翌日
コンコン
僕の部屋の窓が叩かれる。今は土曜日の9時なのに、どうしたんだろう。でもこの音を聞くのはいつぶりだろう。エレーナからのお誘いの音。小学生の頃は毎日お互いに鳴らしていた。中学生になるとあまり聞かなくなったが、勉強を教え合ったりするために、月に2〜3回は鳴っていた。
この音は、「部屋に来て」という合図だ。僕と彼女の部屋はとても近い。だからこうして部屋同士を行き来
できる。僕はちょっぴり期待を抱きながら彼女の部屋に向かう。
「久しぶりだね、どうしたの?」
期待を悟られないように気をつけつつ、彼女に質問する。
「いえ、大したことじゃないんだけど、」
と前置きをして続ける。
「最近私と話してくれないよね?どうしてなの?」
彼女はすこし悲しそうな、心配したような表情で問いかける。
僕は彼女の笑顔を見たいのに、彼女を心配させてしまっている。
「それに光輝君がエレーナのこと狙ってるって噂があってさ...だから僕が近くにいるとエレーナの邪魔かなって思って。」
彼女の顔に、悲しみと怒りの色が浮かぶ。僕は彼女を怒らせてしまったらしい。
「馬鹿ですか....?」
そう彼女は罵ってくる。
「あなたが私の思いを勝手に決めつけないでください。私が光輝を好き?冗談じゃない、なんであんな糞を好きにならなきゃいけないんですか?」
「私は...私が愛しているのはあなた...いや。」
「私はっ、みーくんのことを愛してるのに!」
エレーナが僕のことを好き?どういうことだ?僕が驚きを隠せずにワタワタしていると、
「ははぁ〜ん。そうか...他の女のことが気になったんじゃないですか?誰なの?ねぇ教えてよ。今からそいつぶっ殺してくるからさぁ...教えてよみーくん。」
彼女の目からハイライトが消える。彼女はクーデレ属性の他にヤンデレ属性を持っているらしい。でもそんなことより、彼女が僕を愛してると言ってくれた。彼女に僕の想いをぶつける。
「エレーナ。僕は他の女の子なんて愛してないよ。僕はずっと、君に恋をしているんだ。君より可愛い子なんてこの地球をどんなに探してもいないよ。それに君は僕のことを愛しているって言ってくれたよね。」
そのまま僕は、
「僕はエレーナを愛が好きだ。だから僕と付き合ってほしい。」
対するエレーナは...
「ミーくんが私を好きだなんて当たり前のことを言わないでくださいよ。やっと恋人になる勇気を出してくれたんですね。」
うん。なんかちょっとおかしいけど、エレーナはオッケーってことだよね。エレーナが僕の彼女。そう思うだけで笑みがこぼれてしまう。
僕たちのお話はここからが始まり。
ここから、「クーデレ&ヤンデレ彼女と僕のお話」が始まる。