※この作品はR-18です。

俺の妹が最高のオカズだった   作:風見 源一郎

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男性器治療専門山本クリニック(定休日なし・二十四時間営業・ソトミチくん以外のご来院は受け付けしておりません)

 

 始業式が金曜日であったため、俺と美優にとってこの土日は身辺の整理された境遇に体を慣れさせる期間となった。

 土曜日には両親からのお土産を一通り貰って、珍しくランチにも家族全員で外食に行って、そして夜にはまた、美優とエッチをする流れになったのだが……。

 

「もしかして、緊張してる?」

「かもしれない」

 

 昨晩の再現のように裸になった俺たちは、美優のフェラチオからエッチを始めたのだが、どうにも俺のペニスの勃ちが悪い。

 サイズが小さいのは美優も喜ぶところなのでよいのだが、問題なのはその硬さだった。

 

「ふにゃふにゃだね」

「なんだろうな。なんか、芯の入れ方を忘れたような感覚で……」

 

 また美優に包皮のままフェラを頑張ってもらって、たっぷりの時間を掛けてどうにか射精だけはできたものの、勃起しないままでは精液の飛びに勢いもなく、その量も濃さもティースプーンでサラッと掬える程度のものでしかなかった。

 サイズも小さい上に硬さもないとなれば挿入することもできず、俺はその日も美優に何もしてあげられないまま夜を終えてしまったのだった。

 

 日曜日の朝も、俺のペニスが勃起する気配はなかった。

 睾丸に精液が溜まっていく感覚も弱々しい。

 両親がいるときに無理に裸になるのはよくないのかもしれないので、その夜はパジャマで寝ていたのだが、美優の寝顔を見ても安らかな気持ちになるだけで興奮することはなかった。

 

 諸々の問題が解決されて、美優と正式に恋仲になって、背徳感で突き動かされていた俺の性衝動が収まってしまったのかと不安になる。

 女の子を相手に勃起ができないことがこんなにも申し訳ないとは。

 初めての経験に戸惑う中、美優は俺を「疲れてるだけだよ」と励ましてくれて、その日のエッチはお休みすることにした。

 

 俺が股間部に精液の重さを感じるようになったのは、通学日である月曜の朝だった。

 ベッドですぐ隣に寝ている美優のパジャマのボタンを外して、下乳や乳首を恋人特権で勝手に触っていると、目を覚ました美優と一緒にビクンとペニスが反応した。

 

「何を勝手に妹のおっぱいを触っているんですか」

「おかげで性欲が溜まってきたかもしれない」

「えっ。ほんと!?」

 

 美優はガバッと布団を取り去って、即座に臨戦態勢に入った。

 実はエッチしたいのを我慢していたのか、俺の性欲に合わせてムラムラしてきたのか、どちらにしても朝から妹がエッチをしてくれる気分でよかった。

 

「お兄ちゃんの性欲が溜まるのに三日もかかるなんて珍しいね」

「単に出し過ぎだったんだと思うよ」

 

 と、テントの張ったズボンを美優に見せてみる。

 美優は最初こそ嬉しそうにしていたが、すぐに眉を顰めた。

 

「ん? お兄ちゃん、脱いでみて」

 

 美優に催促されて、パンツを脱いでみると、そこには勃起したペニスがあった。

 親指サイズではない、肉棒と表現するに足るだけの形状をしている。

 ただし、俺自身としても血液の通っている感じが弱いというか、勃起しているはずの肉棒にはいつもの隆々とした力強さがなかった。

 以前に比べると、太さも長さもだいぶ控えめだ。

 

「とりあえず本番はできそうだけど。お兄ちゃんのってこんな感じだったっけ」

「いや、もうちょっと、大きかったかと」

「だよね。今のだと十センチくらい?」

「少なくとも平均ほどもないだろうな」

「ふむふむ。まあ舐めてるうちにおっきくなるかもだし」

 

 俺はベッドに仰向けになって、美優が俺の足元に移動して、まずはフェラチオから始めてもらう。

 

「あむっ……んぐっ……ちゅっ……ぱっ。あーんむっ、んむっ……じゅるるっ……ちゅっ……」

 

 すっかりとフェラの上手くなった美優に、俺の肉棒は久しぶりの快感に包まれて、根元まで唇がつくぐらいにペニスを丸呑みした美優が、その口内で舌を竿全体に這わせてきた。

 

「おおっ、あっ……いつもと、少し違うけど……いい……かなりいい……っ!」

 

 硬い棒状のものが美優の唇の奥へと消えていって、やや口窄みに俺の股間を舐める美優の顔が、やたらとエロティックだった。

 勃起したペニスを口の中いっぱいに咥えてる女の子って、やっぱりいいよな。

 そう考えると、このサイズ感でも悪くはないんだけど。

 

「んっ……んんっ……ちゅぶっ……へろっ、ちゅっ……あっ、んっ……ふむっ……」

 

 美優は俺のペニスをひとしきりしゃぶって、キュポッと息を吸いながら離すと、そこには硬さだけを取り戻したビンビンの肉棒が弾けるように飛び出してきた。

 

「大きさはこれが限界なのかな。根元までピッタリ咥えてやっと喉に届くぐらいだから、前のお兄ちゃんのと比べるとだいぶ控えめかも」

「そうか……。どうしようか?」

「私としては体に優しくて楽しみではあるよ。お兄ちゃんに挿れてもらってもいい?」

「いいよ。正面でしようか」

 

 美優は俺と入れ替わりに仰向けになって、下半身だけを裸になった俺たちは、正常位でセックスを始めた。

 コンドームをつける手間を挟むことなく、生の陰茎が美優の膣内にぬるりと入り込んでいく。

 

「んっ……あっ……」

 

 挿入した瞬間に美優は声を漏らして、それは美優の刺激されるのが好きな場所に当たっている証拠だった。

 美優の割れ目がもともとがかなり狭いのでこの肉棒の直径でもまだキツいぐらいですらある。

 こんだけセックスしてるのに、なんでまだピチピチのキツマンなんだろうな。

 山本さんとは別のベクトルで美優も特別にエロい体をしている。

 

「美優のナカ、ぐちょぐちょで、あったかいよ。ちゃんと濡れててよかった」

「ふぅ……、んっ、んあっ……お兄ちゃんのがお腹の内側をちょうどよく擦ってくれるから、前とは違う感覚だけど、これはこれで……はあ、はあんっ……あっ……」

 

