BLとTS警報は出しておきます!
「……後ろからの方がやりやすいかな。あ、そうか」
自分の考えに水輝は指を鳴らした。なぜ、今まで気付かなかったのだろう。自分の力を使おうとするから無理があるのだ。それなら立城の力を少し借りればいい。
「悪いな、立城。こういう状況だから勘弁な」
聞いているかどうかは判らない。だが水輝はそう言うなり立城の頭をつかんだ。強引に唇を合わせる。立城の中に渦巻いている力を少しだけ吸収する。それだけで水輝の傷は綺麗に癒えた。
「よし、復活。次は、と」
水輝はペニスを握る手に力を込めた。射精の衝動に駆られつつあったのだろう。立城が切ない声を上げて首を振る。だが水輝はしっかりとペニスを握って離さなかった。空いた手を立城の胸に伸ばす。
「おれはノーマルだからな。まあ、真也の分くらいは残してやるが」
そう告げて水輝は立城の胸に手を突きたてた。立城がびくりと身体を震わせて仰け反る。強い快楽が立城を捕えているのだ。
「大人しくしろよ。……これだな」
立城の体内を探り、水輝は一つの宝珠を手に取った。不思議と体内の闇は暖かい。ねっとりとまとわりつく感触に水輝は嗤いを浮かべて手を捻った。
一瞬で立城の姿が変わる。髪が伸び、背中に零れる。そして平らだった胸には二つの豊かな膨らみが生まれた。水輝はよし、と自分に頷いて視線を動かした。
「おーい、奈月。ちょっと来い」
畳に転がった刀が燐光を帯びる。そして刀は変質した。
「あっ、はい」
慌てたように奈月が駆けて来る。水輝は立城を後ろから抱え直した。
「あの、ゆかりさん、ですか?」
恐々と奈月が訊ねる。紫というのは立城が女の性をまとった時の名前だ。そして奈月は立城よりも紫のことをよく知っているのだ。水輝はにやりと人の悪い笑みを浮かべて頷いた。
「そ。今は変な力に影響されて訳判んないこと言ってるけどな」
「あの……もしかして、さっきの本気で?」
不安そうに奈月が訊ねる。水輝はああ、と苦笑した。奈月には立城と手合わせするとしか言っていなかった。だから心配しているのだろう。水輝は奈月に軽く頷いた。
「大丈夫だ。ちょっと力入っただけだから気にするな」
「びっくりしました。でも、立城さんが紫さんだったなんて……」
奈月は胸に手を当てて頬を染めている。水輝はそんな奈月に片手で手招きをした。立城の股間のペニスはまだ残っている。奈月は水輝の指示通り、大人しく立城の正面に正座した。
「くっん……」
立城が切ない声を上げる。水輝は笑って立城のペニスを強く握った。握る指を滑らせてペニスの根元を締める。立城はびくりと震えて再び切なそうに鳴いた。
「奈月。こいつのこれ、しゃぶってくれる?」
「あっあの、はい! 両方あるんですね」
頬を真っ赤に染め、奈月は素直に頷いた。屈みこんで怒張した立城のペニスを口に含む。それを見届けてから水輝は立城の胸に手を滑らせた。膨らみを片方だけ弄る。そしてもう片方の手はしっかりとペニスの根元を握っていた。
「あっ、くっ、ふん……」
掠れた声で立城が喘ぐ。水輝は薄く笑ってその場に膝で立った。前かがみになっている立城に腰を押し付ける。
「おれに手を出したらどうなるか、身体で覚えてもらおうか。奈月。いかせてやれ」
声をかけると奈月が小刻みに頭を振り始める。水輝はゆっくりと腰を前後させ、わざと刺激を緩やかにした。立城が首を激しく振り、声を上げる。
「あっ、ああっ! んくっ! たつ……んっみず、き??」
立城が焦ったように振り返ろうとする。だが水輝は嗤って立城の胸を弄った。はじけそうなほどに張りつめたペニスから手を離す。すると立城は掠れた声を上げて身体を震わせた。奈月が口一杯に精液を受け止める。
「んっ、水輝さん! これ!?」
喉を鳴らして精液を飲み下した奈月が目を見張る。水輝はのんびりと奈月を見やった。立城のペニスからはまだ精液が滴り落ちている。
「カプセルに詰めとけよ? 後で殴りに行くことにしてるんだ」
「わかりました。これ危険です。全て、吸っていいですか?」
真顔で奈月が告げる。水輝はああ、と頷いた。奈月が真剣になるのも当然だ。元々は水輝の力だが、それは歪みきっている。しかもどこかの誰かが影響を及ぼしたらしく、歪みの力は最早、洒落にならないレベルにまで増幅されていたのだ。
慌てた声を上げる立城の股間に奈月が再び顔を埋める。念入りにペニスをしゃぶり始めた奈月を見つめ、水輝は薄い嗤いを浮かべた。射精を促す意味も込め、立城の膣の奥にペニスをねじ込む。
「あっ、ちょっ、ちょっと、水輝!?」
「大人しくしろって。それともこっちも弄られたいのか?」
言いながら水輝は立城のクリトリスに手を伸ばした。硬くしこったクリトリスを指先で嬲る。
「紫さん、大丈夫です。全て処理できますから」
奈月が顔を上げてにっこりと笑う。すぐにまた立城のペニスは奈月の口の中に消えた。何が起こっているのかを全く理解していないのだろう。立城は本気でうろたえている。だがやがて立城の声が変化する。
「あっ、だめ、だってば、んっ! みずき!」
「久しぶりにおれも本気でやろっかな。奈月。そっち、頼むな」
そう声をかけて水輝は立城を抱え直した。奈月が目で返答する。それに頷き、水輝は立城の胸の膨らみを弄り始めた。腰の動きを少しだけ速くする。前と後ろの両方から攻められ、立城が甘い声を上げる。
「あっ、やっ、だめ! だめだってば、ああん!」
水輝は立城の耳元に口を寄せた。舌で耳をなぞる。立城は掠れた声を上げて腰をひくつかせた。射精したのだろう。奈月が目を閉じてそれを飲み下している。
「紫さん、歪みは全て処理できます。安心してください」
にっこりと笑って奈月は唇についた精液を舌で舐めとった。そしてまた立城の股間に顔を埋める。そんな奈月を見ていた水輝はふと思い出した。丁度いいか。そう内心で呟いて立城の耳元に囁く。
「なあ、あおいって、なに?」
それを訊ねた途端に立城の膣壁が柔らかく締まった。おお、と感嘆の声を上げて水輝は再度、同じ事を立城に訊ねた。すると今度は奈月が慌てたように手を振り回す。どうやらいきなり射精してしまったらしい。先ほどの精液の処理がまだ済んでいなかったのか、奈月は零してしまった精液を懸命に手で受け止めている。
あおい、ねえ。ぐったりと脱力した立城を抱えて水輝は胸の中で呟いた。
ここで五章は終わりです。