※この作品はR-18です。

魂の座 一部 凍えた魂   作:伊駒辰葉

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前の続きです~。
エロシーンはあるのですが、過去シーンがあるので読みづらいかもです。


機械の走馬灯は 4

 胸がどきどきする。気付くとちなりは潤んだ目で優一郎を見上げていた。話を聞いているだけなのに下腹部が熱い。

 

 せんせぇ……。キスしてもいい?

 

 胸が痛む。締め付けられるように苦しい。ちなりはそんな痛みを堪えて小声で訊ねた。優一郎はだが苦笑して首を振る。

 

 好きな人のために、とっておいたほうがいいよ。

 

 静かに告げられてちなりは目を見張った。この時初めて気付いた。自分は優一郎なしでは生きられない。誰よりも優一郎に傍にいて欲しい。ちなりは泣きながら優一郎に好きだと告げた。

 

「走馬灯って……ホントに……んぅ!」

 

 背中がぞくりとする。狭い膣口に羅木のペニスがねじ込まれる。ちなりは目を閉じて羅木に抱きついた。羅木の手が確かめるようにちなりの腰をなぞる。

 

「縁起でもないことは言わない」

 

 苦笑しながら羅木が告げる。ちなりは懸命に答えた。

 

「だって……壊れそうな……くらい……気持ちいいからぁ」

 

 しばしの沈黙が訪れた。ちなりは声を殺して泣いていた。優一郎はきっと別の誰かを好きなのだろう。だからキスしちゃダメなんだ。そう思った。

 

 ごめん。僕には他に好きな女性が居るんだ。だけど、君が僕を求めないなら、行為だけならしてあげられる。

 

 優一郎はそう言いながらちなりの耳元に唇を寄せた。心地のいい声が耳に入ってくると、それだけで下腹部が熱くなる。ちなりは目を潤ませて優一郎に抱きついた。驚きに息を飲む優一郎の胸に顔を埋める。

 

 胸の音がする。ちなりは目を閉じて優一郎の胸に耳をあてた。

 

 うん、ちなり、がまんする。先生がちなりを好きじゃなくてもがまんする。だからちなりをなおして。

 

 呟きが終わる前に優一郎がちなりの頬を手で包む。ちなりは目を閉じて優一郎の口づけを受けた。柔らかな唇の感触に震える。

 

 その夜、ちなりは初めて優一郎に抱かれた。だが不思議なことにちなりの身体は自分が思っている以上に器用に動いた。したことないのに。こんなこと、初めてなのに。疑問に思う一方でちなりは優一郎に与えられる快感に溺れていた。経験のない感覚が一気に開いた気分だった。

 

 だがそれっきりだった。優一郎は二度とちなりを抱こうとしなかった。切なくなったら自慰をするようにと言われる。ちなりは大人しく優一郎の言うことに従った。そうじゃなきゃ壊れるもん。時には切なさに泣きながらちなりは自慰を繰り返した。

 

 優一郎のいるその場所がロボット研究会の研究室だということを知ったのは季節が冬になる頃だった。

 

「無駄毛、きっちり処理してるんだね」

 

 感心したように羅木が告げる。ちなりはえへへ、と笑った。膣に納まったペニスが脈打っている。その感覚に震えつつちなりは片目を閉じた。

 

「だって……裸になった時に……幻滅されちゃ……ヤ、だから」

 

 ちなりはロボット研究会の特別部員ということになった。優一郎は部長、そして副部長である斎姫の存在を知った時、ちなりは納得した。そっか。部長は吉良瀬先輩のことが好きなんだ。だがそう思うと同時に切なさを覚えた。だから部長はちなりを抱いてくれないんだ。

 

 新しい仲間であるカレンと保美が入部する。ロボット研究会は一気に賑やかになった。ちなりは中学生の頃と同じ楽しい日々が過ごせると胸を躍らせた。実際、カレンはちなりを可愛がってくれたし、保美はとても優しかった。斎姫もちなりの嫉妬を受けながらも優しく接してくれていた。

 

 でも部長は抱いてくれない。賑やかな日々を過ごしているちなりの胸に不満が積み重なっていく。仲のいい優一郎と斎姫を見ると、不満はもっと強くなった。時々、ちなりはわざと斎姫の邪魔をした。そんな時、決まって優一郎は困った顔をする。

 

 ちなりは清陵高校に入学した。新一年になったちなりをロボット研究会の彼らは喜んで迎えてくれた。ちなりもしばらくははしゃいだ気分で研究会の活動を楽しんだ。

 

 そんな矢先だった。ちなりは唐突に優一郎に呼び出された。これまでにも呼ばれたことは何度もある。だがその時は何故か優一郎の様子が変だと思った。ちなりは電話を切って首を傾げた。どうしたのかなあ。ちなり、なんか悪いことしちゃったのかなあ。そう思いながらちなりは指定された研究室に向かった。

 

「あっ……! あぅん! やっ、激し……っ!」

 

 強く腰を揺さぶられてちなりは声を掠れさせた。羅木は嗤いながらちなりを突いている。

 

「まだまだぁ! いくぜ!」

 

 ちなりの腰を抱く手に力がこもる。ちなりは目を閉じて歯を食いしばった。機体の中で音がする。どきんどきん。ちなりは震える唇でそう刻んだ。

 

 研究室には斎姫がいた。斎姫は椅子に座って頬を染めている。ちなりは首を傾げながらドアを閉めた。そして驚愕する。ドアのすぐ脇に優一郎が立っていたのだ。ど、どうしたんですかぁ? 部長。ちなりは慌ててそう声をかけた。

 

 優一郎は答えなかった。無造作にちなりの腕をつかんで歩き出す。ちなりはよろけながら優一郎に従った。一体、どうしたんだろう。そうは思うが何もいえない。優一郎がこれまでにない雰囲気をまとっていたからだ。

 

 研究室には実験台が幾つも並んでいる。斎姫の目の前にある一つの台にちなりは押し上げられた。何も判らないまま、台の上に乗る。あのぅ、部長? そんなちなりの声を無視して優一郎が台にのぼる。

 

 その後のことをちなりはあまり覚えていない。ただ、優一郎の腕に抱かれていたことだけははっきりと判る。ちなりは感じるままに激しく喘ぎ、欲求のままに優一郎を求めた。

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