 長さを落としたペニスはいわゆるGスポット呼ばれる部分に当たりやすくなっていて、グラインドさせる角度を工夫せずにただピストンをさせるだけでも、相当な快楽にはなっているようだった。

 

「ふうっ、はあっ、あっ……美優っ……!」

 

 だから、俺は腰の動きを速めて、美優の膣内を穿った。

 普段は奥まで届かないように遠慮してしまうから、力いっぱいに腰を打ち付けられるセックスは爽快だった。

 

「んあっ、ああっ……お兄ちゃん、すごいの……っ……はげしっ、あっ……気持ちいい……!」

 

 美優も高速ピストンで責められるのには特別な快感があるようで、気持ちよさそうにする美優の秘所はまたぴちゃぴちゃと愛液で卑猥な音を立てていた。

 さらには早漏まで改善されているようで、朝の短い時間をいっぱいに掛けて、俺はひたすらに美優の膣穴へとペニスを出し入れし続けていた。

 

「あっ……はあんっ……お兄ちゃん……お兄ちゃん……!」

「美優っ……出るよっ……もう出すからなっ……!!」

「はあっ、んっ、うんっ……あっ……でも……これからっ、学校が……! はあ、んあっ……あっ、あっ……中出し、しちゃ、んあっ……ああっ!」

「美優、ゴメン、無理っ……!! もう出るっ……中出しするからっ……あっ、ああっ……!!」

 

 美優の膣内に久しぶりの大量精液をどぷどぷと吐き出して、俺は優越感と性快楽の両方に包まれながら、美優の膣の奥深いところで射精をした。

 射精によるビクつきが終わるまで、俺は生のペニスを美優の膣内にいれたままにして、その最中に呼吸を整え、最後にはキスをすると美優は照れ恥ずかしそうにした。

 

「うぅ……私も考え無しだったけど……これから学校なのに中出ししてもらっちゃった……」

「ごめん、久しぶりだったから、どうしても美優の中に出したくて」

「私も外に出されるのはイヤだったから、いいんだけどね」

 

 美優は起き上がって、お腹を押して精液をティッシュに出せるだけ出してから、シャワーを浴びるために一階へ降りていった。

 朝のシャワー習慣があったわけではないので両親には勘ぐられそうだが、この先のことを考えたら細かいことは気にしてられない。

 

(ふう……。セックスは、できた……けど……)

 

 二階の洗面台で顔を洗ってから、俺は着替えまでを済ませて自室で朝食の時間を待った。

 しばらくは朝も晩も母親が料理を作るらしい。

 

 今朝のセックスは、これまで俺が理想としていた、激しいピストンを伴う愛のあるセックスだった。

 しかし、どうにも腹落ちが悪い。

 

 美優の小柄な体格を考えるなら、むしろ今ぐらいのサイズが望ましい。

 これからも毎日のようにエッチをするのだから、美優に負担がないのが一番だ。

 しかし、せっかく三日ぶりのセックスだったというのに、美優の感じ方もセックスの内容もあっさりだった。

 

 通学前の短い時間だったからというのもある。

 それでも、男としてはやっぱり、立派なイチモツで女の子を責め立てたいものなのだ。

 というより、今日のセックスで、美優はイッていたのだろうか。

 

 気になって、美優がシャワー上がりに部屋へと戻った音が聞こえてから、俺は美優の部屋に行って尋ねてみた。

 

「──たしかに。イッてなかったかも?」

 

 ブラシで髪を梳かしながら、俺の質問に、これまたあっさりと美優は答えた。

 

「でも、イクのもイクで疲れるからなぁ。お兄ちゃん、私が気絶するまでイかせてくるし」

「そうだよな。そういうツラさもあるよな。ごめんな」

 

 男が快楽を求めるほどに女の子の肉体的な負担は増す。

 これは抗いようのないトレードオフであって、だからそこ生物的な構造として弱い立場になりやすい女性側に合わせたセックスをするべきなのだ。

 

 それが一般的な男女であれば。

 

「でもまあ。本音を言うと」

 

 しばらくの話の後に、美優は恥ずかしそうに正直な想いを吐露してきた。

 

「ちょっと物足りないかも」

 

 現状のセックスに満足することはできる。

 大きさはどうあれ気持ちのいいセックスはできるのだ。

 

 だが、以前のセックスに比べると刺激が足りなかった。

 というより、俺たち兄妹にとっては、ただ快楽があるだけではダメなのだ。

 こんなセックスで満足をするぐらいだったら、俺たちは最初から兄妹で結ばれる必要さえなかったのだから。

 

「奏さんに相談してみましょう」

「あのエロ魔神ならどうにかしてくれるかもな」

 

 セックスの悩みとなったらまず山本さんだ。

 

「でもさ、予備校の件でも思ったんだけど。美優は俺が山本さんを頼るのは嫌じゃないのか?」

「別にいいよ。お兄ちゃんの彼女は私だもん」

 

 ああ、強すぎる。

 たったその一言だけで俺の迷いもなくなってしまった。

 

「なら、アドバイスを求めてみるか」

 

 と、いうことで、わりとスッキリした頭で学校へと登校してきた俺は、土日を挟んだおかげか山本さんと同日に学校を休んだ理由を聞かれることもなく、ごく平凡な二学期を迎えることとなった。

 

「えー。お前らも知っての通り、来年受験生になるお前らの最後の休み期間が今なわけだ。修学旅行がこの時期なのもそのためだからな。好きなやつと班を組んで、好きなように遊べ」

 

 ホームルームで担任が放った言葉に、色めき立つクラスの生徒たち。

 修学旅行の楽しさの半分は担任の気分次第なところもあり、くじ引きで同行者が決まってしまうなんてこともあるので、これは僥倖な知らせだった。

 とはいえ、このグループは課外授業として、歴史館などを巡る日のための班であって、自由行動でのグループは任意だ。

 俺たちももう小学生ではないからな。

 

 にしても、そうか。

 修学旅行があるんだよな。

 しかも三泊四日の長期旅行。

 生徒としてはそれだけ楽しめる時間があるわけだけど、俺と美優からしたら四日もエッチができないわけで。

 

 大丈夫だろうか。

 帰ったらこの件も相談しておかないとな。

 

「ソトミチ、男は俺と高波の三人でいいよな?」

 

 ホームルームが終わって、早速話しかけてきたのが鈴原だった。

 こういうときは固定のメンツでつるんでいると楽でいい。

 

「男は、ってなんだ?」

「は? ああ、お前そういや休んでたから知らねえのか」

「何を」

 

