異様な光景だった。
単身用の狭いマンションの一室で、男女がベッドの上で三人、裸になっている。
一人は俺のクラスメイトである友人で、さっきまでセックスをしていた束の間の恋人。
もう一人は俺の実の妹で、これから俺とセックスをしようとしている本物の恋人。
……そして、このめちゃくちゃおっぱいのデカい美少女二人とセックスをするのが、つい数ヶ月前までは冴えない童貞だった俺だ。
「あの、美優ちゃん……何を、するつもりなの……?」
山本さんはベッドの端で、俺にイかされて火照った体をどうにか落ち着かせていた。
美優が現れたことそのものよりも、いまここで俺と美優がエッチをしようとしていることに困惑しているようだった。
「何かと聞かれると。とりあえず、お口で出してあげようかなと」
美優は俺のペニスを優しく握って、それをさすりながら卒なく答えた。
ペニスを握られている俺も裸だし、会話をしている二人ももちろん裸で、ブラジャーもしてないのに球状に近い丸みを下乳に帯びた乳房を、たぷんたぷんと重たそうにぶら下げている。
「お口でって……その……ふぇ、フェラするってこと……?」
「それ以外にありますか? 奏さんも散々してきましたよね? 私のお兄ちゃんに」
「そ、それは……そうだけど……」
山本さんは妙にドギマギしていた。
この中の誰よりもエッチ慣れしているはずなのに、その表情を見ているだけで、山本さんの異常な心拍が伝わってくるほどの緊張ぶりだった。
「このベッドでするのは……さすがにマズいんじゃないか……?」
俺は山本さんに直接話しかけることができず、美優に小声で話しかける。
流れ的には致し方ない部分もあるとはいえ、このベッドはこの先も山本さんが寝るのに使うのだし、あるいはいつか未来の彼氏とセックスをすることになるかもしれない場所でもあるのだ。
そんなところで別のカップル(しかも過去唯一本気で愛した男とその妹)がセックスをしていた思い出など、山本さんからしたら堪ったものではないだろう。
「私とお兄ちゃんがこのベッドでエッチしたらマズいですか?」
美優は平然と山本さんに質問を打ち返した。
「えっ……ああ……まあ、それはそうかもだけど……」
それについては「言われてみれば」というぐらいだったようで、山本さんの反応はごく薄いものだった。
目の動きを見るに、山本さんが意識をしているのは俺ではなく、美優のほう。
もっと言えば、その美優の裸であり、慣れた手つきでさりげなく俺のペニスをシゴいている手だった。
「いや、だって……二人は……その……」
山本さんは言い淀んで、美優に対して申し訳なさそうにしながらも、その感情は言葉にされることとなった。
「そういうこと、本当にしてるんだなぁ……って……」
緊張を含んだ声音で、目を伏せる。
「ずっと前から知ってたじゃないですか」
「う、うん……それは、そうなんだけど……」
山本さんは片腕で胸を抱いて、人魚のように脚を揃えて身を小さくする。
実の兄妹で性行為をしている姿は山本さんにとって想像していた以上に衝撃的だったようだ。
美優の言う通り、山本さんは俺と美優がセックスをしていると前から知っていた。
問題なのは、それが言葉上でのやり取りでしかなかったということ。
なぜなら山本さんは俺と美優が一緒にいるところを見たことなんて、デパートと自宅の二回だけしかない。
しかも、そのいずれでも、美優はただの世話焼きでクールな妹としてしか振る舞っていなかった。
山本さんは経験豊富とはいえ、あの不健全な美優たち中学生組とは違い、真っ当なセックスしかしてこなかった人だ。
彼女たちと仲良くしているとつい忘れそうになってしまうが、常識が捻じ曲がっているのは言わずもがな俺たちのほうなわけで。
思い返してみれば、山本さんはいつだか俺と美優がセックスをしていることについて、何か言いたげにしていたこともあった。
そして何より、初めて俺と美優が兄妹でエッチをしていると知ったとき、他の誰よりも驚いていたのが山本さんだった。
「私とお兄ちゃんは兄妹で、奏さんとのデートがなければ毎日のようにエッチしてますよ。……昨日もお兄ちゃんは、私をエッチに誘ってきてたんだよね」
「そ、それは……夏休みも終わるし……溜まってたし……」
「そうなんだろうね。あれだけ出したのに、まだこんなに硬くして」
「み、美優……あ、あっ……」
セックスの後で滑り気を帯びている俺のペニスを、こちゃこちゃと卑猥な音を立てて山本さんの意識を引き寄せようとする。
山本さんは俺とのエッチを繰り返してしまった罪悪感からか耳を塞ぐこともできなくて、複雑な表情で目を泳がせていた。
「中途半端なセックスでお兄ちゃんも不完全燃焼でしょ。私がちゃんと出してあげるから、ここ来て」
美優は山本さんのことなど意に介さず、床に降りてから俺をベッドの縁に膝立ちさせた。
そして、俺のペニスの先端に唇を近づけると、睨み付けるようにして俺を見上げてきた。
今の俺は美優と心が通じ合っているので、その視線が意味することはすぐにわかった。
山本さんに兄妹の仲の良さを見せつけるのだから、早くイったりしたら承知しないという意味が込められているのだ。
「イキたくなったら、口に出していいのか?」
「口以外のどこで出すの?」
「そう聞かれると……でも、山本さんの前だし……」
「そんなの気にしないで、お口にいっぱい出して」
美優は甘い声でそう言ってから、小さな口をいっぱいに開いて、俺の肉棒を奥まで咥え込んだ。
