花びらが息づいている、と。
女性器を比喩した言葉がある。
俺の目の前にある淫らな肉のヒダは、荒い呼吸によって開いては閉じてを繰り返し、勃起した俺の陰茎を誘うようにそこに咲いていた。
それも、二人分。
俺の実の妹と、親友である美少女の、変態的なほどにトロトロと愛液の漏れた卑穴が上下に並んで、俺に挿入されることを期待している。
「ソトミチくん……早く……」
息を荒らげながら俺の生ペニスを欲しがる山本さんは、惜しげもなく股を開いて俺に淫らな姿を晒していた。
セックスのことしか考えていない女の穴だ。
これまでのデートでも幾度として垣間見えたその本性が剥き出しにされている。
「射精したら一回だからな」
俺は山本さんの両膝に腕を回して、正常位で挿入する意思を示した。
すでに大量の精液を吐き出しているはずの俺の肉棒は、また少女を犯そうと隆々と脈打っていた。
「お兄ちゃん、私もなんだから、あんまり焦らさないでよね」
俺を誘う淫乱な美少女の上には、たっぷりの乳肉を挟んで卑猥なミートサンドバンズを作っている、どうしようもないブラコンの妹がいた。
お尻をこちらに向けて、性的興奮の象徴である愛液を秘所から恥ずかしげもななく垂らし、兄の中出しを待っているのだ。
俺のペニスは珍しいぐらいにビキビキと青筋を立てて苛立っていた。
「言われなくても……っ!」
山本さんの膣内へと入っていくペニスが疼く。
金玉が早く精子を射出しろと俺を追い立てていた。
性本能は昂って、いつもより激しく拍動する心臓を抑えられないまま、俺は愛液に満たされた肉壁を押し退けて生の性器を挿入していった。
「んっ、ああっ……ああああっ!!」
挿入した瞬間に山本さんが嬌声を上げた。
二人に煽られたペニスが更に肥大化しているのか、初めてキツいと感じた山本さんの膣内に、俺は強引に肉棒を捩じ込んでいった。
生で無理やりされているような感覚が山本さんにも興奮を与えているのだろう。
セックスが始まってすぐに、快感に声を漏らすことを堪えられずに身を悶えさせていた。
「はぁ……ぐっ……山本さんの、膣内……吸い付いてくる……っ!!」
腰を前後させる度に、まるでバキュームフェラでもされているかのように、グッポグッポといやらしい音が鳴った。
さっきまで舌や唇で何度も俺の肉棒をペロペロと舐めしゃぶっていたくせに、この淫らな少女にはそれだけではまだ足りないらしい。
「はぁ、はあっ……どう、しよっ……んっ……生で、しちゃってる……あっ、んああ……だめっ……気持ち、いいっ……!!」
あれほどまで抵抗を見せていた生セックスも、むしろだからこそなのか、自分がされるとなると興奮しすぎてもう理性などかけらも保てないらしい。
これから中出しまでされることになるのに、それを自覚していながら山本さんは俺の陰嚢から強引なまでに精液を吸い出そうとしてくる。
「くっそ……こんな……はぁ、ああっ……ぐっ……!」
山本さんの穴の気持ちよさを感じながら、俺にはこれまで芽生えたことのない感情が生まれていた。
ゴムなしで直接性器を交わらせるこのセックスに快楽目的を超えて交尾としての側面を強く感じる。
これまで勃起して射精するだけに留まっていた雄の本能がその先にまで達してしまっていたのだ。
孕ませたい。
この生意気に俺を誘ってくる美少女二人を、ピルを飲んでいようが関係なく受精させたくなった。
性本能が完全に生殖本能へとシフトしている。
こんなエロい体をしやがって覚悟しておけと。
その先のことなどどうでもよくなるぐらいに俺のペニスが種付けをしようと奮起している。
山本さんの腰を引き寄せる腕も、ペニスを打ち付ける下半身も、使えるだけの筋肉を総動員して排卵を促していった。
「ひぁっ、あっ、あっ、だめえっ……!! ひゅご、ひゅぎいっ……っぐ……あああっ……はぁ、んああっ……らめっ、らめぇ……おかひくなっちゃうぅっ……!!」
イキ狂う山本さんに、俺はなおも陰茎を差し込んでいく。
その様子を眺めていた美優が、慌てて着付けするように山本さんの頬を両手で挟んだ。
「まだ一回目で、そんな無様にイかないでください……お兄ちゃんに孕まされちゃいますよ……!」
俺は山本さんにこれから五回も中出しすることになるのだ。
あるいはこれほどの屈服状態だったら本当に妊娠してしまうかもしれない。
それならそれでよかった。
山本さんに種付けをしたら、今度は美優の番だ。
「だって……だってえぇ……っ!!」
もう自分の意思ではどうにもならないぐらいに山本さんはイかされている。
俺の射精欲も限界を迎え、一回目の中出しのときがきていた。
「もうイクからな……中に出すからな……!」
あとはもう美優に中出しをするのと同じように。
俺は山本さんの子宮口にペニスの先をつけて射精した。
「ひぁあっ……いっひぐっ……そとみちくんの、中出しで……ああっ……イッ……ちゃ……ぁっ……ッッ!!」
俺の射精に合わせて山本さんは絶頂した。
陰茎はどくどくと精子を膣内に送り、子宮の入り口に壁打ちをするように射精を繰り返した。
「あっ……はあっ……中出ひ……きもちぃ……」
初めての中出しの快感に山本さんは酔いしれていた。
その様子を見ていた美優も我慢ならなくなったようで、
「お兄ちゃん、お兄ちゃん」
お尻を振って挿入を催促してきた。
美優におねだりをされて、賢者タイムがまだやってこない俺は、その孕ませへの意志力を保つべくすぐさま美優の膣内にペニスを挿入した。
「あああぁあっ……!! お兄ちゃんの、さっきより、硬い……おっきいっ……!!」
山本さんよりも更にキツく俺のペニスを締め付けてくる美優の肉穴に、俺はペニスに付着していた精液を肉襞で拭くように、ねっとりとした腰使いでピストンをした。
山本さんのおっぱいを枕にして、ほとんどうつ伏せに近い形で寝ている美優に、俺はその上から更に覆い被さった。
そして、乳首をいじり倒しながら、穿つようなピストンで責め立てていく。
「ひあっ、あっ、らめっ……イッちゃう、イッちゃううっ……!!」
二回目の生セックスということもあって、美優のイク早さは山本さんの比ではなかった。
三擦り半もする頃には膣内がビクビクと引き攣っていた。
「ああっ、ああっ、っ……あああっ……ひぁ、ひゅごいろおぉ……!」
種付けモードの俺のペニスを挿入されて、美優が数秒として耐えられるわけもなく、しかしもうこんな卑猥空間ではそんなことは大した問題ではなくて。
美優をバックから陰茎で責め立てていると、山本さんに感じた以上に、このままこの妹を孕ませたくなってくる。
孕めと迫りながらでも美優の膣内に射精したくなるほどに。
でも、それだけはできないから、俺は堪えるしかなかった。
口にしてしまえば美優は確実にその命令を遂行してまう。
「はぁ……美優ちゃん……ソトミチくんとエッチして、ほんとに気持ち良さそう……」
呼吸の落ち着いた山本さんは、口元を緩ませて俺にバックから突かれている美優のことをうっとりと眺めている。
他人のセックスを見てドギマギしていた山本さんも、もうすっかり3Pに慣れてしまったようだった。
「あっ、あっ、あっ、ああっ……らめ、あっ、ぎもひぃ……!」
「美優ちゃん、頑張って、もうすぐ大好きなお兄ちゃんが射精してくれるよ」
「はあ、ふぁ、ああっ……せーし……はぁ……おにいちゃんの……うっ、ぐ、あっ……はあっ……しゃせぇ、しゃせぇしてほしいのっ……!」
山本さんに煽られて、品性を失いつつも甘ったるい声で喘ぐ美優に、ビキビキとイキみ始めた俺のペニスが精液を送り始めた。
「美優……美優っ……イクからな……ッ!!」
「あぁ、あぁああっ……おにぃちゃん……きてっ、きてえぇえっ……!!」
どぴゅっ、どぴゅっ、どびゅびゅっ、どびゅっ──!!