 当校の男女比は五分なので、クラスもほぼ男女均等割されている。

 課外授業日の班は六つに分けることになるので、男が六人の班が三つ、そして女子も同じようにグループを作るのが当然だ。

 

「見ろ、あそこを」

 

 鈴原は教室の隅を指差した。

 そこには男女で三人ずつの六人グループが形成されている。

 

「やつらが清き課外授業をトリプルデートだと称して勝手に混合グループを作ったせいで、他が同性で固まると何人かがあぶれるんだ」

「なんて迷惑なことを……」

 

 どうやらそれをきっかけに、全てのグループが男女混合になる流れになったようで、水面下では男女それぞれでどう組を作るかを牽制しあっていたようだった。

 担任がくじ引きだと言ったらどうするつもりだったんだそいつらは。

 

 すでに伴侶のいる俺からしたら、女と一緒に歩くことなんて面倒でしかない。

 ランチをする場所で揉めたくはないからな。

 

「そりゃあ山本さんしかいないだろ。可愛い子を呼んでもらおうぜ」

 

 後から高波もやってきて、おそらくはクラスの全員が狙っているであろうその人の名前を口にする。

 

 言っておくが、その人も半分ぐらいは俺のものだからな。

 

「鈴原はいいのか?」

「構わないぜ。進化した俺を見てもらいたいしな」

「そういや合コンのほうは収穫あったのかよ」

「高波のやつは彼女を作ったよ」

 

 鈴原に状況報告をされた高波が自慢げに親指を自分に向ける。

 彼女がいるくせに山本さん連呼とは。

 運動部のチャラいのはダメだな。

 

「そして、俺もヤった」

「よかったな」

「……ハルマキちゃんとな」

「そうか。詳しくは聞かん。話したければ修学旅行の夜にでも話せ」

 

 まあ、いいんじゃないかな。

 鈴原も女慣れしたおかげか見てくれも悪くなくなったわけだし。

 なんかあったんだろう。

 

「ソトミチはどうだったんだよ」

「遊んでたよ」

「誰と」

 

 鈴原が俺を問い詰めてくる。

 その横から、髪の長い女子が一人、割って入ってきた。

 

「私と、だよね。ソトミチくん」

 

 山本さんの一言に、クラスの空間にピキッとヒビが入った。

 

 やりおったな。

 

「ライブでばったり会っちゃってさ、意外と趣味が合うんだよね」

「あーそうだったな。そうそう」

「それで二人でカラオケにも行ったりとか」

「うんうん」

 

 フェラチオしかしてなかっただろうが。

 

「もしかして、お前ら付き合ってんのか!?」

 

 山本さんの発言に一番に驚いたのが高波だった。

 鈴原のやつは意外にも冷静に話を聞いている。

 

「付き合ってはいないよ」

「付き合ってないよ」

 

 付き合っていはいないんだ。

 セックスはしまくったけど。

 俺の恋人は美優だからな。

 誰より大切な可愛い妹だ。

 

「よくわかんないけどよ。だったらなおのこと、山本さんは俺たちとグループで構わないんだよな?」

「うん。いいよー。……奈々子もいいよね?」

 

 山本さんが後を振り返って質問を投げたその人物は、クラスでも山本さんが一番に仲良くしている川藤奈々子という名の女子生徒だった。

 肩上で切りそろえられたボブカットが涼し気な真面目な女の子で、山本さんとはベクトルの違う優等生だ。

 

「またそんなモテないのと遊んでいたのあなたは」

「モテるモテないじゃないでしょ男の子は。それに、ほら。夏休み前と比べて、みんな立派になったじゃない」

 

 鈴原と高波も巻き込まれて、川藤とはほとんど話すこともなかった俺たちは、緊張を隠せないまま挨拶をした。

 

 一番の変化があったのは鈴原だろうな。

 顔立ちも端正になったし落ち着きも出てきたし。

 

 高波も女慣れしたという意味では変わったはずなのだが、見た目には全く現れていない。

 まあこいつは中身がしょうもないオタクだっただけで、俺たちの中では一番に外見がまともだったからな。

 

「私は奏が一緒になってくれるなら何でも構わないけど。あと一人はどうするの」

「ん、考えてなかった。どうしよ」

 

 山本さんは誰とでも仲が良いので、川藤以外の女子とは付き合いの濃淡が変わらない。

 だから、とりわけ懇意にしている友達が多いわけではない。

 なので、あと一人を募集する必要があるわけだが。

 

 そこで、山本さんの視線は、俺の席の隣へと移された。

 

「え、あ、私?」

 

 そう、小野崎である。

 メガネでおさげの小野崎だ。

 もう一人は男子からでも構わなかったのだが、既存のグループの中に一人が混じるとき、男よりも女の子のほうが馴染みやすいというのは事実としてあるのだった。

 

「ソトミチくんと仲良かったよね?」

「仲が良かったわけでは……」

 

 そうだ。仲が良かったわけではない。

 いつだかの美優の命令で話をしていただけで。

 他の女子と比べれば話しやすくはあるが。

 

「小野崎は別にグループがあるんじゃないのか?」

「それはね。あったんだけど。なぜか男女混合の流れになっちゃったから、元々考えてたグループもバラバラになっちゃって。好きな男の子と歩けるなら、やっぱりそうしたいじゃない?」

 

 ここにもとばっちりの被害者がいた。

 最初に男女でグループで作った奴らはいつか天罰でも受けてほしい。

 でも、そこまで恋愛が盛んではないと思っていたこのクラスも、そうした雰囲気が言い出しづらくさせていただけで、好き合ってる人とかはそれなりにいたんだな。

 

「結論としては、小野崎は俺たちのグループでいいのかな」

「いいよ。好きな男子が被ったりしてて修羅場だから。強引に誘われた口実さえくれれば」

 

 小野崎からのその提案に、俺が目線で残りのメンバーに確認を取ると、ずっと黙っていた鈴原から話し始めた。

 

「それで六人が決まるなら言うことないだろ。俺は無理にでも小野崎を引き抜きたい」

「小野崎! こっちに来い! 絶対に楽しいぞ!」

「私が誘ってるんだから断れるはずないもんね!」

「しょうもない男子が増えるよりマシだから、口裏を合わせるぐらいならするわ」

 

 ということで満場一致で残りの一枠も確定となったのである。

 歓喜の声で溢れていた朝の時間も、放課後が近づくに連れて徐々に怒りと悲しみの感情が交じりだして、早々とメンツを固めてしまってよかったと改めて思った。

 