「はむっ……ちゅるっ……ぱっ……あんっ……じゅるっ……じゅっぷ……」
緩やかなストロークで、何度も舌を絡めて、唾液の混ざる音をチュパチュパと響かせる。
じゅるっ、じゅぶっ、とフェラチオによる卑猥な音が響いて、それを聞いているはずの山本さんは、ベッドの隅で俺たちから視線を逸らしていた。
そして、ときおり、ほんの一瞬だけ、チラとこちらを見て、それから顔を真っ赤にして顔を背ける、ということを繰り返している。
「あぁ……ぅっ……美優、頼むから、手加減を……あっ……ああっ……」
「んっ……じゅるっ……ぶっ……ちゅっ……ん、喘ぐのは構わないけど。イクのだけは我慢してよね」
「わ、わかってる……わかってるけど、くっ、あっ……!」
「はむっ……じゅるるっ……じゅるっ……ちゅっぷっ……」
美優はここが山本さんの家であることなどお構いなしに俺のペニスを咥える。
その雰囲気に同調するように、俺も快楽から漏れ出る声を抑えられなくなって、持ち主が蚊帳の外になっているベッドの上では兄妹でのフェラチオが堂々と行われていた。
「んっ……あむっ……ぢゅっ……ぷっ……はぁ、お兄ちゃん、きもちい……? んむぅ……じゅるるっ……ちゅぅ……んっ……」
美優は元から激しいフェラチオというものはしないので、あくまでも動きの少ない口技に空気を多く含ませているだけ。
しかし、美優が相手となると、そんな控えめなフェラが俺の性感にハマって、強く射精欲を掻き立ててくる。
「気持ち良すぎて、そろそろ限界が」
「ん……ちゅっ、ぱっ。もー、早いんだから。じゃあ奏さんより私のフェラのほうが気持ちいいって、素直に言えたら射精してもいいよ」
「おまっ、まだ、そんな……!」
「でも実際私のフェラのほうが気持ちいいんでしょ?」
「それは…………まあ……そう、だけど……」
否定できる要素が無さすぎて、そう口にしてしまった俺がチラと横目で山本さんを見やると、そこには寂しそうな顔で傷心している裸の美少女の姿があった。
「なら練習した通りにちゃんとイってね」
美優は俺の腰を掴んで、ベッドの段差でちょうど膝立ちした顔の位置で屹立している俺の肉棒を、正面から包み込むように丸呑みしてきた。
「ぢゅうっ……ちゅるるっ……はむっへろっ……ちゅるっ……ちゅうぅぅ……ちゅっぷちゅっぷっ……」
「あっ……ぐっ、あっ、あっ……!」
美優は俺のペニスを根元まで咥え込んで、あえて首はほとんど動かすことなく、舌さばきだけで俺の性感帯を責め立ててくる。
「ああっ、ああっ……! だ、ダメだ、そんな、されたら……!」
腰の引ける俺を視線で制して、美優はイクなら絶対に言えと念押しの睨みを利かせてくる。
そんな兄妹の性行為を目の当たりにしている山本さんは珍しいくらいに耳まで真っ赤だった。
「あああっ……ああっ……気持ちいいっ……山本さんのフェラより、イイッ……ふうぅっ……ああっ……!」
「ちゅるっ……はむっ……ちゅっ……おにいひゃん……んっ……らひへ……ちゅうっ……ちゅっぷっ……」
「はぁ、ああっ……こんな気持ちいいの……他の人じゃ……っ……はあっ……ああイク……イクッ……!!」
いつしか俺は自ら腰を振って、すでに喉奥まで使っているであろう美優の口内にペニスの全体を擦り付けて、欲望のままに性欲を解き放った。
「はぁ、ああっ、イクっ! イクッ! もう……出るッッ──!!」
びゅっ、どりゅりゅっ、びるるるぅ、びゅくっ、びゅびゅっ──!!
一度口にしてからは、思いのほか淀みなく出てきた言葉にそのまま興奮を乗せて、俺は美優の口内に大量の精液を射精した。
すっかりと太ましくなったその竿の中から、それに比例して量の多くなった白濁液が、睾丸から押し流されては美優の口へと注がれていく。
美優は喉の奥を強く締めて、精液が直接胃袋に流れないように、口に含むことのできる許容量のいっぱいまで貯めてそれを舌で味わい尽くす。
美優は口からペニスを抜くと、ドロっと粘着く精液の液溜まりを口を開いて見せてくれた。
それを山本さんは、見たくないはずなのに見てしまっていて、その量と濃さと、自身のフェラよりも断然気持ちいいと言われながら射精されたことへのショックが、かなり堪えている様子だった。
唇を真一文に強く結んで、泣き顔になりそうな自分を必死に抑えている。
すでにボロボロになった自尊心に追い討ちをかけられて、それでも自分が悪いことをしてきた自覚があるが故に、ただひたすらに自分を責めることしかできずにいる。
──そんな山本さんに、フェラ抜きを終えた美優が、目線を移した。
それはこれまでのように、山本さんの精神状態を見るための確認作業とは違い、明確な山本さんへの目的意識を持って向けられているものだった。
美優はベッドに四つ足で乗り上がると、今度は俺が端に行くように顎で指示をした。
俺がそれに従ってベッドのスペースを空けると、美優はハイハイで山本さんのすぐ近くにまで寄って、両手を引っ張った。
「わ、私? 何かな? ごめんね、ベッドは、好きに使ってていいから……」
山本さんは俺と美優との口淫を目にしながらも、頭の中では俺に執着してしまったことへの後悔ばかりが巡っていて、上手く状況が飲み込めていないようだった。
ベッドの中央に出てくるように腕を引かれて、それは本来であるならば、美優が俺の精液を口に含んだままということから後の行動は予測がついたはずなのに。
「美優ちゃん……ふえ、あっ、ちょっ……!」
美優が正面から山本さんに乗り掛かって、山本さんはベッドに押し倒されて腕を動けないようにされた。
