのだから、どうしたってそれなりの雰囲気にはなってしまうはずだ。
「お兄ちゃん、まだ硬いまんまだね」
「ああ。思ったより、良かったからな」
黙って身勝手に射精するセックスの気持ち良さに、まだペニスが勃起したまま余韻として残っている。
「じゃあもう一回出そっか」
美優はベッドにペタン座りして、俺の方は膝立ちのまま、肉棒が美優の小さな手に包まれる。
中出しした後の愛液と精液が混じった竿は、手コキをするにはちょうどいいぐらいヌルヌルになっていた。
「手でするね」
「わ、わかった」
何をするのかと緊張している俺をよそに、美優はシコシコとペニスを扱き始める。
「お、おおっ……」
懐かしい感触だった。
美優に手でしてもらうなんて、まだフェラもしてもらったことがなかった頃以来じゃないか。
しかも、美優も真顔のままペニスをシゴいているし……なんだか、これはかなり股間にくるな。
「気持ちいい?」
「もちろんだよ。美優は、指が細いから……っ……欲しいところに、ピンポイントにくるというか……あっ……」
「それはよかった」
美優はときおり指を絡めたり手のひらで撫で回すようにして、着実に俺に性感を与えていく。
部屋は再び静まり返ったまま。
今度は手コキで粘液に空気が混じる音と、俺が気持ち良さに漏らしてしまう吐息だけが部屋に流れていった。
「うっ……ふぅ……」
美優の手が俺のペニスを半分ほど包んで、カリの段差を通過するたびに、ちゃこ、ちゃこ、と石珠が擦れる音が鳴る。
ラブホテルに来たらひたすらラブラブ中出しセックスをするものだと思っていたのに。
俺はただ膝立ちをするだけになって、美優は股間に生えた突起を上下にシゴく機械のようになってしまった。
これではオナホ妹というより、性処理用のアンドロイドとか、手コキメイドのほうが近いような……。
そして、何より俺を興奮させるのが、これまで俺を幾度も射精させてきた、なんの気なく俺を見つめる美優のぱっちりした目だ。
顔は無機質に瞼をパチクリさせるだけで、真顔で俺を見上げながら手コキをする、この美優の冷淡さが酷く俺の性欲を昂らせる。
「うっ……あっ……美優、やばい、すぐ出るかも……」
先ほど出したばかりの三回目の射精だというのに、もう限界がすぐそこまで来てしまった。
同じ真顔でも、冷たい視線でシコられていた以前とは違う。
笑顔や惚れ顔などなくとも、どこかテレパシーのようにお兄ちゃん大好き感情が伝わってくるのだ。
そんな妹に手コキをされたら何分も我慢していられない。
このまま射精してしまうと美優の服に思いっきりぶっかけることになるので、せめて口を開けてそこに出させてもらわないと。
「もう出そう?」
「相変わらず早くて申し訳ないけど……」
「お兄ちゃんが早漏なのはもう慣れてるから大丈夫だよ」
この他人行儀な美優の優しさが身に染みる。
そして興奮する。
「そしたら、私の中で出してみて」
「えっ……み、美優がいいなら、俺は構わないけど……」
当時の美優だったら、そのまま口に射精させてそれで終わっていた。
だが、今回はこれまでとは主旨が違っていたようで。
「はい、どうぞ」
美優は手コキをやめると、四つん這いになって俺にお尻を向けてきた。
「はやくはやく」
「わ、わかった」
俺は美優のスカートをめくりあげて、イキかけの肉棒を思い切って深くまで挿入する。
「うあっ……イク寸前に、この締め付け……やばい……」
それは、人生で初めてコンドームをつけたときに、その圧迫感だけであっさりとイッてしまったときのように。
手コキで敏感になっていたペニスが、後背位でさらに狭まった膣壁に圧迫されて、一気に射精を催促される。
我慢することは許されない。
勃たせて、挿れて、気持ちよくなったら、精液を出す。
美優が期待しているのはその機械的な流れだけだ。
「んっ……お兄ちゃんの、おっきぃ……」
「み、美優……あっ……もう、い、イキそう……」
「いいよ。このまま、ちんちん擦って出して」
生のペニスを突っ込んでいるところに、美優にそんなことを言われて我慢できるわけもなく。
「ああっ……美優っ……イク、イクッ……あっ……あああっ……!」
俺は情けない腰つきでどうにか数回膣内で擦らせてもらって、それから引けた腰でビクビクと震えながら、細かい射精を何度も繰り返した。