 そして、さしたる興味もなかった修学旅行のグループづくりなんかより、俺にはもっと差し迫った事情があるのであって、山本さんには予めメッセージを送っておいて放課後に時間を作ってもらうことになった。

 山本さんが堂々と友達宣言をしてくれたおかげで、学校で二人で話していても周囲を気にする必要もなくなったものの、この学校で俺と山本さんが集まる場所と言ったら例の資料室しかなかった。

 

「懐かしいね、ここも」

「初めて本格的にやったとこだもんな」

「あのときはこんなにソトミチくんのことを好きになるとは思わなかったよ」

 

 サラッとまた、山本さんは俺への好きを全面に、教室では見せなかったようなユルユルな笑みを向けてくる。

 

 ドアに鍵をかけて、キングファイルの積まれた棚を前にした俺たちは、また壁際に椅子を持ってきて並べて、そこに座った。

 

「俺も同じくらい驚いてるよ」

 

 教室ではただ影が薄いだけだった俺が、こんなにも可愛い女の子に好かれるなんて思いもしなかった。

 それも、この先の人生でないほどの、特別な男として。

 

「悩みってエッチ関係のお話であってるかな?」

「まさしくご想像の通りで。……ってか、相談の内容まで前と似たような感じだな……」

「また勃たなくなっちゃったの?」

「そういうこと」

 

 俺は正確な事情を山本さんに伝えた。

 勃起も射精もすることはできるが、以前のような元気が出ず、精力も射精量も目に見えて衰えているという悩みを、赤裸々に。

 

 山本さんはその話を聞いて、「ふむふむ」とロクに頭を回してなさそうに考え込むと、おもむろにブラウスのボタンを下から外し始めた。

 

「とりあえずおっぱいでも揉んでみる?」

 

 隙があればおっぱいを触らせたがるなこの人は。

 

「ど、どうかな。いいんだろうか」

「おっぱい揉むくらいなら浮気にならないよ。ほら、手を入れて、欲望のままにガバッとやって」

 

 山本さんは半分ほどブラウスのボタンを外すと、キャミソールと一緒にたくし上げて、ブラジャーまでを捲りあげた。

 重量感のある脂肪分の塊がぶるんと溢れてきて、その頂きにはちょうど哺乳瓶の先につけられそうなほどのキレイな立体をした乳首がぷっくりと膨らんでいた。

 

 あまりにエロくて俺は咄嗟に目を逸らしてしまった。

 

「山本さんの身体って、やっぱり、エロいよな……」

「服の中の隅々まで知ってるくせに」

 

 山本さんはブラウスをパタパタとさせて、細めた目でいやらしく俺を見つめて、早く揉めと煽ってくる。

 

「今日も私とすれ違った百人ぐらいの男子が脱がせて拝みたいと思ったはずのおっぱいだよ? 学校の人目のないところで優越感たっぷりに鷲掴みしたくはない?」

「そこまであからさまに学校でエロいことさせたがるのも山本さんぐらいだよ」

 

 山本さんは男が喜ぶシチュエーションをきっちり把握している。

 正直なところ俺も興奮していた。

 悩みが悩みなので、山本さんに相談させたとなれば、こうなることも美優は見越してのことだろう。

 こんな程度でまごついていては、山本さんを相手に失礼というもの。

 

「んっ……ソトミチくんの手、あったかい……」

 

 俺はブラウスに手を入れて、山本さんのおっぱいを揉んだ。

 放課後の部活に励む生徒たちの掛け声を聴きながら、俺はブラウスの擦れる音と手に余るほどの乳房の弾力を堪能していた。

 乳首をイジっても山本さんは喘ぐのを我慢して、それでもたくし上げられた裾から覗く腹筋が引き攣っているのは見えて、頬を朱に染めて緩ませる山本さんの顔はとても淫らだった。

 ペニスが勃起してスラックスがキツかった。

 

「ソトミチくん、勃起してるね」

 

 山本さんは俺のズボンのチャックを下ろして、ペニスを露出させた。

 できるだけ竿に触れないようにしていたあたり、そこが山本さんにとっての線引きなのだろう。

 前開きの隙間から顔を出したペニスは、最盛期ほどではないにしても、今朝に美優とセックスしたときよりは大きくなっていた。

 

「ちゃんと硬さもありそうだよね?」

「なんか、調子が出てきたかも」

 

 乳揉み陰茎療法であっさりと治ってしまった。

 山本男性器クリニックは即効性があって助かる。

 

「美優ちゃんとセックスしたときは興奮してた?」

「あー、どうだったかな」

 

 恋人らしい熱のあるセックスに不満はなかった。

 しかし、美優の興奮の度合いも薄かったように思えて、俺としてもそれほど盛り上がれてはいなかったかもしれない。

 

「なんとなく原因に察しがついてきたよ」

 

 山本さんは椅子から立ち上がって、互いに服を直さないままに、俺にも立つように指示してきた。

 

「ちょっとエッチなことしてもいいかな?」

「えっ。あ、ああ」

 

 じゃあ今までのはなんだったんだ。

 おっぱいを揉ませたのは挨拶だったとでも言うつもりか。

 

 と不埒なことを考えている俺の目の前で、山本さんはスカートを緩ませて、パンツと一緒に半脱ぎになるまで下ろした。

 そこには山本さんの無毛の女陰が顔を覗かせて、もう片方の手でおっぱいが見えるようにブラウスを捲り上げているその姿が、俺の陰茎を鞭打つようにイキリ勃たせてきた。

 

「えっろ……」

 

 思わず呟いてしまった。

 山本さんはそれを聞いて嬉しそうにしていた。

 

「また、ちょっとおっきくなったね」

 

 山本さんはニヤニヤと俺のペニスを眺めている。

 まさか、俺の興奮の度合いが足りなかったなんて、そんな簡単な話で済んでしまうとは。

 

「山本さん、見るたびにツルツルだけど、毎日剃ることにしたの?」

「実はね、本格的に永久脱毛を始めたんだ」

「永久脱毛って……もう生えなくなるやつ?」

 

 山本さんほど大人っぽい人であれば、陰毛が生えていてもむしろ自然なくらいだ。

 これほどキレイに剃られていると、あえてアソコを永久脱毛したのだというのが丸わかりで、温泉に入るときに目立ったりしそうなものだが。

 

