紐パンきつねの海色バカンス 作:ナルキケーネ(ハーメルン支店)
「……ま、マリンちゃん……ホントにこれ、必要なの……?」
フブキはクイクイと首を振って問う。小さくはなかったはずのその動きは、何故か視界を一切変えることがなかった。
フブキの視野に広がるのは、星を見失った夜のように不気味な闇だけだった。
「必要、だと思うよ。これから、フブちゃんが……あたしじゃなくて、好きな人に抱かれてるって思えるようにしたんだから」
「……マリンちゃん……?」
マリンによって光を奪われ、心細さが増した中で、再び背中が包容力を持つ温もりに包まれた。
ビクンと身体を震わせた恐怖を取り除くように、友人の香りと体温が抱き締めてくれていた。
「そっちの方が、フブちゃん的にも気楽でしょ?」
「……う、うん……そうかも、だけど……」
身体は密着しているのに、心が遠く感じる。フブキはマリンの声に若干の距離感を覚えて、寂しい気持ちを募らせた。
マリンは理性を保つために、気合を込めた深呼吸を重ねていた。親愛と性愛の波間でバランスを取り、溺れないように体勢を整える。
大きすぎる興奮と我慢を首筋に感じて、フブキの心がむず痒くなっていく。
もっと近くに来てほしい。ダメって言っても、無理矢理愛そうとしてほしい。そんな、救えないワガママが喉まで出かかってしまったのを慌てて呑み込む。
(…………私……何もしてないのに、無責任に欲しがってばっかりだ……。まつりちゃん、いつも何も言わずにリードしてくれてたから……全然気付かなかった……)
過ちのバカンスの中で、距離が離れてしまった想い人の愛情を再認識する。キュンと切なくなった心は、闇の中ではその輪郭をハッキリとさせていた。
しかし、自然と愛されたがってしまう自分の気持ちは制御できそうになかった。荒波に流されてしまったフブキはどうすることもできず、ただドキドキしながら待つばかりだった。
「フブちゃん、濡れやすいみたいだから……直におま×こする前にさ、お部屋を汚さないようにちょっと移動しよっか」
「移動……? ひゃっ、わわっ……!?」
フブキはマリンの手で抱き上げられ、お尻の下で既に湿っていたタオルと一緒に移動させられる。何も見えていないフブキは、ベッドの中ほどでマリンに背を預けるようにして座り、丸裸になった下半身をぱっくりと露出していた。
背中に感じる温かさよりも、スースーとする下半身の熱が際立ってしまう。ここまで焦らされ続けたせいで秘部が熱くなりすぎて、ちょっとした動きによる微風が冷たく感じた。
「見えないと思うけど……今、予備のタオルも広げておいたから。直に振動させると……フブちゃんのおつゆが飛沫になっちゃて、後でお布団がベタつきそうだし」
「あ、うん……ありがとう……。マリンちゃん、優しいね……」
「だーっ……!! 甘い声でそういうこと言わないでよ……!?」
やけになったマリンの手が、フブキの胸元をまさぐり、肩部分と分かれている衣服がずり下ろす。器用な手つきでブラを外され、汗ばんだ乳房が露わになった。
光にすら愛される女体はなだらかなのに、しっかりと隆起しているラインがふるりと波打つ。決して小さくはない果肉が少しだけ流れて、シルクのようになめらかでキメ細かい肌に、乳房の立体的な陰影が生まれていた。
淡く色付いた乳輪は可憐に揺れて、なだらかな乳丘の先端で膨らむ蕾まで鮮やかに彩られている。身体全体が興奮しているからか、乳輪と乳首はぷっくりと膨らんでエロティックに照っていた。
「……うわぁ……うわぁー……! フブちゃんの乳首、エッロ……! 乳輪はそこまでなのに……乳首がぽっちりしててカワイイっ……!」
マリンは敢えて軽々しく振る舞い、この怪しい関係性に冗談めかせた雰囲気をまとわせた。
そうでもしないと、すぐにフブキに襲いかかってしまいそうだった。唇に走るズキズキとした痛みに助けられながら、フブキの美しい乳房の魅力に耐えていた。