「んあっ……お兄ちゃんの精子、中で出てる……」
美優は嬉しそうな声で俺の射精を受け止めてくれた。
ペニスを引き抜くと、こんなに短いセックスだったのにびっくりするぐらいの白濁液が流れ出てきた。
「き、気持ちよかった……」
「えへへ。私も、お兄ちゃんに射精されるの気持ちいい」
美優に冷たくされながら射精する経験を積みすぎたせいか、こんなに動きのないエッチでも満足ができてしまう。
俺の性癖はこの妹のせいでどこまで歪められてしまったのだろう。
「お兄ちゃん早漏だからできるエッチでもあるんだよ。よかったね」
また他人行儀にこの妹は。
一層好きになってしまいそうだ。
「美優も満足か?」
セックスはどれも中途半端だし、最近はイキまくって果てるパターンが多かったから、物足りなさがあっても不思議ではないが。
「うーんと、お兄ちゃんとのエッチ自体には満足なんだけど」
美優は言いづらそうに、話を続ける。
「その、お口のほうが、最近ご無沙汰なので……」
照れ恥ずかしそうに告げられた美優の本音に、俺は大事なことを忘れていたことに気付かされた。
俺にとって美優の口に射精するのが特別なプレイであるように、中出しされたい本能とは別の欲求が、美優にはまだあるんだ。
「そうだったな」
もしかしたら、オナ禁した溜まった精液は、美優の口に出してあげたほうがいいのかもしれない。
美優はドロドロに生臭い精液を飲むのが好きなようだし、俺もそのほうが興奮する。
「まずは風呂に入ろうか」
お互い服を着たままだったし、自分の膣内に入っていたペニスをお掃除フェラするのは美優は嫌だろうからな。
お湯を溜めてしばらくしてから二人で浴室へ。
俺がまず体を流して美優にシャワーを渡してから浴槽に入る。
それから、美優が再びシャワーのお湯を出して、髪の毛を結った肩に掛け流していく。
美優の丸い体のフォルムに沿って腰から背中へと水流が形成されて、豊乳の先端からは清水が湧き漏れるように雫が落ちていた。
「ん? どうかしたの?」
俺の視線に美優が気づく。
「いや、美優の裸って、エロいなって……」
「何を今更」
そう、今更なのだ。
それはわかっているのだが、何度見てもエロさが褪せない。
全身ツルツルのロリボディにこの豊満さは反則だ。
「見られるのは嫌?」
「ううん。いっぱい見てほしい。お兄ちゃんしか見せる相手いないし」
美優はシャワー止めて、濡れた全身を抱き隠すように裸体を見せつけてくる。
世の女優たちよりも自分の体に自信を持っている美優のことだ。
褒められるのはなんだかんだ嬉しいんだろうな。
『エロい』が女の子にとって褒め言葉なのかは男に判断のつくところではないけれど。
「でもアソコは見せてもらえないんだよな」
「どうせエッチしてるときは見えてるんだからそれでいいでしょ」
美優は素っ気なく答えて俺の隣に入ってくる。
美優もわかってて言っているのだろうが、セックスをしている最中に秘所が視界に入ってくるのと、美優の意志でアソコだけを見せてくれるのでは、その絵面のエロさに大きな隔たりがあるのだ。
もし、美優が自らの指でぷにマンを広げて俺に見せてくれるようなことがあれば、俺はそれだけをオカズにして一生分抜くことができる。
「お兄ちゃん」
窘めるような美優の声音に、何が起こっているのかと思ったら勃起していた。
妹が相手になると俺自身も呆れるぐらい際限がない。
そのうち丸一日美優と繋がったままセックスをし続けられるようになるのではなかろうか。
「これは射精させないといけませんね」
美優は俺と膝の距離を詰めて、こめかみに垂れた後れ毛を耳にかける。
まるで射精旅館の女将だ。
エロモードの美優は俺の性欲がどんなに旺盛でも冷たくあしらわれることはなく、美優は喜んで俺を射精させてくれる。
「そしたら、舐めてくれるか」
俺は湯船の縁に座って、勃起したペニスを美優に見せつける。
「できればタマの方から舐めてもらっていいかな」
「好きなの?」
「ま、まあな」
タマ舐めは美優にはしてもらったことがない。
つまりそれは他の女の子との経験というわけで。
まあ山本さんにフェラしてもらったことがきっかけではあるんだけど、その快感の程を知っているというのは恋人としてはやや複雑だろうか。
「お兄ちゃんが好きならするけど」