「そうだよ。永久脱毛っていっても、完全無毛になるかは繰り返す量によるんだけど……。私は、ソトミチくんの好みのままの体でいたかったから。全部やろうかなって」

「俺のこと好きすぎるな」

「ソトミチくんより好きになる人なんていないよ」

 

 山本さんはアソコのチラ見せをひとしきり俺に楽しませてから、パンツとスカートを床に落とした。

 はだけたブラウスだけを着た下半身裸の淫らな女子生徒の出来上がりだった。

 

「この先、どんな人と付き合うことになっても、私はソトミチくんとのセックスで女にされたんだってことを、目に見える形で体に残しておきたくて。毛の一本すら二度と生やせなくなるぐらい、徹底的に処理するつもりなんだ」

 

 山本さんはまたブラウスの裾を上げて、左右に大股を広げて、脱毛のレーザーにより色素さえ薄くなった色白のパイパンを俺に見せつけてくる。

 

「照射されるときって、火で炙られるような強い痛みがあってね。それがまるで、ソトミチくんへ忠誠を誓う奴隷の焼き印を押されているみたいで……すごく興奮するの。おかげで施術のナースさんには迷惑かけちゃった」

 

 軽い口調で話をしているが、やっていることはドがつくほどの変態行為だった。

 

 もうほんとエロすぎて胸のドキドキが痛い。

 ついさっきまで、教室では姫のように扱われていた清純派美少女が、控えめな痕跡とはいえたった一人の男のために不可逆な施術をしているなど誰も思わないよな。

 

「あまりこう言うべきではないのかもしれないけど。かなり、嬉しいな。してもらう身としては」

 

 相手が絶世の美少女だからというのはもちろんある。

 ただ、元オタクである俺の経験からすると、恋愛弱者の希望の星である誰にでも優しい山本さんが、心に決めた一人の男のために体で奉仕しているという事実が、とても精巣にくるのだ。

 

「んふふ。その言葉が聞けただけで私は満足だよ」

 

 山本さんからしたら尽くしたいから勝手に尽くしているだけなのかもしれない。

 でも、支配欲がそのもの快楽となる男にとって、その報告を聞くだけでも射精できるほどの悦びがあった。

 

「それじゃあ。ちょっとだけエッチなことするね」

 

 そう言って、山本さんは、俺のペニスの先が裸の下半身に触れないぐらいに近づくと、俺の耳に上からしゃぶりついてきた。

 

「んん~ちゅっ……じゅるるっ……ちゅぷっ……、はぁ……ソトミチくん……ちんちんおっきくして……」

「っ……ああっ……ンッ──!?」

 

 不意の快感に腰を抜かされて尻餅をついた。

 目の前にはブラウスの裾に見え隠れする山本さんの淫部がある。

 

「もう、ソトミチくんったら、そんなに私の恥ずかしいところを見つめちゃって……。おちんちんもビクンビクンだね」

「あっ、ああ、これは……!」

 

 つるつるでキレイなパイパンについ見惚れてしまった。

 その割れ目を山本さんは片手の指でクパァと開いてくれた。

 愛液で糸の引いたそこは果実を割って開いたように生々しい断面をしていて、脱毛により美しさの増した山本さんのヴァギナはもはや芸術的だった。

 

「んふふっ。彼女が居なかったら好き放題に舐められたのにね」

「口惜しいとはこのことだな」

「美優ちゃんが許してくれたら、何年後かにでもご自由に」

 

 こんな卑猥な会話の中で、るんと弾むような声で山本さんはそう言った。

 

「でも、大きさはそんなに変わってないね? 私が相手だとこれぐらいが限界かな。あとはソトミチくんのお家に行って、美優ちゃんに解決してもらおっか」

 

 「解決の方策も見えたことだし」と山本さんは付け加える。

 これはまたエッチなことになる流れだな。

 

「山本さんは、もし、俺のペニスのサイズがこのままだったとしたら、女の子の立場としてどう思うだろうか」

「全然気にしないよ。私は」

 

 山本さんは下唇に人差し指を乗せて微笑んで、微塵の迷いもなく即答した。

 「私は」を強調したその意味は実に山本さんらしいものだった。

 

「たとえ頑張って勃起しても私の膣に入れられないぐらいおちんちんが小さくなったとしても、私は毎日ソトミチくんのためにフェラチオの研究していくらでも気持ちよくしてあげる。タマタマに精子さえあれば子供も作れるわけだしね」

 

 山本さんは爽やかな笑顔でそう言ってのけた。

 山本さんに本気で愛されるってこういうことなんだな。

 恋人でいるわけでもないのになんて幸福感だ。

 

 そう感心している俺に、山本さんは正面から跨ってきて──断っておくが、まだ俺は勃起したペニスをズボンの外に露出させているし、山本さんは下半身裸で腰をあと少しでも下ろせば生で挿入ができてしまう状況にある──、今度は俺の首に舌を這わせ、乳首を服の上からコリコリとイジってきた。

 

「それに、性感帯なんて、いくらでも増やせるわけだし……」

「んっ、んっ、んんっ、んー……!!」

「あー、またビクビクして、先っぽからお汁を垂らして……。射精までしちゃったら浮気だよ。イかないように我慢しないと」

 

 それはどんな判断基準だとか、そんなの突っ込んでいられる余裕もないぐらいに、山本さんの舌と指は気持ちよかった。

 山本さんの忠告がなかったら射精していたところだった。

 一人の男に性欲全振りするとここまでエロくなるのか。

 

「ほんとに出そうだから、ストップ」

「んー残念。ソトミチくんの喘ぐ声が好きなのに」

 

 山本さんはようやく俺から離れて、暴発寸前になってもさほど大きさが変わっていないことを確認する。

 この部屋での事前の検証はここで一旦の区切りとなった。

 

 俺は山本さんに冷たい水を買ってきてもらって、それをペニスに当てて竿の血流を弱くすることでどうにか勃起を鎮めた。

 なおさしたる意味はないがその中身は山本さんがきっちり頂いていた。

 さしたる意味はない。

 

 それから、二人で目立たないように学校から出て、俺の家で美優と合流することに。

 

 山本さんのズルいところは、これでもう一通り経験済みで、かつ自己の能力の高さから男をステータスとして全く見ていないというところだ。

 これが本物の清純処女だったら、「彼氏のが小さくてもいい」なんて、実は裏でチャラい男のデカチンでやりまくってる女の常套句でしかなくなる。

 山本さんとの性生活における最大の魅力は、一方的に尽くされることに安心していられることなのかもしれない。

 