腕力なら美優に負けるはずもない山本さんも、今まさに反省をしていた謝罪すべき相手に組み敷かれたとなっては、無理に押し退けるという選択を取ることもできず。
「んっ!? んんっ……っ……あっ……んぐぅっ……!?」
無抵抗の山本さんの口に、美優は容赦なく舌を捻じ込んだのだった。
「お、おい、美優、なにして……!」
垣間見えたその瞬間に、二人の唇は俺の精液を口移しするために隙間ほども離すことなく重ねられていた。
それから、美優の髪で口元が隠されて、それでもぐちゅぐちゅと淫猥な唾液の交換がなされていることは、その音と動きでわかった。
美優が自身の舌を山本さんの舌を絡ませて、お互いの舌で俺の精子を挟み、すり潰して、無理矢理に精液の味を感じさせている。
向かい合うようにして重なった女の子二人の裸体が、苦しみと興奮に身を捩って、抜け出そうとする山本さんとそれを阻止しようとする美優の肢体が絡み合っていた。
「んぐっ……んんっぅっ……!! んっ、んンンッー!! ふぅ、ん、んんっ……んんんっ……!!」
山本さんの表情が苦悶と快楽に歪んで、そうしているうちに口内の精液を全て山本さんに移し終えた美優は、嬲るようなくちづけをやめて山本さんを解放した。
「んっ……むっ、ちゅっ……ぷは。……どうですか? 奏さん」
犯していた側の美優も、疲れと発情とで息が上がって、活性化した血流に色白な肌がほんのりと赤みを帯びていた。
「これが女の子を孕ませたくて射精するときのお兄ちゃんの精液ですよ。ご自身が飲まれていたものがどれだけ精子の薄いものだったかご理解いただけましたか?」
「むぐっ……うぅ…………うっぐっ……」
涙を堪えて、鼻の啜る音に、心が痛んだ。
美優に体で教えられた悔しさと、飲み込めないほどの精液の苦さに、もう何度目かわからないぐらい山本さんは泣かされていた。
半分は俺のせいとはいえ、こんな追い込み方はあんまりだ。
「お兄ちゃんがきちんと射精できるのは妹だけなので。これまでの一度でもお兄ちゃんを満足させられていたなんて思っているようでしたら、そんな勘違いは改めてくださいね」
重ねられた言葉に、喋ることができない山本さんは、涙ながらに何度も頷いて了承をした。
それから美優は、山本さんの両頬に手を添えて、
「でも、その体の出来の良さと技術だけは認めてあげます。こんな順でなければ、お兄ちゃんの性処理に使ってあげてもよかったかもしれません」
それは、他の人とのセックスを絶対に認めたくないと口にした美優にとっての、最大の賛辞だった。
山本さんの側からすればそんなことは知る由もないのだが、美優の声音が友好的なものに変わったことには気づいたようで、強張っていた体からは緊張が抜けていた。
「では飲むのは勘弁してあげます」
美優は山本さんに優しくキスをして、さっきの強引にねじ込むような舌使いとは違う、親愛すら感じさせるほどのねっとりとした接吻で口内の精液を舐め取っていった。
「んっ……ふぅ……あっ……美優ちゃん、女の子同士で……上手すぎ……」
「ちゅっ……んっ……私は別に抵抗ないですし。奏さんはいちいち細かいことを気にする性分ですね」
「いや、兄妹とか、女の子同士は、普通じゃ……あっ……んっ……」
そして、山本さんの口内の精液をキレイにしたはずの美優は、なおも唇を重ねてキスを続けた。
同性でのキスに戸惑いを隠せない山本さんに、それを上回るほどの快感を与えて、俺がいる手前、最後まで抵抗しているように見せていた山本さんは、美優が唇を離す瞬間には快楽に身を委ねているようですらあった。
「はぁ……はぁ……うぅ……どうしよう……私……」
山本さんは両手で顔を覆ってうずくまった。
女の子のキスで気持ちよくなってしまったことに罪悪感を感じているのかもしれない。
また一つ山本さんの中で常識が破壊されてしまった。
「では奏さんは邪魔なので、またすみっこで大人しく見ててください」
「え? あ、うん……」
山本さんは美優の指示に大人しく従って、四つ足立ちで移動をすると、ベッドの端で俺たちが見えるように膝を抱えて座った。
乳房は膝に潰された分だけハリを増し、膝に間の暗がりには、山本さんのアソコが薄らと見えていた。
美優に嬲られた影響か、遠目でも湿っているのがわかるぐらいに濡れている。
「あの……何を、見てればいいのかな……?」
すっかりと考える力を失った山本さんが、美優に尋ねる。
「私は妹なので。お兄ちゃんの性処理をするだけです」
美優がそう言って視線を向けた先が俺の股間で、そこは自分でも信じられないぐらいにビンビンに勃起していた。
「それも出してあげるから。お兄ちゃんは足をこっちに寄越して仰向けになって」
「す、すまん……」
俺も申し訳なさに素直に従うしかなくて、ベッドの中央に下半身がくるように仰向けになり、その性欲にだらしのない生殖器を美優に預けた。
美優は寝転ぶ俺に近づいてきて、顔と顔が接近する。
あどけないながらも凛々しい顔つきの妹で、眼下では意識を背けられないくらいの実り豊かな双房と、まだ見慣れない淡い色の乳首が、否応なく俺の性欲を煽ってきた。
「……えっ。み、美優? 何をする気だ?」
「だから、セックス」
それは何に対する「だから」なんだ。
「……あっ、え? す、するの? そ、そっか……じゃあ……あの、ゴムならいっぱいあるから……」
これから俺と美優のセックスを見せつけられることになると悟った山本さんが、動揺を隠しきれないながらも、俺とのセックスで使っていたコンドームの繋ぎを千切って美優に差し出した。