美優は優しく腰を掴んで、金玉にキスをするように唇から口で触れてくれた。
結い上げた髪と風呂場の照明で、美優の顔の造形がより鮮明になる。
お風呂に温められて血色の良くなった赤い唇が浅黒い玉袋を撫でているのは、綺麗な女の子を汚している感覚が増して興奮してくる。
「なんだか屈辱的なことをさせられてる気分」
そして、それは美優も同じようだった。
決して吸い付いたりはしないように、睾丸を口の中に含んで、優しく舐めてはチュッと口を離して陰嚢を愛撫する美優。
その表情は決して怒っているものではないものの、眉は下がって悩ましげだった。
「普通にフェラをしてても感じることではあるんだけどさ」
「そうなのか?」
美優はもとより山本さんのようなご奉仕体質ではない。
お兄ちゃんの射精好き好きモードの本能側は喜んでフェラをしてくれるが、それでも根っこにある美優の感情がなくなるわけではないし、タマ舐めともなるとまた違うようだった。
「でも、フェラは美優がしたがってたから」
お口が寂しいとのことだったので俺から提案したまでだ。
「別にそれが嫌とは言ってないもん」
美優はほっぺを膨らませて、それから竿をひと含みにしてジュルジュルッと吸い付いてきた。
「おおあっ……み、美優ぅうッ……!」
急な刺激の変化に腰が浮いて滑り落ちそうになる。
そんな俺をからかうように微笑いながらフェラを続けて、美優は容赦なく快感を与え続けてきた。
久しぶりに咥えられるのが嬉しかったのか、いつものように照れ隠しに睨みつけてくることもせず、俺への熱い視線を外さないまま奥へ手前へとペニスを口内へ含み入れていく。
「んっ……じゅるっ……じゅるるっ……ぢゅっぷっ……!」
屈辱は感じる。
でも、屈服してみたい欲望は奥底に隠れているのか、兄を相手にフェラをしたくなる。
もし、それが美優の思いだとしたら、この妹もだいぶブラコンを拗らせ過ぎている。
「じゅるるっ、じゅぷっ……ちゅっぷ……!」
「み、みゆぅ……! もっと、手加減して……!」
「んぶっ……ちゅっ……、はいはい」
美優は口からペニスを出して、ふーふーと息をかけて冷ましてくれた。
そんな美優の様子がエロ可愛くて、射精直前のペニスがさらにバルクして跳ね上がる。
「んっ……うっ……!」
「こら。ふーふーでイかないの」
美優に叱られて、それでもちょろっと白い液体が出てしまった愚息は、亀頭を真っ赤にしてなんとか射精を堪えた。
しかし、これはもう次の刺激で確実にイってしまう。
「見るからに射精の寸前だね。こんな状態で止まることもあるんだ」
「それが……気持ちも冷めれば、萎えてくんだが……今は視覚的な刺激が強過ぎて……」
俺の目の前には濡れた美優の裸体がある。
色白卵肌のロリ巨乳がお湯に揉まれるようにして形を変え、ふわふわと柔らかそうに水面に浮いたり、かと思えば、美優が膝立ちになるとムチッとした丸みが張り出してきて、否応なくおっぱいに視線が奪われる。
本人の自覚は薄いようだが、興奮にぷっくり膨らんだピンク色の乳首がこれまたエロティックだった。
「ふーふーし続けたらほんとにイク?」
「まず間違いなく」
「ふむふむ……それはそれでカワイイかも……」
美優は俺の股間にまた近寄ってくると、元気に上反りして勃起している肉棒をジッと見つめてきて、それから数秒考え込んだ。
「これって手を使わずに射精したら上に飛んじゃうよね」
「俺が前傾になれば、重みで少しは水平になるけど」
「じゃあそうしてもらっていい?」
どうやら美優はこのまま俺を射精させる気まんまんのようで、叱られ損のペニスは妹の吐息でイかされることになった。
俺は湯船の縁ギリギリ手前に座り、上体を前に傾けてペニスの先端を美優の顔の上に向ける。
下手したら顔射になってしまいそうだが。
口の中に上手く入れないと怒るよな……。
射精がそんな器用にコントロールできるものではないことを、美優もそろそろ知っていそうな気もするが、それでも美優は口を開けて「ここに出してね」と精液を吐き出す場所を指示してきた。
「じゃあお兄ちゃん、イっていいから出して」
妹に射精の許可をもらって、口を開けられて、そうすると調教済みの俺のペニスは誰の手に触れられることもなくビクビクと射精の準備を始めた。
