いや拮抗してたから出してもいいかなって。
あと書いといてお蔵っていうのも悲しいので。
あと、綾乃くんのクズ度マックスです、ご注意を。
とりあえず釘は刺したけど、言ってから動こうとしない。
随分と物分かりがいい人だ、白金さん。
前にもこんなことがあったのか?
と考えていると、部屋に扉が出現し、その両端の隅から何かが出てきた。
「なんだ、あれ」
燐子「見て、みましょうか」
とりあえず俺は左側、白金さんは右側に。
俺の方に置いてあったのは紙一枚と中身がたっぷり詰まったガラス瓶一本。
『横に置いてある媚薬を一本全て飲み切ってから、行為によって5回以上絶頂してください』
「馬鹿馬鹿しい......」
燐子「あ、あの......」
白金さんがおずおずと差し出してきた紙には、俺の方にあったものと同じことが書いてあった。
それと、俺側にあったものと同じガラス瓶。
後は、なぜか知らないけどアイマスク。
「何がしたいんだ......?」
燐子「分かり、ません......けど、これをしないと、出られないんでしょうか......?」
「だろうなぁ......」
目線の先にある扉は鍵がかかっていた。
そしてわざとらしく、『紙の指示に従っていれば自ずと開きます』と書いてある。
この指示に従うのは癪だし、何より人の彼女を抱くことに抵抗しかない。
これで隣にいるのがましろであれば、何のためらいもなく......と言うのは語弊があるが、特に気にすることなく致した気がする。
......いや、誰に見られてるもわからないこの部屋で、致すこと自体に問題があるか。
燐子「あ、あの......」
「頼むから飲まないでくれよ......」
燐子「はっ.....っ......」
時すでに遅し。
目をトロンとさせて、全体的に熱を帯びてる気がする。
すでに一本飲んだ後だろう。
白金さん、行動力の塊か?
すでに脱いでるし。
あんな言動しておいて、押しは強いタイプか?
さらに媚薬を飲んでいるということもあって、さらに押しが強い気がする。
いや、普段を知らないが。
「いや、あの、ストップ、ストップ......!」
燐子「早く、飲んでください......!」
「飲む、飲むから、待ってくれ......!」
勢いに押され瓶の中身を一息に飲み干す。
少し苦めの液を一気に嚥下する。
燐子「飲みました、飲みましたね......?じゃあ、早速、しましょう......!」
「待てって!白金さん、いくら出るためとはいえ、他の男に抱かれる気か!?」
......言う必要はないかもしれないが、一応言っておく。
俺に寝取り趣味はない。
部屋の脱出のカギがこの行動だといえ、そう易々と体を預けられるものだろうか?
だから、訴えてみる。
聞いてもらえる保証はないし、それで聞いてもらえたとしてまともな返答が帰ってくる気がしないが。
燐子「は、ぁ......あなたは、ここから出られなくても、いいんですか?」
「いいわけないだろ......けど、これで体を任せるのは違うだろ......っ!」
燐子「んちゅ......ぷはっ......」
キスをされた。
それで、何かが切れた。
押し倒された体制なのを無理やり起こし、立場を逆転させる。
「人の男に手出すとか、正気じゃねえよ」
燐子「薬の、せいですからっ......」
「どうだか......さっきまで散々煽ってたくせに......っ!」
目を隠しながらキスをする。
人の彼女を抱く趣味はないから、なるべく白金さんだと意識しないようにする。
脳内イメージを
......聞くだけだと、人に彼女の面影合わせるって、最低だな。
「あぁ、そういうことか。......白金さん、これ着けて」
燐子「ぇ......?あ、はい......」
俺の方に無かったアイマスク。
それを着けてもらう。
彼女の視界を塞ぎ、俺だと分からないようにする。
俺としても、顔の一部が隠れれば、他人だということもまぎれる。
「......頼むから、呼ぶ名前は唯斗にしてくれ」
燐子「っ......はい」
繰り返し彼女の口を塞ぎながら、あまり触れたくはないが、彼女の胸に触れる。
燐子「ふぁ、あっ......」
しっかりと感じてくれているようで一安心したところで、下にも触れる。
かすかな湿り気を確認したので、指を一本いれてみる。
燐子「あっ......やっ......」
「(普段からこんななのか......?)」
