※この作品はR-18です。

健気な彼女   作:ユイトアクエリア

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null...プログラミングにおけるデータ表現の一種。「何もない」ことを意味する単語。

だから、存在しない√で、null√。

行為シーンはないからN判定だけど、最後は少しだけグロ注意かも


...本編、進まないね


《null√》彼ではない、誰か【N】(若干R-18G)

「ほら、逃げない。かえって痛いよ?」

「ん...!!くっ...!」

「だから、暴れないの」

 

私を諭すように優しく語り掛ける彼は、いつもの彼ではなかった。

私を縛り、喋れなくして、見えなくして、隣にいる。

 

「...もうちょっと素直になったら?」

「...!」

「そんなに首振って、だめだよ、首痛めちゃうでしょ?」

 

私の頭を優しく抑えて、耳元で、繰り返しダメと囁く彼。

いつから、おかしくなってしまったんだろう。

思えば、彼が私を見るときの眼が、少し歪んでいるような気がしていた。

それに掛ける言葉も。

そうだ。思えば、何もかもが妖しく、優しく、歪んでいた。

だとするならば、彼は最初から、歪んでいたのかもしれない。

 

「考え事?ダメだよ」

「っ...!?」

 

少し怒って言いながら、私の胸を乱暴に揉む。

いつもなら、痛いと言って抗議するところだけど、喋れないうえぜか痛さすらも快感に感じているため、頭の中が勝手に「気持ちいい」と変換してしまっている。

 

「あはっ。腰跳ねてる。気持ちいいんだ?こんなに乱暴にされて」

「っ...!んっ...!」

 

やられていることは強姦と何ら変わらないはずなのに、体が勝手に反応してしまっている。

彼に触られるところなら、どこでも気持ちいいと、勝手に思ってしまっている。

 

「あーあ。今の状態、わかる?」

「っ...」

「ただ胸掴んで揺すってるだけなのに、腰揺らして。誘ってる?」

「...!!」

「だーかーら。そんな激しく首振らない。痛めるでしょ?」

 

分からない。わからない。

なぜ痛める行為を禁止するのに、彼は痛みを与え続けるのだろう。

 

「...ねぇ、ボーっとしないでくれる?」

「っ...!?」

 

突然、パチンという音と共に腹に痛みが走った。

どうやら、彼によって叩かれたらしい。

それすらも快感に変換して体に伝わってしまい、体が勝手に震える。

 

「...ねぇ、今まで知らなかったけど。もしかして君って」

 

「被虐嗜好者(痛いの大好き)?」

「ん...!?んっ...っ...!!」

 

思いがけないことを言われ、思わず暴れてしまう。

 

「はぁ...暴れるってことは、また叩かれたいってこと、だよね...っ!」

 

パチンと、もう一発。

叩かれた部分が熱を持ち、痛覚として脳に伝える。

しかし、痛覚を受けた脳は快楽としてそれを変換し、それを体に伝える。

それを受け取った体は、勝手に震える。

 

「...だんだん馴染んできたかな。この感覚は」

「...?」

「君が、だんだん痛みも気持ちよくなるようになってきたかなって」

「...ん...!」

「...うめき声だけじゃ、だんだん物足りなくなってきたな。外すか」

 

そう言って、私の口のタオルを取った。

 

「...っは...!」

「ねぇ。痛いの、好き?」

「...嫌いに決まってるじゃん」

「へぇ...そっか」

「はっ...ぁ...!?」

 

もう一発、張り手が襲う。

どうしても痛みを快感と取ってしまうこの体は、もう取り繕えない位に震えている。

 

「あはは。君、やっぱり痛いの好きでしょ?」

「すきじゃ、ない...!綾乃くんが、こうしたんでしょ...!!」

「いいや?僕(・)はただ、君に感じやすくなる薬を飲ませただけさ」

 

おかしい。

自分の体ではなく、彼の言動に。

考えれば、さっきから、私の名前ではなく、ずっと「君」と呼んでいた気がする。

 

「あやくんは、僕なんて言わないし、私のことは名前で呼ぶ」

「...あぁ、そうそう。一人称を変えたんだ。他人ぽくした方が、ちょっと良くなるかなと思って」

「...だとしたら似合ってないし、嘘もやめた方が良い」

「はぁ。どうしてこいつの彼女は、こんなに鋭いんだ?こいつはヘタレで鈍感だっていうのにさ」

 

そういいながら、私の目隠しを取る誰か。

目を光に慣らすため、少しずつ目を開けていくと、そこに映ったのは。

 

「あ、綾乃、くん...?」

 

服の一部分が赤く染まり、その部分から金属の刃が飛び出ている、彼の姿だった。

 

 

 

 




初めてこんなの書いた。
可哀想だから書きたくないけど
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