尿道に感じる十分な量の精液の流れ。
さきほどの山本さんの膣内射精も、この美優への注ぎ込みも、最初に射精するだけと宣言したはずが思いっきり孕ませる量の射精になってしまっていた。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
休みのない連続中出しセックス。
それも精液をセーブしての射精ではなく、睾丸にある貯蔵液のほとんどを使い切ってしまった。
今回はさすがにガクッと精力が衰えていく。
それでも、
「っ……ぐっ……次、二回目いくからな……!」
俺は気力だけで勃起を維持し続けた。
美優と過ごした夏休み中の異常な射精回数のおかげで、まるで筋肉を操るように、俺はある程度は勃起に無理をさせることができるようになっていた。
心臓は既に壊れてしまいそうなほど鼓動して、このまま十回なんて数字を数えたら腹上死を免れないほどの危機感を覚えながら、俺は剥き身のペニスを山本さんの膣内へと挿入した。
「あああっ……ソトミチくん……すごい、あっ……まだ……おっきぃ……!」
勃起した状態で挿入さえすれば、あとはメス化した山本さんのトロトロの蜜穴が優しく竿を包み込んで俺を勃たせてくれる。
「はあっ……ふぅ、ああっ……山本さんの、膣内……アツい……!!」
射精をするほどに敏感になる皮膚が、爛れるほどの熱量を山本さんの愛液から感じ取る。
ごく薄かったコンドームの隙間がまるで分厚い壁だったかのように思えるほど、生のセックスで伝わってくる山本さんの膣肉の粒感と肉の柔らかさはリアルだった。
「ああっ、あっ、あッッ……! ソトミチくん……はぁ、すごい、ああっ、んっ、いや、あっ、ああっっ……!!」
そして、ペニスを突っ込めば、女の子が身を悶えさせて絶頂する。
その男としての悦びが俺の性欲を支えていた。
「ふあ、あっ……おにいちゃん、そんなに頑張って……奏さんにも、出しすぎ……」
注がれた精液を割れ目から垂らしながら、ようやく意識の戻り始めた美優が俺と山本さんのセックスに苦言を呈する。
すでに射精した後だったから少ない精液になるはずが、孕ませる意欲を燃やしてしまっていることで並以上の量になってしまっているのだ。
それでも、カラの金玉はピストン運動によって前後に揺られながら、最も孕ませるべき相手である美優の存在を認識して精液の急生産をやめない。
もはや女の子に種付けするための体にされてしまった。
このセックス大好きなエロ美少女たちによって。
「うっ、ああっ、はあっ……!! まだ、こんなもんじゃ……死ぬぐらいイカせてやるからなっ……!!」
一度出したことによって射精までに余裕の生まれた俺は、その逆にイくほど敏感になる女性器を相手に剛直を突き立てて、苦しそうな声が聞こえるほどの刺激を絶え間なく与えていく。
十回連続で中出しセックスなんてふざけたことを言われたわけだが、二人ともイカせまくって気絶させてしまえば、もうそこで終わりだ。
山本さんの側が続行不可になったのだから俺の責任ではない。
そのためにもありったけの精力を膣内にぶつけていく。
「ああっ、あっ! ひぁあっ、ああっっ……そとっ、みちくんっ……激しいっ……!!」
「うっ……ぐああっ……はぁ、ああっ……まだだ……まだ、もっと……イけ……ッ!!」
労りなどない、ただペニスを打ち付けるだけのピストンに、それでも山本さんの肉厚はその全ての衝撃を吸収して快楽へと変えてしまう。
むしろその力一杯の杭打ちが山本さんにはちょうどよく響くようだった。
「はあっ、はああっ……ソトミチくん……こんなっ、すごいのっ……あああっ、ふあっ、ああっ……っ……ひぁ、あっ、あっ、ああっ……ぎもっぢいぃ……っ!!」
濡れ方と、解れ方と、もうこれ以上には気持ち良くなりようもなかったはずの山本さんの肉穴は、俺のペニスの形を学習するかのようにねっとりと絡み付いてくる。
これほどの名器が相手では無心で突きまくるなんてことはできず、俺の射精欲に三度目の限界が近づいていた。
「あああっ……ぐぅうっ……かぁ、はあっ……!!」
山本さんの熱い愛液の温度に包まれて、射精したい衝動を感じてからは我慢できなくなるまではすぐだった。
それはただひたすらに気持ちのいいお漏らしのように、俺は山本さんの膣内でオーガズムのときを迎えてしまった。
「ソトミチくんっ……そとみち、くんっ……!!」
「あああっ……出る、出るッツ!!」
枯れていたはずの精液はその粘液を絞り出して、着実にその量を減らしていく精子を包みながらどぷどぷと山本さんの膣内に吐き出された。
「ふあああっ、ひゅごい……ソトミチ、くんの……精液、注がれてるの……感じる……」
「はぁ、はぁ、うっ……ぐっ……」
三連続の中出しに、精液はおろか筋力のほとんどすら使い尽くして、それでも俺はまだセックスを止めることができない。
ここで止まったら二度と奮起出来なくなる。
「美優っ……いくぞ……また中に出すからな……!」
「お兄ちゃん、まだ勃起してるの…………しゅ、しゅご……あっ、あっあっああっ……! きひゃ……ああっ、んあっ……ひぁ、ああああっ……!!」
俺が挿入した瞬間に、美優はイって、あとはもう快楽に身を委ねるだけになった。
男にはイける回数に限りがあるというのに、この妹ときたら呆気なくイきやがって、ほんとうに悔しくて仕方がない。
これまで自らを俺が射精するための道具だと称してきた美少女二人が、今度は俺を竿玩具として弄んでいる。
その事実にペニスは怒りを宿して、減衰する性的興奮を補って張り詰めていた。
「んあっ、あっ、おにい……ちゃん……!! そんな、乱暴に……あっ、ふああっ……ダメっ……え……ッッ!!」
俺の肉棒に膣内を蹂躙されて、言葉だけは嫌そうにしながら、その顔は綻んでさえいる。