これまで何度も叱られては条件付きで射精させてもらって、精液を飲んでもらって……俺のペニスにとっては、それが一つの正しい射精の形として体に覚えさせられていた。
美優が俺のペニスの裏筋に顔を近づけてきて、「ふー」っと下から撫で上げるように息を吹きかけてくる。
「おおっ、あっ」
たかが吐息に性感帯が強くくすぐられる。
それから美優は、鈴口に向けて刺激をする気がないぐらいの弱い息を一定間隔で吹きかけてきた。
それはもはや手コキのような強制的に射精へと導く行為ではなく、「飲んであげるから出ておいで」と優しく精子を誘っているようですらあった。
「あーん」
繰り返される硬直化が、もはや限界であることを悟ると、美優は口を開けてその瞬間を待った。
俺のペニスの先から精液が出てくるのを。
「み、美優……出るよ……!」
赤い舌が喉奥に下げられた美優の口腔内を見て、俺は抗い様のない射精欲に襲われ、びゅっ、びゅっ、と空中に精液を射出した。
それは、一部は美優の口元に掛かったものの、一番濃い液塊は無事に口の中へと落ちていって、射精が終わるその瞬間まで美優は口内に白濁液を溜めていた。
射精が落ち着いてからも、美優は口を開けたまましばらく精液を舌で転がして、それからゆっくりと飲み込んだ。
「んふっ。ごちそうさま」
美優はニッコリと微笑んで、久しぶりに精液を飲めたことを嬉しそうにしていた。
しかし、やはり繰り返しの射精の後で味が薄くなっていたのか、えもいわれぬ感情を顔に滲ませる。
「あっさりし過ぎでなんか物足りない」
溜めたら溜めたで怒るくせに、この妹はどろどろの濃厚精液でなければ満足できないのだ。
山本さんの件が済んだら、オナ禁でたっぷり凝縮された特濃精液を金玉が枯れるまで飲ませてやりたい。
「美優、あの、悪いんだが」
俺のペニスはまだ勃起していた。
正確には、射精がきちんと終わっていなかった。
ペニスは射精直前の敏感状態のままで、本来さっきの射精で出るはずだった精液がまだ残っている。
「残りもすぐ出るかな?」
「たぶん」
「なら、お風呂上がる前に済ませちゃおっか」
美優は立ち上がって、シャワーとは反対側の浴室の壁に手をつく。
「挿れて」
首だけを横にして後ろ振り向く姿がとても艶かしい。
エロいな、この妹。
「挿れた瞬間に射精するかも」
俺が美優のお腹に腕を回してペニスを当てると、美優はお尻を前後に振って割れ目でペニスを擦ってきた。
「それでいいよ」
そんな美優が可愛くて、正直なところもうこの時点で半分ほど出かかっていた。
「いくよ、美優」
立ちバックの体勢で、後ろから美優の膣内へと生の肉棒を差し込んでいく。
「あっ。すっごいカタい」
股の間から、自分のお腹の中に、射精する瞬間のペニスと同じものが入ってきたことをすぐに悟った美優。
気持ちよさそうにしながらも、独り言のように漏らされた感想が、俺の性欲に最後の後押しをした。
「うっ……も、もう、ムリ……!」
挿入だけして、ロクに腰も振れないまま。
「で、出る!」
ドピュッ、ドピュッ、と膣内で吐き出される精液。
美優も射精されているのを感じているようで、俺の射精が続いている間は心地良さそうな表情をしていた。
「いっぱい出された」
今日一日で何度も中出しされたお腹をさすって、美優は感慨深げにそこを見下ろす。
「そのうちお兄ちゃんの精液だけでお腹が膨らんだりしないかな」
「そこまでエロ漫画みたいなことにはならないんじゃないかな」
ペニスを引き抜いて、垂れ落ちてきた精液がお風呂のお湯にふわっと浮き上がる。
湯船にゆっくり浸かってもいられなさそうなので、美優と一緒にシャワーで体を流して浴室から出ることに。
妹がエロ漫画脳になっているのは知っていたが、なぜ唐突にそんなことを言い出したのか。
「ボテ腹ってジャンルがあるじゃない?」
美優が綺麗になった体を拭きながら不穏なワードを口にする。
「あれってすごくエッチだと思うんだよね」
「そうか」
妊娠が連想されるからなのか、美優のストライクゾーンの真ん中寄りにある性癖らしい。
どこでそんな知識を仕入れたのかは聞かないことにしよう。
俺も射精するだけで妹のお腹を膨らませられるならしてみたかった。
前世の種族はオークだったのかもしれない。
「ふー……疲れたー」