「何ですか? それ」
美優はそれだけ言って、上向きにそそり立った俺のペニスに秘所を密着させると、俺に抱きつくように体を寝かせた騎乗位の姿勢になった。
「だって、コンドーム……つけないと……」
「私とお兄ちゃんの間に、そんな不純物は不要です」
美優が腰を落として蜜口で俺のペニスの先端を咥え込むと、山本さんは血の気の引いた顔で固まった。
山本さんも、気づいているはずだった。
俺と美優がもう中出しまで経験しているということに。
しかし、山本さんにはちょっとした思考の偏りがあって、察してしまったものが受け入れ難い事実だったとき、それをギリギリまで選択肢として考慮しない傾向がある。
そして、美優がピルを飲んでいて、この行為がセーフティであることがわかっていたとしても、兄妹でのエッチを目の当たりにして気を動転させてしまうような山本さんには、俺と美優の生セックスを見て平静を保っていられる自信などなかったのだ。
「美優は、大丈夫なのか?」
「平気。中出し一回ぐらいなら、気合いで耐える」
美優は俺に中出しをされると、正気でいられずにラブラブモードになってしまう。
もしこの場でそんなことになったら収拾がつかなくなるからな。
「美優ちゃんも、準備はしてるのかもだけど……ソトミチくんの中出しは危ない気が……」
山本さんがモジモジとしながら発言したその内容は、たしかに俺の精液の量と美優との相性を考慮すれば十分に真っ当なもので、美優もその忠告には同意見の様子だった。
しかし、
「それでも構いません。というより、私は今すぐにでも受精したいぐらいの心持ちなので、奏さんとはお兄ちゃんに孕まされることへの覚悟が違います」
どこか心配にもなる美優の切り返しに、山本さんは想いの差を感じ取ったのか口を噤んだ。
事実、美優のことだから、もし明日妊娠したとしても幸せな人生を送れるだけのプランは考えているはず。
俺にだってどんな困難でも美優となら乗り越えられる自信があって、だから、ピルを飲んでの中出しで美優が俺の子を孕む可能性がコンマ数パーセントにも満たないのであれば、性的な快楽を優先するために生セックスをするのは十分にアリなのだ。
「これ以上焦らされたら変になっちゃいそうだから、挿れちゃうね」
俺と生殖器の入り口だけを共有していた美優は、蜜穴からダラダラと汁を漏らしていた。
昨日の夜にセックスができなくてツラかったのは美優も同じだったのだと、その体のアツさから俺は感じ取ることができた。
だから、最後は俺が、自分で腰を動かして美優に挿入をした。
「あんっ……ん、ああっ……!!」
ズブブッ、とペニスを膣に挿入された美優が、背中を仰け反らせて嬌声を上げた。
「わっ、わっ……あぁ……っ!」
剥き身の陰茎がピンク色の肉穴へと入っていく瞬間に、山本さんは何かを言いかけて、それでも俺と美優の生セックスを止めることはできなかった。
「美優、っ、はあ……気持ちいい……ッ!」
「ふぅ、ああっ……お兄ちゃん……すっごい、おっきぃ……!」
自分勝手に大きく腰を振って、できるだけ雑で速いピストンを心がける。
美優が俺の肉棒の感触に集中してしまわないように、セックスをしているという感覚だけで美優を責め続けた。
「ふぅ……あ、ああっ……美優っ……くっ……ああっ、気持ちいい……!」
「はぁ、はぁっ…お兄ちゃん……奥、きてる……!」
生でのセックスとはいえ、山本さんの前でまだ理性は強く残っているし、ここまでは美優も余裕がある状態。
だと、思っていた。
そんな俺の見積もりは、ごく甘いものだったようで。
「くぅぅ……はぁ……美優の膣内、ぐちょぐちょで……吸い付いてくる……!」
「ふぁ、あっ、お兄ちゃん、だめ……ちょっと、すとっぷ……!」
俺に身を委ねていたはずの美優が、俺の両腕を拘束するように抱きついてきて、腰の動きを止められた。
「はぁ、っ……美優……? どうしたんだ?」
俺の顔の横に両手をついて体を起こした美優の体が、小刻みに震えていた。
どうしたことかと美優の顔を覗いてみると、もうびっくりするぐらい屈服するのが早かった美優の惚けた表情がそこにはあった。
「ごめん、お兄ちゃん。やっぱり無理かも」
声音だけは申し訳無さそうにする美優の腰が前後に動いていた。
もぞもぞと小さな動きで、俺のペニスの形を感じ取ろうとするように、欲しいだけの刺激を貪っている。
「おい、待て、美優。ここまでやっといて、そんな……!」
俺を餌に緻密に計画を練り上げて、最後には散々山本さんを泣かせて、意味ありげにセックスまで見せつけておきながら、このどうしようもないブラコンの妹は最後の最後に性欲に負けて全部をぶん投げやがった。
「うぅ……だって、お兄ちゃんが奏さんとばっかしてるから、私は何回も一人でしてたんだよ? こんな……っ……あっ……お兄ちゃんの、おっきいのが入ったら……もう無理に決まってるもん……」
段々と知性を削ぎ落として幼児化していく美優。
そしてついには、美優はしゃがみ姿勢になって、腰を上下に振り始めた。
「み、美優……それは、ダメだっ、あっああっ……!」
ばちゅん、ばちゅん、とお尻をスタンプさせて、まさか美優が騎乗位で自分から動くなんて思っていなかったせいで、俺のペニスもすっかりと快楽にやられて血流の限界いっぱいまで肥大化してしまった。
「あっ、しゅごっ、おっき……らめ、あっ、あっ……!」