人は視界を塞がれるとあらゆる刺激を何倍にして受け取るという。
そういう意味であれば、この部屋の脱出条件的には最適かもしれない。
......行為というのは、体を重ねることを指すのか、それとも前戯も含むのか。
まぁ、性格の悪い部屋だから、きっと前者だろう。
そうなればきっと、絶頂回数というのも、両者それぞれ5回ずつという、なんとも恐ろしいことになるわけだが。
ともかくこうなれば、腹をくくるしかない。
彼女を愛しているが故、手っ取り早く終わらせて早く彼の元に彼女を返してやろう。
燐子「んっ......あっ、も、っと......」
「じゃ、お望みどおりに......!」
指の本数を2本に増やし、少し激しめに出し入れしてやる。
燐子「あっ、あっ......ゆ、いく......」
「(いや、独占欲を出すな、唯斗と呼べと言ったのは俺だ)」
喘がせているのは自分なのに、別の男の名を出されているのに少し苛立つ。
これが世にいう寝取り・寝取られと言う奴か。
体験して思うが、やはり俺の性的思考からは大きく外れているようだ。
あくまで俺の興奮材料は、『目の前に無抵抗で裸の女がいる』ということであって、『決して他人の彼女を自分の手で汚している』ことに興奮しているわけじゃない。
それだけは、自己暗示でもしなきゃやっててられない。
燐子「ゆ......ちょう、だい、お、っきいの......」
「ん、わかった」
なるべく冷静に、なるべく温かみのある声で、そう言ったつもりだが、彼女にはどう聞こえただろうか。
肥大した自分の欲を外気に晒し、それを彼女の蜜壺へ近づける。
それだけで普段よりも大きくなったような気がしてくる。
「いれるよ」
燐子「はい......」
ゆっくりと挿入していく。
まず安心したのは、処女ではなかったということ。
他人棒で喪失したとなれば、彼も悲しむだろうと思ったが、その心配は杞憂のようだった。
奥までゆっくりと挿入し、一番奥で静止する。
「全部、はいったよ」
燐子「あったかい、ね......ゆい、くんの......」
「(抑えろ、抑えろ.......!)良かった、な」
我ながら、よく抑えている方だと思う。
というか、最初に飲んだ媚薬とうたわれてたもの、たぶん媚薬じゃない。
苦めのお茶かなんかだろう。
だって、証拠に俺は冷静さを欠いていない。
いつも、ましろとするときと同じテンションだ。
......こう聞くと俺がテンション上がってない奴みたいにみられそうだけど、そういう訳じゃない。
気分は高揚しているが、理性を保ったままということ。
「動く、ぞ」
燐子「うん......いっぱい、突いて」
......彼女も媚薬が聞いてないクチか?
そう思えるぐらいには、随分と冷静に見える。
だとしたら躊躇いが見えないのもあれだけど。
ま、ここで躊躇っても、一生出れないってことで困るけどね。
燐子「あっ、は.......んっ、んっ」
「(違う、違う、相手はましろ、ましろ......)」
顔の一部分を隠しただけじゃ、やっぱり彼女とは思いこめない。
俺は見えてるから余計に。
彼女はどうなんだろう。
俺のこと、ちゃんと彼氏だと
燐子「きもち、い、も、っと......」
「はっ......じゃあ、早めるよ......」
運動を早くする。
それによって胸の揺れが激しくなり、余計に興奮を煽るが、それ以上に目の毒なので、顔を逸らす。
......もしかしたら俺、『裸の女』じゃなくて『目隠し状態』に興奮してるのか?
燐子「あっ......まって、い、あっ......」
彼女が腰を震わせた。
どうやら絶頂したようだ。
まず一回。
けれど、普段なら相手を思いやって止める腰を、今回に限っては構わず動かしてしまっている俺がいる。
俺の本能は、この女を自分のモノにしたいと、そう言っている。
だから。
燐子「まって、まだ、いって」
「一回で、やめるわけ、ねえだろ......!」
快感に快感を上乗せして、さらに絶頂へと導く。
無理矢理やっているから心が痛むが、それよりも早くこの体に精を注ぎ込みたくて仕方ない。
......しばらくして部屋から出てきたこのペアは、片方はひどくやつれ、もう片方は安心しきった顔で出てきた。
まぁ、安心というのは、傍から見ればの話。
彼の心の中は欲で満たされ、世に言う暗黒微笑と言うものになっているだろう。
これをNTRと言わずしてなんというか!!
まぁ、NTRではないですけど()