その下で、二度目の中出しにイキ果てていた山本さんも、もはや俺たち兄妹のセックスを見て興奮に身震いをさせていた。
「美優ちゃんも、ソトミチくんも、ほんとにエッチ……っ……はぁ……美優ちゃんが犯されてるの、見るだけで……なんだか……私も……ッ」
俺が美優を強引にイかせまくって、美優はもうロクに足にも腕にも力が入っていないくせにオーガズムによる痙攣だけは立派にしていて、山本さんはその美優に感化されてピストンのリズムに合わせて挿入されているかのように体をビクつかせていた。
果てには美優と二人の山本さんは乳首の先で繋がって、俺が美優を引き上げるたびに擦れるその刺激に、二人は嬌声を上げては貪るようなキスをして劣情を分け合っていた。
「はぁ……はぁ、くそっ……こんな、エロい女二人……俺一人で満足させなきゃならないなんて……ッ!」
怒りは湧き上がってくるのに、肝心の結合部といえば、兄の精液を吸い付くそうとするいやらしい妹の膣穴に翻弄されていた。
どれだけ絶頂させても俺の肉棒を求めることをやめない。
普通の女の子が相手ならもう二、三人はイキ果てて力尽きた死体の山が積み上がっていてもおかしくないのに、どれだけのキツいアクメを喰らわせてもゾンビのように這い寄ってくる。
「おにぃひゃん……おに、ひゃんの、せっくしゅ、しゅき……あっ、あっぐあっ……ふああっ、んあっ、ああっ……!」
「くそっ……美優っ……ああっ……ぐ、ううっ……美優ッ……!!」
もうダメだった。
また射精してしまう。
挿入した直後はいけると思っていたのに。
この二人の体は想像を超えて易々と俺のペニスを限界に追いやってくる。
射精されたくてセックスしている女の体はこうも気持ちがいいものなのか。
「もういいっ、出すからな……出すぞ美優っ……中に……っ……イクッ……!!」
「んあっ、あっ、ああああっ!! おにいひゃん!! おにぃ、ひゃ……あんんぐあっ、ああっ!!」
どくんっ、どくんっ、どくんっ、と塊みたいな精液が押し出されて、すでに生殖溶液で一杯だった美優の膣内を必要以上に白濁液で満たしていく。
「んっ、んんっ……美優ちゃんの、膣内がビクビクしてるの……あっ、ふあ……私にも、伝わってくる……っ……!!」
それに同調するように山本さんも体を跳ねさせて、二人で仲良く絶頂してベッドに力なく倒れた。
「あっ、あっ……お兄ちゃん、の……せーえき……また、しきゅうにきた……」
美優は嬉しそうにそう呟きながら、子宮で俺の精子を感じるようにイキ続ける。
俺に膣出しされた後も感じイッてしまうのがこの妹の体の最もエッチな部分だ。
こんな強気な顔をしておいて兄の射精が何よりも好きなので本当にどうしようもない。
「はぁ……あぁ……つ……次……また……山本さんに……」
美優の膣からペニスを引き抜いて、脚を開く山本さんのすっかりと穴の広がったアソコに、竿を挿入しようとしたのだが。
「あれ……なんだ、穴の場所が……」
ペニスは大きくなっている。
が、肝心の硬さがなく、ふにゃふにゃになっていた。
さっきまでと同じ要領で入れようとしているはずなのに、どこが入り口なのかわからないぐらいに挿入が困難になっていた。
「はれ……あっ……んんっ……。ソトミチくんのが……入り口で、溶けちゃってる……」
山本さんは俺をからかうように笑顔になっていたが、俺としては死活問題だった。
まだ美優と山本さんに二回ずつ、計四回しかセックスができていない。
これからあと六回もの射精をしなければならないなんてもう絶望しかなかった。
「こんな……まだ、半分も……!」
俺は自分でぬるぬるの竿をシゴいて勃たせようとしてみるが、蒟蒻でも擦っているかのようにまるで手応えがなかった。
というよりペニスの触覚がほとんど死んでいた。
「嘘だ、これじゃあ…………ふううぅ……硬く、しないと……」
焦れば焦るほどに陰茎から芯が抜けていく。
そんな俺を見かねてか、美優が自分と山本さんの股の間……ちょうど、二人のクリトリスが擦れあっている部分に手を入れて、指を上下に開いて俺のペニスを招いた。
「おにーちゃん、ここにそれ挟んで」
半勃起状態のペニスを二人のクリトリスの間に挿れろということだった。
思考回路が少女二人の変態性に焼かれて何が何だかわからなくなっていて、それでも、美優の兄として約束を果たさなけばならない想いは強くあったので、俺はその提案に乗ることにした。
「私たちでソトミチくんのおちんちんを元気にしてあげるね」
弾むような声で山本さんは言った。
無尽蔵の体力と性欲のある山本さんからしたら、俺が身を削ってどうにか四回まで至ったこれまでのセックスでさえ、ものの一つだったのだろう。
俺はとっくに命がけで、腹上死寸前まで来ているのに、このエロ美少女たちときたら射精させることへの容赦がない。
「言っておくけど、もう気持ちいいことをしてもらったぐらいで勃つような状況じゃ……」
金玉はすっからかんで、海綿体も疲弊仕切り、どうにか勃起を支えていた周辺の筋肉さえ使い尽くした。
精力はとっくに底を尽きて、ムンとくる汗と精液の匂いに充満したこの部屋の雰囲気が冷めてしまったら、避けようもなく訪れる賢者タイムに俺は完全にダウンしてしまう。
そんな諦めにも似た心持ちで、俺は蛙みたいにして恥ずかしい格好で股を開く二人のクリの間に、どうにか勃起の形だけを保っている陰茎を差し込んだ。
「ふぅ……っ……二人とも、とろとろで気持ちいいよ……」
雄と雌の体液が混じり合って、それがローションとして十分に機能しているそこは、挿入をするだけで股間に響くぐらいの快楽ゾーンだった。
しかし、それでも、俺のペニスをイキリ勃たせるまでには至らない。
それも二人は承知の上だったのか、クリではさまれてもなお柔らかいままの俺のペニスを、二人はクスクスと嘲笑いながら楽しんでいた。