美優はカリがGスポットを擦るように、べったりと押し付けた亀頭を腹部に経由させて、膣奥にある子宮口に触れた瞬間にグリッと抉るような押し込みを自分からしていく。
山本さんに見せつけるためだけの激しいセックスをしなければならないのに、美優はそんなことはもう忘れてしまったかのようにじっくりと俺のペニスを味わうセックスに夢中になっていた。
「お腹、ぎっちり……ふぁ……ううっ……苦しいの……しゅ、き……っ」
美優の狭い膣が俺のペニスをキツく絞ってくる。
その声は完全に性欲モードの甘ったるさになって、ひたすらに肉欲を貪っていた。
「お兄ちゃんもういいからちゅーして、一番奥で出して」
「そんなことしたら、美優は……」
「いいからぁ……おにいちゃん……」
舌っ足らずな声でおねだりされて、それがあまりにも可愛かったから、俺も美優の体で思い切り気持ちよくなりたくなってしまった。
もうこの射精だけは好きに済ませてしまおう。
「ほんと……どうしようもない妹だな…………んっ……ちゅっ……」
「ふむぅっ……んあっ……おにいひゃ……ひゅき……んっ……ちゅっぷっ……へろっちゅっ……」
上下に重なって、舌を絡ませて、ピストンなんてすることもなく、ただひたすらに美優の子宮口へと亀頭をグリグリと押し付けていく。
「んんっ……あ、ああっ……! それしゅき……もっとして、きもちい……っ、ひあっ……!」
「美優、美優っ……すごくいいよ…………ふうっ……あああっ……! 小さい体で、奥まで咥えこんで……はぁ、あああっ……ぐっ……ぜんぶ、気持ちいい……!!」
もはや美優とセックスしてるだけで、悪いことしてる気分になってくる。
そして、それがたまらなく興奮する。
兄妹でセックスをしていることも、幼い体にペニスを挿入していることも、そのどちらもが俺を最高に滾らせていた。
美優の小柄を抱きかかえると、なおその実感は増して、背徳感への同じ興奮を共有している俺たちは、劣情のままに体を押し付け合った。
「んっ……じゅるっ、ちゅっ……ぷはっ……美優……美優……っ! もう出すよ……膣内で、射精するからな……!!」
「んああっ……ああっ、っ、ああああっ……!! 出して、おにいちゃん……っ、ああっ、せーし、はやく出してぇっ……!!」
蜜壺を勃起した竿でかき回す俺の腹部に、飛沫となって美優の淫汁が飛び散る。
抽送よりも子宮を擦ること優先した膣内の刺激に、美優が先に絶頂して、キツく締まる膣の蠕動につられるようにして俺は射精をした。
「美優……出るッ……ああ──ッ!!」
どくっ、どくっ、どくっ、どくんっ──と、ペニスが膨らんでは尿道から精液が吐き出されて、俺のペニスに空間のほとんどを占領されていた美優の膣内は、一瞬で俺の精液に満たされた。
濃い精子の塊が美優の子宮に密着した状態から侵入を始めて、その全てが美優の卵子を求めて泳ぎだしている。
「あぁ……っ、はぁ……。美優……すごくよかった……」
「ふぁあっ、はあっ、はあっ……お兄ちゃん……だいすき…………んっ……ちゅっ……」
美優にキスをされて、精液を注いだお返しに、愛情をいっぱいに注がれた。
汗ばんだ肌はその雫を乳首の先に集めて、それを手で拭うと美優が色っぽく身を捩った。
これだけ可愛い妹がいて、他に望むものなどないと。
キスに交わる美優の体温を感じながら俺は夢心地に浸っていた。
──そんな俺が、山本さんのことを思い出したのは、コンドームの個包装が床に落ちる音を聞いたときだった。
ついに中出しの瞬間を目撃してしまったことに、山本さんはショックを受けて固まっていた。
そして、同時に美優も山本さんがいたことを思い出したのか、中出しされた証拠を見せつけるように、力の入らない腰を頑張って持ち上げてペニスを引き抜いた。
ドロッと俺の腹部に熱い体液が流れ落ちて、美優の子宮にたっぷりの精子が種付けされたことを、山本さんはその目で認めることになってしまった。
「お兄ちゃんの、お掃除してあげるね」
美優はいつにないほど優しい声で、そんなことを言ってくれた。
俺の腹部に溜まった大量の精液を満足そうに眺めながら、股の間に移動した美優がまだ硬いままの竿をペロペロと舐めてくれる。
「ありがとう、美優。すごく気持ちいいよ」
「いえいえ。お兄ちゃんのためですから。……まだ硬いけど、出そうなの?」
美優はからかうように聞いてくる。
「あと一回ぐらいなら、出るかも……」
「そういうときは一回じゃ済まないでしょ、まったく。私がおかしくなる前にスッキリしてよね」
……と、こんなやり取りをしている俺たちなのだが。
ここは他人の家のベッドで。
その持ち主である山本さんは、この甘ったるいセックスの一部始終を目撃していたのだ。
「うっ……う……うううっ~……」
また、山本さんが泣いてしまう。
ただ快楽を目的として兄が妹の膣内に精液を流し込むという、非道徳的な行いを目の前で繰り広げられて、ショックだか悲しみだかわけのわからない感情に涙を流してしまう。
それがむしろ、良識ある人間の、正常な反応のはずだった。
でも、どうやらここが、山本さんの脳が何もかもを投げ捨てる臨海点だったようで。
「むぐぅうう……もー! 他人のベッドでイチャイチャしくさってぇー!」
頬をいっぱいに膨らませて、美優に負けないぐらいに幼児退行した山本さんが、コンドームを投げ捨てて俺たちのもとへと飛んでやってきた。
「美優ちゃんもソトミチくんも兄妹でそんなにエッチなことして。今日まで真剣に悩んでた私が馬鹿みたいじゃない」