美優は裸のままベッドに倒れ込む。
ホテルに入ってまだ一時間も経っていないが、美優の言う通りすでにかなりの疲労感があった。
射精だけは何回もさせられたからな。
美優としてもそこはもう満足だろうか。
「お水飲みたい」
美優に要望されて、冷蔵庫から無料のミネラルウォーターを取り出す。
俺の分をコップに注いでから、残りを美優に渡した。
バスローブの前を肌けさせたまま着た俺は、テーブル脇に立ったままコップを傾けて水を喉に流し込んだ。
ベッドには、美優が寝転んでいる。
素っ裸になった美優が、両手を広げても十分に端が余るほどに大きなベッドに、一人横たわっているのだ。
こうして遠目から眺めていると、奇妙な気分になってくる。
色白で艶のある肌をしたロリロリしい体に、大人びた長い黒髪と、重力に引かれながらも形の崩れない巨乳。
そんな女の子が俺と一緒の部屋にいるという奇妙。
現実味のない現実を改めて認識させられるというか。
そのベッドに寝ている少女が、俺のセックスの相手だということに掴みどころのない幸せを感じている。
「お兄ちゃん」
薄いシーツ一枚で体を隠して、こちらを見つめてくる美優。
ベッドにいるのは女性の美貌の一側面を完成させつつある美少女だ。
「どうしたんだ? 美優」
だが、俺にとっては一人の妹でしかなかった。
今日のデートを通してむしろその認識は強まっている。
俺はどうあっても、美優を妹としてしか愛せない。
「ラブホにいる妹はどうかなって思って」
美優は男がエロいと感じるものをよく理解している。
だから、妹である自分が、ラブホテルのベッドで兄のことを呼ぶだけで、十分に淫靡な響きになることも知っていた。
「美優ってなんでそんなエロいんだろうな」
俺はベッドに足元側から乗って、正面から美優に近づく。
「巨乳だから?」
「そんな単純なものじゃないような……」
小首を傾げながら安易な回答をする美優の豊満な乳がシーツの端からチラ見えして、ピクリと反応してしまったペニスに、あながち間違っていなかったかもしれないと思い直す。
この妹が相手だと無限にエロい気分になるな。
真面目に色々と危ないんじゃないだろうか、なんとかブレイクとか。
「お兄ちゃんはまだお射精できるの?」
「いまになってまたできる気になってきた」
「すごいねお兄ちゃんは」
美優は片手でシーツを上げたまま、逆の手を伸ばして小さく縮こまったペニスに触れる。
「シスコンぶりが」
「そこか」
事実、妹が好きでたまらない。
俺はロリコンであることも、シスコンであることも、もう認めなくてはならないところにいる。
そして、それをからかう美優も、こんなシスコンの兄に愛されて喜んでいる。
やはり相当なブラコンだなこの妹は。
「妹への愛情に満ちているのは大変良いことです」
ひとつビクつくたびに少しずつ膨らんでいくペニスを下側から美優が撫でる。
そこからさらに腕を突っ込んできて、前腕の部分で金玉から後ろまでの肌まで触ってきた。
普段触れられることのない敏感な臀部にまで美優の指が伸びてきて、俺のペニスはすぐに硬さを取り戻していく。
そんな様子を美優が含みのある笑みで眺めていた。
「美優、どうした?」
「んーん」
美優は首を振ってそれを誤魔化す。
この勃起したペニスはどう処理したものか。
布団を剥いで「セックスしたい」と迫れば美優はしてくれるだろうけど。
「口で出してもらっていいか」
俺は膝立ちになって、ベッドで上体だけを起こしている美優にお願いする。
「この体勢のままフェラで抜いてほしい?」
「そうしてもらえると嬉しい」
俺はバスローブを脱ぎ去って、勃起した肉棒を美優の口に近づけた。
こうして自分から陰部をさらけ出すのは今でも慣れないが、お願いすれば美優はしてくれることを経験的に覚えてきたため、恥ずかしさに興奮も混ざってきている。
美優もいつかはそうなってくれればいい。
だいたいのプレイはやってきたものの、クンニだけは断固拒否されている。
それがもし、美優の方から舐めてほしいとお願いしてくれるようになれば、無茶苦茶エロいことになるんだがな。
「お兄ちゃんはさ」
美優は舌を出して、尿道口をスレスレで舐め上げる。
「おっ、おおっ……!」
「んふふ」
快感に思わず声を上げた俺に、楽しげに微笑みかけて、