「お兄ちゃんのちんちんがこんなにダメになったの初めて……」
「ずいぶん二人で絞ったもんね」
昨晩は美優の忠告に従ってエッチを我慢していたものの、俺はこのセックスの前に山本さんと美優のフェラで一発ずつ、そして美優には生セックスでの中出しをしての三回もの射精をしていたのだ。
一日で十三回なんて、そんなもの要望しているほうがどうかしている。
「んっ……ぁ……二人で挟んでると……ふぁ……んあっ……素股とは、また違う……っ」
美優は俺のペニスを使ってクリオナをするように、クイックイッと腰を前後させる。
床オナみたいな情けない動きに俺の興奮の火がまた着き始めていた。
「あっ……美優ちゃん、そんなにお股を押し付けたら……っ、んぁ、あっ……私のクリまで、押し込まれて……はあっ、あっ……」
美優の腰振りに合わせて、俺のペニスを間に挟んでいる山本さんが気持ちよさそうに身をよじる。
兄の肉棒のこととなると途端に我慢が利かなくなる美優に山本さんも追いつこうと、逆側から波打つように腰を動かし始めた。
「ああっ……奏さん、だめぇ……クリの、刺激……あっ、あっ……強く、なりすぎちゃう……」
「美優ちゃんだけ楽しむなんてずるいもん……はあ、ああっ……っ……あっ、ああっ……気持ちいい……」
美優が腰を振れば山本さんが感じて、山本さんがクリを押し付ければ美優が喘ぎ声を上げる。
その相互的な動きが二人の興奮を高め合って、俺の肉棒を使っているはずの二人は、俺なんてそっちのけで乳繰り合ってエッチを楽しんでいた。
「あんっ、あ、あっ……、美優ちゃん……気持ちいい……っ!」
「奏、さん……ふあっ、激しっ……らめっ、あっ、もう……!」
「美優ちゃん、ほんと早いんだからっ……じゃあ、私が……イかせちゃうから……」
「あっあっ……ひあっ、あっ……らめらめっ……っ……ああああっ!」
山本さんが激しく腰を振って、美優がイッて、ダラダラと垂れ落ちてくる愛液に、ぬちょぬちょと卑猥な音が響き渡る。
その間で良いように使われている俺の肉棒は、また苛立たしく血管を浮き上がらせて、それがちょうどイボのように二人のクリへの刺激を増幅させていた。
「あんっ、あっ、お兄ちゃんの、カタい……ひあ、あっ……また、ひぐっ、い……ぐっ……!」
「ソトミチくんの……また、おっきいっ……! はぁ……すっごい……あっ、ああっ……また、挿れてほしくなっちゃう……!」
よがり狂う二人の艷声に、俺のペニスは勃起した。
それでも、俺はすぐに山本さんの膣内に挿れることはせず、二人の淫部に隙間にペニスを挟んだまま前傾になった。
「そんなにイイんだったら……このまま、クリイキで……!!」
俺は美優ごと山本さんの体を強く抱きしめた。
そして、出来うる限りに二人の股間が密着するように腕で締め上げて、硬くなったペニスを二人のクリトリスに無理やりプレスさせた。
「はぁ、はああっ……二人まとめて、イけッ……!!」
俺は小休憩で回復した筋力を総動員して、敏感になった陰核を亀頭の先とカリの張りで抉るぐらいの気持ちで猛ピストンした。
「あがぁっ、はあっ、ひイグっ……あっ、あっ……!! おにいひゃらめぇあっ……ぎもひ、あっ、んあああっ!!」
「わたし、もっ……イクッ、イクぅっ……!! あああっ……カタいの、ひゅごいい!!」
いつもより高い声で泣くように喘ぐ美優と山本さん。
これまで膣内に挿入してのセックスがメインだったから、二人ともクリイキには慣れていない。
と、思っていた。
この責め方なら二人ともすぐにダウンするはずだったのに。
「おにいちゃん……もっと、もっとぉっ……!! ほしぃの、それ、あっ、しゅきっ……!!」
「ひああっ、ああっ、んああっ……!! ソトミチくんっ……きもちいよぉっ……!!」
クリトリスにペニスを擦り付けるほどに二人は更なる刺激を求めてくる。
二人してだらしない顔で、今はもう快楽以外の一切が要らないと声が聞こえてくるほどの、いやらしい目つきで俺を見つめていた。
これでもダメだった。
山本さんはともかくとして美優はオナニーも大好きな淫乱妹であることを忘れていた。
クリの刺激にだって慣れていたんだ。
「ぐっ、ああっ、そんな、あっ、あっ、ダメだっ…………うっ……!!」
挿入中の膣内を覗くように、愛液と精液でぐちょぐちょになった腹部を前後する肉棒が、二人のエロ美少女にイジメられる様子が側面側から見えていた。
美優も山本さんも、俺のピストンに喘ぎ悶えて、もう何度もイッているはずなのに、懸命に腰を振る俺を嘲笑うかのように余裕の顔をしていたのだ。
「ああっ……くっ、あっ、ダメだっ……もうイクッああ出るっ……!!」
二人分の卑猥な魔力に触れて、俺の脳裏に敗北の二文字がよぎった。
それはペニスの側から脳へと送られた精子放出の命令であり、俺にはそれを止める術がなかった。
「山本さんの、膣内に……膣内に出すからな……ッ!!」
二人のお腹の隙間に射精してしまいそうになったギリギリ手前で、俺はペニスを引き抜いて山本さんの膣内に挿入し直した。
刹那ほどの猶予で俺は全力のピストンを山本さんの肉穴にぶつけていく。
「んああっ、きたぁっ……はぁ、はあっ……そとみち、くんのっ……んあっ……射精するためっ……だけにぃ……あっ、ああああっ……!!」
まるで精液の吐き捨て場にように膣内を使われた山本さんは、その扱いの雑さに興奮が昂って、俺が挿入したその一発で絶頂していた。
膣壁が伸縮を繰り返し、その中で俺は──どぴゅっ、びゅっ、びゅるるっ──と、大量の精液を放出して三度の種付けを終えた。
「はあ……アアッ──?!」
その瞬間のことだった。
無理矢理に勃起させられていたペニスに、まるでヒビでも入ったかのような痛みが走った。
その直後に全身の筋肉がピシッと硬直し、破裂しそうなほどの拍動をしていた心臓は、ピンで刺された痛みに似たショックがトドメの一撃となって嘘のように鎮まった。