「にしても、あそこまでしてよかったかな」

「心配しないで。必要であえてやったことだから。美優ちゃんのとこに行けばわかるよ」

 

 いつだかの美優っぽいミステリアスさを醸してきた山本さん。

 しかし、その理由が判明するのは、俺と山本さんが家に着いてすぐのことだった。

 

「──あ、あのっ、これは……んっ、あっ……どういう、状況なんですか……!」

 

 俺の部屋で、美優は上半身の衣服を脱がされておっぱいを露出させ、背後から山本さんに乳首責めされていた。

 

 これはどういう状況なんだ。

 

「まだ一週間もしないのに、またこんな……!」

「あれがあったから今があるんだよ。今日もおっぱいが大きくて可愛いね、美優ちゃん」

「んっ……んんっ……あっ……ひああぁ……!」

 

 おっさんみたいな下卑た笑みで山本さんが美優の乳をイジめている。

 山本さんがこういうことをやると、姉や母が歳下の家族を可愛がっているようにはならず、レズっぽい淫靡さすらなかった。

 あのねっとりした責めっぷりは実の娘に手をかける鬼畜親父のようですらある。

 なんにしても卑猥だった。

 

 ちなみに俺は下半身裸になっていて、美優の陵辱される姿に勃起していた。

 

「ほら見て。ソトミチくんのおちんちんがどんどん大きくなってくよ。私が言った通り、美優ちゃんに問題があったでしょ?」

「これは、これで……っ……問題なんですけども……!」

「へーきへーき。ソトミチくんも私のおっぱいを揉んだし。私とこうしてるぐらいは浮気じゃないから」

 

 そのための資料室での変態行動だった。

 いやこの場合はどちらにも問題があるのであって、お互いにやったからといって帳消しにはならないのだが。

 美優の緻密な戦略からするとずいぶんと大雑把というか、勢いを何よりも大事にするところは山本さんらしいやり口ではあった。

 

「美優ちゃんも男の人を興奮させる努力をしないと。オナニーしてるところを見せてあげるとか」

「し、死んでも嫌です」

「ならもっと可愛い姿を見せるしかないね」

 

 山本さんは容赦なく美優の乳首をつねりあげる。

 その指の力加減は絶妙で、俺の知らない間の二人きりのイチャイチャで弱いところを調べ尽くされてしまったのか、美優はひたすらに性感を責められて身悶えしているだけだった。

 

「んっ、んんああっ、だめっ……! それ以上、したら……あんっ、ああっ……!」

「イッたら浮気になっちゃうよ、美優ちゃん。もっと頑張って」

「いやっ……あっ、あっ、もう、イッちゃう……! らめらめぇっ……ああっ、あっ……浮気に、なっちゃう……!」

 

 美優まで山本さんの訳の分からない浮気基準に乗っかっていた。

 テンションが上がると頭がおかしくなるのは美優も同じだった。

 

「ああっ……ひぁ……っ……あアッ──!!」

 

 そして、美優は抵抗していたわりに呆気なくイッた。

 その後も美優は山本さんにおっぱいを揉まれたり耳をふーふーされたりしてイキまくっている。

 

「美優ちゃんったら、そんな簡単にイッちゃって。……いいの、ソトミチくん? 美優ちゃんが浮気してるよ?」

「えっ……ああ……」

 

 もう好きにしてくれ。

 俺は君たちの倫理観には付き合えない。

 美優が山本さんとエロいことをしていようとも、もうエロいとしか感じられない体になってしまったんだ。

 二人して俺の性癖を捻じ曲げてくれたせいでな。

 

「うふふ。美優ちゃんもすっかり出来上がったし、ソトミチくんのも元通りだね。では、邪魔者は退散しますので仲良ししてくださいね」

 

 山本さんは美優を解放すると、早々に帰り支度をしてドアの外まで出てしまった。

 

「二人がラブラブしてくれないと、嫌なんだからね」

「い、言われなくても、これから思う存分にラブラブしますので」

「それを聞いて安心したよ。じゃあ後は二人で頑張ってね」

 

 美優の批難するような視線に追い立てられて、山本さんは階段を降りて行った。

 それから、美優はしばらく窓の外を眺めて、自宅へ帰っていく山本さんを手を振りながら見送った。

 

「ふう。なんてエッチな人なんでしょうか」

「俺も改めて山本さんのエロさを思い知らされたよ」

「せめて私を巻き込むのはやめていただきたいのですが。……まあ、それはそれとして。久しぶりのちゃんとしたエッチをしましょうか」

 

 あれだけイかされまくったのを「それはそれとして」で流してしまう相変わらずの割り切り具合で、美優が俺に振り返ったその先では、ペニスがまた硬さを失ってしんなりと折れてきていた。

 

「えっ、な、なんで!?」

「お、俺にもわからない。さっきまでは力が入れられたのに……!」

「と、とにかく、お口でしてあげるから。お兄ちゃんは頑張って元に戻して」

 

 美優は慌てて俺の前に座って、パクリとペニスを咥えてきた。

 

「じゅるるっ……ちゅっ……んちゅっ……じゅるっ、じゅぶっ……んくっ……」

「おっ……うぅ……気持ちいい……」

 

 ペニスが太くなることで美優の口内に触れる表面積が大きくなるからか、フェラチオは昨日までより快感が増していた。

 しかし、最も大きかったときからは程遠く、気持ち良さはあるのにペニスから硬さが抜けそうになってくる。

 

「んっ……ん、じゅるっ……じゅぶっ……はぁ、うぅ……お兄ちゃん、もうちょっとだけ、どうにか力を入れてください……」

「わかってる、いま、やってるから」

 

 外部からの刺激をペニスで感じるとき、その感度は勃起している間でも一定ではない。

 射精に向けた何かにカチッとハマった瞬間から、精液が射出されるときまでは一直線に感度も上がっていく。

 そのレールにさえ乗ればペニスの硬さを戻すことができる。

 

 それが俺と美優の共通認識で、俺は自ら射精運動を起こすことによって、ペニスを奮い立たせた。

 その結果として、ペニスはぐんぐんと肥大していき、硬さも元通りになった。

 しかし、

 

「うっ、うっ……あっ、ごめん美優……っ! これ、もう無理かも……!」

「んっ……んぐっ……じゅぶっ……ふぇ? え? あ、まって……あむっ……んっ……!」

 