「妹のお口でフェラしてもらって、射精させてほしいんだよね?」
そう問い直してきた。
「その通りお願いしたつもりだけど」
まさかこの期に及んで条件をつけてくるわけじゃないだろうな。
「いやさ、ここに来る途中、『妹パラダイス』っていうイメージサロンがあったじゃない?」
美優に聞かれて、そういえば妙に美優がそのお店のことを意識していたのを思い出す。
「ああいうお店っていくらするんだろ?」
「んー……要はピンサロだよな。七千円前後じゃないか? フェラ抜き四十分とかで」
いつだか鈴原が聞かれてもいない知識をベラベラと喋っていたので、多少は俺にも風俗関連の知識はある。
「そっか。じゃあ、仮に一時間一万円だとして。妹パラダイスに行くと、男の人は一万円で設定上の妹にフェラをしてもらえるんだよね」
「そうだな」
よくわからないタイミングで始まった風俗談義。
俺はまだペニスを突きつけているだけで、美優はそれを放置して俺を見上げている。
それからは、無言の時間が続いて。
ようやく美優の口が開いたと思ったら、俺のペニスの先をパクッと咥えて、じゅるっと吸い付いてきた。
「うっ、おおっ……どうしたんだ、み、美優っ……うあっ……あっ……!」
美優は急にフェラを始めて、ペニスを口に含んだまま、舌でしばらくコロコロと舐め転がす。
その間もずっと俺を見つめ続けていた美優は、最後にちゅーっと空気を吸い出して、キュポッと音を立てて口を離した。
「お兄ちゃん気持ちいい?」
不意の問い掛けに、なぜかドキッとする俺の心臓。
「も、もちろん」
美優はまだ俺をジーッと見つめていて、目線を切らさないまま再びペニスを口に含むと、じゅる、じゅるっ、とスローなペースでフェラをしてくる。
「あー……なんか、エロい…………くっ……気持ちいい……!」
美優の謎行動に疑問は残るものの、とにかくエロい。
フェラなんてこれまで何度もしてもらってきたのに、その絵面がやたらとエロかった。
「じゅるっ……んちゅ……じゅるるっ……ちゅぱっ……ん、ぶはぁ……。んふっ。お兄ちゃん、どう?」
美優は媚びるぐらいの妙に甘ったるい声で尋ねてくる。
「どうもなにも、めっちゃエロいんだけど……」
急にエロさ増し増しになった美優の、その理由に気付かされたのは次のことで。
「お兄ちゃんはフェラが一番好きだもんね」
美優は裸を隠していたシーツを下ろして、両手で俺のペニスの根元を持ってフェラを再開する。
「はむっ……ちゅっ……お兄ちゃん……じゅるっ……んちゅっ……ぷは……んっ……ちゅぶっ……」
俺たちが実の兄妹だからこそ、美優が俺を「お兄ちゃん」と呼ぶのはごく自然なことで、それが故に意識は薄れていた。
愛情を込めた「お兄ちゃん」が本来持つべき響きの淫猥さ。
そして、フェラされるのが何より好きだと知っているほど、兄妹で何度もエッチをしてきたという事実。
「んっ……じゅるっ……じゅぷっ……へろっ……ちゅぷっ……」
「み、美優……!」
妹にペニスを舐めさせている。
これまでしてきたあれこれから、その文脈だけを抜き出すと、俺たちはとんでもなくエロいことをしているのだった。
「お兄ちゃん、出そう?」
いつもより高い声で、唇をつけたまま喋る美優の息遣いが、竿の先から腰に伝わってくる。
「出る、出るっ……!」
口淫での刺激以上に、そう尋ねられたことが射精のトリガーとなった。
俺は美優の口に肉棒を突っ込んで、そこで漏れる寸前の尿を吐き出すように、開放的な射精をした。
「んくっ……んっ……。また精子出たね、お兄ちゃん」
美優は精液を飲み込むと、硬さの残るペニスを唇でもて遊んで、なおも口を離そうとはしない。
「ねえお兄ちゃん」
美優がうるっとした目で俺を見上げてくる。
「まだ出せるよね」
落ち着いた声で、美優はまだ俺にそんな期待を向けてくる。
「美優が出せって言えば、出るはずだけど……」
「そうだよね。私のお兄ちゃんだもんね」
美優は俺の回答に顔を綻ばせて、なおもフェラを続ける。
俺は腰を前に突き出して、美優のわがままにペニスを預けた。
「んっ……んちゅ……むっちゅる……じゅるっ……」
それからは、一心不乱だった。
特別卑猥な言葉を使うこともなければ、激しく乱れることもない。