「アッ……かはぁッ……」
死んだ。
そう思った。
全身から力が抜けて、俺は崩れるようにして倒れてベッドに横たわった。
俺はセックスのしすぎで死んだんだ。
こんなエロい女二人を相手に何度も射精とピストンを繰り返した。
その代償がこれだ。
でも、悔いはない。
これだけの美少女を抱き潰して死ねたのだ。
後悔など、あるはずが……
「あれ……ソトミチ、くん? 大丈夫……?」
掠れゆく意識の中で聞こえる山本さんの声。
その変調を感じ取った美優も俺のほうを向いて、ようやく俺が限界を迎えたことに気づいたようだった。
美優はなんとか体を起き上がらせて、お尻を向けていた体勢から反転して俺の近くにやってきた。
「お兄ちゃん、セックスなんかで死んじゃだめ」
思いのほか厳しかった妹の励ましに、しかし、たしかに俺はまだこんなところで死ぬわけにいかないと、正気に戻ることができた。
いまはまだ過程。
山本さんと、こうして仲直りをして、そしたら美優と思う存分にイチャイチャするんだ。
「うっ……ぁ……あぁ……」
呻きにも似た返事に、それでも二人は安心したようで、俺のことなど気にせずにまたキャッキャウフフし始めた。
俺はもう、いい。無理だ。
十回連続で中出しなど、最初から人間のやることではなかった。
後のことは美優に任せよう。
俺は、もう、十分に頑張ったよな。
「お兄ちゃん、出すだけって言ってたのに、量多すぎ」
「掻き出してもまだこんなに出てくるよ。すっごい、あったかい」
「奏さんにまでそんなに出して」
二人は膣内に溜まっていた精液を手のひらの上に出して、それを山本さんのお腹の上に広げてあれこれと語っている。
どう考えても睾丸に収まる量ではないのだが、この際だからもうその仕組みとかは気にしないことにする。
「シーツも大変なことになっちゃいましたね」
「これはさすがに買い替えかなぁ……」
汗と精液と愛液と、色んなもので汚れたこのシーツが、夜のまぐわいの激しさを物語っていた。
エアコンの設定温度は高めのまま、淫靡に淀んだ空気だけがそれらの体液をエロいものとして成立させている。
「美優ちゃんは、こういうの舐めるの、抵抗ない?」
山本さんは自分のお腹に溜められた精液を指差して美優に尋ねる。
俺の精液だけであれば美優は喜んで舐め取るだろうが、膣内に出されたそれには愛液も混じっているのだ。
「抵抗ない……というと、やや語弊がありますが。……自分自身もそうですけど、相性の良い人のは舐めるの嫌じゃないので」
「相性がいいっていうのは、私?」
「はい。以前にお話した通り……細かい条件は結局のところわかっていないのですが、生物的に近い人が相手だと割と何でも受け入れられるので」
美優は美優自身のことも好きだし、俺のことはもちろんのこと、美優と容姿が似ている山本さんは遥以上に体の相性がいい相手と言える。
もしかしたら美優がここまで山本さんに肩入れをしたのは、そういう本能的な部分の好みもあったのかもしれない。
「へー。……実はさ、私もちょびっとだけ、興味が湧いてきたんだよね」
山本さんが返した言葉に、美優は最初は精液の話かと考えて、しかし、それが予想もしなかった一言であることに遅れて気づいた。
「ふえ、ん、ん? それって」
「えへへ。いやさ、だって、この先に女の子とエッチすることってないだろうなって思うし。人生経験みたいな、ね?」
「世の中には積まなくていい経験もあると思いますが」
山本さんと美優はそんな話をして、美優は実際に俺の静液を舐め取ってみせて、それから、真剣な表情での会話が始まった。
「タンパク質ってさ、長期間残っておくと、ニオイになっちゃうんだよ。だから、キレイにしておいたほうがいいんじゃないかなって」
「シャワーは浴びますけども……!」
「えー! せっかくなんだしさ、ね、ね? お願い……!」
「うっ……うむぅ……でも、それは……」
俺は薄らとした意識で話を聞き流しているだけだった。
だから、その時になるまで、二人が何の話をしていたのかわかっていなかった。
ましてや俺と美優のセックスを見て慌てふためいていた山本さんが、女の子を相手にエッチの提案をするなど。
「お兄ちゃんの前ではご勘弁を」
「ここしかするとこないもん。ほら、お尻をこっちに向けて。絶対に気持ちよくするから。テクだけならソトミチくんより絶対に上だよ」
「それが逆に心配……って、あっ、ちょっ……!」
必死の抵抗を見せる美優だったが、力比べで山本さんに勝てるはずもなく。
ベッドに寝そべってままだった山本さんに美優には脚を持ち上げられて、強制的にその股を山本さんの顔の上に移動させられた。
美優の顔が山本さんの股の間にあって。
美優の股に山本さんの顔が埋まっていて。
それは、もはや疑いようもなく、女の子同士でのシックスナインだった。
「なにいっ……!! ア、ガッ──ウッ!!」
その事実を認識した瞬間、俺の体が跳ね上がった。
しかし、それも一瞬のことで、限界ももう果てまで使い尽くしていた俺に、起き上がることなんてできるはずもなく。
「あっ……ああっ……あっ、らめっ……! 奏さ、んっ……そこ、はっ……あっ、んああっ……!」
美優がアソコを舐められて悶えていた。
セックスをしているときとは違って息にまだ余裕があるからなのか、これまで聞いたこともない声で喘いでいる。
俺が相手では見せてさえくれなかったその秘所を山本さんに晒して、中出しされた膣内をペロペロと舌でお掃除されている。
「んっ……ちゅっ……はぁ……へろっ……ちゅるるっ……はぁ……。美優ちゃんのココ、すっごくえっち……はぁむっ……じゅるっ、へろじゅじゅじゅうぅっ……」
「んああっ! ひあ、らめ、らのぉおっ! らめらめ、やめっ、あっ……んんんっ……ンンッ……!!