その膨らみはまるで芸術品のように美しく、それでいて、生身の女体の肉感を豊満に孕んでいる。二次元に描いた理想がそのまま実体化したような、奇跡のおっぱいだった。
「そ、そんなにヤバいの……? おっぱいの先っぽなんて、じっくり見比べないからわからないよ……」
フブキはまつりの慎ましい乳房を思い出した。乳輪も乳首も小さくて、やや濃いめに赤く色付いたあの可愛らしい二輪の蕾とは……たしかに、けっこう違う気がする。
「ヤバいわね、良い意味で……! くぅ~……おさわり厳禁がなかったら、今すぐにでもむしゃぶりつく自信があるのに……!」
ここで理性の鎖を引き千切ってしまっては、口の中に残る血の味も、引かない痛みも無駄になってしまう。
マリンは垂涎の果実を目の前にして、歯ぎしりをしつつ、溢れる涎を呑み下すことしか許されない。その口惜しさは、おっパブで出会ったタイプの女の子から乳首吸いを拒否られた男の気持ちに酷似していた。
裏切りと背徳の肉欲をギッタンギッタンに丸めて投げ捨て、マリンはマッサージ機をフブキの乳首に押し当て、電源を入れ直した。
「ひゃあっ……!? あっ、ん、くはぁうっ♡ おっぱいも、するのぉっ……? ん、んんっ……♡」
「そりゃそうよー。好きな人にも、いっぱいもみもみされてるでしょ?」
「んっ、ううっ……くぅんっ……♡ そりゃ、されてる、けどぉっ……あんっ……♡」
ヴーンと唸るマッサージ機を動かし、乳首と乳輪の境目をクリクリと愛撫していくマリン。少しずつ存在感を増していく乳首を育てながら、マッサージ機を持っていない左手で乳房を揉み始めた。
「ひゃぁあんっ……!♡ ま、マリンちゃん、触っちゃダメだよ……くふぅんっ……♡」
「て、手袋してるから……! おっぱい揉むだけだから……!! うっわ、このおっぱい……触り心地良すぎィ……!!」
手袋越しに感じたのは、柔らかさと瑞々しさのバランスが黄金比となった、食べ頃果実のジューシーな肉感だった。
手の平にフィットするサイズ感のフルーツには、ぽよぽよとした弾力があって指を押し返そうとする。それと同時にまったりとたわんで、皮膚がとろけるように絡みついて、指の表面から内部までを幸福感で浸した。
「あ~……あ~っ……たまんねぇ~!! このおっぱい、本気で一生触れるわぁ……! 生で乳を触りてぇ~……!!」
「それは、ダメだよぉっ……あっ♡ふぁあっ……はぁああんっ……♡」
「ぬぁ~……! 声が可愛い……おっぱいがエロいぃ……!! フブちゃん……フブちゃぁんっ……!」
極上の乳房を触りながら、最高に可愛らしい喘ぎ声をすぐ近くで聞くことができる。それは、一年間で得られる幸せを押し固めたような至福だった。
魂を燃やすような欲情が視界をカッと熱くさせる。マリンの中で、丸まって耐えていた理性を、暴君のような興奮が足裏で蹂躙していた。
「はぁっ……あ、んんっ……♡ ま、マリンちゃあん……触り方、やらしいよぉ……あっ♡あぁ……はぁー……♡ じんじん、しちゃうっ……♡」
「ハァ……ハァ……! ちょっとだけ……もうちょっとだけ……!」
乳肉の温もりを堪能していたマリンの手に、自然と力がこもっていく。乳輪を巻き込むように強く揉み、くびられた乳首をコリコリとしごいてしまう。
抑えるだけで精一杯になるまで膨れ上がった本能が、マリンの手指に本気の愛撫を命じていた。まるで、フブキの魅力に支配されて、愛することを命じられているような夢中に陥ってしまう。
「だ、だめぇっ……! それは、あっ♡あぁっ……♡ おっぱいぃっ……先っぽ、いじめないで……っ……♡ きゃっ、あっ♡ひゃああんっ♡」
機械による無情な刺激と、歓喜に震える性欲たっぷりの愛撫。異なる二種類の激しい快感が、フブキの健康的で艶美なおっぱいをぷるぷるっ♡と揺らした。
視覚が制限されているため、肌で感じる刺激の量が増えている。フブキは未体験だった暗闇愛撫の没入感に心酔していた。
(あうぅう……! 右も、左も……おっぱい、好きにされちゃってる……! 何をされてるのか……これからどうされるのか……全然、わからないよぉ……!)