俺のペニスを咥えていること自体が大好きで、ようやくフェラに集中できるようになったことを喜ぶように、ただ夢中になって肉棒をしゃぶっている。
その分だけ美優は容赦はなくて、喉も頬も舌の裏も、その全てを使って俺の肉棒を堪能している。
「っ……ぐっ……!」
これだけ没頭している美優のことを邪魔したくはない。
それでも、どうしたって射精欲は襲ってくるもので。
亀頭から根元まで舐り尽くす美優の舌技に耐えられず、睾丸がどんどん上へとせり上がっていく。
俺は美優の肩を掴んで、どうにか舌が刺激する性感ポイントからずらそうとするのだが、そんな程度で美優の口淫により与えられる快楽から逃げ切れるわけもなく。
我慢の限界の限界まで耐えて、今度はイクと宣言することすらできずあっさりと口の中に射精してしまった。
「んむっ……じゅるっ……じゅるじゅぷっ……ずじゅっ……じゅっぷっ……!」
「ぐああっ……あっ……!」
俺が射精してもなお、美優はフェラチオをやめない。
口内射精された精液をあえて飲み込まず、肉棒に塗り付けてからその全体を一気に吸い尽くしてくる。
そのあまりの快感に膝から力が抜けて、自然と後ろに倒れる形になった俺を、美優はそれでも追いかけてきてペニスを咥え続けた。
俺がベッドに仰向けになって、今度は美優が四つん這いになって俺のペニスを咥え下ろす。
「ちゅっ……ちゅぷっ……じゅるっ……くちゅっ……」
美優の首の動きは決して激しいものではない。
ひたすらに俺の肉棒をしゃぶることに集中しているだけで、俺をイキまくらせるのを目的とした逆強制フェラというわけではないのだ。
舌こそ俺を果てさせるためにグネグネとうごめいてはいるが、美優はじっくりと俺のペニスを味わっている。
美優はサラッと言って流していたが、ここずっとフェラができていなかったことは、美優にとってかなりのフラストレーションだったのかもしれない。
「ぢゅるっ……じゅっ……じゅるるっ……んっ……ぐっちゅ……」
俺の側も、天井を見つめてただ淫部を舐められているだけ。
より正確に言えば、一緒にラブホに来た妹がペニスを咥えたがっているので、体を預けているというのが実態だ。
俺の勃起を舌で堪能したい美優の想いが伝わっているからか、これだけ射精したのにまだ硬さが抜ける様子はなく。
俺は妹に強制勃起させられて、フェラチオをさせてあげるために横になっていた。
そして、俺がイクと予告しないことも、美優はそれはそれで楽しんでいたようで。
続いて射精感がやってきたときには、俺は美優に何も言わずに口の中に射精した。
それを美優が舐めて、飲み込んで、俺の金玉が空になるまでひたすらしゃぶり尽くされた。
俺は二十分ほどベッドに寝ていただけで、美優の口内に五回も射精をして、下腹部の感覚が無くなってきたところでようやくふにゃふにゃになった萎えチンが美優の口から解放されたのだった。
「んっ……ぷはぁ。ごちそうさま、お兄ちゃん」
美優は丁寧に俺にそう言って、知らぬ間に体力を使って動けなくなっていた俺の横に寝転んできた。
自身が「お兄ちゃん」と呼ぶ男の精液を飲みまくって、美優は充実した表情をしていた。
「寝たまま何回もイかされてるのはどうだった?」
「ひたすら気持ちよくて最高だった」
寝ているだけで抜いてもらえて、射精の瞬間に何も配慮する必要がないというのはこれまでないほどの開放感だった。
「美優は、満足したか?」
「うん。すっごく満足。お兄ちゃんがよければまたこれやりたい」
美優も俺に気を使わずにひたすらフェラができるこのプレイが気に入ったようだった。
無言で淡々と何回も射精をさせられるあたり、かなり俺たち向きなエッチだとは思う。
「美優」
「ん? なあに?」
俺は美優に体を向けてから、腕を広げて頭を乗せさせる。
「今日のデートで美優のことがまた好きになったよ」
ずっと抱えてきた、彼女感の無さという問題は何も解決していない。
むしろ、その感覚はスパでエッチをしたときからもっと薄くなっている。
その代わりに、美優のことを強く妹として意識するようにはなって。
その分だけ、美優への愛は倍増していた。
「いっぱい伝わってるよ。だから、私も、少し素直になれた気がする」
美優は照れ顔に緩んだ頬をかく。
「今の美優って、どっちの美優なんだ?」