「美優ちゃんも、気持ちよくなってばっかりいないで、私の舐めて」
山本さんは美優のクリトリスと陰唇を舐め回して、初めての女の子の感触を味わっている。
その快感に脳をやられてしまったのか、俺に中出しをされたときからとっくに脳の回路が焼き切れていたのか、美優は山本さんに操られるがままにその舌を割れ目に伸ばしていた。
「はぁ、はあああっ……美優ちゃんも、上手っ、あっ、そこっ、イイッ……!!」
男に何不自由しないはずの美少女二人が、お互いの気持ちいいところを刺激し合っている。
色白でむっちりした裸体が上下に交わって、豊乳を左右で揺らしながら、長い黒髪から赤い舌を伸ばして快楽に耐えながら懸命に互いの秘部を舐めているのだ。
俺は無情にも勃起していた。
恋人がしてはならないことをしているその最中を見てしまっているのに、本当に情けないことなのだが陰茎を勃たせることを我慢できなかった。
で、俺とのセックスを目的にしていたはずのこの二人の少女は、せっかく俺が勃起したというのに──俺が動けないなら騎乗位でもしてくれればいいのに、そんな俺のことなど埒外にして新しい刺激に夢中になっていた。
想像していた以上にこの二人は相性が良かったらしい。
悔しいったらない。
「んっ、むちゅっ、あっ……もう、こんなことまでさせて……こうなったら、容赦しませんからね」
「あっ、あっ、そこっ、ぎもぢっ、あっ……ひゅごっ……こんな、のっ……んああっ……初めてっ……ああっ!!」
気づけば慣れている側の美優が優位に立っていて、山本さんは美優の指捌きにイかされまくっていた。
美優はGスポットを的確に突いて、それだけではなく、イキまくって感じにくくなった体をどう責めたら敏感にすることができるのか、それをわかっていて舐め方や指の入れ方を変えていた。
「あんっ、ああっ……だめ……ほんと、上手すぎ……ソトミチくんと全然違う……」
「はぁ、っ……はあ、当たり前じゃないですか、誰と比べてるんですか、まったく」
「えへへ、ごめんごめん」
美優の責めの上手さに勝てないと悟ったのか、山本さんは美優とのエッチを終わらせると、満足顔で体を起こして、美優を抱き寄せるとそのままベッドに倒れ込んだ。
「やることやっちゃった」
「将来後悔しないことを祈っておきます」
ようやく息を落ち着けた二人は、体力お化けの山本さんはともかくとして、美優はもう疲弊しきっている様子だった。
あの小さい体でよくここまで頑張ったものだ。
俺はといえば、置いてけぼりだった。
まあ、いいさ。
こういう扱いも慣れている。
セックスのできなくなった俺に役割などないのだ。
俺はこの部屋の家具の一部になっている。
「あのさ、美優ちゃん」
一転して静まり返った室内で、山本さんは汗でぺったりした美優の前髪を撫でて除ける。
「どうしてソトミチくんのことがそんなに好きなの?」
そして始まったまさかのガールズトーク。
「それは前に会ったときに教えたはずですが」
美優と山本さんはお互いの語れるところを全て語り尽くしている。
だから、今更そんな質問をすることに、何の意味もないと俺も思っていた。
「あの頃はまだ、色々としがらみがあったじゃない? 嘘は言っていないんだろうけど、全部を話してくれたわけじゃないと思うんだよね」
美優が山本さんとの仲良し作戦を遂行するために、言葉を選んでいたのではないかという山本さんの推察。
当たらずと言えども、といったところだったようで、美優は数秒考えてから口を開いた。
「別に、奏さんとそう変わりませんよ。一緒にいる安心感が好きなので。……ただ、そうですね。それが好意足り得る理由については、奏さんとは違うかもしれません」
美優は胸の内を語った。
俺がまだ意識を保っていることを美優もわかっていて、だからこそあえてそれを口にしたのかもしれなかった。
「人を好きになるには、自分が幸せであるべきで。一人でも生きていける自分が、その人といることでもっと幸せになれるから一緒にいたいって……、そう想い合って恋人になるのが正しい在り方だと思っています。でも……」
美優は穏やかな声音で、淡々と語った。
「私は、その人と一緒だから幸せになれる──、そんな恋しか、きっとできません。誰が相手だったとしても依存しちゃいます。だから、お兄ちゃんみたいに、一生私を愛してくれる確信がある人じゃないと、お付き合いとかは踏み切れないので」
それは美優の体質が与える影響とは別の側面。
美優という人間の本質に関わる部分の話で、それは俺も聞いたことがなかったら、驚くと同時に、どこか嬉しい気分でもあった。
「私がお兄ちゃんに求めてる安心感はそういうものです。この体質のことといい、都合よく付き合ってもらってますけど……その……私は、結構、真面目に……お兄ちゃんのこと、好きなので……」
照れくさそうに、最後をそう締めた。
美優が可愛くて悶え死にそうだった。
「んふっ。そっか。やっぱり、お似合いのカップルだね、二人は」
山本さんは美優の頭を撫でて、それから柔らかな丸みで美優をギュッと抱きしめた。
「私のために、ここまでありがとう」
それは、断面を区切ってみれば、酷い仕打ちの数々だったように思えた。
だが、こうして収まるところに収まってみると、山本さんとしては、美優に感謝するしかないぐらいの状況になっていたのだろう。
そこには一切の偽りのない感謝と慈しみがあった。
俺はその二人の声を聞いて、眠気に意識を虚ろにさせていた。
これで全てが決着したのだと、胸をなでおろして。
自らの役割をきちんとこなせたことに、少なからず誇らしさを感じながら、山本さんとの仲良し大作戦は無事に幕を下ろすことになったのだった。
と、このときの俺は、
本気でそう思っていたのだが──
眠りについて、泥に沈むような深い眠りだったはずなのに、まだ朝陽が部屋に差し込んだばかりの時間帯に俺は目を覚ました。
俺はベッドの中央に寝かされていて、その両サイドには俺の腕をおっぱいで挟むようして寝息を立てている巨乳の美少女二人がいた。
長い黒髪は乱れたままシーツの上に広がっていて、夢でも見ているのかときおり強く瞑られる瞼に、長いまつ毛がピクッと動く。
さきほどまで俺のペニスを咥えていたその唇は、血色のいい紅で膨らんで、いつも健康的な山本さんはもちろんのこと、美優の顔も水気を多く含んだ代謝の良い肌になっていた。
寝顔を見ているだけでも美人だとわかる造形に、眼下へと視線を移せば、セックス三昧の日々を送っているとは思えないほどキレイな乳首が露わになっている。