ムスッと愚痴を垂れる山本さん。
そんな山本さんに、美優は流し目で意味ありげに微笑んだ。
「ようやく現実を理解しましたか」
「二人のラブラブっぷりには勝てないことがよくわかりました」
山本さんは辟易するようにため息をつく。
その態度に美優がいつもの厳しい言葉を切り込んだ。
「ここまでしないといけなかった私の身にもなってください。お兄ちゃんとエッチしてるところを他人に見られるのがどれだけ恥ずかしかったと思ってるんですか」
「うっ……そこは、ごめんね」
敵対していたはずの二人は、いつの間にか打ち解けていた。
お互いに抱えていたものが色々とあったんだな。
「ねえねえ。私もお掃除の手伝いしてもいい?」
山本さんが勃起した俺のペニスを指でつつきながら美優に尋ねる。
「まあ、きちんと反省もしたみたいですし、私もやり過ぎた自覚はあるので今回は許可してあげます」
「やった!」
美優は竿とその周囲に付着している精液のお掃除を山本さんに任せて、俺のお腹に垂れた精液を舐めてキレイに吸い取ってくれた。
愛液もだいぶ混ざってはいそうだけど、その点は美優なら大丈夫そうだな。
「ソトミチくんの、ちゃんとおっきくなってるやつが舐められる……はぁ……むっ……じゅるるっ……ちゅぷっ……」
「うっ、あっ……山本さん、そんな勢いでされたら……!」
勃起したペニスを口いっぱいに広げる山本さんに、美優は構うことなく、精液を全て舐め取ってからその舌を俺の胸元へと伸ばしてきた。
そして、美優の口が俺の乳首にまで達すると、じゅぶっと空気を含ませる音を立てて吸い付いてくる。
「あっ……ああっっ……!!」
突然の快感に、思わず体が跳ねた。
乳首とペニスの両方を舐められる感覚が俺を抗いようのないほどの興奮状態に駆り立てている。
大団円になってつい油断をしていたが……もしかしたら、俺はいま大変な状況にいるのかもしれない。
「お兄ちゃん、しばらく射精禁止だよ」
それは美優によって言い渡された、俺の体への絶対遵守の命令だった。
射精しろと命ぜられればいくらでも精液を吐き出すこの体は、当然、射精をするなと命じられればどれだけ刺激をされても精液が出なくなる。
そうして快感を発散する術を奪われた俺は、山本さんのペニスフェラと、その横に並んで合流した美優のタマフェラによって、ダブルの刺激に犯されることになった。
「ああっ……あっ……あああっ……!! だ、ダメだっ、それは……はぁ、あああっ……待って……うっ、ぐっ……ううっ、はぁ、ああっ……!!」
竿の先から陰嚢の根元まで、チロチロと細かな舌使いでくすぐられては、口に丸呑みして下品な音を立ててくる。
その刺激が各所同時に与えられて、やがて美優のフェラが合流した俺の肉棒は左右から美優と山本さんの二人に舐め回された。
大人びた優しい顔の山本さんと、まだあどけない美優の勝ち気な目が、俺を一点に見つめている。
そんな二人の口から伸びた舌が俺の男性器を舐め回して、下半身はゾクゾクと身震いしていた。
「イッ……ぐっ、ああっ、はあっ……い、イク……イク、あっ、ああっ──!!」
ペニスは脈打って、それでも射精が行われることはなく、性欲だけがひたすらに蓄積されていく。
山本さんが唇を竿に這わせて、美優が亀頭をしゃぶって、二人の顔が近づくと、俺のペニスを間に挟んでのベロチューにただ蹂躙されるだけだった。
俺はその快楽だけで悲鳴を上げて、それでも射精をすることは許されず、ついには俺までもが涙を流すことになった頃にようやくダブルフェラでの快楽責めが終わった。
「お兄ちゃん喘ぎすぎ。ここマンションだよ」
「私が苦情を受けるんだから、できるだけ静かにね」
そう言って四つ足で迫ってくる二人は、仰向けに寝転ぶ俺の左右にそれぞれが控えた。
右手には美優がいて、その小柄に不釣り合いな豊乳が、ムチッとその存在を主張してる。
左手には山本さんがいて、妖艶とさえ思わせるほどのエロいボディからは、溢れんばかりの肉感が乳房を見ているだけで伝わってくる。
そんな二人が俺の眼前にご褒美をぶら下げて、射精をさせる気なんてさらさらないくせに、俺に二人分のおっぱいを味わわせようとしてくる。
「……っ、あぁ……こんなエロいもん、見せられたら…………!」
俺が二人の巨乳を揉みしだくのはすぐだった。
すぐさま美優の乳首にも吸い付いて、それでもまだ山本さんのおっぱいが片方余っているのだから、これほどの贅沢はもうこの人生であり得るわけがなかった。
「んっ、ああっ……! お兄ちゃん、がっつき過ぎっ……ん、あっ……!」
「いい歳して妹のおっぱいにむしゃぶりつくなんて、意地の欠片もないところもステキだよ、ソトミチくん……ひぁ、あっ、あはっ、んあっ……」
二人分のおっぱいを揉みしだきながら、美優と山本さんの乳首を交互にしゃぶっていく。
常に両手の指から肉が溢れて、この両手で得ることのできる最上の至福を俺が味わっていると、そそり立ったまま放置されていた俺の肉棒が見えないところで何かに挟まれた。
それは俺のペニスの上部と下部、カリと根元を同時に刺激する形になって、その感触は限りなく手コキに近くて、美優と山本さんが足の指で俺の肉棒をシゴいているのだと気づくのはすぐだった。
「あっ、あっ、ああっ……!! やばっ、あああっ……、それっ、がぁっ……ああっ……!!」
このエッチな美少女二人は、俺の目の前にまで這い寄って来ておっぱいで視界を塞ぎ、その陰では左右の足の俺に近い側を持ち上げて肉棒を指コキしている。