 びゅっ、びゅっ、びゅっ──! と無情にも射精をしてしまった。

 これまでのセックスでは、射精しそうになっても、そのギリギリのところでコントロールすることができていたのに。

 萎えた状態から無理に勃たせると、最硬度まで行った後はもう射精するしかできなかった。

 

「うぅ~……せっかくおっきくなったのに……」

「ご、ごめん」

 

 そして、普段なら一回の射精ですぐ萎えてしまうことなどないのだが、今回の射精では美優に咥えながらもペニスは小さくなっていってしまった。

 

「あっ……でも、山本さんのおかげで、俺が興奮さえすれば解決はしそうなことがわかったし……! だから、また、夜になったら試そう」

「そうだね。これは二人で乗り越えなきゃいけない壁だもんね」

 

 美優もまだめげることはなくて、二人で一緒に真面目な早漏改善をすることになった。

 その夜になって、美優の口に出した精液が少なかったこともあってか、またすぐに睾丸に精子の溜まった合図がきた。

 

 金玉は疼くし射精したい意欲もある。

 だから、この体には美優とセックスがしたい意思があるはず。

 おそらくは、美優と山本さんとの三人プレイで射精しまくったときの刺激が、俺の感覚を狂わせているだけに過ぎないのだ。

 ただ、余韻があまりにも強烈で、時間が解決してくれるのを待っていたら、きっと俺と美優は何ヶ月もまともなセックスができないままになってしまう。

 

「だから、折り入って美優に、相談をしてもよいだろうか」

「聞きましょう」

 

 夜なってから再び俺の部屋に集まり、風呂から上がった美優、いつものシルキーなパジャマで床に正座していた。

 

「俺も美優のおっぱいを揉みたい。山本さんも言っていた通り、まず必要なのは興奮なんだ。だとしたら、俺は美優のおっぱいを揉みたい」

 

 勇気を出して、俺は想いの限りを伝えた。

 

 その言葉を、美優は目を閉じて咀嚼して、そして、ゆっくりと頷いた。

 

「わかりました。私のおっぱいは、好きにしていただいてよいです。揉むなり、吸うなり」

「まじか!? じゃあ吸う!!」

「は、はい」

 

 まさかの快諾に、俺の心は歓喜に舞い上がった。

 山本さんの忠告があったからなのか、まさか揉むだけでなく好きにしていいとまで言ってもらえるなんて。

 

「私も、恋人として、自覚が足りなかったかもしれません。お兄ちゃんは大切な人なので、おっぱいぐらいは、好きにさせてあげるべきでした。反省しています」

 

 美優は耳を赤くして、一言一言、懸命になってその言葉を口に出していた。

 コンプレックスであるその巨乳を好きようにしていいというのは、もうそれだけで美優から俺への愛の大きさが表現されているのだった。

 

「痛くならないようにするからな」

 

 俺は美優のパジャマのボタンを外していく。

 半円を描く胸部の上側から、両手で一つずつボタンを隙間に通して、留めを解除するたびに下着しか身に着けていない美優の鎖骨が露出されていった。

 

 パジャマを取り去ると、次はブラのホックに手をかける。

 レース付きの可愛らしいブラジャーはオーダーメイドらしくて、カップの支えをなくすと締め付けから開放されたように膨らみが増すその巨乳を、しっかりと受け止める役割をしていた。

 山本さんよりも芽の控えめな乳首が可愛らしく挨拶をしてくれている。

 

「今日は羞恥プレイをされてばかり……」

「美優の恥ずかしがる姿が可愛いんだよ。吸うけど、いいよな」

「どうぞ。好きなだけ吸って興奮してください」

 

 美優は手を膝に揃えて乳首への刺激に構えている。

 俺は美優の重たい乳房を持ち上げると、俺は首を下げて美優の乳首に吸い付いた。

 

「んんんっ……!! あっ……うぅ……っ……!!」

「んっ……はぁ……ちゅっ……美優……」

 

 敏感な乳首の刺激に耐える美優を相手に、俺は乳房の先を平たく潰して、突き出てきた乳首を口内のいっぱいにまで含んで舌をチロチロと上下に動かす。

 

「あっ、あっ、あっ……!! お兄ちゃん、それぇっ……だめっ……!!」

 

 乳首を舐めるたびに美優がビクついて、それと同調するように俺のペニスもビクビクと肥大化を始めた。

 軟なはずの美優の乳房は、それでも巨乳であるが故の丈夫さもあって、ジュルッと強く吸い付くとその分だけ美優は気持ち良さそうに嬌声をあげた。

 

「ああっ、ああんっ……そんな、ひあっ……おにいちゃん、夢中に、なりすぎ……!」

「んっ……ふぅ……だって、美優がこんなにおっぱいを吸わせてくれて……それこそ、夢みたいで……」

 

 俺は両手で美優の乳房を持って、右の乳首に左の乳首に、繰り返し吸い付いた。

 ジャンクフードを豪勢に頬張るように、雑に美優のおっぱいを吸っては、ストローの先に残った雫の一滴までもを味わうように、執拗に舐って美優を責め立てた。

 

「はぁん、ああっ……もう…………イクっ……!!  イッ…………イクっ…………イクっ……!!」

 

 堰を切ったように美優は絶頂した。

 それからの美優は俺の舌に翻弄されるがままにイッて、全身の筋力が使い尽くされて体を支えられなくなったところで、俺は美優の腰を持ち上げてベッドに押し倒した。

 

「美優、勃起したよ。おっぱい吸いながら挿れるからな」

「はぁ、はぁ……まって……きゅうけい……させて……」

 

 俺は美優の衣服を全部脱がせて、俺もズボンを脱いで剛直を突き出した。

 

「お兄ちゃん待って、わたしそんなの挿れられたら絶対に大声でちゃう」

「だったら二人で布団を被ってしよう」

 

 俺はもう性欲を止められなかった。

 美優に覆いかぶさったその上から布団を被って、俺と美優は簡易な防音の中でセックスを続行する。

 ベッドの縁にだらしなく垂れ下がっていた美優の脚を俺は持ち上げて、床に膝立ちをしながら俺は美優にのしかかるようにペニスを挿入した。

 

「はぁ、はああっ……美優っ……美優っ……!!」

「んんっ!! んぅぅううっ……あっ……んンンンッ……!! あ、ああッおにいちゃん……!! らめっ、あっ、はげしっ、イッ……ッ……もうらめらろイッちゃうのぉおっ……!!」

 

