「だいぶおとなしくなったな」
傍らで眠る彼女を見ながらそう呟いた。
勿論、ただ寝ているわけじゃない。
手こそ自由だが、足はそれぞれをベッドに固定されている。
顔には目隠しをつけられ、口にはボールギャグが嚙まされている。
一体誰がこんなことを?
そういう疑問は出てこない。
なぜなら、これを首謀したのは俺だから。
彼女を縛り、監禁することを決めたのは俺だから。
「っふ......ふふっ......」
自分の口からくぐもった声が出ているのに、気づくのに時間がかかった。
それほどまでに、彼女に心酔しているのだろう。
よりにも寄って、今この状態の彼女を見て。
「ん......んふ......?」
「あ、起きた」
彼女が起床した。
にこやかにおはようと言って笑いかけながら、噛ませているものを外す。
彼女もぎこちない笑いを浮かべてから、再び表情が沈む。
「どうしたの?」
「......出たい」
「......なんでだい?外は危険がいっぱいだ。君も身を持って体験したろう?だからこうして保護しているんだ」
もっともらしい理由を力説するが、こんな言葉に真実なんて「なんでだい?」の部分しかない。
その後は全部虚言。
彼女を心配する白い建前、ずっとそばに置いておきたいという黒い本音。
「でも、こんなにしなくていい」
「......それを全部ほどいた時、君はどうしたっけ」
彼女は拘束を解いた瞬間、俺の背後を取って外に出ようとしたことがある。
あの時ばっかりは危なかった。
玄関の二重カギを
「あの時は惜しかったね?そのままドアを開けていれば出られたのに」
「開けたけど、しまってた」
「そりゃあ、ドアのU字ロックしてたからねえ」
鍵が開いてるから出れる、とは限らない。
ちゃんとセキュリティは2重3重にしておくべきだ。
ましてや、大切な彼女が家にいる状況では。
外敵から彼女を護るためにロックをかけていたんだ、出られないのはそれの副次効果というわけだ。
決して、閉じ込める意図なんて、微塵もない。
そもそも、俺は別に彼女を閉じ込めているわけではないのだ。
ただ、危険な世界に彼女を生かせないため、この家の中で安全に暮らしてほしいから、こうやって出さないようにしているだけで、別に閉じ込める意図なんて、どこにもない。
「......何が、目的なの?」
「何が?」
「私を、ここにいれっぱにして、どうするつもりなの?」
「言っただろう?君を守るためだって」
「嘘だよ。私、守ってくれなんて言ってない」
「......君の行動がいかに危険で、一歩間違えば死に至るリスクがあるとは、先週あたりに3時間ほどたっぷり力説したはずだが?」
「......そんな長いの覚えとけるわけないじゃん」
「はぁ。もう一度言おうか?それとも、」
彼女に覆いかぶさって、続きを囁く。
「カラダに覚えさせる方が、早いかな?」
「......またそうやって、私を襲うんだ」
「毎度突っぱねて、結局いやらしくよがってしまうのは誰だっけ?」
「っ......」
「君も強情だな。苦しいのなら声を出したらどうだい?」
30分ほど彼女の胸と秘部を弄っては絶頂寸前で止めて、を繰り返しているが、彼女は一向に声を出さない。
前までが出し過ぎていた、と考えるのが妥当ではあるが、やはり今回は強情だ。
「もっと聞かせてほしい。君の声を」
「っう......!」
聞かせてとは言ったがそうじゃない。
俺は彼女の甘い声が聞きたい。
俺だけがあげさせられる声が、聞きたい。
「......ん、ならやめよう」
と言って、手を引いてみる。
と、彼女の手が伸びて、俺の手を掴むと、そのまま胸に置かれた。
「どうしたんだい?」
「......揉んで」
「これ以上大きくする気かい?」
「違う」
「じゃあどうして?」
「......イか、せて」
「君、胸だけでイけたっけ?」
「がん、ばる、から」
「......わかった」
甘いのはどっちなんだろうね。
仕方ない、彼女の頼みだ。
甘んじて受け入れてあげよう。
「あぅ......あぁっ......」
「わざと喘ぐならやめてくれないか?」
演技色が強い。
「ちがう、もん......ほんとに、きもち、よく、てぇ......」
「ならいいか」
大きい乳房を揉みしだきながら、先端にも触れる。
「ひぁっ......あっ、ま......い、く......」
「お望み通りの快楽だよ。享受しなよ」
そう言った途端に、体が跳ねた。
小刻みに震える姿は、なんだかよくないものを思わせる。
今日は胸だけでイケるよう、調教するとしようか。
コレジャナイ