こんな贅を尽くしたようなシチュエーション、まだ味わっていたかったのだが、悲しいことを尿意を催してしまっていて、トイレに行かないとシーツどころかマットレスまでダメにしてしまいそうだった。
俺は泣く泣く腕をおっぱいから引き抜いて、二人を起こさないように慎重に体を起こすと、ベッドを降りてトイレに向かった。
さすがに体が軋む。
しかし、また以前のように動けなくなるかと思っていたのに、この体も美優たちとの性交を繰り返すことで鍛えられているのか、歩いてみると体は軽かった。
用を足して、洗面所に向かい、手を洗う。
射精のしすぎで顔は貧血気味の酷いものだったが、体の筋肉量はというと、ちょっとしたスポーツマンぐらいの肉付きになっていたのだった。
「すごいな……」
いつだか山本さんの言った、妹を想う兄の本能の力なのか、元よりあの美優の兄だから素体は良かったのか、俺は鍛えるだけ成長する恵まれた体質に生まれていたらしい。
と、俺がまた不審に鏡を眺めていると、不意に洗面所のドアが開いた。
俺は驚きの声を漏らさないように喉を締めて、ゴクリを唾を飲むその向こうには、なんということか美優の姿が現れたのだった。
「どうしたんだ? 美優も疲れてるだろ?」
「そうなんだけど。お兄ちゃんが起きると私もつられて目が覚めちゃうんだよね」
たしかに美優は俺が起きるとちょうどよく目を覚ますんだよな。
まだ眠いだろうに悪いことをしてしまった。
「お兄ちゃんは何してたの?」
「トイレに起きただけだよ」
予想外に鍛えられていた肉体に自惚れていたことは棚上げにして、ともかく本当ならまだあのおっぱいに埋もれて寝ていたかった。
「山本さんは?」
「寝てるよ。気持ちよさそうに」
俺とのことが吹っ切れて、精神的に余裕が出たおかげか、山本さんの眠りは安らかだった。
あの美優との会話を聞く限り、少なくとも山本さんの恋の顛末に関しては、決着と見て問題なさそうだ。
「お兄ちゃんは体は大丈夫?」
「ああ、それが不思議とな。あれだけ無茶したのに、下半身もわりと元気みたいで」
排尿するときに激痛が走るのではないかと心配していたが、そんなこともなく、竿も精力も驚くほど回復していた。
「マッサージの効果が効いたのかもね」
「マッサージ?」
「お兄ちゃんが寝てる間にね。お兄ちゃんの体のあらゆるところを、揉んだり、舐めたり。奏さんと」
「なんだと」
そんなことしてたとか。
あれだけしっとりとした会話までしてたくせに。
俺をベッドの中央に移動させる過程でまた色々やってたんだな。
なんで俺が動けないときに限ってそんなエロいことをするんだ。
「じゃあお兄ちゃんはまたエッチできるんだよね」
「えっ……ま、まあ……」
美優はそう言って俺の前にしゃがんだ。
そして、首を下向きにしていた陰茎の先を、美優はパクリとその口に含んだのだった。
「はーむっ……ちゅっ……じゅるっ……ちゅっぱっ……」
「おっ、お、お、おい……あっ、美優……! もう、あんだけしただろ……!」
いきなりフェラを始めた美優に、ペニスは勃ってしまって、それでもこんな場所で急にエッチをされたのでは落ち着かず、俺は美優の頭を撫でるようにして諌めて口から肉棒を抜いた。
すると美優は、亀頭のさきっぽを唇につけながら、どこか恨みのこもった上目遣いで俺を見つめてきた。
「……少ない」
美優はボソッと呟いた。
「えっ」
まさかの一言に、俺は絶句した。
あれだけの回数だけセックスをさせておいて、まだ足りないというのだろうか。
「奏さんには三回中出ししたのに。お兄ちゃん、私と三回目する前に寝ちゃったよね」
「いや、それは……!」
美優が言ったのは、全体の射精回数や精液の量ではなかった。
五回ずつと約束したあの連続中出しセックスの最後に、美優は自分だけが少ないままエッチを終えられたことに不満を持っているようだった。
「でも、その前に美優には一回しただろ? 一番最初の、一番濃いやつ」
「それはそれ。五回は五回。お兄ちゃんは恋人として、お友達より私の中に出した回数のほうが少ないことに何の負い目もないんですか?」
「それを言われてしまうとだな……」
もうこうなった美優はどう諭しても収まらない。
というよりこの無茶な持論を聞いていたら俺も申し訳ない気分になってきた。
「山本さんの部屋なのに、好き勝手やっていいのか? すぐ向こうで寝てるんだし」
「だから、こっそり、ね。早く早く」
美優は立ち上がって尻を振り、俺を誘ってくる。
ずいぶんとエッチな妹になったものだ。
「あんまり声を出すなよ」
「わかってるって」
俺は美優の腰を押さえると、さっきまでのベッドでのまぐわいとは真逆の優しいピストンでペニスを出し入れした。
「あっ……んっ……お兄ちゃんの……すっかり、元気になってる……」
洗面台の隣にある洗濯機に両手をついて、俺の腰振りに乳を揺らしながら美優は感じている。
美優はただ俺にペニスを挿入されていることを嬉しそうにしていて、これまで山本さんとの仲直り作戦のために我慢していたことが、まだフラストレーションとして解消されていないらしい。
「ああぁ……おにい、ちゃんの……おっきぃ…………いつもより……っ……ふぅ……ぐっ……息、苦しいかも……」
美優はその表情こそ気持ちよさそうにしていたものの、よく見てみるとこっそりとつま先立ちして腰を浮かせていた。
俺も美優の膣のキツさは感じていて、膣壁への密着度が増した分だけ、ペニスを出し入れしたときの肉襞の吸い付きが良くなっていた。
山本さんとセックスしたときにも感じたことなので間違いない。
俺の肉棒がまた成長してしまった。
「ごめん、また大きくなったかも」
「うう~……なんで余計なことするの……こんな、のっ……はぁ、ふあぁ、あっ……私の体には、おっきすぎるよぉ……」
美優は体が小さいだけでなく、そもそもとして膣穴が狭くて広がりづらい。
一人でも遥ともオモチャでたくさんイジってきたはずが、初めてセックスをしたときに処女らしい狭さをしていたのも、その美優特有のロリマン体質によるものといえる。
「でもこれも美優の作戦の副産物だから」
「うっ、うぅ……こんなの想定してない……はぁ……うっ、ああっ、あっ、あぁ……もう、ダメかも……はぁぁぅ……」
一回り大きくなった陰茎は長さもそれなりで、いつも通りの半分の挿入をしていたはずが、だいぶ良いところまで入ってしまっていたらしい。
美優が声を抑えるのに必須でもう限界なことに気づかなかった。
膣穴がギュウギュウ締め付けてきて、それが絶頂の合図だった。
俺はまだ刺激には耐えられるだけの余裕はあった。