 パンッ、パンッ! と腰を打ち付けて、布団の中にくぐもる美優の絶叫を聴きながら、俺は何度も魔羅で杭を打ち付けた。

 吸い付く美優の乳が俺のピストンに合わせて上下に揺れて、子宮の奥を突くのと乳首を吸い上げるのを同時にすると、美優は背中を仰け反らせて激しくイった。

 

「アッ、あああっっ、ああっ、いやあああっ!! ひ、ひぎもぢぃっ……んんっ、あっ、らめぁああっらめらめっ……あっ、ああっ……ああっ!! おひ、ひゃっ、っ、あっ、イク、ひぐいぃっあっ……ああぅああっ……!!」

 

 久々に味わう美優の膣をこじ開ける感覚に、陶酔感にも似た快楽が身を包んでいた。

 美優を犯すことが本人から許される、その権利を持っていることが、俺の自尊心を極限の高次元にまで押し上げていた。

 

「じゅるっ……じゅっ……はあ……美優…………好きだ……一生愛してるからなっ……!! 中に出すぞ……美優……!!」

「あああっ……んんああぅあっ……!! なからひぃ……ひゅきぃいっ……あああぁあっ……!!」

 

 びゅるびゅるるるっ、びゅくびゅくっ、どぷっ、どぷんっ、どぷっ──!!

 

 布団に籠もった熱気の中で汗が飛んで、美優の膣内にも大量の精液が射出された。

 俺は久々の快感にぐったりと倒れ伏して、美優の胸の上で肺が大きく膨らんだり縮んだりするのを、余韻としてただ味わっていた。

 

「ふぅ、はぁ、っ……おにぃのばか……おっぱい吸いすぎ……女の子イカせすぎ…………でもスキ……」

「俺も美優が好きだよ」

 

 それから俺たちは愛情たっぷりのキスをして、それからはセックスの疲労感に包まれるままに、服も着ないでベッドで抱き合って寝落ちするまでずっとキスをしていた。

 

 そして、その翌朝のことである。

 

「おっぱい、封印させてください」

 

 制服に着替えた美優がブレザーにおっぱいの形をくっきりと張り出しながらそう言ってきた。

 当然といえば当然だが一日と経たずにおっぱいを好きにしていい許可は撤回されてしまったのである。

 

「な、なぜだ」

「お兄ちゃんにおっぱいを吸われるのが気持ちよすぎてこのままだと頭がおかしくなりそうだからです」

「それは……そうか……」

 

 そう言われてしまうと食い下がることはできないな。

 俺も調子に乗ってやりすぎた自覚はある。

 

「もう治ったんだし困らないよね」

「困りはしないけど、永久にってことじゃないんだよな?」

「雰囲気で流してくれれば。怒りはしませんので」

「だよな」

 

 要は俺が頼み込んで吸わせてもらうエッチの始め方は許可しないということ。

 この妹のことなので土下座をして頼み込めば──ゴミを見るように気持ち悪がられるだろうが──なんだかんだで吸わせてくれるはずだが、俺も男なのでいい加減にセックスの流れの作り方を覚えなければならない。

 

「ところでお兄ちゃん」

 

 美優はようやくストレートに戻った髪を腰まで下ろして、あれだけ激しいセックスに喘いでも全くあどけなさの抜けないパッチリとした目で俺を見つめてきた。

 

「ん、どうした?」

「お兄ちゃん、昨日は一回しか出していないわけじゃないですか」

「そうだな」

 

 俺と美優の間では精液たっぷりの射精以外はカウントしないので一回で相違ない。

 

「となると、これまで何日も出てなかったわけなので、一晩が経った今朝ともなれば、また溜まっていますよね」

「そのはずだな」

「なので。心優しい妹がお口で出してあげようと思います」

「お、おお。ずいぶんと積極的だな。すごく嬉しいよ」

 

 これも山本さん効果なのか。

 性生活のために男を喜ばせることの必要性が身に染みてわかったようだな。

 

「いや、まあ、その……。これまで、しばらく薄いのを飲まされてきたので」

「そ、そういうことか」

 

 一見すると愛らしい人形のようですらあるこの妹は、秘めたる好物として喉に引っかかるぐらいドロドロしたとても苦いお兄ちゃんの精液というものがある。

 なので、フェラチオという行為が好きかはさておくとして、そろそろ俺のきちんとした精液が飲みたいらしい。

 本人も口にするのも憚られる非常に恥ずかしい秘密なのであえて確認は取っていないが、この会話のやり取りがそのような意味で成立しているのはもう間違いがない。

 

「じゃあ、頼むよ」

 

 俺はズボンを半脱ぎにしてペニスを露出させた。

 

 もう朝食も済んだこの時間。

 俺たちは学校に行く前に、兄妹でフェラチオをする。

 

 そして、俺はこのロリで巨乳の妹に、また気持ちよく射精をさせてもらう……。

 

 はずだった。

 

「あの……、お兄ちゃん?」

 

 どうしたことだろうか、ペニスが勃起する様子がない。

 あれだけ情熱的なセックスをして完治したと思われていた俺の勃起不能は、まだ完全には治癒していなかったのだ。

 

「あ、えと……これは……。また、疲れてるのかも……」

 

 俺が懸命に弁明をするも、ようやくと期待していた美優は、目に涙を溜めるぐらいに憤慨して頬を膨らませていた。

 

「むむぅぅう~!!」

 

 そんな愛らしい顔をして、欲しいのは俺の精液だなんて。

 

「昨日のでコツは掴んできたから! だから、色々……ぱっ、パイズリをしたりだとか、場所を変えたりだとか、試してみよう!」

 

 俺は少しでも前向きに。

 百パーセントが俺のせいでないことをわかっている美優も、その意気込みは汲んでくれた。

 

「もしくは、アレを出すしかないか」

「あ、アレは最終手段にしましょう。お兄ちゃんとする用は、仕上げも、まだなので」

「そうか」

 

 美優も俺とのことをきちんと考えてくれていたんだな。

 これは益々期待に応えないわけにはいかない。

 

「美優」

「はい」

 

 俺はペニスを露出させたままで。

 きっちりと制服を着込んだ美優に、想いを告げる。

 

「おっぱいでまた無理やり勃たせて、イカせてもらえないだろうか」

 

 勃起はしないが、美優の言っていた通り、性欲は溜まっているのだ。

 

「…………。私のこと遅刻させたら、二度としないからね」

 

 美優はさっそく、撤回の撤回をして。

 

 ブレザーのボタンに、指を掛けたのだった。

 

 

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