マリンは左右でマッサージ機を持ち替えて、不規則な愛撫でフブキを昂らせていく。そこには、両手でフブキの乳房を味わいたいという下心が垣間見えていた。
その代わりに、持っているテクニックの全てを駆使して、フブキのおっぱいを全力で満足させる。心を奪われないように、性愛の手綱を握り締めながら。
「ハァ……フゥ……こうやってね……? おっぱいをギューって搾って……乳首に、電マを押し当てるのもイイんだよ……♪」
「はきゅっ、ううんっ!!♡ あっ♡んっ♡ああんっ……♡ それ、すごいよぉっ……♡」
形の良い乳房を横から鷲掴みにされ、くびり出された乳首に強められた振動が走り抜ける。
フブキの真っ暗な世界に、パチパチと白い火花が散って、喉の奥から嬌声が漏れ出てしまった。
「さきっぽ……んぁあっ……♡ びりびり、キちゃうっ……ふぎゅぅっ……!♡」
「……いい声で鳴くわね、ホントに……! はぁ……ハァ……こうやって、フブちゃんに……溺れちゃうのか……!」
「知らないっ……知らないよぉっ……♡ はく、ぅっ……♡ あっ♡あっ♡だめっ、だめぇっ……♡ はく、ううっ……あぁーんっ……!!♡」
フブキはビクビクと肩を震わせて、身体を縮こまらせた。
何かを堪えるように噛み締められていた歯がゆるんで、短くきれた吐息が漏れる。くったりとした身体が、マリンに預ける重さを微増させた。
「……ふ、フブちゃん……? 今、もしかして……おっぱいでイッたの……?」
「はぁっ……はぁーっ……♡ マリンちゃんが……イかせた、くせにぃっ……ふう、ふぅ……♡ はぁ~……♡」
「いや、おっぱいだけでイくなんて誰も思わんだろ……! どんだけ上級者なコトだと思ってんのよ……!?」
「ふぁあ……♡ そう、なの……? いつも、まつ……あ、んっ……♡ あの人に、ちゅうちゅうされてるときに……はぁっ……♡ イッちゃうから、知らなかった……んっ……♡」
「なにそれ、エッロ……! このおっぱい、エロアニメみたいな感度じゃん……!」
絶頂で揺れ動く乳首は、ぷっくりと丸さすら感じさせるほどに膨らんで、淫靡なツヤをまとっていた。
リズミカルにピクピクと痙攣する艶姿は、いつかミルクが出ますよ、と主張しているようにしか見えなかった。
マリンは(船長もチューチュー吸っていい?)と言いたくて仕方がなかったが、快感に流されたフブキがOKをしてしまいそうでとても怖かった。
「ま、マリンちゃんっ……はぁっ……はぁっ……♡ おっぱいも……いい、けど……あそこが、切ないよぉ……♡」
両方の絶頂乳首をくにゅくにゅと転がされていたフブキは、もどかしそうに腰を揺らす。全身に広がった興奮が下腹部を温め、欲しがりな花びらをひくつかせた。
広げたタオルには、とめどなく溢れていた愛液が恥ずかしいシミを作っている。
甘いおねだりで頭をガツンとぶん殴られたマリンは、名残惜しそうにしながら、乳首をピンと弾いて別れを告げる。ピクピクと震えていた膝に手を置き、ぐぱぁっ♡と股間を開かせた。