でも、こうして静かにセックスをしても呆気なくイッてしまう美優が可愛くて、ちょっぴり意地悪をしたくなって無断で射精することにした。
「ああっ、あっ、イッ……イッ、くぅっ……、はぁ、はぁ……あっ、ああっ! あっあっ! お兄ちゃん、んっ、ああっ、ナカ、出てっ……ん、んんっ……!!」
美優がイッたタイミングに合わせて、俺は何も言わずに射精をした。
それを感じ取った美優は驚くと同時に続けざまのオーガズムを強制されて、ガクガクと脚を震わせながら洗濯機にしがみつく力すら残せずに床へとヘタリ込んでしまった。
閉じる力のない膣内からは白濁液が漏れ出している。
「ふぁ、はぁ、はぁ……お兄ちゃん、イクなら言ってよ……」
「悪い。つい出来心で」
中出しされるとイかずにはいられない妹、可愛いな。
俺が寝る前に山本さんと依存だなんだ話してたけど、こんなエロい妹を手放すわけがないだろ。
「他人の家で勝手にエッチをしてしまったな」
見知った場所とはいえ、自分の家以外でセックスをするのはいけないことをしている気分になる。
しかも、今回は家主がすぐ近くで寝てるわけだしな。
俺たちって、結構な変態カップルなのかもしれない。
「まあ、他人の家だから。私もまだ正気でいられるというのもあるので」
「それもそうだな」
これだけ中出しをしたのだから、美優が甘々の本能型妹になっていてもおかしくはない。
そうなっていないのは慣れない部屋ですることへの緊張感が美優の理性を支えているからだ。
「戻るか」
「うん」
俺と美優は揃って居間に戻った。
山本さんはまだ寝息を立てて眠っている。
「寝てるな」
「よっぽど疲れてたんだね」
「だろうな。精神的な部分は特に」
一日であれだけ泣いて、泣かされたんだ。
さすがの山本さんだって眠たくもなる。
「せっかくだから、ここでもしとく?」
「山本さんの目の前でエッチをするってことか……?」
「うん」
「それは……さすがに……でもな……」
実のところ、眠りのきわに美優を寝取られた身としては、悔しい想いがないわけではない。
──するか。
「起きてるんだけど」
急に山本さんの声が聞こえて、寝言かと思ったら山本さんが目を覚ましていた。
というより、だいぶ前から起きていたらしい。
「い、いつから、起きてたんだ?」
「ソトミチくんがトイレに行ったときから」
ええっと。
それって、もしかして。
俺と美優がエッチをしていた、最初から最後までということだろうか。
「二人が脱衣所でイチャコラしてたの全部聞こえてたからね」
「すみませんでした」
俺は深々と頭を下げた。
美優は予想外に恥ずかしいところを知られて、恥ずかしそうにしていた。
お前も謝れ。
「お二人の仲が睦まじいのはよろしいことですが」
山本さんは体を起こして、両手を上にグッと背伸びをした。
賢者タイムに入った状態で見ていると実に健康的ですばらしい体つきだ。
「お腹がすいたから、ご飯にしよっか」
「ですね。休憩しましょう」
「たしかに、腹は減ったな、でも……」
こんな悠長にしているが、もう朝なのだ。
いくら山本さんの家がうちと近いといっても、支度の時間を考えたらもう時間もないはず。
「何時になったら帰るんだ? 学校あるだろ、今日」
立ち上がって、キッチンへと向かおうとしていた二人に、俺は尋ねた。
至極、真っ当な質問をしたはずだったのだが。
俺の問いかけを聞いて、美優も山本さんも、ポカンとした顔をして俺のほうを見たのだった。
「えっ、なんか俺、変なこと言った?」
「そうじゃなくて。お兄ちゃんまさか学校に行くつもりなの?」
「ソトミチくん、そんなに行きたい?」
「え? ……え?」
俺、普通のことを言ってるよな。
なんで責められてる風なんだ?
「学校は諦めたら? いくらお兄ちゃんでも間に合わないよ」
「それは……多少は、遅れるかもしれないけど……。今から帰れば、まだ行ける範囲だろ」
今日は始業式なのだ。
そんな日に俺と山本さんが揃って休むなんて目立ちすぎる。
と、そんなことを考えている俺に、美優は怪訝な顔でなおも確認を続けてきた。
「これからまた四回エッチするんだよ? ほんとに多少の遅れで済むの?」
「あ? え? ……ええっ!?」
予想外の言葉に、しかし、山本さんもすっかりその気だったようで。
何を言ってるのかと美優と顔を見合わせて首をかしげていた。
たしかに俺は二人に五回ずつ中出しすることを約束した。
でも、もう十分に満足はさせられたというか、場の空気的にも、みんな悩みも解決できてすっきりハッピーな感じだっただろ。
「まさか、私のお兄ちゃんが、約束を守らない……なんてこと、ないよね?」
「私はあまり強く言える立場じゃないけど……。でも、最後のことだし、もうちょっと大切にしてもらいたかったな……」
正直なところ、絶句するしかなかった。
しかし、非は俺にあった。
美優の言う通り、約束を果たさずに終わるというのは、少なくともこの妹の兄としてはあってはならないことだった。
それがわかっていたから、山本さんもそれを当然のこととして期待していたし、だから、もう俺は学校をサボってこの美少女二人とセックスするしか道はないのだ。
「わかった。今日は、休みの連絡を入れよう……」
「やったぁ! ソトミチくんとエッチだぁ!」
「さすがは私のお兄ちゃん。そういうとこ好きだよ」
「ははっ。はあ。ありがとう」
女の子二人がヤル気なのだ。
男が些細な体裁なんて気にしてどうする。
こんな可愛い子とセックスができるなら他に望むべくもないだろう。
「それじゃあ、ソトミチくんのために、美味しい朝ごはんを作るからね」
「お兄ちゃんはベッドでダラダラして待ってて」
男をダメにする代表みたいな美少女二人は、裸のままエプロンを身につけて、息を合わせたように仲良く同時にキュッと紐を絞った。
そんな二人が、薄い布を挟んでおっぱいを押し付け合って、両手を指を絡ませるようにして繋いで俺に楽しげな目を向けてきた。
「今朝の献立はぁ……スクランブルエッグを私のお腹の上に乗せて、ソトミチくんはそれを口で掬うように食べて……、メインのパンケーキは、美優ちゃんから口移しで食べさせてもらいましょうか」
「奏さん、正気ですか」
「美優ちゃんは今後一生やらないだろうし、これもいい思い出づくりだと思って、ね?」
「そう言われてしまうと、弱いです」
「お……俺は、寝てるからな」
もうどうにでもなれとふて寝を決め込んで、そんな俺を尻目に二人は仲良くキッチンへと向かった。
ずいぶんと仲が良くなった二人のイチャイチャする声が聞こえる。
これ以上に不健全になりようもないと思っていた俺の生活は、まだまだこれから下品に堕ちていくようだった。