※この作品はR-18です。

健気な彼女   作:ユイトアクエリア

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若干の脳イキ描写(うまくできてるかは別)



《Null√》そこは、何もない場所

「私、どうしたらいいんだろう...」

 

呟きながらゆっくりと帰り道を進む。

友人とケンカ別れをしていろいろなことを吐き捨てて帰ってきたような気もするが、正直覚えていない。

 

「はぁ...」

 

立ち止まり、深くうなだれてため息を一つ。

こんなことをしていても仲直りなどできるはずもない、ただの自分にたまったストレスの消化。

 

「...あれ?」

 

顔を上げると、すぐ近くに鳥居があった。

しかし、違和感を覚えた。

 

「こんなところに神社なんて、あったっけ...?」

 

言葉とは裏腹に、足はその方向に進んでいく。

神頼みでもしないと、この気持ちを落とし込むことは出来ないだろうと思ったから。

 

階段を一段登るごとに、違和感が増していく。

やっぱり、こんな場所に神社なんて。

いいや、もっと言えば。

 

「ここ、もしかして...」

 

スマホは当然圏外。

分かっていた。

足が止まる。

けれど。

 

「行けば、わかるかな?」

 

登りきったら、何かあると信じて足を動かし続けた。

 


 

「はぁ...はぁ...つい、た...」

 

階段を登り切った先にあったのは、予想通り神社だった。

特に何の変哲もない。

むしろ、なんだか空気がきれいな気がして、少し心地いい。

 

「あれ、参拝客かな?珍しい」

「っ!?」

 

後ろから声が聞こえて振り向くと、そこには誰もいなかった。

 

「あれ、見えてないのかな?おーい」

 

音源はもう少し下。

目線を落とすと、犬が一匹。

 

「お、目が合った。こんにちは」

「こ、こんにちは...えっと、喋る、犬さん?」

 

そう言うと、犬は笑った。

 

「あはは、そうか。君には犬に見えるのか」

「え?」

「僕の体質は特殊でね。今が犬ということは...失礼、君、今何時?」

 

言われたので、スマホを見る。

 

「えっと...3時になる1分前です」

「なら、そろそろ変わるかな」

「あの、変わるって?」

 

言い終わるかどうかの時に、犬が白い煙に包まれた。

 

「大丈夫?」

「はい...ケホッ...大丈夫で...?」

 

さっきの声に比べて低い。

煙が晴れたことを確認して目を開ける。

 

「...あれ?固まっちゃった」

 

...目の前に男の人がいた。

 

びっくりして少し後ろに下がると、その人の全体が見えた。

背が高くて、白髪で、なんかのお話に出てくるひとのようだった。

 

「大丈夫?」

「あ、は、はい。大丈夫です」

「で、君はどうやってここに?」

「えっと、普通に階段を...」

 

そこまで言って、逃げなきゃ、と本能的に思った。

だって、ここは存(・)在(・)し(・)な(・)い(・)場(・)所(・)。

 

「...へぇ、普通に、ねぇ?」

 

雰囲気が変わった。

早く。

 

「あれ?逃げようとしてる?せっかく君の好みの姿になったのに」

 

何か言ってるけれど、早く、さっきの階段まで...

 

「あ、そこ、もう崖だよ」

 

ギリギリ聞こえたその言葉で、足を止めてしまった。

 

「ほらね?」

 

さっき確かに登ってきた場所には、もう何もなかった。

そして、後ろから優しく抱きとめられる。

 

「危ないなぁ、崖に向かって飛び降りとかしなくて良かったよ」

「あ、の、話して...下さ...んっ...!?」

 

唇を塞がれた。

 

「なんで離さなきゃいけないんだい?せっかく捕まえたのに」

「んっ...ぷはっ...つ、捕まえた?」

「君がここに来たのも、全部俺の思い通り。君の危険察知力だけが、俺の思考の範疇外だったけど、それ以外は全部計画通り」

 

息が詰まる。

足が震える。

 

「あらら、腰抜けちゃった?」

 

言いながら、そのひとは私の体を持ち上げる。

 

「動けるぐらいには休憩しなきゃね」

 


 

「は、離して下さ...んんっ...」

「ほら、暴れない。暴れたら痛いよ?」

 

腕を固定されて、唇を塞がれる。

身を捩って抵抗してるけど、全く意に介してない。

 

「んっ...何が、目的なんですか...!」

「目的?んーそうだなぁ...君みたいな若い子を食料にしてる、って言った方が怖いかな?」

 

淡々と言ったその言葉のせいで、抵抗する気が失せてしまった。

逃げなきゃいけないのに、逆らったらもっとひどい目に合う気がして。

 

「あれ、逃げるのやめたの?ふふ、いい子」

 

頭を撫でられて、優しく頬にキスをされる。

 

「(早く、早く...!)」

「何が早く、なのかな?」

「...え」

 

心を読まれた?

そんなはずはないのに、タイミングよく被っただけ?

 

「(考えてること、わかるの?)」

「うん。まぁ神様だからね」

「嘘、ばっかり」

「嘘かどうかは、これから試してみようか」

 

そう言って彼は私のお腹に手を置いた。

 

「ーーっ...?!」

「どう?」

「っは...まっ...ずっと、イ...」

 

何が起こってるのか全く分からない。

お腹に手を置かれただけで、気持ちいい場所から帰ってこれない。

なんで、どうして?

 

「言ったでしょ?神様だって」

「かみ、さまのちから、こんなことに、つかっちゃ...あーー」

「俺の権能なんだから、どう使おうと自由でしょ?それより、もうちょっと抵抗しないと、脳がバカになっちゃうよ?」

 

何か言われてるけど、ずっと気持ちよくて、ずっと戻れない。

このままじゃ、おかしくなって...。

 

「あれ...あ、壊れちゃったか」

「っ...ぁ...」

「まぁ、いいか。一個、新鮮なオナホが増えたと思えば」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




こんな神様いてたまるか
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