接触面積の少ない足での刺激も、二人分ともなれば相当なものだった。
「はぁ、あっ、もう、無理っ、ムリだぁっ……射精したい……射精させてくれっ……!!」
美優に射精を禁止されて空撃ちしかできない俺に、それも二人は足コキすることをやめない。
「ソトミチくん、我慢汁だけでもう射精してるみたいにドロドロだよ」
俺が悶えるほどにペニスの滑りはよくなって、余った皮で擦るだけだった足の動きが、竿の全体を撫で回すように激しいものへと変わっていく。
「あっ、ああああっ、あっ、んああっ……! だっ……があぁあっ……! しぬっ……出したい、出したい……っ!!」
「もう、お兄ちゃんったら」
頭がおかしくなりそうな射精欲に、俺が絶叫していると、美優が足コキをしながらも俺の耳元に顔を近づけきた。
「いいのかな。そんなすぐ出しちゃって」
ボソッ、と、囁くような声で。
美優の吐息が耳朶にかかる。
俺はビクッと反応してしまって、それをチャンスと見た山本さんまでもが、不敵な笑みを浮かべてもう片方の耳に近づいてきた。
「そうだよ、ソトミチくん。こんなに気持ちいいのに射精しちゃうなんて、もったいないよ」
俺は二人の巨乳を揉むのをやめられないまま。
両耳を別々の声に支配されて、最も敏感な場所も刺激され続けている。
一人だけでは反対側へと逃げてしまう力も、それを逆側からもう一人が挟み込むことで、手コキと変わらないぐらいの十分な圧になっていた。
「せっかくだから……耳も舐めてみよっか」
美優が片方の耳でそう囁くと、まるで二人の意思が繋がっているみたいに、山本さんが反対の耳を舐め回してきた。
「んっちゅっ……へろれろっ……んっ……ちゅっ……ソトミチくん……ずーっとおっきくしててえらいね……はむっ……ちゅるっ……ぱはぁ……」
ゾクゾクゾクッと、これまでこの身に覚えたことのないほどの鳥肌が立って、俺の声が掠れ始めてもなお、美優は追い打ちに息を吹きかけてきた。
「ふぅーっ……はぁ……お兄ちゃん……ん、ちゅっ……へろっ……こういうのも、好きなんだ……えろれろっ……んむっ……ちゅっ……」
俺を休ませるどころか、二人は左右から俺の耳を舐め続けたまま。
更には乳首までもをイジってきて、ありとあらゆる性感帯を同時責めにされた。
カリカリと指先で突起を弾いて、あるいはさするほどの力でつねって、微小ながらも勃起していた乳首が体温の異なる手に尊厳ごと踏みにじられていく。
「あああがあっ……はぁあああっ、もう、むり、あぁ、イク……イクっ……イかせてくれ……出したい、射精したいっ……!!」
射精したら終わってしまうだけ、ではないのだ。
精液が尿道を流れる刺激こそが射精の快感であり、それを伴わないオーガズムは、むしろツラさを増幅させていく。
体はいつまでも性感帯を刺激される快楽を求めて、本能は精液を射出することを命じてきて、その矛盾の極限にまで酷使された脳は、異常な熱を宿して焼き切れてしまいそうだった。
「んふっ。しょうがないなぁ」
泣き叫ぶ俺が、もう危ない状態であることを美優も悟ったようで。
「じゃあお兄ちゃん。溜めた分だけ、いっぱい射精してね」
美優と、山本さんと、舌を真っ直ぐに伸ばして、レロレロと俺の耳の穴を犯して。
乳首はそれぞれの指に蹂躙されながら、もはや揉みしだいている巨乳の感覚なんてなくなるほどの快楽に浸されている俺のペニスを、二人の足が勢いよくシゴき上げてきた。
「あッッ──がはぁっ、あああっ……!! ああ出るぅうううっ、あああっ、はぁっ、ぐあぁああっ……!!」
どぴゅどぴゅどぴゅっ、びゅるるっ、びゅっ────びゅびゅるるっ、びゅくっ、どびゅるっ、びゅっ、びゅっ──!!
わけがわからないぐらいに精液が飛んで、俺の体も、美優と山本さんの体も、大量の白濁液でベトベトになった。
噴射にすら近かった俺の射精に、美優と山本さんは顔を見合わせて喜んで、それからお互いの体に付着した精液を、それはもう丹念に舐め合っていた。
悲しいことにもう山本さんも相手が女の子であるとか気にすることもなくなっていて、俺の体の精液を舐め取ったあとは、俺を真ん中に寝かせて膝立ちの二人が両手を正面から繋いで、乳を合わせながらまたベロチューでの精液の口移しをしていた。
「はぁ……はぁ……ああっ……がはぁ……っ……し、しぬぅ……もう……ぁ……」
そんな二人の下で、俺は息も絶え絶えになっていて、もうこれ以上の射精をすることだって今後一切ないだろうと思えるほどの疲労感に、しばらくは呆然としていた。
山本さんが飲めない分の精液を美優が飲み尽くしたはずの後も、美優と山本さんはねっとりと舌を絡ませ合って、そんな姿に俺は自分を呪いたくなるぐらい興奮をしてしまっていた。
「二人とも、すっかりキスにハマってないか?」
「んっ……むっ……ちゅっ……、違うんだよ、ソトミチくん」
やっとキスをやめた二人が、俺の腕を引いて体を起こすのを手伝ってくれた。
「そうだよ。これはお兄ちゃんのためなんだから」
「え……お、俺? 俺は別に、そういう、趣味はないけど……」
美優も山本さんもそれはもう絵になるぐらいの美少女なので、二人でキスをしている姿は下手なAVを見るよりも遥かにエロいものではあるとは認めるが。
「そうじゃなくて。こういうこと」
美優は俺に顔を近づけて。
それから、まるで山本さんと間接キスでもさせるかのように、舌を深くまでねじ込んで俺にキスをしてきた。
「んっ……んんっ、あっ……み、美優、何を急に……!」