スパを出てからもずっと本能側のテンションだと言った美優は、事実としてエッチには積極的だったが、その雰囲気もプレイ内容もニュートラルな状態のものに近かった。
「お兄ちゃんも薄々感じてるとは思うけど」
美優は何回か視線をそらしてから、俺の胸に隠れるように身を小さくしてこっそり目を合わせる。
「根の私が本能を超え始めてるので……」
美優が羞恥を堪えて発露した本音。
兄に対して異常なまでに発情をする美優の本能。
それを超えている、というのは、理性が本能を抑えているという意味なのか、あるいは……。
「だからね」
俺の思考を遮るように美優が続ける。
「今まで言い訳に使っていた私もアレですが、そのあたりは気にせずその場の私に付き合ってもらえると嬉しいです」
美優の中でも折り合いをどう付けようかは迷っているようで、俺の方はどっちの美優も好きなので迷わず頷いた。
美優が体質的に兄に対する性本能が強いのはもう疑いようがない。
そのせいで美優がとんでもなくエッチになったり理性的になったりするのには、もう慣れたつもりでいる。
気になるのは、これまで何回も考えを巡らせてきたあのことだけ。
美優と一緒にいるとき、本能モードの美優とイチャラブしているときには、俺は彼女感を少なからず感じていた。
その美優が、だんだんとニュートラルだったあの頃の美優に支配されつつあるというのであれば、俺はどうあっても美優を妹として愛していくしかなくなるということ。
もうこれが最後のことになるだろう。
俺の中に確実に存在する美優への愛を、どう整理するかの最終フェーズにいる。
そうして、一生を共にしていくことになる、美優との今後の生活が決まっていくんだ。
それは俺が心を決めさえすればいいだけの話。
「ところで、妹パラダイスの話題を出したのは、何か意味があったのか?」
「世の中には妹がエッチだったらいいなって思ってる人がたくさんいることを知ってもらいたかった」
「なるほど」
俺もエロゲをやっていたからわかる。
妹モノはエロ作品の一大ジャンルだ。
実際の妹に欲情する人間は少ないだろうが、妹がアニメやゲームのようにエッチだったらと思う男は大勢いる。
「俺の妹がエッチでよかった」
これまで頑なに受容れようとはしてこなかったこの妹も、ようやく自分がエッチな女の子であることを俺には認め始めている。
「妹もお兄ちゃんが二次元の美少女好きで助かっております」
美優が腕の中で丁寧に頭を下げる。
もし俺が二次元好きでなければ、美優のラブドール願望など理解できる人間にはなれなかった。
「お兄ちゃん」
美優が腕を伸ばして、柔らかな裸体を俺に晒すようにしてから、ギュッと抱き寄ってくる。
「奏さんのことが済んだら、将来のこととか、一緒に考えようね」
高校大学を卒業して、どんな仕事をしながら、二人でどんな部屋に住んで、どう暮らしていくのか。
兄妹として、恋人としての今後を、じっくりと考えていく必要がある。
まず考えるべきはどのランクの大学を目指すかだな。
「まず考えるべきはエッチの頻度だよね。いまは奏さんが分担してくれてるけど、いなくなったらその分私だし」
「たしかに」
性欲を持て余すのも困るし、美優にハマり過ぎるのも困る。
実に悩ましい問題だ。
俺たちにとっての最優先課題であることは間違いない。
「二人暮らしを考えるなら、騒音問題を考えるとやっぱりマンションだよな。今は持ち家だからいいものの」
「ね、お兄ちゃんもうるさいし」
「それはすまん」
もっと静かにエッチする方法も考えなくては。
こういう色々に思考を巡らせているのは楽しい。
美優との未来はどうあっても明るいと思えるから、どんな悩みも楽しんでいられる。
「ホテルはまだ時間あるけど、寝てくか?」
「お兄ちゃんはどう?」
「正直もう家でもいい気はしてる」
「だよね。お兄ちゃんも妹がラブホテルに居る以上の楽しみはないだろうし」
さすがは我が妹。
男の感性を良くわかっている。
「んじゃ帰るか」
こうして、ラブホテルに来て一時間で性欲を発散してさっさと出るという行きずりの男女のような時間を過ごして、俺たちは帰ることにした。
妹ラブホテル効果は一時的なもので、それはもう十分に堪能することができた。
と、思っていたのだが。
妹とラブホテルに行ったことに思考が影響されていくのは、自宅へと戻った後のことだった。