「んふっ。何も感じない?」
「何って……特別なことは、別に……」
俺は自分の唇を指で拭って、それから、美優の言っていた意味をようやく理解した。
「あれ? そういや、苦味とか、感じない……」
それどころか妙な体の昂りで甘いとすら思ってしまうほどだった。
美優は精液を口にした後のはずなのに。
「ソトミチくん、フェラで射精した後のお口でちゅーされるの嫌でしょ? だから、お互いでお互いの口をキレイにしてたんだよ」
山本さんは「でも、唾液は余計に二人だけどね」なんてことを付け加えて、べーっと舌を伸ばして見せてきた。
「なんだ……俺はてっきり、山本さんまで……」
「違う違う。まったく人聞きの悪い。……まあ……美優ちゃんなら、なくはないかなとは思っちゃったけど」
「頼むから思わないでくれ」
しかし、きっと三人プレイなんてものは、どうあっても女の子二人でのやり取りは発生してしまうのだろうなと俺は諦めた。
「ところでさ」
山本さんは会話を区切って。
何やら、不穏な空気が漂った。
「いまって、まだ……例の契約は、履行中……なんだよね?」
人差し指を顎に当てて、山本さんは小首を傾げる。
「まあ、そうですね」
「じゃあさじゃあさ。私もまだソトミチくんと本番エッチしていいってこと?」
「約束は約束ですので。止めはしません」
そんな会話をする傍で、俺は、
「……は?」
と絶句していた。
「あのさ、そしたら、あの……で、できれば、生で……お願いしたいなぁって……」
「ええー……それは……さすがに譲り難い部分なんですが……」
山本さんと美優が意味不明な会話をしている。
全く何を言っているのかわからない。
脳が理解することを拒否している。
「お願いっ! 後生だから~!」
「いくらピルを飲んでいるとはいえ、お兄ちゃんの精子を膣内に入れるなんて妹としては許せるわけが……」
美優はそう口にしながら、俺のことを横目に見て、その視界の中にすっかりと萎えた俺のペニスを捉えた。
そして、何かを閃いたような顔で、まさかの発言が飛び出した。
「いまのお兄ちゃんなら精子が薄そうなのでギリギリ許容してあげてもいいかもです」
「ほんと!? やったぁ!!」
嘘だと言ってほしかった。
「えっ……いや、これ、無理だろ? 俺、さっきのが今日一回目じゃないんだけど……」
「いつもみたいにいっぱい出さなくても。それをおっきくして奏さんの膣内で射精さえしてくれればいいから」
美優は軽い口調で俺を宥めた。
なぜだろう、美優が山本さんの味方をしているのは。
今日まで泣かせてきたことへの罪滅ぼしだろうか。
「これまで、色々あったけどさ。お兄ちゃんって、結局は色んな女の子とエッチしてきただけじゃない?」
「それは……間違っちゃいないけど……俺だって色々と頑張ってだな……」
美優の言うとおりではある。
だが、そのどれもが美優の指示であったわけだし、美優がその言葉を口にするのは違う気がする。
「別に責めてるわけじゃないんだ。それがお兄ちゃんの役割だから」
これまでの計画で俺がやってきたことといえば、会う女の子全員の欲望に応えること。
それが結果的にはエッチをすることがほとんどになっていて、俺はただひたすらにこの肉体を女の子たちの性欲に預け続けてきた。
それが、俺に与えられた、役割。
「その責務は、きちんと全うするべきだよね」
そう結論付けられると、俺に否定できる余地はなかった。
「それで、奏さんはあとお兄ちゃんと何回エッチしたいんですか?」
「えっと……その……あんまり、欲張らないほうが、いい?」
「悔いだけは残してほしくないので。むしろ限界までいってください」
「じゃあ、中出しセックス五回と、その後にソトミチくんへの全力ご奉仕を所望しますっ」
「わかりました。妹が認めます」
いや死ぬ。
「では、奏さんはベッドに仰向けに寝てください」
「私が下になればいいの? はーい」
山本さんはルンルン気分でベッドに寝て、惜しげもなく股を広げて俺からの挿入を待った。
そして、その上に美優が覆いかぶさって、隙間に入り切らなかった二人の巨乳がむにゅっと潰れていた。
「それじゃあお兄ちゃん、奏さんに五回。私と交互によろしくね」
「えっ……は……ん……? 美優にも、するのか……?」
俺の体の都合を全く考える様子のない二人に、俺は絶望して眩暈がした。
「恋人が目の前にいるのに、ソトミチくんは私とだけするつもりなのかなー」
山本さんが意地悪く美優を支援する。
美優と山本さんは敵同士だったことなんて完全に忘れていて、もう俺とセックスさえできれば何でもいいぐらいの単純な思考しかしていないようだった。
その優秀な頭は何のためについているのか。
「俺、そろそろなんかの病気になって死にそうなんだが……」
そうは言っても、俺の目の前にいるのは、とびきりの美少女。
その二人が裸で上下に抱き合って、俺に期待の眼差しを向けている。
俺の肉棒を誘うようにして広げられた二つの穴からは、期待を滲ませるようにトロトロと愛液が漏れ出ていた。
「お兄ちゃん……」
「ソトミチくん……」
柔らかで淫らな肉が二つ重なっている。
そんな御馳走を用意された俺のペニスが、雄として奮い立たないわけもなく。
俺の本能は青筋まで浮かぶほどギチギチに勃起した陰茎を二人に見せつけた。
「こうなったら……気絶するまでやるからな……!」
これはまだ、ほんの始まり。
三人で過ごすには狭いこの一室で、死を覚悟するほどの快楽地獄を、俺は迎えることになるのだった。